サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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トマトジュースによる運動時の筋肉障害抑制作用 [2013年01月12日(土)]
今月の食物科学の専門ジャーナル(電子版)に、トマトジュースによって、無酸素運動時に生じる筋肉障害の抑制作用を示した臨床研究が、ギリシャのグループから報告されていました。
(Food Chem Toxicol. 2013 Jan 3)




筋肉疾患や運動による筋肉障害では、

CPKやLDHの上昇が認められます。


(筋肉細胞が障害される結果、細胞質中のCPK(Creatinine phosphokinase)やLDH(lactate dehydrogenase)が血中に放出され、上昇します。)



トマト由来のリコピンは、抗酸化作用を介して、酸化ストレスに対する保護作用を示します。

(過剰な運動では活性酸素が生じ、酸化ストレスによる障害を示すことが知られています。)




さて、今回の研究では、

無酸素運動負荷によって上昇したCPKおよびLDH値に対する

リコピン含有トマトジュース摂取による影響が調べられました。




具体的には、

(CPKおよびLDH値の上昇を示す) 無酸素運動トレーニングを行ったアスリート15名を対象に、

9名には、リコピン含有トマトジュースを運動中および運動後に2か月間投与しました。



(一般的に用いられる炭水化物補給のための飲料の代わりに投与されています。)





解析の結果、

トマトジュースの投与によって、

CPKおよびLDHは有意に減少し、正常範囲内になったということです。



また、血中ホモシステイン値およびCRP値も改善を示しました。



一方、対照群(炭水化物含有飲料摂取群)ではこれらの値に変化は認められていません。




以上のデータから、

リコピン含有トマトジュースの摂取は、

抗酸化作用を介して、

運動負荷によって生じる筋肉障害を抑制することが示唆されます。







トマトには、カロテノイド系ファイトケミカルの1種であるリコピン(リコペン)が含まれています。


赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、疫学研究では、肺がんや前立腺がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。




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コメント
トマトが赤くなると医者が青くなるという西洋のことわざがうなずけます。

ただ,リコピンをサプリで過剰摂取すると体内でビタミンAにかわり,ビタミンAの過剰症につながるという話を聞いたことがありますが,本当でしょうか?
Posted by:抗がん@かつじ  at 2013年02月22日(金) 01:41


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