お気楽な専業主婦だけど、家族には頼られているかな?
気ままに日常のあれこれを綴ってみま〜す

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ここ数日に読んだ本2冊です。

灼夜


永瀬隼介/著


発行年月:2008年8月


中学3年生の森本篤。
母子家庭で学校では、数人から虐められている。
学校帰り、神社で出会った6才のフェイを虐めてしまう。弱いものを虐めるなんて・・・と思いながらも後日、出会ったときにもまた。
が、そのフェイが何者かに誘拐されたと知る。
助けたいと思った篤は、先輩の尾崎などと共にフェイ救出に向かう。

残留孤児、不法滞在、臓器移植に伴う臓器売買など、中国の裏の問題にまで絡んだ物語。



この著者の本ははじめて読みました。
最初は、いじめられている中学生の話?と思いましたが、どんどんもっと違う方向に話しは発展して、なかなかスリルある展開でした。

中国人のフェイを助けたいと先輩とともに動き出すのだが、先輩というのが、以前、ちょっと怖い組織に居た人で、その組織が元々は、中国残留孤児が作ったものというところから、中国の知られざる闇の部分が出てきます。
ちょっとビックリの内容ですが、本当でしょうか?怖かった。

この著者は、作家活動を始める前は、雑誌の社会面の記者だったらしく、いろいろな情報を持っている方なんでしょうね。
そうやって考えると、事実なのかも・・・。

でもラストは、明るくて良かった。

この著者の他の作品も読んでみたくなりました。



そして、もう1冊
冷たい水と、砂の記憶


谷村志穂/著

発行年月:2008年9月


女の人がきれいに変わっていく姿に、人は何かしら物語を見る。
 
たった一つの思い出をひっそりと大切に育むことで、美しく変わっていく人もいる。

心と体の密接なつながりをみつめる短編集


        (あとがきより抜粋)


谷村さんの長編はとても好きです。
が、短編集では今まではあまり長編ほど「すばらしい!!」と正直、感じた事がなかった。
でも、この短編集は、良かった。
あくまでもわたしの趣味ですが。。。。^^;
17の短編は、前半は、壊れてしまった愛や叶わない愛が主で切ないかんじですが、後半はこれから始まる愛を予感をさせる話や、より理解を深めるだろう男女の愛が書かれていました。
そして、どのお話の女性も前を向いて、輝いているかんじで素敵でした。

ひとつひとつが完結させたかんじで、納得して、「次の話はどんな話だろう?」と楽しみに読み続けられました。
表題作の「冷たい水と、砂の記憶」は最初のはなし。壊れてしまった愛を書いているので切ないですが、これも結構好き。

でも特に好きなのは「風になびく青い風船」・・・35歳で銀行勤めを辞めて単身パリに移り住んだ女性のはなし。最後は、また日本に戻ることになるのですが、なんだか素敵なまだ行ったことのないパリの風景を想像させてくれました。

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コメント
<ぴゃおさんへ>
臓器売買の話、そういえば、映画化されたよね?
浜松でも上映されてるかな?
ちょっと観るのは勇気要りそうだけど、世の中、知らない事ってホントにいろいろあるよね?

中国の人が読むとあまり気持ちの良い話じゃないんだけど、わたしは、興味深く読みました。

谷村さんの新刊出たのかな?長編が又読みたいね。
Posted by:kyoko  at 2008年12月20日(土) 15:07

タイにいた頃子供の臓器売買の噂は聞いたことがあるので、中国でもありえない話ではないと思うよ。
スーパーで犬肉も普通に売っていたので、東アジア大陸の内情はすごいものがあっても不思議じゃないかな〜

谷村さん、最近コンビニを題材にした本を書いたと新聞で見たよ。
私も谷村さんの長編は好きです。
Posted by:ぴゃお  at 2008年12月20日(土) 09:48

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