遺伝学の専門ジャーナル(電子版)に,日本人の肥満者において,既知の肥満関連遺伝子の意義を検証した研究が報告されています。(
J Hum Genet. 2010 Aug 12
PMID: 20703240.)
(理研のグループによる研究論文で,私は共同研究者です。)
今回の研究では,日本人1,228名を対象に,6遺伝子・8個のSNPsについて,肥満との関連が検証されました。
解析の結果,FTO遺伝子の2個のSNPsは,BMI,皮下脂肪,内臓脂肪とそれぞれ有意に相関が認められています。
一方,NRXN3,TFAP2B,MSRA,LYPLAL1,MC4Rについては,有意な相関は見出されていません。
(これらの遺伝子変異は,白人を対象にした研究では,ウエストヒップ比との相関が知られています。)
日本人に特有の遺伝子変異について,疾病感受性の知見が集積されれば,個別化医療への応用が期待されます。
また,遺伝子多型だけではなく,機能性食品素材の介入によるエピジェネティクスでの変化に関する研究の進展も注目されます。
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