今月の科学誌に、レッドクローバーとプロバイオティクスの併用投与により、更年期障害の症状軽減作用を示した臨床研究が、デンマークのグループ(Aarhus University Hospital)から報告されていました。
(PLoS One. 2017 Jun 7;12(6))
大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカなどには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカルの1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気の他、さまざまな生活習慣病に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。
今回の研究では、
レッドクローバー由来イソフラボンアグリコンを含むサプリメント投与による、
更年期障害の症状および24時間皮膚コンダクタンスへの影響が検証されました。
(皮膚コンダクタンスは、発汗の測定であり、自律神経の働きを調べています。)
具体的には、
二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、
40-65歳の更年期の女性62名を対象に、
(被験者は、1日あたり5回以上のほてりを経験し、FSH値が35 IU/L以上)
・レッドクローバー含有サプリメントを1日2回投与群、
(34mg/日のイソフラボンと、プロバイオティクス)
・偽薬投与群
の2群について、12週間の介入が行われ、
主アウトカムとして、
ほてりの回数が、24時間皮膚コンダクタンスを用いて測定されました。
副アウトカムは、
ほてりの強度、自己申告のほてりの回数とほてりの重症度、血圧、血中脂質です。
解析の結果、
まず、
レッドクローバー由来イソフラボン投与群において、
投与前と比べて、および偽薬群と比べて、12週間の投与後に、
24時間のほてりの回数が有意に減少(P < 0.01)、
ほてりの強度も有意な軽減(P<0.05)
が見出されました。
(レッドクローバー投与群の前後比較;-4.3 HF/24hr, CI -6.8 to -2.3; -12956 μS s-1, CI -20175 to -5737)
(偽薬投与群との比較;0.79 HF/24hr, CI -1.56 to 3.15; 515 μS s-1, CI -5465 to 6496)
また、自己申告のほてり頻度も、偽薬群に比べて、
レッドクローバー投与群において、有意な減少が認められています(P <0.05)。
(レッドクローバー群:-2.97 HFs/d, CI -4.77 to -1.17)
(偽薬群;0.036 HFs/d, CI -2.42 to 2.49)
その他の指標には、有意な変化は認められませんでした。
また、安全性に関して、レッドクローバーでの問題は認められませんでした。
以上のデータから、
更年期障害のほてり症状に対して、
レッドクローバー由来イソフラボン含有サプリメントによる症状改善作用が示唆されます。
今回の研究では、
自己申告での症状は副アウトカムであり、
主アウトカムとして皮膚コンコーダンスを用いた客観的な指標が用いられ、
二重盲検ランダム化偽薬対照試験として行われていますので、信頼性が高いと考えられます。
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