サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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最新記事
フレイルは認知症リスクを高める@イタリア [2019年07月11日(木)]
今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、フレイルと、認知症リスクとの関連を調べた疫学研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Alzheimers Dement. 2019 Jul 2.)


フレイルは、高齢による虚弱に近い概念ですが、
身体的な機能の低下だけではなく、社会的、精神的な活力/機能の低下も含む概念です。

フレイルは、
「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」
と定義されます。

もともとは、老年医学の分野で使われる「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。
「Frailty」を訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになりますが、介入による可逆性を示すために、あえてカタカナのフレイルという表現が使われています。


さて、今回の研究では、

フレイルと認知症リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

イタリアでの縦断研究として、

高齢者2,171名を対象に、

フレイルの指標と、GDS(Geriatric Depression Scale)が調べられています。

(Italian Longitudinal Study on Aging (ILSA)という研究の一環です。)


解析の結果、

まず、
3.5年間のフォローアップ後に、

フレイルの被験者では、

認知症リスクが2.16倍に増加していました。
(HR: 2.16, 95% CI:1.07-4.37)

特に、血管型認知症は、3.21倍の増加でした。
(HR: 3.21, 95% CI: 1.05-9.75)


また、
7年間のフォローアップでも、
同様の傾向であり、

認知症リスクは1.84倍、
(HR: 1.84, 95% CI: 1.06-3.20)

血管型認知症は、2.53倍
(HR: 2.53, 95% CI: 1.08-5.91)

でした。


以上のデータから、

身体的・社会的・精神的なフレイルは、認知症のリスクであることが示唆されます。





機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:55 | この記事のURL
クルクミンが肥満者での神経認知機能に好影響を与える [2019年06月26日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、肥満者において、クルクミンによる神経認知機能への作用を調べた臨床研究が、オーストラリアのグループ(Swinburne University)から報告されていました。
(Curr Dev Nutr. 2019 Jun 13;3(Suppl 1).)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


先行研究では、

高齢者において、

ウコン/クルクミンの4週間の投与によるワーキングメモリの改善と疲労軽減作用が示唆されています。


今回の研究では、

クルクミンによる神経認知機能への作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検偽薬対照試験として、

50歳から80歳の80名(平均68.1歳)を対象に、

・クルクミン80mg、

・偽薬のいずれかを12週間投与され、


海馬機能に関係する認知機能に関して、

投与開始時、4週目、12週目の時点で測定が行われました。


解析の結果、

偽薬群に比べて、

クルクミン投与群では、

12週間後の時点で、

ワーキングメモリパフォーマンスやパターン分離タスクなどの指標での有意な改善が認められました。

また、
クルクミン投与群では、

4週および12週の時点で、

POMS(Profile of Mood States)での疲労スコアの有意な低下も認められました。


なお、バイオマーカー値に関しては、
各群での有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

健常な高齢者において、
クルクミン投与による神経認知機能への好影響が示唆されます。

今後、認知症の予防やMCIに対する有用性といった点から臨床的意義の検証が期待される分野です。



先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。




クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック





DHC速攻ウコンゼリー 3包入
酒席のお供「速攻ウコン」の、常備&携帯に便利なゼリータイプ!





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:53 | この記事のURL
オメガ3系脂肪酸による認知機能低下抑制作用:系統的レビュー [2019年06月25日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系必須脂肪酸と認知機能との関係を検証した系統的レビューが、スペインのグループ(Universidad de Navarra)から報告されていました。
(Nutr Hosp. 2019 Jun 19.)


世界的な高齢者の増加に伴い、

軽度認知障害(MCI)および加齢に伴う認知機能低下(ARCD)に対する対策が急務となっています。


EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



先行研究では、

オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)による認知機能低下抑制作用が示唆されています。


今回の系統的レビューでは、

主要医学データベースを用いて、

2010年1月から2017年12月の間に収載された、

オメガ3系必須脂肪酸(EPA、DHA、EPA+DHA)を投与して認知機能への作用を調べたランダム化比較試験(RCT)が検索され、

14報のRCTがレビューの対象となりました。


解析の結果、

14報のRCTのうち、10報では、

少なくとも一つの認知機能の改善が見出されました。
(ワーキングメモリ、遂行機能、言語記憶、短期記憶、知覚速度など)


以上、今回の系統的レビューから、

オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)による認知機能低下抑制作用が示唆されます。



DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))





機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
葉酸が多いと認知機能が維持される@イタリア [2019年06月14日(金)]
今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸の血中濃度が高いと認知機能も高く維持されるという相関を示した研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(J Alzheimers Dis. 2019 Jun 6.)



葉酸は、ビタミンB群の1種です。

葉酸サプリメントは妊娠初期に必須であるだけでなく、

中高年以降では、葉酸摂取による動脈硬化性疾患の予防や認知症の予防といった作用が示されています。


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



血中ホモシステインが高いと、認知症の発症が4倍になる


ホモシステイン高値はアルツハイマー病の原因である:メンデルランダム化メタ解析



葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 




葉酸サプリメントによる認知機能改善効果 




さて、
今回の研究では、

認知機能障害に関する因子として、

ビタミンB12および葉酸の作用が検証されました。


具体的には、

6年間の後ろ向きコホート研究として、

60歳以上を対象に、

定期検診での採血の検体と、認知機能スコアとの関連が検証されました。


解析の結果、

血中葉酸値が高いほど、

認知機能(MMSEスコア)が良好であるという相関が見出されました。

この相関は、

年齢や性別、教育年数の補正後でも同じでした。
(beta = 0.144, p = 0.001)


ホモシステイン値に対する葉酸値でのMMSEは、葉酸欠乏が、認知機能の低下と相関していました。

また、
高ホモシステイン血症があれば、より重度の認知機能障害が見出されました。


以上のデータから、

高齢者において、

ビタミンB群の評価が、認知機能低下の予防に対する経済的で実用的なアプローチに貢献すると考えられます。





認知症の予防のために、
現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。




葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)



イチョウ葉 脳内α(アルファ)30日分【機能性表示食品】
イチョウ葉由来の機能性関与成分2種で、脳の血流を改善し、記憶力の維持を!





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
カカオポリフェノールが軽度認知障害(MCI)の進行を抑える [2019年05月23日(木)]
今月の臨床医学のジャーナルに、カカオポリフェノールの摂取により、軽度認知障害(MCI)の進行が抑制されることを示した研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Medicina (Kaunas). 2019 May 17;55(5).)


認知症は、要介護・要支援となる原因の第1位であり、健康寿命延伸には認知症の予防が重要です。

軽度認知障害(MCI)は、認知症予備軍の状態です。


チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノール(フラボノイド類)は、

抗炎症作用や抗酸化作用を介した生活習慣病リスク低減効果が知られています。

また、血管内皮細胞由来のNO産生亢進を介して、高血圧改善作用を示します。

さて、

今回の研究では、

カカオポリフェノールによる軽度認知障害(MCI)に対する作用が検証されました。


具体的には、
後ろ向きコホート研究として、

56−75歳のMCI患者55名(男性29名、女性26名)を対象に、

(被験者は2017年1月から12月の間に「Center for Cognitive Disorder and Dementia of the IRCCS Centro Neurolesi Bonino Pulejo (Messina, Italy) 」に参加。)

カカオポリフェノールの摂取と、認知機能指標(MMSE)について、1年間のフォローアップが行われました。

解析の結果、

認知機能の低下が認められた患者群に比べて、

認知機能の悪化が認められなかった患者群では、

カカオポリフェノールの摂取が有意に高値でした。
(χ2 = 13.79, df = 1, p-value < 0.001)

次に、

認知機能の低下が認められなかった群(つまり認知機能が改善した群あるいは一定であった群)のサブ解析では、

改善が認められた群の46.2%が、カカオポリフェノール摂取群でした。



以上のデータから、

カカオポリフェノールの摂取による軽度認知障害(MCI)の進行抑制作用が示唆されます。


今後、介入試験など質的に高い研究による臨床的意義の検証が期待される分野です。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。

特に、ダークチョコレートによる心血管リスク低減作用は確立しているといいでしょう。

ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー





認知症の予防のために、
現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。







葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)



イチョウ葉 脳内α(アルファ)30日分【機能性表示食品】
イチョウ葉由来の機能性関与成分2種で、脳の血流を改善し、記憶力の維持を!





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:55 | この記事のURL
ブルーベリーによる認知機能改善作用:系統的レビュー [2019年04月19日(金)]
今月の脳科学の専門ジャーナルに、ブルーベリーによる認知機能および気分感情への作用を検証した系統的レビューが、オーストラリアのグループ(Swinburne University of Technology)から報告されていました。
(Brain Behav Immun. 2019 Apr 15.)


ブルーベリーにはポリフェノールの1種のアントシアニン類が含まれており、

抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性が知られています。

先行研究では、ブルーベリーによる認知機能や気分/感情への働きが示唆されています。

そこで、

今回の系統的レビューでは、

ブルーベリーを用いたランダム化比較試験(RCT)による認知機能や気分感情への作用が検証されました。


具体的には、

12試験、11報が対象となりました。

内訳は、

フリーズドライブルーベリー:9報、

ブルーベリー(果実):2報、

ブルーベリー濃縮:1報

であり、

被験者は、

子ども5報、

若年者1報、

健常高齢者4報、

認知機能障害2報、

でした。


解析の結果、

8報では、

ブルーベリーの摂取あるいはサプリメントによる認知機能の改善、記憶能の改善が見出されたということです。


また、

気分感情については、1報にて、群間比較でブルーベリー製品の摂取による好影響が検出されました。

一方、4報では有意な改善は見出されませんでした。


以上、今回の系統的レビューから、

6か月間までの摂取により、認知機能の改善作用が示唆されます。

ただし、

試験デザインや用量、アントシアニンの含有量などについて、さらに検証が必要と考えられます。





ブルーベリーについては、下記の研究があります。


メタボリック症候群でのブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる糖代謝改善作用 




ブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる認知機能・記憶能改善作用
 



ブルーベリーが心血管リスクを抑制する



ブドウおよびブルーベリーポリフェノールが健常高齢者の認知機能を改善する





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:57 | この記事のURL
認知症に対するオメガ3系脂肪酸+葉酸の作用 [2019年04月13日(土)]
今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、認知症に対するオメガ3系必須脂肪酸の作用におけるホモシステイン値の影響を検証した臨床研究が、スウェーデンのグループ(Uppsala University)から報告されていました。
(J Alzheimers Dis. 2019 Apr 1.)


軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病に対するオメガ3系必須脂肪酸の働きを検証した臨床試験では、認知機能低下抑制作用について、必ずしも一致した結果とはなっていません。


MCIやアルツハイマー病に対するEPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸の有用性、葉酸などのビタミンB群、ウコン/クルクミンなどの有用性が示唆されています。

そこで、
今回の研究では、

中等度のアルツハイマー病患者の認知機能に対するオメガ3系必須脂肪酸の働きについて、

ビタミンB群のマーカーであるホモシステイン値との関連が検証されました。

具体的には、

オメガAD(OmegAD)研究の一環として、

地域居住のアルツハイマー病患者(MMSE&#8805;15)171名を対象に、

・1.7gのDHA+0.6gのEPA投与群:88名

にて6か月間の介入が行われました。


解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸(EPA+DHA)サプリメントおよび総ホモシステイン値と、

MMSE (p&#8202;=&#8202;0.040), global CDR (p&#8202;=&#8202;0.059), CDRsob (p&#8202;=&#8202;0.023)
との間に有意な相関が見出されました。

なお、
ADAS-cogには有意な相関は示されませんでした。
(p&#8202;=&#8202;0.649)


総ホモシステイン値が11.7μmol/L未満の患者では、

偽薬群に比べて、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与群において、

認知機能の有意な改善
MMSE (+7.1%, 95% CI: 0.59 to 13.7%, p&#8202;=&#8202;0.033)

臨床症状の有意な改善
CDRsob (-22.3%, 95% CI: -5.8 to -38.7%, p&#8202;=&#8202;0.009)

が見出されました。


以上のデータから、

オメガ3系必須脂肪酸(EPA,DHA)による認知機能改善作用は、

ホモシステイン値が低い群でより顕著であることが示唆されます。

したがって、

葉酸サプリメントによる高ホモシステイン血症を改善し、

EPA+DHAサプリメントによる併用が有用と考えられます。




血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。

今回の研究に関連した別のサブ解析も知られています。

葉酸が網膜アテローム性動脈硬化症リスクを予防@糖尿病合併高血圧症患者



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:54 | この記事のURL
アルツハイマー病の治療薬が認知症を進行させる:メタ解析 [2019年02月25日(月)]
65歳以上の日本人が要介護になる原因の第1位は認知症です。


認知症の6割は、アルツハイマー病です。

日本では、アルツハイマー病(AD)の治療薬として、コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル, ガランタミン,リバスチグミン)と、NMDA受容体拮抗薬(メマンチン)が使われており、両者の併用も行われています。

しかし、これらの薬は病気の本質に働くわけではなく、その効果は限定的であり、
アルツハイマー病は徐々に進行します。

昨年、フランス保健省が、認知症治療薬を保険適応外としたことが話題にもなりました。


その後、アメリカ医師会ジャーナル(JAMA)に発表されたメタ解析によると、

コリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬の投与群は、対照群に比べて、認知症がより進行する、と報告されました。
(JAMA Netw Open. 2018 Nov 2;1(7):e184080.)



アルツハイマー病の臨床試験では、

コリンエステラーゼ阻害薬(ChEIs)やNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)が投与されますが、

先行の観察研究では、

これらの医薬品の投与群は、

非投与群に比べて、

認知機能テストに基づく認知機能の低下がより顕著であることが示唆されています。


そこで、

今回のメタ解析では、

アルツハイマー病の臨床試験において、

コリンエステラーゼ阻害薬あるいはメマンチンの併用による認知機能へのアウトカムが検証されました。


10報から2,714名の被験者データ(平均年齢75.0歳、58%が女性、9%が人種マイノリティ)が対象となりました。

処方の内訳は、

906名(33.4%)が ChEIs(コリンエステラーゼ阻害薬)を服用、

143名(5.3%)がメマンチンを吹くよう、

923名(34.0%)が両者を併用、

742名(27.3%)はいずれも非投与群でした。


メタ解析の結果、

認知機能(ADAS-cog)に関して、

医薬品の非投与群に比べて、

コリンエステラーゼ阻害薬あるいはメマンチンの投与群のほうが、

有意な低下を示しました。
(1.4 points/y; 95% CI, 0.1-2.7)


以上のメタ解析データから、

観察研究と同様に、

アルツハイマー病の臨床試験でも、

コリンエステラーゼ阻害薬あるいはメマンチンの投与群のほうが、非投与群に比べて、認知機能が有意に低下することが示唆されました。

今後、層別解析による適正使用の情報が期待されます。





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葉酸サプリメントによる認知機能改善効果


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究




葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

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posted at 23:52 | この記事のURL
ホモシステイン高値はアルツハイマー病の原因である:メンデルランダム化メタ解析 [2019年02月06日(水)]
日本人が健康寿命でなくなる原因の一位は、認知症です。

したがって、健康寿命を延ばすためには、認知症の「予防」が最も大切です。


日本人の認知症の6割は、アルツハイマー病です。

アルツハイマー病の原因として、血中のホモシステイン高値があります。


これまでの観察研究では、

ホモシステインが高いほど、認知症の罹患率が上昇すること、

血中葉酸値が高いほど、アルツハイマー病のリスクが低下することが報告されてきました。



アルツハイマー病研究の専門ジャーナルに、

高ホモシステイン血症が認知症のリスクである相関を示したメンデルランダム化メタ解析が報告されていましたので読んでみました。
(J Alzheimers Dis. 2016 Mar 22;52(2):747-56)


従来の観察研究では、相関関係は示唆されても、因果関係の立証のためには、介入試験が必要とされてきました。

しかし、介入試験には膨大なコストと時間がかかります。 
観察研究には、交絡因子やセレクションバイアス、報告バイアスなどの目的とする関連に影響を及ぼす要因が含まれる可能性に加えて、因果関係の立証にも十分ではないという課題があります。

これに対して、メンデルランダム化メタ解析という手法では、観察研究のデータを、遺伝子多型に基づいてランダム化し、形質との関連に交絡要因を含まないことや逆の因果関係を持たないことから、遺伝子多型を操作変数として形質に影響を及ぼす因子との関連を推定できると考えます(遺伝子多型は環境要因の影響を受けずに、無作為に子孫に配分される「メンデルの独立の法則」に従っていることに基づきます)。

メンデルランダム化メタ解析は、統計学的な因果推論の枠組みを利用して、観察研究に用いるデータでも因果推論を可能にする、新しい手法です。



血中ホモシステイン値が高いと、アルツハイマー病のリスクになることは、
観察研究を含む疫学研究のメタ解析で示されてきました。

一方で、研究の異質性などの課題もあり、交絡因子の影響が排除できないことから、因果関係については議論がありました。


そこで

今回の研究では、

メンデルランダム化メタ解析として、

ホモシステイン血症と、アルツハイマー病との因果関係が検証されました。



具体的には、

主要医学データベースをもちいて、
(PubMed and EMBASE)

データベース開始時から2015年9月までに収載された論文を対象に、

葉酸代謝関連遺伝子変異のMTHFR遺伝子多型;MTHFR C677T (rs1801133)とアルツハイマー病のリスクを調べた論文が検索され、

34報、9397名のデータが解析の対象となりました。

なお、最近のメタ解析では、
ホモシステイン値とMTHFR C677T (rs 1801133)との相関が示されています。



解析の結果、

血中の総ホモシステイン値と、

アルツハイマー病のリスクとの間に有意な相関が認められました。
(OR&#8202;=&#8202;3.37; 95% CI&#8202;=&#8202;1.90-5.95; p&#8202;=&#8202;2.9×10-5).


以上のメンデルランダム化メタ解析の結果から、

議論の多かった認知症と葉酸の予防効果についても、

血漿総ホモシステイン濃度とアルツハイマー型認知症の危険度との間に有意な関係が確立され、
(オッズ比は3.37と大きく、95%信頼区間は1.90-5.95であり有意性はp
=2.9×10-5と高いものです)

病因となるホモシステインを減らせばアルツハイマー病の予防が出来ることが判明しました。




*葉酸とは
葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。

葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


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高リスク群APOE4遺伝子保因者でも認知症が予防できる:FINGER研究 [2018年12月17日(月)]
ApoE4遺伝子は、アルツハイマー病のリスク因子であることが分かっています。

神経学の専門ジャーナルに、ApoE遺伝子保因者であっても、生活習慣の改善によって、認知症が予防できる、という研究が、フィンランドでのFINGER研究にて報告されています。
(JAMA Neurol. 2018 Apr 1;75(4):462-470.)


アポリポタンパク質E(ApoE)は、アルツハイマー病の原因であるアミロイドβたんぱくの蓄積や凝集に関わる物質であり、その発現を司るAPOE(アポイー)遺伝子のタイプによって、アルツハイマー病のリスクが異なることが分かっています。
ApoE遺伝子には、ε(イプシロン)2、ε3、ε4の3つの種類(=対立遺伝子、アレル)があり、それぞれに対応するE2、E3、E4の3つのアイソフォームがApoEには存在します。
このうち、ApoEの対立遺伝子ε4(表現型:アポE4)では、アルツハイマー病のリスクが高いことが分かっています。

昨日のブログでFINGER研究をご紹介しました。

ライフスタイルの改善による認知症の予防効果:FINGER研究 


FINGER研究では、生活習慣への介入によって、認知症リスクが低下することが示されました。


今回の研究では、

ApoE4遺伝子を有する高リスク群において、生活習慣への介入による認知症リスクへの作用が検証されました。


具体的には、

FINGER研究のサブ解析として、

(FINGER;Finnish Geriatric Intervention Study to Prevent Cognitive Impairment and Disability)

フィンランドの6つのセンターにて、

2009年9月7日から2011年11月24日までスクリーニングとランダム化が行われ、

2年間の生活習慣への介入が実施、

2015年8月1日から2016年3月31日まで、データの解析が行われています。


被験者は、
60歳から77歳で、

心血管疾患リスク因子、加齢、認知症のリスが高い、同年齢に比べて認知機能がやや低下、

という群です。

1,260名の参加者のうち、APOE遺伝子多型が調べられた1175名が対象となりました。


被験者は、

・生活習慣への介入群(食事、運動、認知機能トレーニング、血管リスク管理)

・対照群(一般的な健康アドバイス)

の2群に分けて、2年間の介入が行われました。
(なお、被験者には、どちらの介入群であるかは知らせていません。)

主アウトカムは、包括的な認知機能検査指標です。


1109名の参加者(平均年齢69.3歳、女性は514名 [46.3%])のうち、

ApoE4遺伝子多型の保有者は362 名でした。
(173名が介入群、 189名が対照群)

747名が非保因者です。
(380名が介入群、367名が対照群)


ApoEの保因者と非保因者では、介入前には、血中コレステロール値以外には有意差は見出されませんでした。


解析の結果、


介入群と対照群との間で、

認知機能スコアの年間の変化は、

ApoE保因者群では、
0.037 (95% CI, 0.001 to 0.073)

非保因者では、
0.014 (95% CI, -0.011 to 0.039)

でした。

介入の効果は、

保因者と非保因者の間で有意差は見出されませんでした。
(0.023; 95% CI, -0.021 to 0.067).

グループ内での解析では、

保因者のほうが、非保因者に比べて、介入の効果がより良好であることが示唆されました。


以上のデータから、

ApoE4の保因者であり、認知症の高リスク群であったとしても、

生活習慣への介入により、認知症の予防効果が示唆されます。




FINGER研究は、興味深い研究ですが、ごくごく一般的な生活習慣の改善となっています。

食事療法では、フィンランドでの研究のためか、地中海食やエクストラバージンオリーブオイルの推奨になっていません。

地中海食やMIND食のエビデンスを見れば、脂質はエクストラバージンオリーブオイルが優れていることは明らかです。

また、自宅で脳トレのようなことは、継続できるといいのですが。。。


現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。







葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



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ライフスタイルの改善による認知症の予防効果:FINGER研究 [2018年12月16日(日)]
食生活や運動習慣が、認知症のリスクと関連することが知られています。

最近の研究では、食生活に関して、地中海食やMIND食による認知症の予防効果が報告されています。


フィンランドで行われている研究では、認知症の予防に対するライフスタイル(生活習慣)の働きが検証されてきました。

2015年にランセット誌に発表された研究によると、高齢者の認知機能の低下に対する生活習慣への介入の有用性が示されています。
(Lancet. 2015 Jun 6;385(9984):2255-63)


具体的には、FINGER研究(Finnish Geriatric Intervention Study to Prevent Cognitive Impairment and Disability:認知機能障害予防のためのフィンランド高齢者への介入研究)と呼ばれる、二重盲検ランダム化対象試験であり、


2009年9月7日から2011年11月24日の間に、先行する全国調査から、
60-77歳の高齢者2654名がスクリーニングされ、

1260名が被験者となり、

介入群:631名、

対照群:629名が対象となりました。


被験者は、
CAIDE (Cardiovascular Risk Factors, Aging and Dementia)での認知症リスクスコアが6ポイント以上であり、(つまり高リスクであり、)

認知機能が同年代と同等か、やや低下している高齢者です。


2群に分けて、

2年間の多面的な介入(食事、運動、認知機能トレーニング、心血管リスクモニタリング)がおこなわれた群と、

対照群(一般的な健康アドバイス実施)

との比較が行われました。


主アウトカムは、包括的な神経精神テスト(NTB)Zスコアです。


介入群では、次のようなライフスタイルの改善が行われました。

@食事療法:
タンパク質はエネルギー比で10%から20%
脂肪分はエネルギー比で25%から35%
・飽和脂肪酸およびトランス脂肪酸は10%以下
・一価不飽和脂肪酸は10%から20%
・多価不飽和脂肪酸を5%から10%
・オメガ3系脂肪酸を1日に2.5グラムから3グラム
炭水化物はエネルギー比で45%から55%
食物繊維を1日に25グラムから30グラムとる
塩分は1日5グラム以下
アルコールはエネルギー比で5%まで
砂糖は1日50グラムまで
バターの代わりに植物性マーガリンや菜種油を使用
少なくとも1週間に2回魚を食べる
野菜や果物を豊富に取り、精製していない穀物、低脂肪牛乳、肉製品を積極的にとりいれる

A「運動プログラム」は各自の体力や体調に応じて、ジムで理学療法士の指導のもとで、週に1回から3回の筋肉トレーニング、週に2回から5回の有酸素運動。

B「脳のトレーニング」は、グループセッションと個人セッションに分けて実施。
グループセッションでは、記憶や認知機能の加齢による変化、日常生活での工夫を座学で。コンピューターにて学習進度の測定。
個人セッションは、ワーキングメモリーやエピソード記憶、実行機能などの認知機能をトレーニングするプログラムを、各自が自宅でコンピューターを使って、1回に10分から15分、週に3回実施。

C健診と血管リスク管理として、定期的に血圧や体重、BMIなどの身体測定を実施。


介入群では591名 (94%)、

対照群では599名 (95%)が

介入後の評価を1回以上受けており、

ITT解析の対象となりました。


2年後の時点で、

NTB総Zスコアの変化は、

介入群では、
0&#183;20 (SE 0&#183;02, SD 0&#183;51)

対照群では
0&#183;16 (0&#183;01, 0&#183;51)

でした。


1年間あたりのNTB総スコアの変化は、

両群間で有意差が見出されました。
(0&#183;022, 95% CI 0&#183;002-0&#183;042, p=0&#183;030)


認知機能のうち、「実行機能」や「処理速度」といった項目では、対照群に比べて、介入群で有意な向上がみられました。



なお、全体では、153名 (12%)が試験から脱落しています。


有害事象は、
介入群では46名(7%)
対照群では6名(1%)
に見出されました。

最も多い有害事象は、筋骨格系の疼痛です。(介入群32名5%、対照群はゼロ)



以上のデータから、

一般高齢者のうち、認知機能の低下リスクが高い群では、

生活習慣(食事や運動、認知機能トレーニング)などにより、認知機能の低下抑制効果が示唆されます。



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血中ホモシステインが高いと、認知症の発症が4倍になる [2018年11月19日(月)]
臨床栄養学の専門ジャーナルに、認知症の発症と、血中ホモシステイン値および葉酸値との関係を検証したコホート研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2005 Sep;82(3):636-43)


今回の研究では、高齢者において、血中ホモシステイン値の上昇と、認知症及びアルツハイマー病との関連が検証されました。


具体的には、

イタリアでのコホート研究の一環として、

認知症を有していない高齢者816名 (男性382名、女性434名、平均74歳)を対象に、


試験登録時の血中ホモシステイン値と、

フォローアップ期間での
新規発症の認知症とアルツハイマー病が調べられています。


交絡因子として、

年齢、性別、教育、ApoE遺伝子多型、心血管リスク因子、血中葉酸値、血中ビタミンB12で補正が行われました。


平均4年間のフォローアップ期間中、認知症患者が112名発症しました。

そのうち、アルツハイマー病は70名でした。


高ホモシステイン血症(> 15 micromol/L)の被験者では、

認知症の発症リスクが2.08倍
(HR2.08, 95% CI: 1.31, 3.30; P = 0.002)

と有意に増加していました。


また、アルツハイマー病のリスクは、2.11倍でした。
(HR 2.11, 95% CI: 1.19, 3.76; P = 0.011)


血中ホモシステイン値を四分位で分けて、

4年間の認知症の累積発症頻度(%)を調べた結果、

最低群(10.1μmol/L未満)では6.16%(211名中13名)であったのに対して、

10.1〜12.5μmol/Lの群では11.27%(204名中23名)と倍増し、

12.6〜15.0の群では11.41%(184名中21名)に増加、

さらに、最高群の15.0μmol/L以上では4倍の25.35%(217名中55名)にも達していました。

なお、

高ホモシステイン血症およびその他の交絡因子とは独立して、


血中葉酸低値(< or = 11.8 nmol/L) も、


認知症のリスクが1.87倍、
(1.87; 95% CI: 1.21, 2.89; P = 0.005)


アルツハイマー病のリスクが1.98倍、

(1.98; 95% CI: 1.15, 3.40; P = 0.014)


という有意な相関が見出されたということです。


その他、

ビタミンB12については、有意な相関は認められませんでした。


以上のデータから、

高齢者において、

高ホモシステイン血症および低葉酸値は、いずれも、認知症とアルツハイマー病のリスクになります。



これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


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といった報告があります。




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一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


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日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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軽度認知障害(MCI)に有用な食品成分:系統的レビュー [2018年11月16日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、軽度認知障害(MCI)に対する食品成分介入試験についての系統的レビューが、イギリスのグループ(Queen's University Belfast)から報告されていました。
(Br J Nutr. 2018 Nov 9:1-18.)

機能性食品成分が、抗酸化作用や抗炎症作用を介して、認知機能の維持や低下抑制をしめすことから、認知症の予備群である軽度認知障害(MCI)に対しての有用性が考えられます。


今回の系統的レビューでは、

MCI患者に対する食品成分の有用性が検証されました。

具体的には、

5つの主要医学データベースが用いられ、

MCI患者でのランダム化比較試験(RCT)により、

認知症あるいはアルツハイマー病の発症を主アウトカム、

認知機能関連指標を副アウトカムとした論文が検証され、

16報が解析の対象となりました。

(論文の異質性のため、つまり、食事の介入方法、認知機能測定などで違いが大きく、比較は容易ではなかったということです。)


解析の結果、


認知機能に関して、

記憶能などの改善が認められた介入方法の中では、

ビタミンB群の投与が最も安定的に有用性見出されました。

それらの試験の内訳は、
葉酸を含むビタミンB群(1報, n 266), 葉酸単独投与 (1報, n 180), DHA とEPA (2報, n 36 とn 86), DHA (1報, n 240)、フラボノール(1報, n 90)
でした。


したがって、葉酸を含むビタミンB群、オメガ3系必須脂肪酸などを含む食事が、MCIの認知機能の維持に有用であることが示唆されます。

今後、これらのサプリメントによる介入試験などでのMCIにおける臨床的意義の検証が期待されます。


今回のレビューでも示されているように、認知症の予防には葉酸サプリメントの効果が最も確立しています。

これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。




DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



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葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


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葉酸によるアルツハイマー病の予防メカニズム [2018年11月04日(日)]
アルツハイマー病の病態には、βアミロイドたんぱくの蓄積が関与します。

in vitro研究において、

ホモシステインは、

βアミロイドによるカルシウム流入とアポトーシスを促進する作用があります。



また、

動物研究では、

ホモシステインと葉酸欠乏が、海馬ニューロンでのDNA修復を障害し、

その結果として、アミロイドβによる毒性の影響を受けやすいことが示されています。



さらに、

アルツハイマー病の病態では脳血管疾患の関与もあり、

高ホモシステイン血症は動脈硬化のリスクであり、

葉酸はホモシステイン値を低下させることで動脈硬化を抑制します。



横断研究と前向き研究では、

ビタミンB群および葉酸の摂取量と、認知症および認知機能についての様々な報告があります。

まず、

フラミンガム研究では、

ホモシステイン値が14μmol/L以上では、

アルツハイマー病リスクが倍増することが示されています。

しかし、血中葉酸、B6、B12と、アルツハイマー病のリスクとの間に相関は見出されませんでした。


別の報告では、

ホモシステイン値と、アルツハイマー病のリスクとの相関は年齢によって異なることが示されています。


さらに、
他の報告では、
ホモシステインの高値が、認知機能の低下との相関も示されていますが、必ずしも一致した結果(相関)ではありません。


報告によって相関の有無が異なる理由として、

葉酸が、ホモシステインとは独立したメカニズムにおいて、アルツハイマー病リスクと関連している可能性が考えられます。


米国では、1998年から葉酸の強制添加が開始され、

全般的に、
ホモシステイン値の低下をもたらしました。




葉酸によるホモシステイン値や認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、

葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果


といった報告があります。



なお、
65歳以上でホモシステイン値が13μmol/L以上の276名を対象にしたランダム化二重盲検偽薬対照試験では、
葉酸、B6、B12の2年間の介入により、血中ホモシステイン値が低下しましたが、認知機能での有意差は検出されませんでした。
ただし、2次解析では、認知機能低下の高リスク群において、ビタミンB群による低下抑制が示唆されました。



平均的な日本人の摂取量では、

動脈硬化の予防の点からは葉酸が充足されていないので、葉酸サプリメントあるいは強化食品として利用する意義があると思われます。

(葉酸不足やビタミンB12不足の場合も同様です。)

葉酸サプリメントを選ぶ際には、ビタミンB6、ビタミンB12と一緒になった製品が必要です。

葉酸サプリメントによる認知症予防効果も複数の臨床研究によって示されています。

一方、有用性を検出できなかったという報告もありますが、(水溶性ビタミンですので)有害事象などは一切、見出されていません。

葉酸の摂取による認知症予防やアルツハイマー病リスク低減効果は、複数の観察研究でも示されています。

認知症の原因には未知の因子も含めて複数あるため、葉酸だけですべての解決になるわけではありませんが、
高ホモシステイン血症が認知症や動脈硬化症のリスクであることは確立しており、
葉酸サプリメントを使って、確実に簡便に安価に葉酸を摂ることで、

認知症や脳卒中を予防できるといえます。


なお、
日本や中国のように、葉酸の強制添加が行われていない国では、葉酸サプリメントを利用することになります。

この場合、安全性、有効性は当然として、経済性(費用対効果)の点からも適切な製品を利用することが重要です。

(認知症、脳卒中の予防には、継続して何年も摂ることになりますので、安全性や有効性は当たり前であり、その上で、継続できる価格であることが必須です。)

私はもちろん、DHC葉酸を毎日摂っています。



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葉酸がアルツハイマー病を予防する@米国 [2018年11月03日(土)]
昨日のブログで紹介しました、
血中葉酸が高いとアルツハイマー病リスクが半減する
という論文に関連して、

発表の翌年に、同じ著者から詳しいデータが他のジャーナルに掲載されていましたので、読んでみました。

栄養学研究の専門ジャーナルに、

葉酸の摂取が多いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという相関を示した研究が、米国コロンビア大学のグループから報告されていました。
(J Nutr Health Aging. 2008 Nov;12(9):648-50.)


コホート研究として、
ニューヨークのマンハッタン北部に居住する65歳以上の高齢者を対象に、
(「試験登録時には認知症を有していない65歳以上の被験者」

半定量的な61項目の食事摂取頻度調査票を用いた調査が行われ、

調査を完了した965名を対象に、

食事調査に基づき、

葉酸、ビタミンB6、B12に関して、総摂取量、食事からの摂取量、サプリメントからの摂取量、


エネルギー摂取量が推計され、


アルツハイマー病のリスクと、

エネルギー量で調整した葉酸、B6、B12の摂取量との関連が検証されました。


認知症の診断は、2名の神経内科医と、1名の精神科医、2名の神経精神科医によって、

試験開始時と、フォローアップ期間の情報に基づいて、

認知症は、DSM-IVクライテリア、アルツハイマー病はNINCDS-ADRDAクライテリアに従って診断されました。


認知症の発症に係わる交絡因子として、

年齢、性別、人種、教育年数といった因子、

アルツハイマー病のリスクである糖尿病、高血圧、心臓病、現在の喫煙習慣、脳卒中について、自己申告で調べられています。


心臓病については、

心房細動の既往歴、その他の不整脈、心不全、心筋梗塞、狭心症が調べられ、

ApoEε4のホモ、ヘテロ、なしについて層別が行われました。

(なお、アポリポタンパク質E(ApoE)は、アルツハイマー病の原因であるβアミロイドたんぱくの蓄積や凝集に関わる物質であり、その発現を司るAPOE(アポイー)遺伝子のタイプによって、アルツハイマー病のリスクが異なることが分かっています。

ApoE遺伝子には、ε(イプシロン)2、ε3、ε4の3つの種類(=対立遺伝子、アリル)があり、それぞれに対応するE2、E3、E4の3つのアイソフォームがApoEには存在します。

ApoEの対立遺伝子ε4(表現型:アポE4)では、アルツハイマー病のリスクが高いことが分かっています。)


平均フォローアップ期間は、

6.1±3.3年間であり、

観察人年は5,902人年でした。

この中から、192名のアルツハイマー病が発症しました。

患者の平均年齢は、
75.8±5.8歳、

70.2% が女性、

人種の内訳は黒人32.6%, ヒスパニック系45.3%、白人22.1%でした。

アルツハイマー病のリスクであるApoE4遺伝子保因者(ホモあるいはヘテロ)は29.2%でした。

また、 19.3%が糖尿病、60.3%が高血圧,27.8% が心臓病, 10.3%が脳卒中でした。


ビタミンB群の平均摂取量は、

葉酸;446 ± 226.8 μg,

B12;12.6 ± 18.8 μg,

B6; 7.1 ± 17.3 mg

でした。


フォローアップ期間中に、
アルツハイマー病を発症した被験者の特徴は、
高齢である、
教育年数が短い、
ヒスパニックの割合が高く白人が少ない、
ApoE4アレル保因者、
糖尿病や高血圧、心臓病、脳卒中の罹患率が高い
ということでした。


ビタミンB群との関連では、
まず、
アルツハイマー病の発症と、エネルギー摂取量で補正したB6やB12の摂取、あるいはサプリメントの利用との間には相関は認められませんでした。

次に、
葉酸では、
アルツハイマー病ではない被験者に比べて、
アルツハイマー病の発症者では、
エネルギー摂取量で補正後の葉酸の摂取量が低い傾向にありました。


葉酸の総摂取量の4分位では、

葉酸の摂取量が多いほど、アルツハイマー病のリスクが低下していました。
(表)


葉酸の摂取によるアルツハイマー病のリスク低下という相関は、
B6とB12の摂取量で補正後に統計学的に有意でした。

一方、
この相関は、
サプリメントではなく、食事からの葉酸の摂取とアルツハイマー病のリスクとの間では、有意な関連は見出されませんでした。


食事からの葉酸の摂取での4分位では、

他のビタミン類で補正後、

アルツハイマー病のリスクが20%低下傾向にありました。
(HR;0.8、95% CI = 0.5,1.2; p for trend =0.25)

次に、

葉酸サプリメントでは、

全体の解析では、有意な相関が見出されませんでした。
(HR = 1.0; 95% CI: 0.7,1.4)

しかし、
400マイクログラム以上の葉酸サプリメントの摂取群では、

アルツハイマー病のリスクが30%低下傾向が見出されました。
(HR = 0.7; 95% CI: 0.5,1.2)


なお、
B6とB12の総摂取量は、

アルツハイマー病のリスクとの有意な関連は認められませんでした。


以上のデータから、

食事あるいはサプリメントからの葉酸の総摂取量が多いほど、

アルツハイマー病のリスクが低いという相関があること、

また、この相関は、
アルツハイマー病の他のリスクファクターである心臓病、脳卒中、B6とB12とは独立していること、

が示唆されます。



葉酸についてはサプリメントの有用性も示されています。

葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 





葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


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血中葉酸が高いとアルツハイマー病リスクが半減する [2018年11月02日(金)]
葉酸やビタミンB6、ビタミンB12は、血中ホモシステイン値を下げることで、
アルツハイマー病を抑制すると考えられます。

少し前の研究ですが、神経学の専門ジャーナルに、葉酸の血中濃度が高いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという研究が、米国コロンビア大学のグループから報告されていました。
(Arch Neurol. 2007 Jan;64(1):86-92.)


今回の研究では、

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取と、アルツハイマー病のリスクとの関連が検証されました。



具体的には、

試験登録時には認知症を有していない65歳以上の被験者965名を対象に、

半定量的な食事摂取頻度調査票を用いた調査が行われ、

6.1±3.3人・年のフォローアップが行われています。

葉酸、ビタミンB6、B12について、総摂取量、食事からの摂取量、サプリメントからの摂取量、

エネルギー摂取量が推計され、


アルツハイマー病のリスクと、

エネルギー量で調整した葉酸、B6、B12の摂取量との関連が検証されました。

主アウトカムは、

アルツハイマー病の発症率です。


解析の結果、

フォローアップ期間中、

192名のアルツハイマー病の患者が見出されました。


年齢、性別、教育、人種、ApoEのε4アレル、糖尿病、高血圧、喫煙習慣、心臓病、脳卒中、ビタミンB6、B12値で補正後、

4分位で、
血中葉酸濃度が最低群に比べて、

最高群では、
アルツハイマー病のリスクが50%低下するという相関が見出されました。
(HR, 0.5; 95%CI, 0.3-0.9; P=.02 for trend)


一方、

ビタミンB6やB12値と、アルツハイマー病のリスクとの間には有意な関連は認められませんでした。


以上のデータから、

葉酸の摂取量がアルツハイマー病の予防になると考えられます。


葉酸についてはサプリメントの有用性も示されています。

葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 





葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


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欧米では認知症患者が減少 [2018年11月01日(木)]
日本や中国では認知症は、増えていますが、

アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに認知症(有病率)は減少しています。


米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較 



日本では、高齢者の4人に一人が認知症あるいは認知症予備軍(軽度認知障害、MCI)と推計されています。

米国では、400〜500万人の高齢者が認知症と推計されています。

認知症患者は、米国でも大きな社会問題であり、患者や家族、政府にとって経済的な負担ともなっています。

今後の高齢者数の増加によって、米国および全世界では、認知症高齢者の患者数は、2050年までに3倍に達するという試算もあります。


これに対して、最近の研究によると、高所得国の一部では、過去25年間の間に、認知症高齢者の患者数が減少している、という報告もあります。

高所得国の高齢者において、認知症患者数が減少している理由として、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)といった心血管リスクの改善、教育水準の向上などが推察されています。

例えば、フラミンガム心臓研究という疫学研究では、高等学校教育を受けた被験者において1977年と比べて、2008年には20%減少していました。

また、
イギリスの研究では、認知症患者の割合は、1991年の8.3%から、2011年には6.5%へと有意に減少しています。減少幅は、24%に達しており、患者数に換算すると20万人の減少に匹敵します。(Lancet. 2013 Oct 26; 382(9902): 1405&#8211;1412.)
 欧米では、過去20年から30年の間に、認知症のリスクともなる心血管疾患リスクに変化が認められています。
 まず、認知症のリスクになる成人での肥満者の割合は、米国では、1990年の23%から、2012年には35%に増加しました。また、65歳以上の高齢者において、糖尿病患者数は、9%から21%に倍増しています。これに対して、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症に対する強化療法も増加し、治療目標に達する患者数も増えて、心筋梗塞や脳卒中、下肢切断といった糖尿病合併症の心血管イベントは有意に減少しています。
したがって、血管イベントの減少は、スピルオーバー効果として、脳血管型認知症も減少させた可能性があります。

 次に、米国の成人において、過去25年間の教育水準の向上が認知症の患者を減少させたという説もあります。

米国での65歳以上の成人において、

高卒の教育水準の割合は、1990年の53%から、2010年の80%へと顕著に上昇しました。

また、大卒者の割合は、11%から23%へ増加しています。


正規教育での年数の延長と、認知症の減少との相関について、
因果関係は明確ではありませんが、
仮説として、脳の発達や機能への直接的な影響である“cognitive reserve” (認知的予備力)の向上、経済的及び機会の増加による健康的な行動なども考えられています。


これらのほか、米国では、食品行政により、1998年に葉酸の強制添加が行われた、ということも関与します。

因果関係としては、教育年数という基準よりも介入の効果が大きいのは明らかです。


生活習慣病や心血管リスクの改善という点からも、
葉酸の強制添加による高ホモシステイン血症の改善作用が明白です。

葉酸は、動脈硬化の危険因子である高ホモシステイン血症を改善することで、生活習慣病や心血管リスクに伴う認知症を減少させたと考えられます。

また、
1990年代以降の研究では、葉酸がアルツハイマー病のリスク低下に有用であることも示されています。



認知症の予防には、
1.生活習慣病の改善、

2.食生活の見直し
地中海食あるいはマインド食

3.運動習慣

4.社会参加

5.葉酸(400マイクログラム/日)サプリメントの利用

が有用です。


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posted at 23:56 | この記事のURL
葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する [2018年10月29日(月)]
ヨーロッパの栄養学の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントによる軽度認知障害(MCI)の症状改善作用を示した臨床研究が、中国のグループ(Tianjin Medical University)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2017 Dec 18.)



観察研究では、

血中葉酸値の低値と、
認知機能障害との相関が示されています。

また、血中の葉酸値が高いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという相関も知られています。


作用機序として、

葉酸による高ホモシステイン血症の改善が考えられます。

(高ホモシステイン血症は、脳萎縮や動脈硬化のリスクであり、アルツハイマー病の原因の一つです。)



今回の研究では、

軽度認知障害(MCI)に対する葉酸サプリメントの24カ月間の投与による働きが検証されました。

具体的には、

MCI患者180名を対象に、


・葉酸サプリメント(400&#13197;/日)投与群:90名、

・対照群:90名

の2群について、

24カ月間の介入が行われ、

半年ごとに、
認知機能(WAIS-RC)と、
血中アミロイドβが測定されています。



解析の結果、

フォローアップ期間中、

フルスケールIQスコア
および
Information and Digit Span(数唱)のサブドメインのいずれのスコアでも、

対照群に比べて、

葉酸サプリメント投与群の洋が、有意に高値でした。
(P&#8201;<&#8201;0.05)


葉酸サプリメントの介入群では、

血中ホモシステイン値、

SAM(S-adenosylhomocysteine)、

アミロイドβ(Aβ-42)


APP-mRNA発現量

がいずれも有意に減少しました。
(P&#8201;<&#8201;0.05)


また、
S-adenosylmethionine (SAM),

SAM/SAH 比,

DNA methyltransferase mRNA発現は、

いずれも有意な上昇を示しました。
(P&#8201;<&#8201;0.05).

以上のデータから、

軽度認知障害(MCI)に対して、

葉酸サプリメント(400&#13197;/日)の2年間の投与は、

認知機能の改善、および、アミロイドβ関連マーカー値の改善をもたらすと示唆されます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)




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posted at 23:59 | この記事のURL
ルテインの摂取が認知機能に好影響を与える [2018年10月21日(日)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、ルテインの摂取による認知機能への好影響を示した疫学研究が、米国のグループ(University of Wisconsin)から報告されていました。
(Nutr Neurosci. 2018 Oct 16:1-9.)



食事由来のカロテノイド類は、抗酸化作用や抗炎症作用を介して、

認知機能に対する働きが考えられます。


今回の研究では、

ルテイン及びゼアキサンチンの摂取と、認知機能との関連が検証されました。


具体的には、

米国の全国健康栄養調査(2011-2014 NHNES)での60歳以上の参加者2796名を対象に、

24時間リコール法にて、ルテインとゼアキサンチンの摂取が調べられ、


認知機能の指標との関連が検証されています。

(認知機能として、
CERAD Word Learning sub-test score,
Animal Fluency test score,
Digit Symbol Substitution test score
が測定。)


交絡因子として、

年齢や性別、人種、BMI、世帯収入、教育、飲酒、喫煙などで補正が行われました。



解析の結果、

ルテインとゼアキサンチンの摂取の四分位で、

最低群に比べて、

最高群では、


digit symbol score testの有意な上昇が見出されました。
(2.52 point increase, SE=0.86 points, P=0.01)


人種別解析では、この相関は、白人よりも黒人で顕著であったということです。


以上のデータから、

ルテインとゼアキサンチンの摂取による認知機能の低下予防あるいは低下抑制が示唆されます。

今後、介入研究による臨床的意義の検証が期待される分野です。


認知症予防に関する研究として、次の報告があります。

マインド食で認知機能が7.5歳改善


マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する



サプリメント・健康食品では、

ホモシステイン血症を改善する葉酸は必須の成分です。

葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究

機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。



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posted at 23:54 | この記事のURL
マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する [2018年09月26日(水)]
昨日に続いて、マインド食の話題です。

マインド食は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

昨日紹介した研究も同じコホート研究であり、先に発表されています。
その発表の後に、マインド食がアルツハイマー病を半減という別の論文が示されました。
(Alzheimers Dement. 2015 Sep;11(9):1007-14)


まず、先行研究(昨日のブログ)では、地中海食とDASH食のハイブリッドであるマインド食(MIND diet)が、認知機能低下抑制と相関することが見出されました。


続いて、
同年(2015年)に発表された研究では、

マインド食と、アルツハイマー病リスクとの関連が検証されました。

具体的には、

Rush Memory and Aging Project (MAP)に参加したボランティア、
58歳から98歳までの被験者923名を対象に、

平均4.5年間のフォローアップが行われ、

食事調査票による評価と、アルツハイマー病リスクとの関係が調べられています。

マインド食への順守率は、マインド食スコアにより、3分位で評価されました。


解析の結果、

アルツハイマー病のリスクは、

マインド食への順守率が低い(3分位で最低群)に比べて、

三分位で中位群では、

35%のリスク低下
(HR = 0.65, 95% CI 0.44, 0.98)

最高群では、

53%のリスク低下


という有意な相関が見出されたということです。
(HR = 0.47, 95% CI 0.26, 0.76)



なお、地中海食とDASH食でも、一定の効果が見出されています。

三分位で、最高群と最低群の比較により、

DASH食では、39%の有意なリスク低下
(HR = 0.61, 95% CI 0.38, 0.97)

地中海食では、
54%のリスク低下でした。

(HR = 0.46, 95% CI 0.26, 0.79)


以上のデータから、

マインド食、

地中海食、

DASH食のいずれの食事パターンでも、

アルツハイマー病リスクが半減することが示唆されます。


順守率が高い群では、地中海食は、マインド食と同等以上の効果を示しています。

一方、
マインド食では、順守率が中位群(三分位で中位)でも、一定の効果がみられたという特徴があります。
(ほかの2つの食事パターンでは、中位群では有意差は検出されませんでした。)


したがって、
地中海食、

DASH食、

マインド食(地中海食とDASH食のハイブリッド)

の3つの中では、

順守率が高い場合には、

アルツハイマー病リスク低減効果が最も高いのは地中海食であり、

ほぼ同程度の効果がマインド食にも期待できること、

また、マインド食では、ほどほどの順守率でも効果が期待できること

などが示唆されます。



マインド食では、下記のように、「推奨される食材」と「避けるべき食材」が挙げられており、頻度も目安として示されています。

「推奨される食材」

緑黄色野菜:週6日以上

その他の野菜:1日1回以上

ナッツ類:週5回以上

ベリー類:週2回以上

豆類:週3回以上

全粒穀物:1日に3回以上

魚:なるべく多く

鶏肉:週2回以上

オリーブオイル(エキストラヴァージン):優先して使う

赤ワインもしくは緑茶:1日グラス1杯


「避けるべき食材」

赤身の肉:週4回以下

バター:なるべく少なく

チーズ:週1回以下

お菓子:週5回以下

ファストフード:週1回以下



なお、日本では、塩分の摂取量が多いので、マインド食の食材のバランスを参考にしつつ、塩分の摂取量を抑えることも重要です。


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。






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