今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に,ウェッブ版の減量プログラムの効果を検討した臨床研究が,米国のグループから報告されていました。
(
Obesity (Silver Spring). 2009 Aug 20.)
一般に,プライマリケアの現場では,効果的な減量とリバウンド予防に関するエビデンスが十分とはいえません。
今回の研究では,プライマリケアにおける肥満と高血圧の患者101名を対象に,ウェッブベースの減量介入法に関する12週間のランダム化比較試験が行われました。
具体的には,被験者は,減量のための介入方法としてデザインされたウェブサイトにアクセスし,4回のカウンセリング(対人2回,電話2回)が行われ,3ヵ月後の時点での減量効果が評価されています。
ITT解析の結果,通常のプライマリケア群(対照群)に比べて,ウェブ介入群では有意な体重減少効果が認められたということです。
(-2.56 kg; 95% CI -3.60, -1.53)
また,介入プログラム完了群では,より大きな体重減少効果が認められ,ウェブサイトにログインする頻度が高いほど,参加者の継続率が高く,減量幅も大きいという相関が示されています。
以上のデータから,論文著者らは,減量プログラムのウェッブ利用が効果的である,と考察しています。
これまでの肥満治療では認知行動療法が用いられ,体重日記やサポートグループといった方法が利用されてきました。
今回の研究は,インターネットを介したフォローアップやブログ利用などの有用性を示唆するものです。
たとえば,
DHCダイエットプログラム製品に加えて,
DHCブログなどを上手に活用することで,効果的な減量とリバウンド予防が行えると考えられます。
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医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
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