サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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男性のためのプレコンセプションヘルスケア [2019年03月16日(土)]
今日の夕方、雨の後に虹がかかっていました。



さて、今日の私的なお勉強日記です。


コンセプション(Conception)とは、受胎(おなかの中に新しい命を授かること)という意味です。

したがって、プレコンセプションケアとは、受胎前のケア、つまり、将来の妊娠を考えながら女性やそのパートナーが、自分たちの生活や健康に向き合うことです。

プレコンセプションケアは、妊娠を計画している女性だけではなく、すべての妊娠可能な年齢の女性にとって大切なケアとされています。
プレコンセプションケアは、女性だけではなく、パートナーの男性のためのヘルスケアもあります。


米国CDCでは、プレコンセプションヘルスケア
(WHOではプレコンセプションケアです。)

米国CDCの男性向けプレコンセプションヘルスケア、次の10項目の啓発です。


プレコンセプションヘルスケアというと、女性のための健康情報と思われがちです。
しかし、プレコンセプションヘルスは、男性にとっても、大切です。


男性が自身の健康のために行う事柄は、

女性のため、子どものためにも有用です。



男性のためのプレコンセプションヘルスケア


1.計画を立て行動を起こす

男性も、将来、子どもを持つか持たないか、考えていると思います。
目標を決めて、それに向かって計画を立てて行動しましょう。
この計画は、リプロダクティブ・ライフプラン(生殖に関する人生設計、reproductive life plan)といいます。

計画を立て、行動を起こすことは非常に大切です。

全ての女性、男性、カップルは、各自の考えや目標、リソースについてのリプロダクティブ・ライフプランを作成することでメリットを得ることができます。


2.性感染症(STDs)を予防/治療しましょう

性感染症(STDs)の検査を受けましょう。
妊娠中は、STDsに罹患しないように自身とパートナーを守りましょう。

妊娠自体は、妊娠中の女性及び胎児に対して、STDsを防ぐ働きをもたらすものではありません。

妊娠中にSTDsに罹患することは、女性と胎児に対して、重大なリスクとなりえます。

さらに、
STDsは、女性の不妊症を生じることもあります。


3.喫煙をやめ、過度な飲酒を避けましょう

禁煙しましょう。過度な飲酒も控えましょう。
危険ドラッグや違法薬物は使用しないこと。
これらは男性自身の健康を害します。

喫煙は、家族の健康も害します。
受動的喫煙は、低出生体重児のリスクを有意に高めます。

過度な飲酒、薬物は、男性不妊症の原因ともなります。


4.有害物質に注意しましょう
合成化学物質、金属、化学肥料、殺虫スプレーなど、職場や家庭での有害物質やその他の有害物質への暴露は、男女ともに生殖器系臓器の働きに影響を与える可能性があります。


5.不妊症のリスクを下げましょう
男性不妊症の原因は、一部の男性では、生まれついた体質、疾患、怪我などです。


男性の精子機能は、全般的な健康状態の改善やライフスタイルの見直しによって改善します。
また、機能性食品素材による精子機能の改善作用も知られています。


男性不妊症のリスク
過度の飲酒
喫煙
違法薬物
環境の有害物質
加齢
肥満
感染症(風疹)、
ホルモン異常
1型糖尿病
医薬品の一部
がんに対する放射線療法

(男性不妊症に対しては専門医を受診しましょう。)


6.健康的な体重を維持する
肥満は、がんや心臓病、2型糖尿病、脂質異常症といった生活習慣病のリスクを高めます。
また、肥満は、男性不妊症の原因ともなります。

低体重(痩せ)は、健康上のリスクとなります。


7.家族歴を知りましょう
家族の健康状態(家族歴)は、男性自身の健康上のリスクを知る手助けになり、病気の予防や早期発見に役立ちます。
遺伝子多型に基づく疾患感受性を知ることもできます。

家族歴に基づき、主治医が、遺伝カウンセリングを紹介することもあります。

8.暴力に対しては助けを求めましょう
幼児から高齢者まで、身体的・精神的な暴力は生活のあらゆる段階で人々に影響を与えます。
暴力を乗り切っても、身体的、感情的な傷痕を残すことになります。


9.メンタル面も健康になりましょう
メンタル面の健康も大切。ストレスをためないように。

10.パートナーをサポートしましょう
男性は、パートナーとして、女性の健康維持をサポートすることができます。
例えば、男性は、パートナーと一緒に、健康的な食事をとり、ストレス対策をし、受動的喫煙を避けるなどができます。


(米国CDCプレコンセプションヘルスケアから一部改変。)

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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:54 | この記事のURL
日本での二分脊椎症に関わる4つの因子 [2019年03月14日(木)]
先天異常研究の専門ジャーナルに、日本での二分脊椎症のリスクを調べた疫学研究が、津島リハビリテーション病院(愛知県)から報告されていました。
(Birth Defects Res A Clin Mol Teratol. 2013 Sep;97(9):610-5)


今回の研究では、

日本での二分脊椎症に関わるリスクが検証されました。


具体的には、

2001年から2012年にかけて、

二分脊椎症の罹患児を出産した女性360名と、

二分脊椎症の子どもを持っていない対照群の女性2333名について、

質問票による調査が行われました。



解析の結果、

次の4つの要因が、二分脊椎症のリスク上昇と有意な相関が見出されました。

・葉酸サプリメントを摂取していない:2.5倍のリスク上昇
(OR, 2.50; 95% CI, 1.72-3.64)

・三親等以内の親族に二分脊椎症の罹患者がいる:4.26倍のリスク上昇
(OR, 4.26; 95% CI, 1.12-16.19),

・葉酸サプリメントを併用せずに抗てんかん薬を服用していた:20.20倍のリスク上昇
(OR, 20·20; 95% CI, 2.06-198.17)

・低出生体重児(2500g以下):4.21倍のリスク上昇、
(OR, 4.21; 95% CI, 3.18-5.59)


二分脊椎症の罹患率は、
1万出生あたり5から6名で、11年間のトレンドでは減少していませんでした。


以上のデータから、

日本での二分脊椎症に関する4つのリスクが示唆されます。

今後、適切な情報の啓発と葉酸サプリメントの適正利用の推進が必要です。


なお、葉酸サプリメントは、
・妊娠1ヵ月以上前から、400㎍摂取する、
・二分脊椎症の既往や遺伝素因がある場合には、高用量の葉酸サプリメント(5000㎍)を摂取する、
・抗てんかん薬の服用中は高用量の葉酸サプリメント(5000㎍)を摂取する
・低出生体重児のリスク低減には(DNAメチル化の供与体でもある)葉酸サプリメントを摂取する、
などの効果が知られています。

したがって、妊娠を考えるのであればまずは葉酸サプリメントはプレコンセプションケアとして必須です。




葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

この作用機序として、葉酸によるDNAのメチル化によるメカニズムが考えられています。

葉酸は、、DNAへのメチル化供与体となるビタミンであり、母体の低栄養や葉酸不測では、胎児への供給が不足し,これにより胎児のDNAのメチル化修飾が低下します。その結果、例えば、脂質代謝関連遺伝子PPARのメチル化修飾が低
下してその発現が異常に上昇し,これにより少量の栄養でも生き延びられるエネルギー倹約体質が獲得されるといった、葉酸が関与するエピジェネティックな変化に基づく体質変化のメカニズムが分かってきました。



DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます




DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)




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妊婦さんが摂りたい栄養素・成分がこれ1つ! すこやかな妊娠期のために



パーフェクトサプリ ビタミン&ミネラル 授乳期用 30日分【栄養機能食品】
ママと赤ちゃんが摂りたい栄養素・成分がこれ1つ! 授乳期の健康のために






妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート







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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:55 | この記事のURL
プレコンセプションヘルスケア(米国CDC) [2019年03月13日(水)]
「プレコンセプションケア」とは、コンセプション(受胎)前のケア、

つまり、将来の妊娠を考えながら女性やそのパートナーが、自分たちの生活や健康に向き合うことを指します。


プレコンセプションケアは、妊娠に向けて、受胎前の女性の健康管理をするという狭い意味だけではなく、広く若年世代の健康への関心を高めるための啓発に用いられています。

例えば、米国では、CDCが、「プレコンセプションヘルスケア(Preconception Health Care)」を提唱しています。

米国CDCによると、プレコンセプションヘルスおよびヘルスケアは、将来の赤ちゃんの健康を守るために、いま、とるべき行動に焦点を当てています。


例えば、

妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取は、プレコンセプションケアの中で、最も基本的な栄養学的介入です。

CDCでは、

「合成葉酸(folic acid)を毎日400㎍摂りましょう

(Take 400 Micrograms of Folic Acid Every Day)」

と明記しています。



(これに対して、

日本の国立成育医療研究センターでは、

「葉酸を積極的に摂取しよう」

となっているだけですので、
頑張ってほうれん草やブロッコリーを食べれば大丈夫というような誤解を生じる懸念があります。

あらゆる研究で示されているように、食事性葉酸では絶対に足りません)。


日本でも、プレコンセプションケアのチェックシートがありますが、

先行しているのは米国なので、米国のプレコンセプションヘルスケアのチェックリストを見てみました。


女性のためのプレコンセプションヘルスケア(米国CDC)では、
プレコンセプションヘルスケアのチェックリストとして次の10項目を挙げています。

(妊娠を考えている女性では最後の10番目が少し異なります。)


1.計画を立て行動を起こす

子どもを持つか持たないか、目標を決めて、それに向かって計画を立てて行動しましょう


2.健康診断を受けましょう

1年に1回は健康診断を受け、生活習慣病や婦人科系がんをチェックしましょう
感染症(性感染症、肝炎、風疹など)から自分を守りましょう。
予防接種を受けましょう。

3.葉酸を毎日400㎍摂りましょう。

合成葉酸(folic acid)(サプリメント)を毎日、400㎍摂りましょう

4.喫煙をやめ、過度な飲酒を避けましょう

禁煙し、受動的喫煙を避ける。飲酒も控えましょう。危険ドラッグや違法薬物は使用しない。
これらは、女性自身の健康を害し、赤ちゃんの先天奇形の原因ともなります。


5.有毒物質を避ける

合成化学物質、金属、化学肥料、殺虫スプレーなど、職場や家庭での有害物質やその他の有害物質への暴露は、男性と女性の生殖器系を傷つける可能性があります。

6.健康的な体重を維持する

肥満は、生活習慣病や婦人科系がんのリスクを高めます。
また、低体重(痩せ)は、月経不順などの健康上の問題を生じます。


7.暴力に対しては助けを求めましょう

幼児から高齢者まで、暴力は生活のあらゆる段階で人々に影響を与えます。

8.家族歴を知りましょう

家族の健康状態は、女性の健康上のリスクを知る手助けになり、病気の予防や早期発見に役立ちます。


9.メンタル面も健康になりましょう

メンタル面の健康も大切。ストレスをためないように。


10.準備が整ったら、妊娠の計画を立てましょう




DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます




DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:56 | この記事のURL
高ホモシステイン血症は妊娠損失(流産・不育症)リスク [2019年03月08日(金)]
産婦人科の専門ジャーナル(電子版)に、プレコンセプション(受胎前)の葉酸と、妊娠アウトカムとの関連を調べた疫学研究が、米国のグループ(NIH)から報告されていました。
(Am J Obstet Gynecol. 2019 Feb 23.)


葉酸は、プレコンセプションケアには必須のビタミンです。
食事から十分量は取れないので、世界各国で、合成葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

妊娠前からの葉酸サプリメントの摂取により、
神経管閉鎖障害リスク低減効果が知られていますが、

それ以外にも高ホモシステイン血症がリスクとなる産婦人科での病態に対して、葉酸サプリメントの有用性が知られています。

具体的には、不育症(習慣流産)などの妊娠損失(pregnancy loss)、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、早産、低出生体重児、産後うつ病などが高ホモシステイン血症と関連するため、葉酸サプリメントによるホモシステイン低下作用による有用性が考えられます。


さて、今回の研究では、

プレコンセプションでの母親の葉酸代謝バイオマーカーである葉酸とホモシステイン値と、

妊娠アウトカムとの関連が検証されました。

具体的には、


Effects of Aspirin in Gestation and Reproduction (EAGeR)試験の一環として、


・低用量アスピリン(81 mg/day)投与群、
・偽薬投与群の2群にて、

全被験者に葉酸サプリメント(400 μg/day)が投与された二重盲検偽薬対照試験のデザインにて、


米国の4か所の医療機関から、2006年-2012年にかけて、

先行して1-2回の妊娠ロスの既往があり、不妊症ではない女性1,228名がリクルートされ、

6回までの妊娠周期にて妊娠が試みられ、


プレコンセプションでの血中葉酸値、血中ホモシステイン値と、無排卵、妊娠、妊娠ロスとの関連が調べられました。


解析の結果、

先行する2回の妊娠ロスの既往のある女性において、

高ホモシステイン血症は、

妊娠損失(妊娠ロス)と有意な相関が見出されました。

(RR;1.43, 95% CI: 1.08, 1.89)

なお、
本研究でのホモシステインの中央値は、
8.0 μmol/L
であり、

全米の中央値の6.0 μmol/L
と比べて高値でした。

なお、血中葉酸値は、妊娠アウトカムとの相関は検出されず、

ホモシステイン血症と、無排卵や妊娠との関連も検出されませんでした。


以上のデータから、

不育症・習慣流産を有する女性では、高ホモシステイン血症がリスクであることが示唆されます。


なお、血中葉酸値は、食事などの影響があるため、
ホモシステイン値の低下が、葉酸サプリメントの効果の指標として用いられます。


サプリメントもプレコンセプションケアとして推奨できます。

特に、葉酸を含むビタミンサプリメントは必須です。



葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

この作用機序として、葉酸によるDNAのメチル化によるメカニズムが考えられています。

葉酸は、DNAへのメチル化供与体となるビタミンであり、母体の低栄養や葉酸不測では、胎児への供給が不足し,これにより胎児のDNAのメチル化修飾が低下します。その結果、例えば、脂質代謝関連遺伝子PPARのメチル化修飾が低
下してその発現が異常に上昇し,これにより少量の栄養でも生き延びられるエネルギー倹約体質が獲得されるといった、葉酸が関与するエピジェネティックな変化に基づく体質変化のメカニズムが分かってきました。



DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます



DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


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プレコンセプションケアの3つの視点 [2019年03月03日(日)]
「プレコンセプションケア」とは、受胎前のケア、つまり、将来の妊娠を考えながら女性やそのパートナーが、自分たちの生活や健康に向き合うことを指します。


妊娠前(プレコンセプション)の男性と女性双方の健康と栄養は、

単に妊娠アウトカムだけではなく、夫婦の子どもの生涯にわたる健康状態にとって、さらに次世代にとってさえも大切です。


プレコンセプションの期間は、次の3つの視点で見ることができます。

まず、生物学的視点からは、胚発生前の日々として、

次に、個人の視点からは、妊娠したい時間として、

最後に、人口問題の視点からは、出産可能年齢の女性のすべての時間として

考えられます。


妊娠を考える女性の栄養や健康に対しては、これまでも、例えば、妊娠前の葉酸サプリメントの利用の啓発、痩せすぎ女性の低栄養、低出生体重児の増加といった課題が知られています。

これらの問題はいずれも改善はしていないままです。

今日では、女性だけではなく、パートナーも含めた心身の健康状態の重要性について、プレコンセプションケアの概念の下で啓発が行われるようになりました。




サプリメントもプレコンセプションケアとして推奨できます。

特に、葉酸を含むビタミンサプリメントは必須です。



葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

この作用機序として、葉酸によるDNAのメチル化によるメカニズムが考えられています。

葉酸は、、DNAへのメチル化供与体となるビタミンであり、母体の低栄養や葉酸不測では、胎児への供給が不足し,これにより胎児のDNAのメチル化修飾が低下します。その結果、例えば、脂質代謝関連遺伝子PPARのメチル化修飾が低
下してその発現が異常に上昇し,これにより少量の栄養でも生き延びられるエネルギー倹約体質が獲得されるといった、葉酸が関与するエピジェネティックな変化に基づく体質変化のメカニズムが分かってきました。



DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます




DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





パーフェクトサプリ ビタミン&ミネラル 妊娠期用 30日分【栄養機能食品】
妊婦さんが摂りたい栄養素・成分がこれ1つ! すこやかな妊娠期のために






パーフェクトサプリ ビタミン&ミネラル 授乳期用 30日分【栄養機能食品】
ママと赤ちゃんが摂りたい栄養素・成分がこれ1つ! 授乳期の健康のために









妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート





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プレコンセプションケアでの検査プログラムによる先天奇形予防効果 [2019年03月02日(土)]
産婦人科の専門ジャーナルに、プレコンセプション(受胎前)の検査プログラムによる先天奇形の予防効果を調べた臨床研究が、中国のグループ(Maternal and Children Health Care Hospital of Donguan City)から報告されていました。
(J Matern Fetal Neonatal Med. 2018 Dec 6:1-141)



具体的には、

2013年から2017年にかけて、
中国広東省の東莞市(とうかんし)において、


プレコンセプション検査システム及び
先天奇形サーベイランスシステムのデータから、


妊娠中に、プレコンセプション検査を行った母親からの出生児63 175名(スクリーニング群)と、


非スクリーニングの対照群の出生児649 862名の2群について、

妊娠28数から生後7日の間の死産、胎児死亡、出生児
および
合法妊娠中絶が対象となり、両群間の比較が行われました。



解析の結果、

先天奇形の発症率は、

スクリーニング群では、134.55/10000、

対照群では、241.53/10000
でした。


プレコンセプション検査は、

先天奇形の発症率を44.3%減少させました。
(RR: 0.557, 95%CI: 0.520-0.597)


二分脊椎症は、92.4%の減少、
(RR: 0.076, 95%CI: 0.011-0.545)

無脳症は、86.6%の減少、
(RR: 0.134, 95%CI: 0.033-0.543)

肛門直腸閉鎖/狭窄は、
84.9%の減少、
(RR: 0.151, 95%CI: 0.048-0.471)

であり顕著な効果が見出されました。

ダウン症候群は、31.6%の減少傾向でした。
(RR: 0.684, 95%CI: 0.435-1.075)


若年の母親(14−19歳)および高齢出産では、

先天奇形リスクが上昇していました。


プレコンセプション検査は、

25歳以下の年齢の母親において、もっとも効果的であり、
(RR: 0.465, 95%CI: 0.387-0.559)

次に、
30-34歳で相対的な貧困層の母親で、効果的でした。
(RR: 0.678, 95%CI: 0.593-0.776)


また、
地方よりも、都市部にて、先天奇形の発症率が高値でした。


先天奇形の予防のためのプレコンセプション検査は、

地方よりも、
(RR: 0.577, 95%CI: 0.533-0.625)

都市部において、
(RR: 0.453, 95%CI: 0.391-0.525)

より効果的でした。

なお、

先天奇形の罹患率は、

女児よりも男児において高値でした。


以上のデータから、

プレコンセプション検査プログラムによる先天奇形罹患率の減少効果が示唆されます。



サプリメントもプレコンセプションケアとして推奨できます。

特に、葉酸を含むビタミンサプリメントは必須です。



葉酸は、妊娠前からの摂取による神経管閉鎖障害の予防だけではなく、妊娠期間中の摂取により、早産リスク低下作用、低出生体重児のリスク低下、妊娠中毒症のリスク低下、自閉症リスク低下といった働きが示されています。

この作用機序として、葉酸によるDNAのメチル化によるメカニズムが考えられています。

葉酸は、、DNAへのメチル化供与体となるビタミンであり、母体の低栄養や葉酸不測では、胎児への供給が不足し,これにより胎児のDNAのメチル化修飾が低下します。その結果、例えば、脂質代謝関連遺伝子PPARのメチル化修飾が低
下してその発現が異常に上昇し,これにより少量の栄養でも生き延びられるエネルギー倹約体質が獲得されるといった、葉酸が関与するエピジェネティックな変化に基づく体質変化のメカニズムが分かってきました。



DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

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健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます



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一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
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\239(税込\258)





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート







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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。

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嗜好品は、葉酸の吸収に影響しますか? [2019年02月08日(金)]
妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。


また、

妊娠期を通じて、葉酸が十分に摂取されると、早産リスクの減少、妊娠高血圧症腎症(妊娠中毒症)リスクの低下、産後うつの減少という効果も知られています。


食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。



食品や嗜好品も、葉酸の吸収に影響します。

カフェイン入り飲料の摂取と血中の葉酸の低値が相関:エコチル調査(千葉)


アルコールやたばこなどの嗜好品も、葉酸の吸収に影響します。

アルコールや喫煙は、葉酸の吸収を妨げます。


母子栄養の専門ジャーナルに、喫煙暴露妊婦における葉酸、ビタミンB12、ホモシステイン値への影響を調べた系統的レビューが、オランダのグループ(University Medical Center, Rotterdam)から報告されていました。



喫煙は、

妊娠中の合併症の原因となり、

葉酸やビタミンB12、ホモシステイン値にも影響します。

非妊娠女性では、

喫煙は、

葉酸値やビタミンB12の低下、

ホモシステイン値の上昇と相関します。


今回の系統的レビューでは、

妊婦の喫煙暴露による、

葉酸、ビタミンB12、ホモシステイン値への影響が検証されました。

具体的には、
主要医学データベースを用いて、
(MEDLINE, Embase, CINAHL, Cochrane, Scopus, Web of Science)

2017年8月までの収載論文が検索され、

妊婦の受動喫煙および喫煙と、

葉酸値、ホモシステイン値、ビタミンB12を調べた研究から

32報の37,822名、6,000名以上の喫煙者が解析の対象となりました。


28報が葉酸、

14報がビタミンB12、

13報がホモシステイン値を測定しています。



28報中19報が、

喫煙への非暴露群に比べて、

喫煙暴露群において、

血中葉酸値の有意な低下を示しました。

また、


14報中8報において、

ビタミンB12値は、喫煙暴露妊婦で低値でした。

これに対して、

ホモシステイン値は、

喫煙暴露妊婦において、上昇傾向でした。


以上の系統的レビューから、

受動的喫煙も含めて、

喫煙暴露の妊婦では、

血中葉酸値の低下、ビタミンB12の低下、ホモシステイン値の上昇が生じると考えられます。


健やかな母子のためには、

そもそも喫煙は論外ですが、

飲酒も避け、

葉酸+マルチビタミンサプリメント+マルチミネラルサプリメントの摂取は当然といえます。




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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


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高ホモシステイン血症が常位胎盤早期剥離のリスクを高める [2019年02月05日(火)]
妊娠前から妊娠初期にかけての葉酸の摂取が、神経管閉鎖障害のリスクを低減するというのは、20年以上前から知られている話です。

その後の研究により、母親の健康と子どもの健やかな成長における、葉酸の多彩な働きが明らかとなってきました。


まず、妊娠前から妊娠中に継続して葉酸を摂取すると、

先天奇形(神経管閉鎖障害や先天性心疾患、口唇口蓋裂)のリスク低減、

不育症(習慣流産)のリスク低減といった効果があります。


また、妊娠中から出産、産後にかけて、

妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)のリスク低減、

低出生体重児や早産のリスクの低下、

産後うつ病のリスク減少、

児の自閉症リスクが低下することなどです。



さらに、葉酸は、エピジェネティックな変化にも関与することから、葉酸の摂取不足が次世代の生活習慣病のリスクを高めることもわかっています。



葉酸サプリメントが、出産アウトカムの改善に有用な理由の一つに、

高ホモシステイン血症が常位胎盤早期剥離のリスクを高めることがあります。



胎盤は、妊娠中に母体から胎児に栄養や酸素を送るための臓器です。

常位胎盤早期剥離とは、正常な位置に付着している(常位)胎盤が、分娩終了よりも早い時期(早期)に剥がれてしまう(剥離)病気です。

妊娠中に機能するべき胎盤が、胎児がお腹のなかにいる間に子宮から剥がれてしまうと、母体から胎児への酸素供給が閉ざされて、胎児の状態が急激に悪くなってしまいます。


高ホモシステイン血症が、常位胎盤早期剥離のリスクを高めることが報告されています。


例えば、オランダで行われた研究では、血中ホモシステイン値と、胎盤早期剥離および胎盤梗塞との関連が検証されました。
(Eur J Obstet Gynecol Reprod Biol. 1996 May;66(1):23-9.)


具体的には、

正常出産の被験者46名(対照群)と、

胎盤早期剥離あるいは胎盤梗塞を生じた被験者84名を対象に、


空腹時の総ホモシステイン値あるいは、経口メチオニン負荷試験により、ホモシステイン代謝が調べられ、

血中及び赤血球中の葉酸、
血中ビタミンB12、
活性型ビタミンB6(ピリドキサールリン酸)
も測定されています。

解析の結果、


高ホモシステイン血症と診断された被験者の割合は、

対照群では4名(9%)、

患者群では26名(31%, P < 0.05)

でした。

各ビタミン類の中央値は、
赤血球中の葉酸値(=両群とも同程度)以外すべて、

対照群に比べて、

患者群で低値でした。


空腹時の総ホモシステイン値の中央値は、

初回妊娠時期に胎盤早期剥離や胎盤梗塞を生じた妊婦において、

合併症のない妊娠でそれらのイベントを生じた妊婦に比べて、

高値でした。


以上のデータから、

高ホモシステイン血症は、胎盤早期剥離や胎盤梗塞のリスクを高めると考えられます。






日本では神経管閉鎖障害が増加中


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妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


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妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
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妊娠初期のホモシステイン値・葉酸と出産アウトカムとの関係 [2019年02月04日(月)]
湘南そだちの平塚イチゴをいただきました。

大粒で甘くてお勧めです。




イチゴには、葉酸もたくさん含まれています。


さて、今日の私的なお勉強日記です。

母親の血中ホモシステイン値が高いと、不育症、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、早産、低出生体重児、産後うつ病などのリスクが高くなります。

妊娠初期のホモシステイン値、葉酸、ビタミンB12の値と、胎盤重量、出生時体重、出産アウトカムでの有害事象との関連を調べた臨床研究が、オランダのグループ(Erasmus University Medical Centre)から報告されていました。
(BJOG. 2012 May;119(6):739-51)


具体的には、

オランダのロッテルダムでの
出生コホート研究として、

5805名の妊婦が対象となり、

妊娠初期の採血により、

血中のホモシステイン値、葉酸、ビタミンB12の濃度が測定され、

5分位に分けられ、

出生アウトカムとの関連が調べられています。

主アウトカムは、

胎盤重量、出生体重、SGA(<5th centile)、未熟児、妊娠高血圧腎症(子癇前症)です。


解析の結果、

高ホモシステイン血症(5分位で最高群=8.3 μmol/l以上)は、

最小群(5.8μmol/l未満)に比べて、

胎盤重量が低い、
(difference 30 g; P < 0.001)

低出生体重児、
(difference 110 g; P < 0.001)

SGAリスク上昇
[odds ratio (OR) 1.7; P = 0.006]

という相関が見出されました。


また、
葉酸低値(五分位で最小群=9.2 nmol/l以下)は、

最高群(25.9nmol/l以上)に比べて、

胎盤重量の低値、
(difference 26 g; P = 0.001)

低出生体重
(difference 125 g; P < 0.001),

SGAリスク、
(OR 1.9; P = 0.002),

未熟児出生率
(OR 2.2; P = 0.002)

妊娠高血圧腎症
(OR 2.1; P = 0.04)

との有意な相関が認められました。


SGAと、妊娠高血圧腎症の発症リスクは、

ホモシステインが高く、葉酸低値の妊婦で顕著でした。


なお、
ビタミンB12との相関は見出されませんでした。


以上のデータから、

妊娠初期の時点で、

高ホモシステイン血症や葉酸低値は、

低出生体重児、未熟児出生、妊娠高血圧腎症などのリスクとなることが示唆されます。





日本では神経管閉鎖障害が増加中


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妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


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母体のホモシステインが高いと児の出生体重が小さくなる [2019年02月02日(土)]
母親の血中ホモシステイン値が高いと、不育症、妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)、早産、低出生体重児、産後うつ病などのリスクが高くなります。


日本では、10%が低出生体重児です。

先進国では、日本だけであり、大きな課題となっています。

大きな要因は、母体の低栄養やダイエットによるやせすぎ妊婦の増加と考えられています。

母体のホモシステインの血中濃度が高いと、低出生体重児のリスクが高くなることもわかっています。

例えば、
スペインから報告された研究では、母体(妊娠8週)での血中ホモシステイン高値と、低出生体重児のリスクとの相関が示されました。
(Clin Chem. 2004 Aug;50(8):1406-12.)


具体的には、
葉酸サプリメントを妊娠中期と妊娠後期にとった妊婦39名を含む
93名の母子を対象に、

ホモシステインの血中濃度が、

受胎前(プレコンセプション)、

妊娠8週、20週、32週、出産期、および臍帯血で測定され、

出生時体重も調べられました。


解析の結果、

総ホモシステイン値の血中濃度は、

妊娠32週から、出産期にかけて上昇しました。


総ホモシステイン値は、

プレコンセプションと、出産期は同程度であり、

プレコンセプションでの全被験者の平均値は、

葉酸サプリメントの非投与群では、
8.53 μmol/L; 95% CI 8.00&#8211;9.06 μmol/L;

中央値は
8.21 μmol/L; range, 4.30&#8211;22.35 μmol/L

でした。

(非投与群での出産期の平均値は、
8.56 μmol/L; 95% CI, 7.74&#8211;9.41 μmol/L;
中央値は, 8.43 μmol/L; range, 4.21&#8211;18.32 μmol/L)


葉酸サプリメント投与群では、

プレコンセプションの時点で有意に低値でした。
(出産期の平均値 6.58 μmol/L; 95% CI, 5.85&#8211;7.31 μmol/L; 中央値, 6.31 μmol/L; range, 1.42&#8211;10.99 μmol/L)


臍帯血の総ホモシステイン値は、

サプリメントの非投与群でも、

(mean, 6.75 μmol/L; 95% CI, 5.95&#8211;7.55 μmol/L; median, 6.18 μmol/L; range, 3.28&#8211;14.05 μmol/L)

投与群でも、
(mean, 5.40 μmol/L; 95% CI, 4.72&#8211;6.09 μmol/L; median, 5.19 μmol/L; range, 2.19&#8211;12.35 μmol/L)

母体より低値でした。


葉酸サプリメント非投与群では、
7.98 (1.05) micromol/L

サプリメント投与群では、
6.26 (1.07) micromol/L

でした。
(それぞれ有意に上昇P <0.0001 for both)


胎児の総ホモシステイン値は、

母体に比べて、低値であり、

サプリメント非投与群では、
6.39 (1.06) micromol/L (P <0.0001),


サプリメント投与群では、
5.18 (1.06) micromol/L
(P <0.05)
でした。


母体の総ホモシステイン値は、

プレコンセプションから、
妊娠期間にかけて、相関がみられました。
(8 weeks, r = 0.708; 20 weeks, r = 0.637; 32 weeks, r = 0.537; labor, r = 0.502; P <0.0001 for all time points)

胎児の総ホモシステイン値とも相関がみられています。
[preconception, r = 0.255 (P <0.05); 8 weeks, r = 0.321 (P <0.01); 20 weeks, r = 0.469; 32 weeks, r = 0.550; labor, r = 0.624 (P <0.0001)]


妊娠8週間の時点で、
母体の総ホモシステイン値の3分位で、

最高群は、
最低群に比べて、

新生児の体重が、3分位で最低群(<3120 g)になるリスクが、

3.26倍
[odds ratio, 3.26 (95% CI 1.05-10.13); P <0.05]


出産時の時点での母体の総ホモシステイン値の3分位での最高群は、

最低群に比べて、

新生児の体重の最低群のリスクが
3.65倍
[3.65 (1.15-11.56); P <0.05]

でした。


母体の総ホモシステイン値の3分位で最高群(10.49 (9.64&#8211;11.34)μmol/L)であった新生児(28人、平均体重3055g)は、

最低群や中位群(6.20 (5.80&#8211;6.60))の新生児(56名平均体重3381g)に比べて、

227.98 g、有意に体重が少ないという相関が見出されました。
(P = 0.014).


なお、

葉酸サプリメントを摂取していた群では、

非摂取群に比べて、

母体も新生児も、総ホモシステイン値が低い値でした。

以上のデータから、

母体および新生児の総ホモシステイン値は妊娠期間を通じて、相関すること、

ホモシステイン値が高値の母親からの新生児は、低出生体重児であるリスクが高いことが示唆されます。





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葉酸+マルチビタミンが胎盤早期剥離を予防する [2019年02月01日(金)]
胎盤は、妊娠中に母体から胎児に栄養や酸素を送るための臓器です。

常位胎盤早期剥離とは、正常な位置に付着している(常位)胎盤が、分娩終了よりも早い時期(早期)に剥がれてしまう(剥離)病気です。

妊娠中に機能するべき胎盤が、胎児がお腹のなかにいる間に子宮から剥がれてしまうと、母体から胎児への酸素供給が閉ざされて、胎児の状態が急激に悪くなってしまいます。


高ホモシステイン血症が、常位胎盤早期剥離のリスクを高めることが報告されています。

葉酸は、高ホモシステイン血症を改善することから、常位胎盤早期剥離を予防すると考えられます。

疫学研究の専門ジャーナルに、葉酸及びマルチビタミンサプリメントによる常位胎盤早期剥離への作用を検証した研究が、ノルウェーのグループ(University of Bergen)から報告されていました。
(Am J Epidemiol. 2008 Apr 1;167(7):867-74.)


具体的には、

ノルウェーの出生登録にて、
1999年〜2004年にかけての280,127例の出生について、

葉酸及びマルチビタミンサプリメントの摂取と、常位胎盤早期剥離リスクとの関連が検証されました。

常位胎盤早期剥離は、全体の0.38%に見出されました。


常位胎盤早期剥離の各群での罹患者数は、

葉酸サプリメント摂取群(2.7万人)では87人、

マルチビタミンサプリメント摂取群(4.7万人)では157人、

葉酸+マルチビタミンサプリメント摂取群(4.9万人)では145人、

サプリメントの非摂取群(15.5万人)では681人でした。


解析の結果、

母親の年齢や喫煙、妊娠糖尿病、高血圧などの交絡因子で補正後、

葉酸あるいはマルチビタミンサプリメントの利用(妊娠前から、あるいは妊娠中)は、

常位胎盤早期剥離では36.4%、

常位胎盤早期剥離ではない群では44.4%の利用率でした。」

非利用者に比べて、

葉酸及びマルチビタミンサプリメントの利用者は、

常位胎盤早期剥離のリスクが26%低下していました。
(adjusted OR = 0.74, 95% CI: 0.65, 0.84)


サプリメントの非投与群に比べて、

葉酸単独のサプリメントを摂った妊婦では、
常位胎盤早期剥離のリスクが19%低減、
(OR; 0.81, 95%CI: 0.68, 0.98)

マルチビタミンサプリメントの利用者では、
18%のリスク低減
(OR;0.72 (95% CI: 0.57, 0.91)

でした。


葉酸サプリメントおよびマルチビタミンサプリメントの両方を摂っていた群では、

32%のリスク低減が見出されました。
(adjusted odds ratio = 0.68, 95% confidence interval: 0.56, 0.83)


以上のデータから、

妊娠前および妊娠中からの
葉酸及びマルチビタミンサプリメントの摂取による常位胎盤早期剥離リスク低減作用が示唆されます。


葉酸サプリメントは、妊娠前から、妊娠期間を通じた摂取により、

先天奇形である神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)のリスク低減、先天性心疾患の発生リスク低減、

流産や死産のリスク低減、

早産や低出生体重児のリスク低減、

産後うつ病リスクの低減

など多彩な作用があります。

したがって、妊娠の可能性のある女性は、妊娠前から、高品質で適正な価格の葉酸サプリメントを摂ることが必須です。



日本では神経管閉鎖障害が増加中


DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

【株式会社ディーエイチシー】
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DHC葉酸サプリメントは、マーケットシェア第1位であり、
一ヶ月30日分は、258円です。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)





妊娠を考える女性では、胎児の神経管閉鎖障害リスクを減らすために、合成の葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


葉酸サプリメントは、
妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
(葉酸サプリメントを1日400マイクログラム)

(日本では母子手帳に葉酸サプリメントの必要性が記載されていますが、そのタイミングでは本来の意図からは遅すぎます。)


エコチル調査に関しては、次の報告があります。

日本での神経管閉鎖障害(二分脊椎症など)の発症率:エコチル調査

葉酸サプリメントを適切に摂取している妊婦はわずか8%!@エコチル調査アップデート






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


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posted at 23:56 | この記事のURL
葉酸代謝関連遺伝子の変異による高ホモシステイン血症が習慣流産と関連する [2019年01月30日(水)]
昨日に続いて、不育症と葉酸低値/高ホモシステイン血症の関連を示した論文を読んでみました。


高ホモシステイン血症や血中葉酸低値が、
不育症(recurrent pregnancy loss)/習慣性流産、反復流産のリスクであると報告されています。

不育症の対策としての葉酸の有用性


栄養学の専門ジャーナルに、習慣流産と、MTHFR遺伝子C677T変異との関連を示した臨床研究が、オランダのグループ(University Hospital Nijmegen St Radboud)から報告されていました。
(J Nutr. 1998 Aug;128(8):1336-41.)



今回の研究では、

原因不明の習慣流産の既往を有する女性49名を対象に、

2カ月間の葉酸サプリメント(500&#13197;/日)摂取による血中ホモシステイン値と、葉酸値への作用が検証されました。

MTHFRのC677Tの有無による層別解析が行われています。


解析の結果、

2カ月間の葉酸サプリメント投与によって、

投与前に比べて、

空腹時の血中総ホモシステイン値は、

27%減少し (P < 0.001)、


随時と空腹時の差は、

14%減少しました。
(P < 0.05)

また、

血中および赤血球中の葉酸値は、

それぞれ、

275%と70%、増加しました。
(P < 0.01)


層別解析では、

ホモシステインの低下作用は、

投与前のホモシステイン値が高値であった女性の群で、より顕著でした。


また、
MTHFR遺伝子C677Tの多型によって、葉酸サプリメントへの反応の違いが見出されました。
(内訳;TT型8名、T/C型23名、CC型の野生型18名)

2カ月間の葉酸サプリメント投与によって、

(高ホモシステイン血症を生じやすい遺伝子の)TT型では、

空腹時の総ホモシステイン値が41%、有意に減少し、
(-41%; P < 0.01)

血中葉酸値は有意に上昇しました。
(+26 nmol/L; P < 0.05)


以上のデータから、

習慣流産の既往を有する女性において、

1日あたり500&#13197;の葉酸サプリメントの2カ月間の投与により、

血中ホモシステイン値の有意な低下がみられること、

また、
この低下作用は、

投与前のホモシステイン値が高値である被験者や、

MTHFR遺伝子C677TのTT多型を有する被験者において、顕著でした。


昨日のブログでは、

1997年にランセット誌に報告された研究で、

母親が、MTHFRのC677T遺伝子多型を有すると、

高ホモシステイン血症となり、

初期の不育症(習慣流産、recurrent early pregnancy loss,REPL)のリスクが増加する

というデータを紹介しました。


高ホモシステイン血症や血中葉酸低値は、

胎児の先天奇形(神経管閉鎖障害や先天性心疾患)だけではなく、不育症(流産)、早産、低出生体重児、産後うつ病などと関連します。


したがって、

葉酸サプリメントは、妊娠前から、妊娠期間を通じた摂取により、

先天奇形である神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)のリスク低減、先天性心疾患の発生リスク低減、

流産や死産のリスク低減、

早産や低出生体重児のリスク低減、

産後うつ病リスクの低減

など多彩な作用があります。

したがって、妊娠の可能性のある女性は、妊娠前から、高品質で適正な価格の葉酸サプリメントを摂ることが必須です。



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また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


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妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
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習慣性流産が葉酸代謝関連遺伝子変異と相関する [2019年01月29日(火)]
高ホモシステイン血症や血中葉酸低値が、

不育症(recurrent pregnancy loss)/習慣性流産、反復流産のリスクであると報告されています。

不育症の対策としての葉酸の有用性



例えば、1997年にランセット誌に報告された研究では、

母親が、MTHFRのC677T遺伝子多型を有すると、

高ホモシステイン血症となり、

初期の不育症(習慣流産、recurrent early pregnancy loss,REPL)のリスクが増加することが示されました。



なお、

流産とは

妊娠したにもかかわらず、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことを流産と言います。定義としては、妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」といいます。


医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産になります。

また、妊娠した女性の約40%が流産しているとの報告もあり、多くの女性が経験する疾患です。
妊娠12週未満の早い時期での流産が8割以上でありほとんどを占めます。


原因は?

早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。
つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。
この場合、母親の妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することはないといえます。


反復流産

流産の繰り返しが2回の場合を「反復流産」と呼びます。頻度は2〜5%と言われています。
習慣流産

流産を3回以上繰り返した場合を特に「習慣流産」と言います。流産は上記のように多くの妊娠で見られ、誰にでもおこる病態です。しかし、3回以上繰り返す場合は1%程度の頻度であり、両親に何らかの疾患が隠れていることもあります。原因がわからない場合もあります。



葉酸サプリメントは、不育症に対しても、ベーシックサプリメントとして推奨できます。

なお、
不育症とは、妊娠はするものの、流産・早産を繰り返したり、死産となったりする状態を指します。

習慣流産(3回以上の連続した流産)や反復流産(2回続けての流産)、子宮内胎児死亡(1回以上の妊娠10週以降の死産)などがあります。


葉酸サプリメントは、妊娠前から、妊娠期間を通じた摂取により、

先天奇形である神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)のリスク低減、先天性心疾患の発生リスク低減、

流産や死産のリスク低減、

早産や低出生体重児のリスク低減、

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また、食事由来の葉酸は不安定であり、吸収率が50%と低いので、合成の葉酸サプリメントの摂取が、厚生労働省により推奨されています。


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妊娠の4週間前から妊娠12週までの摂取が薦められていますので、
妊娠がわかってからではなく、妊娠を考えている女性はすべて摂取、となります。
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日本人の15%は神経管閉鎖障害の発症リスクが2倍 [2019年01月28日(月)]
神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)は、先天奇形の1種です。

神経管閉鎖障害リスク低減のために、妊娠1カ月以上前からの葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。

日本では、対策が十分ではなく、先進国の中で唯一、神経管閉鎖障害が過去30年間増加しています。


神経管閉鎖障害に関連して、多くの遺伝子多型が報告されています。

それらの中では特に、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)遺伝子多型のC677Tやメチオニン合成酵素還元酵素(MTRR)多型のA66Gが知られています。


公衆衛生学の専門ジャーナルに、メチレンテトラヒドロ葉酸還元酵素(MTHFR)遺伝子多型のC677Tと、神経管閉鎖障害リスクとの関連を検証したレビューが、米国のグループ(米国CDC)から報告されていました。
(Am J Epidemiol. 2000 May 1;151(9):862-77.)


MTHFR遺伝子は、ヒト1番染色体(1p36.3)にあり、

C677Tアレル (熱不安定性を生じるアレル)とA1298C アレルの2つが代表です。


それぞれのアレル頻度には、人種差があり、

C677Tのホモ接合体の割合は、

アフリカ系米国人/黒人では1%未満、

イタリア系や米国ヒスパニック系では20%以上です。

(これに対して、日本人では、15.6%という報告があります。)



C677Tホモ接合体と、神経管閉鎖障害リスクとの解析の結果、

C677Tホモ接合体の幼児では、1.8倍に上昇することが分かりました。
(OR = 1.8; 95%CI: 1.4, 2.2)

また、
母親がC677Tホモ接合体の変異を有する場合、

リスクが2.0倍に上昇しました。
(OR = 2.0; 95% CI: 1.5, 2.8)


さらに、
C677Tアレルと、A 1298Cアレルの組み合わせでも、神経管閉鎖障害リスクの上昇との相関が見出されました。


なお、

C677T を有している場合でも、

血中葉酸値やビタミン類の摂取といった栄養状態が、二分脊椎症のリスクに影響することが示されています。


その他、
C677T変異と、口唇口蓋裂、ダウン症候群、胎児抗痙攣剤症候群との関連も示唆されています。






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合成葉酸100マイクログラムあたり血中葉酸値が11.6%上昇する:メタ解析 [2019年01月10日(木)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、合成葉酸の摂取と、血中葉酸値との関係を示したメタ解析が、米国CDCのグループから報告されていました。
(Nutrients. 2019 Jan 2;11(1).)


ビタミンBの1種の葉酸は、神経管閉鎖障害リスク低減のために、
妊娠1ヵ月以上前からのサプリメントでの摂取が必要です。


神経管閉鎖障害の予防のために、生殖年齢の女性では、赤血球中の葉酸の至適な濃度は、

906 nmol/Lとされています。

米国では、1998年に葉酸の穀類への強制添加が開始され、神経管閉鎖障害の発症は著減しています。
(日本では過去30年間、増加中。)

今回の系統的レビュー/メタ解析では、
葉酸(folic acid)の摂取と、血中葉酸値との間の用量依存性が検証されました。


具体的には、

14,002報から533報が全文レビューの対象となり、

108報が解析の対象となりました。

解析の結果、

1日あたり375&#8315;570 &#181;gの葉酸の投与によって、

投与前に比べて、

赤血球中の葉酸値は、
1.78倍に増加しました。
(95%CI: 1.66, 1.93)

また、
葉酸摂取開始から定常状態に達するには、36週間(中央値)要しました。

回帰分析の結果、

合成葉酸(folic acid)100&#13197;あたり血中葉酸値が11.6%上昇する、という相関が見出されたということです。
(95% CI: 8.4, 14.9)


米国では、穀類への強制添加が行われており、一般に、定常状態にあると考えられます。

ただし、個人の体質や食生活の違いによる個人差も考えられますので、

米国では、モニタリングの際に有用なデータと考えられます。

一方、日本では、葉酸の有用性が認知されていないので、
葉酸不足に伴う様々な産婦人科疾患から、シニアの認知症まで増え続けています。




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妊娠中の葉酸サプリメント摂取が、産後うつ病を予防する [2019年01月02日(水)]
葉酸サプリメントの有用性の一つに、産後うつ病のリスク低減に関する報告があります。


産後うつに限らず、うつ病患者では、葉酸低値や高ホモシステイン血症が認められることが知られており、
血中ホモシステインが高値であると、うつ病のリスクになると考えられます。

葉酸は、ホモシステインをメチオニンに代謝することで、高ホモシステイン血症を改善することから、

妊娠期間を通じて、葉酸サプリメントを摂取することは、

産後うつの予防/リスク低減に有用と考えられます。


妊娠期間中の葉酸サプリメントの投与によって、産後うつ病リスクが低減したという研究が、イギリスのグループ(University of Bristol)から報告されていました。
(Eur J Clin Nutr. 2012 Jan;66(1):97-103.)


具体的には、

前向きコホート研究として、妊婦6,809名を対象に、

妊娠期間中の葉酸サプリメントの摂取と、異なる期間でのうつ病のリスクとの関連がしらべられました。

うつ病には、エジンバラ産後うつ病自己評価票が用いられました。

また、葉酸代謝関連遺伝子であるMTHFR(メチレンテトラヒドロ葉酸還元型酵素)のC677T多型も調べられました。


解析の結果、

葉酸サプリメントの摂取と、

妊娠中のうつ病あるいは妊娠8ヶ月までのうつ病リスクとの間には特に強い相関を示すエビデンスは見出されませんでした。

しかし、
産後21ヵ月でのうつ病に対して、妊娠中の葉酸サプリメントの摂取による予防効果が見出されました。
また、この効果は、MTHFR C677T多型でTT型の被験者でより顕著でした。


TT型の被験者において、
産後8カ月から21ヵ月にかけて、
うつ病スコアの変化は、
サプリメントの非摂取群では0.66 (95% CI=0.31-1.01) と悪化したのに対して、

妊娠18週の時点で、サプリメントを摂取していた群では-1.02 (95% CI=-2.22-0.18)と改善が見出されました。
(P=0.01).


以上のデータから、

妊娠中の葉酸サプリメントによる産後うつ病リスク低減作用は、

葉酸代謝関連遺伝子に変異がある妊婦において特に顕著であることが示唆されます。

なお、葉酸は、イギリスや米国では、葉酸は穀類に強化されているので、追加的に葉酸サプリメントを摂ることによる有用性は検出されにくくなっています。





欧米やオセアニアなど世界80カ国以上では、葉酸は穀類に強制添加されており、ある程度、普段の食品(シリアルやコメなど)から摂取されていることから、

それらに追加して、葉酸サプリメントを摂取しても、その有用性の検出は容易ではないと思われます。

これに対して、日本や中国では、葉酸が添加されておらず、

葉酸サプリメントの摂取による有用性が得られやすいと考えられます。


例えば、中国から次の報告があります。

妊娠時の葉酸サプリメント摂取が産後うつ病リスクを減らす



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posted at 23:53 | この記事のURL
葉酸が低いと自然流産リスクが高い [2019年01月01日(火)]
新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

私の個人的なお勉強のメモなので、退屈なブログで申し訳ありません。。。


さて、本日の私的なお勉強日記です。

昨日に続いて、女性の健康と葉酸の関係についての論文を読んでいました。


妊娠したにもかかわらず、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことを流産と言います。

定義としては、妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」といいます。


医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産になります。

また、妊娠した女性の約40%が流産しているとの報告もあり、多くの女性が経験する疾患です。

妊娠12週未満の早い時期での流産が8割以上でありほとんどを占めます。


ビタミンBの1種の葉酸は、神経管閉鎖障害リスク低減のために、
妊娠1ヵ月以上前からの摂取が必要です。


アメリカ医師ジャーナル(JAMA)に、葉酸が低いと、自然流産リスクが高いという研究が、スウェーデンのグループ(Karolinska Institutet)から報告されていました。
(JAMA. 2002 Oct 16;288(15):1867-73.)



具体的には、
症例対照研究として、

スウェーデンのウプサラ郡において、

1996年1月から1998年12月までの間に、

妊娠6週から12週にかけての
自然流産468例、対照921例を対象に、

自然流産(spontaneous abortion)と、母体の血漿中の葉酸値との関連が調べられました。


解析の結果、

血中葉酸値が、2.20〜3.95 ng/mL (5.0 〜8.9 nmol/L)の群に比べて、

葉酸値が低い群(2.19 ng/mL [< or =4.9 nmol/L]以下の群)では、


自然流産リスクが47%高いという有意な相関が見出されました。
(OR, 1.47; 95% CI, 1.01-2.14)


一方、

葉酸値が高い群(3.96-6.16 ng/mL [9.0-13.9 nmol/L] および6.17 ng/mL以上 [14.0 nmol/L以上]) では、

自然流産リスクは、それぞれ16%低下傾向(有意差なし)および26%低下傾向でした。
(OR, 0.84; 95% CI, 0.59-1.20; およびOR, 0.74; 95% CI, 0.47-1.16)

 
胎児核型の異常があるときに、

葉酸の低値は、有意なリスク上昇を示します。
(OR, 1.95; 95% CI, 1.09-3.48)

一方、
胎児の核型が正常であるときや
(OR, 1.11; 95% CI, 0.55-2.24)

不明なときには、自然流産リスクとの間に、有意な相関は見出されませんでした。
(OR, 1.45; 95% CI, 0.90-2.33).

以上のデータから、

母体の葉酸が低値であると、

妊娠初期の自然流産リスクが高いという相関が示唆されます。



血中葉酸の低値と、自然流産リスクとの間に関係があることから、

葉酸サプリメント投与による有用性が推定されます。


したがって、葉酸サプリメントは、不育症に対しても、ベーシックサプリメントとして推奨できます。

なお、
不育症とは、妊娠はするものの、流産・早産を繰り返したり、死産となったりする状態を指します。

習慣流産(3回以上の連続した流産)や反復流産(2回続けての流産)、子宮内胎児死亡(1回以上の妊娠10週以降の死産)などがあります。

葉酸サプリメントは、妊娠前から、妊娠期間を通じた摂取により、

先天奇形である神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)のリスク低減、先天性心疾患の発生リスク低減、

流産や死産のリスク低減、

早産や低出生体重児のリスク低減、

産後うつ病リスクの低減

など多彩な作用があります。

したがって、妊娠の可能性のある女性は、妊娠前から、高品質で適正な価格の葉酸サプリメントを摂ることが必須です。



日本では神経管閉鎖障害が増加中


DHCは、
健やか親子21(第2次)の応援メンバーとして参画し、

葉酸サプリメントの啓発と頒布を行っています。

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健やかな妊娠と出産のために、 葉酸サプリメントの啓発に取り組んでいます




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posted at 23:54 | この記事のURL
不育症の対策としての葉酸の有用性 [2018年12月31日(月)]
今日は大晦日。
今年最後のお勉強日記です。


産婦人科学の専門ジャーナルに、高ホモシステイン血症や血中葉酸低値が、反復流産のリスクであるという研究が、オランダのグループ(University Hospital Nijmegen St. Radboud)から報告されていました。
(Obstet Gynecol. 2000 Apr;95(4):519-24.)


妊娠したにもかかわらず、妊娠の早い時期に赤ちゃんが亡くなってしまうことを流産と言います。

定義としては、妊娠22週(赤ちゃんがお母さんのお腹の外では生きていけない週数)より前に妊娠が終わることをすべて「流産」といいます。


医療機関で確認された妊娠の15%前後が流産になります。

また、妊娠した女性の約40%が流産しているとの報告もあり、多くの女性が経験する疾患です。

妊娠12週未満の早い時期での流産が8割以上でありほとんどを占めます。


早期に起こった流産の原因で最も多いのが赤ちゃん自体の染色体等の異常です。

つまり、受精の瞬間に「流産の運命」が決まることがほとんどです。

この場合、母親の妊娠初期の仕事や運動などが原因で流産することはないといえます。

流産の繰り返しが2回の場合を「反復流産」と呼びます。頻度は2〜5%と言われています。

流産を3回以上繰り返した場合を特に「習慣流産」と言います。

流産は多くの妊娠で見られ、誰にでもおこる病態です。

しかし、3回以上繰り返す場合は1%程度の頻度であり、両親に何らかの疾患が隠れていることもあります。原因がわからない場合もあります。


さて、

今回の研究では、

妊娠初期の反復流産のリスクと、

血漿ホモシステイン値および血清葉酸値との関連が検証されました。


具体的には、

症例対照研究として、

2回以上の妊娠初期の自然流産の女性123名と、

健常対照群104名の2群について、


血中ホモシステイン値(空腹時と食後)、

葉酸値(血清中および赤血球中)、

ピリドキサール-5'-リン酸(ビタミンB6活性型)、

コバラミン値が測定されています。



解析の結果、

反復流産の女性では、

対照群に比べて、

血中葉酸値が有意に低値でした。

また、

ホモシステイン値の高値については、

空腹時の値が18.3 micromol/L以上の場合、

および

食後が61.5 micromol/L以上の場合、

妊娠初期の反復流産のリスクとなっていました。

(反復流産のORs, 95% CIは、 3.6 (1.2, 12.7) それぞれ 2.7 (0.9, 8.8)
primary abortersでは 6.4 (1.9, 24.3) と4.3 (1. 2, 17.3)

3回以上の流産では、
4.2 (1.3, 15.4) と3.4 (1.0, 12. 8)でした。)


血清葉酸値については、

8.4 nmol/L未満の群が高リスクであり、

ORは、それぞれ、
2.1 (0.9, 4.8), 2.7 (1.0, 7.8), 3.2 (1.3, 8.1)
でした。

さらに、

血中葉酸値と、反復流産リスクとの間には有意な用量依存性が見出されており、

血中葉酸値が高いと、反復流産のリスク低減/予防効果が考えられました。


以上のデータから、

高ホモシステイン血症および血中葉酸低値が、反復流産のリスクとなることが示唆されます。

血中葉酸値との間に用量依存性があることから、

葉酸サプリメント投与による有用性が推定されます。


したがって、葉酸サプリメントは、不育症に対しても、ベーシックサプリメントとして推奨できます。

なお、
不育症とは、妊娠はするものの、流産・早産を繰り返したり、死産となったりする状態を指します。

習慣流産(3回以上の連続した流産)や反復流産(2回続けての流産)、子宮内胎児死亡(1回以上の妊娠10週以降の死産)などがあります。

葉酸サプリメントは、妊娠前から、妊娠期間を通じた摂取により、

先天奇形である神経管閉鎖障害(無脳症や二分脊椎症など)のリスク低減、先天性心疾患の発生リスク低減、

流産や死産のリスク低減、

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posted at 23:56 | この記事のURL
母親の葉酸サプリメントの摂取によって児の先天性心疾患が著減:メタ解析 [2018年12月30日(日)]
循環器学の専門ジャーナルに、母親の葉酸サプリメントの摂取と、児の先天性心疾患リスクとの関係を検証したメタ解析が、中国のグループから報告されていました。
(Int Heart J. 2016 Dec 2;57(6):725-728)


先天性心疾患は、新生児死亡原因の6%を占めており、

特に先天性の致死的な因子の46%を占めています。

葉酸は、
個体の発生や胎児の成長に欠かせないビタミンであり、

ホモシステインの代謝にも関わります。

葉酸欠乏や不足が、高ホモシステイン血症となり、
先天奇形の原因となります。

葉酸代謝関連遺伝子変異の中で、MTHFR 677C→T多型は、葉酸欠乏や不足と同じ病態となります。

そこで、
今回のメタ解析では、

母親の葉酸サプリメントの摂取と、先天性心疾患発症との関連について、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Cochrane library, EMBASE, CNKI, WanFang)

2015年9月までに収載された論文が検索され、

20報が解析の対象となりました。

これらの20報は、
2006年から2015年の間に発表されており、

9報が英文論文、11報が中国語の論文でした。

対象となった地域は中国、アメリカ、オランダです。

まず、
全体の解析の結果、

母親の葉酸サプリメントの摂取により、先天性心疾患リスクが40%、有意に減少したということです。
(OR = 0.60, 95% CI: 0.49-0.71)

論文の質などには異質性が認められたため、サブ解析が行われました。

まず、中国、アメリカ、欧州の地域別のサブ解析では、

母親の葉酸サプリメントの摂取による小児の先天性心疾患リスクは、

アメリカでは、8%の低下傾向、

中国では、56%の有意な減少、
(OR = 0.44, 95% CI: 0.33-0.56)

欧州では17%の有意な減少
(OR = 0.83, 95% CI: 0.75-0.91)

という結果でした。

以上のデータから、

葉酸サプリメントの摂取による先天性心疾患の発生リスク減少効果が示唆されます。

論文の考察では、特に欧州と中国でのリスク低減が考えられる、とされています。


なお、
地域別の解析では、アメリカにおいて、有意差が検出されていませんが、これは北米では1998年に、アメリカとカナダで、穀類への葉酸強化策が義務化され、大きく改善したため、
さらに、
追加で、葉酸サプリメントを摂取しても、その効果を検出するのは容易ではないと思われます。(葉酸が効果がないわけではありません。)




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合成葉酸強化により先天性心疾患が減少@カナダ [2018年12月29日(土)]
循環器学の専門ジャーナルに、カナダにおける合成葉酸強化策により、先天性心疾患の減少効果を示した疫学研究が、カナダ・McGill Universityのグループから報告されていました。
(Circulation. 2016 Aug 30;134(9):647-55.)


葉酸は、個体の発生や胎児の成長初期に必須のビタミンです。

葉酸は、核酸(DNAやRNA)の核酸の合成から、エピジェネティックな変化でのDNAメチル化に関係します(葉酸はメチル基の供与体)ので、妊娠初期に需要が高まります。


葉酸不足や葉酸代謝関連遺伝子変異により、葉酸が相対的に不足する状態になると、
神経管閉鎖障害、先天性心疾患、早産、流産、死産、低出生体重児のリスクを高めます。

そのため、アメリカやカナダでは、1998年から、穀類に合成葉酸(folic acid)の強化策を実施しています。


その結果、神経管閉鎖障害の減少、脳卒中の減少、認知症の減少などの成果が得られています。


さて、

今回の研究では、カナダにおける先天性心疾患の発症率の推移が検証されました。

具体的には、

1990年から2011年までの間にカナダ(ケベックとマニトバ州以外)において、20週以上のすべての出生と死産(妊娠後期での中絶を含む)を対象にしたコホート研究として、

5&#8201;901&#8201;701例が調べられました。

先天性心疾患は、72&#8201;591例が出生時あるいは乳幼児期に診断されました。

1998年の葉酸強化策の前後において、

先天性心疾患の罹患率や各疾患の推移が調べられています。


22年間の暦年に関して、14か所の地域で解析が行われ、

葉酸強化による先天性心疾患の罹患率への影響が、66&#8201;980例の先天性心疾患を対象に、ポアソン回帰分析を用いて検証されました。


解析の結果、

まず、

先天性心疾患の発症率は、全体で、1,000出生あたり12.3例でした。

ほとんどの先天性心疾患は、1990年から2011年にかけて減少していました。

ただし、ASD(心房中隔欠損症)は増加しています。


葉酸強化策は、

円錐動脈幹欠損症の27%の有意な減少、
(adjusted rate ratio [aRR], 0.73, 95% CI, 0.62-0.85)

大動脈縮窄症の23%の有意な減少、
(aRR, 0.77; 95% CI, 0.61-0.96)

心室中隔欠損症の15%の有意な減少、
(aRR, 0.85; 95% CI, 0.75-0.96)

心房中隔欠損症の18%の有意な減少、
(aRR, 0.82; 95% CI, 0.69-0.95)

と有意な相関が見出されたということです。

なお、重症のnonconotruncal heart defects
(aRR, 0.81; 95% CI, 0.65-1.03)

その他の循環器系の異常
(aRR, 0.98; 95% CI, 0.89-1.11).

では有意な相関は検出されませんでした。


以上のデータから、

カナダにおける穀類への合成葉酸強化策は、

先天性心疾患の発症率を有意に減少させたと考えられます。





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