今月の栄養学の専門誌に、少年期におけるビタミンDと骨の健康との関係を検討した研究が、イギリスのグループから報告されていました。
(Am J Clin Nutr 2008 87: 1039-1044.)
研究では、12歳の男女(それぞれn=260, n=266)と15歳の男女(n=239, n=250)を対象に、血中ビタミンD、副甲状腺ホルモン、オステオカルシン、骨密度などの指標が測定された結果、女児ではビタミンD値が高いほど、骨密度が有意に高いという相関が認められています。
一方、男児ではこの相関は認められませんでした。
論文著者らは、血清のビタミンD(25-hydroxyvitamin D)値を一定以上に維持することが、骨の健康改善に費用対効果の高い方法であると推察しています。
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