動脈硬化研究の専門ジャーナル(電子版)に、伝統的地中海食による脂質代謝改善作用を示した臨床研究が、スペインのグループ(University Rovira i Virgili)から報告されていました。
(
Atherosclerosis. 2011 May 6.)
地中海食は、地中海地方の伝統食で、野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。
今回の研究では、心血管疾患のリスク指標となる脂質代謝に対して、伝統的な地中海食と、低脂肪の治療食との比較が行われています。
具体的には、多施設共同ランダム化比較試験として、55-80歳の被験者551名(男性243名、女性308名)を対象に、
・低脂肪食投与群(対照群) (n=177)、
・地中海食+バージンオリーブオイル併用群(n=181)、
・地中海食+種実類(dose: 30g/day)併用群(n=193)
の3群に関して、
アポリポプロテインB、ApoA-T、それらの比が測定されました。
(PREDIMED研究)
3か月間の介入の結果、
伝統的な地中海食摂取群は、いずれも脂質代謝関連指標に有意な改善作用を示したということです。
地中海食+バージンオリーブオイル併用群では、ApoA-Tの増加、ApoBとApoB/ApoA-Tの低下が認められ、心血管リスクの低下が示唆されます。
対照食の低脂肪食投与群に比べて、地中海食+オリーブオイル併用群では、
ApoB;−2.9mg/dL (95% CI, -5.6 to -0.08),
ApoA-I ;3.3mg/dL (95% CI, 0.84 to 5.8),
ApoB/ApoA-I 比;−0.03mg/dL (-0.05 to -0.01)
というデータでした。
以上のデータから、バージンオリーブオイルの豊富な伝統的地中海食の摂取は、脂質代謝改善作用を介して、心血管疾患・心臓病のリスクを低下させる働きが示唆されます。
地中海食は、地中海地方の伝統食で、野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。
オリーブオイルは、単価不飽和脂肪酸というだけではなく、最近の研究では、
エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイルに含まれるファイトケミカル・ポリフェノールによる抗酸化作用の有効性も示されています。
オリーブオイルを多用する地中海食は、心臓病などの生活習慣病の予防効果を示し、抗炎症作用を有する抗炎症ダイエットであることがわかっています。
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マクロビオティックっぽくもありますね。
健康の為には、こういった食事がいいのですねー。
バージノリーブオイルを買いに行こうと思います。