栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,ダイエット(減量)後のリバウンド予防に対する,代替食(ミールリプレイスメント,いわゆるフォーミュラ食)の効果を検証したヒト臨床試験が,スペインのグループから報告されていました。
(
Eur J Clin Nutr. 2009 Jun 17. PMID: 19536165)
ダイエットでは,体重減少後のリバウンド(体重の再増加)を防ぐことが課題になります。
今回の研究では,減量後の体重の維持・リバウンド予防に対する,低カロリーのフォーミュラ食(代替食)の有用性がランダム化比較試験として検討されています。
具体的には,6ヶ月間の食事療法のみで最低5%の減量に成功した成人62名を対象に,ランダムに2群に分け,
(1)1日1食を低カロリーのフォーミュラ食で置き換え,
あるいは,
(2)食事制限のみの継続
で,さらに6ヶ月間,体重維持期間として経過観察が行われています。
その結果,リバウンド予防に成功(減量体重を維持,あるいは,さらに減量)した被験者の割合は,
(1)フォーミュラ食利用では83.9%
(2)食事制限のみでは58.1%
でした(P=0.025)。
それぞれの群の体重は,
(1)フォーミュラ食利用群が3.2±3.7%減量したのに対して,
(2)食事制限のみの対照群では1.3±3.6%の減量にしか過ぎませんでした。
(P=0.030で有意差あり)
また,体脂肪の減少量は,フォーミュラ食利用群が1.6±3.5kgに対して,食事制限群では1.0±9.3kgでした。(P=0.239で有意差なし)
以上のデータから,フォーミュラ食を利用した1日1食置き換えは,食事制限のみよりも減量体重の維持・リバウンド予防に有用であることが示唆されます。
DHCダイエットプログラムの中では,
DHCプロティンダイエットがフォーミュラ食に該当します。
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医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】
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