経済紙のニュース欄(速報)に、
「こいしや食品、DHCと女性向けの豆腐開発」
という見出しがありました。
(2015/6/7 23:30 日本経済新聞 電子版 )
コンビニのポプラやコミュニティ・ストアで扱う商品についてのニュースです。
食べきりサイズの豆腐に、オリーブオイルの調味料をセットにし、機能性成分として美肌効果があるヒアルロン酸も含まれています。
今日の私的なお勉強日記です。
PQQは、ピロロキノリンキノンの略称で、10年ほど前に、新しいビタミンとしての研究が報告され、注目を集めています。
(なお、PQQ自体は1970年代には既に見出されており、PQQの代謝への作用から、ビタミンとしての定義に該当するというデータが10年ほど前に示された、という経緯です。
その後、基礎研究や臨床的意義に関して、いろいろな議論がなされています。)
現在、PQQは、動物および植物において、成長因子として作用し、PPARαなどの転写因子やミトコンドリア内での分子の代謝、β酸化の促進などエネルギー代謝に関係していることが見出されています。
また、
ラットやマウスを用いた基礎研究では、
PQQ(300㎍/kg〜3mg/kgの用量)による成長や生殖能への好影響、
虚血状態への保護作用などが示されています。
2003年の理研の発表資料は、下記で見られます。
半世紀ぶりの新種ビタミン PQQ(ピロロキノリンキノン)
(PDFファイルにリンクします。)
さて、少し以前の研究ですが、
栄養学の専門ジャーナルに、PQQによる認知機能維持効果を示した基礎研究が、芝浦工業大学のグループから報告されていました。
(
J Clin Biochem Nutr. 2008 Jan;42:29-34.)
今回の研究では、
PQQおよびコエンザイムQ10(CoQ10)による学習および記憶能への影響が検証されました。
具体的には、
ラットを用いて、
PQQあるいはCoQ10のいずれかが投与され、
認知機能関連指標による評価が行われています。
まず、
モリス水迷路テストの初期の段階において、
PQQ投与群は、CoQ10投与群よりも優れた学習能力を示しました。
また、学習能力に関して、PQQ+CoQ10併用群は、PQQ投与群と同程度の改善を示し、両群間に有意差は見出されていません。
次に、
モリス水迷路テストの後半では、
PQQ投与群、CoQ10投与群、PQQ+CoQ10併用群は、いずれも同程度の学習能力の改善作用を示しました。
さらに、
48時間の酸化ストレス負荷後では、
PQQ+CoQ10併用群は、
対照群に比べて、
記憶能の有意な改善作用を示しています。
(PQQ+CoQ10併用群では、酸化ストレスによって生じた記憶障害に対する有意な改善が見出されました。)
その他、
ビタミンE欠乏ラットを用いた研究では、
PQQあるいはCoQ10の投与によって、酸化ストレス負荷での記憶能の改善が示されましたが、
記憶能は、CoQ10投与群よりもPQQ投与群において、維持されていたということです。
以上のデータから、
酸化ストレスによる神経障害/記憶能の障害に対して、
ビタミンEの抗酸化作用とは独立した経路により、
PQQによる神経保護作用、認知機能(記憶能)保護作用が示唆されます。
今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。
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