サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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筋痛症の既往とスタチン治療 [2012年02月07日(火)]
今月の薬理学の専門ジャーナルに、筋痛症の副作用によってスタチン治療を中断した患者に対する介入方法についてのレビューが報告されていました。
(Am J Health Syst Pharm. 2012 Feb 15;69(4):291-300.)



脂質異常症(高脂血症)の治療薬として、スタチン剤が広く利用されています。


LDLコレステロールを低下させ、心血管イベントを抑制する他、多彩な作用がある一方、副作用として、筋痛症・横紋筋融解症が知られており、スタチン不耐症のために、スタチン治療ができない人も一定数存在します。



さて、今回の研究では、スタチン不耐症およびスタチン治療中断に関する既報がレビューされています。


論文著者らは、

--スタチン治療は冠状動脈疾患の予防と治療に有用であるが、

--服用者の20%が、筋痛症など筋肉組織関連の副作用によって中断を余儀なくされる、

--スタチン関連の筋肉障害の副作用によって服用を中止した患者に対して、スタチン再開に関するコンセンサスは得られていない、

--スタチン不耐症の患者に対して、既報では

(1)スタチン剤の用量を調整する

(2)コエンザイムQ10サプリメントの併用

(3)ビタミンDサプリメントの併用

(4)スタチン剤を紅麹に変更する

(5)異なる種類のスタチン剤に変更する

といった選択肢が挙げられている

と要約しています。




既報では、以上のいずれのストラテジーでも成功例は知られており、試す価値はあるものの、コンセンサスとして推奨されるほどのエビデンス構築には至っていない、とされています。





脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。



紅麹に関するエビデンスでは、

・スタチン不耐症に対する紅麹投与による脂質異常症の改善効果

・心血管イベント発生の抑制効果

が知られています。




(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が必要と考えます。)



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イソフラボン・D3・Kによる骨代謝改善作用 [2012年02月06日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、閉経後の女性において、イソフラボン・ビタミンD3・ビタミンK・オメガ3系必須脂肪酸のサプリメント投与による骨代謝改善作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Osteoporosis Research Center, Creighton University Medical Center)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2012 Feb 3.)




高齢女性では、ロコモティブ症候群予防のために、骨代謝改善作用のある機能性食品成分をサプリメントとして摂取することが推奨されます。



さて、今回の研究では、大豆イソフラボンの1種であるゲニステインを中心とした複合サプリメントによる骨代謝への作用が検証されました。


具体的には、閉経後の女性70名を対象に、6カ月間の二重盲検試験として、
複合サプリメントあるいは偽薬が投与され、骨代謝関連マーカーが測定されています。


なお、複合サプリメントの成分は、

ゲニステイン 30mg/日、ビタミンD3 800 IU/日、 ビタミン K 150 μg/日、オメガ3(EPA/DHA)1g

です。



複合サプリメント(n = 30)あるいは偽薬(n = 28)の各群を解析した結果、

サプリメント投与群では、大腿骨頸部骨密度を維持したのに対して、偽薬群では有意な減少(悪化) (p = 0.007)が認められました。


また、ウォード三角(Ward's triangle、大腿骨頸部の三角部分)についても、両群間で有意差が見出されており(p < 0.05)、サプリメント投与群での有効性が示されました。




その他、骨由来ALPやNテロペプチド(I型コラーゲン分解産物)といった骨代謝の指標でも、サプリメント投与による効果が示唆されています。


なお、有害事象については両群間に差はありませんでした。



以上のデータから、ゲニステイン・D3・K・DHA/EPAを含むサプリメントの投与は、閉経後の女性における骨代謝の改善に有効であることが示唆されます。





DHCでは、

大豆イソフラボン


ビタミンD3


ビタミンK


DHA


EPA


を製品化しています。




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生コーヒー豆抽出物による体重減少作用 [2012年02月05日(日)]
糖尿病代謝学の専門ジャーナルに、生コーヒー豆抽出物による体重減少作用を検証した臨床研究が、米国のグループ(University of Scranton)から報告されていました。
(Diabetes Metab Syndr Obes. 2012;5:21-7)



肥満やメタボリック症候群が問題になり、食事や運動の改善に加えて、補完療法として機能性食品素材の役割が注目されています。



今回の研究では、生コーヒー豆抽出物による肥満者への影響が調べられました。


生コーヒー豆には、機能性成分として、ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸が含まれています。


(焙煎したコーヒー飲料にも存在しますが、生コーヒー豆抽出物には、クロロゲン酸が高濃度に含まれています。)



具体的には、22週間のクロスオーバー法として、
肥満者16名を対象に、

・1050rの生コーヒー豆抽出物投与群、

・700rの生コーヒー豆抽出物投与群、

・偽薬投与群

について、比較が行われました。

(各介入は6週間、2週間のwash-out期間。)



介入の結果、

体重の有意な減少;-8.04 ± 2.31 kg

BMIの有意な減少;-2.92 ± 0.85 kg/m(2)

体脂肪率の有意な低下;-4.44% ± 2.00%

が認められたということです。



なお、これらの減少(低下、改善)は、生コーヒー豆抽出物摂取時に示されています。



被験者のうち6名は、BMIの基準で、過体重から正常範囲(25未満)になりました。



以上のデータは、生コーヒー豆抽出物による作用について、基礎研究や臨床研究、メタ解析と一致したデータであり、クロロゲン酸高含有生コーヒー豆抽出物による体重減少効果が示唆されます。





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スパムの摂取が糖尿病のリスクを高める [2012年02月04日(土)]
臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、スパムなどの加工肉の摂取によって、糖尿病のリスクが高まるという研究が、米国のグループ(University of Washington)から報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2012 Jan 25)




今回の研究は、アメリカ先住民を対象に、糖尿病のリスクと食事摂取との関連が調査されています。



アメリカ先住民は、55歳までに50%が糖尿病を発症するとされています。


食生活と遺伝素因が合わさった結果、他のグループよりも糖尿病罹患率が高くなっています。



そこで、今回の研究では、アメリカ先住民における糖尿病罹患率と、スパムなどの加工肉および赤身の肉類の摂取との関連が調べられました。


具体的には、前向きコホート研究として、糖尿病や心血管疾患を有していない被験者2001名を5年間フォローアップし、食事調査と疾患の罹患率が解析されています。

(Strong Heart Family Studyという研究の一環です。)



観察期間中、243名が糖尿病と診断されました。



4分位の最上位と最下位を比較した結果、

加工肉類の摂取が多いと、糖尿病リスクが63%高くなったということです。

(OR: 1.63; 95% CI: 1.21, 2.63)




加工肉の摂取と糖尿病リスクとの関連では、スパムが強い相関を示しており、

4分位の最上位は、最下位に比べて、2倍以上のリスクとなっています。

(OR:2.06; 95% CI: 1.30, 3.27)




なお、(加工肉ではない)赤身の肉類の摂取については、糖尿病との関連は示されていません。



以上のデータから、
アメリカ先住民では、スパムなど加工肉類の摂取は、糖尿病のリスクを高めることが示唆されます。





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緑茶が身体機能障害を予防 [2012年02月03日(金)]
臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、日本人高齢者における緑茶の摂取と身体機能障害リスクとの関連を調べた疫学研究が、東北大学のグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2012 Jan 25)



緑茶には、EGCGなどポリフェノールが含まれており、抗酸化作用を介した生活習慣病予防効果が示唆されています。


これまでの研究では、緑茶の摂取が多いと、脳卒中や認知機能障害、骨粗鬆症といった身体機能障害が生じるリスクが低いことが示唆されています。



そこで、今回の研究では、
高齢者における緑茶の摂取と、身体機能障害リスクとの関連が調べられました。


具体的には、65歳以上の日本人13,988名を対象に、2006年の時点で
毎日の緑茶の摂取量、その他のライフスタイルについて、質問票による調査を行い、
3年間のフォローアップが行われています。



3年間の身体機能障害発生率は、9.4%(1316例)でした。




解析の結果、

身体機能障害の発生率は、

緑茶の摂取量が1日あたり1杯未満の群に比べて、

・1〜2杯の緑茶摂取群では10%のリスク低下、

・3〜4杯の緑茶摂取群では25%のリスク低下、

・5杯以上の摂取群では33%のリスク低下

でした。




以上のデータから、緑茶の摂取が多いと、高齢者における身体機能障害リスクが低下することが示唆されます。






DHCでは緑茶製品も扱っています。


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ピクノジェノールによる血管内皮機能改善作用 [2012年02月02日(木)]
循環器学の専門ジャーナル(電子版)に、ピクノジェノールによる血管内皮機能改善作用を示した臨床研究が、スイスのグループから報告されていました。
(Eur Heart J. 2012 Jan 11.)


ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。



フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。



さて、今回の研究では、ピクノジェノールによる血管内皮機能への影響が調べられました。


血管内皮機能の障害は、動脈硬化を生じ、心血管疾患(心臓病)のリスクとなります。



具体的には、冠状動脈疾患を有する患者23名を対象に、
心臓病治療に加えて、

・1日あたり200rのピクノジェノール、

あるいは

・偽薬

が8週間投与されました。

(2週間のwash-outでクロスオーバー法にて8週ずつ。)



血管機能としてFMDが測定され、その他、酸化障害や炎症関連マーカーも調べられています。



解析の結果、

ピクノジェノールを投与された冠状動脈疾患患者群では、

FMDの有意な改善が認められました。

(5.3 ± 2.6 to 7.0 ± 3.1、P < 0.0001)




これに対して、偽薬群では有意な変化は示されていません。

(5.4 ± 2.4 to 4.7 ± 2.0; P = 0.051)



また、両群間の比較でも有意差が認められています。

(95% CI: 1.75, 3.75, P < 0.0001)


さらに、酸化ストレスマーカーである15-F(2t)-Isoprostaneは、ピクノジェノール投与によって有意に低下しました。

(0.71 ± 0.09 to 0.66 ± 0.13)



一方、偽薬群では変化は見られていません。




その他、炎症マーカーや血圧、血小板機能については両群間での差は示されませんでした。






以上のデータから、心血管疾患を有する患者に対して、標準治療に、ピクノジェノール投与を併用することによって、血管内皮機能の改善効果が期待されます。




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ピクノジェノールによる肌のアンチエイジング効果 [2012年02月01日(水)]
皮膚科学の専門ジャーナルに、ピクノジェノールによる皮膚のアンチエイジング効果を示した臨床研究が、ドイツのグループ(Leibniz Research Institute for Environmental Medicine)から報告されていました。
(Skin Pharmacol Physiol. 2012 Jan 21;25(2):86-92)



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。



抗炎症作用や抗酸化作用を介して、病気の予防や症状の改善に働き、これまで多くの臨床研究によって多彩な作用が示されています。



さて、今回の研究では、ピクノジェノールサプリメントの投与による、女性の肌質への影響が調べられました。



具体的には、閉経後の健康な女性20名を対象に、ピクノジェノールが12週間投与され、

1)皮膚の状態に関連する非侵襲的な指標、

2)生検による皮膚の構造に関与する遺伝子発現の解析

が行われています。




解析の結果、
ピクノジェノール投与によって、皮膚の保湿性および弾力性の有意な改善が見出されました。



この効果は、ピクノジェノール投与開始前に、乾燥肌の状態にあった女性でより顕著であったということです。



また、これらの肌質の改善は、ヒアルロン酸合成に関与する酵素(HAS-1)の遺伝子発現増加、コラーゲンの生合成に関与する遺伝子発現の増加を伴うことが見出されています。



なお、ピクノジェノール投与による有害事象は認められていません。




以上のデータから、ピクノジェノールは、閉経後の女性において、ヒアルロン酸合成やコラーゲン合成の亢進を介して、保湿性や弾力性といった肌質を改善することが示唆されます。





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大豆イソフラボンによる更年期症状改善作用 [2012年01月31日(火)]
今月の婦人科学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる更年期症状の改善作用を示した研究が、中国のグループ(Sun Yat-sen University)から報告されていました。
(Menopause. 2012 Jan 24.)




大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。



さて、今回の研究では、大豆イソフラボンによる更年期関連症状に対する影響が調べられました。



具体的には、45〜60歳の閉経後の中国人女性90名を対象に、

・偽薬群

・大豆イソフラボン 84r/日

・大豆イソフラボン 126r/日

の3群(各群30名)に分けて、

ほてりの頻度、Kuppermanスコア(更年期障害の評価指標)、血中17β-エストラジオール、FSH、LH、血中脂質などの指標が12週、24週の時点で測定されています。



解析の結果、

ほてりの頻度とKuppermanスコアは、3群とも減少(改善)傾向が認められています。

(更年期関連症状は、偽薬群でも一定の改善がみられるという特長があります。)


そのうち、イソフラボン投与の2群では、偽薬群に比べて、有意に大きな改善が示されました。

(84rイソフラボン投与群;44.3 ± 19.1、57.8 ± 37.4、

126rイソフラボン投与群;48.5 ± 27.2、56.7 ± 26.7、

偽薬群;27.8 ± 15.5 and 34.6 ± 46.2; p < 0.01)



一方、エストラジオール、FSH、LH、脂質関連指標には有意な変化は見出されていません。



以上のデータから、
1日あたり84rあるいは126rの大豆イソフラボン投与は、更年期に関連した症状の一部を改善することが示唆されます。





なお、今回の研究では脂質への有意な影響は示されていませんが、
これまでの研究では、

@大豆イソフラボンは、血中総コレステロール値とLDLコレステロール値を低下させる一方、HDLコレステロールと中性脂肪には影響しないこと、

A大豆タンパク質は、大豆イソフラボンの有無に関わらず脂質異常症(高脂血症)の改善効果を示すこと、

B大豆イソフラボンと大豆タンパク質を同時に摂取すると、相加的、相乗的にコレステロールを低下させること

が示されています。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



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風邪の予防と症状軽減のためのサプリメント [2012年01月30日(月)]
現在、インフルエンザが流行しています。


近年、抗インフルエンザ薬(医療機関で処方される薬)がいくつかあり、初期の投与で症状の改善が期待できます。


しかし、発熱などの症状が、抗インフルエンザ薬で軽減しても、その人の体内にはインフルエンザウイルスが1週間ほどは存在し、他の人に感染させるリスクがあります。


(今回の流行の一因に、抗インフルエンザ薬の利用が広がり、症状が以前より早く軽減した人が、外出などの機会を早めることで、ウイルス感染リスクを高めている可能性もあります。)

(特に学校現場では対応が難しいと思われます。)





さて、風邪の予防や症状軽減に用いられるサプリメントがあります。

(一部は、インフルエンザに対するリスク軽減や症状軽減のエビデンスも知られています。)



まず、風邪の予防(リスク軽減)には、次のサプリメント成分が利用されます。

(ただし、絶対にかからないというわけではなく、罹患リスク軽減効果です。


つまり、臨床研究では、摂取した群のほうが、対照群よりも、罹患率が低く、かつ、罹っても、症状が軽いというデータです。)



・エキナセア:定番のハーブです。

[エキナセアによる小児の風邪予防効果]

[エキナセアの臨床試験;有効性の判定]


・ビタミンC:

[ビタミンCによる風邪予防]



・ビタミンD:

ビタミンDは、免疫調整作用を有し、例えば、のどの粘膜においてディフェンシンの産生を増やし、インフルエンザ罹患率を低下させると考えられます。


日本の学童を対象にした臨床研究でインフルエンザのリスク軽減効果が示されています。





次に、風邪の初期に摂取することで、症状の早期改善(重症度の軽減と罹病期間の短縮)が期待されるサプリメント成分として、


・エキナセア:

通常の用量の数倍程度を初日に始めます。その後、2-3日で漸減し、1週間程度は通常の摂取量で続けます。

・ビタミンC

・亜鉛

などがあります。





以上は有効性と安全性のバランスから推奨できるサプリメントです。





さらに、経済性(費用対効果)も考慮すると、風邪やインフルエンザになってから、病院に行って(高価な)抗インフルエンザ薬を利用するよりは、

サプリメントを用いて、リスク軽減、重症度軽減、罹病期間短縮をはかるほうが好ましいと考えます。





まとめると、

一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、

エキナセアビタミンD3の摂取が有効です。


また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、

エキナセア、亜鉛ビタミンCプロポリス
が有用です。



DHCでは複合サプリメント製品も扱っています。


(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)






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DHCダイエットアワード2011掲載誌 [2012年01月29日(日)]
拙稿の掲載誌が届きました。

New Food Industryの新年号で、



置き換え食を用いた減量支援プログラムの効果
&#8722;「DHCダイエットアワード2011」報告 &#8722;

というタイトルです。




DHCプロティンダイエットやDHCダイエットアワードによる減量効果を報告した内容になっています。





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多くの米国人が健康保持のためにCAMを利用 [2012年01月28日(土)]
今月の女性加齢医学の専門ジャーナルに、50歳以上の米国人男女におけるCAM(補完代替医療)の利用状況を調べた研究が報告されていました。
(J Women Aging. 2012 Jan;24(1):23-43.)



これまで、さまざまな国、人種、疾患別に、CAMやTM(伝統医療)の利用状況について、調査研究が行われてきました。



今回は、2007年の米国全国健康面接調査に基づき、50歳以上の米国人男女8950万人におけるCAMの利用が調べられています。



解析の結果、
5200万人が、健康保持(general health)のためにCAMを利用していることが見出されました。



その他のCAM利用目的別の人数として、

免疫機能:2160万人、

身体活動能:1590万人、

強壮(エネルギー):1010万人

というデータが示されています。




また、女性は、男性よりも、上記の4つの理由でのCAM利用率が高かったということです。








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抗酸化ビタミン・ミネラルによる胃がん・食道がんリスク抑制効果 [2012年01月27日(金)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、抗酸化ビタミンとミネラルサプリメントによる胃がん・食道がんのリスク抑制効果を示した臨床研究が、米国のグループ(Vanderbilt University Medical Center)から報告されていました。
(J Natl Cancer Inst. 2012 Jan 23.)



発がんメカニズムの一つとして酸化障害があり、がんリスク低減を目的として、抗酸化ビタミンやミネラルサプリメントが利用されています。



今回の研究では、ピロリ菌除菌療法後、抗酸化ビタミンとミネラルサプリメントを投与し、上部消化管がんリスクに関する作用が調べられました。


具体的には、中国の13村(Linqu County, Shandong Province)において、3365名(35〜64歳)を対象に、
ピロリ菌の除菌治療(抗生剤2週間投与)後に、

・ビタミンCとビタミンE、およびミネラルを投与した群

あるいは

・偽薬投与群

の各群について、

胃がん発症率および疾患別死亡率を指標として、

14.7年間のフォローアップが行われました。

(Shandong Intervention Trialという研究の一環です。)



なお、7.3年間のフォローアップによる先行研究では、

ニンニク抽出物投与群、

あるいは、ビタミンサプリメント(ビタミンC、E、セレン)投与群について、

前がん状態の胃粘膜病変に対する効果は見出されていません。

(除菌治療では、前がん胃粘膜病変低下効果が示されました。)




今回の研究における被験者の内訳は、以下の通りです。

・ピロリ菌陽性群(2258名)

抗生剤、ビタミン、ニンニクの2 x 2 x 2 factorial試験。


・ピロリ菌陰性群(1107名):(除菌のための抗生剤の代わりに偽薬を投与後)

ビタミン、ニンニクの2 x 2 factorial試験。





ビタミン介入試験

・ビタミン投与群(n = 1677):
 ビタミンC 500r、ビタミンE 200IU、セレン 75μg/日(分2)、

・偽薬投与群(n = 1688)


ニンニク介入試験

・ニンニク投与群(n = 1678):
 Kyolic aged garlic extract 800r、steam-distilled garlic oil 4mg/日(分2)、

・偽薬投与群(n = 1687)





胃がんと診断された被験者の割合は、

ピロリ菌除菌治療群では3%、

偽薬投与群では4.6%

でした。

(OR = 0.61, 95% CI = 0.38 to 0.96, P = .032)




胃がんによる死亡者の割合は、

ピロリ菌除菌群の1.5%、

偽薬群の2.1%でした。

(HR = 0.67, 95% CI = 0.36 to 1.28)




主エンドポイントの解析によると、
ビタミン介入群とニンニク介入群では、胃がん罹患率および胃がん死亡率の低下傾向が示されました。



副エンドポイントによると、
ビタミン介入群では、胃がん死亡者数および食道がん死亡者数について、有意な減少が見出されたということです。
(HR = 0.51, 95% CI = 0.30 to 0.87; P = .014).




以上のデータから、今回の研究対象となった地域/被験者では、抗酸化ビタミン・ミネラルサプリメント投与による上部消化管がんリスク低下作用が示唆されます。






これまでのデータを俯瞰的にみるとき、病気の一次予防や二次予防において、マルチビタミンやマルチミネラルは、基本のサプリメントとして推奨できます。




医療専門誌によるマルチビタミン摂取の推奨論文としては、次の2つがよく知られています。

(1)NEJM誌(1998)の論説

「Eat Right and Take a Multivitamin」

『適切な食事を摂り、マルチビタミンも利用しましょう』

(神経管欠損症予防、動脈硬化性疾患予防の意義)

(Oakely GP. NEJM. 1998 Editorial )


(2)JAMA誌(2002)の総説

「Vitamins for chronic disease prevention in adults」

『成人は、毎日、マルチビタミンサプリメントを摂取するべき』

(先進国では欠乏症は稀であるが、至適濃度を下回ることのリスクがある。)

(Fletcher.et al. JAMA. 2002 )






DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。





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大人のカラダSTYLE VOL.5 [2012年01月26日(木)]
取材の掲載誌が届きました。


「大人のカラダSTYLE VOL.5」(学研パブリッシング)という雑誌です。

(FYTTE 2012年2月号別冊)




「男の冬太り」特集の中で、取材でのコメントが掲載されています。
(pp.48-54)


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若年女性における葉酸の抗うつ作用 [2012年01月25日(水)]
助産学の専門ジャーナルに、若年女性における葉酸の摂取と抗うつ作用に関する研究が、日本のグループから報告されていました。
(J Midwifery Womens Health. 2012 Jan;57(1):43-8. )



葉酸は、妊娠を考えている女性に対して、サプリメントの利用も含めた積極的な摂取が推奨されているビタミンです。

(妊娠初期における十分な葉酸摂取により、胎児の神経管欠損症リスク低減効果があります。)


また、成人では、葉酸摂取により(ホモシステイン値低下)、動脈硬化性疾患の予防効果も知られています。


さらに、神経精神症状を有する場合には、葉酸欠乏と、うつ状態との関連が示唆されています。



そこで、今回の研究では、日本人の若年女性(妊娠可能年齢女性)において、食事由来の葉酸の摂取と、抗うつ作用との関連が調べられました。


具体的には、2009年に、18〜28歳の日本人女性141名を対象に、

日本版抑うつ状態(うつ病)自己評価尺度(CES-D;Center for Epidemiologic Studies Depression)を指標として、

うつ状態が測定され、

食事調査により葉酸の摂取状況が計測されました。



随時採血により血中ホモシステイン値と葉酸値も測定されています。



解析の結果、

葉酸摂取が少ない(1日あたり240マイクログラム未満)の女性の割合は、

CES-Dスコアが19未満の群に比べて、スコアが19以上の群において、有意に大きいことがわかりました。

(75.0% vs 43.6%, respectively; P < .001)




(CES-Dスコアでは、19以上をうつ病あるいはうつ病疑いとします。

ただし、CES-Dは自己評価による指標ですので、専門医による診断が必要です。)



回帰分析によると、

CES-Dスコアが19以上で、うつ病・抑うつ状態が疑われる女性では、葉酸摂取およびビタミンB6の摂取が少ないという相関が示されました。

(年齢や生活習慣、喫煙、BMI等で補正後。)



また、1日あたりの葉酸摂取がRDAの240マイクログラム以上となっている場合、他の因子とは独立して、うつ病のリスクが有意に抑制されることが見出されています。

(RR 0.22; 95% CI: 0.11-0.56; P < .001)





以上のデータから、日本人の若年女性において、葉酸の十分な摂取による抗うつ作用が示唆されます。





DHCでは、葉酸サプリメントビタミンB群サプリメントを製品化しています。



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赤ワインは天然のアロマターゼ阻害剤 [2012年01月24日(火)]
女性の健康に関する医学ジャーナル(電子版)に、閉経前の女性において、赤ワインによるアロマターゼ阻害作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Cedars-Sinai Medical Center)から報告されていました。
(J Womens Health (Larchmt). 2011 Dec 7.)



アロマターゼとは、エストロゲンを作る酵素の名称です。

主に、閉経後のエストロゲン合成に関与します。


アロマターゼ阻害剤は、この酵素の働きを抑制することで、閉経後の内在性エストロゲン量を低下させ、乳がん細胞の増殖を抑えます。

(したがって、アロマターゼ阻害剤は、閉経後の女性に処方されます。)



一般に、アルコールの摂取は、乳がんリスクを高めるという懸念もあります。


しかし、赤ワインについては、明確なデータはなく、議論があります。


また、アロマターゼ阻害活性は、ブドウ果汁や赤ワインに見出されています。

(白ワインではほとんど示されていません。)




そこで、今回の研究では、閉経前の女性において、赤ワインの摂取による内在性ホルモンへの影響が調べられました。


具体的には、健康な女性36名(平均年齢36歳)を対象に、

・赤ワイン 237ml(8オンス)/日

を1ヶ月間投与し、つづいて、

・白ワイン 237ml(8オンス)/日

が1ヶ月間、投与されました。

(クロスオーバー法。逆の順序の被験者あり。)




月経サイクルに応じて採決が2回実施され、各種の性ホルモンが測定されています。




解析の結果、
赤ワイン投与群では、白ワイン投与群に比べて、遊離テストステロン値が有意に増加(mean difference 0.64&#8201;pg/mL [0.2&#8201;SE], p=0.009)し、

性ホルモン結合グロブリン(SHBG)が有意に低下(mean difference -5.0&#8201;nmol/L [1.9&#8201;SE], p=0.007)していたということです。




エストラジオール(E2)は、白ワイン群に比べて、赤ワイン群で低下傾向が示されました(有意差なし)。


黄体形成ホルモン(LH)は、白ワイン群に比べて、赤ワイン群で、有意に増加していました。
(mean difference 2.3&#8201;mIU/mL [1.3&#8201;SE], p=0.027)


FSHには、有意差は示されていません。




以上のデータから、閉経前の女性において、赤ワインの摂取は、白ワイン摂取に比べて、遊離テストステロン値および黄体形成ホルモンを増加させ、性ホルモン結合グロブリンを低下させることが示唆されます。



論文著者らは、赤ワインが天然由来のアロマターゼ阻害活性を有しており、乳がんのリスクを高めることにはならない、と考察しています。





DHCでは、ワインも取り扱っております。

(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)




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移動日 [2012年01月23日(月)]
今日は移動日でした。



写真↓は、学会中、毎日見ていたドールの貨物便です。






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ビタミンDによるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の悪化抑制 [2012年01月22日(日)]
今月の内科学の専門ジャーナルに、ビタミンDによるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)の悪化抑制作用を示した臨床研究が、ベルギーのグループから報告されていました。
(Ann Intern Med. 2012;156:105-114.)




慢性炎症性肺疾患として、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が問題となっています。


COPDの原因は、長期の喫煙ですので、禁煙が予防になります。


近年の研究により、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが見出されてきました。

COPD患者でも、ビタミンD低値が知られています。




さて、今回の研究では、高用量のビタミンD投与が、COPDの悪化を抑制するかどうか、検証されています。


具体的には、過去1年間に悪化した中等度から重症のCOPDを有する患者182名を対象に、
10万単位(100 000 IU)のビタミンDあるいは偽薬が、4週毎に、1年間投与されました。

(ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、ベルギーのUniversity Hospitals Leuvenにて実施)


主アウトカムは、最初の悪化(first exacerbation、急性増悪)、

副アウトカムは、悪化の速度や入院までの期間、2回目の悪化までの時間、FEV1、QOL、死亡です。



解析の結果、
まず、血中ビタミンD値(25-(OH)D値)は、偽薬群に比べて、ビタミンD投与群において有意に増加しました。

(mean between-group difference, 30 ng/mL [95% CI, 27 to 33 ng/mL]; P < 0.001)




しかし、最初の増悪・急性増悪までの期間、EFV1、入院、QOL、死亡などについては、両群間で有意差は示されませんでした。



一方、サブ解析では、

重度のビタミンD欠乏(血中25-[OH]D値 <10 ng/mL)のCOPD患者30名では、

ビタミンD投与群において、急性増悪の有意な減少(43%の低下)が認められたということです。

(RR;0.57 [CI, 0.33 to 0.98]; P = 0.042)




以上のデータから、ビタミンD欠乏状態のCOPD患者において、高用量のビタミンD投与はCOPD増悪を抑制すると考えられます。




ビタミンDは、骨の健康維持や骨粗鬆症予防の必須栄養素として知られています。

近年、ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用なども見出されてきました。

また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。

(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000 IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)

今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。






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赤肉のタンパク質による脳卒中のリスク [2012年01月21日(土)]
脳血管疾患研究の専門ジャーナル(電子版)に、食事由来のタンパク質摂取と、脳卒中リスクとの関連を調べた疫学研究が、米国のグループ(Wellness Institute of the Cleveland Clinic)から報告されていました。
(Stroke. 2011 Dec 29.)




赤身の肉類の摂取は、がんのリスクになる他、心臓病や脳卒中といった動脈硬化性疾患のリスクも高めることが知られています。


さて、今回の研究では、食事から摂取するタンパク質源の違いと、脳卒中リスクとの関連について調査が行われました。




具体的には、がんや糖尿病、心血管疾患を有していない、40〜75歳の男性43,150名30〜55歳の女性84,010名を対象に、
質問票による定期的な食事摂取調査が行われ、
脳卒中リスクと、食事性タンパク質との関連が解析されています。



男性は22年間、女性は26年間のフォローアップが行われ、
それぞれ、1,397例と、2,633例の脳卒中発症が見出されました。


多変量解析の結果、
赤肉の摂取が多いと、脳卒中のリスクが高いという相関が認められたということです。


一方、家禽類の摂取は、脳卒中の低リスクとの相関が示されています。



脳卒中リスクと食事性タンパク質の種類の関連では、

1日あたり1皿(1サービング)の赤肉の摂取に比べて、

1日あたり1皿の家禽類の摂取は、27%の有意なリスク低下(95% CI, 12%-39%)、

種実(ナッツ)類の摂取は、17% の有意なリスク低下(95% CI. 4%-27%)、

魚類の摂取は、17% の有意なリスク低下(95% CI, 0%-30%)、

低脂肪乳製品の摂取は、11%の有意なリスク低下(95% CI, 5%-17%)、

乳製品(whole-fat dairy)の摂取は、10% の有意なリスク低下(95% CI, 4%-16%)

というデータでした。




以上のデータから、脳卒中の予防のためには、タンパク質源として、赤肉の摂取を減らし、家禽類や種実類、魚類の摂取で置き換えることが有用であると示唆されます。







動脈硬化性疾患の予防には、肉類の摂取を減らす他に、

エクストラバージンオリーブオイル(ポリフェノールによる動脈硬化予防)の利用、

野菜を十分に摂取する、

EPAやDHAなどオメガ3系脂肪酸を摂る、

といった食生活が大切です。



また、肉類(赤肉、赤身の肉類;(牛肉・豚肉・羊肉など))・加工肉の摂取は、がんのリスクを高めることが知られており、世界がん研究基金などのがん予防指針では、肉類の摂取を減らすことが推奨されています。


特に、大腸がん(結腸がん・直腸がん)については、多くの研究によって、
獣肉類の摂取による大腸がんリスクの増加が示されており、
赤身の肉や加工肉類の摂取を減らすことが重要です。



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肉の摂取による大腸がんリスク:感染性因子の影響 [2012年01月20日(金)]
がん研究の専門ジャーナル(電子版)に、赤肉の摂取による大腸がんリスク上昇に関して、作用機序を考察した研究が、ドイツのグループから報告されていました。
(Int J Cancer. 2011 Dec 31. doi: 10.1002)




肉類(赤肉、赤身の肉類;(牛肉・豚肉・羊肉など))・加工肉の摂取は、がんのリスクを高めることが知られており、世界がん研究基金などのがん予防指針では、肉類の摂取を減らすことが推奨されています。


特に、大腸がん(結腸がん・直腸がん)については、多くの研究によって、
獣肉類の摂取による大腸がんリスクの増加が示されており、
赤身の肉や加工肉類の摂取を減らすことが重要です。




この作用機序として、一般に、肉類の加工・調理過程において、化学的な発がん物質が発生し、それを摂取することによるメカニズムが想定されています。


一方、
魚類や豚肉では、同様の加工・調理過程で、一定の発がん物質が生じても、がんリスクを上昇させるという相関は認められていません。



地域的な解析では、牛肉の摂取が多いと、大腸がんのリスクが高いという相関が示されます。




例えば、牛肉の摂取習慣がないインドといった地域、あるいは、ヤギやヒツジの肉を摂取するアラブ地域では、大腸がんの発症は低く、
伝統的に、豚肉の摂取を行う中国では、大腸がんのリスクが高いわけではありません。

また、日本では、第2次大戦後の牛肉・豚肉の摂取の増加とともに大腸がんのリスクが急増し(1970年代以降)、
韓国では、1990年代以降にその傾向が認められます。



特に、日本と韓国では、加熱調理の少ない牛肉の料理(e.g. shabu-shabu, Korean Yukhoe, Japanese Yukke)が食されるようになったことも関連として考えられます。



これらの食生活の変化に基づき、論文著者らは、
牛肉に特有の因子、加熱調理には抵抗性の因子(例えば、ポリオーマウイルス、パピローマウイルス、その他の1本鎖DNAウイルス)が、発がんに関与し、結腸や直腸へのこれらの因子の影響が、発がんリスクを高めるのではないかと、考察しています。



肉類の加熱調理・加工の過程で生じる発がん物質の影響とのシナジーによって、牛肉の摂取では相対的にリスクが高くなるという可能性が想定されます。




このメカニズムはあくまで仮説の域を出ない話ですが、
一般に、動物性食品の摂取には、未知のウイルス感染も含めて、一定のリスクが伴うことが、具体例も含めて散見されてきました。



(植物性食品もゼロリスクということではありませんが、これまでの研究を俯瞰すると、動物性食品のほうが、相対的にリスクが高いことは明らかです。)



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ビタミンCと糖代謝 [2012年01月19日(木)]
薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、ビタミンCによる糖尿病治療中の患者での糖代謝への影響を調べた予備的な臨床研究が、インドのグループ(Indira Gandhi Government Medical College)から報告されていました。
(Adv Pharmacol Sci. 2011;2011:195271)




ビタミンCは、血糖値や関連指標に直接的な影響を与えることはありませんが、抗酸化作用を有することから、酸化障害に関連した合併症に対しては、一定の効果が期待できます。


さて、今回の研究では、2型糖尿病治療中の患者を対象に、ビタミンCの投与による糖代謝関連指標への影響が調べられました。


具体的には、メトホルミン(糖尿病治療薬)服用中の2型糖尿病患者70名を対象に、

・ビタミンC投与群(n=35)、

・偽薬投与群(n=35)

の2群に分けて、12週間の介入が行われています。

(ランダム化二重盲検偽薬対照試験)



これらの2型糖尿病患者では、血中アスコルビン酸値が低値でした。


ビタミンC投与群では、偽薬群に比べて、血中アスコルビン酸値が有意に増加しています。


また、ビタミンC投与群では、空腹時血糖値、食後血糖値、HbA1c値のいずれも12週間の投与後に有意に改善したということです。



以上のデータから、論文著者らは、メトホルミン服用中の2型糖尿病患者では、ビタミンC併用投与による糖代謝改善作用が期待できると考察しています。




興味深いデータですが、ビタミンCが糖尿病患者での糖代謝を改善する、という仮説については、エビデンスが不十分であり、コンセンサスは得られていないと思います。


今回の研究は、インドで行われていますので、医療水準、患者の背景&#8212;食生活などのライフスタイル&#8212;が先進国とは大きく異なります。

(例えば、今回の被験者では、血中ビタミンC値が低いということでしたが、日本人では、ビタミンCは充足しています。)

したがって、今後、臨床的意義の検証が必要でしょう。





一般に、健康保持や慢性疾患予防を目的として、ベーシックサプリメントであるマルチビタミンに加えて、1,000rのビタミンCサプリメントの利用は推奨できます。




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