サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ファイトケミカルによるDNA酸化障害修復作用 [2008年05月02日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、ファイトケミカルによるDNA修復作用を検証したヒト臨床研究が、イタリアとデンマークのグループから報告されていました。
(Br J Nutr. 2008 May;99(5):1018-1024.)


ファイトケミカルとは、野菜や果物など植物性食品に含まれる抗酸化成分です。
各種のカロテノイド類やフラボノイド類など数千種類が知られています。


今回の研究は、ファイトケミカルによる遺伝子(DNA)修復作用を検討する目的で、対照群との比較で、(1)栄養状態の良い被験者で野菜や果物を600グラム、あるいはそれに相当するビタミンやミネラルの錠剤を24日間摂取した群、(2)栄養状態の良くない男性喫煙者で1日あたり500mgのビタミンCと182mgのビタミンEを4週間投与した群とが比較検討されました。

その結果、末梢血でのDNA酸化障害および修復活性を比較したところ、栄養状態のよくない男性喫煙者群で有意な改善が認められたということです。

なお、投与前の比較では、男性喫煙者群ではDNA酸化障害の程度が強いことが示されており、ファイトケミカルによる抗酸化作用が得られやすかったと考えられます。


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