あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い申し上げます。
今月のアーユルヴェーダ医学の専門ジャーナルに、フォースコリー(コレウス・フォルスコリ)による高血圧改善作用を示した臨床研究が、インドのグループ(College of Ayurveda, Nigdi, Pune, Maharashtra)から報告されていました。
(
Ayu. 2011 Jan;32(1):59-65.)
アーユルヴェーダは、5000年の歴史を有しており、世界の伝統医療の中では最古の医学です。
フォースコリー(コレウス・フォルスコリ、Makandi、学名
Coleus forskohlii)は、アーユルヴェーダ医学で用いられてきたハーブです。
(一般家庭では、漬物としても用いられています。)
さて、今回の研究では、高齢者において、コレウス・フォルスコリ根抽出物による高血圧改善作用が調べられました。
(ただし、西洋医学的な発想による単純なRCTではなく、高血圧の診断基準を用いつつ、アーユルヴェーダのドーシャ理論に基づいた診断を検証した研究です。)
具体的には、アーユルヴェーダ大学の付属病院を受診した、
50−80歳の高血圧症患者49名を対象に、
(1)コレウス・フォルスコリ 500mg×2錠を1日3回(朝昼晩の食後3回)、2ヶ月間、投与した群
(27名のうち、21名が完了)
(2)コレウス・フォルスコリ 700mg×2錠を1日3回(朝昼晩の食後3回)、2ヶ月間投与した群
(22名のうち、20名が完了)
(試験開始時、被験者は、収縮期血圧が140mmHg〜180mmHg、拡張期血圧が90〜110mmHg。)
2ヶ月間の介入試験の後、1ヶ月間の観察期間が設定されています。
収縮期血圧および拡張期血圧の変化率で評価した結果、
いずれの群でも、高血圧の改善作用が認められたということです。
座位での収縮期血圧は、(1)12.07% 、(2)10.75% 改善、
座位での拡張期血圧は、(1)9.80% 、(2)8.65% 改善しました。
仰臥位での収縮期血圧は、(1)12.99 % 、(2)13.25% 改善、
仰臥位での拡張期血圧は、(1)10.10% 、(2)10.75% 改善しました。
また、改善した患者の割合は、1群では76.19%、2群では75.00%でした。
以上のデータから、コレウス・フォルスコリ投与による高血圧改善作用が示唆されます。
なお、論文著者らは、改善効果全般の評価として、1群のほうが2群よりも優れていたとしていますので、ドーシャに基づく処方が関係しており、単なる用量依存的という作用ではなさそうです。
(水銀柱による血圧だけではなく、脈拍の改善など、アーユルヴェーダの評価手法が用いられています。)
コレウス・フォルスコリについては、体重減少効果を示した臨床研究も知られており、サプリメントとしても用いられています。
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こちらのブログに書き込むのは初めてです。
実は、昨年秋から、会社の健診で高血圧を指摘された主人が、フォースコリーを飲むようになりました。
近医で薬を出されたのですが、どうも嫌がるので、調べたところ、フォースコリーは高血圧にも効果があるということを知ったので、わたしがすすめたのです。
お通じがゆるくなるので、朝・夕1粒ずつです。
身長180cmで体重は89〜90kgありました。
今は体重87kg前後。緩慢な減少です。
血圧は、朝夕とも、拡張期圧が100を超えていたのですが、フォースコリーを飲み始めてから、夜の拡張期圧は100を超える日がほとんどなくなりました。
運動も取り入れて、減量すれば、もっと血圧もよくなるように思うのですが…
フォースコリーの効果を期待して、継続しています。