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かぜのつづき [2007年02月08日(木)]

きのうは全身を悪寒が走り、布団に潜ってもぶるぶると震えてしまった。
そのため、とてもコンピュータに向かう気になれず、ブログを一日お休みした。

その間、さまざまなひとたちから、あたたかいコメントをのこしていただき、
とても感謝しています。どうもありがとうございました。


体調は完全にはなっていないけど、せっかくわたしのブログを訪れてくれたひとに
手ぶらで帰っていただくことは、失礼だとおもい、またまたギリシア神話からお話しを紹介したい。

みなさんは《マイ・フェア・レディー》という映画をみたことがあるだろうか。
オードリー・ヘップバーンが貧しい花売り娘から優雅な貴婦人へと華麗なる変身を遂げるあの物語である。バーナード・ショーが書いた『ピグマリオン』という戯曲が原作である。

そもそも、ピュグマリオン(PYGMALION)は美の女神アプロディーテ(APHRODITE)の像に恋をしたキュプロス島の王であった。だが、のちにローマの詩人オウィディウスはピュグマリオンを理想の女性像をひたすら彫る彫刻家として描いた。そして、ピュグマリオンはこの女性像に恋をするあまり、アプロディーテに熱心に祈ったので、女神は心を動かされ、命のないこの像に生命を吹き込んだとされる。ガラテアと名付けられた彼女と結婚することができたピュグマリオンは、のちにパポスという娘まで設けたそうだ。


参考文献 ルネ・マルタン監修 松村一男訳 『図説ギリシア・ローマ神話文化事典』
     (1997、原書房)
     視覚デザイン研究所編 『ヴィーナスの片思い〜神話の名シーン集』
     (1995、視覚デザイン研究所)