サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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最新記事
コラーゲンペプチドが肌の保湿・弾性・皺を改善する [2018年07月03日(火)]
栄養学の専門ジャーナルに、コラーゲンペプチドによる肌質改善作用を示した臨床研究が、韓国のグループから報告されていました。
(Nutrients. 2018 Jun 26;10(7))


コラーゲンは、真皮や腱、軟骨、骨などに存在する細胞外マトリックスタンパク質です。

健康食品・サプリメントには、低分子のコラーゲンペプチドが用いられています。

コラーゲンに由来するコラーゲンペプチドは、
グリシンG-プロリンP-ヒドロキシプロリンO
という配列が特徴です。

現在のエビデンスでは、基礎研究から臨床試験に至るまで、コラーゲンペプチドの経口摂取による、皮膚や関節機能への有用性が示されており、学会のガイドラインにも記載されています(後述)。

(健康食品に対する週刊誌などのネガティブキャンペーンでは、「コラーゲンはタンパク質であり、経口摂取しても、アミノ酸に分解されるから意味がない、」というような、知識不足に基づく、誤った説明が散見されます。)

科学的根拠として、
「コラーゲンペプチドの経口摂取は、軟骨や皮膚の代謝・リモデリングに寄与する」
ことが確立しています。

エビデンスとしては、下記があります。
・2005年、コラーゲン特異的なヒドロキシプロリン(O)が検出.
(ヒトがコラーゲンペプチドを摂取すると、腸管から吸収され、ジペプチド(Pro-Hyp)が血中から検出. 摂取後1-2時間で血中濃度がピークとなり、その後、3-4時間、血中濃度が維持.)

・臨床では3次元解析にて有効性データ

・ペプチドは皮膚や骨のターンオーバーを促進するシグナル.

・複数の臨床研究では、コラーゲンペプチド(1日10グラム)の摂取により、WOMAC、VASの指標改善が報告. (Moskowitz2000, Clark2008, Nagaoka2013, Kumar 2015)


また、
2015年には、医療関係の学会のガイドラインにより、コラーゲン加水分解物が、褥瘡患者への栄養補給に推奨されました。

【推奨文】 亜鉛、アスコルビン酸、アルギニン、L-カルノシン、n-3系脂肪酸、コラーゲン加水分解物など疾患を考慮したうえで補給してもよい.「褥瘡予防・管理ガイドライン(第 4 版)」(日本褥瘡学会 2015年)



さて、今回の研究では、

低分子量コラーゲンペプチド(Low-molecular-weight Collagen peptide, LMWCP)による肌質(保湿、弾性、皺)への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

64名を対象に、

・1000mgの低分子コラーゲンペプチド((LMWCP)摂取群、
(コラーゲン由来トリペプチドGly-X-Yが15%以上含有、Gly-Pro-Hypが3%以上含有)

・偽薬投与群

の2群について、

12週間の介入が行われ、

皮膚の指標として、保水量、皺、弾性/弾力が、開始時、6週間後、12週間後の時点で調べられています。


解析の結果、


まず、


偽薬群に比べて、

低分子コラーゲン投与群において、

6週間後、

12週間後の時点で、

肌の保湿状態/保水は有意な亢進を示しました。



次に、

12週間後の時点において、

低分子コラーゲン投与群では、

偽薬群に比べて、

皮膚の皺の指標が有意に改善しました。
(visual assessment scoreおよび皮膚の皺の3つのパラメーター)


皮膚の弾力性では、

低分子コラーゲン投与群において、

12週間後の時点で

投与前に比べて、

3つの指標のうちの1つで、有意な改善が認められ、

12週間後の時点での
偽薬群との比較では、

3つのうちの2つの指標で、低分子コラーゲン投与群での有意な改善が認められました。


なお、

安全性の指標では、有害事象は見出されませんでした。


以上のデータから、

低分子コラーゲンペプチドサプリメント投与による肌質(保水/皺/弾力性)の改善作用が示唆されます。



DHCは、コラーゲンペプチド含有サプリメントを製品化しています。

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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



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posted at 23:55 | この記事のURL
イチョウ葉エキスが慢性耳鳴りを軽減する [2018年06月24日(日)]
今月の臨床薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、イチョウ葉エキスによる慢性耳鳴りの症状軽減作用を示した臨床研究が、チェコ共和国のグループ(University Hospital Kralovske Vinohrady)から報告されていました。
(Int J Clin Pharm. 2018 Jun 1.)


耳鳴り症状に対して、

イチョウ葉エキスやペントキシフィリン(末梢血管拡張薬)などが用いられています。


今回の研究では、

耳鳴りに対して、
イチョウ葉エキス(EGb 761)と、ペントキシフィリンの有用性が検証されました。




具体的には、

ランダム化二重盲検試験として、

プラハの大学病院の耳鼻科外来において、

慢性の耳鳴り患者を対象に、

1日あたり240mgのEGb 761、
あるいは
1,200 mgのペントキシフィリンのいずれかが、

12週間投与され、

主アウトカムとして、
耳鳴りのラウドネスや不快感に関する指標(11-Point Box Scales)、

耳鳴りに関するアンケートの評価指標
(Mini-TQ;abridged Tinnitus Questionnaire)

うつ病指標(HADS)、SDSなどが調べられています。


解析の結果、

有用性として、

耳鳴り関連アウトカムに関して、

両群間に有意差は見出されませんでした。


次に、

有害事象の件数に関しては、

イチョウ葉エキス投与群では20件、

ペントキシフィリン投与群では36件

でした。


なお、
重篤な有害事象は見出されませんでした。


以上のデータから、

慢性耳鳴りにおいて、

耳鳴りに伴うラウドネスや不快感に対して、

イチョウ葉エキスは医薬品(ペントキシフィリン)と同等の有用性があり、

高い忍容性も示唆されます。





耳鳴りやめまい、難聴など耳鼻科領域の症状に対する機能性成分の研究では、次の報告があります。



イチョウ葉エキスによる難聴と耳鳴りの改善作用



蜂の子による耳鳴り改善効果





めまいに対してイチョウ葉エキスはメリスロンと同じ効果




還元型コエンザイムQ10による抗加齢作用のメカニズム




耳鳴りに対するサプリメント:調査研究





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カロテノイドの摂取が多いと動脈硬化のリスクが低下 [2018年03月19日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、カロテノイドの摂取及び血中濃度と、動脈硬化指標との関連を検証した臨床研究が、中国のグループ(Sun Yat-sen University)から報告されていました。
(Br J Nutr. 2018 Mar;119(5):590-598.)


抗酸化ビタミン類やカロテノイド類は、抗炎症作用や抗酸化作用を介して、がんや動脈硬化性疾患など生活習慣病のリスク低下効果が示唆されています。


先行研究では、次の報告があります。


血中カロテノイドが高いと乳がんリスクが低い


カロテノイドによる糖尿病および網膜症のリスク低下:横断研究


血中カロテノイドが高いと肝障害リスクが低い:三ヶ日コホート研究


カロテノイド類の摂取が多いと骨折が少ない:メタ解析


血中カロテノイドが高いと認知症リスクが低い 


血中カロテノイドとテロメア長との関連 


アルツハイマー病患者では血中カロテノイドが低値:メタ解析



また、
カロテノイドの血中濃度が高いと、動脈硬化に対して好影響が示唆されています。


今回の研究では、

中国人患者において、カロテノイドの摂取及び血中濃度と、動脈硬化リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

横断研究として、


50歳から75歳の中国人を対象に、

食事調査が行われ、

αカロテン、βカロテン、ルテイン+ゼアキサンチン、βクリプトキサンチン、リコピンの血中濃度が調べられ、

頸動脈内膜中膜肥厚(IMT)が測定されました。


3707名の参加者から、

2947名で、カロテノイドの摂取の食事調査と血中濃度の測定が行われました。


交絡因子で補正後、


リコピン以外のすべてのカロテノイドに関して、

男女とも
総頸動脈および分岐部のいずれのIMTとの有意な負の相関が見出されました。
(P trend<0&#183;001 to 0&#183;013)



総頚動脈のIMTについて、

各カロテノイド類の4分位で最高群と最低群の差(絶対値)は、

αカロテン; 0&#183;034 mm、

βカロテン;0&#183;037 mm、

ルテイン+ゼアキサンチン;0&#183;032 mm


βカロテン;0&#183;030 mm

リコピン; 0&#183;015 mm

総カロテノイド:0&#183;035 mm

でした。


同様に、分岐部では、

それぞれ0&#183;025, 0&#183;053 0&#183;043, 0&#183;050, 0&#183;011, 0&#183;042 mm でした。


また、

食事由来のカロテノイドの摂取(リコピン以外)において、

IMTへの好影響が示されました。


以上のデータから、

中国人の中高年において、

カロテノイドの摂取による動脈硬化リスクへの好影響が示唆されます。


DHC製品で、カロテノイドを主要成分とするサプリメントとして、下記の製品があります。


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posted at 23:56 | この記事のURL
死亡率は顔に書かれている:見た目の年齢の要素 [2018年03月14日(水)]
今日の午後、移動の際に、空港で、スターウォーズジェットをみかけました。
(私が乗った飛行機ではありません。)




DHCでも、スターウォーズ仕様の健康食品や化粧品を製品化しています。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

昨日に続いて、見た目の年齢と、死亡率との関連についての研究を読んでいました。


見た目と老化の指標との関連については、1980年に発表された論文が初期の研究であり、
2009年に、BMJに掲載された、デンマークでのコホート研究がよく知られています。

(7年間のフォローアップの結果、見た目の年齢が高いと、死亡率が高いという相関が報告されました。)


昨日のブログです↓

見た目の年齢が、寿命と関連する



では、見た目の年齢を決めるのは、顔の皮膚や印象でしょうか、あるいは、髪の毛や服装といった周辺の手がかりでしょうか。



2009年のBMJの論文を発表したグループから、フォローアップ研究として、

見た目の年齢を決める要素を調べた研究が報告されています。
(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2016 Jan;71(1):72-7.)



この研究では、

2001年に、デンマークの70歳以上の双子187組、374名を対象に、パスポートタイプの写真が撮影され、


双子の顔の部分を入れ替えて(髪の毛や服装が異なる画像として)

合計748個の画像が作成されました。


看護師10名が、元の写真あるいは、入れ替えた画像を用いて、双子の年齢(見た目の年齢)を推定し、

2013年の年末まで、双子の生存率が調べられています。

(つまり、顔画像そのものと、周辺の情報、例えば、髪の毛や服装といった印象との区別が行われました。)



解析の結果、

顔あるいは周辺の変化は、

年齢に関する印象に有意な影響を示しましたが、その影響の大きさは0.5歳ほどであり、限定的でした。
(difference of 0.5歳, 95% CI -0.1 to 1.1)


実年齢や性別で補正後、

見た目の年齢は、

写真撮影後の7年間の生存に関する余地因子であり、
(HR 1.17, 95% CI 1.10-1.25)

また、
7年から12年後の生存についての余地因子でもあることが見出されました。
(HR 1.06, 95% CI 1.00-1.12)


さらに、

双子のうち、

実年齢よりも老けてみえるほうが先に死亡した群と、

後に死亡した群の2群を比較すると

ふけて見える群が先に死亡した群は、そうでない群と比べて、、
1.4 才、よりふけて見える、
という相関がありました。
(95% CI 0.3-2.6)

このとき、顔以外の周囲の状況については、両群間で有意差は認められませんでした。
(0.3歳, 95% CI -0.8 to 1.4)


以上のデータから、

70歳以上の高齢者において、

見た目の年齢が高いと、そうでない場合に比べて、続く12年間の死亡率が高いこと、

また、この場合の見た目年齢は、髪の毛や服ではなく、全体的な顔の手がかり/印象が重要な因子となること、が示唆されます。


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見た目の年齢が、寿命と関連する [2018年03月13日(火)]
近年の研究によると、見た目の年齢が、死亡率と関連することが報告されています。


まず、

見た目と老化の指標との相関に関する、初期の代表的な研究として、1980年に米国のグループから発表された論文があります。
(J Gerontol. 1980;35:177-84.)

この研究では、1086名の男性を対象に、24項目の老化指標と、166 名の死亡例との解析が行われ、相関が示唆されました。



その後、「見た目の年齢が、死亡率に関係する」というテーマで、いくつか研究がある中で、
よく知られているのは、

2009年に、BMJ(イギリス医学ジャーナル)に掲載された、デンマークのグループ(University of Southern Denmark)によるコホート研究です。
(BMJ. 2009;339:b5262.)



この研究では、

デンマークに住む70歳以上の同性の双子1,826名(男性840名、女性986名)の顔写真を撮影し、2001年から2008年まで、7年間の経過を観察しました。

撮影した双子の写真を、41名の男女(看護師20名(女性25〜46歳)、若年男性10名(22〜37歳)、高齢女性11名(70〜87歳))に見せ、年齢を推測。


老化の指標として、

握力などの身体機能、MMSEなどの認知機能検査、白血球のテロメアの長さ(老化の指標)なども測定されました。


調査終了の時点で、675名(37%)が死亡しています。



解析の結果、

・見た目の年齢は、死亡率と有意に相関。

・実年齢より若く見える人は長生きする傾向があり、
 実年齢より見た目年齢が高く見られた人の寿命は短いという相関、

・身体機能や認知機能、テロメアの長さも見た目年齢と相関、

・見た目年齢が高いと、身体機能や認知機能が悪化し、テロメアの長さも短い、

という相関が見出されました。


つまり、70歳以上の高齢者において、

見た目の年齢が高いと、死亡率が高いという相関が示唆されます。



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ポリフェノール含有の多い地中海食が死亡率を下げる:イタリアMoli-sani研究 [2018年03月07日(水)]
栄養学の専門ジャーナルに、地中海食の中でもポリフェノールの摂取が多いほど、死亡率が低下するという相関を示した前向き研究が、イタリアのグループ(IRCCS Istituto Neurologico Mediterraneo Neuromed)から報告されていました。
(Nutrition. 2017 Nov 28;48:87-95)



地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。


さて、

今回の研究では、

ポリフェノール含有の多い食事と、死亡率との関係が検証されました。


具体的には、

イタリアでの前向きコホート研究として、
(Moli-sani cohortという研究です)

35歳以上の男女21,302名(女性10980名、男性10,322名)を対象に、

8.3年間(中央値)のフォローアップが行われ、

食事調査により、
(European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition food frequency questionnaire (FFQ)を利用した調査)

フラボノール、フラボン、フラバノン、フラバノール、アントシアニン、イソフラボン、リグナンの摂取が調べられ、

ポリフェノール/抗酸化スコア(PAC)が解析されました。


解析の結果、

5分位で、さまざまなポリフェノールの摂取量が最高群では、

最低群に比べて、

全死亡率が有意に低いという相関が見出されました。
(HR&#8201;<&#8201;1; P&#8201;<0.05)


また、

交絡因子を補正後の回帰分析では、

5分位で、PACスコアが最高群では、最低群に比べて、

全死亡率が有意に低下していました。
(HR <1; P&#8201;<0.05)


さらに、
病因別の死亡率を調べたところ、

同様の有意な相関が、心血管疾患死亡率及びがん死亡率において見出されました。
(HR <1; P&#8201;<0.05).


以上のデータから、

地中海地域の住民において、

ポリフェノールの含有量が多い食事の摂取によって、

全死亡率の低下、心血管疾患死亡の低下、がん死亡率の低下が示唆されます。

作用機序として、ポリフェノールによる抗酸化作用及び抗炎症作用の関与が推察されます。





DHCは、オーガニック(有機栽培)の
エクストラバージンオリーブオイルを取り扱っています。

ヌニェス・デ・プラド エクストラバージンオリーブオイル
数々の受賞歴を誇る、有機栽培の高級食用オリーブオイル



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地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下







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高齢者の未病対策にはオリーブオイル+地中海食+タンパク質:系統的レビュー [2018年02月03日(土)]
今月の加齢と栄養に関する専門誌に、高齢者の慢性疾患の予防に対して、オリーブオイルと地中海食、十分なたんぱく質の摂取が有用であるという系統的レビューが、オーストラリアのグループ(Deakin University)から報告されていました。
(J Nutr Health Aging. 2018;22(2):282-296.)



今回の研究では、

高齢者の健康づくりと疾病予防の視点から、食事因子の有用性が検証されました。

具体的には、

65歳以上のQOLに関連する6種類の食事因子と、

心血管疾患イベント、

認知機能、

メンタルヘルス、

転倒/骨折、

身体機能(筋肉量、筋力)、

フレイル(虚弱)

との関連が調べられています。


系統的レビューとして、
横断研究及び前向きコホート研究のデータから、

エビデンスレベルが検証されました。


解析の結果、

まず、
地中海食が、
非致死的心血管疾患リスクの低減(グレードB)、

認知機能低下の抑制(グレードB)
のエビデンスでした。

また、

地中海食が、フレイル・虚弱リスクの低下(グレードC)

というエビデンスも見出されました。


その他、

1日あたり3皿以上の野菜の摂取と、認知機能低下抑制という弱いエビデンス(グレードD)や、

たんぱく質の摂取の増加と、フレイルリスクの低下(グレードC)

も示唆されました。


以上のデータから、

論文著者らは、

高齢者の健康維持や未病対策のための食事として、

地中海食のパターン(オリーブオイル、野菜の摂取を含む)が心血管リスク低減や認知症の予防に有用であること、

たんぱく質の摂取量の適度な増加がフレイル(虚弱)の予防に有用である、

と考察しています。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する


オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下


バージンオリーブオイルの心臓病予防作用


地中海食による認知症予防効果

近年の研究では、
単なるオリーブオイルではなく、
オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。


ただし、日本では、JAS基準のオリーブオイルが出回っており、エクストラバージンオリーブオイルの品質が国際基準と比べて、高くありません。


エクストラバージンオリーブオイルの基準は、
IOC(国際オリーブ協会)では酸度0.8%以下、
JASの基準では酸度が2%未満です。


DHCのエクストラバージンオリーブオイルは、
酸度はわずか0.2%以下となっています。




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膣のアンチエイジングにエクオールの働き [2018年01月26日(金)]
今月の更年期研究の専門ジャーナル(電子版)に、エクオールによる膣のアンチエイジング効果を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Catania)から報告されていました。
(Menopause. 2018 Jan 8.)


エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。



今回の研究では、

外陰膣症状や性交疼痛を有する閉経後の女性において、
エクオールによる膣の健康への作用が検証されました。


具体的には、

自然閉経後の女性126名を対象に、

サプリメント投与(1日1錠)群:72名、

・対照群:54名

の2群について、8カ月間の介入が行われ、

関連指標として、

VMI(膣成熟指数vaginal maturation index)、

膣内&#13271;、

膣健康指数(VHI)による膣萎縮症状が、

試験開始時、4ヶ月後、8ヶ月後の時点で調べられました。




解析の結果、

エクオール投与群では、

投与前に比べて、


VMIの有意な増加
(68&#8202;±&#8202;5 vs 58&#8202;±&#8202;8)

膣pHの有意な改善
(4.1&#8202;±&#8202;1.3 vs 5.1&#8202;±&#8202;1.7)

が認められました。
(いずれも主に8ヶ月後 P&#8202;<&#8202;0.001)


また

エクオール摂取群では、

膣の健康指数(VHI)が、

4ヶ月後の時点
(13&#8202;±&#8202;3, P&#8202;<&#8202;0.01)

および
8ヶ月後の時点
(16&#8202;±&#8202;2, P&#8202;<&#8202;0.001)

のいずれでも有意な改善を認めました。


また、

性交疼痛は、

エクオール投与群において、

4ヵ月の時点では有意差は検出されませんでしたが、
(4.7&#8202;±&#8202;1.1, P&#8202;=&#8202;0.06)

8ヶ月後の時点で有意な減少を示しました。
(5.1&#8202;±&#8202;1.3 vs 3.8&#8202;±&#8202;1.2, P&#8202;<&#8202;0.001)

一方、偽薬群では有意な変化は示されていません。
(P&#8202;=&#8202;0.22)


以上のデータから、

閉経後の女性において、

エクオールによる膣のアンチエイジング作用が示唆されます。


エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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イソフラボン+乳酸菌が閉経後女性の骨代謝を改善する [2017年10月29日(日)]
臨床栄養学の専門ジャーナルに、閉経後の女性において、イソフラボンと乳酸菌を含む複合サプリメントによる骨代謝への作用を検証した臨床研究が、デンマークのグループ(Aarhus University)から報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2017 Sep;106(3):909-920.)


閉経後のエストロゲン減少は、骨吸収を亢進し、骨粗鬆症のリスクとなります。

大豆イソフラボンなどのファイトケミカルは、植物エストロゲンとして作用することで、
更年期関連症状を改善することから、閉経後の骨粗鬆症リスク低減にも有用と考えられます。


今回の研究では、

閉経後女性において、

イソフラボン+乳酸菌の複合サプリメント投与による骨代謝関連指標への作用が検証されました。


具体的には、

12ヶ月間の二重盲検偽薬対照試験として、

カルシウム(1200m/日)、マグネシウム(550mg/日)、ビタミンD(25&#13197;/日)を摂取している閉経後女性78名を対象に、

・レッドクローバー抽出物含有イソフラボンアグリコンと、
プロバイオティクスを含むサプリメントの投与群

・偽薬投与群

の2群について調べられました。


解析の結果、

イソフラボン+プロバイオティクス複合サプリメント投与群では、

偽薬対照群に比べて、

腰椎(L2-L4)椎体の骨密度の減少が有意に抑制、
(P < 0.05)

大腿骨頸部(P < 0.01)、大腿骨転子部(P < 0.01)の骨密度の減少が有意に抑制されました。

(各々;-0.99% and -2.2%; -1.04% and -3.05%; and -0.67% and -2.79)

また

偽薬群に比べて、

サプリメント投与群では、

血中のT型コラーゲンC末端 テロペプチド(TCTP)の有意な減少が見出されました。
(P < 0.05)

(-9.40% vs -6.76%)

その他、

イソフラボン+プロバイオティクス投与群では、

対照群に比べて、

血中イソフラボン値の有意な上昇
(P < 0.05)

尿中2−ヒドロキシエストロン(2-OH)/16α-ヒドロキシエストロン(16α-OH)比の有意な上昇、
(P < 0.05)

エクオール産生の有意な増加
(P < 0.05)

なども見出されました。

なお、その他の骨代謝指標に有意な変化は認められませんでした。


以上のデータから、

内在性エストロゲンが低下している閉経後女性において、


カルシウム、マグネシウム、ビタミンDサプリメントに加えて、

イソフラボン+プロバイオティクスの併用による骨代謝改善作用が示唆されます。




閉経後の骨粗鬆症対策として、

カルシウム・マグネシウム、



ビタミンD、



CBP、



ビタミンK


大豆イソフラボン


といったサプリメントの摂取が推奨できます。





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L-シトルリンによる運動時の筋肉血流増加作用 [2017年09月25日(月)]
今月の実験生理学の専門ジャーナル(電子版)に、高齢者において、L-シトルリン摂取による運動時の筋肉血流増加作用を示した臨床研究が、米国のグループ(Texas Tech University)から報告されていました。
(Exp Physiol. 2017 Sep 20.)



アミノ酸の1種であるL-シトルリンは、循環改善作用が示唆されており、血管機能の改善、高血圧予防を目的としたサプリメント成分として利用されています。


L-シトルリンは、スイカ抽出物に豊富に含まれます。)



なお、血管内皮機能の維持という作用では、L-アルギニンの効果も知られています。
ただし、L-アルギニンは、一般に、ファーストパスの肝臓で多くが代謝されてしまうので、L-シトルリンを投与するほうが、NO産生やFMD改善といった点でより効果的と考えられます。


先行研究では、次の報告があります。

西瓜(スイカ)サプリメントによる血管機能改善と運動能の向上:レビュー


シトルリンによる勃起障害改善作用


ピクノジェノール+L-シトルリンによる勃起障害(ED)改善効果




さて、

今回の研究では、

高齢者にいて、

シトルリンサプリメントの摂取が、運動時の筋肉血流を増加するかどうか、検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照クロスオーバー試験として、

高齢者25名(男性13名、女性12名)を対象に、

・1日あたり6グラムのL-シトルリンサプリメント

・偽薬

の2群について、

14日間の介入が行われ、

投与の前後で、

大腿動脈血流の指標が、

ドップラー超音波および血管コンダクタンスにより調べられています。


また、
血中アルギニンや安静時血圧も介入の前後で測定されました。

男女での運動時の性差が想定されることから、それぞれ別に解析されています。


解析の結果、

まず、

血中アルギニン値は、

シトルリン投与により、

女性で30%

男性で35%

それぞれ有意に上昇しました。
(P < 0.01)

一方、偽薬投与では有意な変化は示されませんでした。



また、

シトルリン投与により、

男性では、

拡張期血圧の有意な低下が認められましたが
(75 ± 9 vs. 71 ± 6 mmHg, P = 0.02)

女性では有意な変化は示されませんでした。


次に、

高負荷の運動後の血流と血管コンダクタンスは、


男性では、

シトルリン投与により、
有意な上昇が認められ、
(flow: 521 ± 134 vs. 584 ± 166 mL min-1 , P = 0.04; FVC: 5.0 ± 1.5 vs. 5.8 ± 1.7 mL min mmHg-1 , P = 0.01)

偽薬投与では有意な変化は示されませんでした。


また、女性でも有意な変化は見出されませんでした。


以上のデータから、

高齢男性の運動時において、

L-シトルリンサプリメント摂取による筋肉の血流増加作用が示唆されます。


今後、ロコモティブ症候群予防など臨床的意義の検証が期待される分野です。




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非感染性疾患に対するレスベラトロールの有用性:メタ解析 [2017年09月24日(日)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、非感染性疾患に対するレスベラトロールサプリメント投与の有用性を検証したメタ解析が報告されていました。
(Crit Rev Food Sci Nutr. 2017 Sep 21:1-15.)


レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。

非感染性疾患(non-communicable diseases)は、生活習慣病に類似した概念です。

WHOの定義によると、不健康な食事や運動不足、喫煙、過度の飲酒などを原因とし、生活習慣の改善により予防可能な疾患を「非感染性疾患(NCDs)」としています。

具体的には、がん、糖尿病、循環器疾患、呼吸器疾患であり、さらに、精神疾患や外傷を含むとする考えもあります。

さて、

今回の研究では、

NCDsに対するレスベラトロールサプリメントのランダム化比較試験を対象にメタ解析により、有用性の評価が行われました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed、Scopus)

2017年6月までの収載論文から、

29報、30群、1069名のデータが解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

レスベラトロールサプリメントの投与により、

空腹時血糖値の有意な低下、
(-4.77 mg/dL; 95% CI: -9.33 to -0.21 mg/dL; P = 0.040)

総コレステロール値の有意な低下、
(-9.75 mg/dL; 95% CI: -17.04 to -2.46 mg/dL; P = 0.009)

CRPの有意な低下
(-0.81 mg/L; 95% CI: -1.42 to -0.21 mg/L; P = 0.009)

が見出されました。


また、
2型糖尿病の被験者では、

収縮期血圧および拡張期血圧の有意な低下が認められました。


サブグループ解析では、

3ヶ月以上の介入により、

LDLコレステロール値、収縮期血圧、HbA1cの有意な低下も示されています。


なお、HDLやTG、HOMA-IRには有意な変化は認められませんでした。



以上のメタ解析データから、

レスベラトロールサプリメントによる非感染性疾患に対する有用性が示唆されます。



レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。




現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


レスベラトロールによる運動効果@2型糖尿病患者


という報告が知られています。





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聴覚閾値に好影響を与える抗酸化成分:メタ解析 [2017年09月13日(水)]
難聴は、さまざまな原因やタイプ、程度で生じ、

あらゆるライフステージで起こりえます。


騒音性難聴は、加齢に伴う感音性難聴として頻度が高く、酸化ストレス障害の関与が考えられています。


したがって、抗酸化成分を含むサプリメントの摂取が、難聴に対するリスク低減に有用と推察されます。


そこで、
今回のメタ解析では、


感音性難聴を有する患者での聴覚閾値に対する抗酸化サプリメントの作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

(MEDLINE, CENTRAL, ScienceDirect, Scopus, Web of Science, LILACS, SciELO, ClinicalTrials.gov)


介入は抗酸化サプリメント、


主アウトカムは感音性難聴


としたランダム化比較試験が検索され、


977の関連した研究から、

10報が解析の対象となりました。


解析の結果、


NAC群や高麗人参投与群に比べて、


対照群では


4kHzでの閾値の有意な上昇、

(1.89 [1.01-2.78], p<0.0001)

が認められたということです。


また、

6kHzの周波数では、


対照群での閾値増加傾向が示唆されましたが、介入群との有意差は見出されませんでした。

(1.42 [-1.14-3.97], p=0.28)



なお、ビタミンEによる作用は認められませんでした。



以上のデータから、



加齢に伴う感音性難聴では、


高麗人参に含まれる抗酸化成分による聴覚閾値維持作用が示唆されます。



耳鳴りやめまい、難聴など耳鼻科領域の症状に対する機能性成分の研究では、次の報告があります。



イチョウ葉エキスによる難聴と耳鳴りの改善作用



蜂の子による耳鳴り改善効果



めまいに対してイチョウ葉エキスはメリスロンと同じ効果




還元型コエンザイムQ10による抗加齢作用のメカニズム




耳鳴りに対するサプリメント:調査研究




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ノコギリヤシエキス(Permixon)は前立腺肥大症の下部尿路症状を改善する:メタ解析 [2017年08月16日(水)]
泌尿器科学の専門ジャーナルに、ノコギリヤシエキス含有サプリメント製品(Permixon)の安全性と有効性を検証した系統的レビュー/メタ解析が、イタリアのグループ(University of Padua)から報告されていました。
(Eur Urol Focus. 2016 Dec;2(5):553-561)



男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。

良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


さて、今回の研究では、特定のノコギリヤシエキス含有サプリメント製品(Permixon)に関するメタ解析が行われています。


この背景として、論文著者らは、

--最近のコクラン共同計画によるRCTのメタ解析では、前立腺肥大症(BPH)による下部尿路症状(LUTS)に対して、ノコギリヤシエキスは偽薬を超える作用がない、
といったことになってしまっている、

--しかし、ノコギリヤシエキス含有サプリメントにはさまざまな製品があり、

--例えば、Permixon (Pierre Fabre Medicament, Paris, France)は標準化/規格化された製品としてエビデンスが知られている、

ということを述べています。



そこで、今回の系統的レビュー/メタ解析では、

ノコギリヤシエキス製品PermixonのLUTS/BPHに対する安全性と有効性が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて
(Medline, Scopus, and Web of Science)

2016年1月の時点でRCTが検索され、

12報が抽出されました。


7報は、Permixonと偽薬の比較、

2報は、Permixonとタムスロシン(tamsulosin, ハルナール)の比較、

2報は、Permixon+タムスロシン群と、偽薬+タムスロシン群、およびタムスロシン単独群の比較、

1報は、Permixonとfinasteride(フィナステリド、プロペシア)の比較、

でした。


解析の結果、

Permixonは、偽薬群に比べて、

夜間排尿回数の有意な減少、
(WMD -0.31; p=0.03)、

最大尿速の有意な上昇、
(Qmax; WMD 3.37; p<0.0001)

が見出されました。

また、有害事象全般について、
(odds ratio [OR] 1.12; p=0.92)
および
脱落は
(OR 1.52; p=0.60)

両群(Permixon群と偽薬群)のいずれも同程度でした。


次に、

Permixonは、

タムスロシンの単独投与群と同等に有用であり、

フィナステリド短期投与群とも同等であり、


IPSS(国際前立腺症状スコア)の有意な改善
(WMD 1.15; 95% confidence interval [CI], -1.11 to 3.40; p=0.32)

Qmaxの有意な改善、
(WMD -0.16; 95% CI, -0.60 to 0.28; p=0.48)

が見出されました。


さらに、

Permixon+タムスロシン併用群は、

Permixon単独群に比べて、

LUTSの軽減に関してより有効でしたが、
(WMD 0.31; 95% CI, 0.13-0.48; p<0.01)


Qmaxでは有意差は認められませんでした。
(WMD 0.10; 95% CI -0.02 to 0.21; p=0.10)




安全性に関しては、

Permixonは許容性が高く、


タムスロシンと比べて、

ED(勃起障害)のリスクが有意に低く
(0.5% vs 4%; p=0.007)


リビドー低下やEDについても

短期間のプロペシア群よりも低値でした。
(2.2% and 1.5% vs 3% and 2.8%, respectively).



以上のデータから、

論文著者らは、

最近のコクランレビューの結果はPermixon製品には適応できず、

今回のメタ解析からは、規格化/標準化されたノコギリヤシ製品のPermixon投与により、

前立腺肥大症に伴う下部尿路症状の有意な改善効果が示唆されます。

また、このとき、EDリスクなどの有害事象は少なく、安全性が高いことも示唆されます。





良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。



ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。


前立腺肥大症に対してノコギリヤシは医薬品と同等の効果を示す



ノコギリヤシ+ハルナール併用はハルナール単独よりも有効



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ




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日本人で全死亡率が18%低下する食事パターンは?:JPHC研究 [2017年06月10日(土)]
科学誌プロスワンに、日本人の食生活パターンと、全死亡率や心血管死亡との相関を調べた疫学研究が、国立がん研究センターのグループから報告されていました。
PLoS One. 2017 Apr 26;12(4):e0174848.)


健康によい食としてのエビデンスが豊富なのは、地中海食です。

地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食であり、
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。


地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが確立しています。


一方、伝統的な和食は、塩分が多く、たんぱく質が不足気味であり、カルシウムや亜鉛といったミネラル類も十分ではありません。

数年前に、ユネスコの無形文化遺産に、和食が登録され、話題になりましたが、伝統的な和食が健康的というエビデンスは見当たりません。

(和食に用いられる食材、例えば、大豆製品、海藻類、緑茶など、個別の食材が健康に良いという研究はもちろんあります。)


さて、今回の研究では、

大規模疫学研究において、

日本人の食事を解析し、

3つの食事パターン(「伝統型」、「健康型」、「欧米型」)と、全死亡率、がん死亡、心血管死亡率などとの関連が調べられています。



具体的には、

1995-1998年に開始された多目的コホート研究(JPHC研究)の2次調査の参加者で、

重篤な疾患を有していない、
45-74歳の男性36,737名、女性44,983名を対象に、


134項目からなる食事調査により、

食事パターンを、次の3種類に分類し、

「健康型」:

野菜、果物、いも類、大豆製品、きのこ類、海藻類、脂の多い魚、緑茶などの摂取が多い群


「欧米型」:

肉類、加工肉、パン類、コーヒー、ソフトドリンク、マヨネーズ、乳製品の摂取が多い群


「伝統型」:

ご飯、みそ汁、漬け物、魚介類、果物などが多い群

の3パターンに関して、


2012年12月までの死亡例との関連が調べられています。



解析の結果、

「健康型」の食事パターンでは、

全死亡率の有意な低下、心血管死亡の有意な低下が見出されました。


4分位での最高群は、

最低群に比べて、

全死亡率が18%低下、
(HR;0.82, 0.77 to 0.86)

心血管死亡が28%低下、
(HR;,0.72, 0.64 to 0.79)

という有意な相関が示されています。
(P for trend <0.001 in both)


また、

「欧米型」の食事では、

全死亡率、がん死亡、心血管死亡と有意な負の相関が見出されました。



一方、
日本の「伝統食」では、

これらの疾患の死亡率の低下作用などとの有意な相関は認められていません。



以上のデータから、

今回の研究対象となった日本人の年代層では、

「健康型」の食生活および「欧米型」の食生活により、全死亡率や循環器疾患による死亡率の有意な低下作用が示唆されます。

欧米型の食事というと、高脂肪高カロリーで動物性食品の摂取が多く、動脈硬化性疾患を生じるというデータが多くあります。


一方、
伝統食としての日本食は、脂質やたんぱく質が少なく、塩分が多いため、ある年代では、欧米型の食事のほうが、これらの日本食の問題をカバーするのかもしれません。


なお、肥満、メタボなど生活習慣病が問題になる年代では、やはり「欧米型」に偏った食事は推奨できないと思います。

ライフステージに応じて、適切な食生活の選択が必要でしょう。




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する


オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下


バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



地中海食による認知症予防効果



近年の研究では、

単なるオリーブオイルではなく、

オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。

私は、健康維持のために、この(↓)エクストラバージンオリーブオイルを、毎朝、大さじスプーン1杯、そのまま飲んでいます。




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DHCは、佐賀県唐津市と包括連携協定を締結し、ヘルスケア企業として、さまざまな健康づくり事業や地域活性化策に取り組んでいます。





DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。

地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。










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はじめまして、DHC健康食品です



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posted at 23:54 | この記事のURL
肥満女性のサルコペニアに対する低カロリーのタンパク食の有用性 [2017年05月25日(木)]
今月の肥満研究の専門ジャーナルに、肥満女性のサルコペニアに対して、低カロリー・高タンパク食の有用性を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University Federico II)から報告されていました。
(Obes Facts. 2017 May 20;10(3):160-167.)


サルコペニアは、加齢や疾患により筋肉量が減少することであり、

全身の筋力低下および身体機能の低下が生じます。


サルコペニアsarcopeniaは、ギリシャ語で筋肉を意味するsarco(サルコ)と、欠乏/不足をさすpenia(ぺニア)を合わせた言葉です。

現在、肥満やインスリン抵抗性がサルコペニアのリスクを高めることがわかっており、

加齢に伴うサルコペニアに内臓脂肪型肥満が合併した肥満サルコペニアでは、動脈硬化性疾患など生活習慣病のリスクが高くなると考えられています。



そこで、

今回の研究では、

サルコペニア肥満に対して、タンパク質量の異なる栄養療法による有用性が検証されました。


具体的には、

41歳から74歳の肥満女性18名を対象に、

なお、サルコペニア肥満は、
体脂肪率34.8%以上で
かつ、
除脂肪体重が標準の90%未満であるとしています。


被験者は、

A. 低カロリー食+偽薬(対照)群

B. 低カロリー食+高タンパク食(1.2-1.4 g / kg 体重/日)群

の2群に分けられ、

4ヶ月間の介入が行われ、

介入の前後で、体組成、握力、SF-36などが調べられています。



解析の結果、

まず、

両群とも有意な体重の減少を示しました。

次に、

低カロリー・高タンパク食群の女性では、

対照群の女性に比べて、

除脂肪体重が維持され、筋力の有意な改善が見出されたということです。


また、
低カロリー・高タンパク食群では、

対照群に比べて、

4ヵ月後の時点において、

SF-36での全般的な健康状態に関して、有意な改善が認められました。


以上のデータから、

サルコペニア肥満の女性において、

低カロリー・高タンパク質(1.2-1.4 g / kg 体重/日)による体組成および筋力、除脂肪体重の改善作用が示唆されます。



DHCのプロティンダイエットは、肥満対策の置き換え食であり、

1食あたり20グラムのタンパク質を含んでいます。

体重1kgあたり1グラムのタンパク質が必要として、体重60kgなら、1日あたり60グラムとなります。
1食あたり20グラムが必要となり、DHCプロティンダイエット1食分に含まれている量です。


DHCプロティンダイエット






DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、


コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、

ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。




その他、低GI食、低GL食として、

発芽玄米

米こんにゃく

があります。


茨城県境町のふるさと納税特設サイトでは、
サイト左側の検索機能で、
【DHC包括連携協定締結記念品】をご覧いただけます。


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サルコペニアに対するレスベラトロールの働き [2017年05月24日(水)]
今月の老年医学の専門ジャーナルに、サルコペニアに対するレスベラトロールの有用性を検証した臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2017 May 13.)



高齢者では、フレイル(虚弱)による転倒などが問題となります。

フレイルの原因として、サルコペニアがあります。


サルコペニアは、加齢や疾患により筋肉量が減少することであり、

全身の筋力低下および身体機能の低下が生じます。


サルコペニアsarcopeniaは、ギリシャ語で筋肉を意味するsarco(サルコ)と、欠乏/不足をさすpenia(ぺニア)を合わせた言葉です。



レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。





さて、今回の研究では、

高齢者における筋肉機能やミトコンドリア機能に対するレスベラトロールの影響が検証されました。


具体的には、

65-80歳の男女(男性12名、女性18名)を対象に、

・レスベラトロール(500mg/日)投与群

・偽薬投与群

の2群について、

12週間の投与が行われ、


運動とレスベラトロールの組み合わせと、

運動のみの群に比べて、

ミトコンドリア密度、

筋肉疲労に対する抵抗性、

心血管機能への作用が調べられています。


解析の結果、

まず、
有酸素運動および抵抗性運動とレスベラトロールの組み合わせは、

運動単独と比べて、心血管リスクへの有意な作用は示されませんでした。


一方、

運動にレスベラトロール投与を併用した群では、

運動+偽薬群に比べて、

ミトコンドリア密度や筋肉疲労での改善が見出されました。


さらに、

レスベラトロール併用群では、

トレーニング後に、

膝伸展筋肉最大トルクの増加(8%)、

平均最大トルクの増加(14%)

筋力の増加(14%)

も見出されています。

これに対して、

偽薬群の高齢者では、これらの指標の増加は認められませんでした。


さらに、

レスベラトロールと運動の併用群では、

筋肉繊維中において、

平均の筋肉繊維面積の改善、筋肉の核の総量の改善も見出されています。
(45.3% and 20%)



以上のデータから、

高齢者において、

運動にレスベラトロールの併用による筋肉機能、ミトコンドリア機能の改善が示唆されます。


今後、フレイル対策、サルコペニアの予防と改善において、レスベラトロールの臨床的意義の検証が期待されます。




レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。




現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


レスベラトロールによる運動効果@2型糖尿病患者


という報告が知られています。






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posted at 23:57 | この記事のURL
遺伝的に高リスクでも健康的な生活習慣により心臓病リスクが半減 [2017年04月19日(水)]
生活習慣病は、個人のライフスタイル、食事内容、飲酒や喫煙、体重や運動などが原因で生じます。

また、近年の遺伝子解析の結果、
体質の差、つまり、遺伝的な個人差が、生活習慣病の感受性に関係することが知られています。

その他、がん患者への生活習慣への3ヶ月間の介入によって、遺伝子の発現に増減がみられることもわかっており、

ライフスタイルの介入により、エピジェネティックな変化が生じると考えられています。

では、生活習慣病にかかりやすい遺伝素因を有する場合、生活習慣の違いはどのように病気に影響するのでしょうか?


昨年末に発表された論文ですが、ニューイングランドジャーナルオブメディスンに、遺伝素因と生活習慣、心臓病(冠状動脈疾患)との関連を調べた研究が、米国とスウェーデンのグループから報告されていました。
(N Engl J Med. 2016 Dec 15;375(24):2349-2358)


具体的には、

次の前向きコホート研究3報、

・ARIC 研究:Atherosclerosis Risk in Communities
7814名が参加

・WGHS研究:Women's Genome Health Study
21,222名が参加

・MDCS研究:Malm&#246; Diet and Cancer Study
22,389名が参加

と、

横断研究1報:BioImage Study
4260名が参加


の4報のデータから

遺伝素因と、

健康的な生活習慣

との関連が調べられています。



なお、健康的な生活習慣とは、

・喫煙していない、

・肥満ではない(BMI30未満)、

・週1回以上の運動習慣、

・健康的な食生活
 (野菜、果物、ナッツ、全粒穀類、魚類、乳製品を多く摂取し、
精製した穀類、加工肉、赤身の肉、加糖飲料、トランス脂肪酸の摂取を少なくした食生活と定義)

です。


解析の結果、

まず、遺伝素因と心血管疾患に関して、

遺伝素因が5分位で最低群に比べて、

最高群では、91%のリスク上昇という相関が見出されました。

(HR, 1.91; 95% CI, 1.75 to 2.09)


次に、

健康的な生活習慣に関する解析では、

前述の4つの生活習慣のうちの3つ以上を満たす場合には、

好ましくない生活習慣(4つのうち一つしか満たさない、あるいはまったく満たさない場合)に比べて、心血管リスクが顕著に低いという相関も見出されました。



さらに、

心血管リスクの遺伝素因が高い群では、

好ましくない生活習慣を持つ場合に比べて、

健康的な生活習慣を有する場合では、冠状動脈疾患リスクが46%低い、という関連が見出されています。
(HR, 0.54; 95% CI, 0.47 to 0.63)



これらのデータは、

10年間にわたる心血管イベントに関して、

・ARIC研究の解析では、好ましくない生活習慣の場合は10.7%、健康的な生活習慣では5.1%へ低減、

・WGHS研究では4.6%から2.0% へ低減、

・MDCS研究では、8.2%から5.3%へ低減

に相当します。

また、横断研究であるBioImage Studyでも、

健康的な生活習慣により、冠状動脈疾患の顕著な減少という相関が示されました。





以上、

前向きコホート研究3報と横断研究1報の計4報、55,685名分のデータから、


遺伝素因(遺伝的)および生活習慣は、いずれも冠状動脈疾患の独立した危険因子であること、

遺伝的に高リスクの人であっても、好ましい生活習慣を有する場合にはリスクが半減すること

が示唆されます。




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健康的な食生活としては、地中海食に関するエビデンスが最もよく知られています。

地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下







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posted at 23:55 | この記事のURL
バレリアンによる更年期のほてり改善作用 [2017年04月15日(土)]
婦人科学の専門ジャーナルに、バレリアンによる更年期症状の改善作用を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(Women Health. 2017 Feb 16:1-8.)


バレリアン(学名Valeriana officinalis)は、睡眠障害・不眠症に対するハーブサプリメントとして知られています。



バレリアンでは、鎮静作用や鎮痙作用も知られています。

今回の研究では、

バレリアンによる更年期のほてりに対する作用が検証されました。


具体的には、

イランでの二重盲検偽薬対照試験として、

45歳から55歳の閉経後の女性60名を対象に、

・バレリアン投与群、
(530 mg×2回/日)

・偽薬投与群の2群について、

2ヶ月間の介入が行われ、

介入の前後で、

Kupperman indexにより更年期症状としてのほてりの重症度や頻度が調べられています。

解析の結果、

ほてりの重症度は、

偽薬投与群に比べて、

バレリアン投与群において、

1カ月後
(p = .048)

および
2ヵ月後
(p = .020)

の時点で有意な減少(改善)が示されたということです。


また、

ほてりの頻度に関しては、

2ヵ月後の時点で、

偽薬群に比べて、

バレリアン投与群において、

有意な減少(改善)が見いだされています。
(p = .033)


以上のデータから、

更年期症状のほてりに対するバレリアンの有用性が示唆されます。





ほてりなどの更年期障害に関連した症状に対するサプリメントでは、


大豆イソフラボン



プエラリアミリフィカ


などが広く利用されています。



DHCでは
複合サプリメントも製品化しています。





睡眠障害に対して、
バレリアンは、単回投与による効果も示されていますが、一般には、1ヶ月間などの投与によって「睡眠の質」を改善する働きが期待されています。


(つまり、医薬品の睡眠導入剤のような使い方ではなく、一定期間摂取することで、ハーブによる睡眠の質の改善が期待される、というタイプと考えます。)



先行研究でも、バレリアンによる効果が示されています。



バレリアンによる睡眠障害改善作用



バレリアンの睡眠改善作用@がん患者



バレリアンによる不眠症改善作用



バレリアンの体内動態と個人差




バレリアンでは、鎮静作用の他、平滑筋に対する鎮痙作用も知られています。



バレリアンによる鎮痙作用



バレリアンの抗酸化作用






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ビタミンDサプリメントによる健康寿命の延伸 [2017年03月10日(金)]
平均寿命に比べて、

健康寿命は、

男性では9年以上、女性では13年ほど短いため、

現在、健康寿命を延ばすための施策が重視されています。


65歳以上の女性が、要支援・要介護となる理由、つまり、健康寿命ではなくなる理由は、第1位が認知症、第2位が骨折・転倒です。

骨折・転倒の予防/リスク低減には、ビタミンDが有用であることが確立しています。

あらためて、臨床内分泌学の専門ジャーナルのレビュー論文を読んでみました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2011 Oct;96(10):2997-3006)


高齢者において、

ビタミンDは、骨や筋肉に作用し、転倒のリスクを低下させることが知られています。

今回の系統的レビューでは、

ビタミンDサプリメント利用と、転倒リスクとの関連が検証されました。


具体的には、主要医学データベースを用いて、2010年8月までのランダム化比較試験が検索され、


26試験、45,782名の被験者(多くが高齢女性)のデータが対象となりました。

解析の結果、

ビタミンDの利用は、

転倒リスクを14%有意に低下させるという相関が認められました。

(OR for suffering at least one fall, 0.86; 95% CI, 0.77-0.96)


ビタミンDによる転倒リスク低減効果は、

試験開始時にビタミンDが低値であった被験者や

カルシウムとビタミンDを併用投与した被験者において

より顕著に認められました。


以上のデータから、

高齢女性において、

ビタミンDによる筋肉及び骨格系への作用を介した転倒予防効果が示唆されます。


ビタミンDは、高齢女性の健康寿命延伸に必須のサプリメントです。










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ノコギリヤシ+長命草による男性の下部尿路症状改善作用 [2017年03月02日(木)]
今日の夕方、経団連会館での講演会に出席してきました。
演者が昔のボスだったので出かけたのですが、
懇親会ではずいぶん懐かしいメンバーに合うことができました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

泌尿器科学の専門ジャーナル(電子版)に、ノコギリヤシと長命草の複合サプリメントによる男性の下部尿路症状改善作用を示した臨床研究が、静岡大学とタカラバイオのグループから報告されていました。
(Low Urin Tract Symptoms. 2017 Feb 4.)



男性では、加齢に伴って前立腺肥大症(BPH)による排尿障害などの症状が生じます。

良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。


さて,

今回の研究では、

下部尿路症状(LUTS)を有する男性において、

ノコギリヤシと長命草の含有サプリメントの作用が検証されました。

具体的には、

オープンラベル試験として、

LUTSを有する無治療の患者を対象に、

ノコギリヤシ+長命草由来成分含有サプリメントを4週間投与し、

IPSS(International Prostate Symptom Score)およびIPSS-QOL

OABSS (Overactive Bladder Symptom Score)

IIEF(International Index of Erectile Function)

といった指標が調べられています。


解析の結果、

まず、
自覚症状として、

IPSS-QOLスコアの有意な改善、

(夜間頻尿、OABSS-2の関連指標など)


客観指標として、

残尿容量の有意な減少、

PSAの有意な低下、

尿中8-OHdG値の減少

が見出されました。

さらに、
血圧の低下傾向も示唆されました。

なお、有害事象は示されていません。

その他、

患者の75%が、「よい」以上の印象を有しており、

20名中15名の患者が、4週間の試験期間後も継続を希望したということです。

以上のデータから、

下部尿路症状を有する男性において、

ノコギリヤシ+長命草含有サプリメントによる症状改善作用が示唆されます。

(この研究では、被験者は、下部尿路症状を有する男性とされていますが、前立腺肥大症とは書かれていないことから、日本の表示制度を想定した最終製品での論文作成のため、という印象です。
医学的には、エビデンス構築の過程で軽症者や未病を対象にしても問題ないと考えますが、現状の制度では対応できないという制度設計の課題があります。)


国の制度に不備があると、エビデンス構築を目指すメーカーにはジレンマが生じるケースがよくあります。


良性疾患である前立腺肥大症に対して、サプリメントでは、ノコギリヤシ(学名serenoa repens)が用いられています。



ノコギリヤシに関しての臨床試験や基礎研究では、次のような報告があります。


前立腺肥大症に対してノコギリヤシは医薬品と同等の効果を示す



ノコギリヤシ+ハルナール併用はハルナール単独よりも有効



男性型脱毛症(AGA)に対するノコギリヤシの効果


ノコギリヤシの安全性を示した臨床試験


・ノコギリヤシによる前立腺肥大症と勃起障害の症状改善作用


・前立腺の健康維持にはノコギリヤシ+リコピン+セレン


・ノコギリヤシによる細胞増殖抑制作用


・ノコギリヤシによるBPH症状改善作用



・ノコギリヤシの前立腺肥大症改善作用



・前立腺切除術前のノコギリヤシ投与の効果


・ノコギリヤシ複合サプリによる慢性前立腺炎改善効果


・ノコギリヤシ・カボチャ種子による前立腺肥大症


・前立腺切除術の出血にノコギリヤシは影響しない



・ノコギリヤシでは医薬品との相互作用報告はなし



・男性型脱毛症とノコギリヤシ


・ノコギリヤシの安全性に関する系統的レビュー


・前立腺炎に対する補完療法としてのノコギリヤシ







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