サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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インフルエンザではコエンザイムQ10が減少する [2018年09月04日(火)]
呼吸器系疾患研究の専門ジャーナル(電子版)に、インフルエンザの急性感染では、内在性のコエンザイムQ10が減少するというデータが、米国(Beth Israel Deaconess Medical Center, Boston)とデンマークのグループから報告されていました。
(Influenza Other Respir Viruses. 2018 Aug 29.)


コエンザイムQ10は、内在性の脂溶性抗酸化成分であり、ミトコンドリア機能維持に重要な役割を果たしています。

生活習慣病や慢性消耗性疾患の患者では、同年代の健常者に比べて、内在性コエンザイムQ10が減少していることも示唆されています。



今回の研究では、

健常者において、

急性インフルエンザ感染と、

内在性コエンザイムQ10値との関連が調べられ、

疾患の重症度や炎症マーカーとの相関も検証されました。


具体的には、

2013年12月27日〜2016年3月31日の間のインフルエンザの3シーズン中、

(医薬品投与前の時点で、ランダム化比較試験に登録された、)
急性インフルエンザ患者50名と、健常対照群29名の2群について、

コエンザイムQ10値が測定され

疾患の重症度や炎症マーカーで補正も行われました。



解析の結果、

まず、

インフルエンザの急性感染患者では、

健常者に比べて、

血中コエンザイムQ10は有意に低値であることが見出されました。
(.53ug/mL, IQR .37-.75 vs .72, IQR .58-.90, p=.004)


次に、

血中コエンザイムQ10値が低値(< .5ug/mL)である被験者の割合は、

対照群に比べて、

インフルエンザ患者群で有意に高いことが認められました。
(48% vs 7%, p<.001)


その他、

インフルエンザ患者群において

コエンザイムQ10値は、

IL-2値との有意な相関
(r = -.30, p=.04),

TNF-α値との有意な相関、
(r = -.35, p=.01)

VEGF値との有意な相関
(r = .38, p=.007)

も見出されました。


なお、

IL-6値、IL-10値、VCAM値、インフルエンザの重症度スコアとは有意な相関は検出されませんでした。
(all p > .05)


以上のデータから、


インフルエンザの急性感染の状態では、

内在性のコエンザイムQ10の減少、

炎症マーカーとの相関が示唆されます。


今後、コエンザイムQ10サプリメントの投与試験などによる臨床的意義の検証が期待される分野です。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。


.



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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


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双極性うつ病に対するコエンザイムQ10の補完療法としての有用性 [2018年08月20日(月)]
日本災害食学会で、「サバ・メシ」の冊子を配布していました。


「缶詰でつくろう!
サバ・メシ・レシピ」

とあるので、

サバ(鯖)缶のレシピ集と勘違いしそうですが、

サバ・メシというのは、サバ缶のレシピではなくて、サバイバル・レシピです。




災害時に、ポリ袋で調理をして、洗い物やごみを減らす工夫がされています。



さて、今日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床心理薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、双極性うつ病に対するコエンザイムQ10の作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Hamadan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(J Clin Psychopharmacol. 2018 Aug 14.)



双極性障害は、慢性で再発性の気分障害であり、

そう状態と重篤なうつ状態のエピソードを繰り返す特徴があります。


双極性障害の病態には、

ミトコンドリア機能障害、酸化ストレス、炎症が関与すると考えられています。


コエンザイムQ10は、内在性の脂溶性抗酸化成分であり、ミトコンドリア機能維持に重要な役割を果たしています。

生活習慣病や慢性消耗性疾患の患者では、同年代の健常者に比べて、内在性コエンザイムQ10が減少していることも示唆されています。



そこで、今回の研究では、

双極性うつ病の患者における補完療法としてのコエンザイムQ10サプリメントの有用性が検証されました。


具体的には、

うつ状態にある双極性うつ病患者69名を対象に、

・1日あたり200mgのコエンザイムQ10サプリメントの投与、

・偽薬投与群

の2群について、8週間の介入が行われました。


標準治療の医薬品は、

サプリメントの投与前の2ヶ月から、介入期間中を通じて、全被験者に投与されています。

うつ状態の重症度は、
Montgomery-Asberg Depression Rating Scaleスコアを用いて、

開始時、4週間、8週間後の時点で調べられました。


解析の結果、

うつ状態の症状は、両群とも改善が認められました。

標準治療のみの対照群と比べて、

コエンザイムQ10サプリメントを補完療法として追加した群では、

8週間後の介入により、うつ状態の有意な改善が見出されました。


また、
試験終了の時点で、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10サプリメント投与群では、

より多くのレスポンダーが認められたということです。


その他、コエンザイムQ10サプリメント投与群での高い安全性も確認されています。


以上のデータから、

双極性うつ病患者において、

標準治療に加えて、コエンザイムQ10サプリメントの併用投与による症状軽減作用が示唆されます。



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。



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コエンザイムQ10が自閉症ASDの小児において抗酸化作用を示す [2018年04月26日(木)]
今月の精神科研究の専門ジャーナルに、自閉症スペクトラム障害(ASD)の小児において、コエンザイムQ10による抗酸化作用を示した臨床研究が、イランとイギリスのグループから報告されていました。
(Psychiatry Res. 2018 Apr 4;265:62-69.)



自閉症スペクトラム障害(ASD)の病態では、酸化ストレスの関与が示唆されます。


今回の研究では、

ASDの小児において、コエンザイムQ10サプリメント投与による酸化ストレスへの作用が検証されました。


具体的には、

DSM-IVおよびChildhood Autism Rating Scale (CARS)スコアによって、ASDと診断された小児90名を対象に、

1日あたり30mgおよび60mgのコエンザイムQ10サプリメントを100日間投与し、

投与前後で、

血中CoQ10値、

MDA、総抗酸化能(TAS)、抗酸化酵素(SODやGPx)活性が測定されました。


また、
小児の行動については、両親やベビーシッターから情報が得られています。


解析の結果、

ASDの小児の酸化ストレスに対して、

コエンザイムQ10の60mg(分2)の投与による有意な改善作用が見出されたということです。


(MDA (r2&#8239;=&#8239;0.668), TAS (r2&#8239;=&#8239;0.007), SOD [r2&#8239;=&#8239;0.01], GPx [r2&#8239;=&#8239;0.001] activityと、
CARS スコア)


ASDの小児では、

コエンザイムQ10の60mgの投与によって、

血中CoQ10の上昇と、

消化器系症状の有意な改善 (P&#8239;=&#8239;0.004)、

睡眠障害の改善(P&#8239;=&#8239;0.005)が見出されました。



以上のデータから、

ASDの小児において、

コエンザイムQ10投与の有用性が示唆されます。



自閉症に対する機能性食品成分の有用性について、次のような研究が知られいます。


マルチビタミンミネラルCoQ10オメガ3サプリメントによる自閉症への効果



葉酸+マルチビタミンサプリメントが自閉症リスクを半減


葉酸サプリメントの自閉症スペクトラムに対する有用性


妊娠中の葉酸サプリメント摂取が自閉症リスクを低減:系統的レビュー



ビタミンD3サプリメントによる自閉症スペクトラム障害改善


ビタミンDによる自閉症スペクトラム障害改善作用





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コエンザイムQ10による中性脂肪の低下効果:メタ解析 [2018年04月10日(火)]
今月の薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10投与による脂質代謝への作用を検証したメタ解析が、イランとカナダのグループから報告されていました。
(Curr Pharm Des. 2018 Apr 5.)



コエンザイムQ10は、脂溶性のビタミン様物質であり、抗酸化作用やATP産生作用を介した疾病予防や慢性疾患の症状改善作用が報告されています。

例えば、下記の研究があります。


コエンザイムQ10による高血圧改善


高血圧患者におけるコエンザイムQ10の抗炎症作用 



コエンザイムQ10による高血圧改善作用@メタボリック症候群:メタ解析



今回の研究では、

メタボリック症候群の患者において、

コエンザイムQ10サプリメント投与による中性脂肪値への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, EMBASE, Web of Science and Cochrane Library)

2017年7月までの収載論文から、

コエンザイムQ10投与による脂質代謝関連指標への作用を調べた臨床研究が検索され、


21報の比較試験、患者514名、対照群525名が解析の対象となりました。


解析の結果、

コエンザイムQ10投与により、

中性脂肪値の有意な低下作用が見出されました。
(SMD -0.28; 95% CI, -0.56, -0.005)



一方、

コエンザイムQ10サプリメント投与によって、総コレステロール、LDL、HDLには有意な変化は認められませんでした。

総コレステロール値の低下傾向(有意差なし)
(SMD -0.07; 95% CI, -0.45, 0.31)

LDLの変化(有意差なし)
(SMD 0.04; 95% CI, -0.27, 0.36),

HDLの変化(有意差なし)
(SMD 0.10; 95% CI, -0.32, 0.51)


以上のデータから、

内分泌代謝異常を有する患者において、

コエンザイムQ10の投与による中性脂肪値の低下作用が示唆されます。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。







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コエンザイムQ10とプレクーリングによる運動負荷ストレス軽減作用 [2018年03月05日(月)]
今日は日帰りで関西方面に出張に行っていました。

天候が荒れ模様で、交通機関が乱れており、帰りはずいぶん遅くなってしまいました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

イギリスの栄養学の専門ジャーナルに、水泳選手において、コエンザイムQ10と、プレクーリングの併用による運動負荷軽減作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Urmia University)から報告されていました。
(Br J Nutr. 2018 Feb;119(4):381-390.)



スポーツ現場では、
有酸素運動を行う前に、身体冷却で体温を下げておくこと(プレクーリング、Pre-cooling)により、
体温上昇が遅れて起こるため、有酸素系でのパフォーマンスの向上が示唆されています。


コエンザイムQ10は、抗酸化作用を有し、運動時に生じる酸化ストレスを軽減する作用があります。

DHCでも大学との共同研究により、DHCのコエンザイムQ10サプリメントを運動の前1週間投与し、有酸素運動負荷時の酸化ストレス障害軽減作用を報告しました。



生活習慣病予防、特に、心血管リスク低減に対しては、有酸素運動の有用性が知られています。

今回の研究では、

エリート水泳選手において、

コエンザイムQ10(CoQ10)サプリメントの運動前14日間の投与、
および
プレクーリング実施によって、

血中クレアチンキナーゼ(CK-MB)

心筋型トロポニンI (cTnI)

ミオグロビン (Mb)

LDH、

総抗酸化能(TAC)

脂質過酸化反応(LPO)

CoQ10値などが調べられています。



具体的には、

エリート水泳選手36名(平均年齢17歳±1)を対象に、

・CoQ10サプリメント投与群、

・CoQ10サプリメント投与+プレクーリング実施群、

・プレクーリング実施群、

・対照群

の4群について、

朝と夕方の18セッションのプロトコールが実施されました。
(1セッションで、5qの速度と持久力の負荷)


採血は、CoQ10やプレクーリングの介入の前後の各2ステージで実施されました。


解析の結果、

まず、

介入前(ステージ1とステージ2)では、
CK-MB, cTnI, Mb, LD, TAC, LPO、 CoQ10について、
群間での有意差はありませんでした。
(P>0&#183;05)

次に、

介入後(ステージ1とステージ2)では、

コエンザイムQ10サプリメント投与群およびCoQ10とプレクーリング併用実施群に比べて、

対照群とプレクーリング群では、

CK-MB, cTnI, Mb, LD LPOの有意な上昇が認められました。

(これらの群では、TACとCoQ10は上昇していません。)


したがって、


水泳競技の運動負荷によって生じるmyocardial damageおよび酸化ストレスに対して、
コエンザイムQ10サプリメント投与による予防効果が示唆されます。

(一方、プレクーリング単独群は、CK-MB, cTnI, Mb, LD, LPO, TAC, CoQ10といった指標に対して好影響は示されませんでした。)

.


DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。



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コエンザイムQ10による脂質異常症改善作用 [2018年02月22日(木)]
臨床脂質研究の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10による脂質異常症改善作用を示した臨床研究が、中国のグループ(Sun Yat-Sen University)から報告されていました。
(J Clin Lipidol. 2017 Dec 21.)



コエンザイムQ10は、加齢とともに減少し、生活習慣病や慢性疾患でも減少することがわかっています。

また、さまざまな疾患において、補完療法としての有用性が示唆されてきました。

内在性コエンザイムQ10は、加齢とともに減少し、

60歳代では、20歳代に比べて、半減しています。

ATP産生能を指標として
同じ60歳代で比較するとき、
健常者に比べて、2型糖尿病患者では半減していることもわかっています。


今回の研究では、脂質異常症患者において、コエンザイムQ10による心血管リスク因子への作用が検証されました。
(脂質異常症におけるコエンザイムQ10サプリメントの一次予防の検証です。)


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

血糖降下薬や脂質異常症治療薬を服用していない、
脂質異常症患者101名を対象に、

・1日あたり120mgのコエンザイムQ10投与群

・偽薬投与群

の2群について、
24週間の介入が行われ、

内分泌代謝関連指標、酸化及び炎症関連指標、体組成などが

開始時、12週間後、24週間後の時点で測定されています。



101名の全員が、解析の対象となりました。

解析の結果、

12週間の時点で、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与群では、

収縮期血圧の有意な低下、
(P = .010)

拡張期血圧の有意な低下、
(P = .001)


血中総抗酸化能の有意な亢進
(TAC; P = .003)

が見出されました。

また、

24週間の時点では、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与群では、

12週間の時点と同様に、

降圧作用と抗酸化能の亢進が見出され、

さらに、
中性脂肪値の低下、
(P = .020)

LDLコレステロール値の低下
(P = .016)

ApoA-Iの上昇
(P < .001)

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の低下
(P = .009)

も認められました。


身体活動やエネルギー摂取量で補正後も、

コエンザイムQ10による効果に変化は示されませんでした。


ただし、
非HDLコレステロール値での有意差は認められませんでした。
(P = .031).


以上のデータから、

未治療の脂質異常症患者において、

コエンザイムQ10の120mg投与による心血管リスク低下作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待されます。

なお、これまでの多くの先行研究から、コエンザイムQ10はベーシックサプリメントとして広く推奨できます。

私ももちろん、DHCのコエンザイムQ10サプリメントを摂取しています。


コエンザイムQ10は、2型糖尿病などの補完療法として、ベーシックサプリメントとしての摂取が推奨されます。



コエンザイムQ10+セレンによる心臓病死低下効果





コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。








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片頭痛でのコエンザイムQ10サプリメントの作用 [2018年01月07日(日)]
今月の神経学の専門ジャーナルに、片頭痛患者におけるコエンザイムQ10サプリメントによる炎症マーカーへの作用が検証されました。
(Nutr Neurosci. 2018 Jan 3:1-9)


これまでに次の報告が知られています。


片頭痛患者はコエンザイムQ10が不足し、CoQ10サプリメントで片頭痛が予防できる



コエンザイムQ10による片頭痛予防効果


片頭痛の病態には、炎症の関与が示唆されています。


今回の研究では、

片頭痛患者において、

コエンザイムQ10サプリメントによる抗炎症作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

国際頭痛協会の診断基準で片頭痛と診断された、
18歳から50歳の女性45名を対象に、

・1日あたり400mgのコエンザイムQ10サプリメント投与群(23名)、

・偽薬投与群(22名)

の2群について、3ヶ月間の投与が行われました。


血中コエンザイムQ10、

カルシトニン遺伝子関連ペプチド(calcitonin gene-related peptide、CGRP)

IL-6,IL-10,TNF-αが介入の前後で測定されています。


解析の結果、

コエンザイムQ10サプリメント投与によって、

実薬群では血中CoQ10値が有意に上昇しました。
(P < 0.001)

このとき、
血中CGRP とTNF-α値の有意な減少が見出されました。
(p = 0.011 and p = 0.044)


一方、
IL-6 とIL-10では、両群間で有意な変化は認められませんでした。


なお、


片頭痛に関しては、

偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10投与群において、


発作頻度の有意な減少、
(p = 0.018)

重症度の有意な減少、
(p = 0.001)

期間の有意な減少
(p = 0.012)

が認められました。


以上のデータから、

片頭痛患者において、

コエンザイムQ10サプリメント投与による抗炎症作用および片頭痛の予防効果が示唆されます。






コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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コエンザイムQ10による多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)での内分泌代謝関連遺伝子への作用 [2017年10月02日(月)]
内分泌学の専門ジャーナルに、PCOSにおいて、コエンザイムQ10投与による内分泌代謝への作用を検証した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(Gynecol Endocrinol. 2017 Sep 26:1-6.)



PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、生殖年齢の女性に認められる内分泌代謝異常で、高アンドロゲン血症が認められます。

卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。
同時に、肥満、糖代謝異常や脂質異常なども生じます。


コエンザイムQ10は、脂溶性のビタミン様物質であり、抗酸化作用やATP産生作用を介した疾病予防や慢性疾患の症状改善作用が報告されています。


先行研究では、次の報告があります。

PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するコエンザイムQ10の有用性


PCOSに対するコエンザイムQ10の作用 



さて、
今回の研究では、

PCOSにおいて、

コエンザイムQ10(CoQ10)投与による、
内分泌代謝および炎症関連遺伝子発現への作用が検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

PCOS患者40名を対象に、

・100mgのコエンザイムQ10投与群:20名、

・偽薬投与群:20名

の2群について、

12週間の介入が行われ、

糖代謝、脂質代謝、炎症関連遺伝子発現が調べられています。



解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

コエンザイムQ10投与群では、


末梢単核球において、

酸化LDLR1の遺伝子発現の有意な抑制、
(p&#8201;<&#8201;0.001)

PPAR-γ遺伝子発現の有意な亢進
(p&#8201;=&#8201;0.01

が見出されました。


また、

偽薬対照群に比べて、

コエンザイムQ10投与群により、

IL-1遺伝子発現の抑制、
(p&#8201;=&#8201;0.03),

IL-8遺伝子発現の抑制、
(p&#8201;=&#8201;0.001)

TNF-α遺伝子発現の抑制
(p&#8201;<&#8201;0.001)

が認められました。


以上のデータから、

PCOS患者において、

コエンザイムQ10サプリメント投与による脂質代謝および炎症関連遺伝子発現の改善が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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コエンザイムQ10+フィーバーフューによる片頭痛への有用性 [2017年09月08日(金)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、コエンザイムQ10+フィーバーフューの複合サプリメントによる片頭痛への作用を調べた臨床研究が、フランスのグループ(Pileje Laboratoire)から報告されていました。
(BMC Complement Altern Med. 2017 Aug 30;17(1):433.)


フィーバーフュー(feverfew、和名:ナツシロギク、学名:Tanacetum parthenium)、コエンザイムQ10、マグネシウムは、いずれも、片頭痛の予防に用いられている機能性食品成分です。

今回の研究では、これらの3種類の成分の複合サプリメントによる片頭痛への働きが検証されました。



具体的には、

国際頭痛協会のクライテリアによる片頭痛の成人患者(先行する2ヶ月間で2回以上の片頭痛発作を有する被験者、ただし、慢性片頭痛や医薬品の過剰服用者は除く)を対象に、

複合サプリメント(Antemig&#174;, PiLeJe) 1錠を1日、
(100mgのフィーバーフュー、100 mgのコエンザイムQ10、112.5 mgのマグネシウム)

1ヶ月間の投与前と、

3ヶ月間の介入後の比較が行われました。


ITT解析の結果、

68名において、

投与前に比べて、

3ヶ月間後の複合サプリメント投与によって、

頭痛の回数が有意に減少しました。

(1.3 days ±1.5 versus 4.9 days ±2.6, p < 0.0001; n = 68 intention to treat; primary criterion)


片頭痛の回数減少は、経時的に認められました。

(1st month: -2.5 days ±3.1, p < 0.0001; 2nd month: -3 days ±2.8, p < 0.0001)


また、

片頭痛の頻度が少なくとも50%減少した被験者の割合は、

3ヶ月後の時点で、

75% (51/68)に達していました。

この割合も、経時的な有用性が見出されました。

(63.2% [43/68] after 1 month and 70.6% [48/68] after 2 months)


不安やうつ症状を有する被験者の割合は、

開始時から3ヶ月の時点で

うつ症状を有する割合は
61.9% (39/63 patients with information available) から、
35% (21/60)へ、

不安を有する患者は
52.4% (33/63)から 30% (18/60)へ減少しました。


さらに、QOLの改善も認められています。

なお、

安全性は高いことも見出されました。


以上のデータから、

100mgのフィーバーフュー、100 mgのコエンザイムQ10、112.5 mgのマグネシウムによる片頭痛の軽減作用が示唆されます。


これまでに次の報告が知られています。

片頭痛患者はコエンザイムQ10が不足し、CoQ10サプリメントで片頭痛が予防できる



コエンザイムQ10による片頭痛予防効果


頭痛への対策としての機能性食品成分





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。









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コエンザイムQ10(CoQ10)による慢性炎症抑制効果:メタ解析 [2017年09月05日(火)]
薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10(CoQ10)の抗炎症作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Pharmacol Res. 2017 Aug 25.)



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。



今回の研究では、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed/Medline, Web of Science (WoS), Cochrane Database, Google Scholar)

2016年12月までに収載された論文から、

コエンザイムQ10(CoQ10)に対する血中CRP値への作用を測定した前向き研究が検索され、

119の論文が抽出され、

7報の研究が、解析の対象となりました。


解析の結果、


コエンザイムQ10の投与によって、

血中CRP値の低下傾向が見出されました。

(WMD; -0.25mg/l, 95% CI -0.56 to 0.06, I2=42.0%)

また、
IL-6の有意な低下効果が見出されました。

(WMD -0.72pg/dl, 95% CI -1.24 to -0.24, I2=51.8%)


次に、
メタ回帰分析では、

血中CRP値の変化は、CoQ10の用量とは独立した因子であり、
(slope: -0.0005; 95% CI: -0.005, 0.004; p=0.832)


CoQ10サプリメントの投与期間に依存しているという相関が見出されました。
(slope: slope: -0.111; 95% CI: -0.21, -0.004; p=0.042)


以上のメタ解析のデータから、

コエンザイムQ10による抗炎症作用が示唆されます。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。




還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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コエンザイムQ10+セレンの長期投与によるIGF-1への影響 [2017年06月19日(月)]
今月の科学誌に、高齢者に対してコエンザイムQ10とセレンを長期投与し、細胞内分子への影響を検証した臨床研究が、スウェーデンのグループ(Link&#246;ping University)から報告されていました。
(PLoS One. 2017 Jun 13;12(6):e0178614)




インスリン様成長因子1(IGF-1, Insulin-like growth factor-1)は、細胞増殖や代謝過程で多彩な作用を示し、最近では、抗炎症作用や抗酸化作用も示唆されています。


加齢や慢性炎症では、

血中IGF-1値が低下します。、



コエンザイムQ10は、脂溶性ビタミン様物質であり、ミトコンドリアでのATP産生に必須の成分です。
加齢に伴って内在性のCoQ10の減少、また、生活習慣病や慢性疾患でのCoQ10の減少が知られています。

セレンは、抗酸化ミネラルの1種で、抗炎症作用にも関与します。



スウェーデンでの先行研究では、

コエンザイムQ10+セレンサプリメントの5.2年間の投与によって、

心血管疾患死亡率の有意な低減効果が示されています。

コエンザイムQ10+セレンによる心臓病死低下効果





さて、
今回の研究では、

コエンザイムQ10とセレンのサプリメント投与によって、

IGF-1およびインスリン様増殖因子結合たん白質1(IGFBP1)への影響が検証されました。



具体的には、

スウェーデン南部において、

健康な高齢者443名を対象に、

・サプリメント投与群:コエンザイムQ10を200mg+セレン200μg

・偽薬投与群

の2群について、
48ヶ月間(4年間)の投与が行われ、

221名が試験を完了しました。

(最初の被験者は2003年1月から開始、最後の被験者が完了したのは、2010年2月。)

215名の被験者において、
(117名はサプリメント投与群、98名は偽薬群)

IGF-1、年齢補正後のIGF-1(IGF-1 SD)、IGFBP-1が測定されました。



解析の結果、

コエンザイムQ10(200mg)+セレン(200μg)を4年間投与した高齢者では、

IGF-1 とIGF-1 SDの有意な上昇が認められました。


一方、

偽薬投与群では、

いずれも減少していました。


さまざまな交絡因子で補正後も、これらの変化は有意であり、

コエンザイムQ10+セレンによるIGF-1およびIGF-1 SDスコア、IGFBP-1の上昇作用が認められました。


[IGF-1 (F = 68; P>0.0001), IGF-1 SD score (F = 29; P<0.0001) and of IGFBP-1 (F = 6.88; P = 0.009) ]



以上のデータから、

健康な高齢者において、

コエンザイムQ10(200mg)+セレン(200μg)の長期投与によるIGF-1およびIGF-1 SDスコア、IGFBP-1の上昇が示唆されることから、


コエンザイムQ10の心血管疾患リスク低減作用など生活習慣病予防効果の分子メカニズムとして、これらの分子への作用を介した働きが推察されます。


また、IGF-1は、インスリン産生や細胞増殖に加えて多彩な作用を有していますので、コエンザイムQ10の有用性に関連する分子機序において重要な役割を果たしているとも考えられます。

コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


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水泳選手におけるコエンザイムQ10サプリメントの有用性 [2017年05月14日(日)]
今月の運動生理学の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10サプリメントによる水泳での運動負荷時の酸化ストレス抑制作用を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(J Strength Cond Res. 2017 May 5.)



過度な運動負荷は、炎症や酸化ストレス障害を生じ、免疫系にも抑制的に作用します。

そのため、抗酸化作用や抗炎症作用を有する機能性食品成分をサプリメントとして摂取することが推奨されます。



今回の研究では、

青年期のエリート水泳選手において、

運動強度の高いトレーニング、および通常のトレーニング、さらに、
フリースタイルの水泳記録時での抗酸化関連酵素に対するコエンザイムQ10サプリメントの有用性が検証されました。



具体的には、

健康な男性水泳選手36名(平均年齢17.5歳、体脂肪率14.55%)を対象に、

・コエンザイムQ10サプリメント(300mg/日)投与群、

・プレクーリング(precooling)群(18 ± 0.5 Cの水中への水浸)

・CoQ10サプリメント+プレクーリング群、

・対照群

の4群(各群9名)について、

朝と夕方の18セッション、各セッション5kmのトレーニングが行われています。

採血が、最初のトレーニング前の記録会、2回目の記録会の前後(800m、200m、50m)の合計3回、行われました。


解析の結果、

まず、
抗酸化酵素であるSOD, CAT, GPxに関して、

介入前には、各群間で有意差はありませんでした。

次に、3ステージ目では、

すべての群間で、有意な変化が認められました。
(P<0.05)
また、

2回目のステージでは、

プレクーリング群と対照群では、

CoQ10サプリメント投与群およびCoQ10サプリメント+プレクーリング群の2群に比べて、

SOD, CAT, GPxがいずれも有意に増加していました。
(P<0.05)


ATP合成に抗酸化物質が必須であることから、

今回のプロトコールでは、

コエンザイムQ10投与群では、運動トレーニングや水泳記録会において、抗酸化酵素での有害な変化が抑制されたのに対して、


プレクーリングのみの群や対照群では、抗酸化酵素が消費され、減少したと考察されています。





DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


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コエンザイムQ10とセレンが血中microRNAの発現に影響を与える [2017年05月03日(水)]
科学誌プロスワンに、高齢者において、コエンザイムQ10とセレンのサプリメント投与により、血中microRNAの変化を示した臨床研究が、スウェーデンのグループ(Link&#246;ping University)から報告されていました。
(PLoS One. 2017 Apr 27;12(4):e0174880.)




マイクロRNA(microRNA, miRNA)とは、21〜25塩基長の1本鎖RNA分子であり、真核生物において遺伝子の転写後発現調節に関与する分子として、1990年代に発見されました。
ヒトゲノムには、1000以上のmicroRNAがコードされていると推定されています。

microRNAは、遺伝子の転写後調節を行う最も重要な調節因子であり、

microRNAは、タンパク質をコードする遺伝子のうち30%以上に対して、その発現調節を行うとされています。

microRNAが作用する転写抑制は、代謝やアポトーシス、細胞増殖や分化など多くの分野で重要な役割を果たしていると考えられています。


コエンザイムQ10は、ミトコンドリア機能において、APT産生に関与する脂溶性ビタミン様物質です。

セレンは、ミネラルの1種であり、抗酸化作用を有しています。

コエンザイムQ10も、セレンも、いずれも、細胞機能に必須の成分です。

セレンの摂取不足は、欧州で特に問題になっています。

また、内在性コエンザイムQ10(CoQ10)は、加齢とともに減少することが知られています。



先行研究では、

高齢者において、

コエンザイムQ10とセレンのサプリメント投与により、

心血管死亡の減少、炎症マーカーの低下といった作用が示唆されています。


しかし、
これらのサプリメント投与時におけるmicroRNAの変化については、明らかではありませんでした。



そこで、

今回の研究では、

健康な高齢者443名を対象に、

1日あたり200マイクログラムのセレン(セレン酵母含有サプリメント)と、
1日あたり200mgのコエンザイムQ10サプリメントカプセルを併用投与した群と、

偽薬投与群の2群について、


4年間の投与試験が行われ、

各群から25名の参加者が無作為に選ばれて、

血漿中のマイクロRNAが測定され、主成分分析(PCA)などが行われています。


解析の結果、

マイクロRNAが172種類検出できる検査キットを用いて、

172種類のうち、今回の試料から

145種類の異なるマイクロRNAが見出されました。

PCAプロットでは、2クラスターが両群間で有意差があるとされました。



まず、介入前には、

両群間でマイクロRNAの発現には有意差は認められませんでした。


次に、

介入後の2群の比較では、

70個のマイクロRNA発現において有意差が見出されました。

特に顕著な差が見出された20のマイクロRNAでは、発現量の佐が最大4倍であったということです。


以上のデータから、


高齢者において、コエンザイムQ10(200mg)+セレン(200マイクログラム)サプリメントの投与により、マイクロRNAの発現の増減が生じると考えられます。


これらの変化は、

コエンザイムQ10+セレンによる慢性炎症の抑制や心血管死亡率の減少に関わる代謝メカニズムに関与すると考えられます。

今後、コエンザイムQ10の個別化医療における有用性憲章のためのバイオマーカーとしての応用など、臨床的意義の検証が期待される分野です。




コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。

健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。







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コエンザイムQ10による炎症マーカーへの働き:メタ解析 [2017年02月13日(月)]
今日は移動日です。

空港へ移動するのに、ホテルに待機していたタクシーを使ったら、私が乗るのは2回目ということで、ドライバーと雑談をしました。

トランプ大統領をどう思うかと聞かれたので(ドライバーは黒人)、当たり障りのない事実確認だけを少し話しました。(よく知らない相手に、政治の話はタブーですので。)

話をしていくと、ドライバーはアメリカ市民ですが、今回、入国禁止令の対象となったソマリアの出身、ということでした。

日本から来たと話すと、日本の少子化の問題とか、福島原発のことなど、いろいろ尋ねられました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の薬理学研究の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10による炎症マーカーへの働きを検証した系統的レビューとメタ解析が報告されていました。
(Pharmacol Res. 2017 Feb 5.)


慢性炎症は、動脈硬化を促進し、さまざまな代謝性疾患、生活習慣病の発症に関与します。

これまでの研究では、

コエンザイムQ10投与による抗炎症マーカーに対する作用が示唆されています。


今回の研究では、

コエンザイムQ10サプリメント投与による炎症マーカーへの作用が検証されました。


具体的には主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane Library and Clinicaltrials.gov)


コエンザイムQ10投与と、炎症マーカー(CRP、IL-6、TNF-α)を調べたランダム化比較試験が検索され、

17報がメタ解析の対象となりました。



解析の結果、


コエンザイムQ10サプリメント投与により、

血中CRPの有意な低下、
(WMD: -0.35mg/L, 95% CI: -0.64 to -0.05, P=0.022)

血中IL-6の有意な低下、
(WMD: -1.61pg/mL, 95% CI: -2.64 to -0.58, P=0.002)

血中TNF-α値の有意な低下
(WMD: -0.49pg/mL, 95% CI: -0.93 to -0.06, P=0.027)

が認められました。


メタ回帰分析によると、

CRPの変化は、投与前のCRP値や投与期間、用量、患者背景とは独立していたということです。


また、
IL-6では、投与前にIL-6が高値であった群では、

コエンザイムQ10投与によるIL-6への作用がより顕著でした。
(P for interaction=0.006)


以上のデータから、

コエンザイムQ10投与により、

炎症マーカーであるCRP, IL-6,TNF-αの低下作用が示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。


なお、類似した先行研究(メタ解析)として、内分泌代謝疾患を有する患者において、CoQ10の抗炎症作用を示した報告があります。

コエンザイムQ10の抗炎症作用:メタ解析





コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。


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コエンザイムQ10の抗炎症作用:メタ解析 [2017年01月28日(土)]
今月の科学誌プロスワンに、コエンザイムQ10の抗炎症作用を示したメタ解析が報告されていました。
(PLoS One. 2017 Jan 26;12(1):e0170172.)


慢性炎症は、動脈硬化を促進し、さまざまな代謝性疾患、生活習慣病の発症に関与します。

これまでの研究では、

コエンザイムQ10投与による抗炎症マーカーに対する作用が示唆されています。

今回の研究では、

内分泌代謝疾患を有する被験者において、コエンザイムQ10による血中炎症マーカーへの作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2016年2月までのランダム化比較試験が検索され、


主アウトカムとして、
炎症関連マーカー(TNF-α、CRP)との関連が調べられています。


9報の試験から、428名がメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

対照群に比べて、

コエンザイムQ10投与群では、

血中コエンザイムQ10値の有意な上昇、
(1.17μg/ml [MD = 1.17, 95% CI (0.47 to 1.87) μg/ml, I2 = 94%]

炎症マーカーのTNF-α値の有意な減少、
(0.45 pg/ml [MD = -0.45, 95% CI (-0.67 to -0.24) pg/ml, I2 = 0%]

が見出されたということです。

なお、
CRP値およびIL-6値に関しては、CoQ10群と対照群との間に有意差は認められませんでした。
・CRP [MD = -0.21, 95% CI (-0.60 to 0.17) mg/L, I2 = 21%]
・IL-6 [MD = -0.89, 95% CI (-1.95 to 0.16) pg/ml, I2 = 84%].


以上のデータから、

コエンザイムQ10による抗炎症作用が示唆されます。

今後、コエンザイムQ10による炎症マーカーの作用を介した疾病予防など臨床的意義の検証が期待される分野です。



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。


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PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)に対するコエンザイムQ10の有用性 [2016年12月04日(日)]
今月の臨床内分泌学の専門ジャーナル(電子版)に、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)において、コエンザイムQ10の投与による糖代謝及び脂質代謝改善作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Kashan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Clin Endocrinol (Oxf). 2016 Dec 2)


PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、生殖年齢の女性に認められる内分泌代謝異常で、高アンドロゲン血症が認められます。

卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。
同時に、肥満、糖代謝異常や脂質異常なども生じます。


コエンザイムQ10は、脂溶性のビタミン様物質であり、抗酸化作用やATP産生作用を介した疾病予防や慢性疾患の症状改善作用が報告されています。



今回の研究では、
PCOSにおいて、
コエンザイムQ10サプリメント投与による内分泌代謝指標への影響が検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

PCOSと診断された女性60名を対象に、

・コエンザイムQ10(100 mg)投与群:30名、

・偽薬投与群:30名の2群について、

12週間の介入が行われ、

糖代謝及び脂質代謝関連指標が、介入の前後で比較されています。


解析の結果、


偽薬群に比べて、

コエンザイムQ10サプリメント投与群では、

空腹時血糖値の有意な低下、
(-0.24±0.51 vs. +0.01±0.44 mmol/L, P=0.04),

血中インスリン値の有意な低下、
(-7.8±14.4 vs. +6.0±15.0 pmol/L, P<0.001),

インスリン抵抗性の有意な低下、
(HOMA-IR; -0.3±0.6 vs. +0.2±0.6, P=0.001),
(HOMA-β; -5.4±9.5 vs. +4.5±9.9, P<0.001)

インスリン感受性インデックスの有意な改善
(+0.006±0.009 vs. -0.006±0.01, P<0.001)

が見出されたということです。

さらに、
血中総コレステロール値の有意な低下、
(-0.10±0.48 vs. +0.19±0.50 mmol/L, P=0.02)

LDLコレステロール値の有意な低下
(-0.15±0.40 vs. +0.14±0.49 mmol/L, P=0.01)

といった変化が、偽薬群に比べて、実薬群で認められました。

(なお、年齢や開始時のBMIで補正後、LDLの有意差はなくなっています。他の所見は変更なし。)


以上のデータから、

今回の被験者であるPCOS患者に対して、
1日あたり100mgのコエンザイムQ10の投与によって、

糖代謝や脂質代謝への好影響が示唆されます。


今後、さらに質の高い研究により、臨床的意義の検証が期待される分野です。



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。


DHCでは、コエンザイムQ10【機能性表示食品】を製品化しています。







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パーキンソン病患者が用いる補完療法 [2016年11月18日(金)]
今月の老年看護学の専門ジャーナルに、パーキンソン病患者が利用している補完療法に関する調査研究が報告されていました。
(J Gerontol Nurs. 2016 Nov 15:1-9.)


パーキンソン病は、神経変性疾患であり、標準治療に加えて、補完療法の併用による統合医療的アプローチが行われています。

サプリメントの分野では、下記の報告があります。


還元型コエンザイムQ10によるパーキンソン病の症状改善効果


高用量コエンザイムQ10によるパーキンソン病に対する効果



コエンザイムQ10+クレアチンによるパーキンソン病での認知機能障害抑制作用




オメガ3系脂肪酸による抗うつ作用・抗不安作用@パーキンソン病




さて、今回の研究では、

パーキンソン病患者における補完療法の利用状況が調べられました。

具体的には、

横断研究として、

パーキンソン病患者が利用する補完療法/補完健康法の利用率、種類、関連する因子の調査、その理由が調べられ、

135名から回答が得られました。
(回答率は61.9%で、135名に相当)


解析の結果、

74.1%の回答者が、パーキンソン病に対する補完療法として、あるいは全般的な健康保持のために、何らかの補完療法を利用していました。

広く利用されていた補完療法は、

運動、ヨガ、マッサージ、ビタミン類、コエンザイムQ10、ココナッツオイルです。


補完療法の利用と相関がみられた背景因子は、

高等教育および運動疾患専門家による治療といったことでした。


看護師あるいは他のヘルスケア専門家が、パーキンソン病患者のセルフケア提供において、一定の役割を果たしていると考えられたということです。

今後、パーキンソン病患者に対して、補完療法の臨床的意義の検証と共に、補完療法の安全性や有効性といった啓発情報の提供が必要と考えられます。


DHCでは、還元型コエンザイムを製品化しています。

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片頭痛患者はコエンザイムQ10が不足し、CoQ10サプリメントで片頭痛が予防できる [2016年10月02日(日)]
今日はちょっと調べ物をしていて、コエンザイムQ10による片頭痛リスク低減効果を示した論文をよみました。


少し以前の報告ですが、

頭痛研究の専門ジャーナルに、片頭痛の患者では内在性コエンザイムQ10(CoQ10サプリメント)が低値であり、コエンザイムQ10サプリメント投与により、片頭痛の発症が予防されるという研究が、米国のグループ(Cincinnati Children's Hospital Medical Center)から報告されていました。
(Headache. 2007 Jan;47(1):73-80.)



先行研究では、

コエンザイムQ10による片頭痛予防の有用性が示唆されています。


今回の研究では、

片頭痛患者におけるコエンザイムQ10欠乏の頻度およびコエンザイムQ10サプリメント投与の有用性が検証されました。


具体的には、

三次救急センターにおいて、高頻度の頭痛により受診している患者1550名(平均年齢13.3歳、3歳から22歳まで)を対象に、

内在性コエンザイムQ10値の測定およびコエンザイムQ10投与による片頭痛への作用が調べられています。


解析の結果、

まず、

総コエンザイムQ10値は、

0.60 ± 0.20 microg/mL (range 0.21 to 1.77 microg/mL)
であり、

被験者/患者の32.9%が、正常よりも低値でした。


次に、

コエンザイムQ10サプリメントが、1日あたり1〜3 mg/kg体重の用量で投与開始され、

平均97日間のフォローアップ後に、

血中の総コエンザイムQ10値は、1.20±0.59 microg/mLへと有意に増加し、
(P < .0001)

頭痛の頻度は、

19.2 ± 10.0から

12.5 ± 10.8 へと有意に減少(改善)し、
(P < .001)


PedMIDASによる頭痛での障害は、
47.4 ± 50.6から22.8 ± 30.6へと有意に改善しました。
(P < .001)


以上のデータから、

青少年期における片頭痛では、

内在性コエンザイムQ10の欠乏が認められ、

コエンザイムQ10サプリメント投与の有用性が示唆されます。


最近では、次の報告があります。

コエンザイムQ10による片頭痛予防効果


頭痛への対策としての機能性食品成分





コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。

健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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コエンザイムQ10による片頭痛予防効果 [2016年09月29日(木)]
今月の神経学の専門ジャーナル(電子版)に、コエンザイムQ10による片頭痛予防効果を示した臨床研究が、イランのグループ(Mashhad University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Acta Neurol Belg. 2016 Sep 26.)


先行研究では、

コエンザイムQ10の投与により、片頭痛の予防効果(発作回数減少)が示されています。

成人だけではなく、青少年や小児に対する有用性も示唆されています。


今回の研究では、

コエンザイムQ10による片頭痛予防効果が検証されました。

具体的には、

オープンラベル並列追加対照試験として、

国際頭痛協会診断基準により、
片頭痛と診断された成人患者80名を対象に、

1日あたり100mgのコエンザイムQ10投与群

あるいは

偽薬投与群

について、

1ヶ月あたりの片頭痛の発作回数、重症度、50%以上の発作回数の減少率が調べられました。


コエンザイムQ10では36名、

偽薬群では37名が解析の対象となりました。

解析の結果、

1ヶ月あたりの片頭痛発作回数は、コエンザイムQ10投与群により有意に減少しました。
(mean decrease: 1.6 vs. 0.5 among CoQ10 and control groups, respectively, p < 0.001).

また、
頭痛の重症度においても、
コエンザイムQ10投与群のほうが、偽薬群よりも有意な減少を示しました。
(mean decrease: 2.3 vs. 0.6 among CoQ10 and control groups, respectively, p < 0.001)


1ヶ月あたりの頭痛発作頻度が50%以上減少に関するNNTは、1.6でした。

なお、コエンザイムQ10投与による有害事象は認められていません。


以上のデータから、

1日あたり100mgのコエンザイムQ10投与による片頭痛の予防効果(発作回数の減少、重症度の軽減など)が示唆されます。




コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。

健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。




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進行性核上性麻痺に対する高用量のコエンザイムQ10の意義 [2016年09月07日(水)]
神経学研究の専門ジャーナルに、進行性核上性麻痺に対する高用量のコエンザイムQ10の有用性を調べた臨床研究が、米国のグループ(Tufts Clinical & Translational Science Institute)から報告されていました。
(Neurol Neuroimmunol Neuroinflamm. 2016 Aug 2;3(5):e266.)



コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。


今回の研究では、
進行性核上性麻痺(PSP)での機能低下の抑制を目的として、コエンザイムQ10の安全性と有用性が検証されました。

具体的には、
多施設共同ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

進行性核上性麻痺の患者61名を対象に、

1日あたり2,400mgのコエンザイムQ10
あるいは
偽薬が

12ヶ月間、投与されました。

指標として、

進行性核上性麻痺(PSP)レーティングスケール(PSPRS)、
Unified Parkinson's Disease Rating Scale、
ADL、
MMSE、
パーキンソン病質問票(Parkinson's disease questionnaire: PDQ-39)
SF36
が、
試験開始時、3ヶ月後、6ヶ月後、9ヶ月後、12ヶ月後の時点で調べられました。

主アウトカムは、PSPRSとUnified Parkinson's Disease Rating Scaleの介入前後での比較です。

また、コエンザイムQ10の安全性については、有害事象や臨床所見、臨床検査指標で評価されています。


解析の結果、

試験を完了した被験者では、

偽薬群に比べて、

CoQ10投与群において、

臨床的な指標の低下抑制傾向が認められたということです。
(有意差はなし。)

主アウトカムでは両群間で有意差は認められていません。

ただし、12ヵ月後の最終日の前に、41%の参加者が脱落しました。
(理由は、遠方であること、効果を実感できないこと、身体的な移動が難しいこと、介護者の都合などです。)

なお、CoQ10(2,400mg/日)の許容性は高く、有害事象は認められませんでした。



以上のデータから、

今回の研究では、PSPに対する高用量のコエンザイムQ10は、12ヶ月の試験完了者では有用性が示唆されるものの、さらに、質の高い研究での検証が期待されます。

(今回の研究からは、PSPに対するCoQ10の適度な有用性を除外するには精度がかけていることになります。)


コエンザイムQ10は、抗酸化作用やATP産生作用を有する機能性成分で、体内でも産生されます。
しかし、加齢とともに内在性コエンザイムQ10は減少し、生活習慣病や慢性疾患でも低下がみられることから、アンチエイジング分野で広く摂取が推奨されているベーシックサプリメントです。

健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。







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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。








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