サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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プロバイオティクスによるNAFLD改善作用:メタ解析 [2019年10月21日(月)]
消化器病学の専門ジャーナルに、プロバイオティクスによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Therap Adv Gastroenterol. 2019 Sep 25;12:1756284819878046.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


さて、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

NAFLDにプロバイオティクスを投与したランダム化比較試験を対象に有用性が検証されました。

具体的には、主要医学データベースを用いて関連論文が検索されました。
(PubMed, Embase, the Web of Science, the Cochrane Library, China National Knowledge Infrastructure, Wan Fang Data, VIP Database)


解析の結果、

NAFLD患者において、

プロバイオティクスの投与により

体重の減少:2.31 kg

BMIの低下:1.08 kg/m2

肝機能の有意な改善
(ALTの減少;7.22 U/l, ASTの減少;7.22 U/l, ALPの減少;25.87 U/l, γGTPの減少; 5.76 U/l)

脂質代謝指標の有意な改善
(総コレステロール値、LDL値、TG値の有意な低下;-0.73, -0.54, -0.36)

が見出されました。


また、
糖代謝指標では、

プロバイオティクスの投与により、

血糖値の;4.45 mg/dl、


インスリン値の低下;0.63

が見出されました。

さらに、

サイトカイン類では、

プロバイオティクスの投与により、

TNFαの有意な低下;0.62,

レプチン値の有意な低下;1.14

が検出されました。

その他、

肝臓での脂肪蓄積の指標(liver fat infiltration)は、プロバイオティクスの投与により、有意な改善を示しました。
(RR;2.47, 95% CI, 1.61-3.81, p&#8201;<&#8201;0.001).


以上の系統的レビュー/メタ解析から、

NAFLDに対するプロバイオティクス投与による改善作用が示唆されます。




NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用






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posted at 23:56 | この記事のURL
小児NAFLD患者ではビタミンD不足が高率 [2019年08月27日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子場)に、NAFLD小児の患者では、ビタミンD不足/欠乏が高率であることを示した疫学研究が、米国のグループ(Cincinnati Children's Hospital Medical Center)から報告されていました。
(Eur J Clin Nutr. 2019 Aug 23.)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、

後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



さて、

今回の研究では、

小児のNAFLD患者において、

血中ビタミンD値(25(OH)-D)と、NAFLDの重症度との関連が検証されました。



具体的には、

後ろ向きコホート研究として、

生検から確定診断された小児NAFLD患者234 名(平均14歳)を対象に、

臨床的・検査学的・組織学的データ所見が集められ、

血中ビタミンD値(25(OH)-D)の欠乏(&#8804;20 ng/ml)、不足 (21-30 ng/ml)、充足 (&#8805;31 ng/ml)との関連が調べられました。



解析の結果、

大多数(193名)が
ビタミンDの不足 (50%) あるいは欠乏 (32%)でした。



生検の時点で、84名(36%)が、ビタミンDサプリメントを摂っているとのことでしたが、

血中ビタミンD値は、サプリメント摂取群では高値にはなっていませんでした。


また、ビタミンD値での層別の3群の間では、

NAFLDの臨床的・検査学的な所見での差は見出されませんでした。

肝臓組織所見の重症度や炎症、NAFLD活性についても、ビタミンD値による差は検出されませんでした。


ステージ2以上の有意な繊維化を認めた患者の割合は、

ビタミンD充足群では17%、

ビタミンD不足では29%、

ビタミンD欠乏では15%でした。
(p = 0.04)


年齢やBMI、人種、ビタミンDサプリメント、季節といった交絡因子で補正後、

ビタミンD不足群では、

充足群に比べて、繊維化のリスクが2倍以上に達していました。
(adjusted OR, 2.04; 95%CI, 1.02-4.08).



以上のデータから、

今回の対象となった小児のNAFLD患者では、ビタミンD不足や欠乏が高率に認められること、

それらのビタミンD値は組織学的臨床学的所見での重症度とは相関が認められないことが示唆されます。

今後、縦断研究や介入試験により、ビタミンD投与によるNAFLDでの臨床的意義の検証が期待されます。



NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



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ヘスペリジンによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用 [2019年07月04日(木)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、ヘスペリジンによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善作用を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Jul 1.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


ヘスペリジンは、温州みかんや橙などの柑橘類の果皮に含まれるフラボノイド系ファイトケミカルの1種です。

ビタミンPと呼ばれたこともあります。
ヘスペレチンは、ヘスペリジンの糖の部分を除いた構造です。

ヘスペリジンには、毛細血管強化作用、血中中性脂肪の低下作用、血中コレステロール値の改善作用、抗アレルギー作用が示唆されています。

機能性表示食品では、下記の製品があります。


マッタンサーモ 30日分【機能性表示食品】

足先・手先が冷える方に! [モノグルコシルヘスペリジン]で末梢(手・足)の体温の低下を軽減!




さて、今回の研究では、

ヘスペリジンによるNAFLDへの作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

NAFLD患者50名を対象に、

・ヘスペリジン1g投与群、

・偽薬投与群

の2群について、12週間の介入試験が行われ、

介入の前後で、肝機能などの指標が調べられました。

また、試験中には、両群とも、食事や運動についての指導も行われています。


解析の結果、

12週間の介入後に、

偽薬投与群に比べて、

ヘスペリジン投与群では、

肝機能障害の指標であるALT値の有意な減少(改善)
(p = .005),

γGTPの有意な改善、
(p = .004),

総コレステロール値の有意な改善、
(p = .016),

中性脂肪値の有意な改善、
(p = .049), hepatic steatosis

脂肪肝の有意な改善、
(p = .041),

hs-CRPの有意な低下、
(p = .029),

TNF-α値の有意な低下、

NF-κB値の有意な低下

が見出されました。

以上のデータから、

ヘスペリジン投与による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)への好影響が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。



NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析



オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用









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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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posted at 23:57 | この記事のURL
プロバイオティクス・シンバイオティクスが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を改善:メタ解析 [2019年06月20日(木)]
今月の消化器病の専門ジャーナル(電子版)に、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するプロバイオティクス/シンバイオティクスによる有用性を示したメタ解析が、中国のグループ(Tianjin Medical University)から報告されていました。
(Dig Dis Sci. 2019 Jun 15)




非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。

さて、今回のメタ解析では、

NAFLDに対するプロバイオティクス・シンバイオティクスの働きが検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane, Embase)


2018年4月までの収載論文が検索され、

15報のランダム化比較試験(RCT)から、
782名の患者データが対象となり、

プロバイオティクス・シンバイオティクスによる肝機能や内分泌代謝関連指標への作用が検証されました。


メタ解析の結果、

プロバイオティクス・シンバイオティクスの投与により、

肝逸脱酵素(ALT, AST)値の有意な改善、

中性脂肪値の有意な改善、

総コレステロール値、HDL値、LDL値の有意な改善、

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の有意な改善、

TNF-αの有意な改善

が見出されたということです。
(all P&#8201;<&#8201;0.05)


なお、

BMI
(-0.00; 95% CI: -0.22 to 0.22, P&#8201;=&#8201;0.99)

ウエスト周囲長
(-0.01; 95% CI -0.03 to 0.02, P&#8201;=&#8201;0.57)

空腹時血糖値
(-0.10; 95% CI -0.32 to 0.12, P&#8201;=&#8201;0.39)

は、

いずれも低下傾向でしたが有意差は検出されませんでした。


以上のメタ解析データから、

NAFLDに対して、プロバイオティクス・シンバイオティクスの投与による明確な有用性が示されました。





DHCでは、次のような関連製品があります。

善玉菌ダイエット

プロバイオティクス、シンバイオティクスには免疫調節作用などもあります。

プロバイオティクス・シンバイオティクスが手術部位感染を予防:メタ解析



乳酸菌やビフィズス菌などのプロバイオティクスは、腸内細菌叢(腸内フローラ)のバランスを改善し、免疫調節作用や生活習慣病予防効果を示します。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析



腸内環境を整える減量方法:メタ解析



DHCでは、プロバイオティクスとして、


乳酸菌
(届くビフィズスEX 30日分【機能性表示食品】)




ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア



複合サプリメント(グッドスルー)


乳酸菌EC-12 30日分

5,000億個以上の乳酸菌で好調環境キープと元気な毎日を!


などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、


血糖ファイバー 30日分【機能性表示食品】

≪臨床試験済≫食後の血糖値が気になる方に。食後血糖のピーク値を抑える!



があります。



先行研究では、次の結果が示されています。


オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



糖質制限食のほうが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)には有用性が高い





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:55 | この記事のURL
地中海食/低炭水化物食は低脂肪食よりも脂肪肝の改善作用を示す [2019年05月22日(水)]
今月の肝臓病研究の専門ジャーナル(電子版)に、脂肪肝に対する地中海食/低炭水化物食、低脂肪食との比較を行った臨床研究が、イスラエルのグループ(Tel Aviv University)から報告されていました。
(J Hepatol. 2019 May 7.)


地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。
野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。

地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。

肥満、特に内臓脂肪型肥満は、生活習慣病のリスクとなります。

肥満、内臓脂肪型肥満では、多くの場合、脂肪肝が認められます。

今回の研究では、

異なる食事療法を実施した際に、

内臓脂肪組織(VAT)の減少に加えて、肝臓内脂肪蓄積量(HFC hepatic fat content)の変化にどのような違いがあるか、検証されました。



具体的には、

18ヶ月間の減量試験として、

腹部脂肪/脂質異常症の患者278名を対象に、

・低脂肪食(LF)、
あるいは
・地中海食/低炭水化物食(MED/LC+28g/日のクルミ)
の食事での介入に、

中程度の身体活動を併用した群と、非併用群について、

MRIにより試験開始時、6ヶ月後(158名)、18ヶ月後の時点で、

肝臓内脂肪蓄積量が測定されました。



減量試験の結果、

278名のうち、86.3%が試験を完了しました。

なお、被験者は、
平均年齢48歳、男性88%、BMI 30.8、
肝臓内脂肪量HFC 10.2%,(range:0.01%-50.4%)
でした。

解析の結果、

%HFCは、

介入前に比べて、

6ヶ月後
[-6.6% absolute-units (-41% relatively)]

および
18ヶ月後の時点で、
[-4.0% absolute-units (-29% relatively);p<0.001

それぞれ有意に減少しました。

HFCの減少は、

体重の減少よりも
VATの減少と相関していました。


次に、
VATで補正後、

%HFCの減少は、

血中GGT(γ-glutamyl transferase)、ALT、chemerin、HbA1cの低下と有意な相関を示しました。
(p<0.05)


肝臓内脂肪量の減少は、身体活動実施群では同程度でしたが、

低脂肪食摂取群に比べて、

地中海食/低炭水化物食の摂取群では、

より顕著な%HFCの減少が見出されたということです。
(p=0.036)

また、このとき、

心血管代謝リスク指標の有意な改善も認められました。

その他、

中性脂肪値についても、

VATの変化での補正後、

低脂肪食に比べて、

地中海食/低炭水化物食にて、より顕著な改善が認められました。
(p<0.05)


以上のデータから、

肝臓内脂肪量の減少効果および内分泌代謝関連指標に対する改善効果は、

低脂肪食群よりも、

地中海食/低炭水化物食のほうが有用であると考えられます。



DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下








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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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L-シトルリンによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用 [2019年02月19日(火)]
L-シトルリンによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Shahid Beheshti University of Medical Sciences)から報告されていました。
(BMC Res Notes. 2019 Feb 15;12(1):89.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



アミノ酸の1種であるL-シトルリンは、循環改善作用が示唆されており、血管機能の改善、高血圧予防を目的としたサプリメント成分として利用されています。


L-シトルリンは、スイカ抽出物に豊富に含まれます。)



なお、血管内皮機能の維持という作用では、L-アルギニンの効果も知られています。
ただし、L-アルギニンは、一般に、ファーストパスの肝臓で多くが代謝されてしまうので、L-シトルリンを投与するほうが、NO産生やFMD改善といった点でより効果的と考えられます。


先行研究では、次の報告があります。


L-シトルリンによる高血圧改善作用:メタ解析


西瓜(スイカ)サプリメントによる血管機能改善と運動能の向上:レビュー


シトルリンによる勃起障害改善作用


ピクノジェノール+L-シトルリンによる勃起障害(ED)改善効果




さて、

今回の研究では、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するL-シトルリンの投与が検証されました。


具体的には、

ランダム化偽薬対照試験として、

NAFLD患者50名を対象に、

1日あたり2グラムのL-シトルリン投与群、
あるいは
偽薬投与群の2群について、

3カ月間の介入が行われました。

解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

L-シトルリン投与群では、

炎症マーカー(hs-CRP)の有意な低下、

NF-κBの有意な低下が見出されました。
(P-value&#8201;=&#8201;0.02 and <&#8201;0.01 respectively)


また、
投与前の値で補正後、

TNF-αも、偽薬投与群に比べて、

シトルリン投与群にて、有意な減少を示しました。
(P-value&#8201;<&#8201;0.001)

さらに、

シトルリン投与群では、

肝逸脱酵素である血中ALT値の有意な減少も見出されました。
(P&#8201;=&#8201;0.04)

その他の肝機能検査には両群間での有意差は検出されませんでした。
(P&#8201;&#8805;&#8201;0.05)


以上のデータから、

NAFLDに対するL-シトルリン(2g/日)の投与による抗炎症作用および肝機能改善作用が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





先行研究では、次の結果が示されています。


オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



糖質制限食のほうが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)には有用性が高い




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オメガ3系脂肪酸(EPA/DHA)による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)への有用性:メタ解析 [2018年09月22日(土)]
今月の臨床医学誌に、オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)への有用性を検証したメタ解析が報告されていました。
(Medicine (Baltimore). 2018 Sep;97(37):e12271.)


先行研究では、次の報告があります。

オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析


オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



今回の研究では、

NAFLDにオメガ3系脂肪酸を投与したランダム化比較試験を対象に、メタ解析が行われました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane Library, Springer Link, China National Knowledge Infrastructure (CNKI), Wanfang, and Chinese Scientific and Technological Journal (VIP))

NAFLD患者を対象に、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの経口投与を行ったランダム化比較試験(RCT)が検索され、

18報のRCTから、1424名のデータが解析の対象となりました。



解析の結果、

NAFLD患者に対して、

対照群に比べて、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与群において、

肝逸脱酵素(AST,ALT)、γGTP、肝蓄積脂質など肝機能指標、

および

内分泌代謝指標(中性脂肪値、インスリン抵抗性、血糖値)

に対する有意な改善効果が見出されたということです。


なお、論文の異質性がみられました。

出版バイアスや重大な有害事象は認められませんでした。


以上、

今回のメタ解析データから、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対して、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントの投与による肝機能改善及び内分泌代謝指標の改善作用が示唆されます。




NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



クルクミンによる脂質異常症改善および高尿酸血症作用@NAFLD


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性




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グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



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ビタミンDがアルコール性肝硬変の病態に好影響を与える [2018年07月08日(日)]
今月の内科学の専門ジャーナル(電子版)に、アルコール性肝硬変におけるビタミンDサプリメントの有用性を検証した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Novi Sad)から報告されていました。
(Minerva Med. 2018 Jul 2.)


肝臓は、ビタミンDの代謝に関与しており、

アルコール性肝疾患の患者では、34-48%に、骨量減少が認められます。

また、骨粗鬆症は、11-36%に見出されるという報告があります。


したがって、進行した肝疾患は、骨粗鬆症のリスクと考えられます。



今回の研究では、

アルコール性肝硬変(ALC)において、

ビタミンD値と、肝硬変の病態との関連が調べられ、

ビタミンDサプリメント投与による影響が検証されました。



具体的には、

アルコール性肝硬変の男性患者70名を対象に、

1日あたり1,000IUのビタミンD3サプリメントを投与し、

ビタミンDの状態及びChild-Pughスコアが調べられています。

(Child-Pugh(チャイルド・ピュー)分類は、肝硬変の重症度分類です。米国の外科医Childと英国の外科医Pughの名前に由来します。)


被験者50名が試験を完了しました。



解析の結果、

まず、

試験開始の時点では、

ビタミンDは、

Child-Pughスコア分類別に、

A;60.73±28.02 nmol/l

B;50.53±39.52 nmol/l

C;26.71±12.81 nmol/l

でした。


次に、

ビタミンDサプリメントの最初の6ヶ月間の投与によって、

これらの血中濃度は有意に上昇しました。
(p<0.05)



また、
クラスC群では、

ビタミンDサプリメント投与1年後の時点でも、有意な上昇を示しました。
(p <0.05)


さらに、

試験終了時点では、

試験開始の時点でクラスCであった7名中2名がクラスAに改善し、

4名は、クラスCからクラスBに改善、

1名のみがクラスCの分類のままでした。
(p=0.012)


また、

試験開始の時点でクラスBであった17名中、

11名がクラスAに改善し、

6名がクラスBのままでした。



以上のデータから、

アルコール性肝硬変の患者では、

血中ビタミンD値と、重症度スコアであるChild-Pughスコアは有意な負の相関を示すこと、

1日あたり1000IUのビタミンD3サプリメントの6か月間以上の投与により、重症度の軽減などの好影響を与えること

などが示唆されます。


ビタミンDは、脂溶性ビタミンであり、安全性は高いことから、

アルコール性肝硬変などの肝疾患患者での補完療法としてのサプリメントの摂取が推奨されます。




近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。


日本人2型糖尿病患者の90%以上がビタミンD不足


ビタミンDによるインスリン抵抗性改善作用@2型糖尿病



ビタミンDが2型糖尿病での糖代謝を改善する:メタ解析



ビタミンDによる妊娠糖尿病での糖代謝改善作用:メタ解析


ビタミンD低値が高血糖と相関する:メタ解析




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。



ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。




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オメガ3系脂肪酸(EPAとDHA)が非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)を改善する:メタ解析 [2018年06月22日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が、カナダのグループ(Environmental & Regulatory Services (HERS))から報告されていました。
(Nutr Rev. 2018 Jun 15.)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



さて、

今回の研究では、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するオメガ3系必須脂肪酸、特にEPAとDHAの作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

成人あるいは小児のNAFLD患者を対象に、EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸の投与試験を行った臨床研究が検索され、

18報がメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸の投与によって、

13項目のメタボリックリスクファクターのうち、6項目(肝逸脱酵素3項目中2項目、肝臓の脂質量、肝硬変スコアなど)の有意な改善が見出されました。

なお、肝組織検査の所見では有意な変化は検出されていません。


以上、今回のメタ解析により、

NAFLD患者において、

EPAとDHAのオメガ3系必須脂肪酸の投与による改善作用が示唆されます。




先行研究では、次の結果が示されています。


オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)



低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



糖質制限食のほうが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)には有用性が高い




DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




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エクストラバージンオリーブオイルが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での肝機能を改善する [2018年06月07日(木)]
消化器病学の専門ジャーナルに、エクストラバージンオリーブオイルによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での肝機能改善作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Iran University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Can J Gastroenterol Hepatol. 2018 Apr 17;2018:1053710.)




非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



さて、

今回の研究では、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)において、肝逸脱酵素に対するエクストラバージンオリーブオイルの働きが検証されました。

(心血管疾患を合併するNAFLDでは、肝逸脱酵素と、肝臓への脂質蓄積との相関が示唆されています。)


具体的には、

減量のための食事療法を行ったNAFLD患者50名(平均年齢45.91歳、BMI 29.7)において、

エクストラバージンオリーブオイル投与により、

ALTとAST値、脂肪肝の重症度への作用を調べるために、


・エクストラバージンオリーブ投与群(総エネルギー比で20%がオリーブオイル由来)、

・対照群(通常の脂質の摂取群)

の2群について、

12週間の介入が行われ、

肝機能などが測定されました。

なお、両群とも低カロリー食の食事療法が行われています。


解析の結果、

まず、

対照群では、

介入後の時点で、
ALT値の有意な低下(改善)が認められました。
(P = 0.004)


次に、

エクストラバージンオリーブ投与群では、

ALT値もAST値も両方とも、介入前に比べて、介入後に有意な低下(改善)が見出されました。
(P < 0.01)


ALT値とAST値では、両群間に有意差が認められました。
(P < 0.02)


なお、脂肪肝の重症度については介入期間での有意な変化は検出されませんでした。


以上のデータから、

NAFLD患者の減量のための食事療法としての低カロリー食との併用として、

エクストラバージンオリーブの投与による肝機能改善作用が示唆されます。



先行研究では、次の結果が示されています。



低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



糖質制限食のほうが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)には有用性が高い





近年の研究では、

単なるオリーブオイルではなく、

オリーブ由来のポリフェノールが豊富なエクストラバージンオリーブオイルのほうが、優れた機能性を有することが分かってきました。

私は、健康維持のために、この(↓)エクストラバージンオリーブオイルを、毎朝、大さじスプーン1杯、そのまま飲んでいます。




[佐賀県唐津市]ヌニェス・デ・プラド エクストラバージンオリーブオイル6本セット       


DHCは、佐賀県唐津市と包括連携協定を締結し、ヘルスケア企業として、さまざまな健康づくり事業や地域活性化策に取り組んでいます。





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カロテノイドが高いと非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクが抑制される [2018年04月04日(水)]
欧州の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、血中カロテノイド値と、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクとの関連を調べた観察研究が、中国のグループ(Sun Yat-sen University)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2018 Mar 29.)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


抗酸化ビタミン類やカロテノイド類は、抗炎症作用や抗酸化作用を介して、がんや動脈硬化性疾患など生活習慣病のリスク低下効果が示唆されています。


先行研究では、次の報告があります。

血中カロテノイドが高いと乳がんリスクが低い



カロテノイドによる糖尿病および網膜症のリスク低下:横断研究


血中カロテノイドが高いと肝障害リスクが低い:三ヶ日コホート研究


カロテノイド類の摂取が多いと骨折が少ない:メタ解析



血中カロテノイドが高いと認知症リスクが低い 


血中カロテノイドとテロメア長との関連 


アルツハイマー病患者では血中カロテノイドが低値:メタ解析




先行研究では、


カロテノイドの血中濃度が、NAFLDリスクと負の相関を示すとされています。

ただし、縦断研究でのデータは十分ではありません。

そこで、
今回の研究では、

中高年の中国人の成人において、

血中カロテノイド値と、NAFLDの重症度、

RBP4(retinol-binding protein 4) 、

インスリン抵抗性(HOMA-IR)、

BMI、

血中トリグリセリドとの関連が調べられました。



具体的には、

前向きコホート研究として、

40歳から75歳の中国人の成人3,336名を対象に、

6年間のフォローアップが行われ、その前後で、関連指標が調べられ、

3年後、および6年後の時点でのNAFLDの罹患率と重症度が調べられました。


2687名がNAFLDの検査を終了し、罹患率や重症度が調べられました。


解析の結果、

血中のαカロテン、βクリプトキサンチン、βカロテン、リコピン、ルテイン/ゼアキサンチン、総カロテノイド類は、

NAFLDの改善との間に有意な正相関が見出されました。
(all p-trend&#8201;<&#8201;0.05)


交絡因子の補正後、

NAFLDが進行した群に比べて、

改善を認めた群では、

下記のように、血中の各種のカロテノイド類が有意に高値であるという関連が見出されました。

βカロテン;29.6%,
αカロテン;18.2%,
βクリプトキサンチン;15.6%
リコピン;11.5%、
ルテイン/ゼアキサンチン;8.9%
総カロテノイド;16.6%


さらに、

カロテノイドの血中濃度とNAFLDリスクとの負の相関は、

血中RBP4の低値、

中性脂肪の低値、

HOMA-IRの低値、

BMIの低値によって支持されており、

NAFLDの罹患率や進展とも相関していました。


以上のデータから、

中高年の成人において、

血中カロテノイドが高値であると、

NAFLDの予防や改善に有用であると考えられます。







DHC製品で、カロテノイドを主要成分とするサプリメントとして、下記の製品があります。


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マリアアザミ由来シリマリンによる肝機能指標改善作用:メタ解析 [2017年08月13日(日)]
消化器病学の専門ジャーナルに、マリアアザミ由来シリマリンによる肝機能指標改善作用を検証したメタ解析が、ブラジルのグループ(Federal University of Bahia)から報告されていました。
(World J Gastroenterol. 2017 Jul 21;23(27):5004-5017.)



マリアアザミ(英名Milk thistleミルク・シスル,学名Silybum marianum)では、種子の抽出物に含まれるシリマリンsilymarinによる肝臓保護作用を示した研究が知られており、肝臓対策のハーブサプリメントとして広く利用されています。


マリアアザミの有効成分は、抗酸化作用、抗炎症作用、繊維化抑制作用を有し、肝細胞の再生を促進するという研究が報告されています。



今回の研究では、

シリマリンによる肝機能関連指標(ALT,AST,γGT)への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化比較試験(RCT)の系統的レビュー/メタ解析として、

主要医学データベースを用いて、
(Cochrane Library, PubMed/Medline, Scopus, Web of Science, Lilacs and Clinical Trials)

2016年1月末までに報告されたRCTが検索され、

肝疾患を有する成人/高齢者の男女を被験者として、

シリマリン含有サプリメント(シリマリン単独あるいは複合サプリメント)を経口投与した臨床試験において、

介入の前後で、
ALT, AST, γGTの変化が調べられています。


まず、検索の結果
10904報の論文が見出され、


系統的レビューの対象として17報、

メタ解析の対象として6報が抽出されました。


メタ解析の結果、

シリマリン投与群において、

ALT値の有意な低下、
0.26 IU/mL (95%CI: -0.46-0.07, P = 0.007)

AST値の有意な低下、
0.53 IU/mL (95%CI: -0.74-0.32, P = 0.000)

が見出されました。

両群とも有意な低下を示しましたが、

臨床的には有意ではない変化と考えられました。


なお、
γGTについては、有意な変化は見出されていません。


層別解析では、

介入方法(シリマリン単独あるいは複合サプリメント、もしくは、6ヶ月未満と6ヶ月以上)での有意差は検出されていません。



以上のデータから、

肝疾患患者において、

マリアアザミ由来シリマリンによる肝機能指標(ALT、AST)の有意な改善作用が示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。

欧米のハーブ療法で肝臓対策のエビデンスがあるのはマリアアザミになります。




また、最近、利用されるようになった肝臓対策成分として、

「肝臓エキス+オルニチン 30日分」

飲む人の味方・肝臓エキス配合!速攻アプローチで、翌日も残らずスッキリ!

肝臓エキス+オルニチン 1日3粒あたり 肝臓エキス600mg、オルニチン塩酸塩120mg、亜鉛6mg

通常価格 \1,250(税込\1,350)


があります。



先行研究では、次の結果が示されています。


コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用








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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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大豆イソフラボンが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのメタボ指標を改善する [2017年06月29日(木)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)患者において、大豆イソフラボンのゲニステインによる内分泌代謝関連指標への影響を検証した臨床研究が、イランのグループ(Shiraz University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Clin Nutr. 2017 Jun 1.)




非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



さて、

今回の研究では、
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するゲニステイン・サプリメントの影響が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、


NAFLD患者を対象に、

・ゲニステイン投与群(250mg):41名、

・偽薬投与群:41名

の2群について、

8週間の介入が行われ、

両群ともエネルギーバランス食と身体活動が推奨されています。


アウトカムとして、

内分泌代謝関連指標が測定されました。



解析の結果、


投与後の時点で、

ゲニステイン投与群では、

偽薬群に比べて、


血中インスリン値の有意な低下、
(p = 0.001)

インスリン抵抗性 (HOMA-IR)の有意な改善
(p = 0.041)

が認められたということです。

また、

ゲニステイン投与によって、

過酸化脂質の指標であるMDAの有意な減少、
(p = 0.004)

TNF-αの有意な減少、
(p = 0.045)

IL-6の有意な減少
(p = 0.018)

も見出されています。

さらに、

偽薬群に比べて、

ゲニステイン投与群では、

ウエストヒップ比の有意な減少、
(p = 0.021),


体脂肪率の有意な減少、
(p = 0.015)


中性脂肪値の有意な減少
(p = 0.018)

も見出されています。


なお、BMIや空腹時血糖値、ALTやASTには両群間での有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

NAFLD患者において、

イソフラボン250mgの8週間の投与による内分泌代謝改善作用が示唆されます。




先行研究では、次の結果が示されています。



低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



糖質制限食のほうが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)には有用性が高い




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【健康食品FAQ】


DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

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糖質制限食のほうが非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)には有用性が高い [2017年06月22日(木)]
今月の肝臓研究の専門ジャーナル(電子版)に、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対する食事療法として、糖質制限食と低脂肪食の効果を比較した臨床研究が、韓国のグループ(Soonchunhyang University)から報告されていました。
(Hepatol Res. 2017 Jun 7.)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、

後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。



さて、

今回の研究では、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対する食事療法として、三大栄養素の配分の異なる食事による有用性/コンプライアンスが検証されました。


具体的には、

韓国のNAFLD患者106名を対象に、

・低脂肪食の教育群と、

・低炭水化物食/糖質制限食の教育群の2群について、8週間の介入が行われ、

肝逸脱酵素、肝臓/脾臓比(L/S比)、内臓脂肪面積が測定されました。



解析の結果、

低脂肪食群に比べて、

低炭水化物/糖質制限食摂取群では、

肝臓内脂肪蓄積の有意な減少が見出されたということです。
(L/S比 0.85 vs. 0.92, p&#8201;<&#8201;0.05)



また、
8週間後の時点で、
肝逸脱酵素のALT値が正常範囲内に改善した被験者の割合は、


低炭水化物/糖質制限食摂取群では38.5%、

低脂肪食群では16.7%でした。
(p&#8201;=&#8201;0.016)

さらに、

LDLコレステロール値と血圧についても、

低炭水化物/糖質制限食摂取群のほうで有意な減少が見出されました。

その他、

摂取総カロリーは、

低脂肪食群に比べて、低炭水化物/糖質制限食摂取群のほうで、有意に減少しました。


なお、
体脂肪量では両群間に有意差はありませんでしたが、

内臓脂肪量は、低炭水化物/糖質制限食のほうで、減少を認めました。


以上のデータから、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の治療食として、

低脂肪食よりも、

低炭水化物/糖質制限食のほうが効果的であると考えられます。


先行研究では、次の結果が示されています。



低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用





DHCでは、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。




DHCの製品で、低炭水化物食・低GI食・低GL食に相当するのは、


DHCプロティンダイエット
です。



DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、


コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、

ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。




その他、低GI食、低GL食として、

発芽玄米

米こんにゃく

があります。





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



はじめまして、DHC健康食品です



「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定


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DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

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posted at 23:55 | この記事のURL
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するクルクミンの安全性と有効性 [2017年02月07日(火)]
今月の薬学の専門ジャーナル(電子版)に、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するクルクミンの安全性と有効性を検証した臨床研究が、イランのグループ(Baqiyatallah University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Drug Res (Stuttg). 2017 Feb 3.)


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


クルクミンは、ウコンに含まれるファイトケミカルであり、

抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病改善作用が示唆されます。


今回の研究では、

NAFLD患者に対するクルクミンの安全性と有効性が検証されました。

具体的には、

肝臓超音波検査で、グレード1-3のNAFLDと診断された患者を対象に、

クルクミン投与群(50名)
(phytosomal curcuminとして、1日あたり1,000mgを分2)

あるいは

偽薬投与群(52名)

の2群について、8週間の介入が行われています。


また、試験開始時に、
被験者全員が、食事とライフスタイルのアドバイスを受けています。

被験者87名(クルクミン群44名、偽薬群43名)が試験を完了しました。


解析の結果、

まず、

クルクミン投与群では、

BMIの有意な減少が認められました。

(クルクミン群; -0.99±1.25 vs. 偽薬群;&#8201;-&#8201;0.15±1.31,; p=0.003)


また、ウエスト周囲長は、

クルクミン群のほうが、偽薬群よりも減少を示しました。
(クルクミン群;-1.74±2.58 vs. 偽薬群;-0.23±3.49; p=0.024)


さらに、

超音波検査所見で改善がみられた被験者の割合は、

クルクミン群が75.0%、

対照群が4.7%

でした。
(p<0.001)


その他、

肝機能指標である血中AST、ALTは、

クルクミン群では介入後に有意な減少(改善)を示しました(p<0.001)が、

対照群では上昇しました。
(p<0.001)


以上のデータから、

NAFLDに対して、ウコン由来のクルクミンの有用性が示唆されます。


DHCではクルクミン含有サプリメントを製品化しています

濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック




ウコン製品では、高吸収タイプ・即効性のものもあります。



欧米のハーブ療法で肝臓対策のエビデンスがあるのはマリアアザミになります。



また、最近、利用されるようになった肝臓対策成分として、

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通常価格 \1,250(税込\1,350)


があります。



先行研究では、次の結果が示されています。


コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用
7/20/15 blog予定→


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用






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posted at 23:53 | この記事のURL
低炭水化物食が肝細胞内脂肪を減らす:メタ解析 [2016年12月08日(木)]
非アルコール性脂肪性肝疾患において、低炭水化物食の摂取により、肝細胞内脂肪が減少するという系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(J Res Med Sci. 2016 Jul 29;21:53.)




非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


今回の研究では、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)において、

低炭水化物食による肝機能への作用が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて、2014年7月までのデータが検索され、
(PubMed, ISI Web of Science, Scopus, Google Scholar)

10報がALT値(n = 238)、

9報がAST 値(n = 216)、

5報がGGT 値(n = 91)、

4報がIHLC (肝細胞内脂肪)値(n = 50)

を測定していました。


解析の結果、

低炭水化物食の摂取により、

IHLCの有意な減少が認められました。
(-11.53%, 95% CI: -18.10, -4.96; I2 = 83.2%)

なお、その他の指標(ALT,AST,GGT)では、低下(改善)傾向が示唆されましたが、有意差は示されませんでした。

ALT;-4.35 IU/L (95% CI: -12.91, 4.20; I2 = 87.9%),
AST; -1.44 IU/L (95% CI: -4.98, 2.10; I2 = 61.4%),
GGT; -7.85 IU/L (95% CI: -29.65, 13.96; I2 = 99.4%)



以上のデータから、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)において、

低炭水化物食による肝細胞内脂肪の減少効果が示唆されます。



DHCでは、
「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。




DHCの製品で、低炭水化物食・低GI食・低GL食に相当するのは、


DHCプロティンダイエット
です。



DHCプロティンダイエットは、減量のため、あるいはリバウンド予防のための食品(フォーミュラ食・置き換え食)として考えられていますが、


コエンザイムQ10やポリフェノール、食物繊維などの機能性食品成分を含んでおり、

ヘルシーエイジングのための低カロリー・低炭水化物食品として、食事代わりに利用できます。




その他、低GI食、低GL食として、

発芽玄米

米こんにゃく

があります。









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posted at 23:54 | この記事のURL
マリアアザミによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用 [2016年11月14日(月)]
消化器学の専門ジャーナルに、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対する薬物療法及び栄養療法に関するレビューが、米国のグループ(New York Methodist Hospital)から報告されていました。
(Gastroenterol Res Pract. 2016;2016:7109270.)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、
単純性脂肪肝と
非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、
後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


今回の研究では、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対する薬物療法や栄養療法、サプリメントなどの介入効果に関するレビューが行われています。


解析の結果、

生活習慣の改善(食事の見直しと有酸素運動の組み合わせ)に認知行動療法の併用が、NAFLDの改善に有用であると認められました。

(この介入は、減量が認められない場合でも有用です。)


また、NASH患者に対しては、
ビタミンEや医薬品(Pioglitazoneピオグリタゾン)が、もっとも有用でした。

一方、減量を目的とした外科治療や抗肥満薬は、NASH関連の繊維化を悪化させる可能性が示唆されています。


さらに、

オメガ3系必須脂肪酸、プロバイオティクス、マリアアザミ、コーヒーといった栄養成分もNAFLDに対する有用性が示されています。




マリアアザミ(英名Milk thistleミルク・シスル,学名Silybum marianum)では、種子の抽出物に含まれるシリマリンsilymarinによる肝臓保護作用を示した研究が知られており、肝臓対策のハーブサプリメントとして広く利用されています。

マリアアザミの有効成分は、抗酸化作用、抗炎症作用、繊維化抑制作用を有し、肝細胞の再生を促進するという研究が報告されています。


また、ランダム化二重盲検偽薬対照試験では、

マリアアザミとビタミンE、リン脂質の投与により、肝繊維化の有意な改善が示されています。

さらに、
別の多施設共同二重盲検試験では、

138名の患者を対象に、

マリアアザミ(シリビン)+ホスファチジルコリン
あるいは
偽薬のいずれかを12ヶ月間投与した研究では、

実薬群において、肝機能(肝逸脱酵素)指標、HOMA-IR、甘草の有意な改善が示されました。

以上のデータから、NAFLD/NASHに対する補完療法として、ハーブサプリメントの中では、マリアアザミの有用性が示唆されます。


欧米のハーブ療法で肝臓対策のエビデンスがあるのはマリアアザミになります。


また、最近、利用されるようになった肝臓対策成分として、

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があります。


アルコール対策として日本で用いられているのは、ウコンです。


ウコン製品では、高吸収タイプ・即効性のものもあります。





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posted at 23:52 | この記事のURL
コーヒー摂取により非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクが29%低減:メタ解析 [2016年11月09日(水)]
今月の消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、コーヒーの摂取と、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスク低減との関連を調べたメタ解析が報告されていました。
(Eur J Gastroenterol Hepatol. 2016 Nov 7)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、

後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


最近の研究では、

オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)


があります。


今回の研究では、
非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクとコーヒーの摂取との関連が検証されました。

2つの研究から構成されており、

まず、最初のメタ解析では、観察研究を含めて、コーヒーの摂取群と非摂取群とで、NAFLDリスクを調べており、

2つ目の解析では、NAFLD患者での肝繊維症リスクについて、コーヒーの摂取群と、非摂取群で比較されています。



355報から、5研究がクライテリアに合致してメタ解析の対象となりました。

解析の結果、

まず、

NAFLDリスクは、

コーヒーの非摂取群に比べて、

摂取群では、29%低下していました。

(RR 0.71, 95% CI, 0.60-0.85)


次に、
NAFLD患者の間での肝繊維症のリスクは、

コーヒーの非摂取群に比べて、

摂取群では、

30%の有意な低減が認められました。

(RR of 0.70、95% CI, 0.60-0.82)

ただし、
定期的なコーヒー摂取に関する定義が、各研究間でのばらつきがあり、課題です。


以上のデータから、

習慣的なコーヒーの摂取群では、

非摂取群に比べて、

非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)リスクが有意に低減されること、

また、
NAFLD患者での肝繊維症リスクが有意に低減されることが示唆されます。



DHCでは、コーヒーも取り扱っています。

DHC本格焙煎ドリップコーヒー(カフェインレス)



これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。



例えば、次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制





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posted at 23:56 | この記事のURL
オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の改善:メタ解析 [2016年09月23日(金)]
消化器病研究の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の有用性を検証したメタ解析が報告されていました。
(Gastroenterol Res Pract. 2016;2016:1459790.)



非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、肥満やインスリン抵抗性を伴う生活習慣病です。

近年、生活習慣の変化や肥満の増加とともに、

アルコールの摂取量が少ない人に見られる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)の病的意義が問題となっています。


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)は、

単純性脂肪肝と

非アルコール性脂肪性肝炎(NASH:Non-alcoholic steatohepatitis)に分けられ、

後者は肝硬変や肝がんへの進行リスクが問題となります。


NAFLDでは、脂質異常症や高尿酸血症も合併します。


今回のメタ解析では、

NAFLD患者において、

オメガ3系必須脂肪酸の投与による肝臓の脂質、肝逸脱酵素(ALT、AST)、GGT、脂質代謝関連指標(LDL,TG,HDLなど)への作用が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて、

(MEDLINE/PubMed, EMBASE, the Cochrane Central Register of Controlled Trials, CINAHL, Science Citation Index (ISI Web of Science), CBM, CNKI)

2015年5月までのオメガ3系必須脂肪酸を用いたランダム化比較試験が検索され、

10報がメタ解析の対象となっています。


RCT10報から577名のNAFLD/NASH患者が対象となり、

解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸投与群において、

肝臓の脂質量の改善効果、

GGT値の改善が認められました。

また、TG値とHDL値にも有意な改善が見出されました。

なお、
ALT, AST, TC, LDLには有意差は見出されていません。

以上のメタ解析データから、

NAFLD/NASH患者におけるオメガ3系必須脂肪酸の有用性が示唆されます。


NAFLD/NASHに対する機能性食品素材の有用性を示した報告として、下記の研究が知られています。



コエンザイムQ10による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)での抗炎症作用


レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)改善作用



レスベラトロールによる非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)でのインスリン抵抗性改善作用



クルクミンによる脂質異常症改善および高尿酸血症作用@NAFLD


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性




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米国では肝臓病に対してマリアアザミが最もよく利用されている [2016年08月12日(金)]
臨床消化器病学の専門ジャーナルに、肝臓病に対する補完代替医療(CAM)の利用状況を調べた研究が、米国のグループ(Duke University School of Medicine)から報告されていました。
(J Clin Gastroenterol. 2016 Jul 29.)



今回の研究では、

肝臓病を有する米国の成人において、肝臓病に対する補完代替医療の利用状況が調べられました。

具体的には、2012年の米国での全国健康調査に基づいて、

肝疾患を有する647名の成人が対象となり、

過去1年間のCAM利用率を調べたところ、

41%が何らかのCAMを利用していたということです。

一方、肝疾患を有していない群の利用率は33%でした。


肝疾患に対して最もよく用いられていたCAMは、
ハーブおよびサプリメント:23%
でした。


肝臓病に対して用いられていたCAMは多くはありませんでしたが、

その中では、マリアアザミが最もよく利用されていました。


その他、

肝疾患を有するCAM利用者では、

CAM利用の目的として、不安やうつ、疲労への対策があげられています。


回答者の多くは、これらのCAMが、健康状態の改善に有用であることを期待してました。

一方、

3分の1の利用者は、医療従事者への申告を行っておらず、これは多くの場合、医療従事者が問診を行っていないということが示唆されています。


以上のデータから、

ハーブ及びサプリメントは、肝疾患を有する米国の成人において広く利用されていることが示唆されます。


欧米のハーブ療法で肝臓対策のエビデンスがあるのはマリアアザミになります。


また、最近、利用されるようになった肝臓対策成分として、

「肝臓エキス+オルニチン 30日分」

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通常価格 \1,250(税込\1,350)


があります。


アルコール対策として日本で用いられているのは、ウコンです。


ウコン製品では、高吸収タイプ・即効性のものもあります。





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