サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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赤ワインの摂取と女性の性の健康の関係 [2009年08月31日(月)]
赤ワインの摂取と女性の性の健康の関係を検討した調査研究が,イタリアのフィレンツェ大学のグループから報告されていました。
(J Sex Med. 2009 Jul 21. PMID: 19627470)



これまで,適度なワインの摂取と男性の性の健康の関係についての研究は知られていますが,女性の性の健康(Women's Sexual Health)に関するデータは報告されていません。



そこで,今回の研究では,赤ワインの摂取と,健康な女性の性機能との関係が調査されました。



具体的には,18歳から50歳までのイタリア人女性798名(Chianti area, Tuscany在住)を対象に,

(1)毎日適度な(1杯から2杯の)赤ワイン摂取群

(2)飲酒をまったくしない群

(3)2杯を越えて赤ワインを摂取する群・白ワインなど赤ワイン以外のアルコールを摂取する群

の3群に分けてFemale Sexual Function Index (FSFI)を用いた検討が行われています。




解析の結果,

(1)群では,(2)群や(3)群と比べて,FSFIの総スコアの有意な高値(P = 0.001)やdesire およびlubrication domainの有意な高値 (それぞれP = 0.001とP= 0.001)が認められたということです。



なお,sexual arousal, satisfaction, pain, orgasmの各スコアについては,有意差は示されていません。



単変量分析では,年齢とアルコールについて,有意に高いスコアとの相関が認められ,多変量解析では,アルコール消費量がスコアの決定因子としての有意な相関が認められています。




以上のデータから,論文著者らは,赤ワインの適度な摂取と(FSFIスコアで示される)女性の性における良好な健康との間に有意な相関があると論じています。




ただし,調査研究にしてはサンプル数が多くなく,自己申告データに基づく解析であり,基礎研究による作用メカニズムの検証もありません。


(したがって,赤ワインを毎日1,2杯飲めば,Women's Sexual Healthが改善する,という簡単な話にはならないようです。)



因果関係に関する解釈には注意が必要ですが,イタリアならではの研究テーマという印象です。




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日本病院薬剤師会学術大会@長野 [2009年08月30日(日)]
本日,日本病院薬剤師会 関東ブロック第39回学術大会への参加のために,長野に行ってきました。



大会ではDHC協賛のランチョンセミナーが開催され,サプリメント・健康食品の適正使用について,プレゼンをさせていただきました。


多数のセミナーの中で,DHC協賛ランチョンを選んで出席していただいた薬剤師の方々に感謝申し上げます。



また,今回の学会で,展示ブースやランチョンセミナーに関わったスタッフの方々にもお礼申し上げます。





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日本人における若年性認知症の原因は [2009年08月29日(土)]
今月の脳血管疾患の専門ジャーナルに,日本人を対象にした若年性認知症の調査研究が発表されていました。
(Stroke. 2009 Aug;40(8):2709-14.)



今回の研究では,若年性認知症に関して,茨城県の2475医療機関から得られた回答が検討されています。


若年性認知症患者617例が同定され,発症率は10万人当たり42.3例(95% CI, 39.4 to 45.4)と推計されました。


患者の平均年齢は56.9±7.3歳,発症時の年齢は53.4±7.9歳です。



若年性認知症の原因は,

42.5%が脳血管性認知症,

25.6%がアルツハイマー病,

7.1%が頭部外傷,

6.2%がレヴィ小体型認知症/認知症を伴ったパーキンソン病(dementia with Lewy bodies/Parkinson disease with dementia)

2.6%が前頭側頭葉変性症

16.0%がその他

という結果でした。




脳血管性認知症の原因は,

脳出血

脳梗塞

くも膜下出血

で9割を占めています。





以上のデータから,若年性認知症の発症率は西欧諸国と同程度であるものの,日本では脳血管性認知症が多いという特徴が示唆されます。





脳血管疾患に関連して,動脈硬化予防や血管の健康維持に有用性が示されている機能性食品成分として,

DHAEPAなどの魚油





赤ワインポリフェノール

ポリフェノール

などがあります。



また,認知機能に関しては,

イチョウ葉エキス



PS

といった成分が知られています。




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バージンオリーブオイルのダイエット効果 [2009年08月28日(金)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に,バージンオリーブオイルの豊富な地中海食による抗酸化能亢進と体重増加抑制作用を示した臨床研究が,スペインのグループ(University of Navarra)から報告されていました。
(Eur J Clin Nutr. 2009 Aug 26)



地中海沿岸地域の伝統食は,野菜や果物,全粒の穀類,オリーブオイル,魚介類といった食材を豊富に用いることから,健康増進や疾病予防に有効と考えられています。


オリーブオイルは,単価不飽和脂肪酸に分類される油脂であり,心臓病予防作用が疫学研究や基礎研究で示されてきました。


最近の臨床研究によると,単にオリーブオイルというだけではなく,ポリフェノールを豊富に含むバージンオリーブオイルのほうが,動脈硬化予防効果が期待できる,というデータが示されています。




さて,今回の研究では,3年間の地中海食の摂取による血中抗酸化能への影響がランダム化比較試験によって検討されています。


具体的には,187名の被験者を3群に分け,

地中海食+高用量のバージンオリーブオイル

地中海食+高用量のナッツ類

低脂肪の標準食(対照食)

を3年間摂取させ,介入の前後で血中抗酸化能(plasma total antioxidant capacity,TAC)および体組成が測定されました。


その結果,交絡因子で補正後の血中TACは,

対照群;2.01±0.15 mM Trolox

バージンオリーブオイル群;3.51±0.14 mM Trolox

ナッツ群;3.02±0.14 mM Trolox

となり,バージンオリーブオイルを摂取した群における高い抗酸化能が示されています。

(対照群と地中海食群との間に有意差あり。(P<0.001))



さらに,バージンオリーブオイル群では,TAC値が高いと,体重増加が抑制されるという相関が認められたということです。




以上のデータから,論文著者らは,バージンオリーブオイルの豊富な地中海食は血中抗酸化能を高め,体重増加を抑制することで心血管疾患を予防すると考察しています。




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ざくろ種子オイルによる体重増加抑制作用 [2009年08月27日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに,ざくろ種子オイルによる体重増加抑制作用を示した基礎研究が,米国のグループから報告されていました。
(Br J Nutr. 2009;102:54-9.)



機能性食品としてのざくろは,主に果実や果汁が利用されています。

これは,果実に含まれるエラグタンニンなどのファイトケミカル/抗酸化成分の作用が注目されているためです。


一方,ざくろ種子オイルには,ダイエット作用が示されている共役リノール酸(9-cis, 11-trans CLA)が豊富に存在します。


そこで今回の研究では,マウスを用いてざくろ種子オイルによる体組成への影響が検討されています。


具体的には,マウス(n=60)を3群に分け,(1)高脂肪食投与群,(2)高脂肪食+ざくろ種子オイル(61.79 mg POMo/d)併用投与群,(3)対照群に関して比較検討が行われました。

(高脂肪食投与群はエネルギー比で60%が脂肪,対照群は10%です。)


体重や血清脂質,糖代謝などの指標が測定された結果,ざくろ種子オイル投与群では,体重増加の抑制作用が認められ,それに応じて,レプチンやアディポネクチン,インスリン値にも有意な変化が示されています。



なお,体重の増加に応じて(肥満の合併症として),コレステロールや耐糖能,体脂肪量,全身の炎症などは有意に変化しました。



以上のデータから,高脂肪高エネルギー負荷食投与でもざくろ種子オイル(共役リノール酸)の併用によって,体重増加が抑制されることが示唆されます。

ただし,このとき,糖代謝や脂質代謝には顕著な作用が認められないことから,2型糖尿病のリスクなどを減少させるには,ざくろ種子オイルだけではなく,(ざくろ果汁などに含まれる)抗酸化物質の併用が必要と推察されます。




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お茶の摂取で寿命が延長する [2009年08月26日(水)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに,お茶の消費とテロメア長との関係を調べた研究が,香港のグループから発表されていました。
(Br J Nutr. 2009 Aug 12:1-7.)


テロメア (Telomere) は,細胞の染色体の末端部にある構造で,ゲノムDNAの末端に相当します。


テロメアは,細胞分裂とともに短くなり,寿命を決めるといわれています。

(テロメア長は,加齢とともに短くなります。)



テロメア長に影響を及ぼす要因として,酸化障害や炎症に関係する環境やライフスタイルが注目されています。


ただし,食習慣とテロメア長との関係は,まだ限られたデータしか知られていません。



そこで,今回の研究では,65歳以上の中国人2006名(男性976名,女性1030名)を対象に,テロメア長と食習慣との関係が検討されました。


各種の交絡因子を補正後のデータによると,男性において,中国茶の消費がテロメア長と有意に相関していたということです(P = 0.002)。


具体的には,4分位の上位(1日あたり3杯以上,あるいは750ml以上の消費)と,下位(1日あたり0.28杯以下,あるいは70ml以下)とでは,テロメア長に0.46kbの相違が認められています。


これは,約5年間の寿命に相当します。


この作用メカニズムとして,お茶に含まれるカテキンなどの抗酸化作用によって,酸化障害によるテロメア長の短縮が軽減される,ということが推察されます。



一方,女性では脂質との関連が示唆されています。




以上のデータから,論文著者らは,高齢中国人男性における中国茶の摂取は,テロメア長と有意な正相関を示すと考察しています。




なお,これはあくまで相関関係ですので,中国茶の摂取=テロメア長の維持=寿命の延長,ということではありません。


中国茶の摂取とテロメア長について,その因果関係に関してはさらに質の高い検証方法による検討が必要と考えられます。




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乳酸菌による風邪の症状軽減効果 [2009年08月25日(火)]
今月の小児科学の専門ジャーナルに,小児の風邪やインフルエンザに対するプロバイオティクスの効果を示した臨床研究が,米国のグループから報告されていました。
(Pediatrics. 2009 Aug;124(2):e172-9.)



乳酸菌やビフィズス菌などの有用な微生物は,ヒトの消化管内において,腸内細菌叢のバランスを整える働きがあり,免疫賦活作用や抗アレルギー作用が知られています。


このような有益な微生物をプロバイオティクスと総称します。


各種のヨーグルトに含まれる乳酸菌ビフィズス菌の他,ケフィアといった食品が該当します。





さて,今回の研究では,冬季に健康な小児がプロバイオティクスを摂取することで,風邪やインフルエンザの症状に対する効果が得られるのかどうか,検討されています。


具体的には,3歳から5歳の小児326名を対象に,偽薬投与群(n=104),ラクトバシラス・アシドフィルス菌(乳酸菌の1種Lactobacillus acidophilus NCFM)投与群(n=110),ラクトバシラスNCFMとビフィドバクテリウム(Bifidobacterium animalis)の併用群(n=112)の3群に分けて,1日2回,6ヶ月間の投与が行われました。
(ランダム化偽薬対照二重盲検法)



試験の結果,偽薬群に比べて,乳酸菌投与群(単独投与あるいは併用投与)群では,

発熱の発生が53.0% (P = .0085)あるいは72.7% (P = .0009)減少,

咳嗽の発生が41.4% (P = .027) あるいは62.1% (P = .005)減少,

鼻漏(鼻水)の発生が28.2% (P = .68) あるいは58.8% (P = .03)減少

というデータが得られています。


また,発熱,咳嗽,鼻漏の持続期間は,偽薬群に比べて,乳酸菌投与群では,それぞれ有意に低下しています。


さらに,偽薬群に比べて,乳酸菌投与群では病欠の日数が有意に少なかった,というデータも示されました。



以上のデータから,冬季における小児の乳酸菌摂取は,風邪やインフルエンザに伴う諸症状を軽減することが示唆されます。




乳酸菌やビフィズス菌,ケフィアなどのプロバイオティクスは,ベースサプリメントとして広い年代の方に推奨できる機能性食品成分と考えられます。



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オリーブオイルがルテインの吸収を促進 [2009年08月24日(月)]
今月の脂質研究の専門ジャーナル(電子版)に,オリーブオイルによるルテイン吸収促進作用を示した基礎研究が報告されていました。
(Lipids. 2009 Aug 14. PMID: 19685091)



ルテインはカロテノイド系ファイトケミカルの1種で,目の健康維持に対する働きが注目されています。


たとえば,疫学研究では,ルテインの摂取が多いと加齢性網膜変性症の発症が少ないことが示されています。



今回の研究では,ラットを用いて,ルテインのバイオアベイラビリティ(生物学的利用能)が検討されました。


具体的には,ルテイン(フェヌグリークリーフ)含有食材が,オリーブオイル(単価不飽和脂肪酸が主体),サンフラワーオイル(リノール酸が主体),対照オイル(ピーナッツ),あるいはL-α-レシチンの4種類のいずれかとともに4週間投与され,血中および目におけるルテイン濃度が測定されています。



その結果,サンフラワーオイルや対照群に比べて,オリーブオイルあるいはレシチンとともに投与した群では,ルテイン値が有意に高い値となっています。


さらに,この研究では,抗酸化活性に対する調節作用も示されており,オリーブオイルと一緒にルテインを摂取することで,ルテインのバイオアベイラビリティが亢進することが示唆されます。




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疲労に効くアダプトゲン [2009年08月23日(日)]
生薬学の専門ジャーナルに,疲労に対する生薬の効果を検証した総説が,スウェーデンのグループから報告されていました。
(Planta Med 2009;75:891)


伝統医療で用いられてきたハーブの中には,生体のホメオスターシスを保つ作用を有する,アダプトゲンと総称される生薬があります。


今回の研究では,疲労時の認知機能を指標として,アダプトゲン作用を有する生薬について系統的レビューが行われました。


具体的には,NSRやEMEAS(European Medicines Agency Assessment Scale)といった指標で,エビデンスレベルが検討されています。


その結果,紅景天(ロディオラ)抽出物では,attentionタスクにおける認知機能の有意な改善作用が認められたということです。(グレードAのエビデンス)

(257名の被験者を対象にしたランダム化偽薬対照二重盲検試験)



また,慢性疲労症候群に対しても紅景天の効果が認められています。

(グレードAレベルのエビデンス)


その他,チョウセンゴミシによる持久力やメンタルパフォーマンスの向上(8報における2377名の試験),エゾウコギによる疲労や虚弱の改善(729名の被験者)では,グレードBのエビデンスとされています。




以上のデータから,アダプトゲン作用を有する生薬について,一定のエビデンスが構築されていると考えられます。




なお,どの生薬が適切であるのかは,個人の体質にもよりますので,まずは,1−3ヶ月程度,試してみる,ということになると思います。

(将来,エビデンスの提供および利用という段階になれば,もっと具体的な適正使用指針が示されると考えます。)



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ウェッブ版の減量プログラムの効果 [2009年08月22日(土)]
今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に,ウェッブ版の減量プログラムの効果を検討した臨床研究が,米国のグループから報告されていました。
(Obesity (Silver Spring). 2009 Aug 20.)



一般に,プライマリケアの現場では,効果的な減量とリバウンド予防に関するエビデンスが十分とはいえません。


今回の研究では,プライマリケアにおける肥満と高血圧の患者101名を対象に,ウェッブベースの減量介入法に関する12週間のランダム化比較試験が行われました。


具体的には,被験者は,減量のための介入方法としてデザインされたウェブサイトにアクセスし,4回のカウンセリング(対人2回,電話2回)が行われ,3ヵ月後の時点での減量効果が評価されています。


ITT解析の結果,通常のプライマリケア群(対照群)に比べて,ウェブ介入群では有意な体重減少効果が認められたということです。
(-2.56 kg; 95% CI -3.60, -1.53)



また,介入プログラム完了群では,より大きな体重減少効果が認められ,ウェブサイトにログインする頻度が高いほど,参加者の継続率が高く,減量幅も大きいという相関が示されています。





以上のデータから,論文著者らは,減量プログラムのウェッブ利用が効果的である,と考察しています。





これまでの肥満治療では認知行動療法が用いられ,体重日記やサポートグループといった方法が利用されてきました。



今回の研究は,インターネットを介したフォローアップやブログ利用などの有用性を示唆するものです。


たとえば,DHCダイエットプログラム製品に加えて,DHCブログなどを上手に活用することで,効果的な減量とリバウンド予防が行えると考えられます。




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高麗人参による全死亡率の低下 [2009年08月21日(金)]
今月の補完代替医療の専門ジャーナルに,高麗人参の摂取と全死亡率との関係を調べた疫学研究が,韓国のグループから報告されていました。
(J Altern Complement Med. 2009 Aug;15(8):921-8.)



高麗人参(学名Panax ginseng C.A. Meyer)は,東アジアの伝統医療で用いられる生薬の1種です。




滋養強壮作用アダプトゲン作用を有し,サプリメントの成分としても広く利用されています。




さて,今回の研究では,韓国における高麗人参の摂取と死亡率との関係が調べられています。



具体的には,1985年の時点で55歳以上であった6,282名を対象に,2003年末までのフォローアップが行われました。

年齢や教育水準,職業,飲酒,喫煙,慢性疾患の有病率,BMI,血圧などの交絡因子で補正された結果,男性において,非摂取群に比べて摂取群では,全死亡率の有意な低下が認められています。
(HR = 0.90; 95%CI, 0.81-0.99)


一方,女性では全死亡率について非摂取群と摂取群との間に有意差は認められていません。

ただし,女性において,がん特異的死亡率は,非摂取群に比べて,摂取群では低下傾向が示されました。



なお,心血管死亡率については,男女とも有意差は認められていません。



以上のデータから,論文著者らは,18.8年間の前向き調査研究によって,高齢男性における高麗人参の摂取が全死亡率の低下をもたらす,と考察しています。






以前,米国で開催されたハーブについての学会で,韓国では高麗人参は男性のための生薬と考えられている,という発言を聞いたことがあります。

(科学的な根拠に基づいて,というよりは,そのような伝統的な考え方がある,という印象でした。

今回の観察研究は,高麗人参が男性のための生薬という裏づけになるデータかもしれません。)




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紅景天の抗炎症作用のメカニズム [2009年08月20日(木)]
今月の生薬学の専門ジャーナルに,紅景天によるアダプトゲン作用を検討した基礎研究が,インドのグループから報告されていました。
(Phytother Res. 2009 Aug;23(8):1099-102.)



紅景天(こうけいてん,学名Rhodiola rosea)は,インドではヒマラヤ地帯に自生する植物で,これまでの予備的な臨床研究や基礎研究によって,アダプトゲンとしての作用が示唆されてきました。




今回の研究では,関節炎ラットモデルを用いて,紅景天による抗炎症作用が検討されています。


具体的には,急性および亜急性の炎症に対して,紅景天の根抽出物が250mg/kg体重の用量にて投与された結果,Cox-1やCox-2,PLA2といった酵素活性に対する用量依存的な阻害作用が認められ,抗炎症作用が示されたということです。


以上のデータから,紅景天の抗炎症作用にはこれらの酵素活性抑制を介したメカニズムが示唆されます。



今後,臨床的意義の解明が期待される分野です。




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カバの抗不安作用 [2009年08月19日(水)]
今月の薬理学の専門ジャーナルに,カバの抗不安作用を示した臨床研究が,オーストラリアのグループから発表されていました。
(Psychopharmacology (Berl). 2009 Aug;205(3):399-407.)


カバkava(学名Piper methysticum)は,抗不安作用が示されてきたハーブですが,肝障害の発生によって,現在,欧州諸国,カナダ,オセアニアではサプリメントとしての販売が停止されています。

(米国では,サプリメントとしての販売が継続されており,肝障害に注意という記載が製品ラベルにあります。)


カバ製品の販売が一律に中止されていますが,一部の製造法による製品が問題を生じたことが考えられています。


そこで,最近,WHOでは,カバの水溶性抽出物についての検討が推奨されました。


今回の研究は,カバの水溶性抽出物を用いて,抗不安作用と抗うつ作用を検討した最初のヒト臨床研究になります。

(KADSS;Kava Anxiety Depression Spectrum Study)



具体的には,1ヶ月以上不安が亢進した状態にあると診断された成人60名を対象に,3週間の二重盲検偽薬対照クロスオーバー法にて,1日あたり250mgのカバラクトンが投与されました。


カバ投与の結果,偽薬投与に比べて,ハミルトンスコア(Hamilton Anxiety Scale score)の有意な低下(改善)が認められ,効果のサイズでも有意な結果が示されています。



また,Beck Anxiety InventoryやMontgomery-Asberg Depression Rating Scaleといった評価指標でもカバ投与による改善が示されました。


なお,安全性に関しては特に有意な事象は認められず,水溶性カバ抽出物の高い許容性が示唆されています。



以上のデータから,カバの水溶性抽出物は,抗不安作用および抗うつ作用を示し,一定の許容性も有することが考えられます。



今後,カバがサプリメント市場に再登場するためにも,さらに臨床研究が積み重ねられ,カバの適正な利用方法が示されることが期待されます。



(なお,カバは,日本の食薬区分では医薬品に分類されており,サプリメント・健康食品としての販売はできません。)





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繊維筋痛症に対する補完代替医療のレビュー [2009年08月18日(火)]
今月のリウマチ学の専門ジャーナル(電子版)に,繊維筋痛症に対する補完代替医療の系統的レビューが,ドイツのグループから報告されていました。
(Rheumatol Int. 2009 Aug 12.  PMID: 19672601)



繊維筋痛症は,全身性の疼痛を特徴とする原因不明の難病です。


今回の研究では,1990年から2007年7月までに発表された,繊維筋痛症に対する補完代替医療のランダム化比較試験を対象に解析が行われています。


具体的には,23報のランダム化比較試験が対象となり,補完代替医療の種類として,鍼, 温泉療法, 温熱療法, 磁気療法, ホメオパシー, 徒手療法, マインドボディメディシン, 食事療法,音楽療法があげられています。



解析の結果,RCTの方法論としては,平均的に質が高いとはいえないという問題が見いだされました。


最良のエビデンスが見出されたのは,温泉療法・鉱泉療法・ハイドロセラピーです。


また,ホメオパシーと一部の温熱療法でも有効性が示唆されています。


さらに,Mindfulness Meditationでも有効性が示されています。


一方,鍼では,結果は一定ではないものの,有効性が示唆される傾向がありました。


その他,徒手療法や磁気療法では,ある程度の効果が示唆されていますが,十分ではなく,気功やバイオフィードバックでの有効性は示されていないということです。




以上のレビューからすると,繊維筋痛症に対して推奨できる,確立された補完代替医療はないように思われます。


しかし,補完代替医療の評価方法は確立されていないことが多く,さらに,今回の研究では難病を対象疾患としていますので,評価方法に改善の余地があるとも考えられます。


「(有効性を示す)エビデンスがないこと」は,必ずしも「効果がないこと」をさすのではなく,適切な評価方法がないために,効果を正しく検出できてない場合もあります。

(特に,効果が緩やかである場合,個人差が大きい場合,効果の指標が確立されていない場合などは,検出力不足によるネガティブなデータになる傾向があります。)



西洋医学による標準治療が確立されていない難病に対しては,補完代替医療も含めた全人的アプローチが望まれます。



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チョコレートが心臓死のリスクを減らす [2009年08月17日(月)]
内科学の専門ジャーナルに,チョコレートの摂取が多いと急性心筋梗塞後の心臓死リスクが低くなるという研究が,スウェーデンのグループから報告されていました。
(Journal of Internal Medicine  2009;266:248-257.)


チョコレートにはカカオ由来のポリフェノールが含まれており,ポリフェノールの抗酸化作用による動脈硬化抑制作用が示唆されています。


また,これまでの臨床研究では,カカオポリフェノールによる高血圧改善作用が示されてきました。


今回の研究の目的は,冠状動脈疾患患者におけるチョコレートの長期摂取の影響を調べることです。


具体的には,1992年から94年の間に,急性心筋梗塞と診断されて入院した(糖尿病を有さない)患者1169名を対象に,先行する1年間におけるチョコレート摂取を調査し,退院後の3ヶ月間,ヘルスチェックが行われ,さらに,8年間のフォローアップが実施されました。

(Stockholm Heart Epidemiology Programの一環として実施)


調査の結果,チョコレートの摂取と心臓死との間に負の相関関係が認められたということです。


チョコレートを摂取しなかった群と比べて,

チョコレートを1ヵ月に1回未満摂取する群では27%,心臓死のリスクが低下

1週間に1回摂取する群では44%リスクが低下,

1週間に2回以上摂取する群では66%リスクが低下,

という結果でした。



チョコレートの摂取と全死亡率の間には負の相関が認められています。



以上のデータから,論文著者らは,チョコレートの摂取は,心筋梗塞後の心臓死リスクの低下に相関する,と考察しています。



なお,この研究では,ミルクチョコレートとダークチョコレートの区別が行われていません。


EUでは,cocoa solidの含有量について,ミルクチョコレートでは25%以上,ダークチョコレートでは35%以上,という規定があります。


一般に,チョコレートの機能性を考える場合,ポリフェノールの多いダークチョコレートの摂取が推奨されます。

(糖類が多いチョコレートではメタボリスクの増加といった逆効果になる可能性があります。また,ホワイトチョコレートにはカカオポリフェノールが含まれていません。)



チョコレート関連製品として,DHCでは

カカオ種子エキス


チョコレートフォンデュ


などがあります。



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グーグルブック検索 [2009年08月16日(日)]
グーグルブック検索について,先週,複数の出版社から文書が届きました。


すでに,米国での集団訴訟の和解案を受けて,4月にいくつかの出版社から和解案の内容について,また,著作権者として行うことができる手段の選択肢について,説明文書が届いています。


今回は,実際に掲載されている著作が見つかったという連絡でした。


(本来,著作権者である私が自分で調べるものなのですが,ある出版社は担当部署が調べて,該当する著者に知らせているようです。)



出版社や著作権者の了解を得ることなく(知らせることさえなく),書籍をスキャンして公開するというビジネスモデルは,やはり穏やかとはいえない方法と思います。

(このブック検索サービスによって,知的インフラを掌握することで最終的な利益を得るのはグーグルになるわけですので。)



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ビタミンB12欠乏と心血管疾患 [2009年08月15日(土)]
ビタミンB12欠乏と心血管疾患リスクとが相関するという観察研究が,インドのグループから報告されていました。
(Clin Chem Lab Med. 2009;47(3):334-8.)



動脈硬化を原因とする心血管疾患(心筋梗塞などの冠状動脈疾患)は,米国では死因の1位,日本では死因の2位をしめています。


虚血性心疾患に対しては,植物性食品を中心としたベジタリアン食の有用性が示されており,米国心臓病協会AHAのクッキングブックにもベジタリアンミールが紹介されています。


さて,今回の研究では,インドではベジタリアンが多いにもかかわらず,人口あたりの心血管疾患の割合が多いというパラドックスに注目した調査が行われています。



具体的には,心血管疾患患者368名,対照者448名の合計816名を調べた結果,心血管疾患患者では,血中ビタミンB12が対照群に比べて有意に低い(p<0.0001)というデータが得られています。


さらに,ベジタリアンの間でも,血中ビタミンB12値の低値と心血管疾患リスクとの間に相関が認められたということです。


このとき,ホモシステイン値の上昇と心血管疾患リスクとの間に相関は示されていません。

(一般には,両者の間には相関が認められます。)



以上のデータから,栄養学的に適切ではないベジタリアン食では,ビタミンB12不足による疾患リスクの上昇が示唆されます。




なお,ビタミンB12は,動物性食品に含まれるビタミンであり,欠乏が問題になるのはヴィーガンです。


牛乳・乳製品,卵などを摂取するラクトオボヴェジタリアンではビタミンB12が不足することはありません。

(魚を摂るペスコベジタリアンも問題ありません。)




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男性型脱毛症とノコギリヤシ [2009年08月14日(金)]
男性型脱毛症(Androgenetic alopecia,AGA)は,成人男性にみられる禿頭(とくとう)の1種です。

思春期以降の時期に,額の生え際や頭頂部の髪が薄くなります。

一般に,遺伝素因や男性ホルモンの影響が原因と考えられています。


AGAに対して,ハーブサプリメントの成分ではノコギリヤシの働きが注目されています。


これは,AGAの要因のひとつとして,5−α還元酵素によるテストステロンからDHT(dihydrotestosterone)への代謝が関係すると考えられており,ノコギリヤシはこの酵素活性を抑制する作用を有するからです。


なお,ノコギリヤシは,5−α還元酵素阻害作用を作用機序として,前立腺肥大症(BPH)に対して用いられます。


AGAに対しては,BPH治療薬の効果が示唆されていますので,ノコギリヤシにも同様の効果が期待されているわけです。



AGAに対するノコギリヤシの効果については,ランダム化偽薬対照二重盲検臨床試験が報告されています。
(J Altern Complement Med. 2002;8:143-52.)

軽症から中等度のAGAを示す健康な男性(23歳から64歳)を対象に,ノコギリヤシ抽出物(liposterolic extractとβシトステロール含有)を投与した結果,10名中6名の被験者におけるAGA改善効果が認められたということです。



その他,症例報告では,AGAの女性(24歳)におけるノコギリヤシの外用も知られています。
(Australas J Dermatol. 2002 Nov;43(4):311-2.)


今後,臨床的意義の検討が期待されます。


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術前のノコギリヤシ投与は出血量に影響しない [2009年08月13日(木)]
今月の泌尿器科学の専門ジャーナルに,前立腺切除術前におけるノコギリヤシあるいはdutasterideの投与による手術中の出血量などへの影響を検討したヒト臨床研究が報告されていました。
(Scand J Urol Nephrol. 2009 Aug 9:1-6.)



ノコギリヤシは,北米原産の植物で,5α還元酵素阻害作用を有し,前立腺肥大症の予防や症状改善に対して広く利用されています。

これまでに,多くの臨床研究で有効性と安全性が示されています。


dutasteride(デュタステリド)は,前立腺肥大症治療薬(医療用医薬品)であり,5α還元酵素阻害作用を介して効果を発揮します。

(つまり,両者の作用機序は類似しています。)



さて,今回の研究では,経尿道的前立腺切除術(TURP)の施術前に,ノコギリヤシあるはデュタステリドを投与し,手術中の血液喪失量および前立腺間質細胞における微小血管密度への影響が検討されています。


(微小血管密度=microvessel density: MVDとは,血管新生マーカーの1つです。)



具体的には,TURPを予定されている患者75名を対象に,

(1)対照群21名

(2)デュタステリド5mg/日投与群27名

(3)ノコギリヤシ160mg/日投与群27名

の3群に分け,手術前5週間の介入試験が行われました。



全血液喪失量,血液喪失時間,切除組織あたりの血液喪失量/重量,血中ヘモグロビン値の変化などがすべての患者において測定され,前立腺組織におけるMVDが検証された結果,実薬群と対照群との間に有意な差は認められなかったということです。


以上のデータから,前立腺肥大症に対するノコギリヤシの摂取が,TURPの手術に影響を与える(手術中の出血量を増やす)といった可能性は低いと考えられます。




一般に,ハーブサプリメントの中には試験管内での基礎実験において,血小板作用抑制や抗凝固作用が示唆されているものがあり,手術の前(2週間くらい前)には,念のためにハーブサプリメントの摂取は控えましょう,ということがいわれます。


ただし,これらは基礎研究に基づく潜在的なリスクを議論しているのであって,実際の臨床試験で出血傾向が示されたわけではなく,手術時のリスクが示されたわけでもありません。


安全性が第一なので,データが不明な場合は,念のために手術の前には摂取を控えましょう,という指針で間違いはないと思います。


一方で,今回のノコギリヤシについてのデータなど,エビデンスが収集・構築されることによって,より臨床現場に即した現実的な指針が出せるようになると考えられます。


(他の例では,イチョウ葉エキスがあります。基礎研究や一部の有害事象として出血傾向のリスクが危惧されていましたが,最近の臨床試験による検討では,イチョウ葉エキスの摂取によって出血のリスクがあがるといったことは否定されています。)




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心臓病を防ぐためのオメガ3系脂肪酸の摂取量 [2009年08月12日(水)]
今月の循環器学の専門ジャーナルに,心臓病予防のためのオメガ3系脂肪酸の用量に関する研究が,米国のグループから発表されていました。
(J Am Coll Cardiol. 2009 Aug 11;54(7):585-94.)



DHAやEPA,α-リノレン酸などのオメガ3系脂肪酸は,抗炎症作用や動脈硬化抑制作用を有しており,心臓病(狭心症や心筋梗塞)の予防に効果が示されています。



これまでの研究によると,たとえば,4報の比較試験では合計4万人近い被験者が,EPA単独あるいはDHAとの併用で摂取し,心疾患に対する予防効果が検証されています。


観察研究やランダム化比較試験のデータから,EPAおよびDHAといったオメガ3系脂肪酸の摂取による心血管疾患に対する一次予防および二次予防効果が示されてきました。


このレビューによると,EPAとDHAの合計摂取量は,心血管疾患を有していない健常者では(つまり一次予防目的では)1日あたり500mg,冠状動脈疾患や心不全を有する患者(二次予防)では1日あたり800mgから1,000mgと算定しています。



オメガ3系脂肪酸は青魚などに含まれる油ですので,食事からの摂取を基本としつつ,不足しがちな食生活ではサプリメントを利用するという選択肢もあります。




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