今月の看護学の専門ジャーナルに,ベジタリアン食による心臓病予防効果を示したレビューが,米国のグループ(University of Tennessee at Chattanooga)から報告されていました。
(
J Am Acad Nurse Pract. 2010 Mar;22(3):134-9.)
これまでの研究では,栄養学的に適切に準備されたベジタリアン食は,生活習慣病の予防や改善に有用であり,あらゆる年齢層の人に適応できることが示されています。
既に,米国とカナダの栄養士会は,ベジタリアン食による食事摂取ガイドラインを作成しています。
また,日本人向けの研究も報告されています。
(
A new Japanese vegetarian food guide.)
今回の研究では,心臓病のリスク低減効果と安全性について,ベジタリアン食の作用が検証されています。
(CINAHL, PubMed, Ovid databasesを用いたレビューです。)
解析の結果,適切に準備されたベジタリアン食であれば,心臓病の一次予防に効果的であるという結論が得られています。
また,費用対効果,食の安全性といった点も満たしているということです。
慢性疾患の予防や改善には豊富な食生活の選択肢が必要であり,ベジタリアン食については消費者向け及び専門家向けの食事ガイドラインが設定されていることから,一般に応用しやすい食事法であると考えられます。
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