サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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最新記事
乳がん家族歴を有する女性での補完代替医療(CAM)利用状況 [2016年03月31日(木)]
今月の乳がん研究の専門ジャーナル(電子版)に、乳がん家族歴を有する女性での補完代替医療(CAM)の利用状況を調べた研究が、米国のグループから報告されていました。
(Breast Cancer Res Treat. 2016 Mar 26.)


現在、疾病の予防だけではなく、疾病の治療や再発予防における補完療法として、CAMが広く利用されています。


今回の研究では、

乳がん家族歴を有する女性におけるCAMの利用状況が調べられています。


(本人には乳がんの既往はなく、姉妹が乳がんという場合に、

対照群と比べて、CAM利用に相違が認められるかどうかの検証です。)



具体的には、
米国において、
2003-2009年にコホート研究に登録した35-74歳の女性で、

過去1年間でのCAM利用状況が調べられた49,734名です。

(Sister Study cohortという研究の一環です。
登録本人は、登録時に乳がんの既往はなく、
姉妹の1名以上が乳がんという対象者。)

データは、米国での全国健康調査との比較が行われています。
(2007 NHIS、n = 7965)


解析の結果、

CAM利用状況は、

ビタミン/ミネラルサプリメント:79 %,

心身相関療法(mind-body practices):41 %,


徒手療法:32 %,

ハーブ類: 23 %

でした。


これらの利用率は、
全般的に、米国の女性よりも高い数値であったということです。



人種別の解析によると、

黒人女性は、
CAMのうち、スピリチュアリティ/瞑想分野の療法を用いる傾向があり、

白人とアジア人女性では、
サプリメントの利用が高いという結果でした。

なお、実際のCAM利用と、乳がんリスクとの間には有意な相関は認められていません。


今回のデータから、

乳がんの潜在的なリスクが高いと推定される家族歴を有する米国の女性では、

一般の対照群の女性よりもCAM利用率が高いこと、

CAM分野には人種別の特徴があること、

が示唆されます。


先行研究において、

乳がんの予防(リスク低減)、再発予防効果が示唆されている機能性食品成分は、

大豆イソフラボン、リコピン、EPAなどです。





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唐津市とDHCとの包括連携協定 [2016年03月30日(水)]
本日、唐津市とDHCとの包括連携に関する協定書の調印式が、唐津市役所で行われました。

今回の包括連携協定に際し、ご尽力いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。

今後、市民の健康づくり、地域創生に関して協力し、唐津市での健康長寿社会の実現に向けた取り組みを実施する予定です。


唐津市のニュースリリース↓(PDF)

概要
唐 津 市 と 株 式 会 社 デ ィ ー エ イ チ シ ー は 、唐 津 市 に お け る 市 民 の 健 康 づく り の 推 進 を 目 指 す た め 、 連 携 協 定 を 締 結 す る も の




私も調印式に同席するために、日帰りで唐津市に行ってきました。
↓行きの飛行機から見えた富士山です。





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ウコンによる変形性膝関節症への効果:レビュー [2016年03月29日(火)]
今月の補完代替医療の専門ジャーナル(電子版)に、ウコンによる変形性膝関節症への作用を検証したレビューが、米国のグループから報告されていました。
(J Evid Based Complementary Altern Med. 2016 Mar 14)


ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

主な分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。

今回の研究では、変形性関節症の対するウコンの有用性が検証されました。



主用医学データベースから、

変形性膝関節症患者を対象に、ウコンを投与した8報のランダム化比較試験が抽出されました。


ウコン投与により、
変形性膝関節症の疼痛、関節のこわばり、関節機能への有用性が調べられています。

解析の結果、

ウコン含有サプリメントの投与は、

偽薬に比べて、

変形性膝関節症に関連した症状の有意な改善作用を示したということです。

また、実薬対照群と、ウコンとの比較では、

ウコンは、NSAIDs(消炎鎮痛薬)と同程度の有用性が示されています。


なお、
大半の研究で、ウコン投与による統計学的に有意な作用が示されていますが、

効果の大きさは限定されているため、さらに検証が必要であると考察されています。


ウコン(クルクミン)によるNF-κB抑制を介した抗炎症作用は確立されており、
さまざまな疾患の予防/リスク低減効果が示唆されています。


ウコンサプリメントは、
変性製膝関節症だけではなく、他の生活習慣病への効果も期待できることから、ベーシックなサプリメントとしての摂取が推奨されます。




ウコンには有効成分としてクルクミンが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用を示します。

分子メカニズムは、NF-κB抑制を介した抗炎症作用です。


抗炎症作用を介した抗がん作用も知られており、
大腸がんや膵臓がんに対する臨床試験も報告されています。


クルクミンは、安全性も高く、
臨床試験では、1日あたり8,000mgの用量で3ヶ月の投与が行われています。



DHCのウコン製品では、

濃縮ウコン

があります。


なお、

変形性膝関節症に伴う症状の改善には、
グルコサミン(グルコサミン硫酸塩、塩酸塩)が有用であり、最もエビデンスが豊富です。



変形性膝関節症の症状改善や予防方法として、下記の組み合わせが推奨できます。


抗炎症作用を有する機能性食品成分の豊富な食事
(オメガ3系脂肪酸、エクストラバージンオリーブオイル、ウコンなど各種のファイトケミカルなどを含む食事。)

運動療法による適正体重の維持と筋力・筋量の維持

抗炎症作用を有するサプリメントの利用、
(ウコン/クルクミン、ボスウェリア・セラータ/5-ロキシン)

変形性膝OAに対するサプリメントとしてグルコサミン、コンドロイチン、U型コラーゲン、の併用も可能です。




最近の研究では、次の報告があります。


変形性膝OAの疼痛に対してグルコサミン+コンドロイチンはセレコキシブと同等の効果



グルコサミン・コンドロイチンの関節裂隙狭小化抑制効果




グルコサミン・コンドロイチンによる関節軟骨保護作用@膝関節症





コンドロイチンによる変形性膝関節症改善作用




グルコサミンはNF-κBを抑制し抗炎症作用を示す



グルコサミン・コンドロイチン利用者は炎症マーカーが低い




グルコサミンによる寿命延長効果




グルコサミンはジアセレインと有効性が同じで、副作用が少ない:メタ解析



DHCでは、関節機能訴求に関連したサプリメントとして、次の製品を扱っています。




パワーグルコサミン



極らくらく



らくらく(グルコサミン、コンドロイチン、II型コラーゲン、CBP、MSM(メチルスルフォニルメタン)、コラーゲンペプチド、ヒドロキシチロソール)



グルコサミン



コンドロイチン



グルコサミン&コンドロイチン



II型コラーゲン+プロテオグリカン




グルコサミンは、変形性膝関節症などの関節疾患に広く利用されているサプリメントです。



作用メカニズムとして、アミノ糖であるグルコサミンが関節軟骨の成分であることから、構成成分を経口摂取することによる直接的な修復機構が想定されていました。



一方、最近の研究では、グルコサミンやコンドロイチンは、情報伝達機構における調節因子であることが示されており、変形性膝関節症に対する改善効果のメカニズムとして、構成成分自体を直接摂取する作用というよりは、シグナル伝達物質を摂取することによる作用が考えられています。



膝OAなどの変形性関節症に対して、
サプリメントでは、グルコサミンやコンドロイチンが最もエビデンスが豊富であり、欧州の学術団体EULARではグレードAの推奨になっています。
(一方、ACRではGAIT1のみを解析対象としたため、偽陰性データのバイアスによってネガティブになっています。)


2014年以降に発表された最新の研究―MOVES研究やLEGS研究--では、

グルコサミンやコンドロイチンの効果が示されています。





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大豆イソフラボンによる糖代謝への好影響:メタ解析 [2016年03月28日(月)]
今月の分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンによる糖代謝への影響を検証したメタ解析が報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2016 Mar 23.)



今回のメタ解析では、

閉経女性において、

大豆イソフラボン類による糖代謝への働きが検証されました。



具体的には、

1990年から2015年4月までの主要医学データベースから、
(MEDLINE, WEB OF SCIENCE, EMBASE)

閉経後の女性を対象に、大豆イソフラボンと糖代謝指標を調べたランダム化比較試験が検索されています。



17報のRCT、

閉経後の女性1,529名が解析の対象となりました。



解析の結果、


大豆イソフラボン投与により、

糖代謝の有意な改善が認められました。

ただし、研究間で不均一性が認められています。




空腹時血糖値は、

大豆イソフラボン摂取群と、偽薬群との間に顕著な差が見出されました。

(-0.22 mmol/L; 95% CI, -0.38 to -0.07 mmol/L)



また、

大豆イソフラボン投与によるインスリン値への影響も有意であり、
(-0.43 μIU/ml, 95% CI, -0.71 to -0.14 μIU/ml)


さらに、
インスリン抵抗性(HOMA-IR)も、有意な改善が認められました。
(-0.52, 95% CI, -0.76 to -0.28)



以上のデータから、

閉経後の女性において、

大豆イソフラボンの摂取による糖代謝への好影響が示唆されます。



なお、大豆あるいは大豆イソフラボンにより、直接、血糖コントロールが改善するとは考えにくいと思います。

そこで、閉経後の女性において、ヘルシーエイジングのための食生活の一環としての大豆製品/大豆イソフラボンの摂取が推奨されます。



大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。






日本では、
「大豆イソフラボンアグリコンの安全な一日摂取目安量の上限値」

という表現が一人歩きし、

過度に神経質になっていることがあります。



この上限値というのは、10年ほど前の内閣府食品安全委員会の報告に基づいた情報です。


当時、食品安全委員会では、

-- 大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値:70〜75mg/日

-- 特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値:30mg/日
(いずれも大豆イソフラボンアグリコン換算値)

と発表しています。


そこで、一部の医療関係者では、
上限値の背景となった個別の研究の情報をよく検証せずに、

極端な場合、
「イソフラボンの摂取により子宮内膜肥厚が生じ、子宮がんのリスクが高まる」
といった誤解も聞きます。



実際の食品中では、アグリコン換算で、

納豆一パックあたり30〜35mg程度は含まれています。
(納豆100gあたり73.5mg)


豆腐には100グラムあたり20.3mgです。


つまり、食品からの摂取量は、簡単に上限値を超えてしまう状態です。




一般に、長期間、アグリコンの形で大量に摂取することに対しては、その安全性と有効性のバランスについて、個別に判断が必要です。


一方、更年期障害に伴う、うつ状態や不眠といった特定の症状を改善する目的で、アグリコンとして、比較的短期間、利用するという選択肢も考えられます。



一般に、
サプリメントの形状では、食品からの摂取量を大きく上回るような量の摂取が可能となります。


しかし、食品安全委員会の数値が独り歩きして、それを疑うことなく信じているような医療従事者は少し情報不足かもしれません。


例えば、短期的には、イソフラボンの高用量投与が不妊治療に有用とする臨床データも知られています。



内閣府食品安全員会が上限値を設定する根拠となった論文の一つは、イタリアからの報告であり、

1日あたり150mgの摂取による子宮内膜肥厚という臨床データでした。


これを受けて、日本では、その半分の75mgが上限値を設定する際の目安になっています。


一方、前述の臨床データを報告したイタリアのグループは、逆転の発想をしています。


150mgで子宮内膜肥厚の作用がみられるなら、

その10倍量を短期間投与することが不妊治療に応用できるのでは、

と考えたようです。


そして、
不妊治療中の女性を対象に、1日あたり1,500mgの大豆イソフラボンあるいは偽薬を投与したところ、妊娠率が有意に改善したと報告しています。
(Fertil Steril. 2004 Dec;82(6):1509-13.)

大豆イソフラボン投与によって、
対照群に比べて、
妊娠率が16.2%から30.0%に有意的に改善したということです。

不妊治療を行う比較的短期間、黄体期における補完療法として、
大豆イソフラボンの高用量投与が選択肢の一つとして示唆されます。






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トマト+オリーブオイルによる心臓病予防効果 [2016年03月27日(日)]
今日は、パワーポイントでプレゼン用のファイルを作成していました。

来週末の土曜日に、仙台で開催される健康フェア「第8回元気!健康!フェアinとうほく」に出講しますので、そのデータの追加と修正です。

東北大学と河北新報社が主催するこの健康フェアに、DHCも特別協賛させていただいています。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナルに、トマトとオリーブオイルの併用による心血管リスクへの作用を調べた臨床研究が、スペインのグループ(University of Barcelona)から報告されていました。
(Nutrients. 2016 Mar 16;8(3).)



トマトに含まれる赤色色素のリコピンは、抗酸化作用や抗がん作用を有しており、

疫学研究では、肺がんや前立腺がん、乳がん、大腸がん、脳卒中のリスク低減効果が示されています。

また、トマトは、地中海食でも広く用いられる食材であり、オリーブオイルが豊富な地中海食の疾病リスク低減作用にも関係していると考えられます。

さらに、リコピンサプリメントによる高血圧改善作用も知られています。


今回の研究では、トマトとオリーブオイルによる心血管リスク因子への作用が検証されました。


先行する疫学研究では、トマトの摂取と、心臓病(心血管疾患)リスクの低下との相関が示されいます。

また、トマトは、生食の他、トマトソースとして、オイルと一緒に調理されることで、リコピンなど脂溶性の機能性成分が利用されます。


今回の研究では、
生のトマトとトマトソースによる動脈硬化関連マーカーへの影響が調べられました。

具体的には、

前向きランダム化オープンラベルの単回投与試験として、

健常者40名を対象に、


・生のトマト摂取群:7.0 g の生のトマト/kg体重

・トマトソース摂取群:3.5 g のトマトソース/kg体重

・トマトソース+オリーブオイル併用摂取群:3.5 g のトマトソース+オリーブオイル/Kg 体重

・対照群:0.25 g 砂糖含有水投与/kg体重

の各群について、

異なる日に4回の単回投与が行われ、


投与開始時と6時間後の時点で、
動脈硬化関連マーカーおよび炎症関連マーカーが測定されました。



解析の結果、

対照群に比べて、


まず、
トマト投与の各群では、

血中総コレステロール値の低下、中性脂肪値の低下、複数の炎症関連マーカーの低下、

HDLコレステロール値の上昇、IL-10の上昇が認められたということです。


一方、
血中IL-6値およびVCAM-1値、Tリンパ球由来LFA-1値、単球由来CD36は、

生のトマト投与群あるいはトマトソース投与群よりも、

トマトソース+オリーブオイル投与群において、より大きな変化を示しました。

(VCAM-1は、接着因子の1種であり、動脈硬化形成に関与します。)




以上のデータから、

トマトの摂取、特にオリーブオイルとの併用による心血管リスク低下作用が示唆されます。







DHCでは、適正な価格で高品質のマルチビタミンマルチミネラルカルシウム・マグネシウムを提供しています。

また、各種カロテノイドを含むマルチカロチンの他、リコピンルテインなども製品化しています。




中高年以上の疾病予防・健康増進のためには、


下記のサプリメントは、すべてベーシックサプリメントとして摂取が推奨できます。


すべての摂取にかかるコストは1か月分で、2,000円程度から、ですので、

安全性・有効性に加えて、経済性(費用対効果)にも優れています。



マルチビタミン、
(マルチビタミン 徳用90日分 \886(税込\956)) ⇒1ヵ月分は約300円。



マルチミネラル、
(マルチミネラル 徳用90日分【栄養機能食品(鉄・亜鉛・マグネシウム)】\1,239(税込\1,338))  ⇒1ヵ月分は約450円。



ビタミンC ハードカプセル(1,000mg)
(ビタミンC(ハードカプセル)徳用90日分【栄養機能食品(ビタミンC・ビタミンB2)】\629(税込\679)) ⇒1ヵ月分は約210円。




ビタミンD3
(ビタミンD3 30日分 \286(税込\308))   ⇒1ヵ月分は約300円。




コエンザイムQ10、
(コエンザイムQ10 包接体 徳用90日分  通常価格\2,143(税抜))  ⇒1ヵ月分は約700円。






↑ 上記は、合計で一か月分が約2,000円ほどです。中高年以上の全員に推奨できるベーシックな成分です。






↓ 下記の成分は、上記に加えて追加する場合に、優先されるサプリメントです。



EPA、
(EPA 30日分 \950(税込\1,026))





DHA、
(DHA 30日分 \1,191(税込\1,286))




乳酸菌
(届くビフィズス 30日分 通常価格 \1,429(税抜))






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健康的な生活習慣によりがんリスクが37%低下 [2016年03月26日(土)]
今月の栄養学の専門ジャーナルに、健康的な生活習慣と、30年間のがん罹患率との関連を調べた研究が、イスラエルのグループ(Tel Aviv University)から報告されていました。
(Nutr Cancer. 2016 Mar 23:1-10)


がんは、代表的な生活習慣病です。

したがって、健康的な生活習慣により、がんの予防/リスク低減作用が期待されます。
(一部、ウイルスによるがん、例えば、肝炎ウイルスによる肝臓がんなどがありますが。)


今回の研究では、30年間にわたり、生活習慣とがん罹患率との関連が検証されました。


具体的には、

1982年の時点で、

健康な男女632名(40-70歳)を対象に、

食事調査や身体活動などの調査、血圧、体重、身長、血液検査が行われています。


1年以内にがんと診断された13名、および、極端な摂取カロリーの4名は除外されました。


平均24.2年間のフォローアップの間に、146名(23.7%)が、がんを罹患しました。


解析の結果、

三分位で、
野菜の中程度の摂取群では、最低群に比べて、全がんリスクが38%低値でした。
(HR= 0.62, 95% CI: 0.40-0.95)


ただし、果物の摂取ではむしろリスク増加が認められました。


なお、
この研究での‘健康的な生活習慣/ライフスタイル’は、

・BMIが正常範囲、

・非喫煙、

・食物繊維と野菜の摂取が多いこと、

・運動習慣を持っていること

です。

今回の研究データ全体の解析の結果、

‘健康的な生活習慣/ライフスタイル’により、

全がんリスクが37%有意に低下することが見出されています。
(adjusted HR = 0.63, 95%CI: 0.44-0.91)



一般に、地中海食による有用性が示されています。



地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下




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PQQによる認知機能への働き [2016年03月25日(金)]
今月の実験医学の専門ジャーナルに、PQQによる認知機能への好影響を示した臨床研究が、慶応大学などのグループから報告されていました。
(Adv Exp Med Biol. 2016;876:319-25)



ビタミン(様物質)の1種であるPQQ(ピロロキノリンキノン)は、ミトコンドリアでのエネルギー代謝や、神経機能における役割から、
認知機能への働きが示唆されており、

現在、認知機能の維持や改善、認知症予防効果などブレインフードとしての機能性が訴求されています。


今回の研究では、

PQQ含有サプリメントによる認知機能への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

健常な高齢者41名を対象に、

20mg/日のPQQ含有サプリメント(BioPQQ™)投与群

偽薬投与群

の2群について、12週間の介入が行われ、

各種認知機能関連指標が測定されています。

(selective attention by the Stroop and reverse Stroop test,
visual-spatial cognitive function by the laptop tablet Touch M)



解析の結果、

まず、
ストループ検査では、

偽薬群に比べて、

PQQ投与群では、

Stroop interference ratios (SIs)での変化が有意に減少していました。


次に、

タッチエム(Touch M)テストの層別解析では、

開始時のスコアが70未満で低いPQQ投与群においてのみ、介入後に有意な増加が認められました。


その他、脳血流(NIRS)検査では、PQQ投与による前頭前皮質での血流増加が見出されています。


なお、有害事象に関しては、血液検査や尿検査、理学的所見などにおいて、問題は見出されていません。


以上のデータから、

健常な高齢者において、

1日あたり20mgのPQQ投与による認知機能への好影響が示唆されます。






PQQに関して、次の研究が報告されています。

PQQ(ピロロキノリンキノン)による抗炎症作用:ヒト臨床研究


PQQ(ピロロキノリンキノン)による認知機能維持効果




機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用



PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用



エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究







一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。




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頭痛への対策としての機能性食品成分 [2016年03月24日(木)]
片頭痛や緊張性頭痛などの頭痛に悩む方は少なくないと思います。

頭痛の予防(頭痛の頻度の軽減)としてのセルフケアでは、機能性食品成分がサプリメントとして用いられます。


具体的には、

コエンザイムQ10、リボフラビン(ビタミンB₂)、マグネシウム、オメガ3系脂肪酸が用いられます。

また、フィーバーフューfeverfewやバターバー(butterbur)といったハーブも利用されています。




フィーバーフューによる片頭痛予防効果について、2015年のコクランレビューを読んでみました。
(Cochrane Database Syst Rev. 2015 Apr 20)


このレビューの著者は、イギリスのErnstらです。

(CAMの各種療法をレビューした論文をたくさん発表し、結論はいつも同じ、というパターンのグループです。)


さて、今回のレビューは、フィーバーフュー(学名:Tanacetum parthenium L.)による片頭痛予防効果を検証しています。

コクラン(Cochrane Database of Systematic Reviews)で2004年に発表された最初のレビューから、本レビュー(2015年)でアップデートという位置づけです。



具体的には、2015年1月までの主要医学データベース(CENTRAL, MEDLINE, EMBASE, AMED)から、

二重盲検ランダム化比較試験により、

片頭痛の予防に対して、

フィーバーフューの単独投与と、偽薬との臨床的な有用性と安全性が調べられています。

(言語や対象年齢の制限はなし。フィーバーフューの単独投与が対象。)


今回のアップデートで1報が追加され、

合計6報、561名のデータが解析の対象となりました。


6報のうち、5報は、主アウトカムが片頭痛の頻度でした。

これらの研究は、良い方法論/質でしたが、サンプルサイズのためにバイアスの存在も想定されています。


また、

論文のばらつきや共通のアウトカムがなかったため、プール解析は行われていません


今回のレビューで追加された1報は、質が高く、かつ、比較的大規模な研究(n = 218)でした。
この研究の前に行われた用量設定の研究に基づいて、一定の投与量が用いられています。


そして、

1ヶ月あたりの片頭痛の頻度は、

フィーバーフュー投与群では、4.8回から2.9回へ、1.9回減少し、

偽薬群では、4.8回から 3.5回へ、1.3回減少していました。

(両群間では、1ヶ月あたり0.6回の差が認められたことになります。)


副アウトカムとして、

片頭痛の重症度や片頭痛の発作の期間、悪心・嘔吐の頻度と重症度については両群間で有意差は見出されませんでした。


その他、先行研究では結論は明確でないとされています。
3報では、フィーバーフュー投与群にて、片頭痛に対する予防効果が示唆されています。
(被験者数は17名から60名)

一方、他の2報(被験者は50名と147名)では、フィーバーフュー群と偽薬群との間に有意差は認められませんでした。

なお、有害事象として、消化器系症状が示されていますが、いずれも軽度であり、一過性でした。




以上のように、

今回のコクランレビューでは、

フィーバーフュー投与により、片頭痛の発作回数が0.6回/月、減少する、という最新の1報が追加されています。


ただし、コクランですので、例によって結論は同じで、

‘まだ質の高い研究が不十分なので、結論は出せない’

といったことになっています。


個人差や体質差に注目した個別化医療といった概念ができる前の発想のコクラン共同計画ですので、介入の大きさが比較的小さく、作用が緩徐である機能性食品成分の有用性検証には、コクランは必ずしも適切ではないとも思います。




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糖質制限食 vs. 標準カーボカウント食@1型糖尿病 [2016年03月23日(水)]
今月の臨床栄養学の専門ジャーナルに、1型糖尿病での血糖コントールに対して、糖質制限食/低炭水化物食と、標準的なカーボカウント食を比較した臨床研究が、ニュージーランドのグループから報告されていました。
(Asia Pac J Clin Nutr. 2016 Mar;25(1):78-84)


カーボカウントは、糖尿病でのインスリン治療において用いられる食事療法であり、

摂取する炭水化物量からインスリン量を推計して調整する方法です。

(したがって、カーボカウントは、低炭水化物食・糖質制限食とは別になります。)



今回の研究では、

1型糖尿での血糖コントロール、インスリン量といった指標に対して、

低炭水化物食と、標準的なカーボカウント(炭水化物カウント)食の比較が行われました。


具体的には、

1型糖尿病患者10名を対象に、

・標準的なカーボカウントコース

・標準的なカーボカウントコース+糖質制限(75グラム/日)

の2群について、12週間の介入が行われ、

介入の前後で、体重、血圧、糖質・脂質代謝指標が測定されています。



解析の結果、

炭水化物制限食群では、

HbA1cの有意な低下
(63 to 55 mmol/mol (8.9-8.2%), p<0.05)

インスリン投与量の有意な減少、
(64.4 to 44.2 units/day, p<0.05)

体重の減少傾向(有意差ナシ)
(83.2 to 78.0 kg)

が認められたということです。


血圧やクレアチニン、脂質関連指標には有意な変化は認められていません。

また、

標準的なカーボカウントコース群では、いずれの指標にも有意な変化は認められませんでした。

なお、平均血糖変動幅(MAGE)は両群とも有意な変化は示されていません。


以上のデータから、

1型糖尿病の血糖コントロールにおいて、

インスリンの必要量の減少や血糖コントロールの改善、肥満者での減量に、低炭水化物食/糖質制限食が有用である、と考えられます。




DHCでは、

肥満・糖尿病・アンチエイジング・ヘルシーエイジング(健康長寿)のための食事として、

「‘ゆるやか’糖質制限」(緩やかな糖質制限食・低炭水化物食)を推奨しています。



最新の科学的根拠を俯瞰すると、

「緩やかな糖質制限食・低炭水化物食」を基本とした食生活が、

「ヘルシーエイジング(健康長寿)」

「ダイエット(適正体重の維持)」

「アンチエイジング(抗加齢)」

に有用であると考えられます。





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遅発性ジスキネジアに対するイチョウ葉エキスの効果:メタ解析 [2016年03月22日(火)]
今月の薬理精神医学の専門ジャーナル(電子版)に、遅発性ジスキネジアに対するイチョウ葉エキスの効果を示したメタ解析が報告されていました。
(Pharmacopsychiatry. 2016 Mar 15)


遅発性ジスキネジア(Tardive Dyskinesia)は、抗精神病薬の服用中に認められる不随意運動です。

診断基準では、
抗精神病薬治療に関連した舌、顎、躯体、四肢の不随意運動
少なくとも4週間続き、舞踏病様、アテトーゼ様運動、律動的な運動のどれかのパターンを示す、
抗精神病薬服用中ないし、中断後4週間以内に生じる
などとされています。



遅発性ジスキネジアの病態にはフリーラジカルの関与が示唆されます。

イチョウ葉エキスは、抗酸化作用を有し、ラジカルスカベンジャーとしての作用を持っています。

そこで、
今回のメタ解析では、

統合失調症への抗精神病薬投与に伴う遅発性ジスキネジアに対して、

イチョウ葉エキスによる作用が検証されました。


具体的には、
主要医学データベースから、

3報が抽出され、

299名が対象となり、

・抗精神病薬+イチョウ葉エキス
・抗精神病薬+偽薬
・抗精神病薬単独投与

の3群での比較が行われています。


主アウトハムは、

遅発性ジスキネジア症状の重症度
(AIMS)
です。


3報、299名(平均年齢55.9歳の遅発性ジスキネジア患者)、12週間の介入試験が解析された結果、

対照群と比べて、

イチョウ葉エキス(240&#8201;mg/日)併用投与群では、


遅発性ジスキネジア症状の重症度が有意に軽減していたということです。
(trials=3, n=299, WMD: -2.30 (95%CI: -&#8201;3.04, -1.55), P<0.00001)


また、
2報、142名を対象に、抗精神病薬の薬剤関連の有害事象を評価した結果、

偽薬併用群と比べて、

イチョウ葉エキス併用群にて、有害事象が有意に減少していました。
(WMD: -2.38 (95%CI: -4.01, -0.74), P=0.004)


なお、
統合失調症の精神状態の全般的な指標であるPANSSの総スコアは、
両群(偽薬併用群とイチョウ葉エキス併用群)の間に有意差は認められませんでした。
(trials=2, n=239, P=0.87)


以上のデータから、

統合失調症に対する抗精神病薬服用に伴って生じる遅発性ジスキネジア症状に対して、
イチョウ葉エキスの併用投与による重症度軽減作用が示唆されます。



今後、さらに質の高い研究による臨床的意義の検証が期待される分野です。



イチョウ葉エキスは、抗酸化作用や血小板凝集抑制作用、循環改善作用を有し、認知症の予防や閉塞性硬化症の改善に用いられるハーブサプリメントです。


イチョウ葉エキスには、特有のフラボノイド系ファイトケミカルが存在し、抗酸化作用や抗炎症作用、血小板凝集作用などを介して、効果を発揮します。


これまでに多くの臨床研究が行われており、認知症などに対して有効性と安全性が示されています。


(イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ)

(イチョウ葉エキスの有効性と安全性)

(イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用)

(イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー)






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ブラジルナッツがNrf2活性を亢進する@人工透析患者 [2016年03月21日(月)]
今月の分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、人工透析患者におけるブラジルナッツの作用を調べた予備的な臨床研究が、ブラジルのグループから報告されていました。
(Mol Nutr Food Res. 2016 Mar 15.)


ブラジルナッツは、セレンが多いという特長があるナッツ類です。

アーモンドなどと比べるとずいぶん大きなナッツです。

日本ではあまり見かけませんが、アメリカなどではミックスナッツに入っていることがあります。
(ミックスナッツの中で、一番、大きなナッツが、ブラジルナッツと思って間違いないと思います。ブラジルナッツが入っていれば、ですが。)


ブラジルで行われた先行研究では、

人工透析患者において、

ブラジルナッツ投与によるセレンの状態の改善、
(潜在的なセレン不足の改善)

酸化ストレスの減少
(セレンは抗酸化作用を有するミネラルのため)

抗炎症作用が示唆されています。



さて、今回の研究では、人工透析患者において、ブラジルナッツ投与による酸化ストレス関連指標(Nrf2活性)への影響が検証されました。



慢性維持透析患者では、酸化ストレスが亢進しており、様々な合併症が知られています。



Nrf2(NF-E2-related factor 2)は、転写調節因子の1種であり、

生体内では酸化ストレス障害に対する防御機構を担っている重要な分子です。


具体的には、

人工透析患者13名を対象に、

1日あたりブラジルナッツ1粒を3ヶ月間投与し、

非投与群の人工透析患者12名との比較が行われています。

関連指標として、
末梢血単核球のNF-κB, Nrf2, quinoneoxidoreductase 1 (NQO1)の発現、

血漿中のMDA、CRP、IL-6が介入の前後で測定されています。



解析の結果、

ブラジルナッツ投与群では、

Nrf2発現の増加、
(=酸化ストレスに対する防御機能の亢進を示唆)

NF-κB発現の減少が認められたということです。
(=抗炎症作用を示唆)


また、
サイトカイン類やMDAも、有意な減少(改善)が示されました。

一方、対照群では、有意な変化は示されていません。


以上のデータから、


人工透析患者において、

ブラジルナッツ(1日1粒)投与による酸化ストレス軽減作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。


機能性食品素材・サプリメントでは、抗炎症作用や抗酸化作用を有する成分があり、人工透析患者に対する効果が示唆されています。

(腎不全・維持透析患者のためのサプリメント)


例えば、疫学研究では、魚油/オメガ3系脂肪酸の摂取が多いと、人工透析患者の生存率が向上する、というデータが知られています。
(Am J Kidney Dis. 2011 Aug;58(2):248-56.)


また、腎不全患者の新規透析用動静脈グラフト術後経過に対する魚油サプリメントの効果を示したランダム化比較試験も示されています。


その他、次のような報告も知られています。


葉酸サプリメントによる末期腎不全患者の死亡率低下効果



腹膜透析患者におけるビタミンCとEの抗酸化作用



維持透析患者でのビタミンEの抗酸化作用



・慢性血液透析患者に対するビタミンD3サプリメントの有用性



・腎不全患者の透析用動静脈グラフトに対する魚油サプリメントの効果



・ビタミンD高値は腎結石症との相関なし




・還元型コエンザイムQ10による腎機能改善作用



・ビタミンD3+カルシウムサプリメントによる効果@慢性腎臓病患者



・ビタミンD不足の腎臓移植患者ではタンパク尿が認められる



・人工透析患者におけるαリポ酸の効果



・ビタミンDによる慢性腎臓病の死亡率低下作用



・末期腎疾患患者におけるビタミンDサプリメントの効果





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オリーブポリフェノールの動脈硬化抑制作用 [2016年03月20日(日)]
今月の分子栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、オリーブポリフェノールによる動脈硬化抑制作用を示した臨床研究が、スペインと米国のグループから報告されていました。
Mol Nutr Food Res. 2016 Mar 15.)



リポたんぱく質の粒子は、NMRで測定することができ、その構成比は、従来の脂質代謝マーカーよりも、動脈硬化リスクの判定に有用であるとされています。

今回の研究では、

オリーブポリフェノールの豊富なバージンオリーブオイルによるリポたんぱく質の粒子構成比(動脈硬化のリスクの指標)への影響が検証されました。



具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

脂質異常症患者33名を対象に、

・オリーブポリフェノールの豊富なエクストラバージンオリーブオイル投与群
2種類の投与群(FVOO, FVOOT.)

・通常のバージンオリーブオイル投与群

について、3週間の介入が行われています。

1日あたり25mlのオリーブオイルが投与されています。

リポたんぱく質の粒子数やサブクラスの解析が行われました。



解析の結果、

オリーブポリフェノールの豊富なエクストラバージンオリーブオイル投与により、

リポたんぱく質の粒子の構成比が変化しており、

LDL-P/総HDL粒子 (HDL-P)の有意な減少(改善)、

小型HDL/大型HDLの有意な減少、

,HDL-コレステロール/HDL-P比の有意な減少

が認められたということです。

また、
リポプロテインインスリン抵抗性インデックス(LP-IR)の有意な減少も認められました。 (P<0.05)



以上のデータから、

オリーブ由来ポリフェノールによる脂質代謝改善作用、リポたんぱく質粒子の構成比の改善作用を介した動脈硬化リスク抑制作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




地中海食やオリーブオイルの効能については、多くのエビデンスが報告されています。


地中海食で死亡率が半減する



低炭水化物(糖質制限)食と地中海食は低脂肪食よりも有効



オリーブオイルの摂取10gで全死亡率が7%低下



地中海食がメタボを抑制



バージンオリーブオイルとナッツ類を含む地中海食の抗炎症作用



バージンオリーブオイルの心臓病予防作用



オリーブオイルによる皮膚の老化抑制作用



地中海食による認知症予防効果



地中海食+CoQ10サプリによる抗酸化作用



超低炭水化物・地中海食による減量効果




地中海食による高尿酸血症リスクの低下



オリーブオイルによる動脈硬化抑制作用



バージンオリーブオイルによる骨代謝改善作用




オリーブオイルとナッツによる心血管リスク低下作用



伝統的地中海食による脂質代謝改善作用



オリーブオイルによる膀胱がんリスク低下






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共役リノール酸(CLA)による抗炎症作用@アスリート [2016年03月19日(土)]
若年のアスリート(運動選手)において、共役リノール酸(CLA)による抗炎症作用を示した臨床研究が、イランのグループから報告されていました。
J Pak Med Assoc. 2016 Mar;66(3):280-4.)


共役リノール酸(CLA、異性化リノール酸)は、体重減少効果を有する機能性食品成分としてサプリメントに利用されています。



近年、複数の臨床試験によって、共役リノール酸(CLA)摂取による体重減少・ダイエット効果が示されてきました。



CLAは、抗肥満作用の他、抗がん作用や動脈硬化抑制作用、免疫調節作用、抗糖尿病作用などさまざまな働きが知られています。


さて、今回の研究では、

運動強度の高い若年アスリートにおいて、

CLAによる抗炎症作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

18-24歳の健康な若年23名を対象に、

1日あたり5.6グラムのCLA投与群:13名

あるいは
偽薬群:10名の2群について、2週間の介入が行われています。


介入の前後で炎症関連マーカーとして、

TNFα、IL-6、hs-CRP、MMP2、MMP9が測定されました。



解析の結果、

2週間のCLA投与群において、血中MMP2およびTNFαが有意に低下していました。
(p<0.05)


また、
運動強度の高い運動負荷後では、

偽薬投与群に比べて、

CLA投与群では、

MMP2、hs-CRP、TNFα値が有意に低値でした。
(p<0.05)


以上のデータから、
若年アスリートにおいて、

CLAによる抗炎症作用が示唆されます。

今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。






DHCでは、共役リノール酸を製品化しています。






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重症うつ病に対する高用量のEPAの有用性:メタ解析 [2016年03月18日(金)]
今月の精神医学の専門ジャーナル(電子版)に、重症うつ病に対するオメガ3系必須脂肪酸の有用性を検証したメタ解析が、オランダのグループ(University of Amsterdam)から報告されていました。
(Transl Psychiatry. 2016 Mar 15)


重症うつ病は、いわゆる難治性疾患であり、医薬品の有用性も限られていることから、

機能性食品成分なども含めた統合医療的アプローチが重要です。


先行研究では、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる重症うつ病への補完療法としての有用性が示唆されています。


そこで、
今回のメタ解析では、

重症うつ病でのうつ症状に対するオメガ3系必須脂肪酸サプリメントの効果を調べたランダム化偽薬対照試験が検証されました。


また、回帰分析として、

EPAあるいはDHAの用量と割合、投与期間、抗うつ剤服用者の割合、投与開始時のうつ病の重症度、研究の出版年、研究の質などについても検討されました。

なお、
重症うつ病を有する成人での試験が対象とされました。

(ただし、更年期の被験者やcomorbid MDDは除外。)


主要医学データベース(PubMED/EMBASE)から、
1995報の論文が検出され、

13報の研究から1,233名の被験者のデータが解析されました。


出版バイアス等を考慮した後、メタ解析が行われた結果、

重症うつ病患者におけるうつ症状に対して、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による好影響が見出されたということです。

(SMD=0.398 (0.114-0.682), P=0.006, random-effects model)


また、
メタ回帰分析では、

EPAの用量が多いほど、
(β=0.00037 (0.00009-0.00065), P=0.009)

抗うつ薬の服用者の割合が高いほど、
(β=0.0058 (0.00017-0.01144), P=0.044)

出版年が早いほど
(β=-0.0735 (-0.143 to 0.004), P=0.04)


オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる有用性との有意な相関が認められています。



その他、感度に関する解析も行われました。


以上、今回のメタ解析のデータから、

重症うつ病に対して、オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による好影響が示唆されること、

特に、
高用量のEPA投与の有用性、

また、
抗うつ剤を服用中の患者群での有用性が示唆されます。



今後、
重症うつ病に対する補完療法としてのオメガ3系必須脂肪酸の有用性の検証

特に、EPAと抗うつ剤とのシナジーの有無や作用機序の検証などが期待される分野です。





DHCでは、うつ病対策に関連したサプリメントを製品化しています。


セントジョーンズワート 30日分
ほがらかな心で毎日をはつらつと
通常価格
\850(税込\918)





うつ病に対する機能性食品・サプリメントの研究として、次のような報告があります。



DHAによる重症うつ病改善作用



うつ病に対するEPAの効果



抗うつ作用のあるサプリメントレビュー



セントジョーンズワートはSSRIと同等の抗うつ作用を示す



うつ病治療におけるセントジョーンズワートの費用対効果



うつ病へのビタミンDサプリメント投与



緑茶による報酬学習の改善と抗うつ作用




野菜と果物の摂取が多い高齢者はうつ病リスクが低い




若年女性における葉酸の抗うつ作用



うつ病ではビタミンDが低値



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制



ビタミンB群が脳卒中後のうつ病を予防



重症うつ病に対するプロバイオティクスの有用性



ビタミンB群の摂取が多いとうつ病のリスクが低下する



重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析



コーヒーの摂取とうつ病リスク低下:メタ解析




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赤ワイン摂取による血小板活性抑制作用 [2016年03月17日(木)]
今日は、TCCで卒業研究の発表があり、出席してきました。

2年前に講義を担当した学年が卒業になるのですが、2年間で長足の進歩をとげており、
研究発表では、興味深い演題、優秀な演題がたくさんありました。

卒業後の活躍が楽しみです。



さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、赤ワインの摂取と、食後の血小板活性との関連を調べた臨床研究が、ギリシャのグループから報告されていました。
(Eur J Nutr. 2016 Mar 2)


血小板活性化因子(PAF)は、炎症惹起および血栓形成を介して、動脈硬化性疾患を生じます。


今回の研究では、ワインの摂取と、PAFおよび血小板凝集への作用が検証されました。

具体的には、

クロスオーバー法にて、

健常男性10名を対象に、

4日間の試験として、

標準食に併用して、

白ワイン、
(Robola)

赤ワイン、
(Cabernet Sauvignon)

エタノール



の4群について、

食事の前後において、PAFに対する血小板凝集抑制(EC50値)などの指標が測定されています。


解析の結果、

PAF活性に対する血小板感受性の有意な変化が認められました。
(p trial = 0.01)


また、
赤ワイン投与群では、

エタノール投与群および水投与群に比べて、

PAFに対する有意な作用が認められました。
(iAUC-PAF EC50がより高値)
(P = 0.04, P = 0.02)


また、PAI-1のiAUCは、

水投与群と比較して、

アルコール含有介入のいずれの群でも、有意に高値でした。
(エタノール群P=0.05, 白ワイン群P = 0.01, 赤ワイン群P = 0.01)


なお、
トリアシルグリセロールのiAUC値は、

水投与群に比べて、

エタノール投与群のみにて有意に高値であり、
(P = 0.04)

エタノール投与群に比べて、

ワイン投与群では、

60−120分値にて有意に低値でした。
(P < 0.05)


以上のデータから、

ワインの摂取は、

アルコールの摂取とは独立して、

血小板感受性を亢進する作用があり、


かつ、
食後のトリアシルグリセロール値に対して上昇抑制作用が示唆されます。


なお、

PAI-1値への影響は、ワインのほうがエタノールよりも小さいことが示唆されます。



ブドウ(葡萄)には、アントシアニン類などのファイトケミカル/ポリフェノールが多く含まれ、抗酸化作用や抗炎症作用を介した生活習慣病予防効果が示されています。


地中海食による生活習慣病予防や、赤ワインによるフレンチパラドックスなどがよく知られています。



未病領域におけるブドウ由来ポリフェノールの機能性が考えられます。




赤ワインに関連したポリフェノールとして、

DHC製品では、
ポリフェノール



レスベラトロール

があります。



また、
DHCでは、ワインも取り扱っております。


(注意:
未成年の飲酒は禁止されています。
妊婦の飲酒は胎児に悪影響を及ぼすため、妊娠を考えている場合や妊娠の可能性がある場合には飲酒は控えましょう。
一般成人でも、適量を超える飲酒は有害です。
また、医薬品服用時には相互作用を生じることがあります。)




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紅麹+抗酸化サプリメントによる抗炎症作用と血管内皮機能への作用 [2016年03月16日(水)]
臨床治療学の専門ジャーナルに、脂質異常症患者において、紅麹+抗酸化サプリメントによる抗炎症作用と血管内皮機能への作用を示した臨床研究が、イタリアのグループ(University of Bologna)から報告されていました。
(Ther Clin Risk Manag. 2016 Feb 23;12:281-6.)



脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


今回の研究では、

脂質異常症患者において、

紅麹+抗酸化成分を含む複合サプリメントによる炎症指標および血管内皮機能への作用が検証されました。

具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照クロスオーバー試験として、

紅麹(モナコリン類10mg含有)+抗酸化機能成分(緑茶乾燥抽出物100 mg; コエンザイムQ10, 20 mg; アスタキサンチン 2 mg; レスベラトロール 20 mg; ケルセチン 50 mg)の複合サプリメントを用いて、

中等度の高コレステロール血症患者25名を対象に、4週間の投与が行われています。

(事前に4週間の標準食、4週間の介入、washout後、クロスオーバーで4週間)


各介入期間後に、脂質指標、安全性指標、hs-CRP、血管内皮機能などが測定sれています。


解析の結果、

偽薬投与群と比べて、

紅麹含有複合サプリメント投与群では、

総コレステロール値の有意な低下
(紅麹群;-18.35%; 偽薬群 -5.39%)

LDLコレステロール値の有意な低下
(紅麹群;-22.36%; 偽薬群; -1.38%)

非HDLの有意な低下
(紅麹群:-22.83%、偽薬群;-7.15%)

hs-CRPの有意な低下
(紅麹群: -2.33%、偽薬群; 2.11%)

血管内皮機能の改善
(脈波変位 紅麹群;18.59%、偽薬群; -6.69%)

が認められました。

なお、
中性脂肪値、HDL値、安全性には有意な変化は示されていません。



以上のデータから、

紅麹(モナコリン類10mg)+抗酸化機能性成分を含む複合サプリメントの投与により、

中等度の脂質異常症における脂質代謝改善作用、抗炎症作用、血管内皮機能改善作用が示唆されます。




脂質異常症・高脂血症対策のサプリメントの定番は、紅麹です。


DHC濃縮紅麹では、4週間の投与で、総コレステロール値の低下、LDLコレステロール値の低下といった作用が見出されています。




紅麹の安全性と有効性は、メタ解析でも確認されています。

紅麹による脂質代謝改善作用@メタ解析


最近では、下記の研究が報告されています。



コエンザイムQ10によるスタチン剤の副作用症状抑制効果




医薬品では、スタチン剤が広く処方されますが、スタチン剤は内在性コエンザイムQ10濃度を下げてしまうため、スタチン剤服用中にはコエンザイムQ10サプリメントの摂取が必須となります。


スタチン不耐症の脂質異常症患者に対して、紅麹投与による脂質代謝改善作用を示したランダム化比較試験も知られています。

(なお、スタチンおよび紅麹のいずれも、コエンザイムQ10との併用が有用です。)





コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。





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プロバイオティクスによる歯周病・歯肉炎のリスク低減効果:メタ解析 [2016年03月15日(火)]
今月の歯科の専門ジャーナル(電子版)に、プロバイオティクスによる歯周病や歯肉炎のリスクへの作用を検証したメタ解析が、ドイツのグループから報告されていました。
(J Dent. 2016 Mar 7)



これまでの研究により、プロバイオティクスによる口腔環境の改善を介した歯科の疾患(齲歯/うし/虫歯、歯肉炎、歯周病)リスク低減作用が示唆されています。


今回の研究では、

口腔環境や歯肉炎などのリスクに対して、

乳酸菌と偽薬の投与による比較が検証されています。



具体的には、

主要医学データベースから、
(Medline, Embase, Central)

プロバイオティクスと偽薬を投与したランダム化比較試験を対象に、

ミュータンス菌(虫歯の原因菌)、ラクトバシラス(乳酸菌)、歯周病変の数、歯肉炎・歯周病の罹患率、口腔衛生環境への作用が調べられています。


50報、3,247名が解析の対象となりました。


これらの研究では、主に、

小児を対象に、

乳酸菌lactobacilli、ビフィズス菌bifidobacteria、その他の属が投与されています。



解析の結果、

プロバイオティクスの投与により、

ミュータンス菌(虫歯の原因菌)減少作用が有意に認められたということです。
(OR: 2.20, 95% CI: 1.23/3.92)

このとき、乳酸菌の減少は認められていません。
(OR: 2.84; 1.34/6.03)<104 CFU/ml


また、ミュータンス菌の菌数の有意な減少が認められ、
(SMD: -1.18, 95% CI: -1.64/-0.72)、

乳酸菌の菌数には有意な変化は示されませんでした。
(SMD: 0.33; 0.15/0.52)

なお、歯周病の病原については有意差は認められませんでした。



プロバイオティクス投与により、

歯周病関連の指標の有意な改善が認められています。

(歯周病指標となる歯周ポケット底部からの出血:プロービング時の出血の減少SMD: -1.15; -1.68/-0.62)
(gingival index, SMD: -0.86; -1.52/-0.20)

なお、プラーク指数には、有意差は認められていません。
(SMD:0.51; -1.10/0.07)


齲歯/うし/虫歯の罹患率に関しては、減少傾向は認められましたが、有意差はありませんでした。
(OR: 0.60; 0.35/1.04)


その他、
歯周ポケット深さ. (Probing Pocket Depth:PPD)は、有意な減少(改善)が認められています。


以上のデータから、

プロバイオティクスによる歯周病や歯肉炎のリスク低減効果、口腔環境改善効果が示されます。


DHCでは、下記の製品を取り扱っています。

オーラルクリアSS-K12 30日分
歯磨きあとの新習慣!なめて、溶かして、息キレイ

口腔内の代表的な善玉菌のひとつであるSS-K12(ストレプトコッカス・サリバリウスK12)は乳酸菌の一種です。SS-K12は悪玉菌にアプローチし、口腔内の環境をととのえたり、ニオイ対策にも役立ちます。




腸内細菌叢(腸内フローラ)を健康に保つ(善玉菌を増やし維持する)には、

・プロバイオティクスの摂取、

・プレバイオティクスの摂取

が重要です。

腸内細菌叢の改善では、食物繊維の有用性はよく知られています。

また、オリゴ糖は、善玉菌を増やす効果がありますので、
乳酸菌と一緒にオリゴ糖もとることが大切です。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析





DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


DHC自分でつくるケフィアヨーグルト


複合サプリメント(グッドスルー)



などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。





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イヌの炎症性腸疾患に対するコンドロイチン+プレバイオティクスの効果 [2016年03月14日(月)]
今月の獣医学研究の専門ジャーナルに、イヌの炎症性腸疾患に対するコンドロイチンとプレバイオティクスの効果を示した研究が、スペインと英国のグループから報告されていました。
(BMC Vet Res. 2016 Mar 10;12(1):49)



イヌ(犬)において、炎症性腸疾患(IBD)が知られており、消化管の慢性炎症に伴い、下痢や嘔吐などの症状が認められます。

原因は不明ですが、腸内フローラの乱れ(ディスバイオーシス)、遺伝素因、食事などの環境要因の関与が考えられています。


今回の研究では、

イヌの炎症性腸疾患(IBD)に対して、

コンドロイチンとプレバイオティクスの作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

生検にてIBDと診断されたイヌ27頭を対象に、

・サプリメント投与群
 コンドロイチン硫酸、プレバイオティクス(レジスタンス・スターチ、βグルカン、オリゴ糖)

・偽薬投与群の2群について、

180日間の介入が行われています。


実薬群の用量は、体重1kgあたり、
レジスタントスターチ215 mg, コンドロイチン硫酸10 mg CS,βグルカン26 mg
です。


試験開始時において、両群間に各種パラメーターでの差は認められていません。


実薬群(n=9)、偽薬群(n=10)が解析の対象となりました。


解析の結果、

イヌIBD活動指数(CIBDAI)は、両群において有意な改善が示されています。
(p&#8201;<&#8201;0.001)

しかし、
組織学的スコアにおける有意な改善が認められたのは、サプリメント投与群でした。
(1.53-fold; p&#8201;<&#8201;0.01)


また、
血中指標の解析では、

実薬群では、

60日後の時点で、

血中コレステロール値およびparaoxonase-1 (PON1)値が有意に高値であり、
(p&#8201;<&#8201;0.01)


偽薬群では、
120日後の時点で、
血中の抗酸化能(TAC)が有意に低下していました。


なお、有害事象は認められていません。


以上のデータから、

イヌの炎症性腸疾患に対して、

コンドロイチン硫酸+プレバイオティクスによる好影響が示唆されます。


しかし、

CIBDAIといった指標では有意差が認められておらず、論文著者らは、検出力不足の可能性を考察しています。


今後、さらに臨床的意義の検証が期待される分野です。



DHCでは、愛犬用サプリメントを製品化しています。
http://www.dhc.co.jp/goods/catop12.jsp




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イソフラボンサプリメントと子宮内膜肥厚との関連:メタ解析 [2016年03月13日(日)]
今日は、医学関係の学会の臨時理事会でした。

定款変更などの議案があったので、理事の過半数の出席が必要ということでしたが、クリアできたようです。

さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月のがん研究の専門ジャーナル(電子版)に、大豆イソフラボンと、子宮内膜飛行との関連を検証したメタ解析が報告されていました。
(Oncotarget. 2016 Mar 7)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


一般に、食品に存在するグリコシド型(配糖体型)イソフラボンであれば、安全性の問題はありません。

しかし、エストロゲン様作用を有するイソフラボンを大量に長期に摂取することに懸念を示す意見もあります。

(例えば、子宮内膜がん/子宮体がんのリスクとの関連などです。)



そこで、
今回のメタ解析では、閉経前と閉経後において、イソフラボンによる子宮内膜肥厚への影響が検証されました。


具体的には、
2015年8月までの主要医学データベースから、
(PubMed, Embase, the Cochrane Library, web of science, CINAHL, WHO ICTRP)

23報が抽出され、解析の対象となりました。


解析の結果、

まず、
全体では、イソフラボンサプリメントの経口摂取と、子宮内膜肥厚との間に有意な相関は認められませんでした。
(23報, 2167名; SMD:-0.05; 95%CI:-0.23, 0.13; P=0.60)


次に、
層別解析では、

1日あたり54mg以上の用量では、

子宮内膜厚が0.26mm有意に減少していました。
(10報, 984名; SMD:-0.26; 95%CI:-0.45, -0.07; P=0.007).


さらに、

北米での研究では、

イソフラボンサプリメントにより、子宮内膜厚が、0.23mm有意に減少していました。(7報, 726名; SMD:-0.23; 95%CI:-0.44, -0.01; P=0.04)


一方、

アジアでの研究では、
イソフラボンサプリメントにより、子宮内膜厚が、0.23mm有意に増加していました。
(3報, 224名; SMD: 0.23; 95%CI:-0.04, 0.50; P=0.10).



以上のデータから、

イソフラボンサプリメントの子宮内膜厚への作用には人種による差が示唆されます。


今後、長期投与による臨床的意義の検証が期待される分野です。





日本では、
「大豆イソフラボンアグリコンの安全な一日摂取目安量の上限値」

という表現が一人歩きし、

過度に神経質になっていることがあります。



この上限値というのは、10年ほど前の内閣府食品安全委員会の報告に基づいた情報です。


当時、食品安全委員会では、

-- 大豆イソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限値:70〜75mg/日

-- 特定保健用食品としての大豆イソフラボンの安全な一日上乗せ摂取量の上限値:30mg/日
(いずれも大豆イソフラボンアグリコン換算値)

と発表しています。


そこで、一部の医療関係者では、
上限値の背景となった個別の研究の情報をよく検証せずに、

極端な場合、
「イソフラボンの摂取により子宮内膜肥厚が生じ、子宮がんのリスクが高まる」
といった誤解も聞きます。



実際の食品中では、アグリコン換算で、

納豆一パックあたり30〜35mg程度は含まれています。
(納豆100gあたり73.5mg)


豆腐には100グラムあたり20.3mgです。


つまり、食品からの摂取量は、簡単に上限値を超えてしまう状態です。




一般に、長期間、アグリコンの形で大量に摂取することに対しては、その安全性と有効性のバランスについて、個別に判断が必要です。


一方、更年期障害に伴う、うつ状態や不眠といった特定の症状を改善する目的で、アグリコンとして、比較的短期間、利用するという選択肢も考えられます。



一般に、
サプリメントの形状では、食品からの摂取量を大きく上回るような量の摂取が可能となります。


しかし、食品安全委員会の数値が独り歩きして、それを疑うことなく信じているような医療従事者は少し情報不足かもしれません。


例えば、短期的には、イソフラボンの高用量投与が不妊治療に有用とする臨床データも知られています。



内閣府食品安全員会が上限値を設定する根拠となった論文の一つは、イタリアからの報告であり、

1日あたり150mgの摂取による子宮内膜肥厚という臨床データでした。


これを受けて、日本では、その半分の75mgが上限値を設定する際の目安になっています。


一方、前述の臨床データを報告したイタリアのグループは、逆転の発想をしています。


150mgで子宮内膜肥厚の作用がみられるなら、

その10倍量を短期間投与することが不妊治療に応用できるのでは、

と考えたようです。


そして、
不妊治療中の女性を対象に、1日あたり1,500mgの大豆イソフラボンあるいは偽薬を投与したところ、妊娠率が有意に改善したと報告しています。
(Fertil Steril. 2004 Dec;82(6):1509-13.)

大豆イソフラボン投与によって、
対照群に比べて、
妊娠率が16.2%から30.0%に有意的に改善したということです。

不妊治療を行う比較的短期間、黄体期における補完療法として、
大豆イソフラボンの高用量投与が選択肢の一つとして示唆されます。




大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。




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ポリフェノールの摂取による糖尿病罹患率低下作用:PREDIMED研究 [2016年03月12日(土)]
今月の栄養学の専門ジャーナル(電子版)に、ポリフェノールの摂取と、糖尿病のリスクとの関連を調べた研究が、スペインのグループから報告されていました。
(J Nutr. 2016 Mar 9)


先行研究では、

ポリフェノールの摂取による糖尿病リスク低下作用が示唆されています。

ただし、ポリフェノールの総量やサブクラスと、糖尿病リスクとの関連は明確ではありませんでした。


そこで、
今回の研究では、

全ポリフェノールの摂取量、ポリフェノールのサブクラス(フラボノイド、フェノール酸、スチルベン類、リグナン類など)の摂取と、

糖尿病の罹患率との関連が検証されました。

(PREDIMED (Prevenci&#243;n con Dieta Mediterr&#225;nea)研究の一環です。)


具体的には、

多施設共同ランダム化研究であるPREDIMED研究において、

非糖尿病の被験者を対象としたコホート解析として、

心血管リスクが高い高齢の男女を対象に、

地中海食+エクストラバージンオリーブオイル投与群、

地中海食+ナッツ類

低脂肪対照群

の3群について調べられています。


7447名の参加者から、

参加登録時に非糖尿病であり、かつ、食事調査を完了した3430名のデータが対象となりました。


ポリフェノールの摂取と糖尿病リスクとの関連が調べられています。



解析の結果、

平均5.51年の追跡期間 (18,900患者年)の間に314 名の新規の糖尿病患者が見出されました。


多変量解析の結果、

総ポリフェノールの摂取が、3分位で最高群では、

最低群に比べて、

糖尿病リスクが28%低いという相関が認められたということです。

(HR: 0.72; 95% CI: 0.52, 0.99; P-trend = 0.05)



また、
ポリフェノールのサブクラスについても、

糖尿病リスクとの有意な負の相関が見出されており、


総フラボノイドの摂取では、33%のリスク低下
(HR: 0.67; 95% CI: 0.48, 0.93; P-trend = 0.02),

スチルベン類では、43%のリスク低下
(HR: 0.57; 95% CI: 0.38, 0.84; P-trend = 0.003)


ジヒドロフラボノール類では、41%のリスク低下
(HR: 0.59; 95% CI: 0.40, 0.88; P-trend = 0.003)


フラバノン類では、31%のリスク低下
(HR: 0.69; 95% CI: 0.49, 0.97; P-trend = 0.03).

でした。


以上のデータから、

ポリフェノールの摂取、フラボノイド類(フラバノン類、ジヒドロフラボノール類)、スチルベン類の摂取が多いと、

心血管リスクを有する高齢者において、糖尿病発症リスク低下作用が示唆されます。




DHCでは、ポリフェノールなどの機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。



ポリフェノール
4種類のポリフェノールを手軽に補給





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