サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

2015年12月  >
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
カテゴリアーカイブ
最新記事
ペパーミントオイルによる過敏性腸症候群(IBS)改善作用 [2014年02月09日(日)]
臨床消化器病学の専門ジャーナル(電子版)に、ペパーミントオイルによる過敏性腸症候群(IBS)への有効性を示したレビュー/メタ解析が、米国のグループ(University of California San Diego)から報告されていました。
(J Clin Gastroenterol. 2013 Oct 4.)





過敏性腸症候群(IBS: Irritable Bowel Syndrome)とは、慢性的に下痢や便秘などの便通異常を生じる疾患です。


IBSでは腹痛や腹部不定愁訴を伴いますが、腸管に器質的な異常は見出されず、消化管の運動異常や知覚異常が認められます。

QOLが低下するため、就業などに支障をきたすことがあります。


(なお、潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患IBDでは、腸管に器質的な異常が認められます。)




ペパーミント(学名Mentha piperita、和名西洋ハッカ)は、シソ科のハーブです。


口臭対策のサプリメントとしても利用されますが、

伝統的には、食べ過ぎた時の消化運動促進、整腸作用、嘔気の抑制などに用いられてきました。




さて、今回のレビュー/メタ解析では、

ペパーミントオイルによる過敏性腸症候群(IBS)に対する有効性と安全性が検証されました。




具体的には、

IBSに対するペパーミントオイル含有腸溶性カプセルの作用を比較した、2週間以上のランダム化偽薬対照比較試験が対象となり、

9報726名のデータが評価されました。




解析の結果、

偽薬群に比べて、

ペパーミントオイル投与群では、

IBS症状の有意な改善が見出されたということです。



(IBS症状の改善:5報で患者392名、RR: 2.23; 95%CI, 1.78-2.81)

(腹痛の改善:5報で患者357名、RR: 2.14; 95%CI, 1.64-2.79)



なお、有害事象として、

胸やけといった症状が、偽薬群に比べて、ペパーミントオイル投与群において高頻度に認められていますが、

症状は軽度で一過性でした。





以上のデータから、

ペパーミントオイル(腸溶性カプセル)による過敏性腸症候群の症状改善作用が示唆されます。




ペパーミントオイルは、NNT(number needed to be treated)が2であり、あらゆる医薬品と比べても、最も有効性が高いことが示されています。






なお、
DHC製品でペパーミントオイルを含むサプリメントは、

瞬間ブレスエチケット


です。




------------------------------------------------------------------
医療機関専用サプリメント【DHC FOR MEDIC】(DHCフォーメディック)

医療関係者のための健康食品情報サイト【DHCサプリメント研究所】

【健康食品FAQ】

【DHCの研究開発】
------------------------------------------------------------------
posted at 23:57 | この記事のURL
この記事のURL
http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/2821
プロフィール


医学博士 蒲原聖可
自己紹介
ブログ
リンク集

http://www.dhcblog.com/kamohara/index1_0.rdf
ログイン
Mypagetopに戻る