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小児における長鎖不飽和脂肪酸の免疫調節作用 [2008年05月23日(金)]
今月の小児科学の専門ジャーナルに、長鎖不飽和脂肪酸による免疫調節作用を示した臨床研究が、カナダのグループから報告されていました。
(J Pediatr Gastroenterol Nutr. 2008 May;46(5):570-9.)


この研究は、DHA(ドコサヘキサエン酸)の摂取量が少ない小児37名(5歳〜7歳)を対象に、アラキドン酸(20-30mg/日)とDHA(14-21mg/日)あるいは偽薬を7ヶ月間投与し、免疫系への影響を検討しています。
(ランダム化二重盲検偽薬対照試験)

評価指標として、末梢血の単核球への刺激、T細胞、B細胞、マクロファージへの影響、各種サイトカイン類の産生などが測定されました。


その結果、長鎖不飽和脂肪酸を投与した小児では、CD25やCD80を発現したCD8+細胞が対照群に比べて少ないことが示されています。

また、長鎖不飽和脂肪酸投与群では、イブプロフェンなどの刺激後におけるCD14+の減少も認められました。

一方、CD54+は、イブプロフェン刺激後に、対照群に比べて有意に増加しています。


以上のデータから、論文著者らは、アラキドン酸およびDHAによる免疫調節作用が示唆されると考察しています。


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