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トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用 [2012年12月23日(日)]
補完代替医療の専門ジャーナル(電子版)に、トンカットアリによる男性のQOLおよび性的ウエルビーング/リビドー改善作用を示した臨床研究が、マレーシアのグループ(Universiti Sains Malaysia)から報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2012;2012:429268)




トンカット・アリ(学名Eurycoma longifolia)は、東南アジア原産のハーブで、マレーシアの民間療法では強壮・催淫薬として用いられてきました。



近年、マレーシアを中心に、トンカット・アリに関する研究が進められています。


最近では、トンカット・アリによる男性更年期障害改善作用を示した臨床研究も知られています。





トンカット・アリ標準抽出物には、主な成分のクワシノイド(quassinoid,変形テルペノイド)として、eurycomanone(ユーリコマノン)やeurycomanolなどが含まれています。




さて、今回の研究では、男性におけるトンカットアリの作用について検証が行われました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

30歳から55歳の男性109名を対象に、

トンカットアリ抽出物(300mg/日)

あるいは

偽薬のいずれかが12週間投与され、

SF-36によるQOLの評価、および性的ウエルビーングに対するIIEF(国際勃起機能スコア)やSHQによる評価が行われています。





解析の結果、

トンカットアリ投与群では、

偽薬群に比べて、

12週の介入後において、

QOLの指標であるSF-36の身体機能における有意な改善が認められました。





また、トンカットアリ投与群では、

国際勃起機能スコアの有意な改善(P < 0.001)、

性的リビドーの改善(14% by week 12)、

精子運動性の改善44.4%、

精液量の増加(18.2%)

なども示されました。



その他、BMI25以上の肥満者では、体脂肪量の有意な減少(P = 0.008)も示されています。



なお、安全性に関する指標では、偽薬群と介入群との間に差は示されていません。




以上のデータから、

トンカットアリによる男性のQOLおよび性的リビドーの改善作用が示唆されます。





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。




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