Neko

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ピエールマルコリーニのアイス [2007年06月02日(土)]

ピエールマルコリーニのチョコレートアイスです

ピエールマルコリーニはベルギー生まれのの天才ショコラティエで、日本では東京、名古屋に店舗を構えています。



冷凍庫から取り出し、まず、うっすらと霜のついた蓋をとります。すると、アイスクリームを外気に触れさせないための中蓋があります。ベリッとめくります

赤みがかった薄いチョコレート色をしたアイスクリームが、その姿を現します。
一瞬のうちに表面が白くなりました。キンキンに冷えたアイスクリームに触れた空気中の湿気が凍ってしまったようです。

このままの状態ではまだ食べるのには、早いようです。しばし待つことにしましょう

3分ほどして、スプーンを入れます。まだまだ固いですけど、もう待ち切れません

アイスクリームの表面をこそぎとるようにスプーンを入れます。まだ溶けていないため、なかなかスプーンが進みません。

どうにかスプーン半分くらいのアイスクリームを削ることができました

さっそく口の中に運んでみましょう。

舌のうえにひんやりとした感触を感じます。でも、よく冷えて固まっているため、アイスクリームの味を感じることはありません。口を閉じて、アイスクリームを舌と上あごではさんで、ゆっくりと溶かします。

苦み、酸味、甘み、ほんものチョコレートだけがもつ気品高きカカオの香りがつぎつぎと口の中にひろがります

まるでビロードのようななめらかで、きめの細やかな舌触りの高級チョコレートの味わいに、しばらく夢心地に浸っていると、過剰な余韻を残すことなく、アイスクリームは溶けさりました。

おいしいです。とってもおいしいです。

一気に食べ尽くします。

食べ終わった後で、わたしは、はた、と気づきました。

そうです。 このアイスクリームは、チョコレートアイスクリームではなく、アイスクリームの姿をしているチョコレートなのです 食べている最中感じていた舌触り、味は、キンキンに冷えている点を除けば、どれをとってもチョコレートそのものでした

そういえば、アイスクリームを食べ終わった後で、カップの底に残るスプーンの筋は、アイスクリームのそれではなく、溶けたチョコレートのそれでした