くちづけ
小池真理子/著
発行年月:2008年4月
過去に発表されたものに新人の頃に書いた未発表もの二作を加えて、異色の物語のみ 14作を集めた短編集。
著者があとがきでいう「美をはらんだ恐怖」を感じる
小池さんの作品は、長編ばかりを好んで読んでいるかも。
なので、短編集は今まで読んだ記憶がなく・・・。
ちょっと不思議な世界を書いたものを集めた作品集があったので読んでみました。
表題作の「くちづけ」は一番最初に載っていました。
最初から話に引き込まれて、なかなか良かった。
こういう怖さなら、ホラ−嫌いのわたしでも大丈夫と続けて読みました。
どの話も不思議な魅力。
そして、なんだか美しい。
品のあるホラ−という感じ?
最後のあとがきで、著者のベスト3が書かれていました。
わたしが特に気に入った作品2作がその中にも入っていて、ちょっと嬉しかった。
これから読む人は、自分のなかのベスト3が著者と同じかどうかも最後のお楽しみにするのも楽しいかも。