紅景天(こうけいてん)の作用メカニズムに関する基礎研究が、スイスのグループから報告されていました。
(Pl Med 74:2008, pp989, PA202)
紅景天(学名
Rhodiola rosea、ロディオラ)は、精神的・身体的な機能の維持に働き、抗疲労作用・抗ストレス作用を示す生薬として用いられてきました。
今回の研究は、紅景天による精神的作用のメカニズムを解析する目的で行われ、各種の神経伝達物質の代謝への働きが解析されています。
その結果、アセチルコリンエステラーゼ阻害活性およびMAO阻害活性が認められたということです。
また、9種類の成分が同定されました。
紅景天は、アダプトゲンとして作用する生薬ですので、複雑な作用メカニズムの存在が考えられます。
今後の研究の進展が期待される分野です。