生薬学の専門ジャーナルに、イチョウ葉エキスによる血管機能改善作用を示したヒト臨床研究が報告されていました。
(Phytomedicine. 2008;15:164-9.)
イチョウ葉エキスにはフラボノイド類が含まれ、抗酸化作用や循環改善作用による認知症の予防・改善作用が示されています。
今回の研究では、健康な高齢者60名を対象に、冠状動脈の血流および血流依存性血管拡張反応(brachial artery FMD)が測定された結果、対照群に比べて、イチョウ葉エキス静脈投与群では血流改善効果が認められたということです。
(brachial artery FMDのMDPVとMSPVの有意な増加など。)
論文著者らは、イチョウ葉エキスが血管機能を改善することから血管老化に対する効果があると考察しています。
この研究はヒト臨床研究ですが、静脈投与のため、サプリメントの利用とは異なります。
今後、経口投与との比較検討が期待されます。
|
A randomized placebo-controlled trial of ginkgo biloba for the prevention of cognitive decline. Neurology. 2008;27
また、この本にも紹介されていて最近興味を持ってます。
http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.cfm?bookcode=719360
ブログの更新楽しみにしております。