サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ビフィズス菌がアレルギー性鼻炎・花粉症の症状を改善する [2017年05月05日(金)]
小児科の専門ジャーナルに、小児のアレルギー性鼻炎・花粉症に対するビフィズス菌(3種類の複合サプリメント)の有用性を示した臨床研究が、イタリアのグループ(Second University of Naples)から報告されていました。
(Ital J Pediatr. 2017 Mar 7;43(1):25)



アレルギー性鼻炎や喘息は、IgEによる炎症反応です。


ビフィズス菌や乳酸菌といったプロバイオティクスは、

腸内細菌叢に作用し、

抗炎症作用や免疫調節作用を有しています。



今回の研究では、

アレルギー性鼻炎や喘息を有する小児において、

ビフィズス菌摂取による鼻炎症状及びQOLへの作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

パリエタリア・アレルギーを有する小児40名(うち男児18名、平均年齢9歳±2.2)を対象に、


・ビフィズス菌投与群、

(ロンガム、ブレーベ、インファンティスの3種類の複合サプリメント)

(Bifidobacteria mixture, B longum BB536 (3x109CFU), B infantis M-63 (1x109 CFU), and B breve M-16 V (1x109 CFU) as powder in 3 mg sachet.)

・偽薬投与群

の2群について、4週間の介入が行われ、

アレルギー性鼻炎の症状、およびQOLが介入の前後で調べられています。




解析の結果、

ビフィズス菌投与群では、

鼻炎症状の有意な改善、
(p&#8201;<&#8201;0.005),

QoLの有意な改善
(p&#8201;<&#8201;0.001)

が認められました。


対症療法のための医薬品の使用は、両群間で同程度でした。

2群間の比較では、

偽薬群に比べて、

ビフィズス菌投与群では、

あらゆる指標において有意に優れていたということです。


以上のデータから、

花粉症に伴うアレルギー性鼻炎および喘息発作を有する小児において、

ビフィズス菌(ロンガム、ブレーベ、インファンティスの3種類の複合サプリメント)の投与による症状改善作用が示唆されます。



DHCでは、同一のビフィズス菌サプリメントを製品化しています。



DHCの『届くビフィズス』は、それぞれ個性の異なる3種(ロンガム、ブレーベ、インファンティス)のビフィズス菌を200億個以上も配合(1日目安量)。3種のビフィズス菌を組み合わせることでお互いに助け合い、さまざまなパワーを発揮。




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posted at 23:54 | この記事のURL
妊娠中のビタミンD摂取が子どもの喘息・反復性喘鳴を減らす:メタ解析 [2017年04月03日(月)]
呼吸器のアレルギー病態である喘息や喘鳴について、胎児期のビタミンD不足との関連が示唆されています。

昨年の論文ですが、臨床アレルギー・免疫学の専門ジャーナルに、妊娠中のビタミンサプリメントの摂取と、妊娠アウトカムとの関連を調べたメタ解析が報告されていました。
(J Allergy Clin Immunol Pract. 2016 Nov 22)



具体的には、

子供でのアレルギー疾患発症に対する妊娠期間中のビタミンサプリメントの摂取の影響を検証する目的で、

主要医学データベースを用いて、
(CENTRAL, MEDLINE, SCOPUS, World Health Organization's International Clinical Trials Registration, E-theses, Web of Science)

ランダム化比較試験(RCT)が検索され、

5報から、2456名の小児のデータが抽出されました。


内訳は、

ビタミンC+E;1報、ビタミンC;1報、ビタミンD;3報で、

偽薬/対照との比較です。



ビタミンDサプリメントを妊婦に投与した3報、小児1493名に関して、メタ解析が行われた結果、

ビタミンDの妊娠中の摂取により、小児の反復性喘鳴の有意な減少が認められたということです。
(約19%の減少. RR 0.812; 95% CI, 0.67-0.98)


なお、
ビタミンC+E、ビタミンCについては、2報の間での異質性が高く、メタ解析は行われませんでした。



以上のデータから、

小児の反復性喘鳴の予防/リスク低減に対して、

妊娠中のビタミンDサプリメントの好影響が示唆されます。


今後、補完療法としての適正使用情報の構築が期待されます。


最近では次の研究が知られています。


妊娠中のマルチビタミンサプリメントが小児の多動性リスクを低減





妊娠中には、ビタミンやミネラルの必要量が増加しますので、

米国では、妊娠中には、
Prenatal vitaminsとして、ビタミン類やミネラル類のサプリメントを摂取することは当然とされています。




妊娠中は、バランスの取れた食事に加えて、マルチビタミンおよびマルチミネラルサプリメントの摂取が必須です。


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ビタミンD値が低いとアレルギー性鼻炎リスクが高い:メタ解析 [2017年01月24日(火)]
今月の免疫学の専門ジャーナルに、ビタミンD値と、アレルギー性鼻炎との関連を調べた系統的レビューおよびメタ解析が報告されていました。
(Int Rev Immunol. 2017 Jan 19:1-13.)



アレルギー性疾患の病因論におけるビタミンDの臨床的意義は明確ではありません。


先行研究では、下記の報告があります。


アトピー性皮膚炎とビタミンDの関係


ビタミンDサプリメントが乳児のアレルギーを抑制する


慢性蕁麻疹(じんましん)におけるビタミンD3の意義



ビタミンDによるアトピー性皮膚炎での免疫調節作用



さて、今回の研究では、

空気アレルゲン感作およびアレルギー性鼻炎の2つのアウトカムに関して、ビタミンDとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(Medline, Scopus, Science Citation Index, and Google Scholar)

21報の観察研究が対象となりました。


解析の結果、

血中ビタミンDが高い(25(OH)D &#8805;75 nmol/L)小児では、

空気アレルゲン感作リスクが有意に低いという相関が見出されました。

なお、妊娠中のビタミンD摂取や、乳児期のビタミンDサプリメントと、

空気アレルゲン感作との関連は認められていません。


次に、

血中ビタミンDが高値(25(OH)D &#8805;75 nmol/L)の群では、

低値(25(OH)D <50 nmol/L)群に比べて、

アレルギー性鼻炎の罹患率が、29%低いという有意な相関が見出されました。
(OR; 0.71, 95%CI; (0.56-0.89), p = 0.04)


ビタミンD高値とアレルギー性鼻炎罹患率低値との関連は、

成人男性において、顕著に見出されており、

血中ビタミンD低値(25(OH)D <50 nmol/L)に比べて、

ビタミンD高値(25(OH)D &#8805;75 nmol/L)群との比較で示されています。

一方、女性ではこの相関は示されませんでした。


以上のデータから、

ビタミンDの血中濃度と、

空気アレルゲン感作やアレルギー性鼻炎リスクとの間に、年齢や性別に特異的な関連が示唆されます。


今後、アレルギー性疾患におけるビタミンDサプリメント投与の臨床的意義の検証が期待されます。



近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防、ヘルシーエイジングを目的としたビタミンD3サプリメントは、

1日あたり

25マイクログラム(1,000 IU)から、50マイクログラム(2,000 IU)が推奨されます


ビタミンD3サプリメントは、安全性、有効性、経済性に優れていますので、健康保持や疾病予防、あるいは多くの疾患での栄養状態を改善する前提条件に、ベーシックサプリメントとして広く利用されることが推奨できます。



多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。

米国での関連学会は、下記の推奨をしています。


米国老年医学会は、1日あたり4,000 IUを推奨

米国老年医学会(AGS)では、高齢者における転倒や骨折を予防するために、血中ビタミンD値(25OH-D)が30 ng/mL (75 nmol/L)は必要としています。

そして、ビタミンDの推奨量は、1日あたり4,000 IUとしています。

(これは、食事、サプリメント、日光暴露による総量です。
なお、この量は、現実的には食事のみからでは不可能であるため、サプリメントを利用することになります。)


米国内分泌学会は、1日あたり1,500 IU〜2,000 IUを推奨

米国内分泌学会のガイドラインでは、1日あたりの所要を男女とも年齢によって、次の3段階に分けています。
1歳未満の乳児は400〜1,000 IU、
1歳〜18歳では600〜1,000 IU、
19歳以上では1,500 IU〜2,000 IU


サプリメントでは、ビタミンD3が用いられます。





日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。



ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。





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アレルギー性鼻炎に対する補完代替医療(CAM)の利用状況 [2016年12月01日(木)]
アレルギー研究の専門ジャーナル(電子版)に、アレルギー性鼻炎患者における補完代替医療(CAM)の利用状況を調べた研究が、千葉大学他のグループから報告されていました。
(Allergol Int. 2016 Nov 21.)


今回の研究では、

日本において、

2007年9月から2009年8月にかけて、

耳鼻咽喉科の医療機関114施設(クリニック)を受診し、

アレルギー性鼻炎と診断された患者(小児および成人)を対象に、

CAM(補完代替医療)の利用状況が調べられています。

また、病院での健康診断受診者などを対象に、同様の調査も行われています。

調査票は、千葉大学に送付され、解析されました。


解析の結果、

病院を受診したアレルギー性鼻炎患者の中のCAM利用経験のある人の割合は、

小児では、7.1% (225名/3170名)、

成人では、19.2% (1416名/7363名)

でした。


成人の36.2%が、CAM療法が有用であったと回答しています。

CAM利用の主な理由としてあげられたのは、

安全性、利便性、低価格といったことでした。


一方、
CAM療法に1000ドル(10万円)以上つかっていた被験者では、

病院での治療に対しての不満や不安が大きいことが示されました。


全般的に、CAM利用の状況については、一定した特徴は見出されておらず、被験者の背景によって影響されていることが示唆されました。


以上のデータから、

日本でのアレルギー性鼻炎の患者のCAM利用者の多くは、

病院での治療による効果が十分ではないと感じていたり、

治療の副作用に対する懸念を抱いていたり、という傾向と考えられます。


論文著者らは、
ガイドラインに示された標準治療が広く啓発されることが必要であると考察しています。



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posted at 23:54 | この記事のURL
妊婦のオメガ3系摂取による子供の呼吸器系アレルギー疾患予防効果 [2016年06月05日(日)]
臨床免疫学の専門ジャーナル(電子版)に、妊婦のオメガ3系必須脂肪酸の摂取と、子孫(子供)の呼吸器系アレルギー性疾患との関連を調べた研究が、デンマークと米国のグループから報告されていました。
( J Allergy Clin Immunol. 2016 Apr 25.)


EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。



母親のオメガ3系必須脂肪酸の摂取が、胎児への免疫調整への好影響を作用し、抗炎症作用や抗アレルギー作用が示唆されます。

今回の研究では、小児の長期予後に関する検証が行われました。

具体的には、

ランダム化偽薬対照試験として、

母親533名を対象に、

妊娠3期に、

・2.7gのオメガ3系必須脂肪酸投与群

・オリーブオイル(対照)投与群

(⇒著者注記:時々オリーブオイルを対象として用いるRCTがありますが、単価不飽和脂肪酸であるオリーブオイル自体に機能性があることから、実薬群との有意差を検証するには検出力不足となる、という問題点があります。)

・非投与群

の3群について、

小児の喘息およびアレルギー性呼吸系疾患への関連に関して、

1990年から24年間のフォローアップが行われました。

(2:1:1の割合)


小児は、処方箋登録制度によりフォローアップが行われ

主アウトカムは、
喘息およびアレルギー性鼻炎に関連した処方および治療とされました。

さらに、小児は、18歳から19歳の時点で、

質問紙票による調査(74%が参加)、臨床所見の検査(47%が参加)も行われました。


解析の結果、

ITT解析によると、

魚油サプリメント投与群では、対照群よりも、喘息の治療薬の処方が有意に少なかったということです。
(46%低下、HR; 0.54, 95% CI, 0.32-0.90; P = .02)


また、
アレルギー性鼻炎に対する処方箋薬の処方量も、

対照群に比べて、

魚油サプリメント投与群では低下傾向が示唆されました。

(HR, 0.70, 95% CI, 0.47-1.05; P = .09)


18歳から19歳の時の自覚的な質問票では、これらの効果を支持していました。

なお、肺機能検査などの所見では有意差は認められていません。


以上のデータから、

妊娠中のオメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取により、

小児の呼吸器系アレルギー性疾患リスク低減作用が示唆されます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。




臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。





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花粉症対策のサプリメント [2008年01月29日(火)]
先日、環境省から、今春のスギ・ヒノキの花粉飛散量予測(確定版)が公表されました。



それによると、花粉飛散量は、昨年春に比べて東日本で1・5倍から3倍、西日本はほぼ昨年並みということです。

スギの飛散開始日は、例年に比較して5〜10日程度早くなるとされています。

気温が高めに推移するため「飛散量・飛散期間ともに多く、長くなる」との予測です。


花粉症の予防や治療の対策としては、花粉症用のマスクやメガネといったグッズの他に、サプリメントの利用も可能です。


例えば、シソの実油、シソの実エキス、甜茶といった成分の有効性を示すデータがあります。


(なお、サプリメントの効果には個人差があります。
サプリメントで十分な効果が得られない場合、医療用医薬品を用いるという選択肢も考えられます。)


その他、外出する際には花粉の付きにくい服装(生地)を選ぶ、帰宅時にはうがいや洗顔を行う、といった工夫も大切です。
(ポリエステルなどの化学繊維は、ウール類などのよりも花粉が付着しにくいとされています。)
posted at 23:55 | この記事のURL
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