今月の内科学の専門ジャーナルに、ピクノジェノールによる風邪の症状改善効果を示した臨床研究が、イタリアのグループから報告されていました。
(
Panminerva Med. 2014 Dec;56(4):301-8.)
ピクノジェノールは、フランス海岸松に由来する機能性食品素材で、フラボノイド類が主成分です。
フラボノイド類による抗炎症作用や抗酸化作用を介した効果が示されており、生活習慣病の予防からアンチエイジング医学まで、広く利用されています。
さて、
今回の研究では、
ピクノジェノールによる風邪の症状に対する効果が検証されました。
(ピクノジェノールの抗炎症作用と抗酸化作用による効果の検証です。)
具体的には、
基礎疾患などを有しておらず、
風邪に罹患したこと以外は基本的に健康な被験者146名を対象に、
全被験者に、風邪の対症療法(ベストと思われる標準療法)が施術され、
さらに、
ピクノジェノール投与群(70名)には、初日から100mg(分2)の投与が行われています。
(対照群は76名。)
風邪の症状、罹病期間、合併症予防などが指標となりました。
解析の結果、
風邪の症状による影響を受けた日数は、
対照群に比べて、
(4.2±0.2日)
ピクノジェノール投与群では有意に少なくなっていました。
(3.1±0.4日)
また、風邪による欠勤日数(病欠日数)は、
対照群に比べて、
ピクノジェノール投与群において、
有意に少なくなっていました。
(ピクノジェノール投与群0.55±0.3日、
対照群 0.67±0.3日)
また、
風邪症状に対して、
他の療法の必要性(OTC薬の風邪薬の利用)や、
合併症の臨床症状といった指標でも、
ピクノジェノール投与群のほうが低いという結果になっています。
最もよく認められた合併症は、
4日間を超える罹病期間や気管支病変であり、
ピクノジェノール投与群では、これらの合併症の頻度も有意に低くなっています。
その他、
ピクノジェノール投与群において、
症状スコアの有意な低下(改善)も見出されています。
以上のデータから、
健常者において、
風邪に対するピクノジェノールの投与による症状の軽減効果や罹病日数の減少効果が示唆されます。
DHCでは、安全性・有効性・経済性(費用対効果)に優れた
ピクノジェノール
を製品化しています。
ピクノジェノールは、さまざまな病態に対する有効性が示されているサプリメントです。
ピクノジェノールによる認知機能の改善効果
ピクノジェノールによる乾癬の改善効果
出産後の痔疾に対するピクノジェノールの改善効果
フィットネス・運動負荷時におけるピクノジェノールの働き
ピクノジェノールによる抗酸化作用@喫煙者
ピクノジェノールのクローン病に対する働き
ピクノジェノールによる更年期障害改善作用@日本人
脳外傷におけるピクノジェノールの神経保護作用
ピクノジェノールによる糖代謝改善作用
ピクノジェノールによる血管内皮機能改善作用
ピクノジェノールによる肌のアンチエイジング効果
ピクノジェノールによる静脈機能不全・浮腫の改善作用
統合医療としてのサプリメント・機能性食品の分野では、
免疫賦活作用により自己治癒力を高め、
風邪やインフルエンザのリスク低下(予防)、発症時の重症度軽減を目的として利用する、
という考え方があります。
まず、
日本からの報告では、
ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果
が知られています。
ビタミンDの機能性として、免疫調節作用や抗がん作用、インフルエンザ予防作用などが知られています。
統合医療におけるインフルエンザ対策としては、
西洋医学によるワクチンや抗インフルエンザ薬に加えて、
漢方での麻黄湯、
ハーブとしてエキナセア
などが選択肢として考えられます。
主作用と副作用に関する科学的根拠に加えて、費用対効果を考慮する時、すでによく知られている抗インフルエンザ薬は第一選択ではないと思います。
漢方の証で適応があれば、麻黄湯が有効でしょう。
私は、風邪・インフルエンザ対策にはエキナセアを推奨しますし、実際に利用しています。
(なお、感染初期の短期に、高用量で摂取するのがポイントです。
例えば、風邪を引いたかなというときの第1〜2日目は2時間毎に摂取、
第3日目以降は漸減し、1週間で終了。
この摂取方法で、罹病期間の短縮と症状の軽減効果が期待できます。)
もちろん、基礎疾患の有無や既往歴などによっては,ワクチンや抗インフルエンザ薬という選択になる場合も考えられます。
費用対効果について考えるとき、
代表的な抗インフルエンザ薬は、5日分で三千数百円します。
一方、麻黄湯やエキナセアは、はるかに安価です。
現在、インフルエンザ対策については,いろいろな議論が行われています。
日本では様々な規制があり、ワクチン認可のハードルが高かったり、高価な抗インフルエンザ薬が大量に備蓄(世界的にかなりのシェアになります)されたりしています。
一方で、費用対効果の高い麻黄湯やエキナセアといった生薬の適正使用については、一部の専門家を除いてまったく議論されていません。
(仮にその方法が最善ではないと思っていても、国の指針に従って行えば、何か生じても自分の責任には。。。という印象でしょうか。)
(あるいは、現行の規制の下で、既得権益を有する人たちの影響が大きいのかもしれません。)
その他、インフルエンザ対策として、空気清浄機や加湿器といったものもありますが、ひと冬、引きこもるわけにも行かないので、やはり身体本来の抵抗力を高める方法がいいように思います。
家庭内にいる高齢者や小児への家族内感染リスクを低減するためには、空気清浄機&加湿器などでもいいのかもしれませんが。
エキナセア(エキナシア,和名ムラサキバレンギク)は、北米原産のハーブです。
風邪(普通感冒、上気道炎)やインフルエンザの感染初期に、治療目的で投与され、症状の軽減と罹病期間の短縮効果が認められます。
また、風邪の予防目的にも利用され、罹患リスクの減少効果が知られています。
一般に、風邪予防・インフルエンザ予防には、
エキナセアや
ビタミンD3の摂取が有効です。
また、罹患したときの対処(症状の軽減と罹病期間の短縮)としては、
エキナセア、
亜鉛、
ビタミンC、
プロポリス、
が有用です。
DHCでは
複合サプリメント製品も扱っています。
(なお、症状を観察しつつ必要に応じて医療機関の受診も必要です。)
ハーブとしてのエキナセア(Echinacea species)は、E. angustifolia、E. pallida、E. Purpureaの3種が代表的です。
伝統的な投与方法では、主にE. Purpureaの全草(地上部や根、根茎,葉を含む全草)がチンキ剤として用いられます。
(乾燥末を用いたサプリメントでは、主要成分であるアルキルアミド類alkamidesの含有量で標準化されています。)
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