サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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血中エクオールが高いと前立腺がんリスクが低い@日本人男性:メタ解析 [2018年07月12日(木)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、イソフラボン類及びリグナン類の血中濃度と、前立腺がんリスクとの関連を調べたメタ解析が、ヨーロッパ各国と日本のグループから報告されていました。
(Int J Cancer. 2018 Jul 4.)



植物エストロゲンは、前立腺がんリスク低減との関連が示唆されています。


今回のメタ解析では、

イソフラボン類(ゲニステイン、ダイゼイン、エクオール)およびリグナン類(エンテロラクトン、エンテロジオール)の血中濃度と、

前立腺がんリスクとの関連が調べられました。


具体的には、

前向きコホート研究7報が対象となり、

(日本からの2報では、患者241名、対照群503名)

(欧州からの5報では、患者2,828名、対照群5,593名)


日本と欧州での血中イソフラボン類の濃度には大きな差があったため、それぞれ別に解析されました。



メタ解析では、

血中濃度の4分位で、最高群と最低群が比較された結果、


まず、
日本の男性では、

エクオールの血中濃度が、

最高群では、最低群に比べて、

前立腺がんリスクは39%有意に低値でした。
(OR; Q4 vs Q1=0.61, 95%CI=0.39-0.97)
(OR per 75 percentile increase=0.69, 95 CI=0.46-1.05, Ptrend =0.085)


なお、ゲニステインとダイゼインの血中濃度は、前立腺がんリスクとの間に有意な相関は見出されませんでした。
(それぞれ:ORs for Q4 vs Q1=0.70, 0.45-1.10, and 0.71, 0.45-1.12)


次に、

欧州の男性での解析では、

ゲニステイン、ダイゼイン、エクオールの濃度と、前立腺がんリスクとの相関は見出されませんでした。


その他、

リグナン類の血中濃度は、重症度や診断までの期間において、前立腺がんリスクとの相関は見出されませんでした




以上のメタ解析から、


診断前のイソフラボン類およびリグナン類の血中濃度と、前立腺がんとの間に強い相関は検出されませんでしたが、

日本人男性では、エクオールが高いと前立腺がんリスクが有意に低いという相関が示唆されます。

今後、介入試験などによる検証が期待される分野です。





エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。



先行研究では、次の報告があります。


エクオール(10mg)が日本人女性の骨の健康維持と心臓病予防に有用



膣のアンチエイジングにエクオールの働き




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


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posted at 23:56 | この記事のURL
エクオール(10mg)が日本人女性の骨の健康維持と心臓病予防に有用 [2018年05月10日(木)]
今月の補完療法の専門ジャーナル(電子版)に、日本人の中高年の女性において、10mgのエクオールの投与による骨代謝および心臓病リスク因子への作用を検証した臨床研究が、日本の医療機関のグループ(Hamasite Clinic, Tokyo Midtown Medical Center, Sanno Medical Center)から報告されていました。
(J Altern Complement Med. 2018 May 3.)



エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。


先行研究では、次の報告があります。

膣のアンチエイジングにエクオールの働き


今回の研究では、

中高年の日本人女性において、

エクオール(10mg)の1年間の投与による骨代謝および心血管リスク因子への作用が検証されました。


具体的には、前向き観察研究として、

2013年から2015年にかけて、
外来受診患者74名を対象に

1日あたり10mgのエクオールを投与し、

1年後の時点での主アウトカムとして、

骨代謝や心血管疾患リスクに関連する因子の変化、

副アウトカムとして有害事象に関連する因子が調べられています。


解析の結果、

12ヶ月のエクオール投与後の時点で、

動脈硬化の指標(arterial stiffness)の有意な減少が認められました。
(1402.3&#8201;cm/s vs.1367.3&#8201;cm/s, p&#8201;<&#8201;0.001)



また、

動脈硬化リスクが中程度から高リスクの女性では、

それぞれより顕著な改善が見出されました。

(median [95%CI]: -3.2% [-5.79 to -0.74]; -12.65% [-18.52 to -4.28])


高トリグリセリド血症の改善:
-45.53% [-70.24 to -5.58];

骨吸収リスクの低下
(-15.15% [-23.71 to 1.56])

骨折リスクの低下
(-26.68% [-76.43 to -5.99])

も見出されました。


また、

試験開始時に副甲状腺ホルモンが高値であった15名の被験者では、

1年後には全員が、有意な減少を示しました。
(開始時からの低下率:50% [-54.11 to -31.69] )


なお、有害事象に関しては、

血液性化学検査、婦人科系の検査でも特に問題は見出されませんでした。



以上のデータから、

日本人の中高年の女性において、

1日あたり10mgのエクオールの長期投与により、骨代謝マーカーの改善、心血管リスクの低下が示唆されます。


これらのマーカーはいずれもサロゲートマーカーですので、
今後、臨床的意義の検証が期待されます。





エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。




ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。




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posted at 23:53 | この記事のURL
発酵大豆食品による抗炎症作用@日本人男性 [2018年04月19日(木)]
新潟市には、DHC酒造があるので、酒蔵も案内していただきました。




さて、本日の私的なお勉強日記です。

日本人男性において、発酵大豆食品の摂取による炎症マーカー抑制作用を示した研究が、徳島大学のグループから報告されていました。
(J Med Invest. 2018;65(1.2):74-80.)



疫学研究では、

大豆および大豆食品の摂取により、心血管疾患、がん、骨粗鬆症といった生活習慣病のリスク低減作用が示唆されています。




今回の研究では、日本人において、異なる大豆食品の摂取と、炎症マーカーとの関連が調べられました。


具体的には、

横断研究として、

20歳から64歳の日本人1,426 名 (男性1,053名、 女性373 名)を対象に、

12種類の大豆食品の摂取と、

炎症マーカー(hs-CRP、IL-6, IL-18)との関連が調べられています。


解析の結果、


発酵大豆食品の総摂取量は、男性でのIL-6値と有意な負の相関が認められました。
(Q1:1.03 pg/mL, Q5:0.94 pg /mL;P for trend = 0.031)


また、
男性において、

IL-6値は、

味噌の摂取と負の相関、
(β = -0.068;p = 0.034)

醤油の摂取と負の相関
(β = -0.074;p = 0.018)

が認められました。


以上のデータから、

日本人男性において、

発酵大豆食品の摂取と、IL-6との間の有意な負の相関が示唆されます。



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンの摂取が多い乳がん患者は死亡率が低い:多民族コホート研究



大豆食品の摂取が2型糖尿病リスクを低減:ベトナム


大豆及びイソフラボンが日本人高齢女性の認知障害リスクを抑制する



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posted at 23:56 | この記事のURL
植物エストロゲンが多いとメタボリック症候群のリスクが低い [2018年03月23日(金)]
今月の科学誌に、植物性エストロゲンの血中濃度と、メタボリック症候群リスクとの関連を調べた研究が、中国のグループ(University of Chinese Academy of Sciences)から報告されていました。
(PLoS One. 2018 Mar 20;13(3):e0194639.)


内臓脂肪型肥満、メタボリック症候群は、生活習慣病の予備群であり、予防や改善が重要です。

大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。



今回の研究では、

メタボリック症候群のリスクと、血中植物エストロゲンとの関連が検証されました。


具体的には、

中国での横断研究として、

・メタボリック症候群293名、

・健常対照群264名

の2群を対象に、

血中の7種類の植物エストロゲン濃度が測定され、
(daidzein, genistein, glycitein, equol, enterolactone, enterodiol, coumestrol)


メタボリック症候群リスクとの関連が調べられています。


回帰分析の結果、

総イソフラボン量の血中濃度が高いほど、
また、
エクオールの濃度が高いほど、

メタボリック症候群のリスクが低いという有意な相関が見出されました。


また、
エクオールの血中濃度は、

ウエスト周囲径との有意な負の相関が見出され、

HDLコレステロールと、有意な正の相関が見出されました。


さらに、

ダイゼインが高いと、

ウエスト周囲長が低く、

空腹時血糖値が少ない、という相関も見出されました。


以上のデータから、

血中の植物エストロゲンの濃度が高いと、メタボリック症候群リスクが低いという相関が示唆されます。




大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性







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ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

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大豆及び大豆イソフラボンが2型糖尿病リスクを抑制:メタ解析 [2018年02月08日(木)]
今月の臨床糖尿病研究の専門ジャーナルに、大豆及び大豆イソフラボンの摂取と、2型糖尿病リスクとの関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Diabetes Res Clin Pract. 2018 Feb 2;137:190-199.)


大豆には大豆イソフラボンが含まれており、エストロゲン様作用や抗酸化作用などを介した生活習慣病予防効果が示唆されています。


今回の研究では、

観察研究を対象に、

大豆あるいは大豆イソフラボンの摂取と、2型糖尿病リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Web of Science and Embase)

2016年12月までの論文が検索され、


8研究19報が対象となりました。


解析の結果、

まず、
大豆の摂取と、2型糖尿病リスクとの間に有意な負の相関が見出されました。

(23%のリスク低減:RR0.77 (95% CI&#8239;=&#8239;0.66-0.91))


また、

大豆タンパク質および大豆イソフラボンの摂取と、2型糖尿病リスク低下との有意な相関も見出されました。
(RR; 0.88 (95% CI&#8239;=&#8239;0.80-0.97)


層別解析では、

女性において、

大豆の摂取による2型糖尿病リスクの低下作用
(35%のリスク低下:RR&#8239;=&#8239;0.65; 95% CI&#8239;=&#8239;0.49-0.87)

横断研究でのリスク低下
(55%のリスク低下:RR&#8239;=&#8239;0.45; 95% CI&#8239;=&#8239;0.30-0.67)

アジア人でのリスク低下
(27%のリスク低下;RR&#8239;=&#8239;0.73; 95% CI&#8239;=&#8239;0.61-0.88)

という相関が認められています。


以上のデータから、

大豆及び大豆タンパク質、大豆イソフラボンの摂取が多いと、2型糖尿病リスクが抑制されることが示唆されます。




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大豆及びイソフラボンが日本人高齢女性の認知障害リスクを抑制する [2018年01月25日(木)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、日本人高齢女性において、大豆及び大豆イソフラボンの摂取による認知症/認知障害リスクへの作用を検証した研究が、徳島大学や国立長寿医療研究センターなどのグループから報告されていました。
(Eur J Clin Nutr. 2018 Jan 18)


健康寿命延伸のために、最も重要となるのは認知症対策です。

H28年の厚労省のデータでは、要介護・要支援の原因の第1位が、認知症となり、それまで第1位であった脳卒中は第2位となっています。


さて、今回の研究では、

日本人高齢者において、大豆の摂取と、認知障害/認知症リスクとの関連が検証されました。


具体的には、NILS-LSAという縦断研究のデータから、

試験登録時に60-81歳の男性403名、女性373名が対象となり、

3日間の食事調査、認知機能検査(MMSE)が調べられています。


(NILS-LSAとは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(National Institute for Longevity Sciences - Longitudinal Study of Aging: NILS-LSA)」であり、老化・老年病予防を目的とした長期縦断疫学研究です。)


認知機能検査(MMSE)では、23未満を認知障害としました。


解析の結果、


女性において、

豆類の総摂取量、大豆の摂取量、大豆イソフラボンの摂取量が多いと認知機能障害リスクが有意に低下する、
という関連が見出されたということです。

(1SD増加あたりのORは、それぞれ、0.48 (0.28-0.81; p&#8201;=&#8201;0.006), 0.51 (0.32-0.83; p&#8201;=&#8201;0.007), 0.55 (0.32-0.93; p&#8201;=&#8201;0.026))


以上のデータから、

日本人高齢女性において、

大豆の摂取及び大豆イソフラボンの摂取が多いと、

認知症/認知障害リスク低減作用が示唆されます。




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機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。



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大豆イソフラボン由来エクオールがスポーツ選手の運動能に関係する [2017年12月13日(水)]
今月の産婦人科学の専門ジャーナルに、日本の大学女子スポーツ選手において、大豆イソフラボン由来エクオールと、月経前症候群および運動能/パフォーマンスとの関連を調べた研究が、近畿大学(Kindai University)のグループから報告されていました。
(J Obstet Gynaecol Res. 2017 Dec 11.)


エクオールとは、腸内細菌により、大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから産生されます。

エクオールは、イソフラボンよりも高い生物活性を有しており、

更年期障害の改善、閉経後の骨粗鬆症予防、心血管疾患の予防作用が示唆されています。



ただし、
エクオールの体内産生には、腸内細菌叢が関与するため、エクオールを産生できる人とそうではない人がいることがわかっています。

日本人でエクオールが産生できるのは、50-60%程度です。

また、食習慣の変化により、若年者では、エクオール産生者の割合が減少しており、

日本人の若年女性では、20-30%の人しか、エクオールを産生できていないと報告されています。

エクオール産生者は、非産生者に比べて、大豆イソフラボンの機能性/健康増進効果や未病対策効果を得られると考えられます。


例えば、エクオール非産生者では、

月経前症候群(PMS)


さて、今回の研究では、

日本人大学生の女性アスリートにおいて、

エクオール産生の状態と、

月経前症候群の症状および運動能との関連が検証されました。



具体的には、

横断研究として、

日本人女子大学生アスリート88名を対象に、

大豆負荷後の尿中サンプルからエクオール産生能が測定され、

月経前症候群関連症状および運動成績との関連が調べられています。



解析の結果、


まず、

エクオール産生者は、29.5%でした。

次に、

被験者の54.5%は、月経前症候群の症状により、

競技や練習時の運動パフォーマンスに困難を感じていることがわかりました。


多変量解析では、

運動パフォーマンスの低下リスクと有意に相関する因子は、

・エクオールの非産生者
(odds ratio, 3.34; 95% confidence interval, 1.03-12.20)

・体重制限
(odds ratio, 4.94; 95% confidence interval, 1.47-20.00)

でした。

以上のデータから、

日本人女子学生のアスリートにおいて、

エクオール非産生者は、産生者に比べて、

月経前症候群の症状増悪および運動パフォーマンス低下が示唆されます。


今後、エクオールサプリメント投与による介入試験での臨床的意義の検証が期待される分野です。



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イソフラボン(ゲニステイン)の摂取が多いと前立腺がんリスクが低い@南イタリア [2017年08月20日(日)]
今月の加齢医学の専門ジャーナルに、イソフラボンの摂取と前立腺がんリスクとの関連を検証した疫学研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Aging Male. 2017 Aug 17:1-7.)


大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。



最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性

今回の研究では、

イタリア南部での疫学研究として、

植物エストロゲンの摂取と、前立腺がんリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

症例対照研究として、

2015年1月から16年12月まで、

イタリア南部(Catania)において、

前立腺がん(組織学的に確定診断)患者118名と

対照群222名の2群について、食事調査が行われています。


解析の結果、

イソフラボンの摂取と、前立腺がんリスク低下との間に有意な相関が見出されたということです。

(Q3 vs. Q1, OR&#8201;=&#8201;0.28; p&#8201;<&#8201;.05)


特に、
ゲニステインの摂取による前立腺がんリスク低下作用が顕著でした。
(Q4 vs. Q1, OR&#8201;=&#8201;0.40; p&#8201;<&#8201;.05)

一方、リグナン類の摂取では、リスク上昇という相関が示唆されています。


以上のデータから、

イソフラボン、特にゲニステインの摂取による前立腺がんリスク低下作用が示唆されます。

なお、今回の研究は、イタリア南部での症例対照研究ですので、
地中海食をベースにした研究です。




最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性




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レッドクローバー+プロバイオティクスによる更年期症状の改善作用 [2017年06月16日(金)]
今月の科学誌に、レッドクローバーとプロバイオティクスの併用投与により、更年期障害の症状軽減作用を示した臨床研究が、デンマークのグループ(Aarhus University Hospital)から報告されていました。
(PLoS One. 2017 Jun 7;12(6))



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカなどには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。


今回の研究では、

レッドクローバー由来イソフラボンアグリコンを含むサプリメント投与による、

更年期障害の症状および24時間皮膚コンダクタンスへの影響が検証されました。

(皮膚コンダクタンスは、発汗の測定であり、自律神経の働きを調べています。)



具体的には、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、


40-65歳の更年期の女性62名を対象に、
(被験者は、1日あたり5回以上のほてりを経験し、FSH値が35 IU/L以上)

・レッドクローバー含有サプリメントを1日2回投与群、
(34mg/日のイソフラボンと、プロバイオティクス)

・偽薬投与群

の2群について、12週間の介入が行われ、


主アウトカムとして、

ほてりの回数が、24時間皮膚コンダクタンスを用いて測定されました。

副アウトカムは、
ほてりの強度、自己申告のほてりの回数とほてりの重症度、血圧、血中脂質です。


解析の結果、

まず、

レッドクローバー由来イソフラボン投与群において、

投与前と比べて、および偽薬群と比べて、12週間の投与後に、

24時間のほてりの回数が有意に減少(P < 0.01)、

ほてりの強度も有意な軽減(P<0.05)

が見出されました。


(レッドクローバー投与群の前後比較;-4.3 HF/24hr, CI -6.8 to -2.3; -12956 μS s-1, CI -20175 to -5737)

(偽薬投与群との比較;0.79 HF/24hr, CI -1.56 to 3.15; 515 μS s-1, CI -5465 to 6496)


また、自己申告のほてり頻度も、偽薬群に比べて、
レッドクローバー投与群において、有意な減少が認められています(P <0.05)。

(レッドクローバー群:-2.97 HFs/d, CI -4.77 to -1.17)
(偽薬群;0.036 HFs/d, CI -2.42 to 2.49)


その他の指標には、有意な変化は認められませんでした。

また、安全性に関して、レッドクローバーでの問題は認められませんでした。


以上のデータから、

更年期障害のほてり症状に対して、

レッドクローバー由来イソフラボン含有サプリメントによる症状改善作用が示唆されます。


今回の研究では、

自己申告での症状は副アウトカムであり、

主アウトカムとして皮膚コンコーダンスを用いた客観的な指標が用いられ、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として行われていますので、信頼性が高いと考えられます。




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イソフラボンとオメガ3系必須脂肪酸による更年期症状への有用性 [2017年06月05日(月)]
産婦人科学の専門ジャーナルに、更年期症状に対する大豆イソフラボンとオメガ3系必須脂肪酸との比較を行った臨床研究が、スペインのグループ(Instituto Palacios)から報告されていました。
(Gynecol Endocrinol. 2017 May 31:1-7)



大豆など植物性食品の一部には、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。


さて、今回の研究では、

閉経後の女性での更年期症状に対して、オメガ3系必須脂肪酸と、大豆イソフラボンとの有用性の比較が行われました。

具体的には、

ランダム化前向き研究として、

閉経後の健康な女性(45-65歳)を対象に、

・オメガ3系必須脂肪酸(850mg/日)サプリメント投与群:38名、

・大豆イソフラボン(108.8mg/日)サプリメント投与群:30名

の2群について、16週間の介入が行われています。


1週間当たりの更年期障害の中等度及び重症の頻度は、

オメガ3系必須脂肪酸投与群では、

それぞれ、
24.56回と 23.90回、

イソフラボンサプリメント投与群では、
それぞれ19.65回と19.51回

でした。

4ヶ月間の介入後、

中程度および重症のほてりは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメント摂取により、有意に減少しました。
(p&#8201;<&#8201;.001)


一方、
大豆イソフラボンサプリメントの4ヶ月間投与では、

重症のほてりは有意な減少を示しました(p&#8201;=&#8201;.02)が、

中等度では有意な変化は見いだされませんでした。
(p&#8201;=&#8201;.077)



オメガ3系必須脂肪酸とイソフラボンとの間では、有効性について、有意差は見出されていません。


以上のデータから、

オメガ3系必須脂肪酸は、ほてりに対して、大豆イソフラボンと同様の効果が示唆されること、

オメガ3系必須脂肪酸は、大豆イソフラボンに比べて、

中等度の症状に対してはより顕著な作用を示すこと、

3−4週間及び4ヶ月後では、同程度であること

などが示唆されます。



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母親の豆乳摂取により母乳中のイソフラボン量が増加する [2017年04月20日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、母親の豆乳あるいは紅茶のポリフェノールの多い飲料の摂取と、母乳中のイソフラボン量との関連を調べた予備的な臨床研究が、ドイツのグループ(Ernst-Moritz-Arndt University)から報告されていました。
(Ann Nutr Metab. 2017 Apr 8;70(2):147-153.)


さて、
今回の研究では、

授乳中の母親がポリフェノールの豊富な飲料として、豆乳あるいは紅茶(カフェイン抜きの紅茶)を摂取した際に、

母乳中のフラボノイド類、抗酸化物質への影響が検証されました。



具体的には、

健康な授乳婦を対象に、

・豆乳250mL(イソフラボン12mg含有)摂取群:18名、

・カフェインレスの紅茶300mL(カテキン67mg含有)摂取群:18名

・水300mL(対照)摂取群:8名

の3群について、

6日間の介入が行われ、

母乳中のフラボノイド含有量及び抗酸化能が測定されました。



解析の結果、

まず、
豆乳摂取群では、

母乳中のイソフラボン(ゲニステインとダイゼイン)量が、12 nmol/Lまで増加しました。


一方、
カフェインレスの紅茶摂取群では、

主なフラボノイド(カテキン、エピカテキンなど)は、母乳中には検出されませんでした。


その他、

総抗酸化能に関しては、両群とも母乳への影響は見いだされていません。



以上のデータから、

ポリフェノールの豊富な飲料としての豆乳と紅茶の摂取に関して、

母乳中への移行は、豆乳のほうが有意に高値であり、

4ヵ月の乳児の場合、1日当たり9.6 nmolのイソフラボン類の摂取に相当する、

と推計されています。

また、紅茶(カフェインレス)の摂取は、母乳中への移行は非常に低値であると考えられています。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




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性腺機能低下症を有する2型糖尿病男性での大豆イソフラボンによる糖代謝改善作用 [2016年11月03日(木)]
臨床内分泌学の専門ジャーナルに、性腺機能低下症により低テストステロン血症となっている2型糖尿病の男性において、大豆摂取による糖代謝改善作用を示した臨床研究が、イギリスのグループ(Hull York Medical School)から報告されていました。
( J Clin Endocrinol Metab. 2016 Oct 31:jc20162875)



大豆には女性ホルモン様作用を有するイソフラボン類が存在し、婦人科系の症状改善や生活習慣病予防効果が知られています。


性腺機能低下症による低テストステロン血症を示す男性において、抗エストロゲン作用としての大豆イソフラボンの働きは明確ではありませんでした。



そこで、今回の研究では、低テストステロン血症の2型糖尿病の男性において、大豆摂取による働きが検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検試験として、

英国のクリニックにおいて、

総テストステロン値が12nmol/L以下の2型糖尿病の男性200名を対象に、

・大豆たんぱく15グラム、イソフラボン66mgの投与群、

・大豆たんぱく15グラムのみの投与群(イソフラボンはナシ)

の2群について3か月間の介入が行われています。


解析の結果、

総テストステロン値あるいは遊離テストステロン値には、両群間で有意差は認められませんでした。

一方、

大豆たんぱく15グラム+イソフラボン66mgの併用投与群では、

TSHの有意な上昇と、フリーT4の有意な低下が認められ、
(p<0.01)

糖代謝の有意な改善も認められています。

HbA1cの有意な低下
(-4.19(7.29)mmol/mol,p<0.01)

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の有意な改善が見出されています。


また、心血管リスクである中性脂肪値、CRP値、拡張期血圧も、

大豆たんぱく15グラム単独投与群よりも、

大豆たんぱく15グラム+イソフラボンの併用投与群において、有意な改善が認められたということです。


3か月間の大豆たんぱく15グラム+イソフラボン66mgの投与により、

10年間の心血管リスクが6%改善したという計算になります。

その他、

血管内皮機能は、両群とも有意な改善を示しましたが、
(p<0.01)

大豆たんぱく15グラム+イソフラボン投与群において、より顕著な効果が見出されています。


以上のデータから、

性腺機能低下症による低テストステロン血症の2型糖尿病の男性において、

大豆たんぱく15グラム+イソフラボンの投与は、テストステロン値には有意な変化は示しませんでしたが、

糖代謝や心血管リスクの改善、TSHやfT4への有意な作用を示しています。


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植物エストロゲンによる骨代謝改善作用:系統的レビュー [2016年10月07日(金)]
今月の婦人科学の専門ジャーナルに、植物エストロゲンによる骨代謝改善作用を示した系統的レビューが報告されていました。
(Climacteric. 2016 Oct 6:1-11.)


閉経後には、骨吸収の増加や骨密度の低下が認められ、骨粗鬆症のリスクが高まります。


植物エストロゲンは、女性ホルモン様の作用を有することから、閉経後の骨代謝改善に有用であることが示唆されています。


今回の系統的レビューでは、

閉経後の女性において、

植物エストロゲンによる骨密度への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Science Direct, Scopus, Cochrane Library, ISI Web of Knowledge, and ProQuest)


2005年から2016年の間の論文について、

植物エストロゲン、骨密度、閉経といった用語で検索が行われ、

23報が系統的レビューの解析対象となりました。

ほとんどの研究は、ランダム化二重盲検偽薬対照試験であり、

3494名のデータが解析されています。

介入の用いられた植物エストロゲンは、

さまざまな大豆イソフラボン抽出物、ゲニステイン(単独あるいはダイゼインとの併用)

レッドクローバー抽出物などの植物エストロゲンであり、

介入期間は、7週間から3年間でした。


試験での主アウトカムは、

全身あるいは局所の骨密度(BMD)あるいは骨塩量、T-スコア、骨代謝関連バイオマーカーです。


解析の結果、

閉経後の女性において、

イソフラボン類による全般的な好影響が見出されたということです。


BMDの変化に関する臨床的意義の議論はあるにせよ、

骨粗鬆症のリスクが高くなる閉経後の女性では、植物エストロゲン含有サプリメントによる有用性が考えられます。



最近の研究では、次の報告があります。


植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析




大豆イソフラボンによる更年期のほてり改善作用:レビュー




植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析



大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ




大豆イソフラボンによる消化器がんリスク低下作用






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大豆イソフラボンがPCOS患者での代謝指標を改善する [2016年08月06日(土)]
今月の臨床内分泌学の専門ジャーナルに、PCOS患者において、大豆イソフラボン投与による内分泌代謝指標への作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Arak University of Medical Sciences)から報告されていました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2016 Aug 4:jc20161762)



PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)は、卵巣内に卵子は十分に存在しますが、毎周期の排卵が認められず、不妊症の原因となります。
同時に、肥満、糖代謝異常や脂質異常なども生じます。


今回の研究では、

大豆イソフラボンによるPCOSでの内分泌代謝への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

PCOS患者70名(18-40歳)を対象に、

・1日あたり50mgの大豆イソフラボン投与群:35名、

あるいは

・偽薬投与群:35名

の2群について、12週間の介入が行われています。


内分泌代謝指標、炎症、酸化ストレス関連指標が介入の前後で検証されました。


解析の結果、

12週間の介入後の時点で、

偽薬群に比べて、

大豆イソフラボン投与群では、

血中インスリン値の有意な減少
(-1.2 ± 4.0 vs +2.8 ± 4.7 μ IU/mL; P < .001)

インスリン抵抗性(HOMA-IR)の有意な減少
(-0.3 ± 1.0 vs +0.6 ± 1.1; P < .001)

量的インスリン感受性チェック指標の増加
(+0.0009 ± 0.01 vs -0.01 ± 0.03; P = .01)

が認められたということです。

また、

偽薬群に比べて、

大豆イソフラボン投与群では、

遊離アンドロゲンインデックスの有意な減少(改善)
(-0.03 ± 0.04 vs +0.02 ± 0.03; P < .001)

血中のTG値の有意な減少
(-13.3 ± 62.2 vs +10.3 ± 24.5 mg/dL; P = .04)

も見出されています。


さらに、

偽薬群に比べて、

大豆イソフラボン投与群において、

血中総グルタチオン値の有意な増加
(+96.0 ± 102.2 vs +22.7 ± 157.8 μ mol/L; P = .04)

過酸化脂質の指標であるMDA値の有意な減少
(-0.7 ± 0.8 vs +0.8 ± 2.3 μ mol/L; P = .001)

が認められています。

その他の脂質や炎症、酸化関連指標では、両群間での有意差は示されませんでした。


以上のデータから、

PCOS患者において、

大豆イソフラボンの12週間投与により、インスリン抵抗性の抑制、脂質代謝の改善、酸化ストレスマーカーの改善といった有用性が示唆されます。


今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待できる分野です。



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メタボリック症候群に対する亜麻仁の有用性 [2016年05月08日(日)]
今月の植物療法研究の専門ジャーナル(電子版)に、メタボリック症候群に対する亜麻仁(フラックスシード)の有用性を検証した臨床研究が、イランのグループ(Shahid Beheshti University of Medical Sciences)から報告されていました。
Phytother Res. 2016 May 6)


フラックスシードオイル(亜麻仁油)は、α-リノレン酸が豊富であり、抗炎症作用などの機能性が示されています。

ベジタリアン向けのサプリメントとして、EPAやDHAの代わりにも広く利用されています。


フラックスシード(亜麻仁・あまに)は、α-リノレン酸の他、リグナン類、食物繊維なども含まれています。


さて、
今回の研究では、

メタボリック症候群に対する生活習慣改善指導において、亜麻仁油の併用による有用性が検証されました。


具体的には、

メタボリック症候群患者44名を対象に、

・ライフスタイルに対する改善指導+フラックスシード(30グラム/日)

・ライフスタイルに対する改善指導

の2群について、比較が行われています。


メタボリック症候群の被験者の減少割合は、

投与前に比べて、

対照群では50%、

フラックスシード併用群では82%

でした。


また、

上半身肥満の改善割合は、

対照群の13%、

亜麻仁の36%

でした。


さらに、

インスリン抵抗性の改善は、

対照群に比べて、

亜麻仁において有意でした。
(p&#8201;<&#8201;0.001)



体重、ウエスト周囲径、BMIは、両群ともに有意に減少し、

亜麻仁群のほうが、対照群よりも顕著な減少が認められています。
(p&#8201;<&#8201;0.05)


なお、血圧は両群とも変化は認められていません。


以上のデータから、

メタボリック症候群患者において、

亜麻仁(フラックスシード)投与による補完療法としての有用性が示唆されます。


一般に、亜麻仁油・フラックスシードオイルは、オメガ3系脂肪酸であるα-リノレン酸を豊富に含むため、抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が示されています。


ただし、
今回の研究は、イランでの臨床試験ですので、日本人で同様の効果が検出できるかどうか、今後の検証が必要です。




先行研究でも有用性が示されています。


フラックスシード(亜麻仁)による降圧作用:メタ解析




近年の研究によって、DHAやEPAといったオメガ3系脂肪酸が、動脈硬化抑制作用や抗うつ作用など多彩な働きを有することが示されています。

一般に、青魚がDHAやEPAの豊富な食材として知られており、オメガ3系脂肪酸の供給源として魚油サプリメントが利用されます。

一方、体内の代謝経路では、アルファリノレン酸がEPAおよびDHAの前駆体であることから、魚類の摂取が少ない場合の代替サプリメントとして、亜麻仁油(フラックスシードオイル)などが推奨されることがあります。

ただし、体内では、アルファリノレン酸からEPA,DHAへの転換効率が低いため、臨床的に有意な量が摂取できるかどうか、議論が続いています。


(なお、EPAやDHAの前駆体であるという以外に、アルファリノレン酸には、独自の作用もあると考えられます。サプリメントの研究では、アルファリノレン酸としての投与による働きも報告されています。)



DHCでは,α-リノレン酸含有サプリメントとして,

シソの実油


シソの葉


むずむず


を製品化しています。
(α-リノレン酸・オメガ3系必須脂肪酸は,花粉症対策の機能性食品成分としても知られています。)



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大豆イソフラボンによる糖代謝への好影響:メタ解析 [2016年03月28日(月)]
今月の分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる糖代謝への影響を検証したメタ解析が報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2016 Mar 23.)



今回のメタ解析では、

閉経女性において、

大豆イソフラボン類による糖代謝への働きが検証されました。



具体的には、

1990年から2015年4月までの主要医学データベースから、
(MEDLINE, WEB OF SCIENCE, EMBASE)

閉経後の女性を対象に、大豆イソフラボンと糖代謝指標を調べたランダム化比較試験が検索されています。



17報のRCT、

閉経後の女性1,529名が解析の対象となりました。



解析の結果、


大豆イソフラボン投与により、

糖代謝の有意な改善が認められました。

ただし、研究間で不均一性が認められています。




空腹時血糖値は、

大豆イソフラボン摂取群と、偽薬群との間に顕著な差が見出されました。

(-0.22 mmol/L; 95% CI, -0.38 to -0.07 mmol/L)



また、

大豆イソフラボン投与によるインスリン値への影響も有意であり、
(-0.43 μIU/ml, 95% CI, -0.71 to -0.14 μIU/ml)


さらに、
インスリン抵抗性(HOMA-IR)も、有意な改善が認められました。
(-0.52, 95% CI, -0.76 to -0.28)



以上のデータから、

閉経後の女性において、

大豆イソフラボンの摂取による糖代謝への好影響が示唆されます。



なお、大豆あるいは大豆イソフラボンにより、直接、血糖コントロールが改善するとは考えにくいと思います。

そこで、閉経後の女性において、ヘルシーエイジングのための食生活の一環としての大豆製品/大豆イソフラボンの摂取が推奨されます。



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。






日本では、
「大豆イソフラボンアグリコンの安全な一日摂取目安量の上限値」

という表現が一人歩きし、

過度に神経質になっていることがあります。



この上限値というのは、10年ほど前の内閣府食品安全委員会の報告に基づいた情報です。


当時、食品安全委員会では、

-- 大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値:70〜75mg/日

-- 特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値:30mg/日
(いずれも大豆イソフラボンアグリコン換算値)

と発表しています。


そこで、一部の医療関係者では、
上限値の背景となった個別の研究の情報をよく検証せずに、

極端な場合、
「イソフラボンの摂取により子宮内膜肥厚が生じ、子宮がんのリスクが高まる」
といった誤解も聞きます。



実際の食品中では、アグリコン換算で、

納豆一パックあたり30〜35mg程度は含まれています。
(納豆100gあたり73.5mg)


豆腐には100グラムあたり20.3mgです。


つまり、食品からの摂取量は、簡単に上限値を超えてしまう状態です。




一般に、長期間、アグリコンの形で大量に摂取することに対しては、その安全性と有効性のバランスについて、個別に判断が必要です。


一方、更年期障害に伴う、うつ状態や不眠といった特定の症状を改善する目的で、アグリコンとして、比較的短期間、利用するという選択肢も考えられます。



一般に、
サプリメントの形状では、食品からの摂取量を大きく上回るような量の摂取が可能となります。


しかし、食品安全委員会の数値が独り歩きして、それを疑うことなく信じているような医療従事者は少し情報不足かもしれません。


例えば、短期的には、イソフラボンの高用量投与が不妊治療に有用とする臨床データも知られています。



内閣府食品安全員会が上限値を設定する根拠となった論文の一つは、イタリアからの報告であり、

1日あたり150mgの摂取による子宮内膜肥厚という臨床データでした。


これを受けて、日本では、その半分の75mgが上限値を設定する際の目安になっています。


一方、前述の臨床データを報告したイタリアのグループは、逆転の発想をしています。


150mgで子宮内膜肥厚の作用がみられるなら、

その10倍量を短期間投与することが不妊治療に応用できるのでは、

と考えたようです。


そして、
不妊治療中の女性を対象に、1日あたり1,500mgの大豆イソフラボンあるいは偽薬を投与したところ、妊娠率が有意に改善したと報告しています。
(Fertil Steril. 2004 Dec;82(6):1509-13.)

大豆イソフラボン投与によって、
対照群に比べて、
妊娠率が16.2%から30.0%に有意的に改善したということです。

不妊治療を行う比較的短期間、黄体期における補完療法として、
大豆イソフラボンの高用量投与が選択肢の一つとして示唆されます。






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posted at 23:55 | この記事のURL
イソフラボンサプリメントと子宮内膜肥厚との関連:メタ解析 [2016年03月13日(日)]
今日は、医学関係の学会の臨時理事会でした。

定款変更などの議案があったので、理事の過半数の出席が必要ということでしたが、クリアできたようです。

さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンと、子宮内膜飛行との関連を検証したメタ解析が報告されていました。
(Oncotarget. 2016 Mar 7)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


一般に、食品に存在するグリコシド型(配糖体型)イソフラボンであれば、安全性の問題はありません。

しかし、エストロゲン様作用を有するイソフラボンを大量に長期に摂取することに懸念を示す意見もあります。

(例えば、子宮内膜がん/子宮体がんのリスクとの関連などです。)



そこで、
今回のメタ解析では、閉経前と閉経後において、イソフラボンによる子宮内膜肥厚への影響が検証されました。


具体的には、
2015年8月までの主要医学データベースから、
(PubMed, Embase, the Cochrane Library, web of science, CINAHL, WHO ICTRP)

23報が抽出され、解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、
全体では、イソフラボンサプリメントの経口摂取と、子宮内膜肥厚との間に有意な相関は認められませんでした。
(23報, 2167名; SMD:-0.05; 95%CI:-0.23, 0.13; P=0.60)


次に、
層別解析では、

1日あたり54mg以上の用量では、

子宮内膜厚が0.26mm有意に減少していました。
(10報, 984名; SMD:-0.26; 95%CI:-0.45, -0.07; P=0.007).


さらに、

北米での研究では、

イソフラボンサプリメントにより、子宮内膜厚が、0.23mm有意に減少していました。(7報, 726名; SMD:-0.23; 95%CI:-0.44, -0.01; P=0.04)


一方、

アジアでの研究では、
イソフラボンサプリメントにより、子宮内膜厚が、0.23mm有意に増加していました。
(3報, 224名; SMD: 0.23; 95%CI:-0.04, 0.50; P=0.10).



以上のデータから、

イソフラボンサプリメントの子宮内膜厚への作用には人種による差が示唆されます。


今後、長期投与による臨床的意義の検証が期待される分野です。





日本では、
「大豆イソフラボンアグリコンの安全な一日摂取目安量の上限値」

という表現が一人歩きし、

過度に神経質になっていることがあります。



この上限値というのは、10年ほど前の内閣府食品安全委員会の報告に基づいた情報です。


当時、食品安全委員会では、

-- 大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値:70〜75mg/日

-- 特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値:30mg/日
(いずれも大豆イソフラボンアグリコン換算値)

と発表しています。


そこで、一部の医療関係者では、
上限値の背景となった個別の研究の情報をよく検証せずに、

極端な場合、
「イソフラボンの摂取により子宮内膜肥厚が生じ、子宮がんのリスクが高まる」
といった誤解も聞きます。



実際の食品中では、アグリコン換算で、

納豆一パックあたり30〜35mg程度は含まれています。
(納豆100gあたり73.5mg)


豆腐には100グラムあたり20.3mgです。


つまり、食品からの摂取量は、簡単に上限値を超えてしまう状態です。




一般に、長期間、アグリコンの形で大量に摂取することに対しては、その安全性と有効性のバランスについて、個別に判断が必要です。


一方、更年期障害に伴う、うつ状態や不眠といった特定の症状を改善する目的で、アグリコンとして、比較的短期間、利用するという選択肢も考えられます。



一般に、
サプリメントの形状では、食品からの摂取量を大きく上回るような量の摂取が可能となります。


しかし、食品安全委員会の数値が独り歩きして、それを疑うことなく信じているような医療従事者は少し情報不足かもしれません。


例えば、短期的には、イソフラボンの高用量投与が不妊治療に有用とする臨床データも知られています。



内閣府食品安全員会が上限値を設定する根拠となった論文の一つは、イタリアからの報告であり、

1日あたり150mgの摂取による子宮内膜肥厚という臨床データでした。


これを受けて、日本では、その半分の75mgが上限値を設定する際の目安になっています。


一方、前述の臨床データを報告したイタリアのグループは、逆転の発想をしています。


150mgで子宮内膜肥厚の作用がみられるなら、

その10倍量を短期間投与することが不妊治療に応用できるのでは、

と考えたようです。


そして、
不妊治療中の女性を対象に、1日あたり1,500mgの大豆イソフラボンあるいは偽薬を投与したところ、妊娠率が有意に改善したと報告しています。
(Fertil Steril. 2004 Dec;82(6):1509-13.)

大豆イソフラボン投与によって、
対照群に比べて、
妊娠率が16.2%から30.0%に有意的に改善したということです。

不妊治療を行う比較的短期間、黄体期における補完療法として、
大豆イソフラボンの高用量投与が選択肢の一つとして示唆されます。




大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。




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サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


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posted at 23:53 | この記事のURL
更年期の血管神経症状に対する第一選択:コンセンサス・ステートメント [2016年03月09日(水)]
今月の産婦人科学の専門ジャーナルに、更年期の血管神経症状に対する第一選択としてイソフラボンを推奨したコンセンサス・ステートメントが、欧州(ドイツ・スイス・イタリア・オーストリア・スロベニア)のグループから報告されていました。
(Gynecol Endocrinol. 2016 Mar 4:1-4.)


イソフラボン類の摂取と、更年期のほてり(ホットフラッシュ)減少との相関は、1990年代初めに、大豆の摂取との関連による研究にて指摘されました。


それ以降、

大豆やレッドクローバーなどさまざまなイソフラボン源を用いて、多くの臨床研究が実施されされており、

適切なプロトコールにより行われた研究では、すべて、イソフラボンサプリメントの好影響を支持しています。


また、
リスク評価(EFSA 2015)では、いずれのヒト臨床研究でも、

乳腺や子宮、甲状腺において、イソフラボンとホルモン感受性細胞との潜在的な相互作用からの有害事象は見出されていません。


安全性に関しては、

1日あたり150mgまでの3年間の長期間投与により確認が行われました。


さらに、

高用量のイソフラボン摂取により、乳がんリスク低減作用も見出されました。


その他、
臨床での知見から、乳がんに対してタモキシフェンあるいはanastrozoleによる治療中でも、イソフラボン摂取による潜在的な好影響が示唆されています。




大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。



最近の研究では、次の報告があります。




大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ



植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析


植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。



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posted at 23:51 | この記事のURL
大豆イソフラボン含有豆乳飲料による更年期障害の改善作用 [2016年01月28日(木)]
今月の婦人科内分泌学の専門ジャーナルに、豆乳飲料による更年期障害の改善作用を示した臨床研究が、スペインのグループから報告されていました。
(Gynecol Endocrinol. 2016 Jan 25:1-6.)



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


さて、今回の研究では、
大豆イソフラボン高含有の豆乳飲料による更年期関連症状への影響が検証されました。


具体的には、

オープンラベルクロスオーバー法として、

スペインの13ヶ所のヘルスセンターから、

更年期の女性147名を対象に、

・豆乳飲料投与群:500ml/日、15gのたんぱく質、50mgのイソフラボン類含有

・対照投与群

の2群について、6週間毎の介入、計12週間の介入が行われています。


指標として、
更年期関連スケールとQOL、脂質代謝、心血管リスクなどが測定されました。


登録された147名のうち、90名が評価対象となりました。



解析の結果、

イソフラボン高含有投入飲料により、

更年期関連症状の有意な低下(改善)、
(20.4%、p&#8201;=&#8201;0.001)

泌尿器系症状の有意な低下(改善)、
(21.3%、p&#8201;<&#8201;0.05)
が認められたということです。

また、健康関連QOLの有意な改善も示されました。
(18.1%, p&#8201;<0.05)


以上のデータから、
大豆イソフラボン高含有の豆乳飲料による更年期関連症状の改善作用が示唆されます。




DHCでは、下記の製品を取り扱っています。


DHC青汁+豆乳(30缶入)
2つのヘルシー素材がこれ1本!イメージをくつがえすおいしさです!




最近の研究では、次の報告があります。




大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ



植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析


植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。






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サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


DHCが日本のサプリを健康にします。


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posted at 23:54 | この記事のURL
大豆イソフラボン摂取による高血圧リスク低下作用 [2016年01月01日(金)]
新年あけましておめでとうございます。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

(なお、本ブログは、私的なお勉強日記のため、特に面白い内容ではないと思います…。
なにとぞご了承ください。)



臨床高血圧研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆の摂取と血圧への影響を調べた臨床研究が、米国のグループから報告されていました。
J Clin Hypertens. 2015 Dec 28.)



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。



今回の研究では、

米国でのコホート研究として、

大豆の摂取と、血圧との関連に関して、

3142名のデータが調べられました。

(CARDIA:Coronary Artery Risk Development in Young Adults 研究のデータです。)


年齢や性別、BMI、喫煙歴、身体活動などの交絡因子で補正後、

解析の結果、

まず、全般的に、
高血圧の患者では、イソフラボンの摂取量が少ないことが見出されました。
(2.2±5.2 mg/d vs 4.1±11.7 mg/d; P<.001).


4分位で大豆イソフラボンの摂取量が最高群では、

最低群に比べて、

収縮期血圧が4.4 mm Hg低値であったということです。


大豆イソフラボンの摂取による収縮期血圧に対する降圧作用は、

白人よりも、黒人で、より顕著でした。
(P for interaction <.001)


以上のデータから、

大豆イソフラボンの摂取による収縮期血圧に対する降圧作用が示唆されます。



最近の研究では、次の報告があります。




大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ



植物エストロゲンによる更年期症状改善作用:メタ解析


植物エストロゲンの摂取による卵巣がんリスク低下:メタ解析



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。








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サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


DHCが日本のサプリを健康にします。


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DHCが第1位@利用している(利用したい)メーカー(経産省の調査)

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