サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2013年09月  >
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カテゴリアーカイブ
最新記事
最新コメント
ダークチョコレートによる血管内皮機能改善作用 [2012年12月09日(日)]
高血圧研究の専門ジャーナルに、肥満の高血圧患者において、ダークチョコレートの摂取による血管内皮機能改善作用を示した臨床研究が、ブラジルのグループから報告されていました。
(Int J Hypertens. 2012;2012:147321)




チョコレートには、カカオポリフェノールが含まれており、ポリフェノールの抗酸化作用を介した機能性が注目されています。

これまでの疫学研究や臨床試験では、高血圧症の改善、心血管疾患(動脈硬化性疾患)リスクの低減、抗がん作用などが報告されています。

健康増進・疾病予防という目的では、カカオの含有量が多いダークチョコレートの摂取がポイントです。


チョコレートポリフェノール/フラボノイドによる高血圧改善効果は、メタ解析でも示されています。




さて、今回の研究では、
肥満の高血圧患者におけるダークチョコレートの血管内皮機能改善への作用が調べられました。




具体的には、

18歳から60歳までの軽症高血圧患者22名を対象に、
(被験者は、医薬品は摂取していない患者。BMIは25.0-34.9で肥満者)

1日あたり70%カカオ含有ダークチョコレート50グラム(2135mgポリフェノール含有)を4週間投与しています。


血管内皮機能は、peripheral artery tonometry(Endo-PAT)にて評価されています。


20名の被験者(男性10名)が試験を完了しました。



解析の結果、

介入の前後で、

反応性充血指数を指標とする血管内皮機能は、有意に増加(改善)したということです。
(1.94 ± 0.18 to 2.22 ± 0.08, P = 0.01)


なお、体組成や脂質代謝、血圧、炎症マーカーには有意な変化は示されていません。



以上のデータから、
肥満を有する軽症高血圧患者では、ダークチョコレートによる血管内皮機能改善が示唆されます。


今後、疾病予後や心血管イベントへの影響といった点から、臨床的意義の検証が期待される分野です。





------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:53 | この記事のURL
コメント(0)
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2395
コメントする
名前:
Email:
URL:
クッキーに保存
※画像に表示されている文字を入力してください(半角・大文字/小文字の区別なし)。
文字が読みづらい場合はこちらをクリックしてください。
captcha
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク

コメント

プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る