今月のがん看護学の専門誌に,がん生存者(cancer survivors,キャンサーサバイバー)におけるサプリメントの利用状況が、米国のグループから発表されていました。
(Oncol Nurs Forum. 2009 Jan;36(1):61-8.)
今回の研究では,ペンシルベニア州のがん生存者研究対象者である1,233名(30歳〜69歳)を対象に,サプリメント/健康食品の利用状況について電話調査が行われました。
調査の結果,全体の73%の患者(がん生存者)が何らかのサプリメントを利用していたということです。
利用率については,血液の悪性腫瘍患者では50%,メラノーマ(皮膚がん)患者では85%と,がんの種類によって差がみられています。
マルチビタミン,カルシウム,ビタミンD,抗酸化ビタミン類,などが広く利用されていました。
(利用者のうちの78%は,2種類以上のサプリメントを摂取しています。)
多変量解析によると,サプリメントの利用と有意に相関していたのは,
年齢が50歳以上であること,
高い教育水準,
高い身体活動(運動習慣),
女性であること,
BMIが小さいこと,
白人であること,
といった事項です。
論文著者らは,がん治療に携わる看護師にとって,患者のサプリメント/健康食品利用状況を把握することが重要であると述べています。
がん生存者におけるサプリメント利用に際しては、医療従事者との十分なコミュニケーションが大切です。 |
すみませんですが、日本語良く分かりませんので・・・