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チョコレートの摂取と脳卒中リスクの低下:前向き研究とメタ解析 [2012年09月05日(水)]
神経学の専門ジャーナル(電子版)に、チョコレート摂取と脳卒中リスク低下との相関を示した疫学研究が、北欧のグループ(Karolinska Institutet)から報告されていました。
(Neurology. 2012 Aug 29.)




チョコレートには、カカオポリフェノールが含まれており、ポリフェノールの抗酸化作用を介した機能性が注目されています。


これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。


健康増進・疾病予防という目的では、カカオの含有量が多いダークチョコレートの摂取がポイントです。



さて、今回の研究では、
チョコレートの摂取と、男性における脳卒中リスクとの関連について、前向き研究とメタ解析が行われました。




まず、
前向き研究として、
男性37,103名を対象に、食事調査を行い、
初回脳卒中が調べられました。
(Cohort of Swedish Men)


次に、2012年1月13日までの医学データベース(PubMed and EMBASE)を用いて、
対象となる研究が検索されました。



解析の結果、

前向き研究では、10.2年間の追跡期間中、1995例の脳卒中が見出されました。

内訳は、脳梗塞1,511例、 脳出血321例、その他 163例です。


チョコレートの摂取量が多いと、脳卒中リスクが低いという相関が認められました。



多変量解析では、

チョコレートの摂取量の四分位で、

最高群(median 62.9 g/week)では、

最低群(median 0 g/week)に比べて、

17%のリスク低下が示されています。



脳卒中のタイプ(脳梗塞や脳出血)別との関連は見出されませんでした。



次に、メタ解析では、

5報の合計4,260名が対象となり検証された結果、

チョコレートの摂取が最も多い群では、

最小群に比べて、

脳卒中リスクが19%低いという有意な相関が示されました。




以上のデータから、
チョコレートの摂取が多いと、脳卒中リスクが低下するという相関が示唆されます。




作用機序として、チョコレートポリフェノールによる抗酸化作用や抗炎症作用を介した働きが考えられます。





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