サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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高リスク群APOE4遺伝子保因者でも認知症が予防できる:FINGER研究 [2018年12月17日(月)]
ApoE4遺伝子は、アルツハイマー病のリスク因子であることが分かっています。

神経学の専門ジャーナルに、ApoE遺伝子保因者であっても、生活習慣の改善によって、認知症が予防できる、という研究が、フィンランドでのFINGER研究にて報告されています。
(JAMA Neurol. 2018 Apr 1;75(4):462-470.)


アポリポタンパク質E(ApoE)は、アルツハイマー病の原因であるアミロイドβたんぱくの蓄積や凝集に関わる物質であり、その発現を司るAPOE(アポイー)遺伝子のタイプによって、アルツハイマー病のリスクが異なることが分かっています。
ApoE遺伝子には、ε(イプシロン)2、ε3、ε4の3つの種類(=対立遺伝子、アレル)があり、それぞれに対応するE2、E3、E4の3つのアイソフォームがApoEには存在します。
このうち、ApoEの対立遺伝子ε4(表現型:アポE4)では、アルツハイマー病のリスクが高いことが分かっています。

昨日のブログでFINGER研究をご紹介しました。

ライフスタイルの改善による認知症の予防効果:FINGER研究 


FINGER研究では、生活習慣への介入によって、認知症リスクが低下することが示されました。


今回の研究では、

ApoE4遺伝子を有する高リスク群において、生活習慣への介入による認知症リスクへの作用が検証されました。


具体的には、

FINGER研究のサブ解析として、

(FINGER;Finnish Geriatric Intervention Study to Prevent Cognitive Impairment and Disability)

フィンランドの6つのセンターにて、

2009年9月7日から2011年11月24日までスクリーニングとランダム化が行われ、

2年間の生活習慣への介入が実施、

2015年8月1日から2016年3月31日まで、データの解析が行われています。


被験者は、
60歳から77歳で、

心血管疾患リスク因子、加齢、認知症のリスが高い、同年齢に比べて認知機能がやや低下、

という群です。

1,260名の参加者のうち、APOE遺伝子多型が調べられた1175名が対象となりました。


被験者は、

・生活習慣への介入群(食事、運動、認知機能トレーニング、血管リスク管理)

・対照群(一般的な健康アドバイス)

の2群に分けて、2年間の介入が行われました。
(なお、被験者には、どちらの介入群であるかは知らせていません。)

主アウトカムは、包括的な認知機能検査指標です。


1109名の参加者(平均年齢69.3歳、女性は514名 [46.3%])のうち、

ApoE4遺伝子多型の保有者は362 名でした。
(173名が介入群、 189名が対照群)

747名が非保因者です。
(380名が介入群、367名が対照群)


ApoEの保因者と非保因者では、介入前には、血中コレステロール値以外には有意差は見出されませんでした。


解析の結果、


介入群と対照群との間で、

認知機能スコアの年間の変化は、

ApoE保因者群では、
0.037 (95% CI, 0.001 to 0.073)

非保因者では、
0.014 (95% CI, -0.011 to 0.039)

でした。

介入の効果は、

保因者と非保因者の間で有意差は見出されませんでした。
(0.023; 95% CI, -0.021 to 0.067).

グループ内での解析では、

保因者のほうが、非保因者に比べて、介入の効果がより良好であることが示唆されました。


以上のデータから、

ApoE4の保因者であり、認知症の高リスク群であったとしても、

生活習慣への介入により、認知症の予防効果が示唆されます。




FINGER研究は、興味深い研究ですが、ごくごく一般的な生活習慣の改善となっています。

食事療法では、フィンランドでの研究のためか、地中海食やエクストラバージンオリーブオイルの推奨になっていません。

地中海食やMIND食のエビデンスを見れば、脂質はエクストラバージンオリーブオイルが優れていることは明らかです。

また、自宅で脳トレのようなことは、継続できるといいのですが。。。


現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。







葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

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posted at 23:56 | この記事のURL
ライフスタイルの改善による認知症の予防効果:FINGER研究 [2018年12月16日(日)]
食生活や運動習慣が、認知症のリスクと関連することが知られています。

最近の研究では、食生活に関して、地中海食やMIND食による認知症の予防効果が報告されています。


フィンランドで行われている研究では、認知症の予防に対するライフスタイル(生活習慣)の働きが検証されてきました。

2015年にランセット誌に発表された研究によると、高齢者の認知機能の低下に対する生活習慣への介入の有用性が示されています。
(Lancet. 2015 Jun 6;385(9984):2255-63)


具体的には、FINGER研究(Finnish Geriatric Intervention Study to Prevent Cognitive Impairment and Disability:認知機能障害予防のためのフィンランド高齢者への介入研究)と呼ばれる、二重盲検ランダム化対象試験であり、


2009年9月7日から2011年11月24日の間に、先行する全国調査から、
60-77歳の高齢者2654名がスクリーニングされ、

1260名が被験者となり、

介入群:631名、

対照群:629名が対象となりました。


被験者は、
CAIDE (Cardiovascular Risk Factors, Aging and Dementia)での認知症リスクスコアが6ポイント以上であり、(つまり高リスクであり、)

認知機能が同年代と同等か、やや低下している高齢者です。


2群に分けて、

2年間の多面的な介入(食事、運動、認知機能トレーニング、心血管リスクモニタリング)がおこなわれた群と、

対照群(一般的な健康アドバイス実施)

との比較が行われました。


主アウトカムは、包括的な神経精神テスト(NTB)Zスコアです。


介入群では、次のようなライフスタイルの改善が行われました。

@食事療法:
タンパク質はエネルギー比で10%から20%
脂肪分はエネルギー比で25%から35%
・飽和脂肪酸およびトランス脂肪酸は10%以下
・一価不飽和脂肪酸は10%から20%
・多価不飽和脂肪酸を5%から10%
・オメガ3系脂肪酸を1日に2.5グラムから3グラム
炭水化物はエネルギー比で45%から55%
食物繊維を1日に25グラムから30グラムとる
塩分は1日5グラム以下
アルコールはエネルギー比で5%まで
砂糖は1日50グラムまで
バターの代わりに植物性マーガリンや菜種油を使用
少なくとも1週間に2回魚を食べる
野菜や果物を豊富に取り、精製していない穀物、低脂肪牛乳、肉製品を積極的にとりいれる

A「運動プログラム」は各自の体力や体調に応じて、ジムで理学療法士の指導のもとで、週に1回から3回の筋肉トレーニング、週に2回から5回の有酸素運動。

B「脳のトレーニング」は、グループセッションと個人セッションに分けて実施。
グループセッションでは、記憶や認知機能の加齢による変化、日常生活での工夫を座学で。コンピューターにて学習進度の測定。
個人セッションは、ワーキングメモリーやエピソード記憶、実行機能などの認知機能をトレーニングするプログラムを、各自が自宅でコンピューターを使って、1回に10分から15分、週に3回実施。

C健診と血管リスク管理として、定期的に血圧や体重、BMIなどの身体測定を実施。


介入群では591名 (94%)、

対照群では599名 (95%)が

介入後の評価を1回以上受けており、

ITT解析の対象となりました。


2年後の時点で、

NTB総Zスコアの変化は、

介入群では、
0·20 (SE 0·02, SD 0·51)

対照群では
0·16 (0·01, 0·51)

でした。


1年間あたりのNTB総スコアの変化は、

両群間で有意差が見出されました。
(0·022, 95% CI 0·002-0·042, p=0·030)


認知機能のうち、「実行機能」や「処理速度」といった項目では、対照群に比べて、介入群で有意な向上がみられました。



なお、全体では、153名 (12%)が試験から脱落しています。


有害事象は、
介入群では46名(7%)
対照群では6名(1%)
に見出されました。

最も多い有害事象は、筋骨格系の疼痛です。(介入群32名5%、対照群はゼロ)



以上のデータから、

一般高齢者のうち、認知機能の低下リスクが高い群では、

生活習慣(食事や運動、認知機能トレーニング)などにより、認知機能の低下抑制効果が示唆されます。



FINGER研究は、興味深い研究ですが、ごくごく一般的な生活習慣の改善となっています。

食事療法では、フィンランドでの研究のためか、地中海食やエクストラバージンオリーブオイルの推奨になっていません。

地中海食やMIND食のエビデンスを見れば、脂質はエクストラバージンオリーブオイルが優れていることは明らかです。

また、自宅で脳トレのようなことは、継続できるといいのですが。。。


現状のエビデンスを見るとき、

・食事療法では、地中海食やMIND食が基本であり、

・葉酸サプリメントは中高年以降、全員に推奨できます。

・また機能性表示食品では、イチョウ葉エキスが、記憶力の維持に有用です。




マインド食(Mind diet; Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay)は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する


マインド食で認知機能が7.5歳改善




DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。






葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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血中ホモシステインが高いと、認知症の発症が4倍になる [2018年11月19日(月)]
臨床栄養学の専門ジャーナルに、認知症の発症と、血中ホモシステイン値および葉酸値との関係を検証したコホート研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr. 2005 Sep;82(3):636-43)


今回の研究では、高齢者において、血中ホモシステイン値の上昇と、認知症及びアルツハイマー病との関連が検証されました。


具体的には、

イタリアでのコホート研究の一環として、

認知症を有していない高齢者816名 (男性382名、女性434名、平均74歳)を対象に、


試験登録時の血中ホモシステイン値と、

フォローアップ期間での
新規発症の認知症とアルツハイマー病が調べられています。


交絡因子として、

年齢、性別、教育、ApoE遺伝子多型、心血管リスク因子、血中葉酸値、血中ビタミンB12で補正が行われました。


平均4年間のフォローアップ期間中、認知症患者が112名発症しました。

そのうち、アルツハイマー病は70名でした。


高ホモシステイン血症(> 15 micromol/L)の被験者では、

認知症の発症リスクが2.08倍
(HR2.08, 95% CI: 1.31, 3.30; P = 0.002)

と有意に増加していました。


また、アルツハイマー病のリスクは、2.11倍でした。
(HR 2.11, 95% CI: 1.19, 3.76; P = 0.011)


血中ホモシステイン値を四分位で分けて、

4年間の認知症の累積発症頻度(%)を調べた結果、

最低群(10.1μmol/L未満)では6.16%(211名中13名)であったのに対して、

10.1〜12.5μmol/Lの群では11.27%(204名中23名)と倍増し、

12.6〜15.0の群では11.41%(184名中21名)に増加、

さらに、最高群の15.0μmol/L以上では4倍の25.35%(217名中55名)にも達していました。

なお、

高ホモシステイン血症およびその他の交絡因子とは独立して、


血中葉酸低値(< or = 11.8 nmol/L) も、


認知症のリスクが1.87倍、
(1.87; 95% CI: 1.21, 2.89; P = 0.005)


アルツハイマー病のリスクが1.98倍、

(1.98; 95% CI: 1.15, 3.40; P = 0.014)


という有意な相関が見出されたということです。


その他、

ビタミンB12については、有意な相関は認められませんでした。


以上のデータから、

高齢者において、

高ホモシステイン血症および低葉酸値は、いずれも、認知症とアルツハイマー病のリスクになります。



これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究


また、

葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果
といった報告があります。




DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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軽度認知障害(MCI)に有用な食品成分:系統的レビュー [2018年11月16日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、軽度認知障害(MCI)に対する食品成分介入試験についての系統的レビューが、イギリスのグループ(Queen's University Belfast)から報告されていました。
(Br J Nutr. 2018 Nov 9:1-18.)

機能性食品成分が、抗酸化作用や抗炎症作用を介して、認知機能の維持や低下抑制をしめすことから、認知症の予備群である軽度認知障害(MCI)に対しての有用性が考えられます。


今回の系統的レビューでは、

MCI患者に対する食品成分の有用性が検証されました。

具体的には、

5つの主要医学データベースが用いられ、

MCI患者でのランダム化比較試験(RCT)により、

認知症あるいはアルツハイマー病の発症を主アウトカム、

認知機能関連指標を副アウトカムとした論文が検証され、

16報が解析の対象となりました。

(論文の異質性のため、つまり、食事の介入方法、認知機能測定などで違いが大きく、比較は容易ではなかったということです。)


解析の結果、


認知機能に関して、

記憶能などの改善が認められた介入方法の中では、

ビタミンB群の投与が最も安定的に有用性見出されました。

それらの試験の内訳は、
葉酸を含むビタミンB群(1報, n 266), 葉酸単独投与 (1報, n 180), DHA とEPA (2報, n 36 とn 86), DHA (1報, n 240)、フラボノール(1報, n 90)
でした。


したがって、葉酸を含むビタミンB群、オメガ3系必須脂肪酸などを含む食事が、MCIの認知機能の維持に有用であることが示唆されます。

今後、これらのサプリメントによる介入試験などでのMCIにおける臨床的意義の検証が期待されます。


今回のレビューでも示されているように、認知症の予防には葉酸サプリメントの効果が最も確立しています。

これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


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葉酸サプリメントによる認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、


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といった報告があります。




DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



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一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


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日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

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葉酸によるアルツハイマー病の予防メカニズム [2018年11月04日(日)]
アルツハイマー病の病態には、βアミロイドたんぱくの蓄積が関与します。

in vitro研究において、

ホモシステインは、

βアミロイドによるカルシウム流入とアポトーシスを促進する作用があります。



また、

動物研究では、

ホモシステインと葉酸欠乏が、海馬ニューロンでのDNA修復を障害し、

その結果として、アミロイドβによる毒性の影響を受けやすいことが示されています。



さらに、

アルツハイマー病の病態では脳血管疾患の関与もあり、

高ホモシステイン血症は動脈硬化のリスクであり、

葉酸はホモシステイン値を低下させることで動脈硬化を抑制します。



横断研究と前向き研究では、

ビタミンB群および葉酸の摂取量と、認知症および認知機能についての様々な報告があります。

まず、

フラミンガム研究では、

ホモシステイン値が14μmol/L以上では、

アルツハイマー病リスクが倍増することが示されています。

しかし、血中葉酸、B6、B12と、アルツハイマー病のリスクとの間に相関は見出されませんでした。


別の報告では、

ホモシステイン値と、アルツハイマー病のリスクとの相関は年齢によって異なることが示されています。


さらに、
他の報告では、
ホモシステインの高値が、認知機能の低下との相関も示されていますが、必ずしも一致した結果(相関)ではありません。


報告によって相関の有無が異なる理由として、

葉酸が、ホモシステインとは独立したメカニズムにおいて、アルツハイマー病リスクと関連している可能性が考えられます。


米国では、1998年から葉酸の強制添加が開始され、

全般的に、
ホモシステイン値の低下をもたらしました。




葉酸によるホモシステイン値や認知症への作用を検討した研究もあります。

例えば、

葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 


葉酸サプリメントによる認知機能改善効果


といった報告があります。



なお、
65歳以上でホモシステイン値が13μmol/L以上の276名を対象にしたランダム化二重盲検偽薬対照試験では、
葉酸、B6、B12の2年間の介入により、血中ホモシステイン値が低下しましたが、認知機能での有意差は検出されませんでした。
ただし、2次解析では、認知機能低下の高リスク群において、ビタミンB群による低下抑制が示唆されました。



平均的な日本人の摂取量では、

動脈硬化の予防の点からは葉酸が充足されていないので、葉酸サプリメントあるいは強化食品として利用する意義があると思われます。

(葉酸不足やビタミンB12不足の場合も同様です。)

葉酸サプリメントを選ぶ際には、ビタミンB6、ビタミンB12と一緒になった製品が必要です。

葉酸サプリメントによる認知症予防効果も複数の臨床研究によって示されています。

一方、有用性を検出できなかったという報告もありますが、(水溶性ビタミンですので)有害事象などは一切、見出されていません。

葉酸の摂取による認知症予防やアルツハイマー病リスク低減効果は、複数の観察研究でも示されています。

認知症の原因には未知の因子も含めて複数あるため、葉酸だけですべての解決になるわけではありませんが、
高ホモシステイン血症が認知症や動脈硬化症のリスクであることは確立しており、
葉酸サプリメントを使って、確実に簡便に安価に葉酸を摂ることで、

認知症や脳卒中を予防できるといえます。


なお、
日本や中国のように、葉酸の強制添加が行われていない国では、葉酸サプリメントを利用することになります。

この場合、安全性、有効性は当然として、経済性(費用対効果)の点からも適切な製品を利用することが重要です。

(認知症、脳卒中の予防には、継続して何年も摂ることになりますので、安全性や有効性は当たり前であり、その上で、継続できる価格であることが必須です。)

私はもちろん、DHC葉酸を毎日摂っています。



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葉酸がアルツハイマー病を予防する@米国 [2018年11月03日(土)]
昨日のブログで紹介しました、
血中葉酸が高いとアルツハイマー病リスクが半減する
という論文に関連して、

発表の翌年に、同じ著者から詳しいデータが他のジャーナルに掲載されていましたので、読んでみました。

栄養学研究の専門ジャーナルに、

葉酸の摂取が多いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという相関を示した研究が、米国コロンビア大学のグループから報告されていました。
(J Nutr Health Aging. 2008 Nov;12(9):648-50.)


コホート研究として、
ニューヨークのマンハッタン北部に居住する65歳以上の高齢者を対象に、
(「試験登録時には認知症を有していない65歳以上の被験者」

半定量的な61項目の食事摂取頻度調査票を用いた調査が行われ、

調査を完了した965名を対象に、

食事調査に基づき、

葉酸、ビタミンB6、B12に関して、総摂取量、食事からの摂取量、サプリメントからの摂取量、


エネルギー摂取量が推計され、


アルツハイマー病のリスクと、

エネルギー量で調整した葉酸、B6、B12の摂取量との関連が検証されました。


認知症の診断は、2名の神経内科医と、1名の精神科医、2名の神経精神科医によって、

試験開始時と、フォローアップ期間の情報に基づいて、

認知症は、DSM-IVクライテリア、アルツハイマー病はNINCDS-ADRDAクライテリアに従って診断されました。


認知症の発症に係わる交絡因子として、

年齢、性別、人種、教育年数といった因子、

アルツハイマー病のリスクである糖尿病、高血圧、心臓病、現在の喫煙習慣、脳卒中について、自己申告で調べられています。


心臓病については、

心房細動の既往歴、その他の不整脈、心不全、心筋梗塞、狭心症が調べられ、

ApoEε4のホモ、ヘテロ、なしについて層別が行われました。

(なお、アポリポタンパク質E(ApoE)は、アルツハイマー病の原因であるβアミロイドたんぱくの蓄積や凝集に関わる物質であり、その発現を司るAPOE(アポイー)遺伝子のタイプによって、アルツハイマー病のリスクが異なることが分かっています。

ApoE遺伝子には、ε(イプシロン)2、ε3、ε4の3つの種類(=対立遺伝子、アリル)があり、それぞれに対応するE2、E3、E4の3つのアイソフォームがApoEには存在します。

ApoEの対立遺伝子ε4(表現型:アポE4)では、アルツハイマー病のリスクが高いことが分かっています。)


平均フォローアップ期間は、

6.1±3.3年間であり、

観察人年は5,902人年でした。

この中から、192名のアルツハイマー病が発症しました。

患者の平均年齢は、
75.8±5.8歳、

70.2% が女性、

人種の内訳は黒人32.6%, ヒスパニック系45.3%、白人22.1%でした。

アルツハイマー病のリスクであるApoE4遺伝子保因者(ホモあるいはヘテロ)は29.2%でした。

また、 19.3%が糖尿病、60.3%が高血圧,27.8% が心臓病, 10.3%が脳卒中でした。


ビタミンB群の平均摂取量は、

葉酸;446 ± 226.8 μg,

B12;12.6 ± 18.8 μg,

B6; 7.1 ± 17.3 mg

でした。


フォローアップ期間中に、
アルツハイマー病を発症した被験者の特徴は、
高齢である、
教育年数が短い、
ヒスパニックの割合が高く白人が少ない、
ApoE4アレル保因者、
糖尿病や高血圧、心臓病、脳卒中の罹患率が高い
ということでした。


ビタミンB群との関連では、
まず、
アルツハイマー病の発症と、エネルギー摂取量で補正したB6やB12の摂取、あるいはサプリメントの利用との間には相関は認められませんでした。

次に、
葉酸では、
アルツハイマー病ではない被験者に比べて、
アルツハイマー病の発症者では、
エネルギー摂取量で補正後の葉酸の摂取量が低い傾向にありました。


葉酸の総摂取量の4分位では、

葉酸の摂取量が多いほど、アルツハイマー病のリスクが低下していました。
(表)


葉酸の摂取によるアルツハイマー病のリスク低下という相関は、
B6とB12の摂取量で補正後に統計学的に有意でした。

一方、
この相関は、
サプリメントではなく、食事からの葉酸の摂取とアルツハイマー病のリスクとの間では、有意な関連は見出されませんでした。


食事からの葉酸の摂取での4分位では、

他のビタミン類で補正後、

アルツハイマー病のリスクが20%低下傾向にありました。
(HR;0.8、95% CI = 0.5,1.2; p for trend =0.25)

次に、

葉酸サプリメントでは、

全体の解析では、有意な相関が見出されませんでした。
(HR = 1.0; 95% CI: 0.7,1.4)

しかし、
400マイクログラム以上の葉酸サプリメントの摂取群では、

アルツハイマー病のリスクが30%低下傾向が見出されました。
(HR = 0.7; 95% CI: 0.5,1.2)


なお、
B6とB12の総摂取量は、

アルツハイマー病のリスクとの有意な関連は認められませんでした。


以上のデータから、

食事あるいはサプリメントからの葉酸の総摂取量が多いほど、

アルツハイマー病のリスクが低いという相関があること、

また、この相関は、
アルツハイマー病の他のリスクファクターである心臓病、脳卒中、B6とB12とは独立していること、

が示唆されます。



葉酸についてはサプリメントの有用性も示されています。

葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 





葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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血中葉酸が高いとアルツハイマー病リスクが半減する [2018年11月02日(金)]
葉酸やビタミンB6、ビタミンB12は、血中ホモシステイン値を下げることで、
アルツハイマー病を抑制すると考えられます。

少し前の研究ですが、神経学の専門ジャーナルに、葉酸の血中濃度が高いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという研究が、米国コロンビア大学のグループから報告されていました。
(Arch Neurol. 2007 Jan;64(1):86-92.)


今回の研究では、

葉酸、ビタミンB6、ビタミンB12の摂取と、アルツハイマー病のリスクとの関連が検証されました。



具体的には、

試験登録時には認知症を有していない65歳以上の被験者965名を対象に、

半定量的な食事摂取頻度調査票を用いた調査が行われ、

6.1±3.3人・年のフォローアップが行われています。

葉酸、ビタミンB6、B12について、総摂取量、食事からの摂取量、サプリメントからの摂取量、

エネルギー摂取量が推計され、


アルツハイマー病のリスクと、

エネルギー量で調整した葉酸、B6、B12の摂取量との関連が検証されました。

主アウトカムは、

アルツハイマー病の発症率です。


解析の結果、

フォローアップ期間中、

192名のアルツハイマー病の患者が見出されました。


年齢、性別、教育、人種、ApoEのε4アレル、糖尿病、高血圧、喫煙習慣、心臓病、脳卒中、ビタミンB6、B12値で補正後、

4分位で、
血中葉酸濃度が最低群に比べて、

最高群では、
アルツハイマー病のリスクが50%低下するという相関が見出されました。
(HR, 0.5; 95%CI, 0.3-0.9; P=.02 for trend)


一方、

ビタミンB6やB12値と、アルツハイマー病のリスクとの間には有意な関連は認められませんでした。


以上のデータから、

葉酸の摂取量がアルツハイマー病の予防になると考えられます。


葉酸についてはサプリメントの有用性も示されています。

葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する 





葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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欧米では認知症患者が減少 [2018年11月01日(木)]
日本や中国では認知症は、増えていますが、

アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに認知症(有病率)は減少しています。


米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較 



日本では、高齢者の4人に一人が認知症あるいは認知症予備軍(軽度認知障害、MCI)と推計されています。

米国では、400〜500万人の高齢者が認知症と推計されています。

認知症患者は、米国でも大きな社会問題であり、患者や家族、政府にとって経済的な負担ともなっています。

今後の高齢者数の増加によって、米国および全世界では、認知症高齢者の患者数は、2050年までに3倍に達するという試算もあります。


これに対して、最近の研究によると、高所得国の一部では、過去25年間の間に、認知症高齢者の患者数が減少している、という報告もあります。

高所得国の高齢者において、認知症患者数が減少している理由として、高血圧や糖尿病、脂質異常症(高脂血症)といった心血管リスクの改善、教育水準の向上などが推察されています。

例えば、フラミンガム心臓研究という疫学研究では、高等学校教育を受けた被験者において1977年と比べて、2008年には20%減少していました。

また、
イギリスの研究では、認知症患者の割合は、1991年の8.3%から、2011年には6.5%へと有意に減少しています。減少幅は、24%に達しており、患者数に換算すると20万人の減少に匹敵します。(Lancet. 2013 Oct 26; 382(9902): 1405&#8211;1412.)
 欧米では、過去20年から30年の間に、認知症のリスクともなる心血管疾患リスクに変化が認められています。
 まず、認知症のリスクになる成人での肥満者の割合は、米国では、1990年の23%から、2012年には35%に増加しました。また、65歳以上の高齢者において、糖尿病患者数は、9%から21%に倍増しています。これに対して、糖尿病、高血圧、高コレステロール血症に対する強化療法も増加し、治療目標に達する患者数も増えて、心筋梗塞や脳卒中、下肢切断といった糖尿病合併症の心血管イベントは有意に減少しています。
したがって、血管イベントの減少は、スピルオーバー効果として、脳血管型認知症も減少させた可能性があります。

 次に、米国の成人において、過去25年間の教育水準の向上が認知症の患者を減少させたという説もあります。

米国での65歳以上の成人において、

高卒の教育水準の割合は、1990年の53%から、2010年の80%へと顕著に上昇しました。

また、大卒者の割合は、11%から23%へ増加しています。


正規教育での年数の延長と、認知症の減少との相関について、
因果関係は明確ではありませんが、
仮説として、脳の発達や機能への直接的な影響である“cognitive reserve” (認知的予備力)の向上、経済的及び機会の増加による健康的な行動なども考えられています。


これらのほか、米国では、食品行政により、1998年に葉酸の強制添加が行われた、ということも関与します。

因果関係としては、教育年数という基準よりも介入の効果が大きいのは明らかです。


生活習慣病や心血管リスクの改善という点からも、
葉酸の強制添加による高ホモシステイン血症の改善作用が明白です。

葉酸は、動脈硬化の危険因子である高ホモシステイン血症を改善することで、生活習慣病や心血管リスクに伴う認知症を減少させたと考えられます。

また、
1990年代以降の研究では、葉酸がアルツハイマー病のリスク低下に有用であることも示されています。



認知症の予防には、
1.生活習慣病の改善、

2.食生活の見直し
地中海食あるいはマインド食

3.運動習慣

4.社会参加

5.葉酸(400マイクログラム/日)サプリメントの利用

が有用です。


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葉酸サプリメントが軽度認知障害(MCI)を改善する [2018年10月29日(月)]
ヨーロッパの栄養学の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントによる軽度認知障害(MCI)の症状改善作用を示した臨床研究が、中国のグループ(Tianjin Medical University)から報告されていました。
(Eur J Nutr. 2017 Dec 18.)



観察研究では、

血中葉酸値の低値と、
認知機能障害との相関が示されています。

また、血中の葉酸値が高いと、アルツハイマー病のリスクが半減するという相関も知られています。


作用機序として、

葉酸による高ホモシステイン血症の改善が考えられます。

(高ホモシステイン血症は、脳萎縮や動脈硬化のリスクであり、アルツハイマー病の原因の一つです。)



今回の研究では、

軽度認知障害(MCI)に対する葉酸サプリメントの24カ月間の投与による働きが検証されました。

具体的には、

MCI患者180名を対象に、


・葉酸サプリメント(400&#13197;/日)投与群:90名、

・対照群:90名

の2群について、

24カ月間の介入が行われ、

半年ごとに、
認知機能(WAIS-RC)と、
血中アミロイドβが測定されています。



解析の結果、

フォローアップ期間中、

フルスケールIQスコア
および
Information and Digit Span(数唱)のサブドメインのいずれのスコアでも、

対照群に比べて、

葉酸サプリメント投与群の洋が、有意に高値でした。
(P&#8201;<&#8201;0.05)


葉酸サプリメントの介入群では、

血中ホモシステイン値、

SAM(S-adenosylhomocysteine)、

アミロイドβ(Aβ-42)


APP-mRNA発現量

がいずれも有意に減少しました。
(P&#8201;<&#8201;0.05)


また、
S-adenosylmethionine (SAM),

SAM/SAH 比,

DNA methyltransferase mRNA発現は、

いずれも有意な上昇を示しました。
(P&#8201;<&#8201;0.05).

以上のデータから、

軽度認知障害(MCI)に対して、

葉酸サプリメント(400&#13197;/日)の2年間の投与は、

認知機能の改善、および、アミロイドβ関連マーカー値の改善をもたらすと示唆されます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

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ルテインの摂取が認知機能に好影響を与える [2018年10月21日(日)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、ルテインの摂取による認知機能への好影響を示した疫学研究が、米国のグループ(University of Wisconsin)から報告されていました。
(Nutr Neurosci. 2018 Oct 16:1-9.)



食事由来のカロテノイド類は、抗酸化作用や抗炎症作用を介して、

認知機能に対する働きが考えられます。


今回の研究では、

ルテイン及びゼアキサンチンの摂取と、認知機能との関連が検証されました。


具体的には、

米国の全国健康栄養調査(2011-2014 NHNES)での60歳以上の参加者2796名を対象に、

24時間リコール法にて、ルテインとゼアキサンチンの摂取が調べられ、


認知機能の指標との関連が検証されています。

(認知機能として、
CERAD Word Learning sub-test score,
Animal Fluency test score,
Digit Symbol Substitution test score
が測定。)


交絡因子として、

年齢や性別、人種、BMI、世帯収入、教育、飲酒、喫煙などで補正が行われました。



解析の結果、

ルテインとゼアキサンチンの摂取の四分位で、

最低群に比べて、

最高群では、


digit symbol score testの有意な上昇が見出されました。
(2.52 point increase, SE=0.86 points, P=0.01)


人種別解析では、この相関は、白人よりも黒人で顕著であったということです。


以上のデータから、

ルテインとゼアキサンチンの摂取による認知機能の低下予防あるいは低下抑制が示唆されます。

今後、介入研究による臨床的意義の検証が期待される分野です。


認知症予防に関する研究として、次の報告があります。

マインド食で認知機能が7.5歳改善


マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する



サプリメント・健康食品では、

ホモシステイン血症を改善する葉酸は必須の成分です。

葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究

機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


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研究と利害の衝突についてのルール作成


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マインド食と地中海食がアルツハイマー病リスクを半減する [2018年09月26日(水)]
昨日に続いて、マインド食の話題です。

マインド食は、米国ラッシュ大学のグループが、地中海食と高血圧の食事療法のDASH食を組み合わせて、認知症予防のために考案した食事パターンです。

2015年にラッシュ大学から、マインド食がアルツハイマー病を50%減らす、というデータが発表され注目されるようになりました。

昨日紹介した研究も同じコホート研究であり、先に発表されています。
その発表の後に、マインド食がアルツハイマー病を半減という別の論文が示されました。
(Alzheimers Dement. 2015 Sep;11(9):1007-14)


まず、先行研究(昨日のブログ)では、地中海食とDASH食のハイブリッドであるマインド食(MIND diet)が、認知機能低下抑制と相関することが見出されました。


続いて、
同年(2015年)に発表された研究では、

マインド食と、アルツハイマー病リスクとの関連が検証されました。

具体的には、

Rush Memory and Aging Project (MAP)に参加したボランティア、
58歳から98歳までの被験者923名を対象に、

平均4.5年間のフォローアップが行われ、

食事調査票による評価と、アルツハイマー病リスクとの関係が調べられています。

マインド食への順守率は、マインド食スコアにより、3分位で評価されました。


解析の結果、

アルツハイマー病のリスクは、

マインド食への順守率が低い(3分位で最低群)に比べて、

三分位で中位群では、

35%のリスク低下
(HR = 0.65, 95% CI 0.44, 0.98)

最高群では、

53%のリスク低下


という有意な相関が見出されたということです。
(HR = 0.47, 95% CI 0.26, 0.76)



なお、地中海食とDASH食でも、一定の効果が見出されています。

三分位で、最高群と最低群の比較により、

DASH食では、39%の有意なリスク低下
(HR = 0.61, 95% CI 0.38, 0.97)

地中海食では、
54%のリスク低下でした。

(HR = 0.46, 95% CI 0.26, 0.79)


以上のデータから、

マインド食、

地中海食、

DASH食のいずれの食事パターンでも、

アルツハイマー病リスクが半減することが示唆されます。


順守率が高い群では、地中海食は、マインド食と同等以上の効果を示しています。

一方、
マインド食では、順守率が中位群(三分位で中位)でも、一定の効果がみられたという特徴があります。
(ほかの2つの食事パターンでは、中位群では有意差は検出されませんでした。)


したがって、
地中海食、

DASH食、

マインド食(地中海食とDASH食のハイブリッド)

の3つの中では、

順守率が高い場合には、

アルツハイマー病リスク低減効果が最も高いのは地中海食であり、

ほぼ同程度の効果がマインド食にも期待できること、

また、マインド食では、ほどほどの順守率でも効果が期待できること

などが示唆されます。



マインド食では、下記のように、「推奨される食材」と「避けるべき食材」が挙げられており、頻度も目安として示されています。

「推奨される食材」

緑黄色野菜:週6日以上

その他の野菜:1日1回以上

ナッツ類:週5回以上

ベリー類:週2回以上

豆類:週3回以上

全粒穀物:1日に3回以上

魚:なるべく多く

鶏肉:週2回以上

オリーブオイル(エキストラヴァージン):優先して使う

赤ワインもしくは緑茶:1日グラス1杯


「避けるべき食材」

赤身の肉:週4回以下

バター:なるべく少なく

チーズ:週1回以下

お菓子:週5回以下

ファストフード:週1回以下



なお、日本では、塩分の摂取量が多いので、マインド食の食材のバランスを参考にしつつ、塩分の摂取量を抑えることも重要です。


DHCでは、マインド食や地中海食に欠かせないエクストラバージンオリーブを扱っています。






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マインド食で認知機能が7.5歳改善 [2018年09月25日(火)]
認知症の予防のための食事として、MIND食(マインド食)が注目されています。

MIND食(マインド食)による認知症の発症予防効果は、シカゴのラッシュ(Rush)大学のグループにより、2015年に発表されました。


マインド食では、地中海食とDASH食をベースに、認知機能の維持のために食材を組み合わせており、認知症予防のための食事療法です。


マインド食では、積極的に摂るといい食材を10項目、控えるべき食材を5項目、示されています。
(頻度も目安として示されています。)


ラッシュ大学による研究では、

Rush Memory and Aging Project (MAP)という研究の参加者1,545 名から、960名(平均年齢81.4 ± 7.2歳、女性が75%)のデータが解析の対象となり、

コホート研究として、
平均4.7年間のフォローアップが行われました。



マインド食では、下記のように、「推奨される食材」と「避けるべき食材」が挙げられており、頻度も目安として示されています。


「推奨される食材」

緑黄色野菜:週6日以上

その他の野菜:1日1回以上

ナッツ類:週5回以上

ベリー類:週2回以上

豆類:週3回以上

全粒穀物:1日に3回以上

魚:なるべく多く

鶏肉:週2回以上

オリーブオイル(エキストラヴァージン):優先して使う

赤ワインもしくは緑茶:1日グラス1杯


「避けるべき食材」

赤身の肉:週4回以下

バター:なるべく少なく

チーズ:週1回以下

お菓子:週5回以下

ファストフード:週1回以下



以上を目安に、遵守率を3段階に分けて、マインド食スコアが計算され、認知機能との相関が調べられました。



解析の結果、

マインド食への遵守率が高いほど(MINDスコアが高いほど)、

認知機能の低下が有意に抑制されていたということです。
(β = 0.0092; P < .0001)


(なお、マインド食スコアは、地中海食スコアやDASH食スコアとの相関が見出されています。)


マインド食への遵守率の3分位で、
最高群は、最低群に比べて、

認知機能の低下速度は抑制され、

7.5歳、若い年齢に相当したということです。



以上のデータから、

マインド食による認知機能の低下抑制作用が示唆されます。


なお、日本では、塩分の摂取量が多いので、マインド食の食材のバランスを参考にしつつ、塩分の摂取量を抑えることも重要です。


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脳の加齢を防ぎ認知症を予防する食事と栄養:レビュー [2018年09月24日(月)]
今日は、認知症予防学会の最終日でした。

午前中のプレナリーレクチャーでは、例によって学会の名称とはずれており、
認知症「予防」の話ではなくて、認知症発症後の「共生社会」についての研究報告でした。

発表内容自体は、高島平団地における観察研究と介入研究の結果であり、認知症及びMCIの現状と課題を示すものではありました。

しかし、認知症「予防」に関することではなく、認知症「発症後」の地域共生社会を目指す地域包括ケア/地域包括支援センターの話なので、特段、目新しいものではないという印象でした。

さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナルに、認知機能の維持や脳の加齢に対する最近の食事療法のエビデンスレビューが、オーストラリアのグループ(Edith Cowan University)から報告されていました。
(Curr Nutr Rep. 2018 Sep;7(3):139-149)


これまでの研究により、
認知症の予防には、食事の見直しが重要であることが分かっています。


今回のレビューでは、

最近5年間に発表された研究から、

認知機能と加齢による脳の変化に対する食事療法について、

地中海食(MeDi)

高血圧に対する食事療法(DASH、Dietary Approaches to Stop Hypertension)

MIND食(マインド食、Mediterranean-DASH Intervention for Neurodegenerative Delay食)

の有用性が検証されました。


解析の結果、

まず、これらの食事パターンへの遵守率が高いほど、

脳機能が維持され、認知機能の低下が抑制されることが見出されました。

次に、
3つの食事パターンの比較では、

地中海食やDASH食よりも、MIND食のほうが、認知機能低下抑制作用が顕著でした。



地中海食は、地中海沿岸地方の伝統食であり、これまでの多くの研究によって、生活習慣病の予防効果が示されています。

DASH食は、米国NIHが1997年に発表した高血圧の改善のための食事療法であり、心血管リスク低減作用が示されています。

NIHにより、1993から1997年に「DASH食研究」というRCTが行われました。

具体的には、米国の男女459名を対象に、
・通常食、
・野菜や果物の多い食事、
・DASH食の3群で比較したところ、
DASH食の降圧作用が最も顕著であり、

高血圧患者では収縮期血圧が平均11.4mmHg低下しました。

DASH食の降圧作用は、カリウムやマグネシウムが豊富であり、ナトリウム/塩分を排泄することによると考えられます。



MIND食(マインド食)は、シカゴのRush大学のグループが2015年に発表したもので、
地中海食とDASH食を組み合わせた、認知症予防のための食事療法です。


地中海食、DASH食、MIND食のいずれも、

野菜、果物、豆類といった植物性食品が豊富であり、

動物性食品や飽和脂肪酸の摂取が制限されるという共通点があります。


地中海食やMIND食では、オリーブオイルが推奨されます。


したがって、認知症の予防には、地中海食、MIND食の食材をベースに、
エクストラバージンオリーブを使う食事が推奨されます。


サプリメント・健康食品では、

ホモシステイン血症を改善する葉酸は必須の成分です。

葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

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posted at 23:53 | この記事のURL
認知症対策:学会の名称に現状が追い付いていない? [2018年09月23日(日)]
今日は、認知症予防学会の2日目でした。

日本において、認知症に係わる医学医療分野での学術グループには、日本認知症学会、認知症ケア学会、認知症予防学会などたくさんの学会や研究会があります。

昨日からの連休中の3日間、東京での開催でしたので、日本認知症予防学会に参加しています。

学会自体は、盛況な大会でした。
医療分野での多職種が集まり、さまざまな興味深いセッションがあり、私も勉強になりました。

一方、学会の内容が、学会の名称にまだ追いついていないという印象はぬぐえませんでした。

つまり、認知症予防学会なので、本来なら、認知症の「予防」を中心とした研究が期待されます。

しかし、現時点では、他の学会と同じく、予防というよりは、認知症の早期発見、軽度認知障害への介入、認知症発症後の地域包括ケア、地域共生社会に関するテーマがほとんどであったと感じました。


本来、認知症「予防」学会ですので、予防のための具体的なテイラーメイドの食事療法や運動に加えて、健康食品・サプリメントに関するセッションももっとあっていいように思います。
(全くないわけではありませんが。)

「予防」といいつつ、予防になっていないのは、認知症に限らず、医学関係の学会ではよくあることです。

特に、製薬メーカーが協賛していると、製薬メーカーとしては「病人が増えたら儲かる」というビジネスモデルなので、病気自体の予防というよりは、せいぜい、早期発見早期治療となります。
(極論ですが、認知症治療薬のメーカーにとっては、発症自体が予防されると商売にならないので、認知症になっても住みやすい地域共生社会を、というところで企業イメージを作り上げようとしています。)

(もちろん、当事者や家族には治療薬の適正使用や新薬パイプラインの情報提供は必要です。
私は、保険診療の外来も担当しており、
臨床現場で、認知症の患者さんも継続的に診ております。
認知症に対しては、統合医療によるアプローチでフォローアップを行っています。
したがって、当事者や家族の医療介護ニーズには直面し、対応しています。)

(新オレンジプランでしめされた認知症対策は当たり前なのですが、私が学会に参加して疑問に感じたのは、「予防」学会なのに、予防についてのトピックがなさすぎる、ということです。)

食品成分は働き方が緩徐なので、エビデンスの構築が困難である、という課題もあります。

なお、機能性食品成分としては、抗炎症作用としてオメガ3系脂肪酸(EPA、DHA)は少し話が出てきました。


DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。


境町葉酸サプリプロジェクト:健康長寿社会の実現を目指して



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posted at 23:54 | この記事のURL
アルツハイマー予防デーイベント [2018年09月21日(金)]
今日、9月21日は、「世界アルツハイマーデー」です。

各地で、アルツハイマー病や認知症に関する啓発イベントが開催されています。


国際アルツハイマー病協会(ADI)が、世界保健機関(WHO)と共同で毎年9月21日を「世界アルツハイマーデー」と定めました。

背景は、1994年9月21日、スコットランドのエジンバラで第10回国際アルツハイマー病協会国際会議が開催され、
会議の初日の日を「世界アルツハイマーデー」と宣言したということです。

さて、本日、神奈川県松田町では、
アルツハイマー予防デーイベント「脳年齢若返り」フォーラムが開催されました。

DHCは、健康づくりと地域活性化などで松田町と包括連携協定を締結しています。

「認知症を予防して健康長寿に!
脳年齢若返りのための食事とサプリメント・健康食品」
として出講させていただきました。


認知症について、日本では超高齢社会が到来し、高齢者が増えるから、認知症患者が増えるのもやむを得ない、というような雰囲気があります。

そして、「認知症になっても住みやすい共生社会を」というような啓発がよく行われています。

しかし、アメリカやイギリス、スウェーデンでは、認知症患者が減っている、という報告があります。

機能性食品成分は、脳萎縮を抑制し、認知症を予防するのに有用な成分があります。

欧米では広く食品行政で、活用されているので、そのことが、認知症の減少という結果をもたらしたとも考えられます。

(これに対して、食品行政が無策な日本や中国では、認知症が増えています。)

私自身は、
認知症になってから住みやすい社会を、
という立場ではなく、
機能性食品/サプリメントを活用して、認知症を予防しましょう、
という立場です。


今日の講演では、最新のエビデンスに基づき、
アルツハイマー病、認知症予防に活用できるサプリメントのお話をさせていただきました。





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認知症の予防、介入、ケア:ランセット総説 [2018年08月27日(月)]
駐車場からの出庫時、精算金額の表示が4万円になってしまいました。





さて、本日の私的なお勉強日記です。


認知症の予防、認知症に対する介入、認知症のケアについてまとめられたランセットの総説を読んでみました。
(Lancet. 2017 Dec 16;390(10113):2673-2734.)


日本や中国では認知症は、増えていますが、

アメリカやイギリス、スウェーデンなどの先進国では、すでに認知症は減少しています。

米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較 




総説では、認知症のリスクが10個挙げられており、それぞれの寄与度が%で示されています。

10項目のリスクのうち、介入可能なのは9項目です。


認知症のリスクファクターと寄与度、ライフコースの関係は、


・先天的な素因(遺伝的背景):ApoE遺伝子変異 7%

・人生の初期の段階:11年から12年の初等教育の欠如: 8%
(追加での教育が予防に寄与するかどうかは不明)

・中年期:
失聴 9%
高血圧 2%
肥満 1%

・老年期:
喫煙 5%
うつ病 4%
運動不足 3%
社会的孤立 2%
糖尿病 1%

となっています。


以上のうち、介入可能な9項目の合計寄与度は35%です。

また、総説では、食事についても言及されており、

地中海食+エクストラバージンオリーブによる認知症の予防効果が紹介されています。




地中海食による認知症予防効果



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



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ブドウおよびブルーベリーポリフェノールが健常高齢者の認知機能を改善する [2018年07月23日(月)]
今月の老年学の専門ジャーナル(電子版)に、ブドウ及びブルーベリー由来ポリフェノールによる認知機能への作用を検証した臨床研究が、フランスのグループ(Nutrition et Neurobiologie Int&#233;gr&#233;e)から報告されていました。
(J Gerontol A Biol Sci Med Sci. 2018 Jul 19.)


植物性食品に含まれるポリフェノールには、抗酸化作用や抗炎症作用があり、生活習慣病リスク低減作用が示されています。

今回の研究では、

健常高齢者において、
ブドウ及びブルーベリー由来ポリフェノール抽出物(PEGB)による認知機能への作用が検証されました。



具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

健常な高齢ボランティア(60-70歳)215名を対象に、

1日あたり600 mgのPEGB (258 mgのフラボノイド含有)投与群、

偽薬投与群

の2群について、6か月間の介入が行われ、

主アウトカムは、
CANTAB Paired Associate Learning (PAL)
(視空間的な記憶のテスト:画面上に配置された複数のボックスに様々な図形を提示し,特定の図形の位置を記憶)
であり、

副アウトカムは、

言語エピソード記憶(VRM)とワーキングメモリ(SSP)

です。



まず、
全般の解析では、
PEGB投与によるPALへの有意な影響は検出されませんでした。

次に、

VRM自由再生(VRM free recall)は、PEGB投与群にて有意な改善が見出されました。


四分位での層別解析では、

試験開始時に、

認知機能が低下傾向にあった群では、

PEGB投与に好反応が見出されました。


また、同グループでは、

PEGB投与によるVRMの改善も見出されたということです。


その他、

PEGB投与と尿中代謝物の解析では、

介入終了後の時点において、

フラバン3オールの尿中代謝物の濃度と、記憶能の改善との間に有意な相関が認められました。


以上のデータから、

ブドウおよびブルーベリー由来ポリフェノール含有サプリメント投与により、

健常高齢者での加齢による認知機能/記憶能の低下に対する改善作用が示唆されます。


今後、認知症やMCIに対する介入による臨床的意義の検証が期待される分野です。


機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

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葉酸が認知症を防ぐメカニズム:レビュー [2018年06月26日(火)]
今月の神経科学の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸による認知機能への作用に関するレビュー論文が掲載されていました。
(Neurol Sci. 2018 Jun 23)


ビタミンB群の1種である葉酸は、認知症の予防効果が知られています。

ただし、葉酸に関する「日本人の食事摂取基準2015年版」は、貧血を予防するための設定であり、葉酸の摂取量は240マイクログラムとなっています。

一方、米国やWHOなど世界的な基準では、動脈硬化や認知症を予防するのに必要な量である400マイクログラムが設定されています。

(女子栄養大学のさかど葉酸プロジェクトでは、食材や葉酸強化食品から、1日あたり400マイクログラムの葉酸の摂取を啓発しています。)


さて、今回のレビューでは、葉酸による神経・認知機能への保護作用メカニズムについて調べられました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, ISI Web of Knowledge, Science Direct, Scopus, Ovid, and Cochrane Library databases)

2017年11月までの臨床研究や基礎研究での関連論文が検索され、142報が抽出され、

クライテリアに基づいて36報が解析の対象となりました。


レビューの結果、

葉酸サプリメントは、

血中ホモシステイン値を低下させ、

血管保護作用を示し、

炎症状態を抑え、

脳内の葉酸欠乏を改善、

抗酸化作用といった機序によって、

認知機能を維持/改善することが見出されました。


特に、

ホモシステインの血中濃度が高値である被験者では、

葉酸の血中濃度を上昇させることにより、より顕著な反応が期待されます。



タンパク質の代謝過程で生じるアミノ酸のホモシステインは、動脈硬化や認知症のリスク因子です。

葉酸は、ホモシステインをメチオニンに代謝することで、血中ホモシステイン値を低下し、生活習慣病リスク低減作用があります。



認知症予防のために葉酸をサプリメントで400マイクログラム摂りましょう!






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グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


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ピクノジェノールがMCI(軽度認知障害)を改善 [2018年06月06日(水)]
今月の神経科学の専門ジャーナルに、ピクノジェノールによる認知機能への作用を検証した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(J Neurosurg Sci. 2018 Jun;62(3):279-284.)

昨日に続いて、ピクノジェノールの研究です。



ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。


フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防や改善作用から、アンチエイジング医学まで、広く利用されています。





今回の研究では、

軽度認知障害(MCI)の被験者において、

ピクノジェノールによる認知機能への作用が検証されました。


具体的には、

MMSE (Mini-Mental State Examination:ミニメンタルステート検査)が18-23の軽度認知障害(MCI)の87名を対象に、

(MCI以外は健康、BMIは26未満、内分泌異常はない被験者)

・標準治療群:44名、

・ピクノジェノール(150mg/日)投与群:43名、

の2群について、8週間の介入が行われました。


解析の結果、

ピクノジェノール群では、

MMSEは、開始時の21.64±1.5から、

8週間後には、25.64±1.4と有意な増加(改善)を示しました (P<0.05)。


一方、

対照群でのMMSEは、

開始時は22.43±1.2で、

8週間後には23.00±1.3となり、介入前後での有意差は認められませんでした。


MMSEの上昇(改善)の幅は、

ピクノジェノール群では18%、

標準治療群では2.48%でした。
(P<0.05)


以上のデータから、

ピクノジェノールによるMCI(軽度認知障害)の改善作用が示唆されます。


今後、補完療法としての検証が期待される分野です。


DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。






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posted at 23:55 | この記事のURL
米国では認知症が24%も減少:2000年と2012年の比較  [2018年05月15日(火)]
現在、日本では、認知症が大きな問題となっています。

高齢者ドライバーが高速道路を逆走して交通事故、

というニュースも特に珍しくはなくなりましたし、

高齢者の免許返納に関する話題もあります。


H24年の厚生労働省の推計では、
65歳以上の高齢者の4人に一人が認知症あるいは認知症予備軍とされました。

3500万人以上の高齢者のうち、800万人以上が該当します。


さらに、
要介護者となる原因の第1位が、認知症であり(H28年国民生活基礎調査)、

認知症患者の増加が日本では大きな問題となっています。



米国でも、ベビーブーマー世代の大量退職など社会の高齢化が進みつつあり、

認知症患者の増加の可能性が考えられてきました。

一方で、

最近の米国やその他の高所得国の一部では、過去25年間にわたり、加齢による認知症リスクの低下を示唆する研究もあります。


実際、米国や一部の先進国では、認知症が減少している、という報告があります。

例えば、昨年、米国医師会ジャーナル(JAMA)に報告された研究では、

認知症の罹患率について、2000年と2012年の間の比較が行われていました。
(JAMA Intern Med. 2017 Jan 1;177(1):51-58.)


この研究では、

米国において、

2000年と2012年の認知症の罹患率の比較が行われました。


具体的には、

全米での65歳以上を対象にした縦断研究である「Health and Retirement Study (HRS)」のデータから、

2000年の時点での&#8201;10&#8239;546名と、

2012年の時点での10&#8239;511名を対象にして、認知症の罹患が調べられています。


主アウトカムは、
認知症であり、HRSの認知機能測定が用いられました。




今回のコホート研究での被験者の平均年齢は、

2000年では75.0歳
(95% CI, 74.8-75.2 years)

2012年では74.8歳
(95% CI, 74.5-75.1 years)
でした。

性別で女性の割合は、
2000年では58.4% (95% CI, 57.3%-59.4%)、

2012年では56.3% (95% CI, 55.5%-57.0%)

でした。


65歳以上での認知症の罹患率は、

2000年時点の11.6%から、
(95% CI, 10.7%-12.7%)

2012年時点には8.8%へと
(95% CI, 8.2%-9.4%)
(年齢と性別で標準化後は8.6%)

有意に減少していました。
(P&#8201;<&#8201;.001).


層別解析では、

教育の期間が長いほど、認知症のリスクが低く、

2000年から、2012年の間に、

教育の年数は、有意に増加していました。
(11.8年 [95% CI, 11.6-11.9 年]から、12.7年[95% CI, 12.6-12.9 年]; P&#8201;<&#8201;.001)



米国の高齢者において、
心血管リスク(高血圧や糖尿病、肥満の罹患率)は、
この期間、年齢と性別で補正後に、有意に増加していましたが、

認知症の罹患率は低下していました。



以上のコホート研究でのデータから、

2000年から2012年にかけて、

米国での認知症の罹患率は有意に減少したこと、

この期間、教育を受ける期間は有意に長くなっていること、

が見出されました。

一方、
認知症が減少した理由として、

社会的な因子、行動変容、あるいは医学的な因子などが関与するのかどうかは明確ではありません。、

したがって、

論文著者らは、

高齢者における認知症の罹患率に関して、発症リスク低減をもたらした因子の解明のためにも、さらにモニターリングを継続する、と考察しています。



前述のように、認知症は日本では大きな社会問題となっており、さまざまな対策が行われています。

要介護者となる原因の第1位が認知症となっていることから、認知症になっても住みやすい社会づくりなどの政策もあります。

しかし、認知症を予防し、認知症の罹患率を減らす施策のほうが重要です。

今回の研究では、米国では、肥満や高血圧、糖尿病などが増えたにもかかわらず、高齢者での認知症は減少したとあります。

これらの疾患が関与しないわけではないので、この傾向が今後も続くかどうかは検証する必要はあります。

米国と日本の最も大きな違いとして、
環境的には、米国ではスモークフリーの社会の実現に向けて、強力な禁煙推進を図ってきました。
その成果の一つが、がん死亡の減少として現れています。
今回の認知症の減少にも、喫煙対策が関係していると思われます。

また、食事の関係では、葉酸の摂取増加があります。
米国では、FDAが1998年から、シリアルなど穀類への葉酸の添加を義務化しました。

その直後から、脳卒中の死亡率は著減しています。

葉酸は、高ホモシステイン血症を改善することで、認知症のリスクを低減する作用が確立しています。
(高ホモシステイン血症は、動脈硬化のリスクであり、また、脳萎縮のリスクです。)


今回の研究で示された、米国の高齢者での認知症の罹患率の減少という原因は、おそらく一つではなく、複数の社会的及び生活環境的な因子が関係していると推測されます。

日本でも、スモークフリーの社会の実現、葉酸の摂取の啓発(強化食品やサプリメントの活用)などに取り組むべきと考えます。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する



世界81カ国では、葉酸が穀類などに添加され、神経管閉鎖障害リスク低減策がとられています。
(ただし、日本では、葉酸が添加されておらず、H12の当時の厚生省の通知により、栄養補助食品からの摂取が推奨されています。)

認知症予防のために葉酸をサプリメントで400マイクログラム摂りましょう!





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