サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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オメガ3必須脂肪酸サプリメントが心臓死リスクを8%低下:メタ解析 [2017年11月28日(火)]
学会でのコーヒーブレイクは、展示会場兼ポスター掲示です。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる心臓病リスクへの作用を検証したメタ解析が、イスラエルのグループ(Tel Aviv University)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2017 Nov 24:1-8.)



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。

先行研究では、下記の報告があります。


EPA+DHAが心臓病リスクを低下:メタ解析




今回のメタ解析では、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントカプセルの投与による心血管へのベネフィットが検証されました。

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを摂取するかどうかに関する個人の意思決定の根拠となりうるQALYも示されています。


8報のランダム化二重盲検偽薬対照試験を対象にしたメタ解析の結果、

スタチン剤を服用していない群において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取は、心臓死のリスクを8%低下させました。


また、
オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取は、QALYを約1ヶ月間延長させることも示されました。

QALYに関して、

高齢者での延長は、より少なくなるのに対して、

2型糖尿病患者や心血管イベントの既往歴を有する群では、より大きな効果が見出されています。


以上、今回のメタ解析では、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの摂取による心血管イベントリスク低減作用が示されました。




DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



はじめまして、DHC健康食品です



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posted at 23:55 | この記事のURL
亜麻仁油による炎症関連遺伝子発現への影響 [2017年09月19日(火)]
今月の脂質研究の専門ジャーナル(電子版)に、亜麻仁油(フラックスシードオイル)による炎症関連遺伝子発現への作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Islamic Azad University (IAUPS))から報告されていました。
(Lipids. 2017 Sep 15.)



亜麻仁(アマニ、フラックスシード)は、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸の他、リグナン類、食物繊維などが含まれており、

抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が示されています。

(植物である亜麻の種子=仁で、亜麻仁/フラックスシードです。
米国などではシリアルやベーグルなどによく使われています。)

また、亜麻仁油/フラックスシードオイルは、植物性のオメガ3系必須脂肪酸なので、
ベジタリアン向けのサプリメントとして、EPAやDHAの代わりにも広く利用されています。
(ただし、EPAやDHAへの転換効率が、ヒトでは低いので、EPAやDHAの代わりにはなりませんが。)


先行研究では、


亜麻仁(アマニ)による減量と体組成改善効果:メタ解析



メタボリック症候群に対する亜麻仁の有用性



フラックスシード(亜麻仁)による降圧作用:メタ解析



といった報告があります。


さて、
今回の研究では、

肥満の糖尿病患者での心血管リスクへの評価として、

フラックスシードオイル投与による内分泌代謝関連遺伝子発現への影響が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

心血管疾患を有する肥満の糖尿病患者60名を対象に、


・オメガ3系必須脂肪酸1000mg(フラックスシードオイル由来α-リノレン酸400mg含有)サプリメント投与群:30名

・偽薬投与群:30名

の2群について、

12週間の介入が行われ、

末梢血球中のインスリン、脂質、炎症関連遺伝子発現が調べられています。


解析の結果、

12週間の投与後、

偽薬投与群に比べて、

亜麻仁油/フラックスシードオイル投与群では、

PPAR-γ遺伝子発現の有意な亢進
(P = 0.02)

が見出されました。

また、
リポプロテイン(a)(LPa)遺伝子発現の有意な低下
(P = 0.001),


インターロイキン1(IL-1)遺伝子発現の有意な低下
(P = 0.001)

TNF-α遺伝子発現の有意な低下
(P = 0.02)

が認められました。


なお、LDLR(LDL受容体)、IL-8, TGF-β遺伝子の発現では有意な変化は認められていません。


以上のデータから、

心血管疾患を有する肥満の糖尿病患者において、

亜麻仁油/フラックスシード由来のオメガ3系必須脂肪酸(α-リノレン酸)の摂取による内分泌代謝/炎症関連遺伝子発現への作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




近年の研究によって、DHAやEPAといったオメガ3系脂肪酸が、動脈硬化抑制作用や抗うつ作用など多彩な働きを有することが示されています。

一般に、青魚がDHAやEPAの豊富な食材として知られており、オメガ3系脂肪酸の供給源として魚油サプリメントが利用されます。

一方、体内の代謝経路では、アルファリノレン酸がEPAおよびDHAの前駆体であることから、魚類の摂取が少ない場合の代替サプリメントとして、亜麻仁油(フラックスシードオイル)などが推奨されることがあります。

ただし、体内では、アルファリノレン酸からEPA,DHAへの転換効率が低いため、臨床的に有意な量が摂取できるかどうか、議論が続いています。


(なお、EPAやDHAの前駆体であるという以外に、アルファリノレン酸には、独自の作用もあると考えられます。サプリメントの研究では、アルファリノレン酸としての投与による働きも報告されています。)



DHCでは,α-リノレン酸含有サプリメントとして,

毎日、とりたい えごま油 30日分【栄養機能食品】




シソの実油


シソの葉


むずむず


を製品化しています。
(α-リノレン酸・オメガ3系必須脂肪酸は,花粉症対策の機能性食品成分としても知られています。)





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オメガ3系脂肪酸による血管機能改善作用:レビュー [2017年08月18日(金)]
今月の脂質研究の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系脂肪酸(EPA,DHA)による血管機能改善作用を示したレビュー論文が、米国のグループ(University of New Mexico)から報告されていました。
(Prostaglandins Other Lipid Mediat. 2017 Aug 9.)



これまでの疫学研究および臨床試験では、

オメガ3系必須脂肪酸による血管内皮機能不全の改善作用が示唆されています。



血管内皮機能不全は、

血管拡張作用の低下、

炎症反応惹起、

血栓促進作用などを呈し、

動脈硬化の病態の初期に見られます。

FMDは、血管内皮機能の指標として用いられています。



今回のレビューでは、

オメガ3系必須脂肪酸による動脈硬化関連指標、血管内皮機能への作用が検証されました。

具体的には、

EPA、DHA、αリノレン酸の単独投与、あるいは、EPA+DHAの複合サプリメントによる血管内皮機能の指標(FMD、上腕血管血流、末梢血管血流)への作用を調べた臨床試験が検索されました。


解析の結果、


脂質異常症、肥満、メタボリック症候群、喫煙者の被験者を対象にした17報のうち16報の臨床研究において、

オメガ3系脂肪酸投与による血管内皮機能不全の改善が見出されました。



また、糖尿病の被験者では、

5報のうち、2報で改善作用が示されました。


さらに、

EPA+DHAの併用投与群ではすべて、

内皮細胞機能不全の改善作用が示されています。


その他、
ALAの豊富な食事での有用性も示唆されています。




以上のレビューデータから、

脂質異常症、高いBMI(肥満)、メタボリック症候群、喫煙といった病態での血管内皮機能不全に対して、

オメガ3系必須脂肪酸(ALA、EPA、DHA)の有用性が示唆されます。







DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))



近年の研究によって、DHAやEPAといったオメガ3系脂肪酸が、動脈硬化抑制作用や抗うつ作用など多彩な働きを有することが示されています。

一般に、青魚がDHAやEPAの豊富な食材として知られており、オメガ3系脂肪酸の供給源として魚油サプリメントが利用されます。

一方、体内の代謝経路では、アルファリノレン酸がEPAおよびDHAの前駆体であることから、魚類の摂取が少ない場合の代替サプリメントとして、亜麻仁油(フラックスシードオイル)などが推奨されることがあります。

ただし、体内では、アルファリノレン酸からEPA,DHAへの転換効率が低いため、臨床的に有意な量が摂取できるかどうか、議論が続いています。


(なお、EPAやDHAの前駆体であるという以外に、アルファリノレン酸には、独自の作用もあると考えられます。サプリメントの研究では、アルファリノレン酸としての投与による働きも報告されています。)



DHCでは,α-リノレン酸含有サプリメントとして,

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魚油サプリメントは出血傾向を生じない:メタ解析 [2017年06月02日(金)]
EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。






一方、
EPAなどオメガ3系必須脂肪酸は、血小板凝集抑制作用を有するため、理論的に出血傾向を生じるのでは、という注意喚起がされることがあります。
(そのため、外科手術の前には、魚油サプリメントを中止する、というような話になります。一方、少なくとも日本では、手術前に魚を食べるのをやめましょう、という指導は行われていないと思います。)

今回、魚油サプリメントの摂取と、出血傾向や血液凝固系のホメオスターシスとの関連を調べた系統的レビュー/メタ解析が、デンマークのグループから報告されていました。
(Dan Med J. 2017 May;64(5).)


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase)

被験者として、健康者20名以上と、魚油を摂取し外科手術を受けた患者を含む臨床研究が検索され、

合計52報が解析の対象となりました。

32報は健常者、

20報は手術を受けた患者が対象の試験であり、

大多数の研究がランダム化比較試験あるいは対照群を設定していました。

解析の結果、

まず、
健常者において、
魚油サプリメントは、
血小板凝集抑制作用を示しました。


次に、

魚油サプリメント摂取しており、外科手術を受けた患者では、

手術中も、手術後も、
出血の増加や輸血量の増加といったことは認められませんでした。


以上のデータから、

魚油サプリメント摂取は、健常者では、血小板凝固抑制作用を介して生活習慣病のリスクを低減し、

外科手術を受ける患者では、出血傾向などを亢進する事はなく、ホメオスターシスを維持すると考えられます。


つまり、
EPAなど魚油サプリメントは、抗血小板作用を介して、脳梗塞や心筋梗塞などのリスクを低減する一方、

血液凝固系のホメオスターシスには影響を与えることはなく、

したがって、外科手術時の出血傾向や出血量といった点でリスクを高めることはない、
と考えられます。



最近の研究では、次の報告があります。


EPA(エイコサペンタエン酸)が多いと全死亡率が低い



オメガ3系脂肪酸が肥満者のウエスト周囲長を減少する:メタ解析



慢性腎臓病に対するオメガ3系必須脂肪酸の有用性:メタ解析



アルツハイマー病に対するオメガ3系必須脂肪酸の有用性:系統的レビュー



DHAによる軽度認知障害(MCI)改善効果



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



オメガ3系必須脂肪酸による内分泌代謝改善作用


魚油が早産リスクを低下させ出産アウトカムを改善する:メタ解析


オメガ3系必須脂肪酸によるドライアイ改善メカニズム


オメガ3系必須脂肪酸によるマイボーム腺機能不全改善効果


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果




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オメガ3系脂肪酸が運動時の筋肉損傷を抑制する [2017年02月23日(木)]
今月の応用生理学の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による運動時の筋肉障害・筋肉損傷の抑制作用を示した臨床研究が、英国のグループ(Oxford Brookes University)から報告されていました。
(Eur J Appl Physiol. 2017 Feb 17.)



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



今回の研究では、

運動に伴う筋肉障害(EIMD)の回復に対して、

2種類の魚油サプリメントの有用性が検証されました。

(高EPA含有サプリメント:750 mg EPA, 50 mg DHA)

(低EPA含有サプリメント;150 mg EPA, 100 mg DHA)



具体的には、

ランダム化二重盲検臨床試験として、

アスリート27名(平均年齢26歳)を対象に、

100回のプライオメトリック・ドロップ・ジャンプにより筋肉障害・筋肉損傷が誘導され、


介入前、筋肉障害誘導後1時間、24時間、48時間、72時間、96時間の時点で、

自覚的疼痛(筋肉痛)、

筋肉の機能が調べられました。

(筋肉の機能の指標:
isokinetic muscle strength at 60° and 180° s-1, squat jump performance and countermovement jump performance)


運動負荷の直後に、

・偽薬

・低EPAサプリメント

・高EPAサプリメント

が体重10kgあたり1グラムの用量で投与されました。


解析の結果、

高EPA含有サプリメント投与群では、

低EPA含有および偽薬群に比べて、

スクワットジャンプでの測定では、筋肉損傷の影響が、より軽度でした。
(それぞれ2.1, 8.3, 9.8%)


また、他のジャンプ負荷の指標でも、同様の傾向が見出されました。
(countermovement jump performance)
(1.7, 6.8, 6.8%, respectively, p = 0.07)


サプリメントの有用性は、時間依存的に認められました。
(高用量のEPAサプリメント投与群;効果の大きさ≥0.14)


以上のデータから、

運動負荷による筋肉障害に対して、

高用量のEPAサプリメント投与の有用性が示唆されます。



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乾癬性関節炎に対するオメガ3系脂肪酸の自律神経系への作用 [2016年12月21日(水)]
今月の脂質研究の専門ジャーナルに、乾癬性関節炎に対するオメガ3系脂肪酸の心臓自律神経系への作用を検証した臨床研究が、デンマークのグループ(Aalborg University Hospital)から報告されていました。
(Lipids Health Dis. 2016 Dec 12;15(1):216.)


乾癬性関節炎(Psoriatic Arthritis)とは、慢性の皮膚角化疾患である乾癬(かんせん)に、腫脹や疼痛を伴う関節炎を合併した病態です。

乾癬の患者数は日本で約10万人とされており、その中の1〜10%が、乾癬性関節炎を生じるとされています。


今回の研究では、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる乾癬性関節炎患者の心臓自律神経機能や血管機能に対する作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

乾癬性関節炎患者145名を対象に、

・オメガ3系必須脂肪酸3グラム

・対照群

の2群について、24週間の介入が行われ、

血圧や心拍、

心拍変異度(HRV:Heart Rate Variability:自律神経系の指標)、

中心血圧(心臓など主要な臓器に直接かかる圧力)、

脈波伝播速度(PWV, Pulse Wave Velocity,)

顆粒球の脂質構成が、介入の前後で比較されました。



解析の結果、

まず、

試験登録の時点において、

魚類の摂取が多い群と少ない群では、RR間隔に有意差が認められました。
(p = 0.03)

次に、

24週間の介入後では、

対照群に比べて、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与群では、

RR間隔は増加傾向
(p = 0.13)

心拍数は低下傾向
(p = 0.12)


が認められました。



また、per protocol解析(治験実施計画書に適合した対象集団についての解析)によると、

対照群に比べて、

オメガ3系脂肪酸投与群では、

RR間隔の有意な増加
(p = 0.01)

心拍数の有意な減少
(p = 0.01)

が認められたということです。


血圧、中心血圧、PWVといった指標では、両群間に有意差は認められませんでした。

なお、疾患活動度や心血管リスク因子で補正後のデータも上記と同様でした。

以上のデータから、

乾癬性関節炎患者において、

オメガ3系脂肪酸の投与により、心臓自律神経系への好影響が示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。



オメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用を有しており、動脈硬化性疾患のリスク低減や認知機能低下/認知症予防といった効果は確立しています。


DHCでは、すぐれた品質のオメガ3系サプリメント製品を続けやすい価格で提供しています。







農水省のデータによると、日本人の食品の摂取では、畜産品の増加、魚介類の摂取減少が示されています。

また、高齢者では、少食になりますので、’バランスの取れた食生活で、あれもこれも摂取して’、というのは限界があると考えられます。


したがって、

確実に、かつ、安全に、EPAやDHAを摂取するためには、サプリメント利用が推奨されます。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が確立しています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。

(ただし、同じオメガ3系必須脂肪酸の供給源とされるαリノレン酸だけでは、不十分です。
αリノレン酸は、体内で、EPA、DHAへ転換されます。
ただし、αリノレン酸からEPAへの体内での転換効率が低い(10%)とされており、
αリノレン酸の摂取では、EPAやDHAを十分に摂取することにはなりません。

(α-リノレン酸自体に抗炎症作用があり、抗アレルギー作用も知られていますが、一方で、酸化されやすい脂質で、加熱調理に使えないという不便さがあります。
したがって、えごま油、亜麻仁油などは、EPAやDHA源としては不十分といえます。
また、魚介類、特に大型の回遊魚には水銀など重金属の汚染があるため、EPAやDHAサプリメントを上手に利用することが推奨されます。)


臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。





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EPA(エイコサペンタエン酸)が多いと全死亡率が低い [2016年11月25日(金)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系必須脂肪酸の摂取と、死亡率との関連を調べた疫学研究が、豪州と英国のグループから報告されていました。
(Nutr Res. 2016 Sep 13.)


EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)などのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用を有し、動脈硬化性疾患のリスク低減効果が知られています。

一方、オメガ6系脂肪酸は、炎症惹起作用を有しています。


今回の研究では、

オメガ3系脂肪酸とオメガ6系脂肪酸の摂取と、

全死亡率との関連が検証されました。


具体的には、

前向きコホート研究として、

1996年の時点で、オーストラリアの住民1,008名(44%が男性)を対象に、



血中オメガ3系脂肪酸(EPAエイコサペンタエン酸、DPAドコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸DHA、α-リノレン酸、総オメガ3系脂肪酸)、

血中オメガ6系脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸、総量)が定量的に測定され、

17年間のフォローアップ期間中、

男性98名、女性81名の死亡が見出されました。


交絡因子での補正後、

血中EPA値は、全死亡率と負の相関が認められたということです。

(HR; per 1-SD increase, 0.81; 95% CI, 0.68-0.95)
(男性;HR, 0.78; 95% CI, 0.62-0.98)
(女性;HR, 0.78; 95% CI, 0.65-0.94)


また、男性では、
DPA摂取と死亡率の低下、
(HR, 0.76; 95% CI, 0.60-0.97)

α-リノレン酸の摂取と死亡率の低下
(HR, 0.73; 95% CI, 0.57-0.94)

が見出されました。

なお、オメガ6系脂肪酸の摂取と死亡率との関連は示されていません。


以上のデータから、

EPAの血中濃度が高い男女では、全死亡率の有意な低下、

DPAおよびα-リノレン酸の血中濃度が高い男性では、全死亡率の有意な低下

という相関から、

オメガ3系脂肪酸摂取による抗炎症作用を介した生活習慣病予防作用が示唆されます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。




臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。





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DHA(オメガ3系脂肪酸)が精子の遺伝子障害を抑制する [2016年10月31日(月)]
本日、「DHCプレゼンツ産経新聞健康セミナー」が、「サプリメントとの上手な付き合い方」というテーマで開催されました。

先週は大阪会場、今日は東京会場でした。

私も1時間ほどお話させていただきました。




さて、本日の私的なお勉強日記です。


今月の生殖医学の専門ジャーナルに、DHA(ドコサヘキサエン酸)による精液の質、精子の遺伝子障害に対する働きを示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Murcia)から報告されていました。
(Syst Biol Reprod Med. 2016 Oct 28:1-9.)

EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



今回の研究では、

オメガ3系必須脂肪酸の1つ、DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメント投与による、精子の質、脂質組成、抗酸化能、遺伝子(DNA)障害への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

74名を対象に、

・偽薬投与群32名(ひまわり油1,500mg/日)、

・DHA投与群42名(DHA 1,500mg/日)

を10週間投与し、

精子関連指標(精液量、精子濃度、精子運動能、形態学的所見、活動性)、抗酸化能、DNA損傷、脂質組成が調べられています。

57名(偽薬群25名、DHA群32名)が解析の対象となりました。


解析の結果、

DHA投与群では、

精液中のオメガ3系脂肪酸濃度の上昇、抗酸化能の亢進、DNA障害の軽減が認められたということです。

その他の精液の指標に有意な変化は認められませんでした。

以上のデータから、
DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメントによる精液での抗酸化能が示唆されます。


今後、不妊症男性における臨床的意義の検証などが期待される分野です。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



男性不妊症に対する機能性食品素材としては、コエンザイムQ10の効果が報告されています。



コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用




還元型コエンザイムQ10による乏精子症(精子無力症)改善効果



コエンザイムQ10+ビタミンEによる精子機能の改善と妊娠率向上



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。








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posted at 23:54 | この記事のURL
DHAと網膜障害治療薬・VEGF阻害薬とのシナジー [2016年10月29日(土)]
今月の眼科学の専門ジャーナル(電子版)に、DHA(ドコサヘキサエン酸)と網膜障害治療薬・ラニビズマブ(VEGF阻害薬)とのシナジーを示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Barcelona)から報告されていました。
(Retina. 2016 Oct 26.)


ラニビズマブ(製品名:ルセンティス)は、VEGF阻害薬の1つで、網膜障害治療薬として用いられます。


今回の研究では、

ルセンティスと、DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメントとの併用の有用性が検証されました。

具体的には、

ランダム化一重盲検試験として、

糖尿病黄斑浮腫の患者62名を対象に、

・ルセンティス硝子体内注射単独投与群:33名(42眼)

・ルセンティス硝子体内注射と、DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメント(1,050 mg/日)との併用群:29名(34眼)

の2群について介入が行われました。

当初の4ヶ月間、ルセンティスが毎月0.5 mg、投与され、その後は必要に応じて投与されています。


24ヵ月後の時点で、

中心窩領域網膜厚の減少幅は、2群間において有意差があり、DHA併用群において、有意に好影響という結果でした。
(95%CI 7.20-97.656; P = 0.024)

なお、
最高矯正視力には有意差は見出されていません。
(ETDRS チャートにて測定、95%CI 5.4-11.2, P < 0.66)

ただし、

24ヵ月後の時点で、

ETDRS チャートでのサブ解析(>5 および>10 letters)では、DHAサプリメント併用群のほうが、対照群に比べて、有意な改善が認められたということです。

その他の指標では、12カ月および24カ月のいずれの時点でも有意差は見出されませんでした。


以上のデータから、

糖尿病黄斑浮腫患者において、
ルセンティス硝子体内注射に、DHAサプリメントの2年間の併用により、

ルセンティス硝子体内注射単独投与群よりも、有意な改善効果(中心窩領域網膜厚の減少)が示唆されます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





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posted at 23:52 | この記事のURL
オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD) [2016年10月08日(土)]
今月の科学誌に、オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用を示したメタ解析が報告されていました。
(PLoS One. 2016 Oct 6;11(10))



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



今回のメタ解析では、

NAFLDに対するオメガ3系必須脂肪酸の有用性が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane Library and Embase)


NAFLDとオメガ3系必須脂肪酸投与のランダム化比較試験が検索され、

11報のRCTの442名(介入群227名、偽薬対照群215名)が対象となりました。


解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

オメガ3系必須脂肪酸投与群では、

ALT値の有意な低下(改善)
(IV 95% CI: -7.61 [-12.83 to -2.39], p = 0.004)

総コレステロール値の有意な低下(改善)
(IV 95% CI: -13.41 [-21.44 to -5.38], p = 0.001)

中性脂肪値の有意な低下(改善)
(IV 95% CI: -43.96 [-51.21 to -36.71], p<0.00001)

HDL値の有意な改善
(IV 95% CI: 6.97 [2.05 to 11.90], p = 0.006)

が認められたということです。


また、

オメガ3系必須脂肪酸投与群では、

AST値の改善傾向
(IV 95% CI: -6.89 [-17.71 to 3.92], p = 0.21)

GGT値の改善傾向
(IV 95% CI: -8.28 [-18.38 to 1.83], p = 0.11)

LDLコレステロール値の改善傾向
(IV 95% CI: -7.13 [-14.26 to 0.0], p = 0.05)

も見出されました。


以上のデータから、

NAFLD患者において、

オメガ3系必須脂肪酸の投与による肝機能の改善作用および脂質代謝の改善作用が示唆されます。



DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)のサプリメントを製品化しています。


EPA 30日分
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NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



クルクミンによる脂質異常症改善および高尿酸血症作用@NAFLD


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性




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posted at 23:55 | この記事のURL
オメガ3系必須脂肪酸による内分泌代謝改善作用 [2016年10月01日(土)]
小児内分泌学の専門ジャーナル(電子版)に、肥満小児におけるオメガ3系必須脂肪酸による内分泌代謝改善作用を示した臨床研究が報告されていました。
(J Pediatr Endocrinol Metab. 2016 Sep 22.)



今回の研究では、

メタボリック症候群を有する過体重の小児において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの内分泌代謝関連マーカーへの作用が検証されました。

具体的には、

メタボリック症候群を有する過体重の学童39名(男児20名、女児19名)を対象に、

1日あたり2.4グラムのオメガ3系必須脂肪酸サプリメントが1か月間投与され、

脂質及び糖代謝指標が測定されています。


解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの1ヶ月間の投与によって、

脂質代謝指標の改善、

空腹時血糖値の低下、

血圧の低下が認められたということです。


以上のデータから、

メタボリック症候群を有する過体重の小児に対する補完療法として、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの有用性が示唆されます。


小児の肥満や過体重に対しても、食育が基本ですが、

そもそも、肥満や内分泌代謝異常を有する小児は、単純炭水化物や(オメガ3系以外の)脂質の過剰摂取が想定されます。

小児に対しても、地中海食の食材のバランスをベースに、緩やかな糖質制限食が推奨されます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




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posted at 23:57 | この記事のURL
魚油サプリメントが運動後の筋肉痛を軽減する [2016年08月17日(水)]
機能性食品研究の専門ジャーナルに、運動後の筋肉痛に対する魚油サプリメントの有用性を示した臨床研究が、米国のグループ(Baylor University)から報告されていました。
(J Diet Suppl. 2016 Jul 21:1-12)



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。


今回の研究では、

レジスタンス運動後に生じる筋肉痛に対する魚油サプリメントの作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、

非レジスタンス運動のトレーニングを受けた女性を対象に、

・魚油サプリメント投与群:1日あたり6グラム(EPA:DHA=5:1)

・偽薬投与群:1日あたり6グラム(コーンオイルと大豆オイル)

のいずれかを1週間投与し、

その後に、単回のレジスタンス運動負荷として、


10セットの肘屈曲と下肢伸展の負荷が行われ、

続く1週間、VASにより筋肉痛が調べられています。

(この期間も、魚油サプリメントあるいは偽薬の摂取は、継続されました。)


運動負荷の48時間後と、1週間後に、

機能性運動時の筋肉痛および四肢周囲径が測定されました。


解析の結果、

魚油サプリメント投与群では、

偽薬群に比べて、

安静時の筋肉痛および機能性筋肉痛の低下傾向が認められました。


レジスタンス運動負荷時の静止時および機能性筋肉痛反応は、

偽薬群に対して、

魚油サプリメント投与群では、

それぞれ33%から42%低いという結果でした。

このとき、上腕および大腿の周囲径に有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

レジスタンス運動のトレーニングを受けていない若年女性において、

1日あたり6グラムの魚油サプリメント投与によるレジスタンス運動負荷後の筋肉痛を軽減する、

と考えられます。


EPAおよびDHAには、抗炎症作用があることから、運動によって生じる炎症を抑制することによる作用と推察されます。




臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。


オメガ3系必須脂肪酸および魚油サプリメントについて、次のような研究が報告されています。


オメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)による乳がん予防効果


魚油によるアンチエイジング効果


オメガ3系脂肪酸(EPA/DHA)の長寿効果


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



オメガ3系脂肪酸によるドライアイ改善作用






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魚油による多発性硬化症での抗酸化能改善作用 [2016年06月30日(木)]
今月の神経学の専門ジャーナルに、魚油サプリメントにより、多発性硬化症における酸化還元状態の改善作用を示した臨床研究が、メキシコのグループ(IMSS)から報告されていました。
(Am J Neurodegener Dis. 2016 Jun 1;5(2):145-51.)




多発性硬化症(MS; multiple sclerosis)は、免疫系の関与する神経変性疾患の1種であり、
脳における神経変性に炎症が関与することが示唆されています。

サプリメントに関しては、次の報告があります。


多発性硬化症に対する抗酸化サプリメントの有用性:系統的レビュー

多発性硬化症に対する機能性成分サプリメントによる抗炎症作用



多発性硬化症では、
グルタチオンホメオスターシスに関与する酵素系での異常も示唆されています。

今回の研究では、

多発性硬化症において、

魚油サプリメント投与による、

グルタチオン代謝に関与する酸化還元酵素への作用が検証されました。

(EPAやDHAといった魚油に含まれるオメガ3系必須脂肪酸は、それ自体およびその代謝物が抗炎症作用や抗酸化作用、神経保護作用を有しています。)


具体的には、
再発寛解型 (relapsing-remitting) MS(急性増悪と寛解を繰り返す病型)患者50名を対象に、

1日あたり4グラムの魚油サプリメントが12ヶ月間投与され、

グルタチオン還元酵素(GR)活性、

還元型および酸化型グルタチオンの構成、

GSH/GSSG比が調べられています。


解析の結果、

魚油サプリメント投与により、
オメガ3系脂肪酸の有意な増加、
オメガ6系脂肪酸の有意な減少が見出されました。

また、

魚油サプリメント投与によって、
グルタチオン還元酵素の活性は、偽薬群に比べて、増加傾向が認められたということです。
(ただし、両群間での有意差なし)


なお、その他のグルタチオン代謝指標には変化は認められていません。



以上のデータから、

多発性硬化症において、

オメガ3系必須脂肪酸(4グラム/日)による酸化還元状態の改善作用が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。



多発性硬化症(MS)に関連した機能性食品の研究報告として、下記のデータが知られています。


コエンザイムQ10による多発性硬化症での抗疲労効果



多発性硬化症の症状とビタミンDとの関連



コエンザイムQ10による抗炎症作用@多発性硬化症患者




コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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オメガ3系脂肪酸が十分であるとうつ状態が寛解しやすい [2016年03月03日(木)]
臨床精神医学の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸と、うつ病との関連を調べた臨床研究が、米国のグループ(Washington University)から報告されていました。
(J Clin Psychiatry. 2016 Feb;77(2):e138-e143)


うつ病では、赤血球中のオメガ3系必須脂肪酸(EPAとDHA)濃度が低いことが知られています。

(EPAとDHAの体内濃度の指標として、赤血球での値が測定されます。)


うつ病に対する有効性が示されている機能性食品・サプリメントには、
セントジョーンズワートやオメガ3系必須脂肪酸(EPA、DHA)があります。


今回の研究では、

血中のオメガ3系必須脂肪酸のレベルと、うつ病のアウトカムとの関連が検証されました。


具体的には、

DSM-IVにて重症うつ病と診断された被験者122名を対象に、

オメガ3系必須脂肪酸の介入の前後で、

赤血球中のEPA、DHA、オメガ6系アラキドン酸の値が測定されています。



介入は、2005年5月から2008年12月まで、

・1日あたり50mgのセルトラリン(SSRIの1種)+ オメガ3系必須脂肪酸(930 mg EPA/750 mg DHA)の併用投与群

あるいは、

・1日あたり50mgのセルトラリン+ 偽薬投与群

の2群で行われました。



介入の前後で、
赤血球中のオメガ3系必須脂肪酸値およびうつ病の寛解(17-HDRSスコア7以下)の関連が調べられています。


解析の結果、

まず、

オメガ3系必須脂肪酸投与群では、

寛解に達した被験者は、

寛解に至らなかった被験者に比べて、


介入前の赤血球中のEPA+DHA値が有意に高値であり、
(P = .002)

EPA+ DHA:AA比も有意に高値でした。
(P = .003)


一方、
セルトラリン+偽薬投与群では有意な相関は見出されていません。


介入前のEPA(P = .03)とEPA + DHA:AA比(P = .04)は、

実薬群とうつ病のアウトカムとの有意な相関が認められています。



以上のデータから、

重症うつ病患者に対するオメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与では、

EPA高値、EPA + DHA:AA比高値が、介入後のうつ病改善(寛解)と関係すること、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与によるうつ病への好影響が示唆されます。


つまり、
重症うつ病患者のうち、オメガ3系必須脂肪酸が潜在的に不足している場合には、積極的にオメガ3系必須脂肪酸の投与が必要ですし、

重症うつ病患者の中では、
オメガ3系必須脂肪酸が充足しているほうが、
SSRI+オメガ3系必須脂肪酸サプリメント(EPA+DHA)に反応しやすいと考えられます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。



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カロリー制限+オメガ3系必須脂肪酸の併用が肥満者でのインスリン感受性を改善する [2016年03月02日(水)]
肥満者において、カロリー制限にオメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与を併用することでインスリン感受性が改善するという臨床研究が、欧州のグループから報告されていました。
(BBA Clin. 2015 May 22;4:7-13.)



オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)は、抗炎症作用を有しており、メタボリック症候群や肥満において、慢性炎症の病態の改善が示唆されています。



今回の研究では、

肥満者でのカロリー制限/低カロリー食による減量において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメント併用の有無によるインスリン感受性への影響が検証されました。



具体的には、

ランダム化偽薬対照試験として、

非糖尿病の肥満者(BMI30-40、年齢25−65歳)を対照に、

低カロリー食(1200-1500 kcal/day)をベースに、

オメガ3系必須脂肪酸を1.8グラム/日(DHA/EPA, 5:1)投与群 (n = 24)

あるいは

偽薬投与群 (n = 24)

の2群について、

3ヶ月間の介入が行われています。



アウトカムとして、

インスリン抵抗性、GIP値が空腹時およびOGTT値にて測定されています。



解析の結果、


カロリー制限+オメガ3系必須脂肪酸(1.8グラム/日)の併用により、

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の改善、

OGTT施行時のインスリンアウトプットの有意な減少、GIP産生の有意な減少が見出されたということです。


一方、
カロリー制限食の投与のみの群では、これらの変化は示されていません。


GIP産生の変化は、赤血球中のEPA値の変化と有意な負の相関を示し、

空腹時GIP値は、HOMA-IRと有意な正の相関が見出されました。

血中トリグリセリドは、カロリー制限により低下し、

これはオメガ3系脂肪酸併用群において顕著でした。



以上のデータから、

肥満でのカロリー制限/低エネルギー食による減量時に、

オメガ3系必須脂肪酸の併用によるインスリン抵抗性改善作用が示唆されます。



DHC製品では、

DHCプロティンダイエットシリーズによる置き換えに加えて、


ベーシックサプリメントとして、

EPA

DHA

の併用となります。






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αリノレン酸と魚油による心血管死亡率の低下 [2016年02月05日(金)]
今月の循環器病学の専門ジャーナルに、α−リノレン酸と魚油の摂取による死亡率の低下作用を示した研究が、欧州のグループから報告されていました。
(J Am Heart Assoc. 2016 Jan 26;5(1).)


魚油に豊富なEPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸の機能性は広く確立しています。

α−リノレン酸(ALA)は、植物性食品に由来するオメガ3系必須脂肪酸であり、抗炎症作用などの機能性が知られています。


国際脂質研究協会では、エネルギー比で0.7%のALAの摂取が推奨されています。
また、オメガ3系必須脂肪酸として、1日当たり500mg以上という推奨もあります。
(なお、日本の基準では、1グラム以上です。)


今回の研究では、

植物由来のα−リノレン酸と魚油由来のオメガ3系必須脂肪酸の心血管疾患リスクへの影響が検証されました。


具体的には、

7,202名を対象に、

クルミの消費量に有意に相関するALAの摂取量に基づいて、

平均5.9年間の追跡が行われています。
(PREDIMED研究の一環です。)


追跡期間中431名の死亡が検出されました。

(内訳:心血管死亡104名、冠状動脈疾患死亡55名、心臓突然死32名、脳卒中25名)


ALAの推奨量を摂取していた群(n=1615, 22.4%) では、

全死亡率が28%低下
(0.72, 95% CI 0.56-0.92)

致死的心血管疾患が5%低下
(0.95, (95% CI 0.58-1.57)

という相関が乱されました。


また、

オメガ3系必須脂肪酸の摂取が推奨量を満たしていた群(n=5452, 75.7%)では、

全死亡率が16%低下
(0.84, 95% CI 0.67-1.05)


致死的心血管疾患リスクが39%低下
(0.61, 95% CI 0.39-0.96)


致死的冠状動脈疾患が46%低下
(0.54, 95% CI 0.29-0.99)


心臓突然死リスクが51%低下
(0.49, 95% CI 0.22-1.01)

という相関が見出されました。


α−リノレン酸(ALA)とオメガ3系必須脂肪酸の両方の推奨量を満たす群では、

全死亡率が37%低下していました。
(HR 0.63 [95% CI 0.45-0.87]).



以上のデータから、

心疾患血管の既往を有していない群において、

植物(クルミ・ナッツ)由来のALAの摂取、オリーブオイルの摂取、魚油由来のによる全死亡率の有意な低下作用が示唆されます。


なお、

全死亡率の低下作用は、

魚油由来のオメガ3系脂肪酸の摂取により示されています。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




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DHAによる脂質異常症改善の分子メカニズム [2015年12月22日(火)]
今月の臨床脂質研究の専門ジャーナルに、DHAによる脂質異常症(高脂血症)改善の作用機序を検証した臨床研究が報告されていました。
J Clin Lipidol. 2015 Nov-Dec;9(6):770-7.)


オメガ3系必須脂肪酸(EPA, DHA)は、脂質代謝への好影響が知られており、脂質異常症(高脂血症)改善を目的として用いられています。


オメガ3系必須脂肪酸による脂質異常症改善の分子メカニズムは明確ではありませんが、EPAやDHAがPPARγの天然のリガンドとなることは知られています。


そこで、今回の研究では、

DHA(ドコサヘキサエン酸)サプリメントによる脂質代謝に関わるPPARγ反応性遺伝子への作用が検証されました。

具体的には、
2型糖尿病患者を対象に、

・DHA含有サプリメント
(=1日あたり2400mgの魚油:DHA 1450 mg および EPA 400 mg)

あるいは

・偽薬

のいずれかが8週間投与され、

脂質および糖代謝関連指標、

末梢単球での
PPARγ遺伝子、liver x receptor-a、ATP-binding cassette A1、CD36のそれぞれの遺伝子発現が測定されています。



解析の結果、


偽薬群に比べて、

DHA含有魚油サプリメント投与群では、

中性脂肪値の有意な有意な低下が見出されました。

この中性脂肪低下作用は、
全被験者(P = .003),

高中性脂肪値 (P = .01),

中性脂肪値が正常(P = .02)

のいずれの層でも認められており、

特に、中性脂肪が高値の群で、より顕著な低下作用が示されています。
(中性脂肪値が正常範囲の群に比べて。P = .01)

他の脂質指標や遺伝子発現では有意な変化は示されませんでした。

ただし、
中性脂肪値が高値の群では、

偽薬群に比べて、

DHA含有サプリメント投与によって、
脂肪酸輸送タンパク質であるCD36遺伝子発現の有意な亢進が認められました。
(P = .01)


以上のデータから、

DHA含有サプリメント投与により、

脂肪酸輸送タンパク質CD36の亢進を介した中性脂肪値の低下(改善)作用が示唆されます。

今後、さらに臨床的意義の検証が期待されます。




EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



一般に、臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。

また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。

日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。

EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。

一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




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パソコン利用の女性でのオメガ3系脂肪酸による目の健康保持作用 [2015年11月18日(水)]
パソコンを利用している女性において、オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による目の健康状態への影響を調べた臨床研究が、スペインのグループから報告されていました。
(Biomed Res Int. 2015;2015:467039.)



先行研究では、EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与によるドライアイの改善作用が報告されています。



オメガ3系脂肪酸によるドライアイ改善作用



今回の研究では、

コンピューター(パソコン)を利用している女性において、

目の表面(角膜や結膜など)と涙液膜への影響、抗酸化成分/オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与による影響が検証されました。



具体的には、

スペインのバレンシアのオフィスにおいて、

40-65歳の女性148名を対象に、

まず、
・AGE1群(40−52歳の87名)
・AGE2群(53-63歳の61名)

の2つの年齢層にわけ、

次に、

勤務日に、コンピューター/パソコンを利用している人と、非利用者に分けて、

サプリメントの投与群と非投与群について、3ヶ月間の介入が行われています。

投与したサプリメントは、1カプセルあたり、
ビタミン A (133&#8201;μg), ビタミンC (26.7&#8201;mg), ビタミンE (4&#8201;mg), チロシン(10.8&#8201;mg), システイン(5.83&#8201;mg), グルタチオン(2&#8201;mg), 亜鉛(1.6&#8201;mg), 銅(0.16&#8201;mg), マグネシウム(0.33&#8201;mg), セレン(9.17&#8201;μg), DHA (350&#8201;mg), EPA (42.5&#8201;mg), DPA (30&#8201;mg)
の成分を含んでおり、
1日3カプセル投与されています。


介入の評価として、

面接や目の検査、炎症関連マーカーが調べられています。


解析の結果、

まず、目の表面(角膜や結膜など)の健康状態では、

AGE1の若年層のパソコン利用者では33%、

AGA2の高年層のパソコン利用者では64%

に臨床的な症状が認められました。


また、

AGE2に比べて、AGE1では、炎症マーカーであるIL-1β、IL-6が有意に高値でした。
(P = 0.006 and P = 0.001, resp.)

さらに、
パソコン非利用者に比べて、

パソコン利用者では、
炎症マーカーのIL-1β、IL-6が有意に高値でした。
(P = 0.001 and P = 0.000, resp.)


これに対して、

抗酸化ビタミン/ミネラル/オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与によって、

目の表面に対する好影響が認められ、

パソコン利用に伴う臨床症状の軽減も見出されたということです。


以上のデータから、

中高年の女性、特にパソコン利用者において、

抗酸化ビタミン・ミネラル・オメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)含有サプリメント投与による目の健康保持作用が示唆されます。




これまでに、次のような研究が知られています。



オメガ3系脂肪酸によるドライアイ改善作用




魚油サプリメントによるドライアイ改善作用



オメガ3系脂肪酸+抗酸化サプリメントによるドライアイ症状改善作用


オメガ3系必須脂肪酸によるドライアイ改善メカニズム



オメガ3系必須脂肪酸によるマイボーム腺機能不全改善効果



という報告があります。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。






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オメガ3系必須脂肪酸による統合失調症への早期介入効果:メタ解析 [2015年11月15日(日)]
今日、マイナンバーの通知カードが簡易書留で届きました。

マイナンバーについて、
いろいろな議論がありますが、私は、税金や年金、医療の効率的な運用体制の整備のために必要な制度と考えています。

(日本は、節税という名前で脱税が横行していますし、まともに税金が徴収できていないというお粗末な状態ですので、マイナンバー制度は、当然の仕組みと思います。)

ずいぶん前に交付された、米国の社会保障番号(SSN)カードと一緒に保管しておきます。


さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床精神医学の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸による統合失調症への作用を検証したメタ解析が、米国のグループ(Saint Louis University School of Medicine)から報告されていました。
(Ann Clin Psychiatry. 2015 Nov;27(4):289-96.)



オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)は、統合失調症に対する補完療法としての有用性が示唆されています。


今回の研究では、
統合失調症のさまざまなステージに対して、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの効果が検証されました。


具体的には、
オンラインデータベースを用いて、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験が抽出され、

10報が対象となり、メタ解析が行われています。


解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸の投与により、

統合失調症の前駆症状(prodromal phase)の患者において、

精神症状の重症度の軽減および初回エピソード精神病発症の減少が認められたということです。

(統合失調症では、特徴的な陽性症状の開始を「初回エピソード精神病」(first- episode psychosis: FEP)とよび、FEPの時点からの早期介入が重要とされています。)


また、
初回エピソード精神病を有する患者において、

オメガ3系必須脂肪酸投与は、
非精神病症状を改善し、

向精神薬の用量の減量(減薬)を可能とし、

早期介入に対する治療反応率の改善が見出されました。



一方、

慢性期の状態の統合失調症患者では、オメガ3系必須脂肪酸投与による試験データは一致しておらず、

有用性が示された患者は限定的でした。

慢性期の安定した統合失調症患者では、

急性増悪を示した場合や、向精神薬の中断により精神症状の悪化を認めた場合には、

オメガ3系脂肪酸サプリメント投与による有用性が見出されています。


以上のデータから、

統合失調症に対する早期介入、初回エピソード精神病や前駆症状に対するオメガ3系必須脂肪酸投与による有用性が示唆されます。





EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



EPAやDHAといったオメガ3系脂肪酸では、抗炎症作用を介した動脈硬化抑制作用による生活習慣病予防効果が知られています。


オメガ3系脂肪酸の抗炎症作用のメカニズムとして、以前は、オメガ6系との比率からアラキドン酸カスケードへの機序が考えられていました。


現在では、これに加えて、EPAとDHAの代謝物自体に抗炎症作用があることがわかっています。





臨床研究におけるオメガ3系脂肪酸の投与量は、1日あたり数百ミリグラムから4グラム程度です。


また、EPA:DHA=2〜3:1の割合です。


日本人の食事摂取基準では、EPAおよびDHAの摂取量を一グラム/日としています。


EPAもDHAも、どちらも健康維持や疾病予防に重要です。


一般に、DHAは脳の栄養素、EPAは血管の栄養素といえるでしょう。




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posted at 23:59 | この記事のURL
オメガ3系必須脂肪酸による肥満妊婦での抗炎症作用 [2015年09月07日(月)]
今月の科学誌に、肥満妊婦において、オメガ3系必須脂肪酸による抗炎症作用を示し臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(PLoS One. 2015 Sep 4;10(9):e0137309.)



肥満、特に内臓脂肪型肥満による生活習慣病のリスクには、
慢性炎症が関与しています。

脂肪の過剰蓄積により、細胞の肥大化や血管新生、マクロファージを中心とする炎症惹起細胞の浸潤といった変化が見られます。


そこで、肥満に対する機能性食品を用いた対策として、減量ではなくて、抗炎症作用による健康リスクの低減というアプローチが考えられています。


例えば、
オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)、ウコン(クルクミン)、レスベラトロールなどが考えられます。


さて、今回の研究では、

オメガ3系必須脂肪酸による肥満妊婦の炎症状態への作用が検証されました。


具体的には、
ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

過体重/肥満の妊婦を太守尾に、

DHA+EPA 投与群(2g/day)
あるいは
偽薬投与群
の2群について、

10週から16週の介入が行われています。


炎症経路については、
脂肪組織と胎盤での介入群と対照群、

培養の脂肪細胞と栄養芽細胞の介入群と対照群が比較されました。



解析の結果、

まず、
DHA/EPA摂取群では、

対照群に比べて、

血中濃度が5.8倍となり、

オメガ3/オメガ6比が1.5倍になりました。
(p< 0.005)

このとき、炎症マーカーである血中CRP値は有意に低下しました。
(p<0.001)


また、
脂肪組織および胎盤の解析では、

TLR4発現の有意な抑制、
(脂肪細胞由来の飽和脂肪酸は、TLR4の内因性リガンドとして作用し、マクロファージを活性化し、マクロファージでの炎症性変化やTNFα産生を誘導するとされています。)

IL6, IL8, TNFαの有意な抑制が見出されました。

さらに、
脂肪細胞と栄養芽細胞のin vitro系での解析では、
EPA/DHA投与により、TLR4, IL6, IL8 の誘導抑制が示されました。


以上のデータから、
肥満妊婦において、
オメガ3系必須脂肪酸の投与による抗炎症作用が示唆されます。



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



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