サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2012年02月  >
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
最新トラックバック
10 (12/25)
あいう (12/04)
加工肉の摂取は膵臓がんのリスク [2012年01月18日(水)]
今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、赤肉類および加工肉の摂取と、膵臓がんのリスクとの関連について調べたメタ解析が、スウェーデンのグループ(Karolinska Institutet)から報告されていました。
(Br J Cancer. 2012 Jan 12. doi: 10.1038)




肉類(赤肉、赤身の肉類;(牛肉・豚肉・羊肉など))・加工肉の摂取は、がんのリスクを高めることが知られており、世界がん研究基金などのがん予防指針では、肉類の摂取を減らすことが推奨されています。



今回の研究では、赤肉の摂取と、膵臓がんのリスクとの関連が調べられました。



具体的には、2011年11月までのPubMedとEMBASEのデータベースから該当する論文が抽出され、解析されています。



前向き研究11報、膵がん患者6,643例がメタ解析の対象となりました。



その結果、
1日あたり120グラムの赤肉の摂取は、13%リスクを上げる傾向が認められました。

(RR; 1.13 (95% CI=0.93-1.39; P(heterogeneity)<0.001)



まず、性別の解析では、男性でのリスクが見出されました。


男性では、赤肉の摂取は、膵臓がんリスクを29%、有意に高めることが示されています。

(RR=1.29; 95% CI=1.08-1.53; P(heterogeneity)=0.28; five studies)


一方女性では、有意差は認められていません。

(RR=0.93; 95% CI=0.74-1.16; P(heterogeneity)=0.21; six studies)




次に、加工肉の摂取については、
一日あたり50グラムの摂取によって、膵臓がんリスクが19%、有意に高くなるというデータが得られました。

(95% CI=1.04-1.36; P(heterogeneity)=0.46)




以上のデータから、

膵臓がんリスクと肉食の関連について、

男性では赤身肉の摂取、

男女とも可能肉の摂取

がすい臓がんのリスクを高めると考えられます。





少食の高齢者にとっては、肉類の摂取は、タンパク質や脂質、エネルギーの源となりえます。


一方、中高年の世代では、健康増進・疾病予防の点から、赤肉類・加工肉類の摂取は控えるほうが好ましいというデータが示されています。



AICRなどの指針でも、
獣肉類の摂取によるがんリスクの増加が示されており、
赤身の肉や加工肉類の摂取を減らすことが推奨されています。



------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------

posted at 23:52 | この記事のURL
コメント(0) | トラックバック(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2068
トラックバック
この記事へのトラックバック
URL http://www.dhcblog.com/kamohara/tb_ping/2068
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
captcha
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る