サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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最新記事
乳がん女性でのVEGFおよびIL-6,8に対するコエンザイムQ10サプリメントの有用性 [2019年12月15日(日)]
今月の治療管理学の専門ジャーナルに、乳がん女性において、VEGF(血管内皮成長因子)、IL‐6およびIL-8に対するコエンザイムQ10サプリメントの有用性を示した臨床研究が、イランのグループ(Ahvaz Jundishapur University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Ther Clin Risk Manag. 2019 Dec 4;15:1403-1410.)


コエンザイムQ10は、抗酸化作用を有する脂溶性ビタミン様物質です。

今回の研究では、

タモキシフェンによる化学療法を受けている乳がん患者において、

コエンザイムQ10(CoQ10)サプリメントによる炎症マーカーへの作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検偽薬対照試験として、

タモキシフェン治療を受けている30人の乳がん患者と

29人の健康な被験者が無作為に4群に分けられ、

100mgのコエンザイムQ10サプリメント投与群、

偽薬投与群について、

2ヶ月間の介入が行われ、

介入の前後で、

IL-6、IL-8、VEGFが測定されました。


59名のデータが解析されました。

解析の結果、

コエンザイムQ10サプリメント投与群では、

偽薬投与群に比べて、

IL-8およびIL-6の血中濃度の有意な低下を示しました。(P <0.05)。

また、VEGF値では低下傾向が見出されました。


コエンザイムQ10サプリメント投与群では、

対照群に比べて、

サイトカイン類の有意な減少が認められています。


以上のデータから、

タモキシフェン治療中の乳がん患者において、

コエンザイムQ10サプリメント(100mg)の投与により、

炎症性サイトカイン類の低下作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待されます。



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果





紅麹+コエンザイムQ10サプリメントによる高血圧と脂質異常症改善効果



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


双極性うつ病に対するコエンザイムQ10の補完療法としての有用性





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posted at 23:54 | この記事のURL
胃がんリスクと食事パターン:系統的レビュー/メタ分析 [2019年12月01日(日)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、胃がんリスクについて、インデックスベースの食事パターンの系統的レビューとメタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Br J Nutr 2019. Nov 26)



食事に関する指標は、

食事の質の測定に広く使用されています。

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

インデックス指標に基づく食事パターンと、

胃がんのリスクとの関連が検証されました。

具体的には、

4種類の英語データベースと、4種類の中国語のデータベースを用いて、関連論文が検索され、

食事パターンと、
胃がん発生率との関連について、

症例対照研究でのオッズ比、

前向きコホート研究でのハザード比

が、それぞれ

最高分位と、最低分位での比較として計算されました。


食事インデックス(指標)には、

異なるバージョンの地中海式食事スコア(MDS)

食事性炎症指数(DII)、

健康的な食事指数、

中華料理パゴダスコア、

および食品指数スコアが含まれていました


メタ解析は、

地中海式食事スコア(MDS)
と、
食事性炎症指数(DII)について実施されました。


解析の結果、

MDS地中海食スコアについて、

最高群は、最低群に比べて、

ORは0.42(95%CI 0.2-0.86)、
58%の有意なリスク低下、

HRは0.89(95%CI 0.68-1.17)であり、
11%の低下傾向でした。


また、
DIIでは、

最高群は、最低群に比べて、
胃がんリスクが2.11倍という相関が見出されました。
(OR;2.11,95%CI 1.41-3.15)


以上、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

地中海食による胃がんリスク低下、

炎症惹起性の食事パターンによる胃がんリスク増大、

という関連が示唆されます。

胃がんについては、下記の研究データも知られています。



大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ



緑茶摂取による胃がんリスク低下効果



ネギ属の野菜が胃がんリスクを22%低下:メタ解析




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




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大豆の摂取による乳がんリスク低下作用:30万人の前向き研究とメタ解析 [2019年11月29日(金)]
今月の疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆の摂取と、乳がんリスク低下との関連を示した30万人の前向きコホート研究とメタ解析が、中国(Peking University)・英国(University of Oxford)・米国(University of Chicago)のグループから報告されていました。
(Eur J Epidemiol. 2019 Nov 21.)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ


さて、今回の研究では、

大豆摂取量と乳がんリスクとの関連について、大豆の用量依存性に関する検証が行われました。


具体的には、

China Kadoorie Biobank(CKB)研究からのデータを用いて、

2004年から2008年の間に登録された中国の10の地域の30&#12316;79歳の30万人以上の女性を対象に、

2016年12月31日まで乳がんイベントの追跡調査が行われました。



大豆摂取に関する情報は、登録時に収拾されています。

また、用量依存性のメタ解析のために、

関連する前向きコホート研究も検索されました。




CKB研究での女性の平均大豆摂取量は、

9.4±5.4mg /日の大豆イソフラボン相当量でした。

10年間の追跡調査で、2,289人の女性が乳がんを発症しました。


多変数調整相対リスクは、

大豆イソフラボン摂取四分位の最高群(19.1 mg /日)は、

最低群(4.5 mg /日)に比べて、

1.00(95%CI 0.81-1.22)でした。

次に、

前向きコホート研究のメタ解析では、

大豆イソフラボン摂取量が10 mg /日増加するごとに、

乳がんのリスクが3%(95%CI 1-5%)減少するという相関が見出されました。


CKBの研究から、中程度の大豆摂取は、中国人女性の乳がんリスクと関連していないことが示唆されることから、

大豆の摂取量が多いほど、乳がんの予防に合理的なメリットがもたらされる可能性が考えられます。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


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エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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食物繊維が子宮体がんリスクを低下:メタ解析 [2019年10月17日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、食物繊維の摂取と、子宮体がんリスクとの関連を調べたメタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Nutr Cancer. 2019 Oct 4:1-9.)



食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。




10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下


食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下


今回の系統的レビューでは、

食物繊維の摂取と、

子宮体がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2018年6月30日までの収載論文から関連論文が検索され、

16報(6,563症例)が解析の対象となりました。


解析の結果、

食物繊維の摂取が多いと、子宮体がんリスクが低下するという有意な相関が見出されました。
(RR&#8201;=&#8201;0.86, 95% CI: 0.78, 0.93)

層別解析では、

この相関は、症例対照研究においてより顕著であり、

アメリカおよびアジアでの研究で顕著でした。

交絡因子では、

教育、
(RR&#8201;=&#8201;0.74; 95% CI: 0.60, 0.88)

年齢、
(RR&#8201;=&#8201;0.70; 95% CI: 0.57, 0.83),

NOSスコアが6
(RR&#8201;=&#8201;0.81; 95% CI: 0.67, 0.95)

NOSスコアが7
(RR&#8201;=&#8201;0.75; 95% CI: 0.62, 0.88)

で補正後により顕著な相関として見出されました。

以上、
今回のメタ解析データから、

食物繊維の摂取と、

子宮体がんリスクとの間に、有意な負の相関が見出されました。



食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。



10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下


食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下



食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果




厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


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国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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posted at 23:56 | この記事のURL
食物繊維の種類と大腸がん・大腸腺腫リスク低減効果:メタ解析 [2019年09月24日(火)]
食物繊維の摂取は、大腸がんの予防に有用です。

(有用性は確立していますので、たまにネガティブなデータが発表されると、ネットで独り歩きします。

つまり、「食物繊維の摂取と大腸がんリスクに有意な相関が認められなかった」という疫学データがたまにありますが、それがスマホニュースでは、「食物繊維をとっても大腸がんが防げない」とネガティブな見出しで流れます。

別にそれまでのデータが否定されるわけではなく、食物繊維の有用性は、先行研究の膨大なデータで支持されているのですが。)


10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析


10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析

毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下

食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析

食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下


食物繊維の摂取による高血圧リスク低減効果




さて、栄養学の専門ジャーナルに、食物繊維の種類と、大腸がん・大腸腺腫リスク低減作用との関連を検証したメタ解析が報告されていました。
(Br J Nutr. 2019 Jul 2:1-11.)


具体的には、
主要医学データベースを用いて
(PubMed and Embase)

2018年8月までに報告された、
前向きコホート研究10報を対象に、

食物繊維の種類(穀類、野菜、果物、豆類)と用量と、

大腸がん、大腸腺腫リスクとの関連が調べられました。

メタ解析の結果、

1日あたり10グラムの食物繊維の摂取と、大腸がんリスク低下との相関は、


穀類の食物繊維の摂取では9%の有意な低下
(0.91, 95 % CI 0.82, 1.00; I2 = 0 %)

野菜の食物繊維の摂取では5%の低下傾向、
(0.95, 95 % CI 0.87, 1.03, I2 = 0 %)

果物の食物繊維の摂取では9%の低下傾向、
0&#183;91 (95 % CI 0.78, 1.06, I2 = 43 %)

豆類の食物繊維の摂取では16%の低下傾向、
0&#183;84 (95 % CI 0.63, 1.13, I2 = 45 %)

という用量依存性が見出されました。

穀類の摂取による大腸がんリスク低下作用は、

(多くの国で穀類に強制添加されており、かつ、大腸がんリスク低下作用を有している)葉酸の摂取量で補正後も、11%の有意なリスク低下として見出されました。
(RR 0.89, 95 % CI 0.80, 0.99, I2 = 2 %)

なお、野菜、果物の食物繊維の効果は、非線形でした。

次に、
あらゆる供給源/種類の食物繊維の摂取は、

大腸腺腫リスク低減と有意な相関を示しました。

具体的には、

1日あたり10グラムの摂取により、

穀類の食物繊維は19%の大腸腺腫リスク低下、
(RR 0.81 (95 % CI 0.54, 1.21)

野菜では16%の有意なリスク低下
(0.84, 95 % CI 0&#183;71, 0&#183;98)

果物では22%の有意なリスク低下
(0.78 (95 % CI 0.65, 0.93)

でした。

ただし、
大腸腺腫の再発リスク低減との関連は検出されませんでした。


以上、今回のメタ解析データから、

食物繊維、特に穀類の食物繊維による大腸がんリスク低減、大腸腺腫リスク低減作用が示唆されます。



厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



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野菜の摂取100gあたり肺がんリスクが3%低下@喫煙者:メタ解析 [2019年09月06日(金)]
栄養学の専門ジャーナルに、喫煙者において、野菜や果物の摂取と肺がんリスクとの関連を検証したメタ解析が報告されていました。
(Nutrients. 2019 Aug 2;11(8))


野菜・果物には、色や香りの成分であるファイトケミカルが含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。



具体的には、αカロテンやβカロテン、リコピン、ルテインといったカロテノイド類、アントシアニンやイソフラボンといったフラボノイド類があります。

最近では、下記の報告があります。

トマトのリコピンが死亡率を24%低下、心臓病死を27%低下、脳血管死亡を29%低下@NHANES



これまでの疫学研究により、

野菜や果物の摂取による肺がんリスク低下が示唆されています。

ただし、喫煙の状態により、さまざまなデータが示されています。

そこで、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

前向きコホート研究において、

肺がんリスクについて、

喫煙の状態と、野菜の摂取の関連が調べられました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Scopus)

2019年6月までに収載された前向きコホート研究が検索され、

前向きコホート研究9報が解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、

果物の摂取は、

現在の喫煙者及び喫煙歴を有する被験者において、

肺がんリスクを有意に低下させました。


それそれ、
14%のリスク低下、
(RR;0.86, 95% CI: 0.78, 0.94)

9%のリスク低下、
(0.91、95% CI: 0.84, 0.99)

でした。


次に、

野菜の摂取は、

現在の喫煙者において、

肺がんリスクを13%有意に低下させましたが、
(RR = 87%; 95% CI: 0.78, 0.94)


過去の喫煙者(喫煙歴を有する被験者)や非喫煙者では有意な相関は見出されませんでした。


用量依存についての解析では、

1日あたり100gの果物の摂取により、

肺がんリスクが、

現在の喫煙者において、5%低下、
(5%, 95% CI: 0.93, 0.97)

過去の喫煙者において、4%低下、
(4%, 95% CI: 0.93, 0.98)

という相関が見出されました。


また、

1日あたり100gの野菜の摂取により、

肺がんリスクが、

現在の喫煙者において、3%低下、
(95% CI: 0.96, 1.00)

という相関も見出されました。


以上のメタ解析データから、

現在の喫煙者および過去の喫煙者において、果物の摂取、

また現在の喫煙者における野菜の摂取による肺がんリスク低減作用が示唆されます。

なお、今回のメタ解析は、前向きコホート研究を対象にしているため、具体的な野菜や果物の解析ではなく、個別のファイトケミカルの有用性については、検出力不足の研究となってしまっています。

肺がんリスクについては、トマトのリコピンによる予防効果が確立しています。



カロテノイドの摂取に関する研究では、次の報告があります。


トマトのリコピンが死亡率を24%低下、心臓病死を27%低下、脳血管死亡を29%低下@NHANES


カロテノイド類による前立腺がんリスク低下作用



血中カロテノイド値が高いと膵臓がんリスクが低い



ビタミンC・E、セレンとカロテノイドの摂取がすい臓がんリスクを低減:メタ解析


リコピンが心血管リスクを17%低下させる:メタ解析



リコピンによる前立腺がんリスク低下:メタ解析


ビタミンCとカロテノイド類の摂取が多いと肺がんリスクが低い


カロテノイド類の摂取が多いと骨折が少ない:メタ解析


ビタミンC・E、セレンとカロテノイドの摂取がすい臓がんリスクを低減:メタ解析



DHC製品で、カロテノイドを主要成分とするサプリメントとして、下記の製品があります。


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母親の葉酸サプリメント摂取が小児のがんを減らす:メタ解析 [2019年08月21日(水)]
予防医学の専門ジャーナルに、母親の葉酸サプリメント摂取と、小児のがんリスクとの関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が、マレーシアのグループ(University Kebangsaan Malaysia Medical Centre)から報告されていました。
(J Prev Med Public Health. 2019 Jul;52(4):205-213.)


葉酸は、ビタミンBの一つです。

葉酸は、核酸合成に必須であり、かつ、エピジェネティックな変化においてメチル基の供与体となることから、葉酸不足は、先天奇形の原因となります。

また、血中の悪玉アミノ酸であるホモシステイン値を下げることで、動脈硬化や認知症を予防します。

葉酸の摂取不足や高ホモシステイン血症が、小児から高齢者まで多くの疾患に関与することから、
日本や中国以外の世界80ヵ国以上で穀類への強制添加が行われており、予防策が進められています。

先天奇形や認知症の予防のためには、食事から毎日確実に摂るのは不可能であり、合成葉酸サプリメントを利用することになります。

日本の場合には、食育原理主義の弊害が大きく、「まずは食事から」といったことを言い続けているために、新生児の先天奇形も増えており、シニア層の認知症も増えています。



さて、今回の研究では、

母親の葉酸サプリメント摂取と、小児がんリスクとの関連が検証されました。

具体的には、
主要医学データベースを用いて関連論文が検索され、
158の論文が見つかり、そのうち、17報がレビュー/メタ解析の対象となりました。


解析の結果、

17報のうち、11報が、

母親の葉酸サプリメント摂取による小児がん予防効果/リスク低減作用を見出していました。


具体的には、

母親の葉酸サプリメント摂取により、

小児急性リンパ性白血病(ALL)が25%リスク低減、
(OR, 0.75; 95% confidence interval [CI], 0.66 to 0.86)

という相関が見出されました。


また、

急性骨髄性白血病(AML)は30%のリスク低減傾向(有意差ナシ)でした。
(OR, 0.70; 95% CI, 0.46 to 1.06)

一方、
小児脳腫瘍のリスクには有意な変化は見出されませんでした。
(OR, 1.02; 95% CI, 0.88 to 1.19).


以上のデータから、

母親の葉酸サプリメント摂取による小児白血病(ALL)リスク低減作用が示唆されます。



これまでも、
葉酸の摂取によるがん予防/リスク低減作用が報告されています。


葉酸強化による小児がんの減少効果



葉酸サプリメント摂取と前立腺がんリスク低減@デンマーク 



葉酸の摂取が大腸がんリスクを19%減らす



葉酸サプリメントによるメラノーマ(悪性黒色腫)リスク低下作用



葉酸サプリメントは、神経管閉鎖障害(二分脊椎症や無脳症など)の予防に必須のサプリメントです。

(食事からだけでは予防のために十分にとれないので、サプリメントが必須なのですが、日本では、食育原理主義の誤った考えが根強く、葉酸サプリメントの活用が広がらず、結果的に、過去30年間、神経管閉鎖障害が増えています。)


葉酸は、核酸DNAの合成に必須であり、エピジェネティックな変化ではメチル基の供与体となります。


妊娠初期の葉酸不足は、胎児の先天奇形を生じることから、

妊娠を考える女性では、葉酸サプリメントの摂取が必須です。

また、葉酸不足や高ホモシステイン血症は、先天奇形だけではなく、不育症、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、常位胎盤早期剥離、早産のリスクを高めることもわかっています。


DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます




DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)




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妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:54 | この記事のURL
神経膠腫(グリオーマ)リスクとお茶・コーヒーの摂取 [2019年07月16日(火)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、お茶およびコーヒーの摂取と、神経膠腫(グリオーマ)リスクとの関連を検証した疫学研究が、米国のグループ(Brigham and Women's Hospital and Harvard Medical School)から報告されていました。
(Int J Cancer. 2019 Jul 15.)


これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。

コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。


緑茶には、カテキンと、テアニンが含まれています。

カテキンは、ポリフェノールの一種で、タンニンと呼ばれてきた緑茶の渋みの主成分です。

カテキンは、一番茶では約12〜14%、二番茶では約14〜15%と増加します。

玉露のように光が当たらないよう被覆栽培されるものは、カテキンの生成が抑えられ、煎茶よりも少なくなります(その代わり、玉露にはテアニンが多く含まれます)。

緑茶カテキンの抗がん作用も知られています。

これまでの観察研究では、

緑茶やコーヒーの摂取によるがんリスク低減作用が示されています。

ただし、神経膠腫(グリオーマ)への作用は明確ではありません。
(神経膠腫(しんけいこうしゅ)は、悪性の脳腫瘍の1つです。グリオーマとも呼びます。
神経膠腫は、神経膠細胞から発生します。)

そこで、今回の研究では、

お茶、コーヒー、カフェインの摂取と、

神経膠腫(グリオーマ)リスクとの関連が検証されました。


具体的には、
ナースヘルス研究(Nurses' Health Study (NHS))の女性、
ナースヘルス研究U(Nurses' Health Study II (NHSII))の女性、
および、Health Professionals Follow-up Study (HPFS)の男性を対象に、

質問票による食事調査及び、診療記録からのグリオーマの診断が調べられました。


554例のグリオーマが見出されました。
(256例 in NHS, 87例 in NHSII, 211例 in HPFS)


解析の結果、

茶飲料の摂取について、

1週間あたり1杯未満の摂取群に比べて、

茶飲料の高摂取群は、

グリオーマリスク低減傾向が見出されました。

1日2杯以上では27%のリスク低減傾向
(HR = 0.73, 95%CI: 0.49-1.10 for >2 cups/day, p-trend = 0.05),

次に、
性別の解析では、有意差は見出されませんでした。
(女性;HR = 0.74, 95% CI 0.47-1.18 for >2 cups/day, p-trend = 0.11)
(男性;HR = 0.70, 95%CI 0.30-1.60 for >2 cups/day, p-trend = 0.30)


なお、

コーヒーの摂取と、グリオーマリスクとの間には有意な相関は見出されませんでした。


以上、3つの大規模な前向きコホート研究の結果から、

緑茶の摂取によるグリオーマリスク低減作用が示唆されます。




緑茶に関する最近の研究では、次の報告があります。


緑茶による高血圧・脂質代謝改善@メタ解析


緑茶による高血圧改善作用:メタ解析 


コーヒーと茶飲料によるメタボリック症候群リスク低下


緑茶による酸化ストレス軽減作用@高齢者


緑茶による高齢者での認知機能改善効果


緑茶カテキンによる運動時の抗酸化能亢進作用


緑茶による報酬学習の改善と抗うつ作用


緑茶による脳内炎症抑制と脳神経保護作用


緑茶エキスにより大腸腺腫リスクが58%低下する


DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。


緑茶カテキン
お茶のパワーでトラブルに負けない身体に



ポリフェノール
4種類のポリフェノールを手軽に補給




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posted at 23:56 | この記事のURL
魚と魚油の摂取が大腸がんを予防する@欧州コホート研究(EPIC) [2019年07月01日(月)]
臨床消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、魚および魚油・オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)の摂取と大腸がんリスクとの関係を調べた疫学研究が、欧州のグループから報告されていました。
(Clin Gastroenterol Hepatol. 2019 Jun 25.)


EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用を有しており、

動脈硬化性疾患のリスク低減、うつ病や認知症リスク低減など多彩な作用が知られています。



今回の研究では、

魚およびオメガ3系必須脂肪酸の摂取と、

大腸がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

がんと栄養に関する欧州前向きコホート研究(EPIC)の一環として、
(European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC) cohort)

521,324名を対象に、

食事調査にて、

魚の摂取(total, fatty/oily, lean/white)が調べられ、

14.9年間のフォローアップ中に、

6291名の大腸がんが見出されました。

サブ解析として、

大腸がん461名と、

対照群461名について、血漿中の必須脂肪酸が測定されました。


解析の結果、

五分位で最高群と最低群の比較では、

魚の摂取により、12%の大腸がんリスク低下、
(HR for quintile 5 vs 1, 0.88; 95% CI, 0.80-0.96; Ptrend=.005)

脂質の多い魚の摂取により、10%の大腸がんリスク低下、
(HR for quintile 5 vs 1, 0.90; 95% CI, 0.82-0.98; Ptrend=.009)

脂質の少ない魚の摂取により、9%の大腸がんリスク低下、
(HR for quintile 5 vs 1, 0.91; 95% CI, 0.83-1.00; Ptrend=.016)

という相関が見出されました。


また、

オメガ3系必須脂肪酸の摂取量の五分位では、

最高群は、最低群に比べて、

大腸がんリスクが14%低下していました。
(HR for quintile 5 vs 1, 0.86; 95% CI, 0.78-0.95; Ptrend=.010)


以上のデータから、

魚の摂取、あるいはオメガ3系必須脂肪酸の摂取が多いと、

大腸がんリスクが低下することが示唆されます。





DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))






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posted at 23:53 | この記事のURL
食物繊維の摂取がアジア人での大腸がんリスクを34%低下:5万人のメタ解析 [2019年06月23日(日)]
アジア人において、食物繊維の摂取と、大腸がんリスクとの関連を調べた5万人のメタ解析が報告されていました。
(Maced J Med Sci. 2019 May 30;7(10):1723-1727.)

先行研究では、

食物繊維の摂取と、大腸がん(結腸がん・直腸がん)リスクの低下が示唆されてきました。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

アジア人において、

食物繊維の摂取と、大腸がんの予防との関連が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, ProQuest and EBSCO)


2000年1月から2019年3月までに収載された関連論文が検索され、

405報から、

10報の49,964名の大腸がん患者データが解析の対象となりました。


解析の結果、

アジアの大腸がん患者では、

食物繊維の摂取による予防/リスク低減効果が見出されました。
(34%のリスク低下: OR = 0.66 [95% CI 0.56-0.77, p=0.008])


以上のデータから、

アジア人において、

食物繊維の摂取による大腸がんリスク低下作用が示唆されます。





食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。

食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下



10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下




食物繊維含有玄米食による2型糖尿病の血糖コントロール改善作用



厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


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≪臨床試験済≫食後の血糖値が気になる方に。食後血糖のピーク値を抑える!




国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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posted at 23:55 | この記事のURL
イソフラボンが膀胱がんのリスクを低減する [2019年04月03日(水)]
がん研究の専門ジャーナル(電子版)に、イソフラボンの摂取と、膀胱がんリスクとの関連を調べた疫学研究が、イタリアのグループ(Universit&#224; degli Studi di Milano)から報告されていました。
(Cancer Causes Control. 2019 Mar 22.)


植物に含まれるファイトケミカルは、抗酸化作用や抗炎症作用を有しており、

生活習慣病予防の作用があります。

ファイトケミカルには、カロテノイド類やフラボノイド類があり、それぞれに多くの分類があります。



今回の研究では、

フラボノイド類の摂取と、膀胱がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

症例対照研究として、

膀胱がん患者690名、

対照群665名を対象に、

食事調査が行われ、



イソフラボンの摂取、

アントシアニジン類の摂取、

フラバン3オール、

フラバノン類、

フラボン類、

フラバノール類

の摂取量が調べられました。



解析の結果、

交絡因子で補正後、

膀胱がんリスクは、

イソフラボンの摂取の5分位で最高群は、

最低群に比べて、44%の有意なリスク低下、

(OR &#8201;=&#8201;0.56, 95% CI 0.37-0.84)


フラボン類の摂取の5分位で最高群は、

最低群に比べて、

36%の有意なリスク低下、

(OR&#8201;=&#8201;0.64, 95% CI 0.44-0.95)

という相関が見出されたということです。


また、

フラバン3オール
(OR&#8201;=&#8201;0.70),

フラボノール類、
(OR&#8201;=&#8201;0.85)

総フラボノイド
(OR&#8201;=&#8201;0.76)

の摂取と、

膀胱がんリスクとの間には、摂取量が多いとリスク低減の傾向という相関が見出されました。


以上のデータから、

フラボノイド類、特にイソフラボンの摂取が多いと、

膀胱がんリスクを低減するという相関が示唆されます。


先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆と大豆イソフラボンが膀胱がんリスクを低下:高山スタディ


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンの摂取が多い乳がん患者は死亡率が低い:多民族コホート研究



大豆食品の摂取が2型糖尿病リスクを低減:ベトナム


大豆及びイソフラボンが日本人高齢女性の認知障害リスクを抑制する



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


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エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。



先行研究では、次の報告があります。


エクオール(10mg)が日本人女性の骨の健康維持と心臓病予防に有用



膣のアンチエイジングにエクオールの働き




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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非メラノーマ性皮膚がん(NMSCs)とコーヒー・紅茶の摂取との関連@アジア人 [2019年02月23日(土)]


今月の皮膚科学の専門ジャーナル(電子版)に、中国人において、非メラノーマ性皮膚がん(NMSCs)とコーヒー・紅茶の摂取との関連を調べた研究が、シンガポールのグループ(Singapore General Hospital)から報告されていました。
(J Am Acad Dermatol. 2019 Feb 4.)


皮膚がんに、メラノーマ性皮膚がんと非メラノーマ性皮膚がん(NMSCs)の2種類に分類されます。

最もよく見られる非メラノーマ性皮膚がん(NMSCs)は、基底細胞がんと有棘細胞がんです。
欧米では全悪性腫瘍の半数以上を占めるといわれています。

日本では、メラノーマの発生数は人口10万人あたり1.5〜2人ほどであり、年間1500人〜2000人くらいの発症と推定されます。

メラノーマ以外の皮膚悪性腫瘍については、メラノーマに比べて基底細胞がんは約2.5倍、有棘細胞がんは約1.6倍の発症であり、両者で、皮膚悪性腫瘍全体の50%以上を占めます。

社会全体の高齢化もあって、皮膚悪性腫瘍の発生数は年々増加しています。


先行の疫学研究では、

白人において、カフェイン入り飲料の摂取によるNMSCリスク低減作用が示唆されていますが、アジア人でのデータはほとんど知られていません。。


そこで、今回の研究では、

Singapore Chinese Health Studyの一環として、

1993年から1998年にかけて、

45−74歳のシンガポール在住の中国人男女63,257名を対象に、

コーヒー、茶飲料、カフェインの摂取と、NMSCリスクとの関連が調べられました。



解析の結果、

まず、

コーヒーの摂取は、

用量依存的なNMSCリスク低減と有意な相関を示しました。
(P trend<0.0001)

コーヒーの摂取が、1週間に1回未満の群に比べて、

1日あたり3杯以上のコーヒーの摂取群では、

基底細胞がんリスクが46%低下、
(HRs, 95% CIs 0.54, 0.31-0.93)

有棘細胞がんリスクが67%低下、
(HR 0.33, 0.13-0.84)

という有意な相関でした。

次に、

紅茶(black tea)では、

非摂取群に比べて、

毎日の摂取群では、NMSCリスクが30%、有意に低下していました。
(HR=0.70; 95% CI=0.52-0.94)

カフェインの摂取が、1日あたり400mg以上の群では、

NMSCリスクが、41%、有意に低下という相関が見出されました。
(HR=0.59; 95% CI=0.34-1.04).


以上のデータから、

シンガポールの中国人において、

コーヒーや紅茶などのカフェイン入り飲料の摂取によるNMSCリスク低下作用が示唆されます。


なお、カフェインの摂取は、不眠症・睡眠障害の原因ともなりますので、もしカフェイン入り飲料を摂るのであれば、午前中が望ましいと思います。



これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。

コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。


例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と死亡率の関係@日系アメリカ人


コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制



日本でも、次の研究があります。


3杯のコーヒーで脳腫瘍が半減する@日本人

コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。


DHCでは、各種のお茶・ハーブティー・コーヒー、カフェイン抜きの飲料などを製品化しています。


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乳がんサバイバーに対するブラックコホシュ+セントジョーンズワートの意義 [2019年01月27日(日)]
今月の婦人科研究の専門ジャーナルに、乳がんサバイバーにおけるブラックコホシュおよびセントジョーンズワートの意義を検証した系統的レビューが、ドイツと中国のグループから報告されていました。
(Climacteric. 2019 Jan 10:1-9.)


乳がんサバイバーにおいて、内分泌治療は、更年期関連症状を生じることがあります。


そこで、今回のレビューでは、

ブラックコホシュを含むハーブ療法が、それらの更年期症状を緩和するかどうか、検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、

乳がんサバイバーに対して、

ブラックコホシュ抽出物単独投与、
(isopropanolic Cimicifuga racemosa extract, iCR)

あるいは、

ブラックコホシュ抽出物+セントジョーンズワートの併用投与群
(iCR&#8201;+&#8201; Hypericum perforatum [HP])

が調べられています。


解析の結果、

内分泌療法を受けている乳がんサバイバーの多くは、

ハーブ療法(iCR/iCR&#8201;+&#8201;HP)との併用により、

更年期症状の軽減が見出されました。


タモキシフェンによる作用は、

高濃度のiCRあるいは、iCR&#8201;+&#8201;HPにより相殺される可能性が示唆されました。


なお、

これらのハーブによるエストロゲン様作用は見出されていません。


乳がん後に、

タモキシフェンを投与されている患者であっても、


ハーブ(iCR/iCR&#8201;+&#8201;HP)を利用している患者では、


非利用群に比べて、

無再発生存期間が有意に延長していました。


基礎研究データに関するレビューでは、

乳がん細胞において、

iCRによる抗腫瘍増殖効果や細胞浸潤抑制効果、

タモキシフェンの抗腫瘍効果の増強作用などの作用機序が示されています。


なお、
iCRおよびHPは、臨床的には内分泌療法との相互作用は見出されませんでした。


以上のレビューデータから、

ホルモン療法を受けている乳がんサバイバーにおいて、

ブラックコホシュ抽出物単独、
あるいは、
ブラックコホシュ+セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)の併用投与

は、ベネフィット・リスクプロフィールの点から、

安全性の高い非ホルモン療法(補完療法)であることが示唆されます。




セントジョーンズワート




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グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



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posted at 23:51 | この記事のURL
ビタミンDサプリメントが前立腺特異的マーカーを低下させる:メタ解析 [2018年12月11日(火)]
今月のホルモン代謝研究の専門ジャーナルに、ビタミンDサプリメントによる前立腺がんへの作用を検証したメタ解析が、イランとカナダのグループから報告されていました。
(Horm Metab Res. 2018 Dec 6.)


ビタミンDは、抗炎症作用などを介した抗がん作用を有しています。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、ビタミンDサプリメントによる前立腺がんへの作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Scopus, ISI Web of Science, and Google Scholar)

前立腺がん患者において、

ビタミンDサプリメントによる、PSA反応、死亡率、副作用などを調べた臨床試験が検索され、


22報の臨床試験(介入の前後比較の16報、RCTの6報)がメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

対照試験では、

ビタミンDサプリメント投与によって、

投与前に比べてPSA値の低下傾向
[weighted mean difference (WMD)=-1.66&#8201;ng/ml, 95% CI: -0.69, 0.36, p=0.543)],

が認められました。

ただし、

PSA反応率や
(RP=1.18, 95% CI: 0.97, 1.45, p=0.104)

死亡率では
(risk ratio (RR)=1.05, 95% CI: 0.81-1.36; p=0.713)

ビタミンDサプリメント投与群と対照群との間に有意差は見出されませんでした。


次に、

単群による介入試験では、

ビタミンDサプリメントによるPSA反応への反応率が亢進しており、

ビタミンDサプリメントの投与によって、

被験者の19%が、PSA値の50%以上低下を示しました。
(95% CI: 7% to 31%; p=0.002)


以上のメタ解析から、

前立腺がん患者において、

ビタミンDサプリメント投与によるPSA値の低下作用が示唆されますが、

死亡率には有意な変化は見出されなかったことから、

治療目的での推奨は適切ではないと考えられます。


ビタミンDサプリメントは、抗炎症作用を介した補完療法としての意義が考えられます。



なお、前立腺がんの予防に対しては、カロテノイド系ファイトケミカルのリコピンによる有用性が知られています。


リコピン 30日分

1粒にトマト約2個分の天然カロテノイド配合!




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。


日本人2型糖尿病患者の90%以上がビタミンD不足


ビタミンDによるインスリン抵抗性改善作用@2型糖尿病



ビタミンDが2型糖尿病での糖代謝を改善する:メタ解析



ビタミンDによる妊娠糖尿病での糖代謝改善作用:メタ解析


ビタミンD低値が高血糖と相関する:メタ解析




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



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posted at 23:55 | この記事のURL
日本人の血中の葉酸と大腸がんリスクとの関係 [2018年11月08日(木)]
2008年に、国立がん研究センターから発表された、日本人を対象にした「多目的コホート研究(JPHC研究)」によると、血中の葉酸と大腸がんリスクとの間には相関は認められなかったということです。
(Cancer Causes Control. 2008 Feb;19(1):67-74)


ネット上では、葉酸サプリメントが大腸がんや大腸ポリープのリスクを高める、といった不適切な情報が散見されます。


サプリメントについて、ネガティブなニュースが独り歩きするというのは、残念ながら、よくあることですが。。。

一方、
アメリカがん協会の研究によると、葉酸の摂取により大腸がんリスクが低下することが報告されています。


葉酸の摂取が大腸がんリスクを19%減らす



日本人については、国立がん研究センターによる「多目的コホート研究(JPHC研究)」により、血中葉酸値と大腸がんとの間には相関がみられないことが報告されています。

JPHC研究では、さまざまな生活習慣病と、ライフスタイルとの関係が調べられています。

今回のJPHC研究では、
1990年と1993年に、岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古、大阪府吹田の10保健所(施設名は2007年現在)管内に在住の、40〜69歳の男女約4万人を対象に、2003年まで追跡が行われ、血漿中の葉酸値と大腸がん罹患率との関連が調べられています。

多目的コホート研究の開始時に、全対象者約14万名のうち、男性約15,300人、女性約26,700人から、健康診断などを利用して、1990年から1995年までに、採血が行われました。

まず、
11年半の追跡期間中、375人(男性196人、女性179人)が大腸がんを発症しました。

次に、大腸がん発症の症例群と、対照群の合計1,125人を対象に、

血中葉酸値の4分位での比較が行われ、交絡因子として飲酒習慣の影響も調べられています。

(血中の葉酸は、食事からの摂取による体内の葉酸の状態と一定の相関を有し、飲酒による影響を受けます。アルコールは、葉酸の吸収を阻害します。)


解析の結果、
男女とも、血中葉酸値と大腸がんリスクとの間に有意な相関は認められませんでした。

ただし、
男性では、

4分位の比較で、

最小群に比べて、

第2群では30%のリスク低減傾向(有意差なし)、
(OR, 0.70; 95% CI, 0.37-1.3)

第3群では28%のリスク低減傾向(有意差なし)、
(OR, 0.72; 95% CI, 0.38-1.3)

最大群では14%のリスク低減傾向(有意差なし)
(OR, 0.86; 95% CI, 0.45-1.6)

が示唆されました。
(用量依存性はなし、P for trend 0.88).


また、飲酒量による層別解析や、結腸がんと直腸がんに分けた比較でも、有意差は検出されませんでした。


なお、この研究では、喫煙、飲酒、BMI、運動、ビタミン剤の使用、大腸がんの家族歴などの交絡因子での補正が行われています。

その他、同じ多目的コホート研究のデータを用いた先行研究では、
食物摂取頻度アンケートから推計した葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12、メチオニンの摂取と、大腸がん罹患率との関連についての検証が行われた結果、
葉酸と大腸がんリスクの関連は認められませんでした。


これまでの研究では、
葉酸が不足していると、大腸がんリスクが高くなるという報告があります。

一方、
平均的な日本人では、一定量の葉酸は摂取されているため、

今回の研究のように、日本人での相関が検出されない(葉酸による大腸がんリスク低下作用が検出されない)ということなのかもしれません。


なお、
大量の飲酒者では、葉酸不足による大腸がんリスク上昇というデータもあります。


その他、
今回のコホート研究での対象では、
葉酸の摂取源として多かったのは、日本茶・ほうれんそう・米・キャベツであったということです。



実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。




DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)







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posted at 23:55 | この記事のURL
葉酸の摂取が大腸がんリスクを19%減らす [2018年09月13日(木)]
アメリカがん協会の研究によると、葉酸の摂取により大腸がんリスクが低下することが報告されています。
(Gastroenterology. 2011 Jul;141(1):98-105)

ネット上では、葉酸サプリメントが大腸がんや大腸ポリープのリスクを高める、といった不適切な情報が散見されます。


サプリメントについて、ネガティブなニュースが独り歩きするというのは、残念ながら、よくあることですが。。。


さて、
前向き疫学研究では、
食品からの葉酸の摂取と、大腸がん(結腸がん・直腸がん)リスクとの間に負の相関が見出されています。

つまり、葉酸を多くとると、大腸がんのリスクが減少するというデータがたくさん知られています。


しかし、
1998年に開始された米国での葉酸の強制添加では、比較的高用量の葉酸が摂取される結果を生じたと考えられます。

また、葉酸サプリメントも広く利用されています。


そこで、今回の研究では、
葉酸サプリメントあるいは葉酸強化食品からの高用量の葉酸の摂取と、大腸がんへの影響が検証されました。

(食品に含まれる天然型の葉酸と、サプリメントや強化食品に含まれる合成型の葉酸では、体内の代謝への作用が異なり、大腸がんリスクを上げるのでは、ということに対する検証です。)


具体的には、

がん予防研究U(Cancer Prevention Study II (CPS-II)栄養コホート研究に参加した9万9,523名(男性43,512名と、女性56,011名)について、

葉酸の摂取と、大腸がんリスクとの関連が調べられました。


葉酸の強制添加の前後となる、

1999年から 2007年の間に、1023名が大腸がんと診断されました。

(葉酸の強制添加は1998年に開始されています。)



解析の結果、

まず、
天然型の葉酸の摂取と、大腸がんリスクとの関連は、

摂取量が5分位で

最高群は、最低群に比べて、

14%のリスク低減傾向が示唆されましたが、有意差は検出されませんでした。
(有意差なし:RRQ5vsQ1=0.86; 95% CI: 0.70-1.06; P trend=.12)

次に、
合成葉酸の摂取と、大腸がんリスクとの関連は、

摂取量が5分位で、

最高群は、最低群に比べて、

16%のリスク低減傾向が示唆されましたが、有意差は検出されませんでした。
(有意差なし;RRQ5vsQ1=0.84; 95% CI: 0.68-1.03; P trend=.06)


さらに、

葉酸の全摂取量の5分位での解析では、

最高群では

最低群に比べて

大腸がんリスクは19%の有意な低下が見出されたということです。
(RRQ5vsQ1=0.81; 95% CI: 0.66-0.99; P trend=.047).



以上のデータから、

葉酸の強制添加あるいはサプリメントの投与によって、

大腸がんリスクが上昇することはなく、

葉酸の摂取量が多いほど、

大腸がんリスクが低下するという相関が示唆されます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

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posted at 23:56 | この記事のURL
βカロテン値が、乳がん生存率と相関:系統的レビュー/メタ解析 [2018年09月12日(水)]
臨床乳がん研究の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンAおよびカロテノイド類と、乳がん生存率との関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Clin Breast Cancer. 2018 Aug 4.)



先行研究では、ビタミンAの摂取と、乳がん生存率とに関して、様々な報告があります。

そこで、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ビタミンAの摂取と、乳がんの生存率、および全生存率(OS)の関係が検証されました。


具体的には、主要医学データベースを用いて、
(PubMed and EMBASE)

2018年1月31日までに収載された論文が検索され、

10報(コホート研究8報と、臨床試験1報、プールされた研究1報)から、

乳がん患者19,450名のデータがメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

食事からのβカロテンの摂取は、

乳がんの全生存率の改善と有意な相関を示したということです。

βカロテンの摂取量が、

最低群に比べて、

最高群では、

30%相違があり、
(HR;0.70, 95%CI, 0.50-0.99; I2 = 37.5%)

1日あたり1200&#13197;の摂取により、
7%の差異となっています。
(0.93, 95%CI, 0.88-0.99; I2 = 38.7%)


メタ回帰分析では、


βカロテンの摂取と、乳がんの全生存率との相関に有意な影響を与えるのは、BMIでした。


なお、
他のカロテノイド類(αカロテン、ベータクリプトキサンチン、リコピン、レチノール、ルテイン)では、

乳がん診断の前後での食事調査に基づいて、

乳がんの予後に有意な影響は見出されませんでした。


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

食事由来のβカロテンの摂取が多いと、

乳がん発症後の全生存率の向上に相関することが示唆されます。



マルチビタミンやマルチミネラルサプリメントは、潜在的な微量必須栄養素の摂取不足を予防するために、ベーシックサプリメントとしての摂取が推奨されます。

マルチビタミンサプリメントの有用性に関して、次の研究が知られています。



マルチビタミン・ミネラルと死亡率の関係:メタ解析



マルチビタミン・ミネラルサプリメントで栄養素不足が解消



野菜不足の日本人はマルチビタミン摂取によって脳卒中での死亡率が20%低下




50歳以上の米国の男性医師14,641名を対象にした研究で、

マルチビタミンによるがんリスク低減効果


(平均的な日本人を集団で対象とする場合、現代の食生活では潜在的な栄養素の不足という問題は想定されますが、マルチビタミンの投与で死亡率低下というデータまでは検出できないと思います。)

(なお、マルチビタミン・ミネラルサプリメントによる抗がん作用や死亡率低下のメカニズムとしては、ビタミンCやビタミンE、セレンといった抗酸化作用を持つ成分が、酸化障害の抑制を介して、抗がん作用および生活習慣病予防効果を示す、となります。)








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posted at 23:52 | この記事のURL
葉酸の摂取が大腸がんや大腸ポリープのリスクを高めることはありません [2018年09月11日(火)]
葉酸は、高ホモシステイン血症を改善し、動脈硬化性疾患の予防や脳萎縮抑制により、脳卒中や認知症を予防するエビデンスが確立しています。

具体的には、食品への強制添加や葉酸サプリメントの摂取により、脳卒中の死亡率が減少することがメタ解析で確立しています。

一方、
ネット記事なのでは、葉酸の摂取が大腸ポリープや大腸腺腫のリスクを高めるのでは?、といった記述をみることがあります。


これまでの多くの検証の結果、葉酸の摂取が大腸ポリープのリスクに影響を与えることはないこと、
むしろ、葉酸により大腸がんリスクが減少することが示されています。

葉酸の摂取と、大腸ポリープの関連については、いくつかのメタ解析やレビューが報告されています。

例えば、がん研究の専門ジャーナルに、米国のグループ(University of Southern California)からレビューが報告されています。
(Int J Cancer. 2011 Jul 1;129(1):192-203.)


まず、先行する観察研究では、

葉酸が不足していると、大腸腺腫や大腸がんのリスクを高めることが報告されてきました。
(PMID:12163691、15499620、19661077)


一方、
疫学研究や動物実験では、
葉酸サプリメントや血中葉酸値と、大腸がんリスクとの相関も示唆されてきました。
(PMID:19541855)


そこで、

今回のレビュー論文では、

エビデンスレベルの高い検証法として、

大腸腫瘍リスクに対するサプリメントの介入試験が調べられています。



5報のランダム化比較試験が対象となりました。


これらのRCTでは、

大腸腺腫の既往歴があり、

大腸腺腫のリスクが高い群に対する葉酸サプリメントの再発予防効果が検証されています。


2報では、予防効果が見出されました。
(PMID:18680228、 7995171)

一方、他の2報では、有意な予防効果は見出されませんでした。
(PMID: 17551129(AFPPS研究)、PMID:18022173(ukCAP研究))


例えば、Aspirin/Folate Polyp Prevention Study (AFPPS)という研究では、1mgの葉酸サプリメントが3年間、投与されましたが、大腸腺腫のリスクについて、偽薬投与群との間に有意差は認められませんでした。
(PMID: 17551129(AFPPS研究))

AFPPS研究の結果は、次のように報告されています。

3年間の試験期間中、
987名(96.7%)の被験者が大腸内視鏡検査でフォローアップされ、

少なくとも1つの大腸腺腫が見出された被験者は、
葉酸群では44.1% (n = 221)、
偽薬群では42.4% (n = 206)でした。
(有意差ナシ: RR, 1.04; 95% CI, 0.90-1.20; P = .58)

次に、
進行病変(advanced lesion;2p以上の腺腫や粘膜内がん、繊毛状腺腫、粘膜下層への浸潤がん)が1つ以上、見出された被験者の割合は、

葉酸摂取群では11.4% (n = 57)
偽薬摂取群では8.6% (n = 42)

であり、両群間に有意差は認められませんでした。
(RR, 1.32; 95% CI, 0.90-1.92; P = .15)



続いて、
607名 (59.5%)が2次フォローアップを受けており、

1つ以上の大腸腺腫が見つかった割合は、
葉酸群では41.9% (n = 127)、
偽薬群では 37.2%(n = 113)
であり、両群間に有意差ナシ
(RR, 1.13; 95% CI, 0.93-1.37; P = .23)

さらに、
1つ以上の進行病変(advanced lesion)が見つかった割合は、
葉酸群の11.6% (n = 35)、
偽薬群の6.9% (n = 21)
でした。
(両群間に有意差あり。 RR, 1.67; 95% CI, 1.00-2.80; P = .05)

この2次フォローアップのところで、有意差があるということで、この研究のこの部分だけが、一人歩きして、葉酸サプリメントのネガティブキャンペーンによく引用されています。)

なお、論文の結論では、
「葉酸1mgは、大腸腺腫リスクを低減しなかった」
と述べられています。

他の研究者の報告では、大腸腺腫の既往歴を有する被験者では、
1mgの高用量の投与による影響があるのかもしれない、と考察されています。


また、
United Kingdom Colorectal Adenoma Prevention (ukCAP) trialでは、
葉酸0.5mgが投与されましたが、偽薬投与群と有意差は見出されませんでした。
(PMID:18022173(ukCAP研究))



なお、

「Nurses’ Health Study/Health Professionals Follow-up Study (NHS/HPFS)」では、

全体の解析では、葉酸によるリスク低減効果は見出されませんでしたが、

層別解析では、

アルコールの摂取用が多い群や、葉酸値が低い群では、リスク低下作用が検出されました。

この論文では、葉酸が大腸がんや大腸腺腫のリスクを上げることはない、と結論付けられています。
(PMID: 19864409)



葉酸サプリメントが大腸ポリープのリスクを上げる、というネットの情報は、このAFPPS研究での1000mgの投与試験の2次フォローアップのデータからの引用です。


しかし、アメリカでは、葉酸の強制添加後に大腸がん抑制効果が示されています。

そこで、今回の南カリフォルニア大学の研究では、
改めて、これらの5報の介入試験がメタ解析されています。


具体的には、

大腸腺腫の既往歴のある男女2,632名を対象に、

1日あたり0.5mgあるいは1.0mgの葉酸サプリメント

あるいは

偽薬が投与され、

6ヶ月から42ヶ月間(平均30.6ヶ月間)のフォローアップが行われました。

解析の結果、

葉酸投与群と偽薬投与群との間で、

大腸腺腫のリスクに有意差はなく、
(RR 0.98, 95% CI = 0.82-1.17)

進行病変についても有意差は認められませんでした。
(RR;1.06、95% CI = 0.81-1.39)


次に、

葉酸は、

血中葉酸値が4分位で最低群(&#8804; 11 nmol/L)の被験者において、

大腸腺腫のリスク低減傾向(有意差なし)が認められました。

一方、

血中葉酸値が4分位で最高群では有意な変化は認められませんでした。
(> 29 nmol/L, p for trend = 0.17)


また、

アルコールの摂取が多くなるにしたがって、

葉酸サプリメントの摂取により、

大腸腺腫リスク減少傾向が認められました。


また、フォローアップの初期の結果では、

葉酸摂取群よりも、

偽薬摂取群のほうで、

有意に高い死亡率が示されています。
(1.7% vs. 0.5%, p = 0.002)

以上のデータから、

大腸腺腫リスクの高い(既往歴のある)被験者において、

3.5年間、
葉酸を500&#13197;、あるいは1000&#13197;投与した結果、

腺腫リスクが症状することはない、といえます。


アメリカでは、1998年の葉酸強制添加以降、大腸がんが減少したという研究データが報告されています。



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食物繊維によるがんリスク低減効果:メタ解析 [2018年09月02日(日)]



食物繊維の摂取によるがんリスク低減作用を検証したアンブレラ・メタ解析が、米国のグループ(National University of Health Sciences)から報告されていました。
(J Chiropr Med. 2018 Jun;17(2):90-96.)


食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。




食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取による心血管リスク低下効果:メタ解析





今回の研究では、

食物繊維の摂取と、がんリスク低減との関連に関するメタ解析が行われました。


具体的には、

既報のメタ解析を対象にしたアンブレラレビュー/メタ解析として、

主要医学データベース(PubMed)を用いて、

1980年1月1日から2017年6月3日までの収載論文が解析され、


19報のメタ解析が、アンブレラレビューの対象となりました。


解析の結果、

食物繊維の摂取が最低群に比べて、

最高群では、

大腸がん(結腸・直腸がん)、

食道がん、

胃がん、

すい臓がんのリスクが、48%から12%の低減という相関が見出されました。
(RR = 0.52-0.88)


なお、

食道がん、胃がん、すい臓がんのメタ解析では論文の異質性も認められました。


乳がんについては、食物繊維の摂取が多い群では、

7%〜15%の有意なリスク低下作用が見出されました。
(RR = 0.85-0.93).


以上、

今回のアンブレラ・メタ解析では、

食物繊維の摂取による大腸がんなどのリスク低下作用が示唆されます。






食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。

食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下



10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下




食物繊維含有玄米食による2型糖尿病の血糖コントロール改善作用



厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


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国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


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posted at 23:56 | この記事のURL
大豆と大豆イソフラボンが膀胱がんリスクを低下:高山スタディ [2018年08月30日(木)]


今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、日本人男性において、大豆と大豆イソフラボンの摂取が多いと膀胱がんリスクが抑制されるという疫学研究が、岐阜大学のグループから報告されていました。
(Cancer Epidemiol Biomarkers Prev. 2018 Aug 21.)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


先行研究では,大豆製品の摂取による乳がんや前立腺がん、消化器がんのリスク低下作用が示されています。


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ



さて、今回の研究では、

高山スタディの一環として、

日本人男性において、大豆の摂取と、膀胱がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

前向きコホート研究として、

1992年9月の時点で、
35歳以上の男性14,233名、女性16,584名を対象に、

大豆とイソフラボンの摂取が食事調査により調べられ、

エネルギー摂取量で調整後に、

膀胱がん罹患率ががん登録システムにて調べられています。


解析の結果、

13.6年間のフォローアップ期間にて、

男性120名、女性41名が膀胱がんを発症しました。



交絡因子で補正後、

大豆摂取の4分位で最低群に比べて、

最高群に至るまで、

男性での膀胱がんリスクは、

26%、

48%

45%(最高群)

のリスク低下という有意な相関が見出されました。
(P-trend: 0.023)


一方、

女性では、

40%、
25%
36%
という傾向でした。
(P-trend: 0.43)


また、

イソフラボンの摂取と、膀胱がん罹患率との間にも同様の負の相関が見出されました。


以上のデータから、

日本人男性において、

大豆製品及び大豆イソフラボンの摂取量が多いと、

膀胱がんの予防作用が示唆されます。


今後、介入試験によるサプリメント/機能性食品成分の臨床的意義の検証が期待される分野です。



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンの摂取が多い乳がん患者は死亡率が低い:多民族コホート研究



大豆食品の摂取が2型糖尿病リスクを低減:ベトナム


大豆及びイソフラボンが日本人高齢女性の認知障害リスクを抑制する



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


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エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。



先行研究では、次の報告があります。


エクオール(10mg)が日本人女性の骨の健康維持と心臓病予防に有用



膣のアンチエイジングにエクオールの働き




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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