サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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カフェイン入り飲料の摂取と血中の葉酸の低値が相関:エコチル調査(千葉) [2018年05月05日(土)]
疫学研究の専門ジャーナル(電子版)に、千葉県の妊婦において、カフェイン入り飲料の摂取と、血中葉酸値との関連を調べた研究が、千葉大学のグループから報告されていました。
(J Epidemiol. 2018 Apr 28.)



妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生省(当時)は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月以上前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメント(合成の栄養補助食品)での摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子健康手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。
(行政の不作為が原因です。)

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。


例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


したがって、

妊娠を考える女性に対しては、葉酸サプリメント摂取の啓発が必要です。

また、実際にサプリメントを利用するとなると、
続けられる価格、適正な価格の葉酸サプリメント製品が、選択肢として必要となります。


今回の千葉大学の研究は、カフェイン入り飲料の摂取と、血中葉酸濃度を調べています。

しかし、前述のように、今の日本では、葉酸サプリメントの適正使用に関する啓発が最優先の課題であり、ちょっとのんきな報告です。。。



先行研究では、

妊娠中のカフェインの摂取が、胎児の健康に影響を与えることが示唆されています。

しかし、
緑茶やウーロン茶などに由来するカフェインの摂取による影響は十分に明らかになっていません。

また、緑茶やウーロン茶のカテキン類が、葉酸の吸収を阻害する可能性があることから、

妊娠中のカフェイン入り飲料の摂取や、緑茶やウーロン茶の摂取による、血中葉酸値への影響も想定されます。


そこで、今回の研究では、

日本人の妊婦において、カフェイン入り飲料の摂取と、血中葉酸値との関連が検証されました。

具体的には、

エコチル調査(JECS 、Japan Environment and Children's Study)の千葉ユニットセンターにて、

葉酸サプリメントを摂っていない妊婦2,701名を対象に、

血中葉酸値が測定され、

カフェインの摂取が自己記入式の食事記録によって調べられています。


解析の結果、

血中葉酸値が低値および正常の群では、

カフェインの摂取量は、
それぞれ、42.3 mg/1,000 kcal と34.4 mg/1,000 kcal、

タンニンの摂取量は、それぞれ、
40.8 mg/1,000 kcal と36.3 mg/1,000 kcalでした。


回帰分析の結果、

血中葉酸値と、

カフェインおよびタンニンの摂取との間には有意な負の相関が認められ、


食事からの葉酸の摂取量との間には有意な正相関が見出されたということです。



以上のデータから、

論文著者らは、

妊婦において、
コーヒーや緑茶、ウーロン茶といったカフェイン入り飲料の摂取には注意が必要である、

と考察しています。



この研究では、
葉酸サプリメントを摂取していない妊婦が対象になっています。

そもそも葉酸サプリメントを摂っていないことのほうが大問題であり、ずいぶんとのんきな考察だなというのが私の印象です。


アメリカでは妊娠がわかれば、産婦人科医が妊婦に対して、ビタミンやミネラルが含まれるサプリメントを摂るように言っています。

特別なサプリメントを摂るのではなくて、

1カ月当たり数百円のマルチビタミン、マルチミネラルで十分です。

また、DHAやEPAもサプリメントでの摂取をお勧めします。



妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



はじめまして、DHC健康食品です



「DHCの遺伝子検査 元気生活応援キット」で体質や疾患感受性を判定


サプリメントと医薬品の相互作用ハンドブック―機能性食品の適正使用情報


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医師や薬剤師など専門スタッフがしっかりサポート、DHCの医薬品は、かぜ薬、消炎・鎮痛剤、外皮用薬など商品も充実。



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posted at 23:53 | この記事のURL
ネウボラルーム「はぐくみ」@平塚市 [2018年04月20日(金)]
今日は、平塚市の保健センターで、保健課の職員の皆様と、連携事業についての打ち合わせを行いました。


平塚市子育て世代包括支援センターネウボラルーム「はぐくみ」の取り組み状況の説明を受けました。


それまで17カ所であった母子健康手帳交付場所を1カ所に集約し、すべての妊婦と個別面談を実施するという先進的な取り組みが行われていました。


全員と面談することで、支援が必要な妊婦や家庭を早期に見出して、対応することができ、かつ、連携機関とのネットワークも構築されるなど、多くの成果がみられていました。


ネウボラ「はぐくみ」では、DHCナチュラルベビーセットと葉酸が展示されていました。






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posted at 23:54 | この記事のURL
【株式会社ディーエイチシー】健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます [2018年04月15日(日)]
厚生労働省の施策である「健やか親子21」の中で、DHCの取り組みが紹介されました。


【株式会社ディーエイチシー】健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます










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妊娠中のアルコール摂取は先天奇形を生じることがあります [2018年02月26日(月)]
今日は移動日でした。


空港のラウンジ内のバーカウンターに、

「妊娠中のアルコール飲料の摂取は、先天奇形(先天性欠損症)を生じることがあります/生じえます」

という大きな警告表示がありました。

NYCとあるので、ニューヨーク市の条例による表示なのでしょうか。




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妊娠期を通じて葉酸サプリメントが必要 [2018年02月05日(月)]
公衆衛生学の専門ジャーナル(電子版)に、妊婦での葉酸摂取状況の研究報告がアイルランドのグループ(Coombe Women and Infants University Hospital)から報告されていました。
(J Public Health (Oxf). 2018 Jan 31.)



WHO(世界保健機関)では、妊婦は、妊娠期を通じて、鉄と400㎍の葉酸サプリメントを摂取するように推奨が行われています。


今回の研究では、

妊娠時の初回の受診の時点での、

食事およびサプリメントからの全葉酸摂取量と、

その時およびそれ以降の血液検査(貧血指標)との関連が検証されました。


具体的には、

病院受診の妊婦を対象に、

食事調査やサプリメントの摂取状況、全血および赤血球中の葉酸値などが調べられています。


502名の妊婦のデータが解析された結果、

初診時には、
97.5%の被験者が、食事からの葉酸摂取が不足していました。


一方、

98.2%が葉酸サプリメントを利用していました。


また、

初診時には、9名(1.8%)が、貧血と診断されました。
(ただし、葉酸不足による巨赤芽球性貧血のケースはありませんでした。)


また、

フォローアップ期間に、
妊娠後期で212名のヘモグロビン値(貧血の指標)が測定され、

18名(8.5%)が貧血でした。


さらに、
産後では205名中89名(43.4%)が貧血と診断されました。


産後の時点の貧血の発症は、

初診時の赤血球中の葉酸の低値と有意な相関を示しました。。
(P = 0.02).


以上のデータから、

食品行政での葉酸添加が義務付けられていない国では、

妊娠前から妊娠期を通じて、

葉酸サプリメントの利用が必須であると考えられます。



母親の葉酸摂取不足が、胎児の先天奇形である神経管閉鎖障害リスクとなることがわかっています。

世界81カ国では、葉酸が穀類などに添加され、神経管閉鎖障害リスク低減策がとられています。
(ただし、日本では、葉酸が添加されておらず、H12の当時の厚生省の通知により、栄養補助食品からの摂取が推奨されています。)



アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。


妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

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神経管閉鎖障害の現状:系統的レビュー [2018年01月30日(火)]
今月のNY科学アカデミー誌(電子版)に、2015年時点での世界各地域における神経管閉鎖障害の状況に関する系統的レビューが、イギリスのグループ(London School of Hygiene and Tropical Medicine)から報告されていました。
(Ann N Y Acad Sci. 2018 Jan 24.)


神経管閉鎖障害は、先天奇形の1種で、歩行障害や排尿障害、水頭症などを合併し、生涯にわたる医療介護福祉が必要となります。

母親の葉酸摂取不足が、胎児の先天奇形である神経管閉鎖障害リスクとなることがわかっています。

世界81カ国では、葉酸が穀類などに添加され、神経管閉鎖障害リスク低減策がとられています。
(ただし、日本では、葉酸が添加されておらず、H12の当時の厚生省の通知により、栄養補助食品からの摂取が推奨されています。)


今回の系統的レビューでは、

出生、死産や選択的妊娠中絶を含む妊娠における神経管閉鎖障害の罹患状況が調べられました。

具体的には、ウェブ上での出生奇形登録データベースのレビューおよび文献の系統的レビューが行われ、メタ解析が行われました。

2015年の時点で、

世界中での神経管閉鎖障害(NTD)の出生数は、
260,100例 (uncertainty interval (UI): 213,800-322,000)
と推計されました。

1万人の出生数あたり、
18.6名 (15.3-23.0)の罹患率です。

一方、

妊娠中絶の約50%は、
胎児の奇形が判明した妊娠、
(UI: 59,300 (47,900-74,500))
あるいは死産であると推計されました。
(57,800 (UI: 35,000-88,600))


神経管閉鎖障害の出生児は、

5年以内に、最大75%が死亡するということです。
( 117,900 (∼75%) (UI: 105,500-186,600))


論文著者らは、

神経管閉鎖障害リスクについて、

予防に関する治験が確立しているにもかかわらず、

いまだ、罹患率が世界的に高率であり、

葉酸添加による予防などの重要性を考察しています。


アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。


妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。





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地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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ビタミンBの葉酸の血中濃度が高いと精子の機能も高い [2018年01月12日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、精子機能と血中ビタミン類との相関を調べた研究が、スペインのグループから報告されていました。
(J Am Coll Nutr. 2018 Jan 9:1-7.)



ビタミンやミネラルといった必須栄養素および機能性食品成分は、

精子の機能に関与します。


今回の研究では、

肥満男性において、

ビタミン及びミネラルの濃度と、精子機能との関連が検証されました。


具体的には、

中等度から重度の肥満男性30名と、対照群として非肥満の10名を対象に、

体組成やホルモン、脂質代謝、血中微量元素とビタミン(亜鉛、銅、レチノール/ビタミンA、αトコフェロール、25-OH-ビタミンD、コバラミン、葉酸)の濃度が調べられています。



解析の結果、

まず、肥満男性30名中14名(47%)が、精子関連指標での異常を認めました。

最も高率であったのは、運動能の低下で33%、

続いて、
精子濃度の低下の27%でした。


これらの精子指標の異常を示す肥満者では、

非肥満者に比べて、

葉酸の血中濃度が有意に低値であり、
(p = 0.005)


血中エストラジオール値と、
(p = 0.015)

銅 (p = 0.033)が高値でした。


また、
射精量は、

BMIと負の相関、
(BMI; r = -0.378, p = 0.016)

血中エストラジオール値と負の相関
(r = -0.328, p = 0.041)

を示しました。


さらに、

精子数は、

BMIと負の相関、
(r = -0.428, p = 0.006)

血中エストラジオールと負の相関、
(r = -0.507, p = 0.001)

を示し、

血中葉酸濃度と正の相関、
(r = 0.356, p = 0.026)

レチノールとも正の相関
(r = 0.421, p = 0.009)

を示しました。

精子の運動能は、

BMIと負の相関、
(r = -0.433, p = 0.005),

血中エストラジオールと負の相関、
(r = -0.475, p = 0.002),

銅と負の相関、
(r = -0.416, p = 0.012)


血中葉酸と正の相関、
(r = 0.522, p = 0.001)

血中レチノールと正の相関
(r = 0.350, p = 0.034)

でした。


以上のデータから、

肥満や葉酸の低値は、精子の機能や数に異常を生じるリスクであることが示唆されます。



男性側に原因のある不妊症の場合、精子の量や質、機能を改善するための機能性食品成分が、不妊治療において補完的に用いられています。


例えば、次のような研究があります。

男性不妊症に対する機能性食品素材としては、コエンザイムQ10の効果が報告されています。

コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用

コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用

還元型コエンザイムQ10による乏精子症(精子無力症)改善効果

コエンザイムQ10+ビタミンEによる精子機能の改善と妊娠率向上








DHCでは、妊活サプリメントとして利用できる機能性食品成分を製品化しています。

女性向け

ビタミンD3


マカ


レスベラトロール



大豆イソフラボン



男性向け

亜鉛



マカ


還元型コエンザイムQ10



トンカットアリ


エディソン






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葉酸+マルチビタミンサプリメントが自閉症リスクを半減 [2018年01月09日(火)]
今月のアメリカ医師会の精神医学の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠期間中の「葉酸」と「マルチビタミン」サプリメントの摂取が、小児の自閉症(ASD)のリスクを低減することを示した研究が、イスラエルと米国のグループから報告されていました。
(JAMA Psychiatry. 2018 Jan 3.)


妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。

葉酸は、神経系の発達にかかわっていることから、神経管閉鎖障害(NTD)だけではなく、自閉症など神経精神関係への有用性も知られています。

自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)は、社会生活での関係性、言語および非言語でのコミュニケーションなどで困難が認められます。


例えば、先行研究では、次のデータが示されています。


葉酸サプリメントの自閉症スペクトラムに対する有用性


妊娠中の葉酸サプリメント摂取が自閉症リスクを低減:系統的レビュー



また、
欧米では、妊娠期間中にはマルチビタミンやマルチミネラルサプリメントの摂取も推奨されます。


そこで、
今回の研究では、

妊娠期間中の葉酸サプリメントとマルチビタミンサプリメントの摂取と、子供の自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)リスクとの関連が検証されました。


具体的には、


症例対照研究として、

イスラエルにおいて、2003年1月1日から2007年12月31日の間に出生した45 300名の新生児を、

2015年1月26日までフォローアップされ、

ASDと診断された小児全員を症例群、

出生全体の小児の33%が対照群

として、

母親が妊娠前と妊娠中に摂取した、

葉酸(ビタミンB9)と、
マルチビタミン(ビタミンA,B,C,D)サプリメントとの関連が調べられました。


解析の結果、

まず、
フォローアップの小児45 300名(男児23 210名、女児22 090名、平均年齢10.0歳)のうち、


572名 (1.3%)がASDと診断されました。


次に、

妊娠前に、
母親が葉酸+マルチビタミンサプリメントを摂取していた群では、

サプリメント非摂取群に比べて、

ASDリスクが61%低下していました。

(RR, 0.39; 95% CI, 0.30-0.50; P&#8201;<&#8201;.001)



また、

妊娠期間中に、

母親が葉酸+マルチビタミンサプリメントを摂取していた群では、

妊娠中のサプリメント非摂取群に比べて、

ASDリスクが73%低下していました。

(RR, 0.27; 95% CI, 0.22-0.33; P&#8201;<&#8201;.001)


そのほか、

妊娠前の【葉酸】サプリメントの摂取により、

ASDリスクが44%低下、
(RR, 0.56; 95% CI, 0.42-0.74; P&#8201;=&#8201;.001)

妊娠中の葉酸サプリメント摂取により、

ASDリスクが68%低下、
(RR, 0.32; 95% CI, 0.26-0.41; P&#8201;<&#8201;.001)




妊娠前の【マルチビタミン】サプリメントの摂取により、

ASDリスクが64%低下、
(RR, 0.36; 95% CI, 0.24-0.52; P&#8201;<&#8201;.001)

妊娠中の【マルチビタミン】サプリメント摂取により、

ASDリスクが65%低下、
(RR, 0.35; 95% CI, 0.28-0.44; P&#8201;<&#8201;.001)


という相関が見出されました。


以上のデータから、

妊娠前と妊娠期間中の葉酸サプリメント及びマルチビタミンサプリメントの摂取によって、

子供の自閉症スペクトラム障害リスクが半減するという相関が示唆されます。



自閉症スペクトラムにおける有用性が示唆されている機能性食品として、次の報告が知られています。

ビタミンD3サプリメントによる自閉症スペクトラム障害改善


ビタミンDによる自閉症スペクトラム障害改善作用



妊娠初期に葉酸サプリメントの摂取は、新生児の神経管閉鎖障害予防のために必須です。

厚労省も葉酸サプリメント(栄養補助食品)の利用を推奨しています。

葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。

なお、
葉酸サプリメントに関して、10年ほど前に発表された論文で、
大腸ポリープ切除後の患者で、葉酸サプリメントを1日あたり1000マイクログラム、3年間摂取した場合に、ごく少数にポリープの悪性化が認められたという報告があります。

しかし、その後の疫学研究では、葉酸は大腸がんリスクを低下させることが示されており、その他の研究でも、葉酸サプリメントの摂取と発がんとの関係は否定されています。

そのため、葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


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スウェーデンでは妊婦の74%が葉酸サプリメントを利用 [2017年12月09日(土)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、スウェーデンの妊婦におけるサプリメントの利用状況を調べた研究が報告されており、74%が葉酸サプリメントを摂取していることが示されていました。
(Br J Nutr. 2017 Dec 4:1-6.)


葉酸は、ビタミンB群の1種であり、

アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。


妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。




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さて、前置きが長くなりましたが、本日のお勉強日記です。


社会人口学的な要因と妊婦のサプリメント利用との間の関連が推定されています。


今回の研究では、

スウェーデンの妊婦において、

葉酸やビタミンD、オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)などのサプリメント利用と、関連する背景因子が調べられました。

具体的には、

2013年から2014年に
妊娠初期(第1期)にて登録した2109名を対象として、

社会人口学的因子、医学的所見、サプリメント利用が調べられました。


解析の結果、

妊娠初期の妊婦は、78%が少なくとも1つ以上のサプリメントを利用していました。


葉酸サプリメントは、74%が利用し、

ビタミンDサプリメントは、43%が利用していました。

一方、
オメガ3系脂肪酸サプリメントは5%未満でした。


妊娠初期のサプリメント利用は、サプリメントの種類に係らず、

妊娠期間、出産回数、出生地、教育、雇用といった要素との関連が見出されました。



葉酸サプリメントの利用は、

妊娠期間、出産回数、出生場所、収入、教育、雇用

と関連が見られ、

ビタミンDサプリメントの利用は、

妊娠期間、出生場所、教育

との関連が認められました。


以上のデータから、

妊娠初期の女性では、

4人に3人が葉酸サプリメントを、

半数が、ビタミンDサプリメントを利用していること、

サプリメントの利用者と非利用者には、背景因子に相違があり、

これが将来の世代の健康状態にも影響しうること

が考えられます。



公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

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妊婦の2割しか葉酸サプリメントを摂っていない [2017年11月25日(土)]
今月の公衆衛生学の専門ジャーナルに、妊婦での葉酸サプリメントの利用状況を調べた調査研究が、武庫川女子大学と大阪母子医療センターのグループから報告されていました。
(Public Health Nutr. 2017 Nov 21:1-8.)


母親の葉酸摂取不足は、胎児の先天奇形である神経管閉鎖障害リスクとなります。

妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞)



今回の研究では、

日本人妊婦における葉酸サプリメントの利用状況が調べられました。


具体的には、

横断研究として、

大阪母子保健センターにおいて、

2014年9月から2015年12月までの間に、

1862名の妊婦を対象に葉酸サプリメントの状況が調べられ、

解析の結果、


70.4 %の妊婦が、葉酸による神経管閉鎖障害リスク低減作用を知っていたにもかかわらず、

妊娠前後において、
葉酸サプリメントを摂っていた妊婦は20.5%に過ぎませんでした。


多変量解析では、

妊娠前後での葉酸利用と相関していた事項は、

・35歳以上、
(OR=2&#183;80; 95 % CI 1&#183;24, 6&#183;29)

・葉酸利用の効果の知識、
(OR=2&#183;64; 95 % CI 1&#183;92, 3&#183;62)

でした。


妊娠前後で葉酸サプリメントを摂っていた妊婦に比べて、

サプリメントを摂っていなかった妊婦は、

メディア媒体との関係性が低いことが示されました。


以上のデータから、

日本人妊婦での葉酸サプリメントの認知は比較的高いものの、

実際の利用率は非常に低いことが改めて明らかとなりました。


欧米やオセアニアでは、葉酸はシリアルなど穀類に強制添加されており、

行政は食品行政により対応を行っています。

例えば、
米国FDAでは、20年近く前の1998年に、食品に葉酸添加を義務付け、

神経管閉鎖障害・二分脊椎のリスクを大幅な低下に成功しています。

先進国の中で唯一、日本は、過去30年間、神経管閉鎖障害・二分脊椎が増加しています。




日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

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不妊男性へのビタミンDサプリメントが出生率を上げる [2017年11月12日(日)]
今日、私用で羽田空港を利用しました。
出発ロビーには、もうクリスマスツリーが飾られていました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の臨床内分泌学の専門ジャーナル(電子版)に、不妊男性に対するビタミンDサプリメント投与により、出生率の上昇を示した臨床研究が、デンマークのグループ(University of Copenhagen)から報告されていました。
(J Clin Endocrinol Metab. 2017 Nov 3)


基礎研究や横断研究/コホート研究では、

男性の生殖機能に対するビタミンDの有用性が示されています。


今回の研究では、

血中ビタミンDが低値(25OHD &#8804; 50 nmol/l)の不妊症男性において、

ビタミンDとカルシウムサプリメントの投与による精子機能への作用が検証されました。


具体的には、
二重盲検ランダム化比較試験として、

不妊症男性1427名から330名が試験対象となり、
(1002名がクライテリアに合致せず、95名が参加希望なし)


実薬群は、試験開始時にビタミンDを300,000IU投与し、
続いて、1日あたり1400IUのビタミンD + 500mgのカルシウムを150日間、投与し、

偽薬群との比較が行われました。


解析の結果、

血中ビタミンD(25-OHD)および1,25OH2D3値は、

偽薬群に比べて、

ビタミンD+カルシウムサプリメント投与群において有意な増加が認められました。


ビタミンDサプリメント群では、精子関連指標での有意な変化は認められませんでしたが、

自然妊娠は、サプリメント投与群のほうが、偽薬群よりも高率でした。
(7.3% vs 2.4%,Δ5.0% [-0.6%;10.5%])


サブグループ解析では、

乏精子症男性において、

ビタミンD投与により、出生率の有意な増加が見出されました。

(35.6% vs 18.3%,Δ17.3% [1.6%; 32.9%])


さらに、

血中インヒビンB(inhibin B)は、

ビタミンD欠乏の男性で、ビタミンD投与群となった被験者で有意に上昇しています。
(193pg/ml vs 143pg/ml, Δ49pg/ml [8;91pg/ml])

(ただし、精子濃度では両群間で有意差は認められませんでした。)


以上のデータから、

ビタミンD低値の不妊症男性において、

ビタミンDサプリメント投与は、

精子濃度での有意な変化は検出できませんでしたが、

出生率の上昇や血中インヒビンBの上昇が認められたことから、


ビタミンDによる好影響が示唆されます。



DHCでは、安全性、有効性、経済性(費用対効果)に優れたサプリメントを製品化しています。



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男性不妊症に対する機能性食品素材としては、コエンザイムQ10の効果が報告されています。

コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用

コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用

還元型コエンザイムQ10による乏精子症(精子無力症)改善効果

コエンザイムQ10+ビタミンEによる精子機能の改善と妊娠率向上




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子供の喘息リスクを上げないためには妊娠初期の葉酸摂取が重要 [2017年09月12日(火)]
今月の母子保健の専門ジャーナル(電子版)に、妊婦の葉酸摂取と、子供の喘息リスクとの関連を調べた研究が、米国のグループ(UCLA)から報告されていました。
(Matern Child Health J. 2017 Sep 8.)


妊娠初期においける胎児の脳や脊髄の発達に、ビタミンBの1種の葉酸は必須であり、

米国など世界中の半数近くの国や地域では、穀類に葉酸の強制添加を行っています。

(日本では、H12に、当時の厚生省から妊娠を考える女性は、葉酸サプリメントを摂取するように、という通知が出されています。)

一方

妊娠中の高用量の葉酸摂取と子供の呼吸器系疾患(喘息)リスク上昇との相関に関して、これまでの観察研究では結論が得られていませんでした。

(なお、リスクベネフィットとの点から、妊娠初期に、葉酸サプリメントの摂取が推奨されることに変わりはありません。
先進国の中で唯一、日本では、過去30年間、二分脊椎の患者が増えています。)


そこで、
今回の研究では、

2003年にロサンゼルスで出産した母親から、妊娠中の葉酸サプリメントおよび妊娠時のビタミンサプリメント(prenatal vitamin)の利用状況や開始時期が調べられ、

2006年にフォローアップ調査として、小児(約3.5歳)の呼吸器系の健康調査(呼吸器系の症状や診断など)が行われています。


解析の結果、

まず、全体として、

葉酸サプリメント摂取開始のタイミングと、

喘鳴や下気道感染症との関連は認められませんでした。


次に、

アトピー(アレルギー性鼻炎/花粉症、湿疹、喘息)の既往歴を有する母親を持つ小児に関する解析では、

妊娠初期に葉酸サプリメント・ビタミンサプリメントを開始した群に比べて、

妊娠後期に葉酸サプリメント・ビタミンサプリメントを開始した群において、

3歳児までの小児での喘鳴リスクが67%上昇、
(1.67; 95% CI 1.12, 2.49)

過去1年間の喘鳴リスクが88%上昇
(1.88; 95% CI 1.05, 3.34)

という相関が認められました。

なお、

アトピー/喘息の既往のない母親では、小児の呼吸器系疾患のリスクと、

葉酸やビタミンサプリメントの摂取との間に相関は認められませんでした。


以上のデータから、

一般に、妊婦での葉酸サプリメントあるいはマルチビタミンサプリメントの摂取と、

小児の呼吸器系疾患(喘鳴)リスクとの間には相関は認められないこと、

また、

アトピー/アレルギー性の呼吸器系疾患を有する母親では、

小児での喘鳴のリスク予防のために、妊娠後期ではなく、妊娠初期での葉酸あるいはマルチビタミンの摂取開始が重要であることが示唆されます。



妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞)




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葉酸サプリメントを摂取している妊婦の背景 [2017年09月04日(月)]
妊婦での葉酸サプリメント利用状況を調べた研究が、イスラエルのグループから報告されていました。
(Isr Med Assoc J. 2017 Aug;19(8):494-498.)


母親の葉酸摂取不足は、胎児の先天奇形である神経管閉鎖障害リスクとなります。

妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞)



イスラエルでは、

2008年の時点で、先天奇形が、イスラムの乳児で第1位、ユダヤ人で第2位の死因であるということです。



今回の研究では、

イスラエルの地域の医療センターにおいて、

妊婦での葉酸の摂取と、それに関連する背景因子が調べられました。


具体的には、

横断研究として、

妊婦あるいは出産後3日以内の女性382名を対象に、

葉酸の摂取状況と関連因子が調べられています。


解析の結果、

まず、
382名の被験者のうち、

270名(71%)の妊婦/授乳婦が、葉酸(folic acid)を利用していたということです。


次に、

多変量解析によると、

妊婦/授乳婦の女性の教育水準、計画妊娠といった背景因子が

それぞれ独立して、

葉酸サプリメントの摂取率との間に有意な相関が認められました。


また、

葉酸サプリメントを利用していなかった被験者では、

妊娠期間中に、各種検査を受けていた割合が低い傾向という相関も示唆されています。


以上のデータから、

妊婦/授乳婦での葉酸サプリメント利用は、

女性の教育水準の高さ、計画妊娠であることとの相関が示唆されます。



妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。
(行政の不作為が原因です。)

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。





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オメガ3系脂肪酸が胎児の発育を促進し低出生体重リスクを低減:メタ解析 [2017年08月30日(水)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、母体のオメガ3系脂肪酸摂取による胎児/新生児への発育に対する有用性を検証した系統的レビュー/メタ解析が報告されていました。
(Clin Nutr. 2017 Aug 10. pii: S0261-5614(17)30269-8.)



EPADHAなどのオメガ3系必須脂肪酸は、抗炎症作用・動脈硬化予防作用、認知機能改善作用、抗うつ作用など多彩な働きが示されています。






今回の研究では、

母親のオメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)の摂取による、胎児/新生児の発育/体重/体組成への作用についてレビューが行われました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Web of Science, the Cochrane Library)

ヒト臨床研究として、
妊娠中あるいは授乳中に母親が、オメガ3系必須脂肪酸を摂取し、胎児や新生児への成長をアウトカムとしたランダム化比較試験が検索され、


26報から、10,970名の参加者データが解析の対象となりました。


解析の結果、

オメガ3系必須脂肪酸の投与群では、

出生体重の有意な増加、
(WMD = 42.55 g, 95% CI: 21.25, 63.85)

ウエスト周囲径の有意な増加
(WMD = 0.35 cm, 95% CI: 0.04, 0.67)

が見出されました。

なお、出生時身長
(WMD = 0.09 cm, 95% CI: -0.03, 0.21),

出生後(新生児)身長
(WMD = 0.13 cm, 95% CI: -0.11, 0.36),

出生後(新生児)体重
(WMD = 0.04 kg, 95% CI: -0.07, 0.14),

BMI (WMD = 0.09, 95% CI: -0.05, 0.23),

皮膚厚
(WMD = 0.45 mm, 95% CI: -0.30, 1.20),

体脂肪量
(WMD = 0.05 kg, 95% CI: -0.01, 0.11)

体脂肪率
(WMD = 0.04%, 95% CI: -0.38, 0.46)

には有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

妊婦/授乳婦のオメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)摂取は、胎児の成長に好影響を与えると考えられます。

日本では、低出生体重児が増加しており、サプリメントではオメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)が有用と考えられます。




DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。




EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))







最近では、下記の報告があります。


魚油が早産リスクを低下させ出産アウトカムを改善する:メタ解析



葉酸サプリメントが低出生体重児と胎児発育遅延リスクを減らす





妊娠中における微量栄養素サプリメントの有用性




ビタミンB12が低いと早産や低出生体重のリスクが高い:メタ解析





DHCは、妊娠を考える女性に必要な栄養素である鉄・ビタミンB12・葉酸をまとめたサプリメントを「ヘム鉄」として製品化しています。

ヘム鉄 30日分【栄養機能食品(鉄・ビタミンB12・葉酸)】
鉄分を効率よく!女性にうれしいミネラルパワー




DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。




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神経管閉鎖障害リスクの肥満および遺伝素因に対する葉酸 [2017年07月25日(火)]
今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に、神経管閉鎖障害リスクとしての肥満および遺伝素因の関連について検証した臨床研究が、米国のグループ(University of Georgia)から報告されていました。
(Obes Res Clin Pract. 2017 Jul 18.)


母体の肥満および葉酸不足は、それぞれが、胎児の先天奇形である神経管閉鎖障害リスクとなります。

妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞)



今回の研究では、


葉酸の血中濃度、もしくは肥満による、神経管閉鎖障害関連遺伝子変異のDNAメチル化および葉酸代謝への作用が検証されました。


具体的には、

18−35歳の普通体重(BMI 18.5-24.9)の女性12名と、

肥満女性(BMI 30以上)6名の2群に対して、


葉酸サプリメントを1日あたり800マイクログラムの用量で8週間投与し、


指標として、


血中葉酸濃度、

神経管閉鎖障害リスクに関連する遺伝子のメチル化の変化が測定されています。

(91遺伝子の2098 CpGサイト)


解析の結果、

解析の結果、

まず、
葉酸サプリメント投与によって、両群において血中葉酸の増加が認められました。

しかし、
肥満者では、比較的低値のままでした。
(普通体重の被験者; 38.36±2.50-71.41±3.02nmol/L
肥満者; 27.12±3.09-56.85±3.90nmol/L)

次に、

DNAメチル化に関しては、

CpGの99サイトのうち、56において、葉酸サプリメントによるメチル化の変化が認められました。(肥満者群も普通体重群もいずれも。)

これらの多くのサイトでは、両群ともメチル化の減少が見出されています。

4サイトでは、両群とも反応が認められました。


遺伝子オントロジー解析の結果、

葉酸サプリメントへの反応は、
選択された遺伝子に関連した61の生物学的過程におけるものと見出されました。

また、61の生物学的過程のうち、神経管閉鎖障害に関連するものも含めて、5つは普通体重の群のみにおいて認められ、

13個(葉酸代謝やB12代謝、メチル化)は、肥満者においてのみ亢進する生物学的過程でした。


以上のデータから、

NTDリスクおよび葉酸代謝に関係する遺伝子でのDNAメチル化は、

葉酸サプリメントにより変化すること、

また、そのメチル化の変化は、普通体重の場合と肥満者とでは異なることが示唆されます。


したがって、

肥満において、NTDリスクが増大している理由は、複数の遺伝子変異でのエピジェネティックな変化が関与していると考えられます。



日本では、過去30年間、神経管閉鎖障害/二分脊椎が増加しています。

葉酸は、ビタミンB群の1種であり、

アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。


妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。
(行政の不作為が原因です。)

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。








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posted at 23:55 | この記事のURL
日本人の妊婦の半数以上が医薬品を利用:環境省エコチル調査 [2017年07月22日(土)]
薬学の専門ジャーナルに、妊娠中の女性における医薬品とサプリメントの利用状況を調べた研究が、東北大学のグループから報告されていました。
(Pharmacy 2017, 5(2), 21)



今回の研究は、日本において、妊娠前および妊娠中の医薬品の利用状況を調べる目的で行われました。


具体的には、

コホート研究である環境省のエコチル調査(JECS;環境と子どもの健康に関する全国調査)の一環として、

全国97,464名の妊婦を対象に、

妊娠判定前の12ヶ月、
妊娠判明時から妊娠12週まで、
および妊娠12週以降における、

医薬品とサプリメントの利用状況が調べられました。

解析の結果、


1種類以上の医薬品やサプリメントを摂取した妊婦の割合は、


妊娠判定前では78.4%
妊娠判明時から妊娠12週まで、57.1%
および妊娠12週以降68.8%

でした。


また、

鉄、葉酸、その他のビタミンやミネラル以外で、

何らかのサプリメントを摂取していた妊婦の割合は、
それぞれ、75.3%, 36.0%, 51.7%でした。


妊娠判定前の12ヶ月間の間にて、

利用頻度が高かった医薬品とサプリメントは、次の通りであった。

・OTC医薬品としての解熱剤、鎮痛薬などの風邪薬(34.7%)

・医療機関で処方された解熱剤、鎮痛薬などの風邪薬 (29.8%)

・抗菌薬(14.0%)

・抗アレルギー薬(12.5%)

また、
妊娠判定時から妊娠12週まで
および
妊娠12週以降では、

・葉酸(28.9%、26.2%)

・医療機関で処方された解熱剤、鎮痛薬などの風邪薬(7.8%、13.3%)

・漢方薬(6.0%、9.4%)

・子宮弛緩剤(5.1%、15.2%)

でした。

以上のデータから、

論文著者らは、

日本人の妊婦では、医薬品の利用が高いこと、

今後、妊娠中の医薬品の利用と先天性疾患との間の関係を明らかにする研究が必要である、

と考察しています。


妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞)




DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。





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妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明 (毎日新聞) [2017年07月11日(火)]
今日の毎日新聞に、

「妊婦の葉酸不足リスク改善せず 学会が声明」

という記事が掲載されていました。

(毎日新聞2017年7月11日 19時14分(最終更新 7月11日 21時42分))



「妊婦の葉酸不足でリスクが高まる先天性の障害について、2000年に厚生省(現厚生労働省)が都道府県などに通知で摂取を推奨して以降も発症率が改善していない。日本先天異常学会はサプリメント(栄養補助食品)での葉酸摂取を呼びかける声明をまとめ、関係学会に周知への協力を求めている。」

という内容です。







記事の引用元は、

「日本先天異常学会」のメッセージ
「葉酸サプリメントの摂取により神経管閉鎖障害の発症リスクを減らしましょう」


です。


日本では、過去30年間、神経管閉鎖障害/二分脊椎が増加しています。

葉酸は、ビタミンB群の1種であり、

アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。


妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。
(行政の不作為が原因です。)

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。





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posted at 23:52 | この記事のURL
神経管閉鎖障害予防のための葉酸サプリメント:推奨ステートメント [2017年07月06日(木)]
本年5月の米国家庭医療の専門誌に、米国予防医療サービス対策委員会(USPSTF)によって、神経管閉鎖障害予防のための葉酸サプリメント:推奨ステートメントが掲載されていました。
(Am Fam Physician. 2017 May 15;95(10):Online.)

(本ステートメントは、
今年1月にJAMAおよびUSPSTFの公式HPにも掲載されています。)


妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


欧米では、妊娠期間中にはマルチビタミンやマルチミネラルサプリメントの摂取も推奨されます。

妊娠中は、バランスの取れた食事に加えて、マルチビタミンおよびマルチミネラルサプリメントの摂取が必須です。


葉酸は、ビタミンB群の1種であり、

アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。

神経管閉鎖障害予防については、葉酸の有用性が確立しています。

米国では、食品行政の一環として、1998年から、シリアルに葉酸の添加が義務付けられ、
神経管閉鎖障害/二分脊椎の発生数が減少しています。

一方、日本では、過去30年間、神経管閉鎖障害/二分脊椎が増加しています。


米国では、USPSTFが、

妊娠を計画している女性・妊娠可能な女性は、葉酸(folic acid)サプリメントを、
1日あたり400マイクログラム〜800マイクログラム摂取するように、推奨しています。


以下、
神経管閉鎖障害予防のための葉酸サプリメントについて、
臨床エビデンスのサマリーと、USPSTFの推奨内容です。


対象者:
妊娠を計画している女性、あるいは、妊娠可能な女性


推奨:グレードA
1日あたり400マイクログラムから800マイクログラムの葉酸(合成葉酸folic acid)サプリメントを摂取する。


リスク評価:
妊娠可能な年代のすべての女性は、
胎児の神経管閉鎖障害リスクを有する。
神経管閉鎖障害の既往歴や家族歴がある場合、特定の抗てんかん薬の服用、妊娠糖尿病、肥満、葉酸代謝関連酵素変異などでは、そのリスクがさらに高くなる。


予防的服薬:

葉酸(folic acid)は、葉酸(folate)の合成型であり、ビタミンB群の1種。
Folic acidは、通常、マルチビタミン、妊婦用ビタミン、あるいは葉酸単独のサプリメントとして利用されたり、シリアルなどの穀類に添加されて利用される。

天然の葉酸(folate)は、緑葉野菜などに含まれるが、食事からだけでは、ほとんどの女性が推奨量を摂取できていない。


摂取タイミング;
重要な期間は、受胎前1ヶ月から、妊娠初期2−3ヶ月間。

用量:
合成葉酸(folic acid)を1日あたり400マイクログラムから800マイクログラムを含むサプリメントの摂取により、神経管閉鎖障害リスクが低下。


有益性と有害性のバランス
USPSTFは、

妊娠を考える女性、妊娠可能な女性において、
胎児の発育での神経管閉鎖障害予防のために、

毎日の合成葉酸サプリメントの摂取による有益性は高い確実性がある、

と結論しています。






妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。
(行政の不作為が原因です。)

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

例えば、
環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」
に関連して、

高知県内の妊婦9割が葉酸不足 環境省「エコチル調査」で判明

という報道がありました。


公益財団法人 難病医学研究財団/難病情報センターの二分脊椎に関する情報では、

「葉酸の役割を若年女性へ知らしめ、葉酸サプリメントの内服率を上昇させ、二分脊椎の発生頻度を低下させることが急務である」

と記載されています。

DHCの葉酸サプリメントは、国内マーケットシェア第1位です。

複数の地方自治体では、母子保健行政の中で、DHC葉酸を配布し、啓発を行っています。






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posted at 23:55 | この記事のURL
妊娠中における微量栄養素サプリメントの有用性 [2017年06月30日(金)]
コクランデータベース系統的レビューに、妊娠中の女性において、葉酸や鉄を含む微量栄養素サプリメントの有用性を示した研究が、米国(Harvard School of Public Health)とカナダ(Hospital for Sick Children, Toronto)のグループから報告されていました。
(Cochrane Database Syst Rev. 2017 Apr 13;4:CD004905.)



米国などでは、妊婦に対して、

マルチビタミンやマルチミネラルサプリメントの摂取が、広く推奨されます。


妊娠中には、ビタミンやミネラルの必要量が増大しますので、通常の食事から確実に安定して摂取するのは、容易ではないため、マルチビタミン・ミネラルサプリメントの利用が、保健的に利用されます。

(米国では、妊娠がわかって医療機関を受診すれば、医師からサプリメントを利用するように言われます。)



平均的な日本人の食事では、ビタミンやミネラルの極端な欠乏症による、新生児での健康上の問題は少ないと考えられますが、

例えば、日本の調査でも、90%以上の妊婦が、葉酸サプリメントを適正に摂取できていない、という報告があります。


さて、今回のコクラン・レビューでは、

妊娠中の微量栄養素(マルチビタミンミネラル)サプリメントの経口摂取による、母体、胎児、新生児の健康アウトカムに対する有用性が検証されました。

(2015年のコクラン・レビューのアップデートです。)

具体的には、
2015年3月11日までのランダム化比較試験が検索され、

19報138,538名の女性が抽出され、

そのうち、17報137,791名の女性のデータがレビューの対象となりました。

・17報のうち15報は、低所得および中所得の国で実施され、マルチ微量栄養素サプリメントで、+鉄と葉酸、+鉄、+葉酸の比較。

・2報は、イギリスで実施され、偽薬とマルチ微量栄養素含有サプリメントの比較。


解析の結果、

マルチ微量栄養素サプリメントの摂取によって、

低出生体重児(出生時体重が2,500g未満:LBW)数が12%有意に低下、
(RR;0.88, 95% CI 0.85 to 0.91; high-quality evidence)


胎児発育遅延(SGA)を8%有意に低下
(RR 0.92, 95% CI 0.86 to 0.98; moderate-quality evidence)

という有用性が見出されました。


その他、次の妊娠・出産アウトカムでは有意差は認められていません。

早産 (average RR 0.96, 95% CI 0.90 to 1.03; high-quality evidence),

死産(average RR 0.97, 95% CI 0.87, 1.09; high-quality evidence),

第3期の母体貧血(average RR 1.03, 95% CI 0.85 to 1.24),

流産 (average RR 0.91, 95% CI 0.80 to 1.03),

母体死亡(average RR 0.97, 95% CI 0.63 to 1.48),

周産期死亡率 (average RR 1.01, 95% CI 0.91 to 1.13; high-quality evidence),


新生児死亡率(average RR 1.06, 95% CI 0.92 to 1.22; high-quality evidence),

帝王切開での出産となるリスク
(average RR 1.04; 95% CI 0.74 to 1.46)



サブグループ解析では、

早産は、母体のBMIが低いこととの相関が認められています。


以上のデータから、

妊娠中に、
鉄と葉酸を含むマルチ微量栄養素サプリメントの摂取は、妊娠・出産アウトカムの指標の一部を有意に改善する、と考えられます。


低所得国や中所得国では、
母体の栄養障害が問題になることから、食品に微量栄養素が添加される食品行政が行われています。


例えば、ビタミンBの1種、葉酸を、食品(シリアルなどの穀類)に世界で最初に添加したのは、1996年に実施した、中東のオマーンでした。

その後、1998年から、米国でもシリアルに葉酸の添加が義務付けられ、
神経管閉鎖障害/二分脊椎の発生数が減少しています。

一方、日本では、過去30年間、神経管閉鎖障害/二分脊椎が増加しています。

葉酸は、ビタミンB群の1種であり、

アミノ酸代謝やヌクレオチド類(核酸の構成成分)の生合成などに用いられます。


妊娠初期における葉酸の摂取不足は、神経管閉鎖障害(二分脊椎)の主な原因となることから、厚生労働省は、H12年の通知により、

妊娠1ヶ月前から妊娠3ヶ月まで、食事に加えて葉酸サプリメントでの摂取を推奨しています。


しかし、日本の母子保健では、母子手帳に葉酸サプリメントについて記載があるだけですので、
葉酸摂取の重要性に関する啓発のタイミングが遅すぎ、結果的に、過去30年間、日本では二分脊椎の新生児が増え続けています。
(行政の不作為が原因です。)

日本では、これまでに複数の調査によって、妊娠時に適切なタイミングで葉酸サプリメントを利用していた妊婦の割合は数%〜10%という報告があります。

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葉酸サプリメントが低出生体重児と胎児発育遅延リスクを減らす [2017年06月27日(火)]
小児科学の専門ジャーナル(電子版)に、葉酸サプリメントの投与によって、低出生体重児および胎児発育遅延(SGA)のリスクが減少したという大規模な介入研究が、中国のグループから報告されていました。
(J Pediatr. 2017 May 22.)


日本では、新生児の平均出生体重が低下傾向にあり、

低出生体重児(出生時体重が2,500g未満:LBW)の割合が増加しています。

これは、痩せすぎの妊婦の増加によると考えられ、

新生児の将来の生活習慣病リスクが高くなるという問題があります。

(オランダ飢饉データが有名であり、エピジェネティックな変化が考えられます。)



今回の研究では、

妊娠中の葉酸サプリメント投与による低出生体重児(LBW)および胎児発育遅延(SGA)への作用が検証されました。

具体的には、

葉酸サプリメント投与による神経管閉鎖障害の予防作用を調べた、

中国で行われた大規模コホート研究のデータから、

葉酸サプリメントの利用が明確な200,589名の出産データを対象に、

LBWとSGAのリスクが検証されました。

(LBWは2500g未満での出生、SGAは10%以上低い体重)


解析の結果、

全般的な割合は、

LBW;2.18%

SGA;5.82%

でした。


次に、

葉酸サプリメント(400マイクログラム/日)を摂取した女性では、

LBW;2.09%

SGA;5.73%

であったのに対して、


葉酸サプリメントの非摂取群では、

LBW;2.27%

SGA;5.90%

でした。


両群間の比較では、

葉酸サプリメント摂取群では、

LBWリスクが15%有意に低下、
(0.85, 95% CI: 0.80-0.90)

SGAリスクが7%有意に低下、
(0.93, 95% CI: 0.89-0.96)

という相関が見出されています。


以上のデータから、

妊娠中の葉酸サプリメント(400マイクログラム/日)の摂取は、

低出生体重児のリスク低減、

子宮内発育遅延のリスク低減に有用であると考えられます。





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


欧米では、妊娠期間中にはマルチビタミンやマルチミネラルサプリメントの摂取も推奨されます。

妊娠中は、バランスの取れた食事に加えて、マルチビタミンおよびマルチミネラルサプリメントの摂取が必須です。


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