サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ルテインとゼアキサンチンが加齢による脳の構造変化を予防する [2020年01月03日(金)]
加齢研究の専門ジャーナルに、高齢者において、ルテイン・ゼアキサンチンによる脳の形態学的変化への影響を調べた臨床研究が、米国のグループ(University of Georgia)から報告されていました。
(J Aging Res. 2019 Dec 1;2019:3709402.)



これまでの多くの研究により、

サクセスフル・エイジングには、栄養などのライフスタイルの要因が重要であると示唆されています。

ルテイン/ゼアキサンチンは、カカロテノイドに分類されるファイトケミカルの1種であり、目の網膜に集積して、高齢者の視力障害である加齢黄斑変性症を予防することが確立しています。

また、最近では、パソコンやスマホのブルーライトによる眼への障害を減らすためのサプリメントとしても知られています。

さらに、先行研究では、ルテイン/ゼアキサンチンの脳への好影響も示唆されています。


そこで、今回の研究では、

ルテイン/ゼアキサンチンサプリメントによる高齢者の脳の形態への作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、

地域居住高齢者47名(男性20人、女性27人、平均年齢71.8歳)を対象に、

ルテイン(10mg)・ゼアキサンチン(2mg)サプリメント投与群33名、

偽薬群14名

の2群について、12ヶ月間の投与が行われ、

MPODが測定されました。


脳の形態学的アウトカムとして、

MRI(T1強調とDTI)を用いて、

全脳および前頭側頭葉領域の評価が行われました。


作業仮説は、

試験期間を通じて、

偽薬群では加齢による脳構造の統合性の低下、

サプリメント群では、評価領域の加齢性変化の抑制

です。

解析の結果、

両群において、

前頭葉および側頭葉の灰白質および白質の容積の加齢に伴う低下、
および円蓋白質の微細構造の低下が見出され、

サプリメント群とプラセボ群の差はわずかでした。

一方、

探索的な解析では、

ルテイン/ゼアキサンチンサプリメントに反応した群(つまり、MPODの顕著な増加を示した、レスポンダー群)では、

ノンレスポンダー群に比べて、

脳全体および前頭前野での灰白質の容量の低下が少ないことが見出されました。


以上のデータから、

高齢者において、

ルテイン・ゼアキサンチンサプリメント投与による脳の形態や構造への作用は限定的であること、

一方で、

レスポンダー群では、より大きな好影響も考えられること、

が示唆されます。




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posted at 23:56 | この記事のURL
米国では認知症患者が減少:フラミンガム研究 [2019年11月24日(日)]
認知症の資料を作成していて、米国での認知症減少を示したフラミンガム研究の論文を読んでみました。
(N Engl J Med. 2016 Feb 11;374(6):523-32.)

日本では認知症が増えているとして問題になっていますが、
すでに欧米では認知症が減少していることが報告されています。


米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較 



日本では、平均寿命が延び、超高齢社会となったので、認知症の有病率は急上昇する、というような話になっていますが、

欧米の高所得国では年齢別の認知症の発生率が低下していることが示唆されています。


一時的な傾向は、

一貫した診断基準を用いて、
長期にわたり集団を継続的にモニターすることで、
最もよく導きだされます。

そこで、
今回の研究では、

フラミンガム研究(Framingham Heart Study)の参加者において、

30年にわたる認知症の発生率の傾向が調べられました。

Framingham Heart Studyの参加者は、1975年以来、認知症のサーベイランスを受けています。

今回の解析では、
60歳以上の5,205人が対象となり、

年齢と性別を調整したCox比例ハザードモデルを使用して、5年間の発生率が検証されました。

また、4つの時代と年齢、性別、ApoEε4ステータス、および教育レベルとの相互作用が調べられ、

これらの相互作用の影響、血管危険因子と心血管疾患の影響も検討されました。


解析の結果、

年齢および性別を調整後の、

認知症の5年の累積ハザード率は、

最初の時代(1970年代後半から1980年代前半)に100人あたり3.6、

2番目の時代(1980年代後半および1990年代初頭)に100人あたり2.8、

3番目の時代(1990年代後半から2000年代初期)に100人あたり2.2、

4番目の時代(2000年代後半から2010年代初期)に100人あたり2.0でした。


最初の時代での認知症の発生率と比較して、

発生率は2番目、3番目、および4番目の時代に、それぞれ22%、38%、および44%減少しました。

なお、
この認知症リスク低下は、

少なくとも高校卒業以上の教育歴の人の間でのみ見出されました。
(HR, 0.77、95%CI;0.67〜0.88)


なお、
ほとんどの血管危険因子(肥満と糖尿病を除く)の有病率と、脳卒中、心房細動、または心不全に関連する認知症のリスクは時間とともに減少しましたが、

これらの傾向からでは、いずれも認知症の発生率の減少を完全に説明できませんでした。


以上のデータから、

Framingham Heart Studyの参加者の間で、認知症の発生率は30年の間に減少しています。ただし、この減少の要因は完全には特定されていません。




厚生労働省の調査によると、介護が必要になった原因は、第1位が認知症、第2位が脳血管疾患(脳卒中)、第3位が高齢による衰弱です。 (厚生労働省「H28年国民生活基礎調査」) 

したがって、日本人の健康寿命の延伸のためには、認知症、脳卒中、高齢による衰弱(フレイル)への対策が必要となります。

具体的な対策として、ライフステージに応じた適切な食事、適度な運動習慣、適正体重の維持、禁煙といったことは当然といえます。

これらに加えて、現時点でのエビデンス(科学的根拠)を俯瞰するとき、サプリメント・健康食品の適正な利用が、健康寿命の延伸に貢献できる、と著者は考えています。

日本では、超高齢社会となったので、認知症患者が増えるのも仕方がない、と思われるかもしれません。確かに、日本や中国では、認知症患者が増えています。
一方、アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに減少していると報告されています。

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400㎍です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240㎍という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400㎍が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400㎍摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

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これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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止血システムと認知症リスク:系統的レビュー/メタ解析 [2019年11月14日(木)]
血液凝固/血栓線溶研究の専門ジャーナルに、止血システムと認知症リスクとの関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Semin Thromb Hemost. 2019 Jul;45(5):514-522)


認知症では、アルツハイマー病が最多であり、日本人では6割から7割に達します。
続いて、脳血管型認知症です。

これらの認知症の発症や進展には、

血管壁の動脈硬化や血栓・線溶系など血管系の因子も関与すると考えられます。

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

止血システムの指標と、認知症リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(Medline (PubMed), Scopus, Web of Science, ScienceDirect, Lilacs, Cinahl, PsycINFO, Cochrane Central Register of Controlled Trials, and Cochrane Database of Systematic Reviews)


2018年4月までに収載された論文から、止血システムと高齢者の認知機能を調べた研究が検索され、


検索された5,278報から、

32報が解析の対象となりました。


被験者の内訳は、

MCI(軽度認知障害)患者485名、

血管性認知症(VD)の568名、

ADアルツハイマー病の1,781名、

認知症ではない2,855名

でした。


解析の結果、

まず、
AD患者では、

血漿フォンウィルブランド因子(VWF)
(SMD:2.53; 95%CI:0.10-4.95)、

D-ダイマー、
(SMD:0.50; 95%CI:0.35-0.66)

プラスミノーゲン活性化因子阻害剤-1
(SMD:3.34; 95%CI:1.01-5.67)、

トロンボモジュリン
(SMD:1.08; 95%CI:0.53-1.62)

およびホモシステイン値
(SMD:0.65; 95%CI:0.15-1.15 )

が増加していました。



また、

血管型認知症患者では、


フィブリノーゲン値
(SMD:0.77; 95%CI:0.13-1.41)、

活性化第VII因子
(SMD:0.36; 95%CI:0.05-0.67)、

第VIII因子
(SMD:0.57; 95% CI:0.22-0.91)、

VWF(SMD:2.34; 95%CI:0.38-4.29)、

D-ダイマー
(SMD:1.14; 95%CI:0.51-1.78)

および

ホモシステイン値
(SMD:2.17; 95%CI: 1.67-2.68)

が増加していました。


その他、

ADでは、

血管内皮機能障害でのマーカーの上昇が認められ、

VDでは凝固系カスケードの関与が示唆されました。




日本人高齢者(65歳以上)の4人に1人が認知症あるいは認知症予備軍(軽度認知障害)です。

高ホモシステイン血症は、アルツハイマー病や脳血管性認知症のリスクの一つです。

葉酸は、ホモシステインをメチオニンに代謝し、ホモシステイン血症を改善することから、

葉酸の十分な摂取が、認知症のリスク低減低減/予防に有用です。

これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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posted at 23:54 | この記事のURL
認知症予防のための社会的ネットワークは量よりも質が大切 [2019年11月12日(火)]
心身医学の専門ジャーナルに、認知症予防のための社会的ネットワークの重要性について、量と質を検証した疫学研究が、フランスのグループから報告されていました。
(Psychosom Med. 2010 Nov;72(9):905-11.)



認知症の予防のためには、食事、運動、社会参加が重要です。


社会参加については、

社会的孤立は認知症リスク

というメタ解析があります。

なお、

サプリメントでは、葉酸のエビデンスが確立しています。


米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較 



葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。

さて、
今回の研究では、

社会ネットワークと、

認知症・アルツハイマー病のリスクが検証されました。


具体的には、

フランスでのコホート研究として、

高齢者3,777名を対象に、

5年ごとに、最大15年間のフォローアップが行われ、

ソーシャルネットワークに関する質問票を記入し、試験開始時に認知症がなく、

2回以上のフォローアップを受けた2,089名が調べられました。

(Paquidコホート研究の一環です。)

試験開始時にて実施されたアンケートでは、

婚姻状況、絆の数、ソーシャルネットワークの性質、満足度、理解されている/誤解されているという認識、および関係の相互関係が調べられました。


解析の結果、

フォローアップ期間中、

認知症461例、

アルツハイマー病373例

が見出されました。


交絡因子で補正後の解析の結果、

まず、

満足度および理解されているという認識と、有意な相関が見出されました。

具体的には、

社会ネットワーク関係に満足していると感じている被験者では、

認知症リスクが23%低い、という有意な相関が認められました。

また、

生涯を通じて、

自らが与えたよりも、

より多くのサポートを受けてきたという被験者では、

認知症リスクが55%低下、

アルツハイマー病リスクが53%低下、

という有意な相関が見出されました。


以上のデータから、

認知症・アルツハイマー病の予防/リスク低減には、

充実した社会的関係性が大切であることが示唆されます。





健康寿命延伸のためには、認知症の予防が最も重要です。

また、フレイル対策では、身体的フレイルの他に、精神的フレイル(認知症やうつ)、社会的フレイル(孤立)が問題になります。

このうち、精神的フレイルである認知症は、社会的フレイルである孤立が一因となる、という研究です。


DHCでは、地方自治体との連携協定に基づく健康づくり施策の一環として、

社会参加を促す取り組みも行っています。




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posted at 23:53 | この記事のURL
社会的孤立は認知症リスク [2019年11月05日(火)]
加齢研究の専門ジャーナルに、社会的関係性と認知症リスクとの関連を調べた系統的レビュー/メタ解析が、オランダのグループ(University of Groningen)から報告されていました。
(Ageing Res Rev. 2015 Jul;22:39-57.)

認知症の予防には、食事や運動に加えて、社会参加が重要とされています。



今回の系統的レビュー/メタ解析では、社会的関係性と認知症リスクとの関連が検証されました。

具体的には、

縦断研究19報の関連論文が解析された結果、


社会参加の頻度が少ない場合は、認知症リスクが41%上昇、
(RR: 1.41 (95% CI: 1.13-1.75)),

社会的接触が少ないと、
57%リスク上昇、
(RR: 1.57 (95% CI: 1.32-1.85))


社会的孤立は、58%リスク上昇
(RR: 1.58 (95% CI: 1.19-2.09))

という有意な相関が見出されました。


なお、社会ネットワークのサイズや満足度とは相関は見出されませんでした。
(つまり、ネットワークのサイズが小さくても、
また、社会関係性の満足度が低くても、特にそれがネガティブになることはない、ということになります。)


以上の系統的レビュー/メタ解析から、
社会的孤立は、認知症のリスクになると考えられます。



健康寿命延伸のためには、認知症の予防が最も重要です。

また、フレイル対策では、身体的フレイルの他に、精神的フレイル(認知症やうつ)、社会的フレイル(孤立)が問題になります。

このうち、精神的フレイルである認知症は、社会的フレイルである孤立が一因となる、という研究です。


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社会参加を促す取り組みも行っています。




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posted at 23:55 | この記事のURL
胃切除後の胃がん患者ではビタミンB12不足によりアルツハイマー病リスクを高める [2019年10月22日(火)]
今月の腫瘍外科学の専門ジャーナル(電子版)に、胃切除後の胃がん患者において、ビタミンB欠乏がアルツハイマー病のリスクを高めることを示した臨床研究が報告されていました。
(Ann Surg Oncol. 2019 Oct 11.)


高ホモシステイン血症は、アルツハイマー病のリスクであり、

ホモシステインサイクルの代謝には、葉酸、ビタミンB6、B12が必須です。

十分な量の葉酸摂取のためには、葉酸サプリメントの利用が確実です。

ビタミンB12は、動物性食品に含まれていることから、ビーガンではサプリメントを利用することになります。

また、ビタミンB12の吸収には、胃から分泌される内因子が必要です。

そのため、胃がんで胃切除後では、内因子がなく、食事由来のB12が吸収されないので、ビタミンB12を補給する必要があります。

(なお、胃全摘後には、内因子がないため、非経口投与(筋注)が原則とされてきました。
しかし、B12は内因子との結合がなくても、単体で受動的にある程度吸収されることが知られています。
総吸収量の1〜2%がこの受動的吸収によるものであり、
内因子欠乏状態でも機能します。

そこで経口投与により、B12を補充することも可能であり、投与量は1,000〜2,000㎍/日が推奨されています。)

さて、
今回の研究では、

胃がんでの胃切除後において、アルツハイマー病リスクとビタミンB12との関連が検証されました。

具体的には、

2008年から2012年の間に、
胃がんに対する根治術としての胃切除後の50歳以上の患者63,998名と、

年齢や性別を一致させた非腫瘍の対照群203,276名の2群を対象に

2017年までのフォローアップが行われました。


解析の結果、

まず、

胃切除後の胃がん患者では、

アルツハイマー病リスクが8%、有意に高くなっていました。
[aHR) 1.08, 95% CI 1.03-1.14]


特に、
胃全摘後の患者では、39%の有意なリスク上昇を示しました。
(aHR 1.39, 95% CI 1.25-1.54)

一方、

胃がんサバイバーでは、
(胃全摘あるいは部分摘出ののいずれでも)
血管性認知症のリスクは低下していました。
(aHR 0.85; 95% CI 0.73-0.98)

なお、

胃全摘後に、ビタミンB12サプリメントを継続して摂取していた群では、

対照群に比べて、

アルツハイマー病リスクが29%低下していました。
(aHR 0.71; 95% CI 0.54-0.92).


胃がん根治術としての胃全摘後の患者では、

対照群に比べて、

アルツハイマー病リスク上昇、血管型認知症のリスク低下という相関が見出されました。


以上のデータから、

ビタミンB12欠乏がアルツハイマー病のリスクとなること、

特に、胃全摘術後では、ビタミンB12欠乏によるアルツハイマー病リスクが高くなることが示唆されます。


葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400㎍です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240㎍という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400㎍が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400㎍摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

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これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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緑茶が認知症の予防に有用:NILS-LSA [2019年10月07日(月)]
公衆衛生学の専門ジャーナルに、緑茶による認知症のリスク低減作用を示した疫学研究が、国立長寿医療研究センターのグループから報告されていました。
(Public Health Nutr. 2019 Sep 23:1-9.)


日本人高齢者(65歳以上)の4人に1人が認知症あるいは認知症予備軍(軽度認知障害)です。

高ホモシステイン血症は、アルツハイマー病や脳血管性認知症のリスクの一つです。

葉酸は、ホモシステインをメチオニンに代謝し、ホモシステイン血症を改善することから、

葉酸の十分な摂取が、認知症のリスク低減低減/予防に有用です。


多目的コホート研究では、日本人の葉酸の摂取源の一つとして緑茶が示されています。
(ただし、ペットボトル飲料は例外です。光により、葉酸が分解されるため、ペットボトルの茶飲料は、葉酸の安定した供給源とはいえません。)

さて、

今回の研究では、

日本人の高齢者において、

認知機能の低下と、緑茶およびコーヒーの摂取との関連が検証されました。


具体的には、

前向きコホート研究である、

国立長寿医療研究センターによる「老化に関する長期縦断疫学研究(National Institute for Longevity Sciences - Longitudinal Study of Aging : NILS-LSA)」の一環として、

前年の緑茶およびコーヒーの摂取について、

質問票を用いた栄養士との面接調査が行われ、

隔年で、MMSEが合計6回調べられました。

(NILS-LSAは、1 997年から国立長寿医療研究センターにより行われており、老化・老年病予防を目的とした長期縦断疫学研究です。)


認知機能の低下は、

MMSEのスコアが初めて27未満になった時と定義されています。


60−85歳の男性:620名、女性:685名が解析の対象となりました。


解析の結果、

平均5.3年間(2-9年間)のフォローアップ期間中、

432例の認知機能低下が見出されました。


緑茶の摂取量について、

1日1回未満の摂取群に比べて、

1日1回の摂取群では、
30 %のリスク低下、
(HR;0.70 (0.45, 1.06),

2−3回の摂取群では、
29%のリスク低下、
(0.71 (0.52, 0.97)

4回以上の摂取群では、
28%のリスク低下
(0.72 (0.54, 0.98)

という有意な相関が見出されました。
(Ptrend < 0&#183;05)

なお、コーヒーの摂取との間に有意な相関は見出されませんでした。


以上の前向きコホート研究から、

日本人の高齢者において、

緑茶の摂取による認知機能の低下抑制作用が示唆されます。

葉酸は、悪玉のアミノ酸であるホモシステイン値を抑制することで、動脈硬化や脳萎縮の進行を抑える働きがあります。

葉酸の強化食品やサプリメントの摂取が、認知症や脳卒中を予防することもわかっています。

例えば、アメリカでは、20年以上も前の1998年に、葉酸の食品への添加を法律で義務付けました。

その結果、翌年から脳卒中の死亡率が減少しています。

また、2000年に比べて、2012年の時点で、認知症の有病率が24%も減少しています。

これらの効果を得るための葉酸摂取の基準は、1日当たり400&#13197;です。

なお、日本人の食事摂取基準では、貧血の予防のための推奨量になっており、
240&#13197;という低い値に設定されています。
(推奨値が低い値なので、葉酸は不足していないことになっています。)

しかし、アメリカやWHOでは、400&#13197;が推奨量として設定されており、食事からだけでは、日本人は摂取不足です。

認知症も増えています。

そこで、簡便で確実に葉酸を400&#13197;摂る方法として、葉酸サプリメントの利用をお勧めします。

もちろん、私自身もDHC葉酸サプリメントを毎日とっています


茨城県 境町

お茶特有のカテキンと葉酸のパワーが、これからの生き生きとした毎日を応援します!

D1185 【境町限定】さしま茶+葉酸サプリメント 180日分(30日分×6個)

寄附金額 10,000 円




これまでのたくさんの研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:54 | この記事のURL
大豆イソフラボンによる認知症予防効果:系統的レビュー/メタ解析 [2019年10月03日(木)]
栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる認知機能への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、米国のグループ(University of Pittsburgh)から報告されていました。
(Nutr Rev. 2019 Sep 4.)


基礎研究や観察研究では、

大豆イソフラボンによる認知機能への好影響が示唆されています。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

成人において、大豆イソフラボンによる認知機能への作用が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて関連論文が検索され、
(PUBMED, EMBASE, Ovid Medline, Cochrane Library, and clinicaltrials.gov databases)

1955の関連論文から、

大豆イソフラボンあるいは単離された大豆イソフラボンと、

対照群を比較し、

認知機能を評価したランダム化比較試験16報が解析の対象となりました。


16報のRCTから、

1,386名の被験者(平均年齢60歳)のデータが解析された結果、

大豆イソフラボン投与により、

認知機能全般の有意な改善が見出されました。
(SMD, 0.19; 95% CI, 0.07-0.32)

また、記憶能でも有意な改善が検出されました。
(SMD, 0.15; 95%CI, 0.03-0.26).
CONCLUSION:


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析により、

大豆イソフラボンによる認知機能への好影響が示唆されます。


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


最近の研究として、次の報告が知られています。


大豆の摂取が死亡率を低下:33万人分のメタ解析データ



大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析


イソフラボンによる前立腺がんリスク低下作用@日本人男性


大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる胃がんリスク低下:高山スタディ


納豆の摂取が心臓病を予防する:高山スタディ



DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。




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posted at 23:57 | この記事のURL
ビールで認知症を予防する!? [2019年08月16日(金)]
栄養学の専門ジャーナルに、ビールに含まれる機能性食品成分による神経保護作用を考察したレビューが、スペインのグループから報告されていました。
(Nutrients. 2019 Jul 10;11(7).__ 31295866)


日本人の高齢者が要支援・要介護となる原因の1位は、認知症であり、

日本人の認知症の6割は、アルツハイマー病です。

アルツハイマー病は、神経変性疾患の1つです。

認知症の治療薬はことごとく失敗しており、

認知症の発症を予防する機能性食品成分が注目されています。

医薬品は、化学的に合成された成分であり必ず副作用があります。

これに対して、食品成分であれば、安全性が高く、長期に投与が可能であり、

疾病予防に利用できます。


さて、今回のレビュー論文では、

ビールと、神経変性疾患及びアルツハイマー病との関連が検証されました。


まず、先行研究では、

地中海食の摂取による認知症の予防効果が知られています。

地中海食では、

赤ワインが摂取されますが、

ビールも利用されます。



ビールには、アルコール以外にも、機能性成分が含まれており、

一定の有用性が考えられます。
(といっても、誰にでも勧められるわけではありませんが。)


ビールに含まれるポリフェノール類↓


今回のレビューでは、

ノンアルコールビールによる神経変性作用(炎症、酸化、コリンエステラーゼ活性、)への働きが検証されました。



(なお、論文著者らは、

アルミニウムイオンとアルツハイマー病との関連にも言及していますが、

一般に、アルミニウムとアルツハイマー病との関連は否定されています。)

↓マウスを用いた研究では、アルミニウムによる脳神経の変性作用、ビールの併用による変性の抑制が示唆されています。


論文著者らは、

神経変性に対して、
適度なビールの摂取による保護作用が想定される、と考察しています。


ビールに過度な期待はできませんが、ビール愛好家には興味深いレビューかもしれません。




DHCビールは、各種のオリジナルビールを揃えています。





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posted at 23:52 | この記事のURL
イチョウ葉エキスがヘモレオロジー(血液レオロジー)と脂質代謝を改善:系統的レビュー [2019年08月09日(金)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、イチョウ葉エキスによるヘモレオロジー(血液レオロジー)と脂質代謝への作用を検証した系統的レビューが、中国のグループ(Capital Medical University, Beijing)から報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2019 Jun 26;)


イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。


イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。



今回の系統的レビューでは、

イチョウ葉エキス剤(Ginkgo Biloba Dropping Pills (GBDP))によるヘモレオロジー(血液レオロジー)および脂質代謝への作用が検証されました。

具体的には、
2018年3月27日までに主要医学データベースに収載された論文から、ランダム化試験が検索され、
(Embase, Cochrane Library, PubMed, Clinical Trials, China National Knowledge Infrastructure, the Wanfang database, the VIP database, and the Sinomed)

10報から、

1201名の被験者、

イチョウ葉エキス投与群608名、

通常治療群593名 が解析の対象となりました。



解析の結果、

対照群に比べて、

イチョウ葉エキス投与群では、

血液粘度の有意な改善、
[N=383, RR= - 0.45, 95%CI=(-0.86,-0.04), P=0.03],

全血シェアストレスの改善
[高シェア、N=232, RR= - 0.92,95%CI=(-1.69, -0.16), P =0.02],
[低シェア、N = 232, RR = - 2.22, 95% CI = (- 3.74, -0.7), P = 0.004],


赤血球特異的容積の改善、
[N =132, RR = - 4.55, 95% CI = (- 6.36, 2.73), P < 0.000 01],

フィブリノゲン値、
[N=243, RR=-0.60,95%CI=(-0.82,-0.39), P<0.00001],

トリグリセリド値
[N=912, RR=-0.60,95%CI=(-1.12, -0.07), P =0.03],

総コレステロール値、
[N=912, RR=-0.97,95%CI=(-1.41, -0.52), P <0.0001],

LDLコレステロール値
[N=1100, RR=-0.72,95%CI=(-1.19, -0.25), P =0.003],

の有意な改善が見出されました。

以上、今回の系統的レビューから、

イチョウ葉エキスは、ヘモレオロジー関連指標の有意な改善、

脂質代謝の改善が示唆されます。


ただし、
今回のレビューの対象となったランダム化試験は、いずれも小規模であり、試験間の異質性もあることから、

臨床的意義についての結論を出すには十分ではなく、今後、さらに検証が必要と考えられます。



イチョウ葉エキスは、認知症対策のハーブサプリメントとして広く利用されています。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー



イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。


イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。




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posted at 23:54 | この記事のURL
イミダペプチド(アンセリン/カルノシン)が認知機能に好影響を与える@APOE4+MCIの認知症高リスク群 [2019年07月24日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、APOE4+MCIの認知症高リスク群において、イミダゾールペプチド(アンセリン/カルノシン)による認知機能への好影響を示した臨床研究が、東京大学@柏のグループから報告されていました。
(Nutrients. 2019 Jul 17;11(7).)



イミダゾールジペプチド(アンセリン・カルノシン・バレニン)は、ヒトの体内で産生されるアミノ酸の1種です。

大型回遊魚(マグロ、カツオ)の筋肉中にも含まれており、


先行研究では、疲労軽減効果が示されています。


MCI(軽度認知障害)は認知症予備軍であり、

遺伝子変異であるAPOE遺伝子は認知症の高リスク群であることがわかっています。


さて、今回の研究では、

アンセリン/カルノシン含有サプリメントによるMCIへの作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

MCI(軽度認知障害)を有する54名を対象に、

・750mgのアンセリン+250mgのカルノシン含有サプリメント投与群、

・偽薬投与群

の2群について、12週間の介入が行われ、

認知機能の変化が測定されています。


解析の結果、

認知機能関連指標(gloCDR)のスコアは、

偽薬群よりも、

実薬群のほうで有意な改善を示しました。
(p = 0.023)


しかし、MMSEやWechsler Memory Scale、 ADASといった他の指標では有意な改善は検出されませんでした。


次に、
APOE4の有無で層別解析を行うと、

認知症高リスクであるAPOE4(+)の被験者では、

MMSE(p = 0.025)およびgloCDR (p = 0.026)の有意な改善が認められました。


以上のデータから、

イミダゾールペプチドであるアンセリンとカルノシンの複合サプリメントによる軽度認知障害への好影響、特に、高リスク群であるAPOE4保因者での好影響が示唆されます。




DHCでは,
イミダゾールペプチドサプリメントを製品化しています。


イミダゾールペプチドは,イミダゾール基を有するアミノ酸結合体の総称です。

近年、イミダゾールジペプチドが,抗疲労を有する機能性成分・サプリメントとして利用されるようになりました。

産官学による研究で,抗疲労作用という機能性が示された成分です。


アンセリンanserineやカルノシンcarnosineといった成分があります。

東南アジアの栄養ドリンク剤には,トリ胸肉エキスを利用したものがあります。

トリ(鶏)胸肉抽出物は,CBEX(Chicken Breast Extract)として知られる機能性食品素材です。

トリ胸肉中にはイミダゾールジペプチドであるカルノシンやアンセリンが豊富に含まれており,予備的な臨床研究では,トリ胸肉抽出物(イミダゾールジペプチドとして400mg含有)投与による抗疲労効果が示されています。


イミダゾールジペプチド(カルノシンおよびアンセリン)は,抗酸化作用を有し,活性酸素による組織傷害に対する保護作用を示します。

また,イミダゾールジペプチド投与により,骨格筋中のカルノシンおよびアンセリン濃度が上昇します。

骨格筋のカルノシンの濃度は,運動パフォーマンスと相関することから,
骨格筋におけるイミダゾールジペプチドの抗酸化作用により,抗疲労効果が発揮されると思われます。




日本人を対象にした臨床研究

「アンセリン含有フィッシュペプチドの高尿酸血症への効果」

を報告しており、



DHCでは、アンセリンを製品化しています。




機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。





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posted at 23:55 | この記事のURL
フレイルは認知症リスクを高める@イタリア [2019年07月11日(木)]
今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、フレイルと、認知症リスクとの関連を調べた疫学研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Alzheimers Dement. 2019 Jul 2.)


フレイルは、高齢による虚弱に近い概念ですが、
身体的な機能の低下だけではなく、社会的、精神的な活力/機能の低下も含む概念です。

フレイルは、
「加齢とともに心身の活力(運動機能や認知機能等)が低下し、複数の慢性疾患の併存などの影響もあり、生活機能が障害され、心身の脆弱性が出現した状態であるが、一方で適切な介入・支援により、生活機能の維持向上が可能な状態像」
と定義されます。

もともとは、老年医学の分野で使われる「Frailty(フレイルティ)」に対する日本語訳です。
「Frailty」を訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などになりますが、介入による可逆性を示すために、あえてカタカナのフレイルという表現が使われています。


さて、今回の研究では、

フレイルと認知症リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

イタリアでの縦断研究として、

高齢者2,171名を対象に、

フレイルの指標と、GDS(Geriatric Depression Scale)が調べられています。

(Italian Longitudinal Study on Aging (ILSA)という研究の一環です。)


解析の結果、

まず、
3.5年間のフォローアップ後に、

フレイルの被験者では、

認知症リスクが2.16倍に増加していました。
(HR: 2.16, 95% CI:1.07-4.37)

特に、血管型認知症は、3.21倍の増加でした。
(HR: 3.21, 95% CI: 1.05-9.75)


また、
7年間のフォローアップでも、
同様の傾向であり、

認知症リスクは1.84倍、
(HR: 1.84, 95% CI: 1.06-3.20)

血管型認知症は、2.53倍
(HR: 2.53, 95% CI: 1.08-5.91)

でした。


以上のデータから、

身体的・社会的・精神的なフレイルは、認知症のリスクであることが示唆されます。





機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。





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クルクミンが肥満者での神経認知機能に好影響を与える [2019年06月26日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、肥満者において、クルクミンによる神経認知機能への作用を調べた臨床研究が、オーストラリアのグループ(Swinburne University)から報告されていました。
(Curr Dev Nutr. 2019 Jun 13;3(Suppl 1).)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


先行研究では、

高齢者において、

ウコン/クルクミンの4週間の投与によるワーキングメモリの改善と疲労軽減作用が示唆されています。


今回の研究では、

クルクミンによる神経認知機能への作用が検証されました。


具体的には、

二重盲検偽薬対照試験として、

50歳から80歳の80名(平均68.1歳)を対象に、

・クルクミン80mg、

・偽薬のいずれかを12週間投与され、


海馬機能に関係する認知機能に関して、

投与開始時、4週目、12週目の時点で測定が行われました。


解析の結果、

偽薬群に比べて、

クルクミン投与群では、

12週間後の時点で、

ワーキングメモリパフォーマンスやパターン分離タスクなどの指標での有意な改善が認められました。

また、
クルクミン投与群では、

4週および12週の時点で、

POMS(Profile of Mood States)での疲労スコアの有意な低下も認められました。


なお、バイオマーカー値に関しては、
各群での有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

健常な高齢者において、
クルクミン投与による神経認知機能への好影響が示唆されます。

今後、認知症の予防やMCIに対する有用性といった点から臨床的意義の検証が期待される分野です。



先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。




クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック





DHC速攻ウコンゼリー 3包入
酒席のお供「速攻ウコン」の、常備&携帯に便利なゼリータイプ!





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:53 | この記事のURL
オメガ3系脂肪酸による認知機能低下抑制作用:系統的レビュー [2019年06月25日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オメガ3系必須脂肪酸と認知機能との関係を検証した系統的レビューが、スペインのグループ(Universidad de Navarra)から報告されていました。
(Nutr Hosp. 2019 Jun 19.)


世界的な高齢者の増加に伴い、

軽度認知障害(MCI)および加齢に伴う認知機能低下(ARCD)に対する対策が急務となっています。


EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。



先行研究では、

オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)による認知機能低下抑制作用が示唆されています。


今回の系統的レビューでは、

主要医学データベースを用いて、

2010年1月から2017年12月の間に収載された、

オメガ3系必須脂肪酸(EPA、DHA、EPA+DHA)を投与して認知機能への作用を調べたランダム化比較試験(RCT)が検索され、

14報のRCTがレビューの対象となりました。


解析の結果、

14報のRCTのうち、10報では、

少なくとも一つの認知機能の改善が見出されました。
(ワーキングメモリ、遂行機能、言語記憶、短期記憶、知覚速度など)


以上、今回の系統的レビューから、

オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)による認知機能低下抑制作用が示唆されます。



DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))




DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))





機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
葉酸が多いと認知機能が維持される@イタリア [2019年06月14日(金)]
今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸の血中濃度が高いと認知機能も高く維持されるという相関を示した研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(J Alzheimers Dis. 2019 Jun 6.)



葉酸は、ビタミンB群の1種です。

葉酸サプリメントは妊娠初期に必須であるだけでなく、

中高年以降では、葉酸摂取による動脈硬化性疾患の予防や認知症の予防といった作用が示されています。


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



血中ホモシステインが高いと、認知症の発症が4倍になる


ホモシステイン高値はアルツハイマー病の原因である:メンデルランダム化メタ解析



葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 




葉酸サプリメントによる認知機能改善効果 




さて、
今回の研究では、

認知機能障害に関する因子として、

ビタミンB12および葉酸の作用が検証されました。


具体的には、

6年間の後ろ向きコホート研究として、

60歳以上を対象に、

定期検診での採血の検体と、認知機能スコアとの関連が検証されました。


解析の結果、

血中葉酸値が高いほど、

認知機能(MMSEスコア)が良好であるという相関が見出されました。

この相関は、

年齢や性別、教育年数の補正後でも同じでした。
(beta&#8202;=&#8202;0.144, p&#8202;=&#8202;0.001)


ホモシステイン値に対する葉酸値でのMMSEは、葉酸欠乏が、認知機能の低下と相関していました。

また、
高ホモシステイン血症があれば、より重度の認知機能障害が見出されました。


以上のデータから、

高齢者において、

ビタミンB群の評価が、認知機能低下の予防に対する経済的で実用的なアプローチに貢献すると考えられます。





認知症の予防のために、
現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。




葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)



イチョウ葉 脳内α(アルファ)30日分【機能性表示食品】
イチョウ葉由来の機能性関与成分2種で、脳の血流を改善し、記憶力の維持を!





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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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カカオポリフェノールが軽度認知障害(MCI)の進行を抑える [2019年05月23日(木)]
今月の臨床医学のジャーナルに、カカオポリフェノールの摂取により、軽度認知障害(MCI)の進行が抑制されることを示した研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Medicina (Kaunas). 2019 May 17;55(5).)


認知症は、要介護・要支援となる原因の第1位であり、健康寿命延伸には認知症の予防が重要です。

軽度認知障害(MCI)は、認知症予備軍の状態です。


チョコレートやココアに含まれるカカオポリフェノール(フラボノイド類)は、

抗炎症作用や抗酸化作用を介した生活習慣病リスク低減効果が知られています。

また、血管内皮細胞由来のNO産生亢進を介して、高血圧改善作用を示します。

さて、

今回の研究では、

カカオポリフェノールによる軽度認知障害(MCI)に対する作用が検証されました。


具体的には、
後ろ向きコホート研究として、

56−75歳のMCI患者55名(男性29名、女性26名)を対象に、

(被験者は2017年1月から12月の間に「Center for Cognitive Disorder and Dementia of the IRCCS Centro Neurolesi Bonino Pulejo (Messina, Italy) 」に参加。)

カカオポリフェノールの摂取と、認知機能指標(MMSE)について、1年間のフォローアップが行われました。

解析の結果、

認知機能の低下が認められた患者群に比べて、

認知機能の悪化が認められなかった患者群では、

カカオポリフェノールの摂取が有意に高値でした。
(χ2 = 13.79, df = 1, p-value < 0.001)

次に、

認知機能の低下が認められなかった群(つまり認知機能が改善した群あるいは一定であった群)のサブ解析では、

改善が認められた群の46.2%が、カカオポリフェノール摂取群でした。



以上のデータから、

カカオポリフェノールの摂取による軽度認知障害(MCI)の進行抑制作用が示唆されます。


今後、介入試験など質的に高い研究による臨床的意義の検証が期待される分野です。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。

特に、ダークチョコレートによる心血管リスク低減作用は確立しているといいでしょう。

ココア/カカオポリフェノールの高血圧改善効果:コクランレビュー





認知症の予防のために、
現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。







葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)



イチョウ葉 脳内α(アルファ)30日分【機能性表示食品】
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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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ブルーベリーによる認知機能改善作用:系統的レビュー [2019年04月19日(金)]
今月の脳科学の専門ジャーナルに、ブルーベリーによる認知機能および気分感情への作用を検証した系統的レビューが、オーストラリアのグループ(Swinburne University of Technology)から報告されていました。
(Brain Behav Immun. 2019 Apr 15.)


ブルーベリーにはポリフェノールの1種のアントシアニン類が含まれており、

抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性が知られています。

先行研究では、ブルーベリーによる認知機能や気分/感情への働きが示唆されています。

そこで、

今回の系統的レビューでは、

ブルーベリーを用いたランダム化比較試験(RCT)による認知機能や気分感情への作用が検証されました。


具体的には、

12試験、11報が対象となりました。

内訳は、

フリーズドライブルーベリー:9報、

ブルーベリー(果実):2報、

ブルーベリー濃縮:1報

であり、

被験者は、

子ども5報、

若年者1報、

健常高齢者4報、

認知機能障害2報、

でした。


解析の結果、

8報では、

ブルーベリーの摂取あるいはサプリメントによる認知機能の改善、記憶能の改善が見出されたということです。


また、

気分感情については、1報にて、群間比較でブルーベリー製品の摂取による好影響が検出されました。

一方、4報では有意な改善は見出されませんでした。


以上、今回の系統的レビューから、

6か月間までの摂取により、認知機能の改善作用が示唆されます。

ただし、

試験デザインや用量、アントシアニンの含有量などについて、さらに検証が必要と考えられます。





ブルーベリーについては、下記の研究があります。


メタボリック症候群でのブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる糖代謝改善作用 




ブルーベリーによる抗炎症作用




ブルーベリーによる認知機能・記憶能改善作用
 



ブルーベリーが心血管リスクを抑制する



ブドウおよびブルーベリーポリフェノールが健常高齢者の認知機能を改善する





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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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認知症に対するオメガ3系脂肪酸+葉酸の作用 [2019年04月13日(土)]
今月のアルツハイマー病研究の専門ジャーナル(電子版)に、認知症に対するオメガ3系必須脂肪酸の作用におけるホモシステイン値の影響を検証した臨床研究が、スウェーデンのグループ(Uppsala University)から報告されていました。
(J Alzheimers Dis. 2019 Apr 1.)


軽度認知障害(MCI)やアルツハイマー病に対するオメガ3系必須脂肪酸の働きを検証した臨床試験では、認知機能低下抑制作用について、必ずしも一致した結果とはなっていません。


MCIやアルツハイマー病に対するEPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸の有用性、葉酸などのビタミンB群、ウコン/クルクミンなどの有用性が示唆されています。

そこで、
今回の研究では、

中等度のアルツハイマー病患者の認知機能に対するオメガ3系必須脂肪酸の働きについて、

ビタミンB群のマーカーであるホモシステイン値との関連が検証されました。

具体的には、

オメガAD(OmegAD)研究の一環として、

地域居住のアルツハイマー病患者(MMSE&#8805;15)171名を対象に、

・1.7gのDHA+0.6gのEPA投与群:88名

にて6か月間の介入が行われました。


解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸(EPA+DHA)サプリメントおよび総ホモシステイン値と、

MMSE (p&#8202;=&#8202;0.040), global CDR (p&#8202;=&#8202;0.059), CDRsob (p&#8202;=&#8202;0.023)
との間に有意な相関が見出されました。

なお、
ADAS-cogには有意な相関は示されませんでした。
(p&#8202;=&#8202;0.649)


総ホモシステイン値が11.7μmol/L未満の患者では、

偽薬群に比べて、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与群において、

認知機能の有意な改善
MMSE (+7.1%, 95% CI: 0.59 to 13.7%, p&#8202;=&#8202;0.033)

臨床症状の有意な改善
CDRsob (-22.3%, 95% CI: -5.8 to -38.7%, p&#8202;=&#8202;0.009)

が見出されました。


以上のデータから、

オメガ3系必須脂肪酸(EPA,DHA)による認知機能改善作用は、

ホモシステイン値が低い群でより顕著であることが示唆されます。

したがって、

葉酸サプリメントによる高ホモシステイン血症を改善し、

EPA+DHAサプリメントによる併用が有用と考えられます。




血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。

今回の研究に関連した別のサブ解析も知られています。

葉酸が網膜アテローム性動脈硬化症リスクを予防@糖尿病合併高血圧症患者



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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アルツハイマー病の治療薬が認知症を進行させる:メタ解析 [2019年02月25日(月)]
65歳以上の日本人が要介護になる原因の第1位は認知症です。


認知症の6割は、アルツハイマー病です。

日本では、アルツハイマー病(AD)の治療薬として、コリンエステラーゼ阻害薬(ドネペジル, ガランタミン,リバスチグミン)と、NMDA受容体拮抗薬(メマンチン)が使われており、両者の併用も行われています。

しかし、これらの薬は病気の本質に働くわけではなく、その効果は限定的であり、
アルツハイマー病は徐々に進行します。

昨年、フランス保健省が、認知症治療薬を保険適応外としたことが話題にもなりました。


その後、アメリカ医師会ジャーナル(JAMA)に発表されたメタ解析によると、

コリンエステラーゼ阻害薬やNMDA受容体拮抗薬の投与群は、対照群に比べて、認知症がより進行する、と報告されました。
(JAMA Netw Open. 2018 Nov 2;1(7):e184080.)



アルツハイマー病の臨床試験では、

コリンエステラーゼ阻害薬(ChEIs)やNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)が投与されますが、

先行の観察研究では、

これらの医薬品の投与群は、

非投与群に比べて、

認知機能テストに基づく認知機能の低下がより顕著であることが示唆されています。


そこで、

今回のメタ解析では、

アルツハイマー病の臨床試験において、

コリンエステラーゼ阻害薬あるいはメマンチンの併用による認知機能へのアウトカムが検証されました。


10報から2,714名の被験者データ(平均年齢75.0歳、58%が女性、9%が人種マイノリティ)が対象となりました。

処方の内訳は、

906名(33.4%)が ChEIs(コリンエステラーゼ阻害薬)を服用、

143名(5.3%)がメマンチンを吹くよう、

923名(34.0%)が両者を併用、

742名(27.3%)はいずれも非投与群でした。


メタ解析の結果、

認知機能(ADAS-cog)に関して、

医薬品の非投与群に比べて、

コリンエステラーゼ阻害薬あるいはメマンチンの投与群のほうが、

有意な低下を示しました。
(1.4 points/y; 95% CI, 0.1-2.7)


以上のメタ解析データから、

観察研究と同様に、

アルツハイマー病の臨床試験でも、

コリンエステラーゼ阻害薬あるいはメマンチンの投与群のほうが、非投与群に比べて、認知機能が有意に低下することが示唆されました。

今後、層別解析による適正使用の情報が期待されます。





DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究




葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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ホモシステイン高値はアルツハイマー病の原因である:メンデルランダム化メタ解析 [2019年02月06日(水)]
日本人が健康寿命でなくなる原因の一位は、認知症です。

したがって、健康寿命を延ばすためには、認知症の「予防」が最も大切です。


日本人の認知症の6割は、アルツハイマー病です。

アルツハイマー病の原因として、血中のホモシステイン高値があります。


これまでの観察研究では、

ホモシステインが高いほど、認知症の罹患率が上昇すること、

血中葉酸値が高いほど、アルツハイマー病のリスクが低下することが報告されてきました。



アルツハイマー病研究の専門ジャーナルに、

高ホモシステイン血症が認知症のリスクである相関を示したメンデルランダム化メタ解析が報告されていましたので読んでみました。
(J Alzheimers Dis. 2016 Mar 22;52(2):747-56)


従来の観察研究では、相関関係は示唆されても、因果関係の立証のためには、介入試験が必要とされてきました。

しかし、介入試験には膨大なコストと時間がかかります。 
観察研究には、交絡因子やセレクションバイアス、報告バイアスなどの目的とする関連に影響を及ぼす要因が含まれる可能性に加えて、因果関係の立証にも十分ではないという課題があります。

これに対して、メンデルランダム化メタ解析という手法では、観察研究のデータを、遺伝子多型に基づいてランダム化し、形質との関連に交絡要因を含まないことや逆の因果関係を持たないことから、遺伝子多型を操作変数として形質に影響を及ぼす因子との関連を推定できると考えます(遺伝子多型は環境要因の影響を受けずに、無作為に子孫に配分される「メンデルの独立の法則」に従っていることに基づきます)。

メンデルランダム化メタ解析は、統計学的な因果推論の枠組みを利用して、観察研究に用いるデータでも因果推論を可能にする、新しい手法です。



血中ホモシステイン値が高いと、アルツハイマー病のリスクになることは、
観察研究を含む疫学研究のメタ解析で示されてきました。

一方で、研究の異質性などの課題もあり、交絡因子の影響が排除できないことから、因果関係については議論がありました。


そこで

今回の研究では、

メンデルランダム化メタ解析として、

ホモシステイン血症と、アルツハイマー病との因果関係が検証されました。



具体的には、

主要医学データベースをもちいて、
(PubMed and EMBASE)

データベース開始時から2015年9月までに収載された論文を対象に、

葉酸代謝関連遺伝子変異のMTHFR遺伝子多型;MTHFR C677T (rs1801133)とアルツハイマー病のリスクを調べた論文が検索され、

34報、9397名のデータが解析の対象となりました。

なお、最近のメタ解析では、
ホモシステイン値とMTHFR C677T (rs 1801133)との相関が示されています。



解析の結果、

血中の総ホモシステイン値と、

アルツハイマー病のリスクとの間に有意な相関が認められました。
(OR&#8202;=&#8202;3.37; 95% CI&#8202;=&#8202;1.90-5.95; p&#8202;=&#8202;2.9×10-5).


以上のメンデルランダム化メタ解析の結果から、

議論の多かった認知症と葉酸の予防効果についても、

血漿総ホモシステイン濃度とアルツハイマー型認知症の危険度との間に有意な関係が確立され、
(オッズ比は3.37と大きく、95%信頼区間は1.90-5.95であり有意性はp
=2.9×10-5と高いものです)

病因となるホモシステインを減らせばアルツハイマー病の予防が出来ることが判明しました。




*葉酸とは
葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。

葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


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グルコサミンの風評被害by整形外科医 


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