今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に、セレンサプリメントによる肥満者の運動負荷後の抗酸化作用を示した臨床研究が、英国のグループ(University
of Bedfordshire)から報告されていました。
(
Obesity (Silver Spring). 2011 May 19.)
肥満および運動負荷は、酸化障害を生じる状態です。
そのため、肥満であることは生活習慣病のリスクになりますし、急激な過度の運動は酸化障害を生じることで好ましくありません。
(定期的な適度な運動は推奨されますが、週末のみの過度の運動は逆効果とされます。)
さて、今回の研究では、セレンサプリメントによって、肥満に関連した酸化ストレスおよび運動に関連した酸化ストレスが抑制されるかどうか、検証されました。
(
セレンは、抗酸化作用を有する必須ミネラルの1種です。
抗酸化作用や免疫調節作用を介した抗がん作用が示されており、がん予防の臨床研究にも用いられています。)
具体的には、
正常体重者(BMI 22.80±0.41)と、肥満者(28.00±0.81)を対象に、
ランダム化二重盲検法にて、
セレン(一日あたり200マイクログラムを3週間)
あるいは偽薬
が投与されています。
酸化関連指標として、血中過酸化脂質、SOD、GSH、TAS(総酸化能)が、
安静時、運動前後(70%VO(2)maxを30分)について、
介入の前の0週と12週、介入後の2週と15週において測定されています。
まず、安静時では、偽薬群とセレン投与群では、有意差は示されていません。
次に、肥満者の運動負荷直後では、偽薬群に比べて、セレン投与群で、過酸化脂質の有意な低下が認められています。
(-0.25 ± 0.12 μmol/l, P = 0.05)
ただし、TASやSOD、GSHについては、正常体重者および肥満者群において、偽薬群あるいはセレン投与群での有意差は見出されていません。
以上のデータから、論文著者らは、セレン投与による肥満者の運動負荷時の意義を考察しています。
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初めて拝見させて頂きました。
私自身ダイエットをしており、サプリメントの効果と運動との関係など日々独学で模索しています。
内容が少し難しかったですが頑張って理解します。
やっぱり週末だけの運動では効率悪いんですね〜。参考にします。