今月の補完代替医療(CAM)の専門ジャーナルに、補完代替医療(CAM)を利用する両親の特徴を調べた研究が、フィンランドのグループから報告されていました。
(
BMC Complement Altern Med. 2011 Nov 4;11(1):107.)
これまでに、成人や小児を対象としたCAMの実態調査が世界中で数多く報告されています。
一般に、西洋医学やCAMに対する両親の知識や対応は、その子供のCAM療法の選択に影響を及ぼすと考えられます。
そこで、今回の研究では、西洋医学・医療およびCAMの選択や利用について、両親の特徴が解析されました。
具体的には、フィンランド住民登録センターのデータベースから2007年春の時点で12歳未満の小児を選び、彼らの両親に対して、質問票が届けられました。
CAM療法だけではなく、通常医療/近代西洋医学、伝統医療などについての利用状況などが調べられています。
対象者の67%(4,032名)から回答が得られました。
解析の結果、先行する2日間に何らかのCAMを利用した人の割合は31%でした。
(2ヵ月ではなくて、2日間です。)
最も広く利用されていたCAMは、
ビタミン、ミネラルであり、
魚油や脂肪酸が続いています。
3分の1の両親が、CAMを、処方薬(医療用医薬品)やOTC(一般用)医薬品と併用していました。
CAMをよく利用する両親の特徴は、
--30歳以上であること(33%)、
--女性(母親)であること(32%)、
--教育水準が高いこと(35%)、
--月収が多いこと(3000-3999 euros, 34%)、
でした。
また、CAMの利用者は、非利用者に比べて、
通常医療(近代西洋医学)にネガティブな態度を有していることも示されています。
以上のデータから、
子供を有する両親のうち、CAMをよく利用する人は、
30歳以上の女性で、教育水準や収入が高いという特長が考えられます。
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