今月の小児科学の専門ジャーナルに、小児期と青少年期におけるベジタリアン食の利用についてのレビューが報告されていました。
(
Paediatr Child Health. 2010 May;15(5):303-14.)
栄養学的に適切なベジタリアン食は、小児期や青少年期など成長期に必要な栄養素を充足できるとされます。
ただし、青少年期には、身体活動の維持に加えて、身体の成長に必要な栄養素やエネルギー量を満たす必要があり、注意深いモニタリングが求められます。
特に、適切なタンパク質量の他、必須脂肪酸、鉄、亜鉛、カルシウム、ビタミンB12、ビタミンDの摂取量に注意が必要とされます。
動物性食品を一切含まないビーガン食では、サプリメントの利用が必要なケースも考えられます。
すでに、ベジタリアン食については、学術団体や公的な機関の食事ガイドラインで是認されており、最近の指針としては、米国栄養士会の報告書(2009年)や、米国政府による公的な食事指針(2010年版)があります。
小児に対して100%ベジタリアン食というのに自信がなければ、獣肉類を避け、魚介類をときどき摂るセミベジタリアン食が実施しやすい方法かもしれません。
また、単にベジタリアン食というのではなく、玄米など未精製の穀類(低GI,低GL食)を摂り、良質の脂質(例えば、調理オイルはすべてエクストラヴァージンオリーブオイルにするなど)を利用するといった、適切な選択が重要です。
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