サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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肥満・メタボに対するハーブサプリメント:系統的レビュー/メタ解析 [2020年01月06日(月)]
植物療法研究の専門ジャーナル(電子版)に、肥満・メタボリック症候群に対するハーブの有用性を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Dec 2.)



先行研究では、ハーブサプリメントによる肥満やメタボリック症候群の改善作用が示唆されています。

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

肥満・メタボリック症候群に対するハーブサプリメントの有用性が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(Web of Science, Scopus, PubMed, and the Cochrane database)

2019年5月末までに収載された論文から、

279報の関連した臨床試験が解析の対象となりました。



系統的レビュー/メタ解析の結果、

肥満やメタボリック症候群に対する効果が見出されたハーブとして、

緑茶抽出物、

白いんげん豆(Phaseolus vulgaris)

ガルシニア(Garcinia cambogia)

ニゲラ
(Nigella sativa)


プーアル茶
(puerh tea)

アフリカンマンゴノキ
(Irvingia gabonensis)

カラルマ・フィンブリアータ
(Caralluma fimbriata)

がありました。


例えば、
緑茶抽出物での変化は、
体重 ([SMD]: -0.75 [-1.18, -0.319]), BMI([SMD]: -1.2 [-1.82, -0.57]), ウエスト周囲長([SMD]: -1.71 [-2.66, -0.77]), ヒップ周囲長([SMD]: -0.42 [-1.02, -0.19]), 総コレステロール ([SMD]: -0.43 [-0.77, -0.09])でした。

また、

白いんげん豆エキスでは、

有意な体重減少が見出されました。
([SMD]: -0.88, 95 % CI: [-1.13, -0.63])


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

肥満やメタボリック症候群に対して、

ハーブサプリメントによる有用性が示唆されます。


DHCでは、機能性表示食品も含めて、体重調節のためのサプリメントを製品化しています。


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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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posted at 23:54 | この記事のURL
高度肥満(クラスV)に対するエネルギー制限食の有用性:メタ解析 [2020年01月05日(日)]
行動科学の専門ジャーナルに、BMI40以上の高度肥満者(クラスV)に対するエネルギー制限食の有用性を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Behav Sci (Basel). 2019 Dec 7;9(12))



「肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)」では、

・肥満症の食事療法でも必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。

・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。

とされています。



先行研究では、フォーミュラ食/置き換え食の有用性について多くの研究が報告されています。

置き換え食(フォーミュラ食)による肥満での糖代謝改善作用


置き換え食(タンパク質含有フォーミュラ食)による肥満とメタボ指標の改善効果


フォーミュラ食(置き換え食)が2型糖尿病の血糖コントロールに有用


置き換え食/フォーミュラ食は、リバウンド予防にも有用であることがわかっており、

適宜、継続した利用が推奨されます。


さて、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

BMI40以上の高度肥満者(クラスV)に対するエネルギー制限食の有用性が検証されました。


長期的な介入研究やランダム化比較試験のデザインでの発表論文が不足していたため、

論文の選択基準は、

対照群のない試験デザインや、より大きなエネルギー摂取量を上限とする試験も対象とし、

クラスVの肥満の成人を被験者とし、

1日あたりのエネルギー摂取量が5,000 kJ未満で、

4週間以上の試験が検索され、

4つの主なデータベースから、572試験が乱され、

11報が的確な試験であり、

10報がメタ解析の対象となりました。

当初の目的は、6ヶ月未満と1年以上の介入の比較でしたが、長期データがなかったため、
4週間の介入と、
6週間以上の介入とで比較が行われました。


解析の結果、

4週間の厳しいエネルギー制限の食事介入の後、

体重減少は平均9.81kg(95%CI 10.80-8.83)であり、

初期の体重からの減少割合は、
4.1%〜8.6%でした。


6週間以上の介入では、

体重減少は、平均25.78kg(95%CI 29.42, 22.15)であり、

当初の体重からの減少幅は、
10.2〜28.0%でした。

次に、
摂取エネルギーは、330〜5000 kJの間であり、

平均±SDは、
2260±1400 kJでした。

なお、三大栄養素の組成には大きなばらつきがありました。


また、
食事には、主に、リキッド(液体)タイプのフォーミュラ食(置き換え食)が用いられていました。

以上、今回のメタ解析から、

BMIが40以上の高度肥満者において、

液体タイプのフォーミュラ食(置き換え食)を用いたエネルギー制限食が、減量に有用であること、

特に、6週間以上の投与により、臨床的にも顕著な減量効果が期待できること

が示唆されます。



「肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)」では、

・肥満症の食事療法でも必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。

・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。

とされています。

DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。





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300mgのカルシウム摂取がメタボリスクを7%低下:メタ解析 [2019年12月16日(月)]
今月の臨床医学系の専門ジャーナルに、食事性カルシウムの摂取と、メタボリック症候群リスクとの関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Sci Rep 9 (1), 19046, 2019 Dec 13.)


先行の観察研究では、

食事性カルシウムの摂取によるメタボリック症候群のリスク低下が示唆されています。


しかし、これらの観察研究では確定的ではなく、

カルシウム摂取と、メタボリック症候群リスクとの用量反応性についてはまだ明らかではありません。


そこで、

今回の系統的レビュー/メタ解析では、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Web of Science)

2018年12月までに収載された関連論文が検索され、


8報の横断研究と2報の前向きコホート研究から、

14,906例のメタボリック症候群を含む合計63,017人の被験者のデータが解析の対象となりました。


解析の結果、

食事性カルシウム摂取の最高群は、

メタボリック症候群リスクの11%低下という相関が見出されました。
(RR:0.89; 95%CI:0.80-0.99; I2 = 75.3%)


層別解析では、

男性に比べて
(RR:1.06、95%CI:0.82-1.37; I2 = 72.6%)

女性のほうで26%の有意なリスク低下が見出されました。
(RR:0.74、95% CI:0.66-0.83; I2 = 0.0%)

次に、
用量反応性についての解析では、

1日あたりのカルシウムの摂取量が300mg増加毎に、

7%のリスク低下が認められました。
(RR; 7%, 0.93; 95% CI: 0.87-0.99; I2 = 77.7%)


以上のメタ解析データから、

食事性カルシウムの摂取によるメタボリック症候群のリスク低下が示唆されます。


DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。

また、各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなども製品化しています。


中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、

下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。


マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。


ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。



ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。



コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。




↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。



↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。

EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))



DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))


乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))




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クルクミンによる心血管リスク改善@肥満者 [2019年11月09日(土)]
肥満者において、クルクミンによる心血管リスクへの作用を検証した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
(Sao Paulo Med J. 2019 Nov 4.)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


先行研究では、次の報告があります。


クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


生活習慣病や内臓脂肪型肥満に伴う病態の本質は、「慢性炎症」です。

したがって、機能性食品成分による病気の予防のためには、抗炎症作用を有し、かつ、安全性が確立し、かつ、経済性(費用対効果)の高い製品の利用が進められます。



メタボリック症候群・内臓脂肪症候群では、内臓脂肪からさまざまなサイトカインが産生され、「慢性炎症」を惹起します。

慢性炎症は、動脈硬化を促進し、さまざまな代謝性疾患、生活習慣病の発症に関与します。

したがって、メタボリック症候群や肥満対策のサプリメントとして、

減量という機能性よりも、慢性炎症を抑制することで、肥満に伴う生活習慣病のリスクを低減できると考えられます。

また、食事についても、単に摂取エネルギー量や三大栄養素のPFCバランスだけではなく、炎症を惹起する成分が多いか、あるいは、抗炎症作用を有する食品成分が多いかによって、より健康的な食事かどうかが決まってきます。



さて、
今回の研究では、

肥満の青少年において、

クルクミンによる心血管リスクへの作用が検証されました。


具体的には、

小児心血管研究センターでのランダム化偽薬対照試験として、

13−18歳の肥満の女性を対象に、

・95%ウコン抽出物含有500mgの実薬投与群、

・偽薬投与群

の2群について、

10週間の介入が行われました。


解析の結果、

クルクミン投与群において、

BMI
(P = 0.019),

ウエスト周囲長
(P = 0.008),

ヒップ周囲長
(P = 0.030),

HDL値
(P = 0.042)

TG/HDL値
(P = 0.021)

での好影響が見出されました。

ただし、

10週間後の時点で
介入群と偽薬群との間に有意差は検出されませんでした。
(P > 0.05).


以上のデータから、

肥満の少年女子において、

クルクミン投与による心血管リスクへの好影響が示唆されます。

今後、肥満/メタボリック症候群における補完療法としてのウコン/クルクミンサプリメントの臨床的意義の検証が期待されます。



クルクミン/ウコンは、抗炎症作用があるため、慢性炎症による動脈硬化を抑えることで、高血圧の予防や改善にも有用と考えられます。

今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待されます。


先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。




クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック






DHC速攻ウコンゼリー 3包入
酒席のお供「速攻ウコン」の、常備&携帯に便利なゼリータイプ!





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アプリで減量と身体活動の増加:メタ解析 [2019年11月06日(水)]
健康支援プログラムを提供するスマホのアプリが増えています。


DHCでも地方自治体との公民連携による取り組みの中で、健幸マイレージ制度を構築し、
スマホのアプリでも提供しています。


では、スマホのアプリは、効果があるのでしょうか?


内科学の専門ジャーナルに、スマホのアプリによる減量効果および身体活動増加効果を示した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(J Med Internet Res. 2015 Nov 10;17(11):e253.)


健康づくりや未病改善に、モバイルフォン/スマホのアプリを用いた方法が知られるようになりました。

今回の系統的レビュー/メタ解析では、スマホのアプリでの減量及び身体活動への作用が検証されました。

具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(PubMed, CINAHL, Scopus)

2015年8月までの収載論文から、関連論文が検索され、

12報が系統的レビュー/メタ解析の対象となりました。


解析の結果、

対照群に比べて、


アプリ利用者では、

体重の有意な減少
-1.04 kg (95% CI -1.75 to -0.34; I2 = 41%)

BMIの有意な低下、
-0.43 kg/m(2) (95% CI -0.74 to -0.13; I2 = 50%)

が見出されました。


また、

身体活動については、

対照群に比べて、

アプリ群では、身体活動量の増加傾向が見出されました。
(standardized mean difference 0.40, 95% CI -0.07 to 0.87; I2 = 93%)


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

スマホのアプリを用いた介入は、減量に有用であることが示唆されます。





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女性ダンサーの体組成を高たんぱく食が改善する [2019年10月30日(水)]
今月の応用生理栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、高たんぱく食による女性ダンサーでの体組成への作用を検証した臨床研究が、米国のグループ(University of Idaho)から報告されていました。
(Appl Physiol Nutr Metab. 2019 Oct 24)


女性アスリートでは、理想的なボディイメージや体形と、身体能の向上や維持とのバランスにおいて、食事と体組成が重要です。



ダンスパフォーマンスにおいて、タンパク質の十分な摂取は、体組成に好影響を与えると考えられます。

今回の研究では、

女子学生ダンサーにおいて、

ホエイプロテイン(乳清タンパク質)の摂取による体組成への作用が検証されました。


具体的には、

女子学生ダンサー21名(19.6 ± 1.4 years)を対象に、

・タンパク質摂取群(25g×3回/日)、

・偽薬投与群

の2群について、12週間の投与が行われ、

0、6週、12週の時点で、体組成や代謝関連指標が測定されました。

解析の結果、

まず、体重や脂肪量、除脂肪体重では、両群間で有意差は検出されませんでした。

次に、
体組成インデックス(BCI= (LSTpost-LSTpre)+(FMpre-FMpost))では、

偽薬投与に比べて、
PLA (-1.8 ± 3.1; p=0.048)

タンパク質投与群において、有意な改善が見出されました。
PRO (+0.6 ± 1.9)


以上のデータから、

女子学生ダンサーにおいて、

乳清タンパク質の摂取による体組成指数(BCI)への好影響が示唆されます。


女性ダンサーやアスリートの一部では、

体脂肪が少なくなりすぎて、月経不順や無月経が生じることも知られています。
(適度な体脂肪がないと、レプチンの分泌が少なくなるためです。)

したがって、タンパク質、ビタミン、ミネラルなどサプリメントも用いて、適切な栄養指導が必要です。





DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。






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地中海食及びベジタリアン食による体組成改善作用 [2019年10月05日(土)]
栄養学の専門ジャーナルに、地中海食およびベジタリアン食による体組成改善作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Florence)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2019 Aug 28:1-8.)


これまでの研究により、

地中海食及び適切に準備されたベジタリアン食は、いずれも健康維持や生活習慣病の予防に有用であることが示されています。


今回の研究では、

地中海食及びベジタリアン食による体組成への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化オープンラベルクロスオーバー試験として、

地中海食及びベジタリアン食のそれぞれが3ヶ月間、介入され、

エネルギーバランスに関する内分泌代謝及び体組成への影響が調べられました。


解析の結果、

まず、
3ヶ月間の介入後の時点で、

両群間の有用性に有意差はなく、

地中海食及びベジタリアン食のいずれの群でも、

レプチン/アディポネクチン比の有意な減少、
(p&#8201;<&#8201;.05)
体組成関連指標の有意な減少(改善)

が見出されました。


また、

地中海食群では、

レプチン値の有意な低下、
(-7.4%)

一方、

ベジタリアン食群では、

アディポネクチン値の有意な増加と、
(+6.8%)


ビスファチン値の有意な低下、
(-12.7%)

が認められたということです。


さらに、

両群とも、

レプチン値、インスリン値、HOMA-IRの変化は、

体組成指標の変化と正の相関を示しました。



以上のデータから、

地中海食及びベジタリアン食によるエネルギーバランスに関連するホルモンの有意な改善作用が示唆されます。





地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
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朝食よりも夕食後の血糖値が上昇する:時間栄養学 [2019年09月20日(金)]
医薬品や機能性食品成分・サプリメントの摂取には、そのタイミング/時間帯も重要であることがわかっています。

これは、体内時計が、消化や吸収、代謝といった作用に関係するからです。


よく知られている例としては、

脂質異常症の薬であるスタチン剤があります。

スタチン剤は、肝臓のHMG-CoA還元酵素の活性を抑制することで、コレステロール合成を抑えるため、LDLコレステロール値の低下作用を発揮します。


このHMG-CoA還元酵素の活性は、夕方から夜間にかけて高くなるため、スタチン剤は、夕食後の服用として、処方されます。

したがって、濃縮紅麹も、夕食後の摂取が効果的です。

脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。

(DHC紅麹濃縮エキス末180mgには、モナコリンKが2.7mg含まれています。)



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析


また、ダイエット・減量に関連した研究では、朝食よりも夕食のほうが、太りやすいことがわかっています。

時間栄養学の調べ物をしていて、食事のタイミングと糖代謝との関連を調べた、早稲田大学による研究論文を読んでみました。
(Nutrients. 2018 Nov 14;10(11).)



研究では、

健常者において、

食事のタイミングによる糖代謝への作用が検証されました。


具体的には、

健常な若年男性19名を対象に、

(1)朝食(0900までに摂取)

(2)夕食(1700に摂取)、

の2つの食事について

空腹時(摂食前)、食後30分、60分、120分の時点で採血が行われ、

糖代謝関連指標が調べられました。


解析の結果、

食後120分の血糖値と、
(p = 0.030)

60分のグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)値は、
(p = 0.005)

朝食よりも、夕食のほうで有意に高値でした。


一方、糖代謝の指標の測定では、


解糖、トリカルボン酸サイクル、ヌクレオチド関連代謝産物、18のアミノ酸関連代謝産物のAUCの増分値は、夕食時よりも、朝食時に有意に高値でした。
(p < 0.05)



PLS回帰分析では、

代謝による相変化量は、朝食のほうが高値でした。


以上のデータから、

健康な若年成人において、

夕食は、朝食に比べて、食後血糖値を上昇させること、

また、
朝食と夕食では、血中の糖代謝産物に相違があり、糖代謝に対する反応性は、夕食よりも朝食のほうが高いことが示されており、

食事あるいは炭水化物の摂取のタイミングが、肥満の予防や改善に重要であると考えられます。



概日リズム(サーカディアンリズム)は、約24.5時間であり、

1日は24時間の周期であることから、体内時計をリセットする必要があります。

体内時計をリセットするには、朝食や朝の光があります。

(逆に、体内時計を乱すものとしては、夜のブルーライトや、遅い時間の食事があります。)

シフトワーカーの健康管理から、健康食品の効果を最大化するために、時間生物学に基づく時間栄養学の重要性が示唆されます。



肥満の減量のための置き換え食も、カロリーベースの差し引きでは、晩御飯を置き換えるほうが有用とも考えられますが、

朝食を置き換えるほうが、長く継続できて、効果的ということも知られています。



予備的な研究では、

朝食前に、菊芋(イヌリン:水溶性食物繊維含有)摂取した群では、

夕食前に菊芋(イヌリン)を摂取した群よりも、1日の血糖上昇を抑制することが示されています。


DHCプロティンダイエット製品は、食物繊維も豊富に含んでおり、低カロリーで、タンパク質、ビタミン、ミネラルを含む優れた置き換え食です。



先行研究では、フォーミュラ食/置き換え食の有用性について多くの研究が報告されています。

置き換え食(フォーミュラ食)による肥満での糖代謝改善作用


置き換え食(タンパク質含有フォーミュラ食)による肥満とメタボ指標の改善効果


フォーミュラ食(置き換え食)が2型糖尿病の血糖コントロールに有用


置き換え食/フォーミュラ食は、リバウンド予防にも有用であることがわかっており、

適宜、継続した利用が推奨されます。





DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。





DHCプロティンダイエットなどのフォーミュラ食(置き換え食)は、

低エネルギー食で、タンパク質とビタミン、ミネラルが含まれており、低糖質食/低炭水化物食ですので、2型糖尿病の血糖コントロールの改善にも有用であると考えられます。




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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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アフリカンマンゴノキによるウエスト減少・脂質代謝改善作用 [2019年09月16日(月)]
DHCでは、

ウエスト気になる 30日分【機能性表示食品】

[アフリカマンゴノキ由来エラグ酸]が、気になるウエスト周りや体重、体脂肪、中性脂肪の減少をサポート!




を上市しています。

昨年の論文ですが、アフリカンマンゴノキのメタボリック症候群改善作用を示した臨床研究を読んでみました。


医療食物学の専門ジャーナルに、アフリカンマンゴノキ(学名Irvingia gabonensis)によるウエスト周囲長の減少やメタボリック症候群関連症状の改善作用を示した臨床研究が、メキシコのグループ(University of Guadalajara)から報告されていました。
(J Med Food. 2018 Jun;21(6):568-574.)


アフリカンマンゴノキ(学名Irvingia gabonensis)は、アフリカマンゴノキ属ニガキ科の常緑高木です。

英名は、ワイルドマンゴーwild mango、アフリカンマンゴーAfrican mango、ブッシュマンゴーbush mango

アフリカからインドなどの熱帯地域に自生し、マンゴーのような果実が食用に使われています。

アフリカの民間療法では、

食欲を抑制し、体重を減少させる食材として知られており、

アメリカでは、種子由来のエキスが、サプリメントに利用されています。


さて、今回の研究では、

アフリカンマンゴノキによるメタボリック症候群、インスリン値などへの作用が検証されました。

具体的には、

IDFクライテリアでのメタボリック症候群患者24名を対象に、

・アフリカンマンゴノキ(150&#8201;mg)投与群:12名、

・偽薬投与群:12名

の2群について、90日間の介入が行わ、

メタボリック症候群に関連した指標が調べられました。



解析の結果、

アフリカンマンゴノキ投与において、

ウエスト周囲長の有意な減少、
(94.0&#8201;±&#8201;8.0 vs. 91.0&#8201;±&#8201;8.2&#8201;cm, P&#8201;<&#8201;.01)


OGTTの90分値での血糖値の有意な低下、
(10.0&#8201;±&#8201;2.5 vs. 8.6&#8201;±&#8201;2.7&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)


120分値の有意な低下、
(8.8&#8201;±&#8201;2.4 vs. 7.6&#8201;±&#8201;2.7&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)


中性脂肪値の有意な低下、
(2.5&#8201;±&#8201;1.2 vs. 2.0&#8201;±&#8201;1.1&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)


VLDL値の有意な低下、
(0.5&#8201;±&#8201;0.2 vs. 0.4&#8201;±&#8201;0.2&#8201;mmol/L, P&#8201;<&#8201;.05)

血糖値AUCの有意な減少
(694&#8201;±&#8201;142 vs. 629&#8201;±&#8201;172&#8201;mmol/L/min, P&#8201;<&#8201;.05)

が見出されました。


また、

メタボリック症候群の解消が見出された被験者数は、

アフリカンマンゴノキ投与群では12名中7名(58.3%)、

偽薬群では、12名中2名(16.7%)

でした。


以上のデータから、

メタボリック症候群患者において、

アフリカンマンゴノキによるメタボリック症候群の改善、糖代謝、脂質代謝の改善、ウエスト周囲長の減少といった作用が示唆されます。




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ドリンクタイプの置き換え食が2型糖尿病を有する過体重/肥満での減量に有用:メタ解析 [2019年09月04日(水)]
糖尿病治療の専門ジャーナルに、過体重/肥満の2型糖尿病患者において、ドリンクタイプの置き換え食・フォーミュラ食による減量と降圧作用および糖代謝改善作用を示した系統的レビュー/メタ解析が、カナダのグループ(St. Michael's Hospital, Toronto)から報告されていました。
(Diabetes Care. 2019 May;42(5):767-776.)



「肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)」では、

・肥満症の食事療法でも必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。

・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。

とされています。



先行研究では、フォーミュラ食/置き換え食の有用性について多くの研究が報告されています。

置き換え食(フォーミュラ食)による肥満での糖代謝改善作用


置き換え食(タンパク質含有フォーミュラ食)による肥満とメタボ指標の改善効果


フォーミュラ食(置き換え食)が2型糖尿病の血糖コントロールに有用



置き換え食/フォーミュラ食は、リバウンド予防にも有用であることがわかっており、

適宜、継続した利用が推奨されます。





DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。





DHCプロティンダイエットなどのフォーミュラ食(置き換え食)は、

低エネルギー食で、タンパク質とビタミン、ミネラルが含まれており、低糖質食/低炭水化物食ですので、2型糖尿病の血糖コントロールの改善にも有用であると考えられます。




今回の系統的レビュー・メタ解析では、

過体重/肥満の2型糖尿病患者において、

ドリンクタイプの置き換え食(置き換え食、ミールリプレイスメント)による心血管リスク因子への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、2018年12月10日までに収載された論文から、
(MEDLINE, EMBASE, Cochrane Library)


過体重/肥満で2型糖尿病患者を対象に、

ドリンクタイプの置き換え食(ミールリプレイスメント)と、通常の減量方法の2群について、2週間以上のランダム化比較試験が検索され、心血管リスク因子への作用がまとめられました。


9報のRCT、96名の被験者、24週間(中央値)のフォローアップがメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

ドリンクタイプの置き換えによって、

体重の有意な減少、
-2.37 kg (95% CI -3.30 to -1.44),

BMIの有意な低下、
-0.87 kg/m2 (-1.31 to -0.42),

体脂肪量の有意な減少、
-1.66% (-2.17 to -1.15),

ウエスト周囲径の有意な減少、
-2.24 cm (-3.72 to -0.77),

HbA1cの有意な低下、
-0.43% (-0.66 to -0.19) (-4.7 mmol/mol [-7.2 to -2.1])

空腹時血糖値の有意な減少、
-0.63 mmol/L (-0.99 to -0.27),

空腹時インスリン値の有意な低下、
-11.83 pmol/L (-23.11 to -0.54),

収縮期血圧の有意な低下、
-4.97mmHg (-7.32 to -2.62),

拡張期血圧の有意な低下、
-1.98 mmHg (-3.05 to -0.91)

が見出されました。

なお、脂質関連指標では有意な変化は認められませんでした。


以上のデータから、

置き換え食・ミールリプレイスメントによる減量は、

減量やBMIの低下、体組成の改善、糖代謝の改善、降圧作用が示唆されます。




「肥満症診療ガイドライン2016(日本肥満学会)」では、

・肥満症の食事療法でも必須アミノ酸を含む蛋白質、ビタミン、ミネラルの十分な摂取が必要であり、フォーミュラ食の併用が有用である。
・フォーミュラ食を1日1回だけ食事と交換することでも有効な減量や肥満関連病態の改善を期待できる。

とされています。

DHCのフォーミュラ食は、

DHCプロティンダイエット製品であり、

国内マーケットシェア第1位です。





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亜鉛サプリメントの減量効果:メタ解析 [2019年08月29日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、亜鉛サプリメントによる体重と体組成への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Advances in Nutrition, nmz084, 22 August 2019)



必須ミネラルの亜鉛は、普段の食生活では不足しがちです。

亜鉛は、生体の機能維持に必須なミネラルであり、不足すると、味覚障害などの症状が生じます。


学会のガイドラインでは、亜鉛は、褥瘡患者の栄養補給に推奨されています。
(2015年には、医療関係の学会のガイドラインにより、コラーゲン加水分解物が、褥瘡患者への栄養補給に推奨されました。)

また、セックスミネラルとしても知られています。


以前から、糖尿病の発症や進行に、亜鉛代謝異常が関与することが報告されています。

亜鉛は、タンパク質の構成因子や機能調節因子として重要な役割を果たしています。

糖代謝への作用としては、これまでに次のようなことがわかっています。

まず、糖尿病患者での血清亜鉛濃度の低下は、比較的軽微なことが多く、
亜鉛欠乏が糖尿病と直結することを示す報告は少ないといえます。

一方、米国での前向きコホート試験では、
82,000名の対象者で、栄養摂取状況が調査され、亜鉛摂取に応じて対象者を5群に分けて解析した結果、
亜鉛摂取が最も低い群では、最も多い群と比較して、約17%糖尿病の発症リスクが高いことが見出されました。

さらに、
肥満のブラジル人を対象とした介入研究では、

1日あたり30mgの亜鉛サプリメント摂取によってインスリン抵抗性の改善が示されています。

その他、
横断研究では、
亜鉛摂取が糖尿病やメタボリックシンドロームを減少させることも報告されています。


そこで、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

亜鉛サプリメントによる体重、体組成への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Scopus, ISI Web of Science, the Cochrane Library)

2018年8月までに収載されたランダム化比較試験から関連論文が検索され、


27報のRCTから、1,438名の参加者がメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、
全体の解析では、

亜鉛サプリメントによる体組成への有意な変化は検出されませんでした。


次に、サブグループ解析では、

人工透析患者(3報、154名)において、

体重の有意な増加が見出されました。
(WMD = 1.02 kg; 95% CI: 0.38, 1.65 kg; P = 0.002; I2 = 11.4%)


また、

過体重/肥満以外は健康な被験者(5報、245名)では、

体重の有意な減少が認められました。
(WMD = −0.55 kg; 95% CI: −1.06, −0.04 kg; P = 0.03; I2 = 31.5%)


用量依存性に関する検証では、

BMIに対する亜鉛サプリメントの有意な作用が見出されました。
(P = 0.001)


以上、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

亜鉛サプリメントの投与により、

人工透析患者では、体重の増加、

過体重/肥満の被験者では、体重減少

といった、体重の正常化の作用が示唆されます。



亜鉛は、普段の食生活では不足しがちですし、

厚生労働省の国民健康栄養調査でも、摂取不足が報告されています。

亜鉛は、ベーシックサプリメントとして摂取が必要です。


亜鉛 30日分

【栄養機能食品(亜鉛)】

必須ミネラルで、バイタリティあふれるカラダに


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オメガ3系脂肪酸+ビタミンEがメタボ患者での脂質代謝を改善:メタ解析 [2019年08月17日(土)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナルに、メタボリック症候群患者において、オメガ3系必須脂肪酸とビタミンEサプリメントによる内分泌代謝系への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、イランのグループから報告されていました。
(Diabetes Metab Syndr. 2019 Jul - Aug;13(4):2525-2531__31405672)



EPAやDHAといったオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用を有しており、

心臓病(心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞)といった動脈硬化性疾患の予防、

うつ病や認知症リスク低減など多彩な作用が知られています。



今回の系統的レビュー/メタ解析では、

メタボリック症候群患者において、

オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)と、ビタミンEサプリメントとの併用投与を行ったランダム化比較試験から、脂質代謝への作用を調べた研究が対象となり、有用性が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2019年4月までに収載された論文が検索され、

1236報が抽出され、


5報のRCTから、254名のデータがメタ解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

オメガ3系脂肪酸+ビタミンEサプリメントの併用により、

血中トリグリセリド値、LDLコレステロール値の有意な低下が見出されました。

一方、総コレステロール値とHDLコレステロールには有意な変化は認められませんでした。


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

メタボリック症候群患者において、

オメガ3系脂肪酸+ビタミンEサプリメントの投与による脂質代謝改善作用が示唆されます。





DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





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魚由来<DHA・EPA>配合!

(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))





DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。






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DHC漢方でダイエット [2019年08月14日(水)]
漢方(漢医学)は、奈良時代に、当時の中国医学が日本に伝わり、その後、日本で発展した日本独自の伝統医療です。


漢方の診断から処方まで体系化された医療であり、中国伝統医療とも、西洋医学とも異なっています。

(なお、中国の伝統医療は、文化大革命ですべて破壊され、失われたので、文献は、日本に残っています。)


また、漢医学では、漢方薬が使われますが、

単に、漢方薬を処方するからといって、漢医学を使っている、というのはちょっと違和感があります。


風邪という西洋医学の病名に、葛根湯という処方ではなく、葛根湯の「証(しょう)」の人に、葛根湯を出す、という考えです。


証は、ゲノムの変異ではなく、エピジェネティックな変化も含む、オミックスでの反映であり、現時点の病態を臨床的に把握しています。

したがって、ゲノムやプロテオーム、メタボロームなどオミックスの概念がなく、かつ、エピジェネティックな変化の分子メカニズムもわかっていなかった時代に、

臨床所見から、それを見出し、体系化して、証という概念で診断していたことになります。


ずいぶん前ですが、オミックス研究を漢方の検証に、というテーマで研究を行ったことがあります。



防風通聖散のRCTから、

実薬群で血漿を用いて、網羅的なプロテオーム解析を行い、

レスポンダー群とノンレスポンダー群の間での差の検出に成功しました。


防風通聖散が肥満を改善させるかどうか評価 - 日本東洋医学会(PDF)



ところで、DHCでは、一般用医薬品や漢方薬も製品化しています。

内臓脂肪型肥満には、DHC漢方の防風通聖散が適応となります。

DHC漢方 防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)エキス錠<一般用漢方製剤>

[第2類医薬品]
おなかの脂肪が気になる方の肥満症に





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レジスタントスターチによる内分泌代謝改善作用:メタ解析  [2019年08月12日(月)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、レジスタントスターチによる内分泌代謝系への作用を検証したメタ解析が、オーストラリアのグループ(Monash University)から報告されていました。
(Nutrients. 2019 Aug 8;11(8).)


レジスタントスターチ(Resistant Starch)は、食物繊維として作用する炭水化物です。

炭水化物は、小腸で消化吸収されますが、

レジスタントスターチは、それに対して抵抗(Resist)して、

大腸に達し、

腸内細菌叢にて、善玉菌に利用されることで、

腸内環境の改善から、血糖値のコントロール改善といった作用が示唆されています。



さて、

今回のレビュー/メタ解析では、

健常者、肥満/過体重、メタボリック症候群患者、あるいは2型糖尿病患者において、

2型レジスタントスターチによる体重、食欲、空腹時血糖値、HbA1c,インスリン抵抗性、脂質代謝への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

1982年から2018年までに発表された論文から、

1日あたり8g以上のRS2を投与し、

内分泌代謝関連指標への働きを示したランダム化比較試験(RCT)が検索され、

22報のRCT、670名のデータが解析の対象となりました。

メタ解析の結果、

RS2の投与により、

健常者(269名)において、
血中トリグリセリド値の有意な減少
(MD = -0.10 mmol/L; 95% CI -0.19, -0.01, P = 0.03)

2型糖尿病患者(90名)において、

体重の有意な低下
(MD = -1.29 kg; 95% CI -2.40, -0.17, P = 0.02)

が見出されました。

ただし、

これらのアウトカムは、被験者が少ない試験のデータからの影響を大きく受けていました。

なお、他の指標では、RS2の有意な影響は見出されませんでした。

多くの試験は、1−12週間の介入であり、

被験者数は10−60名でした。

今後、さらに質の高い研究による検証が期待されます。



食物繊維は、がんをはじめとする生活習慣病のリスク低減に有用です。

最近の研究では、次の報告があります。




10グラムの食物繊維が膵臓がんリスクを12%低下:メタ解析



10グラムの食物繊維が乳がんリスクを4%低下:メタ解析


毎日10グラムの食物繊維摂取で大腸がんリスクが10%低下


食物繊維10gで全死亡率が11%低下:メタ解析


食物繊維の摂取と全死亡率・心血管疾患死・がん死亡の低下




厚労省による国民健康栄養調査では、
日本人の男女とも、一日あたりの食物繊維の摂取不足が示されています。

教科書的には、
もっと食物繊維をとりましょう
となりますが、実際に充足されていない状況が何十年も続いているわけですので、

補完的に、健康食品/サプリメントで食物繊維を補い、健康増進や疾病予防に利用することが合理的と考えます。



DHCでは、食物繊維含有サプリメントを製品化しており、1日1包の摂取で、日本人に不足している食物繊維の量が充足できるように設計されています。


血糖ファイバー 30日分【機能性表示食品】
≪臨床試験済≫食後の血糖値が気になる方に。食後血糖のピーク値を抑える!




国民健康栄養調査では、男女とも食物繊維の摂取量が推奨量よりも数グラム程度、少ないことが示されています。DHC食物繊維1包の追加で不足分を満たすことができます。




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スピルリナがメタボリック症候群を改善:メタ解析 [2019年07月31日(水)]
今月の生薬学の専門ジャーナル(電子版)に、メタボリック症候群において、スピルリナによる内分泌代謝指標への作用を検証した系統的レビュー/メタ解析が、カナダのグループ(University of Alberta)から報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Jul 29.)


スピルリナ(Spirulina, Spirulina Platensis)は、食用藻の一種で、タンパク質、ビタミン類、鉄分といった栄養素が豊富に含まれています。


これまでの研究において、 
スピルリナ投与により、糖尿病や高脂血症(脂質異常症)、高血圧の改善、口腔白板症の改善、抗がん作用、免疫賦活作用などが示されています。


例えば、

スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析

という報告があります。


さて、
今回の系統的レビュー/メタ解析では、

スピルリナによるメタボリック症候群での糖代謝および脂質代謝への作用が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(EMBASE, Scopus, PubMed, Cochrane Library, Web of Science)

2019年4月30日までの収載論文から関連論文が解析の対象となりました。


解析の結果、

スピルリナ投与群により、

空腹時血糖値の有意な減少、
(WMD: -10.31; 95% CI [-16.21, -4.42])

インスリン値の有意な減少、
(WMD: -0.53; 95% CI [-0.62, -0.44])

が見出されました。


また、
スピルリナの投与によって、

総コレステロール値の有意な低下、
(WMD: -20.50; 95% CI [-38.25, -2.74]

LDLコレステロール値の有意な低下、
(WMD: -19.02; 95% CI [-36.27, -1.78])

VLDL値の有意な低下、
(WMD: -6.72; 95% CI [-9.19, -4.26])

HDLコレステロールの有意な上昇
(WMD: 1.42; 95% CI [0.16, 2.68])

も見出されました。


以上、今回のメタ解析から、

メタボリック症候群患者において、

スピルリナ投与による糖代謝および脂質代謝の改善作用が示唆されます。




今後、補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。





クロレラやスピルリナに関する研究として、次のような報告があります。


スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析


肥満治療におけるスピルリナの有用性


クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者



クロレラによる血管機能改善作用


クロレラによる抗酸化作用@日本人高齢者



クロレラによる血管内皮機能改善作用



クロレラによる抗酸化作用@喫煙者



妊婦におけるクロレラサプリメントの効果




スピルリナの抗酸化作用 



スピルリナによる免疫賦活作用




スピルリナによる糖尿病治療薬の副作用軽減




スピルリナによる脂質代謝改善作用:メタ解析




DHCでは、

クロレラ


スピルリナ


を製品化しています。




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ローヤルゼリーによる脂質代謝改善・抗炎症作用@肥満者 [2019年07月20日(土)]
補完代替医療研究の専門ジャーナルに、ローヤルゼリーによる脂質代謝および炎症関連指標への作用を検証した臨床研究が、スロベニアのグループ(University of Primorska)から報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2019 Jun 13)



ローヤルゼリーは、抗酸化作用や抗炎症作用を有しており、先行研究では生活習慣病の改善作用が示されています。


例えば、次の研究が知られています。

ローヤルゼリーによる糖代謝改善作用


ローヤルゼリーによる脂質代謝改善作用


2型糖尿病におけるローヤルゼリーの働き


さて、

今回の研究では、

ローヤルゼリーによる肥満者での脂質代謝等への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

肥満者を対象に、


・ローヤルゼリー投与群:30名、

・偽薬投与群:30名

の2群について、

8週間の介入が行われ、

体組成、内分泌代謝関連指標が、

投与開始時、4週間、8週間、および介入後の2週間の時点で測定されました。


解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

ローヤルゼリー投与群では、

総コレステロール値の有意な低下、
(6.7%; p=0.041)

炎症マーカーCRPの有意な低下、
(19%; p=0.027)
が見出されました。

また、

アディポネクチンの有意な上昇、
(34%; p=0.011)

内在性の抗酸化物質であるビリルビン (35%; p=0.002) 、尿酸 (5%; p=0.018)の上昇、

総抗酸化能の上昇
(54%; p=0.005),

レプチンの上昇
(17%; p=0.025)

が認められました。


以上のデータから、

肥満者において、

ローヤルゼリー投与による脂質代謝改善、抗炎症作用、抗酸化作用が示唆されます。






DHCでは、


ローヤルゼリー





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吸収を考えた[ローヤルゼリー]と女性に役立つ成分で、若々しく美しく!




を製品化しています。


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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
ショウガがメタボリック症候群を改善する [2019年07月09日(火)]
糖尿病学の専門ジャーナルに、メタボリック症候群において、ショウガによる内分泌代謝指標への作用を検証した臨床研究が、イランのグループ(Tehran University of Medical Sciences)から報告されていました。
(J Diabetes Metab Disord. 2019 Mar 22;18(1):119-125.)


ショウガ(生姜)には、さまざまな機能性食品成分が含まれており、生活習慣病のリスク低減に用いられています。



ショウガによる内分泌代謝系への好影響:系統的レビュー/メタ解析


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性


さて、今回の研究では、

ショウガパウダーによるメタボリック症候群患者での内分泌代謝関連指標への作用が検証されました。


具体的には、
ランダム化比較試験として、

メタボリック症候群患者37名を対象に、

・1日あたり2グラムのショウガパウダー投与群、

・偽薬投与群

の2群について、

12週間の介入が行われ、


介入の前後で、体組成や内分泌代謝指標が測定されました。


解析の結果、

12週間の介入後の時点で、

偽薬投与群に比べて、

ショウガパウダー投与群において、

中性脂肪値、空腹時血糖値、インスリン抵抗性の有意な低下が認められたということです。
(P&#8201;<&#8201;0&#183;05)


さらに、

両群間において、

体重、ウエスト周囲長、LDL、HDL、総コレステロール、収縮期血圧、拡張期血圧、エネルギー摂取量での有意差も見出されました。



以上のデータから、

メタボリック症候群患者において、

ショウガパウダーの投与により、

体組成、糖代謝、脂質代謝での改善作用が示唆されます。


今後、メタボリック症候群における補完療法としての臨床的意義の検証が期待される分野です。




ショウガ(生姜、ジンジャー)は、冷え症対策の機能性食品素材として知られており、

DHCは、下記のショウガ含有製品を扱っています。


濃縮金時ショウガ+濃縮黒酢


生姜(しょうが)+御種人参(おたねにんじん)+山椒(さんしょう)





ショウガには、特徴的なファイトケミカル類が含まれているため、

最近の臨床研究では、ショウガによる疼痛軽減や生活習慣病のリスク低減作用が示唆されています。


ショウガやウコンによる鎮痛作用:メタ解析


ショウガサプリメントによる透析患者での脂質代謝への働き


非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)に対するショウガの有用性



ショウガによる妊娠悪阻(つわり)の症状改善作用:メタ解析





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posted at 23:55 | この記事のURL
クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重 [2019年06月19日(水)]
今月の植物療法研究の専門ジャーナル(電子版)に、クルクミンサプリメントによる抗炎症作用・抗酸化作用を示した臨床研究が、イランのグループ(Isfahan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Phytother Res. 2019 Jun 17.)



メタボリック症候群・内臓脂肪症候群では、内臓脂肪からさまざまなサイトカインが産生され、慢性炎症を惹起します。

慢性炎症は、動脈硬化を促進し、さまざまな代謝性疾患、生活習慣病の発症に関与します。

したがって、メタボリック症候群や肥満対策のサプリメントとして、

減量という機能性よりも、慢性炎症を抑制することで、肥満に伴う生活習慣病のリスクを低減できると考えられます。



ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


先行研究では、次の報告があります。


クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群




さて、

今回の研究では、

肥満/過体重において、

クルクミンサプリメントによる炎症、酸化ストレス、アディポサイトカインの1つのケメリンchemerin値への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化偽薬対照試験として、

肥満/過体重の若年女性女性60名を対象に、

・500mg/日のクルクミンサプリメント投与群、

・偽薬投与群、

の2群について、

10週間の介入が行われ、

炎症関連マーカーや酸化関連指標、ケメリン値などが調べられました。



解析の結果、

クルクミンサプリメント投与により、

IL-6の有意な低下、

酸化ストレスマーカー(TAC、MDA)の有意な低下が見出されました。

交絡因子による補正後では、

クルクミンサプリメント投与により、

炎症マーカー(hs-CRP and IL-6) と酸化ストレスマーカー (TAC)の有意な低下が認められました。


以上のデータから、

肥満/過体重の若年女性において、

クルクミンサプリメント投与による抗炎症作用および抗酸化作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック






DHC速攻ウコンゼリー 3包入
酒席のお供「速攻ウコン」の、常備&携帯に便利なゼリータイプ!







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posted at 23:53 | この記事のURL
コーヒーの摂取と肥満の関係:メタ解析 [2019年06月15日(土)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、コーヒーの摂取と肥満との関係を検証したメタ解析が、米国のグループ(Dartmouth College)から報告されていました。
(Nutrients. 2019 Jun 5;11(6).)


先行研究では、
コーヒーの摂取と、肥満リスクとの関係について様々な報告があります。


コーヒーと茶飲料によるメタボリック症候群リスク低下



さて、
今回のメタ解析では、

主要医学データベースを用いて、
2019年2月までの収載論文から、

12報の観察研究がメタ解析の対象となりました。


解析の結果、

コーヒーの摂取量の最低群に比べて、

最高群では、

BMIが低く
(-0.08 (95% CI -0.14, -0.02); RR was 1.49 (95% CI 0.97, 2.29)

ウエスト周囲長が短い
(-0.27 (95% CI -0.51, -0.02) RR 1.07 (95% CI 0.84, 1.36)

という有意な相関が見出されました。

次に、
サブ解析では、

男性のほうが、
より顕著なBMIの低値
(-0.05 (95% CI -0.09, -0.02) )

および

ウエスト周囲長の低値
(-0.21 (95% CI -0.35, -0.08))

を示しました。


以上のメタ解析から、

コーヒーの摂取が多いと、BMIが低いという相関が示唆されます。



これまでの疫学研究によって、コーヒーの摂取による生活習慣病リスクの低下が知られています。


例えば、コーヒーの摂取による2型糖尿病リスク低下、脳卒中リスク低下、うつ病リスク低下、肝がんリスク低下、認知機能の低下抑制などがあります。

コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。


次のような研究が知られています。


コーヒー摂取による全死亡率と心血管疾患リスク低下効果:メタ解析



コーヒーの摂取と死亡率の関係@日系アメリカ人


コーヒーの摂取と泌尿器のがんの関係@メタ解析



コーヒーの摂取による前立腺がんリスク低下作用@メタ解析




コーヒーによる肝臓がんリスク低下作用



コーヒーの摂取と前立腺がんリスクとの関連



コーヒーの摂取による口腔咽頭がんリスク低下作用



チョコレートとコーヒーの摂取と肝機能の関係@HIV-HCV重複感染者



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制




コーヒーと茶飲料によるメタボリック症候群リスク低下



日本でも、次の研究があります。


3杯のコーヒーで脳腫瘍が半減する@日本人

コーヒーに含まれるポリフェノールの1種、クロロゲン酸の抗酸化作用などの作用を介した効果と考えられています。




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posted at 23:52 | この記事のURL
コレウス・フォルスコリの安全性に関するオンライン調査 [2019年05月30日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに、コレウス・フォルスコリエキス含有サプリメントの安全性に関するオンライン調査が、国立栄養研のグループから報告されていました。
(Nutrients. 2019 Apr 17;11(4))


学名コレウス・フォルスコリColeus forskohliiは、南アジアに自生するシソ科の植物です。

DHCでは「フォースコリー」として製品化しています。)


インドでは、食経験の豊富な食材として用いられています。
(根がピクルスなどとして利用されてきました。)

主な成分として、ジテルペン類のフォルスコリンforskolinが含まれています。

フォルスコリンには脂肪分解促進作用があり、米国や本邦では、コレウス・フォルスコリ抽出物が体重調節のための機能性食品成分として利用されています。

(なお、植物としてのコレウス・フォルスコリには、フォルスコリン以外にも有用成分が存在しており、それらのシナジーでサプリメント摂取時に効果が示されます。
単に、試薬としてのフォルスコリンを摂る、というのとは異なります。)


DHCでも臨床研究を実施し、有効性と安全性を確認しています。
DHCによる研究を報告した英文原著論文はこちらです。

また、
「コレウス・フォルスコリによる抗肥満作用:レビュー」としてもまとめています。
(原題:An evidence-based review: Anti-obesity effects of Coleus forskohlii)




さらに、日本のダイエットサプリメントに関するレビュー論文(大阪大学のグループによる総説)にも、DHCによる原著論文がエビデンスとして収載されています。

(レビュー論文はこちらです。オープンアクセスで無料です。)


さて、今回の研究は、国立栄養研のオンライン調査です。

(ちなみに、国立栄養研は、素材データベースを公開しているところで、
このデータベースは、米国の商業データベースから孫引きをして、いろいろと数値を間違って引用していました。
その後、自分たちで論文を追加した結果、いろいろなデータが羅列されており、結局、何が言いたいのかよくわからないサイトになっています。
もともと中毒学の専門家が担当していますので、適正使用による健康増進/未病改善/補完療法としての臨床的意義の啓発、といった視点が全く欠けています。)


今回の研究では、市販後の製品を対象に、全国でのオンライン調査として、

コレウス・フォルスコリエキス(Coleus forskohlii extract, CFE)の摂取と、有害事象の頻度が調べられています。

オンライン調査ですので、母集団から絞り込みが行われ、

最終的には715名のデータが解析の対象となりました。

対象者の多くは、30代から50代の男性、30代と40代の女性でした。


自己申告での有害事象の発生率は、
75名(10.5%)でした。

(男性9.5%、女性11.3%です。)


有害事象の多くは胃消化管系の症状です(69名、92.0%)

下痢が61名(81.3%)でした。

下痢は、CFEの用量との相関が認められています。
(p = 0.005)

有害事象の抑制の点からの用量は、250mg/日以下が、許容性が高いと考えられる一方、

有効性を考えると、500mg/日までは受容範囲とも考察されています。


ただし、しょせん、某商業サイト/通販モールサイトを使ったオンライン調査ですので、

結論は出されていません。


さすがに、サプリメント・健康食品の安全性や有効性について、オンライン調査で論文にしてしまうのは、驚きです。
何か、特定の意図があるのかと思ってしまいます。

ちなみに、この論文では、私が発表した論文も、作用メカニズムの考察のところで、引用されています。



さて、DHCでは、倫理委員会の承認を受け、UMINに事前に登録し、きちんとした臨床試験を複数回、実施して、DHC製品である「フォースコリー(コレウス・フォルスコリエキス含有サプリメント)」の有効性と安全性を確認しています。


例えば、

健康な成人男女12名(男性5名、女性7名、平均年齢32±2.3歳)を対象に、

1日あたり1,000mgのコレウス・フォルスコリエキス末(フォルスコリンを10%含有、1日あたり4粒)を8週間投与した臨床研究では、

体重の有意な減少(p<0.005)、体脂肪量の有意な減少(p<0.005)を認めました。



この研究は、米国生薬学会で発表し、

査読のある専門誌に、英文原著論文としても報告しています。


(DHCによる研究を報告した英文原著論文はこちらです。)



さらに、日本のダイエットサプリメントに関するレビュー論文(大阪大学のグループによる総説)にも、DHCによる原著論文がエビデンスとして収載されています。

(レビュー論文はこちらです。オープンアクセスで無料です。)



安全性について:


海外で行われた臨床研究では、重篤な有害事象や副作用は示されていません。

国内の臨床研究では、被験者の一部において一過性の軟便や鼓腸といった軽度の消化器症状が認められています。


コレウス・フォルスコリエキス末の安全性を調べる目的で行われた漸増試験では、軟便、下痢、鼓腸が示されました。


これらの症状の程度における用量依存性は明確ではなかったことから、消化器症状の発現の有無は、個人の体質や体調によるところが大きいと考えられます。


また、消化器症状の発現と体重の変化との間に相関は認められていません。


したがって、コレウス・フォルスコリエキスによる体重および体脂肪の減少効果は、軟便や下痢といった消化器系への作用とは別の作用部位における機序と考えられます。

(つまり、下痢をするから、見かけ上、体重が減る、というのではなく、体脂肪の減少による減量効果です。)


なお、軟便や下痢といった消化器症状は、摂取継続中に消失・自然軽快、あるいは、摂取終了後、数日以内に消失・自然軽快の経過となっています。


(漸増試験で認められた消化器症状は、軟便、下痢、鼓腸のみであり、いずれも軽度でした。腹痛や下血、イレウスなどは認められていません。また、消化器症状以外の症状も示されませんでした。)



したがって、コレウス・フォルスコリの摂取時には、


最初から、最大の摂取目安量(4粒)を、一度にまとめて摂るのではなく、

少量(1粒あるいは2粒)から開始して、各自の体質に合っているかどうか、確認しながら上手に利用することが好ましいと考えます。


(ちなみに、フォースコリーをダイエットではなく、便通改善のために利用している場合もあります。)



(コレウス・フォルスコリ摂取時に認められる軟便などのメカニズムは、腸管粘膜細胞におけるCFTRを介した働きが考えられています。

コレウス・フォルスコリによるcAMP上昇が、体脂肪組織にて働く場合に抗肥満作用となり、腸管で働く場合に、イオン交換により腸管内腔への水分泌を生じると推定されます。)


コレウス・フォルスコリ摂取に伴う抗肥満作用および消化器症状の発現頻度や程度には個人差があることから、レスポンダーとノンレスポンダーの存在が示唆されます。



まとめ:

肥満の改善や予防には、適切な食事と運動による生活習慣の見直しが最も重要です。


食事療法は、低エネルギー食・低脂肪食が基本ですが、インスリン抵抗性を示す場合には糖質制限食も選択肢となります。


また、肥満関連遺伝子変異を測定し、疾病感受性を知ることも容易に行うことができるようになりました。


コレウス・フォルスコリなど、肥満に対するサプリメント・機能性食品は、これらの統合医療的アプローチの組み合わせの中で、選択肢の一つとして補完的に用いることができます。




DHCでは、コレウス・フォルスコリ含有サプリメント(フォースコリー、ダイエットパワー)に関する臨床研究の成果を発表しています。



「フォースコリー」の体重減少効果



「フォースコリー」の安全性に関する検証



肥満に対するDHCのアプローチ



「フォースコリー」の安全性




拙稿「メディカルサプリメント」の掲載誌@医と食 vol.5, No.5




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『天然葉酸』サプリメントは虚偽の表示



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