サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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葉酸の低値は双極性障害のリスク:系統的レビュー/メタ解析 [2019年10月31日(木)]
今月の精神医学の専門ジャーナルに、葉酸の血中濃度と、双極性障害リスクとの関連を検証した系統的レビュー/メタ解析が、台湾のグループから報告されていました。
(BMC Psychiatry. 2019 Oct 22;19(1):305.)


双極性障害は、主要な精神疾患の一つです。

原因は明確ではありませんが、臨床栄養学の分野では、オメガ3系脂肪酸(EPAやDHA)、ビタミンB群は、脳神経の働きに必須であることから、双極性障害でもこれらの成分は重要と考えられます。


今回の系統的レビュー/メタ解析では、

双極性障害患者での葉酸の血中濃度が調べられました。

具体的には、

主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase, ScienceDirect, ClinicalKey, Cochrane Library, ProQuest, Web of Science, and ClinicalTrials.gov)


2018年12月21日までに収載された論文から関連論文が検索され、

6報から、

双極性障害患者481名、

対照群760名

のデータが解析の対象となりました。


メタ解析の結果、

血中葉酸値は、

正常対照群に比べて、

双極性障害患者群では、

有意に低値でした。

(Hedges' g = - 0.211, 95%CI = - 0.391 to - 0.031, p = 0.021).


以上、今回の系統的レビュー/メタ解析から、

双極性障害患者では、血中の葉酸低値/葉酸の摂取不足があると考えられます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240㎍の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

葉酸1日1粒あたり、葉酸400μg、ビタミンB2 1.3mg、ビタミンB6 1.7mg、ビタミンB12 2.5μg
通常価格

\239(税込\258)







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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



ビタミンMが認知症と脳卒中を防ぐ!―日本人が知らない健康長寿のための葉酸の効果

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posted at 23:52 | この記事のURL
精神疾患の治療における栄養サプリメントの有用性:メタ解析 [2019年10月01日(火)]
今月の精神医学研究の専門ジャーナルに、精神疾患の治療における栄養サプリメントの安全性と有効性を検証したメタ解析が、欧州各国と豪州のグループから報告されていました。
(World Psychiatry. 2019 Oct;18(3):308-324.)


うつ病から統合失調症まで様々な精神疾患に対して、

ビタミンB群やオメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)の有用性が報告されてきました。


オメガ3系必須脂肪酸による統合失調症への早期介入効果:メタ解析 


統合失調症におけるビタミンBサプリメントの有用性:メタ解析


ウコン(クルクミン)がうつ病を改善:メタ解析


さて、

今回のメタ解析では、

一般的な精神疾患から重症の精神疾患に対して、ビタミン類、ミネラル類、抗酸化成分、アミノ酸、プレ/プロバイオティクスなどの各種の栄養サプリメント/補助食品による有用性が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースを用いて関連論文が検索され、

偽薬対照のRCT33報がメタ解析の対象となりました。


10,951名分のデータが解析された結果、

まず、
うつ病に対する補完療法として最も有用性が高いのは、オメガ3系必須脂肪酸(特に、EPA)でした。

また、オメガ3系脂肪酸は、ADHDにも有用性が見出されました。

ただし、統合失調症での有用性は検出できませんでした。



次に、葉酸含有サプリメントは、

うつ病や統合失調症に対する補完療法として広く研究されており、

重症うつ病に対するメチル化葉酸(葉酸の代謝/活性型)の高用量投与が有用と考えられました。


さらに、

気分障害と統合失調症に対して、Nアセチルシステインが補完療法として有用でした。



なお、

すべての栄養サプリメントの介入試験では、高い安全性が示されており、

精神疾患への投与において、重篤な有害事象報告はありませんでした。



以上、今回のメタ解析から、

精神疾患の治療において、ビタミンやオメガ3系脂肪酸などの栄養サプリメントは、補完療法として有用であると考えられます。


そもそも
ビタミンB群やオメガ3系脂肪酸(EPAやDHA)は、神経細胞の機能維持に必須の栄養素ですので、健常者から有病者まで広く摂取するべきといえます。
(有病者では、比較的高用量が必要と考えられます。)




精神疾患に関しては、次の報告があります。


セントジョーンズワートは、うつ病に対して医薬品と同等の効果を示す:メタ解析



重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析


ウコンと抗うつ薬の併用によるシナジー



クルクミン/サフランによる重症うつ病への作用


双極性うつ病に対するコエンザイムQ10の補完療法としての有用性



統合失調症の発症前にはビタミンD不足と葉酸不足が先行:メタ解析



オメガ3系必須脂肪酸による統合失調症への早期介入効果:メタ解析 


統合失調症におけるビタミンBサプリメントの有用性:メタ解析


統合失調症におけるビタミンBサプリメントの有用性:メタ解析


ウコン(クルクミン)がうつ病を改善:メタ解析


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アシュワガンダ(インド人参)がストレスを軽減する [2019年09月30日(月)]
今月の臨床医学研究の専門ジャーナルに、アシュワガンダ(インド人参)による抗ストレス作用を検証した臨床研究が、オーストラリアとインドのグループから報告されていました。
(Medicine (Baltimore). 2019 Sep;98(37):e17186.)


アシュワガンダ(インド人参、Ashwagandha、 学名Withania somnifera (L.) Dunal)は、

インドの伝統医療で用いられてきたハーブであり、

アダプトゲンとして作用します。

今回の臨床研究では、アシュワガンダによる抗不安作用が検証されました。


具体的には、

60日間のランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

ストレス以外は健常な成人60名を対象に、

・アシュワガンダ標準抽出物240mg/日、

・偽薬

の2群について、

Hamilton Anxiety Rating Scale (HAM-A),および、

Depression, Anxiety, and Stress Scale -21 (DASS-21)による抗不安作用の評価、

および、ホルモン(コルチゾール、DHEA-S、テストステロン)が測定されました。


解析の結果、

偽薬投与群に比べて、

アシュワガンダサプリメント投与群では、

HMA-A値の有意な減少(改善)、
(P = .040)

DASS-21の低下(改善)傾向
(P = .096)

が見出されました。


また、

アシュワガンダの摂取は、

偽薬投与群に比べて、

早朝のコルチゾール(P&#8202;<&#8202;.001)およびDHEA-S (P&#8202;=&#8202;.004)の有意な減少を示しました。

さらに、

テストステロン値は、男性において、有意に増加しました。
(P&#8202;=&#8202;.038)

(女性では有意な変化は見出されませんでした。P&#8202;=&#8202;.989)

ただし、偽薬投与群とでは有意差は検出されませんでした。
(P&#8202;=&#8202;.158).

なお、有害事象は認められませんでした。


以上のデータから、

アシュワガンダ(インド人参)は、HPA軸に作用して、

ストレス軽減作用を示すと考えられます。


今後、病者を対象にした介入試験により、臨床的意義の検証が期待される分野です。

ストレス対策の機能性食品には、下記があります。




テアニンによるストレス軽減効果



緑茶テアニンがストレス関連症状と認知機能を改善する



トンカットアリ+マルチビタミンによるQOL改善作用


オルニチンによるストレス軽減と睡眠改善作用


アダプトゲンによる抗ストレス作用


アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師




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posted at 23:56 | この記事のURL
ウコン(クルクミン)がうつ病を改善:メタ解析 [2019年09月11日(水)]
栄養学の専門ジャーナルに、ウコンのファイトケミカル・クルクミンによるうつ病に対する有用性を検証したメタ解析が、イタリアのグループ(University of Catania)から報告されていました。
(Crit Rev Food Sci Nutr. 2019 Aug 19:1-11.)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

これまでの多くの研究により、生活習慣病や難治性疾患への有用性が示唆されてきました。

精神疾患に関しては、次の報告があります。

重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析


ウコンと抗うつ薬の併用によるシナジー


クルクミン/サフランによる重症うつ病への作用


さて、

今回のメタ解析では、

ウコン/クルクミンによる、うつ病などの神経精神疾患への有用性が検証されました。


具体的には、

主要医学データベースを用いて、

2019年8月の時点で収載された930の関連論文から、

9報がメタ解析の対象となりました。


7報は、重症うつ病、

2報は、他の疾患の随伴症状としてのうつ病の罹患者を対象にしていました。


解析の結果、

クルクミンの投与により、

うつ症状の有意な改善、
(10研究, 531名, Hedge's g&#8201;=&#8201;-0.75, 95% CI -1.11 to -0.39, p&#8201;<&#8201;0.001)


不安症状の有意な改善、
(5研究, 284名, Hedge's g = -2.62, 95% CI -4.06 to -1.17, p&#8201;<&#8201;0.001)

が見出されました。


また、
クルクミンでは高い許容性が示されした。

以上のメタ解析から、

クルクミンによるうつ病の症状軽減作用が示唆されます。



先行研究では、ウコンのクルクミンによる生活習慣病の改善など多彩な作用が示されています。



<リンク:http://www.dhcblog.com/kamohara/archive/4174>
クルクミンによる耐糖能異常での血糖低下作用:メタ解析



ウコン/クルクミンによる脂質代謝改善:メタ解析



ウコン/クルクミンのレプチンへの作用:メタ解析




クルクミンによるアディポネクチンとレプチンへの働き@メタボリック症候群


クルクミンサプリメントによる抗炎症・抗酸化作用@過体重




DHCでのウコンサプリメントには、下記の製品があります。


濃縮ウコン 徳用90日分
3種のウコンパワーで不調をブロック




DHC速攻ウコンゼリー 3包入
酒席のお供「速攻ウコン」の、常備&携帯に便利なゼリータイプ!





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紅麹が統合失調症患者の認知機能障害を改善する [2019年04月02日(火)]
臨床精神薬理学の専門ジャーナル(電子版)に、統合失調症患者での認知機能障害(Cognitive deficits)に対する紅麹の作用を検証した予備的な臨床研究が、米国のグループ(Seton Hall University)から報告されていました。
(J Clin Psychopharmacol. 2019 Mar 27.)


統合失調症患者における認知機能障害(Cognitive deficits)は、疾病転帰に影響し、リアルワールドでの生活に障害をきたします。

病態にはさまざまな背景が考えられますが、
レドックスのインバランスも想定されます。

紅麹は、高コレステロール血症、LDLコレステロール対策の定番のサプリメントですが、抗酸化作用や抗炎症作用を有することから、

今回の研究では、

統合失調症患者での認知機能障害に対する働きが検証されました。


具体的には、、

安定した向精神薬治療を受けている、
18歳から60歳の統合失調症患者35名を対象に、

1日あたり200mgの紅麹(モナコリンKを11.88 mg含有)サプリメントを12週間投与し、

神経精神学的所見が検証されました。

(ウィスコンシンカード分類課題;Wisconsin Card Sorting Test [WCST], Verbal Fluency, and Stroop task,Brief Psychiatric Rating Scale)



解析の結果、

紅麹投与により、

ウィスコンシンカード分類課題(WCST)の複数の指標での有意な改善が認められました。
( "perseverative errors" (P = 0.015), "total errors" (P = 0.017, P = 0.001), phonemic fluency test (P = 0.008))

また、
WCSTでの指標の改善傾向も認められました。
("nonperseverative errors," "perseverative responses," "categories")

なお、効果のサイズは、いずれも小さいとされました。

その他の臨床指標での有意な変化はなく、

有害事象も認められませんでした。


今回の研究は、オープンラベル試験での前後比較であり、対照群がなく、予備的な試験ですが、

統合失調症の認知機能障害に対する紅麹の一定の有用性が示唆されます。


今後、補完療法としての検証が期待される分野です。


統合失調症や精神疾患では、

まず、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸の投与は必須です。


また、抗炎症作用のあるビタミンD3も必要でしょう。

その他の機能性食品成分として、今回の紅麹の意義などの検証が期待されます。



統合失調症の発症前にはビタミンD不足と葉酸不足が先行:メタ解析





DHCでは、安全性、有効性、経済性(費用対効果)に優れたサプリメントを製品化しています。



ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。





脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。

(DHC紅麹濃縮エキス末180mgには、モナコリンKが2.7mg含まれています。)



紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析



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アマチャヅルの葉エキスによる抗不安作用 [2019年01月09日(水)]
今月の生薬学の専門ジャーナルに、アマチャヅルの葉由来エキスによる抗不安作用を示した臨床研究が、韓国のグループ(Chonbuk National University Hospital)から報告されていました。
(Phytomedicine. 2019 Jan;52:198-205.)


アマチャヅル(甘茶蔓、学名 Gynostemma pentaphyllum Makino)は、ウリ科アマチャヅル属に属する多年生のツル性の植物です。

日本、中国、朝鮮半島などに広く分布しています。


先行研究では、

基礎研究において、

アマチャヅル葉(Gynostemma pentaphyllum Makino leaves, EGP)エタノール抽出物による抗不安作用が示唆されています。


今回の研究では、

慢性ストレス負荷の健常者において、

EGPの有用性が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

慢性ストレス負荷の健常者72名を対象に、

・EGP(400mg、分2)投与群:36名

・偽薬投与群:36名

の2群について、8週間の介入が行われ、

介入の前後で、

不安関連指標が測定されました。


主アウトカムは、
Trait-STAI

副アウトカムは、
State-STAI, STAI総スコア, Hamilton Anxiety Inventory (HAM-A), Beck Anxiety Inventory (BAI),血中ACTH、唾液コルチゾールとαアミラーゼなどです。


解析の結果、

8週間の介入後、

EGP投与群では、

偽薬投与群に比べて、

T-STAIが16.8%、有意に減少しました。
(p&#8239;=&#8239;0.041)

STAIの総スコアは、

EGPにおいて

17.8%の改善傾向が見出されました。
(p&#8239;=&#8239;0.067)


なお、S-STAI, HAM-A, BAI,およびその他の指標には有意差は見出されませんでした。

有害事象は認められませんでした。


以上のデータから、

健常者のストレスに対して、
アマチャヅル葉エキスによる抗不安作用が示唆されます。


今後、さらに検証が期待される分野です。


なお、機能性食品素材、ハーブ療法において、抗不安作用や抗うつ作用は次のハーブが知られています。

バレリアン
翌朝パッチリすっきり! やすらか気分の毎日をサポート




セントジョーンズワート



テアニン
リラックスの素 30日分
緑茶成分テアニン配合! 飲んでスッとでリラックス




テアニンによるストレス軽減効果




緑茶テアニンによるうつ病の症状改善作用




セントジョーンズワートは、うつ病に対して医薬品と同等の効果を示す:メタ解析





バレリアンによる睡眠障害改善作用



バレリアンの睡眠改善作用@がん患者



バレリアンによる不眠症改善作用



バレリアンの体内動態と個人差




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グルコサミンの風評被害by整形外科医 


サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


コクランの妥当性



はじめまして、DHC健康食品です



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posted at 23:54 | この記事のURL
妊娠時の葉酸サプリメント摂取が産後うつ病リスクを減らす [2018年10月30日(火)]
現在、さまざまな子ども子育て支援策が講じられています。

一方、母子保健では、新たな課題も注目されており、例えば産後うつの問題があります。

葉酸サプリメントの有用性の一つに、産後うつ病のリスク低減に関する報告があります。


産後うつに限らず、うつ病患者では、高ホモシステイン血症が認められることが知られており、
血中ホモシステインが高値であると、うつ病のリスクになると考えられます。

葉酸は、ホモシステインをメチオニンに代謝することで、高ホモシステイン血症を改善することから、

妊娠期間を通じて、葉酸サプリメントを摂取することは、

産後うつの予防/リスク低減に有用と考えられます。


産後うつは、出産後の子育て中に認められる課題であり、

母親自身だけではなく、子ども(乳幼児)や家族にも影響を生じます。


葉酸は、妊娠初期の神経管閉鎖障害リスク低減のために必須のビタミンBであり、

厚生労働省では、
妊娠1か月以上前から、葉酸を合成補助食品(サプリメント)で摂取するように、通知を出しています。

しかし、環境省エコチル調査では、日本の妊婦の90%以上が、葉酸サプリメントを適切にとっていない、と報告されています。


葉酸サプリメントは、神経管閉鎖障害リスク低減に必須であるだけではなく、

妊娠期間を通じて摂取することで、産後うつのリスクを減らす、という研究が散見されます。


例えば、2017年に栄養学の専門ジャーナルに、葉酸サプリメントを6か月以上摂取すると、産後うつのリスクが、24%低下する、という報告がありました。
(Nutrients. 2017 Nov 2;9(11).)


具体的には、
コホート研究として、

2015年7月から2017年3月までの間に、

中国人女性1592名において、

妊娠中の葉酸サプリメントの摂取と、産後うつのリスクとの関連が検証されました。


まず、

出産後6-12週の時点で、
抑うつ尺度SDS(Self-rating Depression Scale)を用いた評価では、

29.4%が産後うつと診断されました。


次に、

葉酸サプリメントの摂取期間について、

6か月以下の群と比べて、

6か月を超える期間摂取していた群では、

産後うつの罹患率が有意に低値でした。


傾向スコアマッチング(プロペンシティスコアマッチング, propensity score matching法)による解析では、

葉酸サプリメントの6か月以下の利用者601名に比べて、

6か月を超える期間の利用者601名でも、同様の傾向でした。



さらに、

ロジスティクス解析の結果、

妊娠中に葉酸サプリメントを、6か月を超える期間とっていた群では、

6か月以下の群に比べて、

産後うつのリスクが24%低いという相関が見出されています。
(OR = 0.76; 95% confidence interval: 0.59-0.98; P < 0.05)


以上のデータから、

中国人の妊婦において、

妊娠期間中に6か月以上の葉酸サプリメントの摂取による産後うつのリスク低下作用が示唆されます。


作用メカニズムとして、

うつのリスクである高ホモシステイン血症の改善が考えられます。


欧米やオセアニアなど世界80カ国以上では、葉酸は穀類に強制添加されており、ある程度、普段の食品(シリアルやコメなど)から摂取されていることから、

それらに追加して、葉酸サプリメントを摂取しても、その有用性の検出は容易ではないと思われます。

これに対して、日本や中国では、葉酸が添加されておらず、

葉酸サプリメントの摂取による有用性が得られやすいと考えられます。




葉酸はビタミンB群の一つです。

成人の場合、生活習慣病、特に動脈硬化性疾患に対する葉酸サプリメントの効果が知られています。


葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。



葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する


葉酸の摂取が多いと認知症が半減:フランスでの研究



DHCは、サプリメント・健康食品のメーカーとして、セルフケアとして、サプリメントの適正使用による認知症の「予防」を啓発しています。



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葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。


葉酸サプリメントの利用は、中高年の動脈硬化予防の点からも推奨されます。


日本での食事摂取基準では、葉酸は、240&#13197;の摂取が推奨されています。
一方、葉酸代謝にかかわる遺伝子変異により、約16%の日本人では、多めの葉酸摂取が必要です。

そこで、天然型よりも安定して吸収率が高い合成型の葉酸サプリメントを400マイクログラムの摂取が推奨されます。


葉酸 30日分

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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


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ビタミンDが高齢者のうつ病を改善する [2018年10月15日(月)]
臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、高齢者のうつ病に対するビタミンDサプリメントの有用性を示した臨床研究が、イランのグループ(Kashan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Clin Nutr. 2018 Sep 19.)


ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、筋肉に作用して転倒予防効果、免疫調節作用によるインフルエンザ予防効果、抗炎症作用による慢性炎症性疾患の症状軽減効果など多彩な作用を有しています。



これまでの研究では、うつ病と炎症の関連が示唆されてきました。


既存の抗うつ薬の多くはモノアミンという神経伝達物質を標的としていますが、一部のうつ病患者でしか効果が認められず、新たな標的分子が探索されています。


先行研究では、

うつ病患者の血液中において炎症性サイトカインが上昇していること、

うつ病患者の脳内で炎症担当細胞であるミクログリアが活性化していること、

慢性炎症性疾患の患者ではうつ病の併発率が高いこと

などが報告されており、

うつ病と炎症との関連が示唆されてきました。



そこで、今回の研究では、

高齢者のうつ病において、ビタミンDサプリメントの抗炎症作用による働きが検証されました。


具体的には、

ランダム化比較試験として、

3か所の精神科クリニックにおいて、

軽症から重症のうつ病を有する60歳以上の被験者78名を対象に、

・ビタミンD3サプリメント(50,000 U/週):39名、

・偽薬群:39名

の2群について、8週間の介入が行われています。


主アウトカムは、

老年うつ病スコアであるGeriatric Depression Scale-15 (GDS-15)と、

血中ビタミンD値[25(OH)D3]です。




解析の結果、

まず、血中ビタミンD値は、

介入前には、
ビタミンD3サプリメント投与群で22.57 ± 6.2 ng/ml、

偽薬群で21.2 ± 5.8 ng/mlであり、

両群間に有意差はありませんでした (p = 0.16)。




介入後には、

ビタミンD3投与群では、43.48 ± 9.5 ng/mlに上昇、

偽薬群では25.9 ± 15.3 ng/mlでした。



次に、

うつ病スコアは、

ビタミンD3サプリメント投与群では、

9.25 から 7.48へ有意な低下を示しました。
(p = 0.0001)

一方、偽薬群では、うつ病スコアは上昇傾向を示しています。


多変量解析では、

介入後において、
うつ病スコアの変化と、ビタミンDの変化との間の有意な相関が見出されました。


以上のデータから、

高齢者のうつ病において、

ビタミンD3サプリメント投与による有用性が示唆されます。


今後、うつ病に対する補完療法として、ビタミンD3サプリメントの臨床的意義の検証が期待されます。

なお、ビタミンD3サプリメントは、さまざまな有用性があることから、ベーシックサプリメントとして摂取が推奨されます。
(もちろん、私も毎日、摂っています。)



近年、ビタミンDは、骨の健康維持だけではなく、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な効果が示されています。


一般に、
健康保持や疾病予防の目的で利用されるビタミンD3サプリメントの摂取量は、
1日あたり
25マイクログラム(1,000IU)から50マイクログラム(2,000IU)です。


ビタミンDは、免疫調節作用や抗がん作用など、多彩な作用を有する脂溶性ビタミンの1種です。

多くの生活習慣病や慢性疾患、難治性疾患の患者群において、ビタミンD低値が示されており、ビタミンDサプリメントの臨床的意義が注目されています。



日本からの報告では、

ビタミンDサプリメントのインフルエンザ予防効果


が知られています。


また、さまざまな生活習慣病では、血中ビタミンD値が低いことが知られており、健康保持や疾病予防のために、ビタミンDサプリメントの摂取が推奨されます。


(欠乏症の予防ということでは通常の食事からでも補えますが、疾病予防という目的では、1日あたり1,000〜2,000
IUの摂取が必要であり、サプリメントを利用することになります。)



今日では、ビタミンD欠乏症の典型例のような疾患は少ない一方、血中ビタミンDの低値が広く認められることから、生活習慣病の予防やアンチエイジングを目的としたビタミンDサプリメントの利用が推奨されます。


日本人の間でも、ビタミンDの潜在的不足/欠乏が顕著になっています。


たとえば、
日本人妊婦の90%がビタミンD不足


血中ビタミンD値が高いと大腸腺腫リスクが低い

というデータがあります。


日本人2型糖尿病患者の90%以上がビタミンD不足


ビタミンDによるインスリン抵抗性改善作用@2型糖尿病



ビタミンDが2型糖尿病での糖代謝を改善する:メタ解析



ビタミンDによる妊娠糖尿病での糖代謝改善作用:メタ解析


ビタミンD低値が高血糖と相関する:メタ解析




DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

マルチビタミンのビタミンDはRDAのための設定ですので、別途、ビタミンDサプリメントの利用となります。






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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。


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サプリメントがファーストラインとなる病態:レビュー 


研究と利害の衝突@抗インフルエンザウイルス剤


研究と利害の衝突についてのルール作成


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posted at 23:55 | この記事のURL
脳卒中患者およびうつ病併発患者ではビタミンDが低値 [2018年09月29日(土)]
今月の神経学の専門ジャーナル(電子版)に、脳卒中患者におけるビタミンD値およびうつ病との関係を検証した臨床研究が、中国のグループ(First Affiliated Hospital of Wenzhou Medical University)から報告されていました。
(Neurosci Lett. 2018 Sep 24.)


ビタミンDは、抗炎症作用や抗がん作用を有し、生活習慣病リスク低減作用が知られています。

また、ビタミンDは、うつ病のリスクとも関係します。

そこで、今回の研究では、

急性脳卒中患者において、

ビタミンD不足や欠乏症の罹患率、および、うつ病との関連が検証されました。


具体的には、

2013年9月から2015年5月の間に、

発症7日以内に試験登録した脳卒中患者を対象に、

入院中の臨床指標、

退院時の脳卒中重症度が調べられ、

脳卒中発症後1カ月後の時点で、
うつ病の評価として、17-HRS(ハミルトンレーティングスケール)が測定されています。

うつ病の診断は、DSM-IVクライテリアに基づいて行われ、

血中ビタミンDは入院時に測定されています。

血中ビタミンDは、欠乏、不足、充足の3分類、あるいは毎月の三分位での群に関して分けられました。



442名の患者が試験に登録しました。


ビタミンD欠乏(< 30&#8201;nmol/L)あるいはビタミンD不足(30-49.99&#8201;nmol/L)は、46%が相当しました。


また、夏季に比べて、冬季では、ビタミンD欠乏の罹患率はより高値でした。
(p < 0.001)


次に、

170名(26.6%)の患者が、1カ月後の時点で、うつ病と診断されました。

交絡因子で補正後、

うつ病の罹患率は、ビタミンDの三分位で、最高群に比べて、

最低群において、有意に高値でした。
(OR 2.24, 95% CI 1.18 to 4.26; p = 0.014)

また、
うつ病罹患率は、
ビタミンDが充足群と比べて、

ビタミンD欠乏で有意に高値、
(OR 2.66, 95% CI 1.48 to 4.77; p = 0.001)

ビタミンD不足群で有意に高値
(OR 1.93, 95% CI 1.00 to 3.74; p = 0.049)

でした。


以上のデータから、

脳卒中患者において、

ビタミンD欠乏や不足が高率に認められること、

ビタミンD欠乏や不足は、脳卒中発症後のうつ病リスクとも有意に関連すること、

などが示唆されます。


今後、
脳卒中発症後において、
ビタミンDサプリメント投与による臨床的意義の検証が期待される分野です。



DHCでは、ビタミンD3サプリメントを製品化しています。


ビタミンDサプリメントに対する効果には個人差がありますが、

臨床的には、ビタミンDサプリメントを1,000 IU/日の用量で投与すると、血中25ヒドロキシビタミンD値が10ng/mL増加する、

という報告もあります。

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posted at 23:51 | この記事のURL
地中海食が高齢者のうつ病を予防する [2018年05月25日(金)]
今月の老年学の専門ジャーナル(電子版)に、地中海食が高齢者のうつ病を予防するという研究が、南欧のグループから報告されていました。
(Exp Gerontol. 2018 May 15.)


うつ病は、社会的にも問題となる精神疾患です。

高齢者では、生活習慣病の有病者において、特にうつ病リスクが高くなることが知られています。


今回の研究では、

地中海沿岸の地域居住の高齢者において、

地中海食の遵守率と、うつ病リスクとの関連が検証されました。


具体的には、

ライフスタイル、臨床所見、食習慣、うつ病スコア(GDS)が調べられ、

相関が検証されました。

解析の結果、

軽度あるいは重度のうつ病を有する被験者では、

教育水準が低く、

身体活動は高く、

糖尿病罹患率が高く、

地中海食の遵守率が低い、

という特徴が見出されました。



地中海食の遵守が、うつ病リスクを35%低下させるという相関が見出されました。
[(OR, 95% CI): 0.65, 0.50-0.85]

また、

茶飲料の摂取と、うつ病リスク低減との相関が見出されました。
[(OR, 95% CI): 0.51, 0.40-0.65].


以上のデータから、

地域居住の高齢者において、

地中海食の遵守が高いと、うつ病リスクが低いことが示唆されます。


うつ病に対する機能性食品成分の有効性を示した研究として、下記の報告があります。


オリーブオイルの多い地中海食がうつ病リスクを低下:メタ解析 


セントジョーンズワートは、うつ病に対して医薬品と同等の効果を示す:メタ解析



うつ病に対するEPAの効果


重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析



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地中海食+オリーブオイルが高齢者のうつ状態を予防する:The Mugello Study [2018年05月08日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、地中海食と高齢者のうつ状態との関連を調べた調査研究が、イタリアのグループ(University of Florence)から報告されていました。
(J Nutr Health Aging. 2018;22(5):569-574.)



地中海食は、スペインやギリシャ、南フランスなど地中海地方の伝統食です。

野菜や果物、全粒の穀類、種実類、オリーブオイルの利用が多いという特徴があります。


地中海食は、健康増進や疾病予防に有用であることが知られており、多くの研究によってエビデンスが示されています。



今回の研究では、

食習慣および地中海食の遵守率と、

高齢者でのうつ状態との関連が検証されました。





具体的には、

イタリアのフローレンス、Mugello地区での横断研究として、

家庭あるいはナーシングホームの高齢者388名を対象に、
(女性271名、男性117名、90歳から99歳、平均年齢92.7±3.1歳)

食事調査が行われ、地中海食への遵守率が調べられ、

うつ状態の評価が、Geriatric Depression Scale (GDS)を用いて行われています。

Mugello Studyという研究の一環です。


また、認知機能などは、MMSEやClock Drawing Test、Basic and Instrumental Activities of Daily Living testなどで調べられました。


解析の結果、

うつ状態ではない参加者に比べて、

うつ状態の参加者(GDSスコア5以上、43.8%)は、

高齢、女性、未亡人という特徴が見出されました。




また、

うつ状態の被験者は、

そうではない被験者に比べて、

地中海食スコア(遵守率)が低い傾向にありました。
(33.9±3.9 vs. 34.6±3.3, p=0.149)


また、

個別の食材の摂取とうつ病リスクとの関連については、

交絡因子で補正後、

オリーブオイルの摂取が多い群では、

うつ病リスクが65%有意に低く、
(OR=0.35, 95%CI=0.20-0.59, p<0.001)


果物の摂取が多い群では、
うつ病リスクが54%低い、
(OR=0.46, 95%CI=0.26-0.84, p=0.011)

という有意な相関が見出されたということです。


同様の結果が女性では認められましたが、

男性では有意差は検出されませんでした。



以上のデータから、

後期高齢者において、

地中海食の食習慣、

特に、オリーブオイルや果物の摂取によるうつ状態のリスク低減作用が示唆されます。





DHCは、オーガニック(有機栽培)の
エクストラバージンオリーブオイルを取り扱っています。

ヌニェス・デ・プラド エクストラバージンオリーブオイル
数々の受賞歴を誇る、有機栽培の高級食用オリーブオイル



オロ・デ・ヘナベ エクストラバージンオリーブオイル
なめらかで、マイルドな風味。有機栽培の高級食用オリーブオイル




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下





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アロマセラピーが高齢者のうつ状態を改善する [2018年04月23日(月)]
補完代替医療の専門ジャーナル(電子版)に、アロマセラピー(芳香療法あるいはアロママッサージ)による高齢者のうつ状態の改善作用を示した臨床研究が、中国のグループ(Chengdu Medical College)から報告されていました。
(J Altern Complement Med. 2018 Mar 22)


アロマセラピー(芳香療法)は、安全性の高い補完療法として広く利用されており、

不眠症/睡眠障害の改善、疼痛軽減、認知症の改善などの有用性が報告されています。


高齢者でのうつ状態は、公衆衛生上の課題の一つです。



今回の研究では、

地域居住高齢者でのうつ状態に対するアロマセラピーの有用性が検証されました。


具体的には、前向きランダム化比較試験として、

うつ症状を有する60歳以上の地域居住高齢者を対象に、8週間の介入試験として、


・アロマセラピーマッサージ施術群:20名、

 (5mLの精油を用いて、1回30分間、2回/週)

 (オイルは、50μL/一滴に、ラベンダー/スイートオレンジ/ベルガモットを2:1:1で含有。アーモンドオイルで1%に希釈して利用)


・アロマセラピー/芳香療法(吸入):20名、

(上記の精油50μLを、10mLの精製水に混合し、30分間、2回/週、吸入)


・対照群:20名

(非介入群)


について、8週間の介入が行われました。



主アウトカムは、

老年うつ病スケールと、

(Geriatric Depression Scale Short Form、GDS-SF)

Patient Health Questionnaire-9 (PHQ-9)

が介入前、介入後、終了後のフォローアップの6週間後、10週間後に調べられました。


また、

5-Hydroxytryptamine (5-HT)値が介入の前後で測定されました。




解析の結果、

介入後の時点において、

アロマセラピー実施群(施術群および芳香群)は、対照群に比べて、

GDS-SF とPHQ-9がいずれも有意に低下(改善)していました。



GDS-SF とPHQ-9のスコアはいずれも、

介入前に比べて、

アロマセラピー施行の両群において、

介入後(8週間後)、介入終了6週間後(14週後)および介入終了後10週間後(18週間後)のフォローアップでも低値であり、効果の残存が認められたということです。



なお、

対照群では、GDS-SF とPHQ-9のいずれのスコアも有意な変化は見出されませんでした。

その他、

5-HT値は、介入前に比べて、介入後にはアロマセラピーの2群にて上昇が認められました。



以上のデータから、

うつ状態にある地域居住高齢者に対して、

アロマセラピーマッサージあるいはアロマセラピー/芳香療法は、いずれも抗うつ作用を示すと考えられます。







アロマテラピーは、安全性が高く、補完療法として様々な分野に用いられています。



最近の研究では、



アロマセラピーが高齢者の睡眠障害を改善する



アロマセラピーによる認知症改善作用



アロマセラピーによる術後の鎮痛効果



アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師



アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者


も示されています。



なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。


したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。


DHCでは、アロマセラピーの関連製品を扱っています。





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posted at 23:57 | この記事のURL
マルチビタミンミネラルCoQ10オメガ3サプリメントによる自閉症への効果 [2018年03月27日(火)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、マルチビタミン+マルチミネラル+コエンザイムQ10+オメガ3系必須脂肪酸含有サプリメントの投与による自閉症スペクトラム障害への働きを検証した臨床研究が、米国のグループ(Arizona State University)から報告されていました。
(Nutrients. 2018 Mar 17;10(3).)


自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)は、社会生活での関係性、言語および非言語でのコミュニケーションなどで困難が認められます。


例えば、先行研究では、次のデータが示されています。

葉酸サプリメントの自閉症スペクトラムに対する有用性


ビタミンD3サプリメントによる自閉症スペクトラム障害改善


ビタミンDによる自閉症スペクトラム障害改善作用



今回の研究では、

小児及び成人の自閉症スペクトラム障害(ASD)患者を対象に、マルチビタミン、ミネラル、オメガ3系必須脂肪酸、コエンザイムQ10、カルニチンといった成分の複合サプリメント投与による働きが検証されました。


具体的には、

ランダム化一重盲検試験として、

3歳から58歳までのASD患者67名と、

年齢や性別を一致させた対照群50名の2群について、

マルチビタミン、マルチミネラル、オメガ3系必須脂肪酸、コエンザイムQ10、カルニチンなどを含むサプリメントが投与され、

グルテンフリー、大豆フリーの食事が用いられました。


ASD群への介入は次のように行われています。

Day 0: マルチビタミン、マルチミネラルのサプリメント開始.
Day 30: 必須脂肪酸サプリメント開始
Day 60: エプソム塩(硫酸マグネシウム)入浴の開始(1週間当たり2回).
Day 90: カルニチンサプリメント開始.
Day 180: 消化酵素サプリメント開始
Day 210: カゼインフリー、グルテンフリーの食事の開始.
Day 365: ASDに対する最終評価


解析の結果、

まず、
非言語的知的能力(nonverbal intellectual ability)に関して、

非治療群に比べて、

サプリメント介入群では、有意な改善が認められました。

(+6.7 ± 11 IQ points vs. -0.6 ± 11 IQ points, p = 0.009)


また、

ASD症状および発達年齢に関しても、

非治療群に比べて、

サプリメント介入群において

有意な改善が認められました。




介入群では、

EPA、DHA、カルニチン、ビタミンA、B2, B5, B6, B12,葉酸、コエンザイムQ10の上昇も見出されています。


以上のデータから、

自閉症スペクトラム障害患者において、

複数のサプリメントを組み合わせて、

包括的な栄養補給として、マルチビタミン、マルチミネラル、オメガ3系必須脂肪酸、カルニチン、コエンザイムQ10などを1年間投与し、健康的な食事も利用することによって、

非言語的IQや自閉症の症状改善といった好影響が示唆されます。



青少年にみられる神経系の病態で、機能性食品成分の効果が示されているものとしては、ADHDに対する研究報告があります。


オメガ3系脂肪酸によるADHD改善作用:メタ解析



バレリアンによる小児の多動性の改善作用



ADHDの小児に対するオメガ3系脂肪酸の効果









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統合失調症の発症前にはビタミンD不足と葉酸不足が先行:メタ解析 [2017年12月10日(日)]
今日、日本ハーブ療法研究会(JSP)第5回学術集会が、東邦大学(習志野キャンパス)で開催されました。

基礎研究から、臨床病院でのアロマセラピーの応用まで、興味深い発表がありました。

私は、次年度の第6回学術集会の大会長を務めさせていただくことになりました。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

統合失調症の発症前の栄養素の状況として、ビタミンD不足と葉酸不足が先行する、という系統的レビュー/メタ解析が、オーストラリアのグループ(University of Western Sydney)から報告されていました。
(Schizophr Bull. 2017 Nov 30.)


精神疾患の発症や転帰において、栄養素が重要な役割を果たすことが知られています。


精神病(状態)や統合失調症では、その発症前の長期間において、特定の栄養素の欠乏が示唆されています。

今回の研究では、

初回エピソード精神病(FEP; first-episode psychosis)において、


特定の栄養素の欠乏との関連が、系統的レビュー/メタ解析により
検証されました。

(psychosis:精神病状態というのは、確定診断を待たずに早期介入を目的として、診断的不確定性を受け入れる、という視点でよく用いられます。)


具体的には、
2017年7月の時点で論文が検索され、

28研究が抽出され、

ビタミン6種類、

ミネラル10種類

に関して、

2612名の被験者 (FEP;1221名、 対照群:1391名)が対象となり、


FEPでの栄養素の値について、

非精神病対照群との比較が行われました。



解析の結果、

正常健常群に比べて、


FEP群では、


血中葉酸値が有意に低値、
(N = 6, n = 827, g = -0.624, 95% CI = -1.176 to -0.072, P = .027)

血中ビタミンD値が有意に低値、
(N = 7, n = 906, g = -1.055, 95% CI = -1.99 to -0.119, P = .027)

という相関が見出されたということです。

葉酸及びビタミンDの血中濃度は、いずれも、FEPでの精神症状と、有意な負の相関を示しました。

さらに、

FEPにおいて、

血中ビタミンC値の低下も示唆されています。
(N = 2, n = 96, g = -2.207, 95% CI = -3.71 to -0.71, P = .004)


その他のビタミン類やミネラル類には有意な相関は認められませんでした。



以上のデータから、


精神病、統合失調症の発症前に、

ビタミンDと葉酸の欠乏状態があり、

これらの栄養素の低値と、症状との間に有意な負の相関があることが示唆されます。


今後、バイオマーカーとしての臨床的意義やサプリメント投与による介入試験の意義の検証が期待される分野です。



オメガ3系必須脂肪酸の重要性についても報告されています。


ウルトラハイリスクの若年者ではオメガ6/オメガ3比が高い




オメガ3系必須脂肪酸による統合失調症への早期介入効果:メタ解析 



介入研究として次の報告もあります。

統合失調症におけるビタミンBサプリメントの有用性:メタ解析



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妊娠初期の葉酸サプリメントが自閉症のリスクを低減する [2017年09月27日(水)]
今月の環境医学の専門ジャーナルに、妊娠初期の葉酸サプリメントの摂取、および、母体の農薬/殺虫剤への暴露と、子供の自閉症スペクトラム障害(ASD)との関連を検証した疫学研究が、米国のグループ(University of California Davis School of Medicine)から報告されていました。
(Environ Health Perspect. 2017 Sep 8;125(9):097007.)



葉酸は、ビタミンB群の1種です。

妊娠初期において、胎児の神経系の発育に必須であり、葉酸サプリメントの摂取が推奨されています。


また、
母体の葉酸摂取は、

ある種の環境化学物質の毒性から、胎児の発育を守る、と考えられています。


先行研究では、次の報告があります。
妊娠中の葉酸サプリメント摂取が自閉症リスクを低減:系統的レビュー

自閉症(Autism spectrum disorder、ASD、自閉症スペクトラム障害)は、社会生活での関係性、言語および非言語でのコミュニケーションなどで困難が認められます。



そこで、今回の研究では、

母親の葉酸サプリメントの摂取、
および
母親の農薬/殺虫剤への暴露と、

子供の自閉症ASDリスクとの関連が検証されました。


具体的には、

症例対照研究として、

2000年から2007年にカリフォルニアで生まれた小児を対象に、

2〜5歳の時点で、ASDと診断された参加者296名
あるいは
正常対照群220名
の2群について、

母親に関する調査(葉酸摂取、家庭での殺虫剤利用)が、2003年から2011年にかけて、後ろ向き調査として行われました。

(Childhood Autism Risks from Genetics and the Environment (CHARGE)という研究の一環です。)

葉酸摂取は、1日あたり800マイクログラム以上と未満の2群に分けられています。


また、母親の住所は、

農業利用の農薬/殺虫剤暴露について、商業応用の州データベースとリンクして調べられています。


解析では、

葉酸の高摂取群(800マイクログラム以上)で、かつ、妊娠1ヶ月目に農薬/殺虫剤への暴露がなかった母親を対照群と設定しました。


解析の結果、

ASDのリスクは、

対照群に比べて、

・葉酸の摂取が800マイクログラム未満の群で、かつ、室内での殺虫剤暴露がある群では、リスクが2.5倍、
[OR]=2.5 [95% confidence interval (CI): 1.3, 4.7]}

・葉酸の摂取が800マイクログラム未満の群では、リスクが1.2倍

[OR=1.2 (95% CI: 0.7, 2.2)]

・室内での殺虫剤暴露がある群では1.7倍
[OR=1.7 (95% CI: 1.1, 2.8)]

でした。


また、

葉酸摂取が低用量(800マイクログラム未満)で、

6ヶ月間以上のペット向け殺虫剤あるいは屋外での殺虫剤噴霧の組み合わせでのリスクは、

それぞれ3.9倍
(95% CI: 1.4, 11.5)

4.1倍
(95% CI: 1.7, 10.1)
でした。


さらに、

母体での低用量の葉酸摂取と、

妊娠の前3ヶ月あるいは後3ヶ月の農薬暴露の場合、

クロルピリホス(有機リン化合物)では2.2倍
(95% CI: 0.7, 6.5)

有機リン酸エステルでは2.3倍
(95% CI: 0.98, 5.3)

ピレスロイド類では 2.1倍
(95% CI: 0.9, 4.8)

カルバミン酸では1.5倍
(95% CI: 0.5, 4.8)

でした。


以上のデータから、

妊娠1ヶ月の時点で、

母体の葉酸摂取が多い群や農薬暴露がない群では、

小児の自閉症ASDリスクが低い、という相関が示唆されます。

なお、今回は、アメリカのカリフォルニア州で住民を対象にした調査ですので、日本でそのまま当てはまるわけではありません。

今後、さらに検証が期待される分野です。



葉酸サプリメントは、動脈硬化を予防し、脳卒中や認知症のリスクを低下させるというエビデンスが確立しています。

葉酸サプリメントの投与によって、血中ホモシステイン値が低下し、

ホモシステインによる血管内皮障害が抑制されることで、

動脈硬化性疾患のリスクが低下すると考えられます。


実際、これまでの観察研究や疫学研究において、
血中ホモシステイン値が低いと、脳卒中や心血管疾患の発症率が低いことが示されています。


葉酸サプリメントで脳卒中が10%低下、心臓病が4%低下:メタ解析


葉酸サプリメントはACE阻害剤との併用で脳卒中を31%低減する

葉酸は、食品にも含まれますが、プテロイルポリグルタミン酸という形であり、利用効率は50%です。

一方、サプリメントに利用されている合成された葉酸は、プテロイルモノグルタミン酸であり、生体での利用効率が85%と高いことが特徴です。



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DHCは、トータルヘルスケア企業として地方自治体と連携し、健康づくり事業に取り組んでいます。ふるさと納税にも協力し、地方創生を支援しています。
地域での健康長寿社会の実現に、DHCとして貢献できるように努めています。



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ウルトラハイリスクの若年者ではオメガ6/オメガ3比が高い [2017年09月01日(金)]
精神医学の専門ジャーナルに、ウルトラハイリスク基準の若年者におけるオメガ6/オメガ3比の意義を7年間にわたって検証した縦断研究が、オーストラリアのグループ(Australian Institute of Tropical Health and Medicine)から報告されていました。
(Transl Psychiatry. 2017 Aug 29;7(8):e1220)



「ウルトラハイリスク基準」とは、精神病を発症する可能性の高い若者を早期に見出すために開発された診断基準です。


統合失調症は、思春期や成人期初期に発症することが多く、患者の大多数は、臨床的徴候・症状を徐々に呈することが知られています


そこで、

精神病・統合失調症を発症するリスクの高い若者を見つけ出すために「ウルトラハイリスク基準」が作成されています。


機能性食品成分・サプリメントの研究では、オメガ3とオメガ6の多価不飽和脂肪酸(PUFA)が多くの精神疾患の発症に関係していることがわかっており、

複数の介入試験で、オメガ3 系必須脂肪酸サプリメントの投与によって、精神病の症状を緩和できることが示されています。



さて、今回の研究では、

ウルトラハイリスク(UHR)の若年者において、

オメガ6・オメガ3比との関連が検証されました。



具体的には、
Vienna omega-3 studyの2次解析の縦断研究として、

精神病のUHRの被験者69名を対象に、

赤血球膜のオメガ6・オメガ3比が測定され、

7年間にわたるフォローアップが行われています。


精神疾患や気分障害の診断は、

Structured Clinical Interview for DSM-IV-TRにより行われ、

さらに医療記録と介護者との面接により、確認されています。



7年間(中央値)のフォローアップの結果、

試験参加の時点で、

オメガ6/オメガ3比が高いと、

UHRでの気分障害が高いという有意な相関が見出されました。
(odds ratio=1.89, 95% CI=1.075-3.338, P=0.03)


この相関は、

年齢や性別、喫煙歴、うつ病の重症度、オメガ3系脂肪酸サプリメントなどの交絡因子で補正後も有意でした。


したがって、

血中のオメガ3系脂肪酸(EPAやDHA)が低いと、気分障害リスクが高いと考えられます。


今回の縦断研究は、

オメガ3系脂肪酸の状態(赤血球膜中の測定、血中濃度)が、UHRでの気分障害の余地因子であることを示した最初のデータです。


今後、介入研究による予防や治療効果に関する検証が期待される分野です。


先行研究では、次の報告があります。

うつ病に対するEPAの効果


DHAによる重症うつ病改善作用



DHCでは、オメガ3系必須脂肪酸サプリメントを製品化しています。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))







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マグネシウムによるうつ病の症状改善効果:米国の臨床試験 [2017年07月04日(火)]
科学誌プロスワンに、軽症から中等度のうつ病に対して、マグネシウムの摂取が有用であることを示した臨床研究が、米国のグループ(University of Vermont)から報告されていました。
(PLoS One. 2017 Jun 27;12(6):e0180067.)


マグネシウムは、必須ミネラルの一つであり、高血圧を改善し、心血管疾患リスクを低減する作用を持っています。


マグネシウムによる高血圧改善作用:メタ解析


近年、日本人の食生活の変化により、マグネシウムの不足が示されています。
(もともと不足気味でしたが、今日では、摂取不足が顕著となっています。)




先行研究では、マグネシウムとうつ病との関連が示唆されていますが、明確な結論は得られていません。


そこで、今回の臨床試験では、

マグネシウム(OTCの塩化マグネシウム)の摂取によるうつ病の症状への作用が検証されました。

具体的には、

オープンラベルランダム化クロスオーバー試験として、



プライマリケア外来にて、

軽症から中等度のうつ病症状を有すると診断された患者126名(男性38%、平均年齢52歳)を対象に、
(PHQ-9スコア; 5-19)


マグネシウム248mg含有の塩化マグネシウム(OTC)を6週間、投与した群と、

対照群(無治療群)の2群について、

比較が行われました。

主アウトカムは、

うつ病症状の両群間の差、

副アウトカムは、

不安関連症状の変化、摂取のコンプライアンス、有害事象、今後のマグネシウム利用の希望です。


2015年6月から2016年5月の間に、112名の被験者データが解析の対象となりました。



解析の結果、

マグネシウム(塩化マグネシウム)の6週間の摂取により、


うつ病症状スコア(PHQ-9)の有意な改善、
(-6.0 points, CI -7.9, -4.2; P<0.001)


不安症状スコアの有意な改善、
(Generalized Anxiety Disorders-7 scores of -4.5 points, CI -6.6, -2.4; P<0.001)


平均摂取率(コンプライアンス)は、83%でした、


また、マグネシウムの安全性は高いことも示されました。


61%の利用者が、今後、マグネシウムを利用したいとしています。



さらに、有用性については、

年齢や性別、うつ病の重症度、開始時のマグネシウムのレベル、抗うつ薬利用とは関係なく、見出されたということです。


なお、

マグネシウムの効果は、2週間以内に認められました。


以上のデータから、


軽症から中等度のうつ病の症状に対して、

マグネシウムの投与による改善作用(安全性及び有用性)が示唆されます。


マグネシウムの健康増進・未病対策における有用性に関しては、次の研究が知られています。


マグネシウムによる高血圧改善作用:メタ解析


マグネシウムが糖尿病のリスク低下に有用:メタ解析





マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】
カラダを支えるミネラル10種類をバランスよく配合!




DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。



中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、


下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。



マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。



ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。




ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。






↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。






↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))






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大豆の摂取とうつ病の関係:Jカーブ [2017年05月28日(日)]
臨床栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆食品の摂取とうつ病リスクとの相関を調べた疫学研究が、中国のグループ(Tianjin Medical University)から報告されていました。
(Clin Nutr. 2017 Apr 30.)



大豆食品は、大豆たんぱく質や大豆イソフラボンの作用を介して、生活習慣病の予防効果が示唆されています。



今回の研究では、

大豆食品の習慣的な摂取と、うつ病リスクとの関連が調べられました。


具体的には、

横断研究として、

中国天津市の成人13,760名 (平均年齢43.5歳) を対象に、

うつ病関連指標(SDS)を用いて、4つのカットオフ(SDS &#8805;40, 45, 48 or 50)で分類し、

食事調査との関連が検証されました。



解析の結果、

まず、全体でのうつ病(SDS &#8805;50)の罹患率は7.2%でした。

次に、

大豆食品の摂取と、うつ病リスクとの関連では、

大豆食品の摂取が少ない(1週間あたり1回未満)群に比べて、


1週間あたり1−3回の摂取群では、

うつ病症状が20%低く
(OR 0.80, CI 0.67, 0.95)

1週間あたり4−7回では31%低く
(OR 0.69, CI 0.55, 0.86)

1日2回以上では85%高い、
(OR 1.85, 1.21, 2.80)

というJカーブの相関が見出されました。

なお、この相関は、SDSのカットオフ値をうつ病症状が高い群になるように(SDS &#8805;40, 45 or 48)して解析した場合でも同様に見出されました。



以上のデータから、

今回の被験者群において、

大豆食品の摂取と、うつ病症状との間にはJカーブの相関関係、

つまり、軽度から中程度の大豆食品の摂取による成人でのうつ病リスク低減効果が示唆されます。



今後、介入研究での至適用量に関する検証が期待される分野です。


食事成分とうつ病との関連については、次のような研究があります。

オリーブオイルの多い地中海食がうつ病リスクを低下:メタ解析





軽症から中等度のうつ病に対しては、
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、学名Hypericum perforatum)の有効性と安全性が確立しています。

セントジョーンズワートは、SSRIやSNRIといった抗うつ薬と同等の効果があり、
かつ、副作用が少ないことが示されています。

そのため、
欧米では、セントジョーンズワートがうつ状態に対して広く利用されています。



セントジョーンズワートはSSRIと同等の抗うつ作用を示す



うつ病治療におけるセントジョーンズワートの費用対効果




DHCでは、うつ病対策に関連したサプリメントを製品化しています。


セントジョーンズワート 30日分
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統合失調症におけるビタミンBサプリメントの有用性:メタ解析 [2017年04月02日(日)]
精神医学の専門ジャーナルに、統合失調症におけるビタミン・ミネラルサプリメントの有用性を検証したメタ解析が、英国と豪州のグループ(University of Manchester, NHS Foundation Trust, Deakin University)から報告されていました。
(Psychol Med. 2017 Feb 16:1-13.)



統合失調症に対して向精神薬が処方されている場合に、

ビタミン類やミネラル類のサプリメントの投与は、栄養素の保健効果や酸化ストレスの減少、神経活動に必須の栄養素の補完療法として有用性が想定されます。


そこで、今回の研究では、

統合失調症の補完療法としてのビタミン・ミネラルサプリメントの働きについて、系統的レビューとメタ解析が行われました。


具体的には、
2016年7月の時点で、
主要医学データベースを用いて、

統合失調症患者の精神症状に対して、

ビタミンサプリメント、ミネラルサプリメント、あるいは、ビタミン・ミネラルサプリメントの作用を調べたランダム化比較試験が検索され、

18報のRCT、832名の患者データが調べられました。


解析の結果、

ビタミンB(B6, B8, B12)サプリメント投与は、

対照群に比べて、

精神症状の有意な減少(改善)を示しました。
[g = 0.508, 95%CI 0.01-1.01, p = 0.047, I 2 = 72.3%]

また、
ビタミンBのRCTで、ITT解析を行った場合も同様の傾向でした。
(g = 0.734, 95% CI 0.00-1.49, p = 0.051)


一方、
統合失調症の陰性症状や陽性症状に関しては、ビタミンB投与での有意差は認められませんでした。
(both p > 0.1)


メタ回帰分析では、

病気の短いほうが、ビタミンBサプリメントの投与による顕著な効果を認めたということです。
(p = 0.001)


なお、その他のビタミン類、イノシトール、ミネラル類では、精神症状への作用での有意差は認められませんでした。


以上のデータから、

統合失調症におけるビタミンBサプリメントの有用性が示唆されます。



これまでの予備的な研究によって、統合失調症の補完療法としてのビタミンやミネラルサプリメントの有用性が示唆されています。

今後の適正使用に向けて、臨床的意義の検証が期待される分野です。



ビタミンB群は、認知症での有用性が示されています。


ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


ビタミンBミックス




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アロマセラピーによるうつ病への有用性:系統的レビュー [2017年03月27日(月)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、アロマセラピーによるうつ病への有用性を検証した系統的レビューが、香港のグループ(Hong Kong Polytechnic University)から報告されていました。
(Evid Based Complement Alternat Med. 2017;2017:5869315.)


現代社会において、うつ病は社会的にも個人的にも大きな負担となっている疾患です。


軽症から中等度のうつ病に対しては、
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)の有効性と安全性が知られています。


セントジョーンズワートは、SSRIやSNRIといった抗うつ薬と同等の効果があり、
かつ、副作用が少ないことが示されています。

セントジョーンズワート 30日分
ほがらかな心で毎日をはつらつと
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さて、今回の研究では、

アロマセラピーによるうつ病への有用性が検証されました。

具体的には、

主要医学データベースから関連研究が抽出され、
(AMED, CINHAL, CCRCT, MEDLINE, PsycINFO.)

系統的レビューが行われました。


アロマセラピーのうち、

芳香療法5報、、

アロマセラピーマッサージ7報

が対象となりました。


芳香療法での吸入時間は、
5分、10分、15分-20分程度であり、

回数は、1回のみの試験から8週間にわたり毎日、というものまででした。

また、
マッサージでは1時間程度です。


芳香療法で用いられたアロマセラピーの精油は、

ラベンダーオイルが多く、

その他にベルガモットやバラ(ローズ)があり、

ユズ(柚子)精油も1報で用いられていました。


解析の結果、


7報で、うつ病の症状改善作用が見出されました。

(アウトカム指標は、MADRS、POMS、CES-D、HADS、EPDS、BIDなどが用いられています。)


論文著者らは、

アロマセラピーによるうつ病への一定の有用性が示唆されると考察しています。



アロマセラピーでは、精油の種類や質、研究の質などが常に問題になりますが、この系統的レビューでは、先行研究との比較や個別の研究の質などについて詳しく考察されています。




最近の研究では、


アロマセラピー+マッサージによる乳がん患者のQOL改善作用




アロマセラピーによる認知症改善作用



ベルガモット精油アロマセラピーによるストレス軽減効果




月経困難症に対するアロマセラピーの効果




アロマセラピーによるストレス軽減効果:メタ解析



アロマセラピーによる術後の鎮痛効果



アロマセラピーによるストレス軽減効果@看護師



アロマセラピーによる掻痒改善効果@慢性維持透析患者


も示されています。



なお、
日本では、アロマセラピーの精油(エッセンシャルオイル)は雑貨扱いになっており、
品質が玉石混淆です。


したがって、一定以上の品質を有する、質の高いアロマセラピー製品を選ぶ必要があります。


DHCでは、アロマセラピーの関連製品を扱っています。






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