Neko

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いやな気分の朝 [2007年01月25日(木)]
朝起きて、いつものように朝刊に目を通すと、無性に腹立たしく、とてもいやな気分になった。

そこには幡ヶ谷で起きた残酷な事件の加害者の両親の手記が掲載されていた。
本来なら、刑事法廷で被告の情状酌量を求めるために提出される上申書のような被害者に対する「思いやり」のかけらも感じられない手記だった。

全文にわたり、殺人犯をかばう姿勢に貫かれた手記であったが、わたしが特に疑問を感じたのは、
「何故あの時、亜澄が「ご免なさい」と兄に謝ってくれなかったのか、もし、謝ってさえいてくれれば、兄も我に返り、このような凶行に至らずに済んだのではないか・・・」
という部分だ。

世にもおぞましい事件をおこした犯罪者の供述によると、被害者は殺される前にすでに加害者の暴行によって、傷を負わされていたはずである。にもかかわらず、この両親は彼女に謝罪を要求している。殴られ、負傷している被害者がなぜ自分を暴行したものに対して謝らなければならないのであろう。この両親の心理はまったく理解に苦しむ、というより、この心情は決して許してはいけないものだと思う。

わたしは心から被害者の冥福をお祈りしたい。
そして、もし生まれかわることがあるのなら、こんどは夢の実現を応援してくれるあたたかい家族がいる家庭に生まれてほしい(合掌)。