今月の内分泌学の専門ジャーナルに、トンカットアリによる男性更年期障害改善作用を示した臨床研究が、マレーシアのグループ(Universiti Sains Malaysia)から報告されていました。
(
Andrologia. 2011 Jun 15. doi: 10.1111)
更年期障害というと、女性でのホルモンバランスによる体調不良がよく知られていますが、同年代の男性でも、ホルモンの低下による男性更年期障害・加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群:late-onset hypogonadism)が認められます。
性ホルモンを調節する作用のあるサプリメントとして、マカやトンカットアリといったハーブがあります。
トンカットアリ(学名Eurycoma longifolia)は、東南アジア原産のハーブで、マレーシアの民間療法では強壮・催淫薬として用いられてきました。
近年、マレーシアを中心に、トンカットアリに関する研究が進められています。
トンカットアリ標準抽出物には、主な成分のクワシノイド(quassinoid,変形テルペノイド)として、eurycomanone(ユーリコマノン)やeurycomanolなどが含まれています。
さて、今回の研究では、加齢男性性腺機能低下症候群(LOH 症候群)におけるトンカットアリの作用が検証されました。
具体的には、LOH症候群患者320名のうち76名に、トンカットアリ抽出物200mgを1ヶ月間投与し関連指標の測定が行われています。
解析の結果、トンカットアリ投与によって、AMS(Ageing Males' Symptoms)スコアおよび血中テストステロン値が有意に改善しました。
投与前では、AMSによる評価で更年期関連症状が認められなかった患者は10.5%であり、テストステロン値が正常範囲内であったのは35.5%でした。
トンカットアリ投与後では、症状のない患者は71.7%へ増加、テストステロン値が正常であった患者は90.8%となりました。
以上のデータから、トンカットアリ投与によって男性更年期障害であるLOH症候群の改善およびテストステロン値の上昇効果が示唆されます。
DHCでは、
マカや
トンカットアリを製品化しています。
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