サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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米国のがん患者の73%は治療中(後)にサプリメントを利用 [2016年05月31日(火)]
今月の統合腫瘍学の専門ジャーナル(電子版)に、米国のがんセンターにおけるCAM(補完代替医療)の利用状況を調べた研究が、米国のグループ(University of North Carolina at Chapel Hill)から報告されていました。
(Integr Cancer Ther. 2016 May 4.)


現在、統合医療の理念が広がりつつあり、いわゆる難治性疾患や生活習慣病に対しては、標準治療に加えて、個別化医療の視点から補完代替医療の併用が行われています。

(なお、日本では、今年2月、厚生労働省内に、統合医療企画調整室が正式に設置されています。)


さて、今回の研究では、

米国のがん患者におけるCAMの利用状況が調べられました。

具体的には、

2010年から2012年の間に、がんセンター(Lineberger Comprehensive Cancer Center)においてがん(乳がん、前立腺がん、肺がん、大腸がん)と診断された1,794名を対象に、

がんの診断後のCAM利用、

CAMに関する標準治療の医療プロバイダーとの会話といったことが調べられています。


603名 (33.6 %)が質問票を完了しました。

回答者は、
平均年齢64 ±11歳、
女性62%、
白人79%、
非ヒスパニック98%
でした。


がんの部位別では、

乳がん (47%), 前立腺がん(27%), 大腸がん(14%), 肺がん(11%)

でした。



89%は、普段からCAMを利用していました。

85%は、がん治療中、あるいはがん治療開始後にCAMを利用していました。


CAMの内訳は、

心身相関医学39%、

ダイエタリーサプリメント73%,

body-based therapies 30%,
(マッサージや徒手療法など)

エネルギー療法49%

でした。


また、

がん治療中は、

エネルギー療法以外のCAM利用率は低下し、

治療終了後には、カイロプラクティック以外のCAMは治療前と同じ利用率になっていました。


その他、

がん診断後にCAM利用を開始した場合は、

CAM利用について、かかりつけのがん治療プロバイダーと相談するという相関が認められています。
(主に患者側からの相談)


以上のデータから、

今回の研究でも、先行研究と同様に、

がん患者ではCAMが広く利用されていることが示唆されます。


がんのリスク低減や再発予防、延命効果に関して有用性が示唆されている機能性食品成分は、

キノコ類、コエンザイムQ10、抗酸化ビタミンミネラル、オメガ3系必須脂肪酸、
ポリフェノール/ファイトケミカル類(イソフラボン、リコピンなどです。)


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posted at 23:57 | この記事のURL
セントジョーンズワートはパロキセチンよりも有用である [2016年05月30日(月)]
今月の臨床精神治療学の専門ジャーナルに、中等度のうつ病に対して、セントジョーンズワートとパロキセチンの効果を比較した臨床研究が、スイスのグループ(University of Zurich)から報告されていました。
(Int J Psychiatry Clin Pract. 2016 May 10:1-7)




軽症から中等度のうつ病に対しては、

セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ、学名Hypericum perforatum)の有効性と安全性が知られています。

セントジョーンズワートは、SSRIやSNRIといった抗うつ薬と同等の効果があり、
かつ、副作用が少ないことが示されています。

そのため、
欧米では、セントジョーンズワートがうつ状態に対して広く利用されています。


さて、今回の研究では、

中等度のうつ病に対して、セントジョーンズワート製品(WS® 5570)と、SSRIのパロキセチンの作用が比較されました。

(WS® 5570は、ドイツで利用されている製品であり、セントジョーンズワート乾燥末を含んでいます。)


具体的には、
二重盲検ランダム化比較試験として、

うつ病と診断された患者(HAM-D総スコアが22〜25)を対象に、

・セントジョーンズワート投与群(900mg、分3)、

・パロキセチン(20mg/日)

の2群について、6週間の投与が行われています。



解析の結果、

うつ病の指標であるHAM-D総スコアは、

SSRIのパロキセチン投与群よりも、

セントジョーンズワート(900mg)投与群のほうで、有意に減少(改善)が認められたということです。




パロキセチン投与群に比べて、

セントジョーンズワート製品(WS® 5570)投与群の患者では、


うつ病重症度の改善だけではなく、

より大きな反応率および寛解率を示しています。





DHCでは、うつ病対策に関連したサプリメントを製品化しています。


セントジョーンズワート 30日分
ほがらかな心で毎日をはつらつと
通常価格
\850(税込\918)





うつ病に対する機能性食品・サプリメントの研究として、次のような報告があります。



DHAによる重症うつ病改善作用



うつ病に対するEPAの効果



抗うつ作用のあるサプリメントレビュー



セントジョーンズワートはSSRIと同等の抗うつ作用を示す



うつ病治療におけるセントジョーンズワートの費用対効果



うつ病へのビタミンDサプリメント投与



緑茶による報酬学習の改善と抗うつ作用




野菜と果物の摂取が多い高齢者はうつ病リスクが低い




若年女性における葉酸の抗うつ作用



うつ病ではビタミンDが低値



コーヒーの摂取が女性のうつ病リスクを抑制



ビタミンB群が脳卒中後のうつ病を予防



重症うつ病に対するプロバイオティクスの有用性



ビタミンB群の摂取が多いとうつ病のリスクが低下する



重症うつ病に対するクルクミン(ウコン)の効果:メタ解析



コーヒーの摂取とうつ病リスク低下:メタ解析




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ローヤルゼリーによる脂質代謝改善作用 [2016年05月29日(日)]
今月の産婦人科内分泌学の専門ジャーナルに、ローヤルゼリーによる脂質代謝改善作用を示した臨床研究が、ギリシャのグループ(University of Athens)から報告されていました。
(Gynecol Endocrinol. 2016 May 26:1-5.)


閉経後には、エストロゲンの減少により、骨粗鬆症や心血管疾患のリスクが高くなります。

そこで、閉経後の女性では、これらのリスクを軽減する補完療法が探索されています。


今回の研究では、

閉経後の女性において、

ローヤルゼリーによる脂質代謝への影響が検証されました。


具体的には、

閉経後の健康な女性36名を対象に、

1日あたり150mgのローヤルゼリーが3か月間投与され、

心血管リスクマーカー(脂質代謝、アンチトロンビン-III (ATIII), Protein C, Protein S, PAI-1)、


骨代謝マーカー(総カルシウム、リン、副甲状腺ホルモン、P1NP、オステオカルシン、CTX)が測定され、


介入の前後で比較が行われました。



(この研究で用いられたローヤルゼリーは、中鎖脂肪酸の含有量が乾燥重量で63%に相当するという特徴があります。)


解析の結果、


ローヤルゼリー投与によって、


HDLコレステロール値の有意な増加
(HDL-C 60.2 mg/dL ± 12.3 vs. 64.7 mg/dL ± 13.9, 7.7% increase, p = 0.0003)

LDLコレステロール値の有意な低下
(LDL-C, 143.9 ± 37.5 versus 136.2 ± 32, 4.1% decrease, p = 0.011)

総コレステロール値の有意な低下
(224.4 ± 38.6 to 216.1 ± 36.5, 3.09% decrease, p = 0.018)

が見出されたということです。



その他の心血管リスクマーカーおよび骨代謝指標には有意な変化は認められていません。


以上のデータから、

閉経後の女性において、

150mgのローヤルゼリー投与による脂質代謝改善作用が示唆されます。




DHCでは、


ローヤルゼリー


飲むローヤルゼリー



を製品化しています。




また、関連製品では、

DHCのおいしい食品

として、


DHCローヤルゼリーが入った小粒ハチミツ


を製品化しています。

(100%純粋ハチミツとローヤルゼリーからつくったキャンディタイプのハチミツです。)


(ハチミツの咳止め効果)という研究が知られています。







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抗肥満薬+レスベラトロール投与による減量効果 [2016年05月28日(土)]
今月の肥満研究の専門ジャーナル(電子版)に、抗肥満薬のオルリスタットとレスベラトロールの併用投与による減量効果を示した臨床研究が、メキシコのグループから報告されていました。
(Obesity (Silver Spring). 2016 May 25)



肥満治療薬の一つに、オルリスタット(商品名Xenicalゼニカル、アライAlli)があります。

リパーゼの阻害薬であり、摂取した脂肪の3割ほどの吸収を抑制する作用があります。


レスベラトロールは、ポリフェノールの1種で、赤ワインやブドウ、ピーナッツなどに見出される色素成分です。

レスベラトロールは、長寿関連遺伝子の1つであるサーチュイン遺伝子の活性化を介して、アンチエイジング効果があるのでは、と期待されています。

長寿になるかどうかを確認するためのヒト臨床試験は容易ではありませんが、
最近の臨床研究では、内分泌代謝疾患や生活習慣病の改善効果が示唆されています。



さて、

今回の研究では、オルリスタットとレスベラトロールの併用投与による肥満への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検試験として、

BMIが30以上40未満の肥満者161名(20歳から60歳)を対象に、

まず、2週間、通常の食事よりも500 kcal少ないエネルギー制限食を摂取させ、


続いて、

・偽薬投与群

・レスベラトロール投与群、

・オルリスタット投与群

・オルリスタット+レスベラトロール併用投与群

の4群について、

エネルギー制限食とともに、6か月間の介入が行われました。



試験期間中、7回のフォローアップが行われ、体組成などの指標が測定されています。


161名中84名が試験を完了しました。



解析の結果、

偽薬群に比べて、

オルリスタット+レスベラトロールの併用投与群では、

有意な体重減少効果が認められました。

O+R併用群;- 6.82 kg (95% CI -8.37 to -5.26)

偽薬投与群; -3.50 kg (-5.05 to -1.95, P = 0.021)



一方、

オルリスタット単独投与群では、
-6.02 kg (-7.68 to -4.36)

レスベラトロール単独投与群では、
-4.68 kg (-6.64 to -2.71)

であり、体重減少効果は認められましたが、

偽薬投与群との比較では有意差は認められていません。



その他、

BMI、ウエスト周囲径、体脂肪量、中性脂肪、レプチン、レプチン/アディポネクチン比の有意な低下が、オルリスタットとレスベラトロールの併用投与で認められています。



以上のデータから、

レスベラトロールによる抗肥満薬との併用投与による減量効果が示唆されます。


なお、この研究では、本来、実薬対象となるオルリスタット単独投与群において、偽薬群との有意差が認められていないため、さらに検証が必要と考えられます。



現在、レスベラトロールは、抗酸化作用や抗炎症作用を有し、代謝に好影響を及ぼすことから、健康維持や生活習慣病予防からアンチエイジングの分野で注目されています。




例えば、基礎研究では、

レスベラトロールによるインスリン抵抗性改善作用


レスベラトロールによる糖尿病予防


レスベラトロールによる糖代謝改善作用


レスベラトロールの心不全リスク低減作用


レスベラトロールによる肥満予防のメカニズム



レスベラトロールによる抗がん作用


レスベラトロールによる大腸がん抑制作用


レスベラトロールの抗炎症作用


動脈硬化抑制作用


という報告があり、


ヒト臨床研究では、

レスベラトロールによる肥満者での代謝改善


レスベラトロールによる糖尿病改善作用



レスベラトロールによる脳循環改善


子宮内膜症関連痛に対するレスベラトロールの効果


という報告が知られています。




DHCでは、コレウス・フォルスコリ含有サプリメント(フォースコリー、ダイエットパワー)に関する臨床研究の成果を発表しています。



「フォースコリー」の体重減少効果



「フォースコリー」の安全性に関する検証



肥満に対するDHCのアプローチ



「フォースコリー」の安全性




拙稿「メディカルサプリメント」の掲載誌@医と食 vol.5, No.5



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イチョウ葉エキスが前頭ドーパミンを介して高齢者の認知機能を改善する [2016年05月27日(金)]
今月の臨床薬理学の専門ジャーナルに、高齢者において、イチョウ葉エキス投与による認知機能への作用を検証した臨床研究が、ドイツのグループから報告されていました。
(Hum Psychopharmacol. 2016 May;31(3):227-42.)


認知機能コントロールおよびストレス反応は、

前頭前野のドーパミンに依存しており、加齢とともに低下すると考えられています。


基礎研究では、

イチョウ葉エキス(EGb761)によって、前頭前野におけるドーパミン産生/放出が亢進することが示されています。

そこで、
今回のヒト臨床研究では、

高齢者において、イチョウ葉エキスによる前頭前野ドーパミンへの影響および認知機能への作用が検証されました。


具体的には、

ランダム化二重盲検偽薬対照試験として、

自覚的な記憶障害を有する高齢者61名を対象に、

240mgのイチョウ葉エキス(EGb761)を投与し、


各種認知機能検査が行われています。

(task-set-switching, response-inhibition, delayed response, prospective-memory, task-related fMRI-BOLD-signals, the Trier Social Stress-Test)



解析の結果、

まず、

試験開始時のfMRIでは、

特異的なタスクにより、共通の領域の活性化がBOLD-responseとして認められました。



Task-switch-costsは、偽薬群に比べて、イチョウ葉エキス投与群において、認知機能のフレキシビリティの有意な改善が見出されました。


エラー率と相関したGo-NoGo-taskの反応時間では、

反応抑制における改善傾向が示唆されています。


なお、
delayed response、prospective-memory tasks、fMRIデータでは、両群間に差は認められませんでした。


内分泌系のストレス回復に関して、非線形の改善傾向が示唆されています。

特に問題となる有害事象は示されませんでした。



以上のデータから、

記憶障害を自覚している高齢者において、

イチョウ葉エキス(240mgのEGb761)投与により、

脳内の活性化に変化はなく、

認知機能の柔軟性向上作用が示唆されます。


論文著者らは、

今回認められた現象(反応抑制の改善傾向など)を合わせて、

前頭前野ドーパミン作用の軽度亢進を推察しています。


今後、

直接測定法などにより、

イチョウ葉エキスによる前頭前野のドーパミン機能の解析などが期待されます。



機能性食品・サプリメントの中で、ヒト臨床研究によって、認知症改善作用が示されているのは、次の成分です。



イチョウ葉エキスによる認知症への効果:メタ解析


イチョウ葉エキス


イチョウ葉エキス製剤による認知症の症状改善作用


イチョウ葉エキスによる認知症改善効果@ドイツ


イチョウ葉エキスの有効性と安全性


イチョウ葉エキス20年間摂取による認知機能低下抑制作用


イチョウ葉エキスと認知症治療薬のシナジー


PS(ホスファチジルセリン)サプリメント


PS(ホスファチジルセリン)による認知機能改善作用


エクストラヴァージン(バージン)オリーブオイル


エクストラバージンオリーブオイルによる認知症予防効果


大豆イソフラボンによる認知機能改善効果@メタ解析



・ビタミンB群

ビタミンB群投与による脳萎縮(灰白質萎縮)抑制効果と認知機能低下抑制効果


脳萎縮進行抑制効果を示した臨床研究


オメガ3系必須脂肪酸とαリポ酸によるアルツハイマー病の進行抑制効果



一般に、認知機能への効果を期待する場合には、ビタミンB群、オメガ3系脂肪酸(EPADHA)、イチョウ葉エキスといったサプリメントを比較的長期間(数ヵ月以上)に利用することが必要と考えられます。

また、ウコン・クルクミンによる認知症改善作用も報告されています。

DHCでは、複合サプリメントも製品化しています。








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妊娠糖尿病に対するプロバイオティクスの有用性 [2016年05月26日(木)]
今月の糖尿病研究の専門ジャーナル(電子版)に、妊娠糖尿病に対するプロバイオティクスの影響を調べた臨床研究が、イランのグループ(Iran university of medical sciences)から報告されていました。
(Diabetes Metab. 2016 May 18.)



今回の研究では、

妊娠糖尿病の患者において、

プロバイオティクス摂取による糖代謝および脂質代謝への働きが検証されました。


具体的には、

二重盲検ランダム化偽薬対照試験として、

妊娠糖尿病と診断された妊婦60名(18歳〜40歳)を対象に、

・プロバイオティクス含有サプリメント摂取群(30名)

・偽薬摂取群(30名)

の2群について、6週間の投与試験が行われています。

実薬群で投与された乳酸菌の種類と用量は、次の通りです。

・Lactobacillus acidophilus (2×109CFU/g),
・L. casei (2×109CFU/g)
・Bifidobacterium bifidum (2×109CFU/g)


6週間の介入の前後で、空腹時の採血が行われ、糖代謝および脂質代謝の各指標が測定されました。



解析の結果、

6週間の介入によって、

偽薬投与群に比べて、

乳酸菌サプリメント投与群では、

空腹時血糖値の有意な減少
(-9.2±9.2mg/dL vs +1.1±12.2mg/dL, P<0.001)

血中インスリン値の有意な低下
(-0.8±3.1μIU/mL vs +4.5±10.6μIU/mL, P=0.01)

インスリン抵抗性の有意な低下
(HOMA-IR; -0.4±0.9 vs +1.1±2.5, P=0.003)
(HOMA for β-cell function; +1.1±9.8 vs +18.0±42.5, P=0.03)

量的なインスリン感受性指標の有意な増加
(+0.007±0.01 vs -0.01±0.02, P=0.007)

が認められました。


また、

脂質代謝指標に関して、

乳酸菌投与群では、

偽薬投与群に比べて、

血中トリグリセリド値の有意な低下
(-1.6±59.4mg/dL vs +27.1±37.9mg/dL, P=0.03)

VLDLコレステロール値の有意な低下
(-0.3±11.9mg/dL vs +5.4±7.6mg/dL, P=0.03)

も認められました。

なお、その他の脂質代謝指標では有意な変化は見出されていません。


以上のデータから、

妊娠糖尿病の患者において、

プロバイオティクスの6週間の投与による糖代謝および脂質代謝改善作用が示唆されます。


今回の研究は、ランダム化二重盲検偽薬対照試験として実施されていますが、イランでの臨床試験であることから、普段の食生活など生活習慣が、日本とは大きく異なると推定されます。

そのため、妊娠糖尿病の日本人が、乳酸菌の摂取により内分泌代謝指標が改善するかどうかは、検証が必要でしょう。

今回の効果の作用機序としては、3種類のプロバイオティクスの投与により、腸内細菌叢が改善され、今回の患者被験者群において、糖代謝や脂質代謝の一部が改善したと推定されます。

(先行研究では、例えば、腸内細菌叢の相違が、肥満や痩せなどの表現型に関与することは示されています。)

プロバイオティクスの有用性は、整腸作用だけではなく、免疫調節作用や抗アレルギー作用として確立していますので、妊娠糖尿病に限らず、ベーシックなサプリメント・機能性食品成分として、広く摂取が推奨できます。



乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析





DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


DHC自分でつくるケフィアヨーグルト


複合サプリメント(グッドスルー)



などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。




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健康経営支援プログラムby DHC [2016年05月25日(水)]
本日から3日間、第89回日本産業衛生学会が福島市で開催されます。

DHCも、協賛いたしております。

本日、DHC協賛ランチョンセミナーにて、

「ICTを用いた肥満対策・減量プログラムの有用性
--フォーミュラ食・遺伝子検査・サプリメントを用いたダイエット支援」

という演題で、
出講させていただきました。

DHCでは、健康経営の推進のために、法人企業向けプランを提案しております。

法人様向け減量サポートサービス




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みやき町、社会医療法人天神会、DHCの3者の包括連携協定 [2016年05月24日(火)]
本日、みやき町、社会医療法人天神会、DHCの包括連携に関する協定書の調印式が、みやき町役場で行われました。


今回の包括連携協定に際し、ご尽力いただきました関係者の皆様に御礼申し上げます。

みやき町は、昨年9月に「健幸長寿のまち」宣言を行っており、統合医療の推進による健康寿命延伸に行政が積極的に取り組んでいます。



今後、みやき町在住者の健康づくり関連事業で3者が協力し、みやき町での健康長寿社会の実現に向けた取り組みを実施する予定です。






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大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低下:メタ解析 [2016年05月23日(月)]
今月の医学レビュー誌に、大豆イソフラボンによる大腸がん(結腸がんと直腸がん)のリスク低下作用を示した系統的レビューとメタ解析が報告されていました。
(Sci Rep. 2016 May 12;6:25939)


大豆やレッドクローバー、プエラリア・ミリフィカには、女性ホルモン様作用を有するファイトケミカル(植物エストロゲン)の1種、イソフラボン類が豊富に含まれており、女性特有の病気に対する予防や改善作用などの機能性が知られています。

また、抗酸化作用や抗炎症作用を介した機能性から、生活習慣病のリスク低下作用や抗がん作用も注目されています。


今回の研究では、

大腸がん(結腸がんと直腸がん)リスクに対する大豆イソフラボンの作用が検証されました。

具体的には、主要医学データベースを用いて、
(PubMed, Embase, Web of Science, Cochrane Library)

疫学研究17報(内訳;症例対照研究13報、前向きコホート研究4報)が抽出され、解析の対象となりました。


解析の結果、

大豆イソフラボンの摂取により、

大腸がん(結腸がんと直腸がん)リスクが22%低下するという有意な相関が見出されたということです。
(RR: 0.78, 95% CI: 0.72-0.85; I(2)&#8201;=&#8201;34.1%, P&#8201;=&#8201;0.024)


次に、
サブ解析では、

大腸がんリスクに関して、

大豆食品/製品の摂取と、21%リスク低減という有意な相関、
(RR: 0.79; 95% CI: 0.69-0.89)

アジア人種における21%リスク低減という有意な相関
(RR: 0.79; 95% CI: 0.72-0.87)


症例対照研究での24%のリスク低減
(RR: 0.76; 95% CI: 0.68-0.84)

という相関が認められました。


以上のデータから、

大豆イソフラボンによる大腸がんリスク低減作用が考えられます。




DHCでは、大豆イソフラボンプエラリアミリフィカといったサプリメント、レッドクローバーを含む女性向けの複合サプリメントなどを製品化しています。


DHC青汁+豆乳(30缶入)
2つのヘルシー素材がこれ1本!イメージをくつがえすおいしさです!




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posted at 23:55 | この記事のURL
拙稿「肥満の予防および補完療法としての機能性食品の臨床的意義」@肥満研究(日本肥満学会誌) [2016年05月22日(日)]
今日は移動日でした。

移動中に、邦画「杉原千畝」をみました。


杉原領事
は、亡くなる前年の1985年にイスラエル政府から賞を贈られ、その後、6000名の命のビザとして書籍が出版され、読んだ記憶があります。

(なお、日本の外務省が名誉を回復したのは2000年以降です。)



私事ですが、Rockfeller大学でポスドクとして勤務していた時、

同じ研究室の大学院生が正統派ユダヤ人の家庭出身でした。

なんでも、彼女のおばあさんは、杉原リトアニア領事から日本通過ビザを発給され、渡米したユダヤ人の一人であったということでした。



先日、

拙稿の掲載誌「肥満研究」(日本肥満学会誌)

が届きました。


拙稿は、

『肥満の予防および補完療法としての機能性食品の臨床的意義
―サプリメント・健康食品の現状と課題―』

という総説です。





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posted at 23:52 | この記事のURL
運動時の酸化ストレスに対する還元型CoQ10の効果 [2016年05月21日(土)]
今日が統合医療関係の最大の学会Integrative Medicine & Health2016の最終日でした。

ホテルが会場でしたので、いつも通り、期間中は、ホテル屋内から一歩も外に出ることなく過ごしました。

(私の場合、引きこもっている状態でも特に気にならないので。)

ちょっと変わっていたのは、学会場の会議室への移動の途中でカジノ場があることでした。)




さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の生化学の専門ジャーナル(電子版)に、還元型コエンザイムQ10(CoQ10)による運動時の酸化ストレス軽減効果を示した臨床研究が、スペインのグループ(University of Granada)から報告されていました。
(Biofactors. 2016 May 19.)



コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。


還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)




今回の研究では、

運動によって生じる酸化ストレスに対して、

還元型コエンザイムQ10(CoQ10)サプリメントの有用性が検証されました。


具体的には、

健常者100名(十分に運動トレーニングは行っているが、エリート選手のレベルではない被験者)を対象に、

・還元型コエンザイムQ10投与群

・偽薬群の2群について、

強度の高い運動負荷が行われ、

試験開始時(サプリメント投与前)、

2週間のサプリメント投与後、

最初の運動負荷後、

運動負荷後24時間経過後、

2回目の運動負荷後

の5点で、採血採尿が行われています。



解析の結果、

運動負荷によって、

乳酸値の増加、酸化ストレス関連指標(イソプロスタンisoprostanes, DNA障害、ヒドロペルオキシド)の亢進が認められました。


一方、

還元型コエンザイムQ10投与群では、

酸化ストレスの関連指標であるイソプロスタン, 8-OHdG, 酸化LDL, ヒドロペルオキシドの減少が認められました。

また、
還元型コエンザイムQ10投与群では、

総抗酸化能の亢進、脂溶性抗酸化物質の増加、CAT活性の亢進が認められました。


その他、
還元型コエンザイムQ10投与群では、NO値が狭いレンジで維持されています。


以上のデータから、

過度な運動によって、酸化ストレスによる障害が発生すること、

これに対して、運動前の2週間、還元型コエンザイムQ10を1日あたり200mg摂取することで、
酸化ストレス障害の抑制および抗酸化能の亢進作用が示唆されます。




DHCでは、大学との共同研究にて、

DHCのコエンザイムQ10投与によって、運動負荷時の活性酸素による酸化障害の抑制作用を報告しています。



具体的には、

トレッドミルを用いた60分間の持久走の負荷に際して、運動前の1週間、DHCのコエンザイムQ10 およびビタミンC、ビタミンEを摂取した群では、摂取しなかった群に比べて、尿中8-OHdG値の上昇が抑制(=運動による酸化障害の発生が抑制)されたというデータです。

運動習慣を有する場合、

マルチビタミンマルチミネラルに加えて、





コエンザイムQ10、



αリポ酸、



ビタミンC(ハードカプセル)、



ビタミンBミックス


アミノ酸



を利用することが好ましいと考えられます。




コエンザイムQ10は、ATP産生作用や抗酸化作用を介して、さまざまな生活習慣病に効果が示されています。
健康な人や未病の状態では、1日あたり90mg〜110mg程度をベーシックサプリメントとして毎日摂取します。

一方、何らかの疾患があり、補完療法として用いる場合には、1日あたり100mg〜300mg程度の利用になります。

欧州の研究では、
がん患者にコエンザイムQ10を投与することで、生存率が向上したという報告もあります。


また、
臨床的には、がん患者では、放射線や化学療法といった治療あるいは終末期において、
がんに関連した倦怠感(Cancer Related Fatigue:. CRF)が高頻度に出現することが知られています。


コエンザイムQ10には、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)と還元型(=ユビキノール,ubiquinol)があります。



還元型CoQ10のほうが、酸化型CoQ10よりも体内で利用されやすいと考えられます。
(酸化型CoQ10は、体内に吸収された後、いったん還元されてから、利用されます。)


コエンザイムQ10に関するこれまでの研究の多くは、酸化型(=ユビキノン,ubiquinone)を用いています。


したがって、一般的には、生活習慣病の予防やアンチエイジング目的に関して、酸化型CoQ10のユビキノンの摂取で十分な効果が期待できます。


一方、特定の疾患に対して用いる場合、あるいは、体内の生理機能が低下している高齢者の場合には、還元型CoQ10の利用が推奨されます。






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posted at 23:53 | この記事のURL
愛犬用の乳酸菌(FK)-23菌サプリメントの有用性 [2016年05月20日(金)]
昨日に続いて、乳酸菌の1つのエンテロコッカス・フェカリス(FK)-23菌に関する研究を読んでみました。


DHCの愛犬用サプリメントにも、
エンテロコッカス・フェカリス(FK)-23菌を含む製品があります。



今回の研究では、

健康なイヌ(犬)において、

加熱処理した(死菌の) エンテロコッカス・フェカリス(FK)-23菌の単回投与による非特異的な免疫系への作用が検証されました。


具体的には、

健康なイヌに対して、

FK-23を100 mg/kgの用量で単回、経口投与し、

介入の前後で、血球数や白血球分画、末梢血好中球の貪食能、リンパ球幼若化試験(LBT)などが測定されています。

解析の結果、

FK-23の単回投与は、血球数や白血球分画には変化は認められませんでした。

一方、
非投与時に比べて、

FK-23の単回投与時では、

好中球の貪食能が1.4倍に亢進していました。


また、
FK-23の単回投与により、

リンパ球幼若化試験でも、

非投与時に比べて、

PHA (phytohemagglutinin)およびPWM(pokeweed mitogen)刺激で2倍の活性化、

Con A (concanavalin A)刺激で1.5倍の活性化が見出されました。


以上のデータから、

健常犬において、

FK-23の単回投与による非特異的な免疫賦活作用が示唆されます。




DHCでは、愛犬用サプリメントとして、フェリカスFK-23含有製品を取り扱っています。


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DHCでは、
フェリカスFK-23含有製品を取り扱っています。

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乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。



腸内細菌叢(腸内フローラ)を健康に保つ(善玉菌を増やし維持する)には、
・プロバイオティクスの摂取、
・プレバイオティクスの摂取
が重要です。

腸内細菌叢の改善では、食物繊維の有用性はよく知られています。

また、オリゴ糖は、善玉菌を増やす効果がありますので、
乳酸菌と一緒にオリゴ糖もとることが大切です。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析





DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


DHC自分でつくるケフィアヨーグルト


複合サプリメント(グッドスルー)



などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。





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乳酸菌FK-23による抗アレルギー作用 [2016年05月19日(木)]
乳酸菌には、整腸作用だけではなく、免疫調節作用、抗アレルギー作用など多彩な機能性があり、年齢性別にかかわりなく推奨できるベーシックなサプリメントです。


DHCでも、さまざまな乳酸菌を製品化しており、

例えば、最近では、乳酸菌の1つのエンテロコッカス・フェカリス(FK)-23菌を含む製品があります。

少し以前の文献ですが、FK-23(Enterococcus faecalis FK-23)の機能性に関する論文を読んでみました。


臨床免疫学の専門ジャーナルに、FK-23の抗アレルギー作用を示した臨床研究が、ニチニチ製薬(Nichinichi Pharmaceutical Co., Ltd.)のグループから報告されていました。
(J Investig Allergol Clin Immunol. 2004;14(3):187-92.)



研究では、

アレルギー性鼻炎患者において、FK-23の投与による免疫反応への作用が検証されました。



具体的には、

オープンラベル試験として、

アレルギー性鼻炎患者50名を対象に、

1グラムのFK-23を28日間経口投与し


介入の前後で、

鼻炎の症状、ツベルクリン反応、末梢血などが調べられています。




解析の結果、

PPD精製タンパク質誘導物皮内反応は、

FK23投与前には、直径が2.14±2.14 mmであり、

31日目の時点では、7.26±4.81 mmと有意に増大していました。
(p < 0.01)



また、

PPD皮内反応の大きさと、鼻炎症状スコアとの間には有意な負の相関が認められています。
(r= - 0.600, p < 0.001)



末梢血中の好酸球数は、

介入前の248±149 cells/mlから

介入後に76±98 cells/mlへと有意な減少が認められました。
(p < 0.01).




以上のデータから、

アレルギー性鼻炎患者において、

FK-23の経口投与により、

免疫調節作用を介したアレルギー性鼻炎の改善作用が示唆されます。



DHCでは、
フェリカスFK-23含有製品を取り扱っています。

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乳酸菌は、ベーシックなサプリメントとして利用が推奨されます。

様々な乳酸菌が製品化されていますので、自分にあった菌種を選ぶことが大切です。

具体的には、1ヶ月ほど試してみて、整腸作用も含めて体調をみるようにします。
(整腸作用は、乳酸菌の摂取後数日間の間に変化を感じると思います。もし、軟便あるいは下痢傾向になってしまうのであれば、他の菌種に変更します。

また、1-3ヶ月から数ヶ月間のサイクルで菌種をローテーションしてもいいでしょうし、複数の種類を同時にとることも大丈夫です。

ヨーグルトなどの発酵食品でもいいのですが、数百グラムを毎日食べるのは大変ですし、
確実に乳酸菌を摂るには、サプリメントの利用が手軽で続けやすいと思います。



腸内細菌叢(腸内フローラ)を健康に保つ(善玉菌を増やし維持する)には、
・プロバイオティクスの摂取、
・プレバイオティクスの摂取
が重要です。

腸内細菌叢の改善では、食物繊維の有用性はよく知られています。

また、オリゴ糖は、善玉菌を増やす効果がありますので、
乳酸菌と一緒にオリゴ糖もとることが大切です。




プロバイオティクスは、様々な有用性が示されています。
最近の研究では、次の報告があります。




プロバイオティクスによる脂質異常症改善効果:メタ解析



プロバイオティクスによるアトピー性皮膚炎の予防効果:メタ解析




プロバイオティクス摂取による脂質代謝改善作用:メタ解析





DHCでは、プロバイオティクスとして、


ビフィズス菌+オリゴ糖


生菌ケフィア


DHC自分でつくるケフィアヨーグルト


複合サプリメント(グッドスルー)



などを製品化しています。



また、プレバイオティクスとしては、

食物繊維

があります。



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posted at 23:55 | この記事のURL
スーパー穀物キヌアの脂質代謝改善作用 [2016年05月18日(水)]
昨日に続いて、キヌアに関する研究です。

栄養学の専門ジャーナルに、キヌアによる脂質代謝改善作用を示した臨床研究が、ブラジルのグループ(State University of Sao Paulo)から報告されていました。
(Int J Food Sci Nutr. 2014 May;65(3):380-5.)



最近、スーバーフードやスーパー穀物が注目されています。


スーパーフードとは、一般に、多彩な栄養成分をバランスよく含んでいたり、特定の機能性を有する成分を多く含んだりしており、

美容や健康に有用とされている食材をさします。

具体的には、キヌアやチアシード、アサイーなどが知られています。


海外のモデル達が、美と健康のために取り入れている、ということがブームになっているようです。


さて、今回の研究では、

キヌア(学名Chenopodium quinoa, 英名quinoa)による脂質代謝への作用が検証されました。



具体的には、

二重盲検臨床試験として、

過体重の閉経後の女性35名を対象に、

キヌア投与群(25グラムのキヌアフレーク)

対照群(25グラムのコーンフレーク)

の2群について、4週間の投与が行われ、

介入の前後で、摂取カロリー、体組成、臨床生化学指標の測定が行われています。



解析の結果、

両群において、


・血中トリグリセリド値の有意な減少

コーンフレーク群;133.9&#8201;±&#8201;89.4 から 113.7&#8201;±&#8201;57&#8201;mg/dlへ。

キヌアフレーク投与群;112.3&#8201;±&#8201;35 から 107.9&#8201;±&#8201;33.1&#8201;mg/dlへ


・TBARS値の有意な減少

コーンフレーク群;3.2&#8201;±&#8201;0.8 から 2.9&#8201;±&#8201;0.5&#8201;&#181;mol/l

キヌアフレーク投与群;3.06&#8201;±&#8201;0.6 から 2.89&#8201;±&#8201;0.5&#8201;&#181;mol/lへ


・ビタミンE値の減少

コーンフレーク群;19.5&#8201;±&#8201;5 から17.9&#8201;±&#8201;4&#8201;&#181;M

キヌアフレーク投与群;17.9&#8201;±&#8201;4 から16.9&#8201;±&#8201;3&#8201;&#181;M


尿中エンテロリグナン類の有意な増加

コーンフレーク群;2.05&#8201;±&#8201;1.3 to 2.24&#8201;±&#8201;1.4&#8201;nm/ml

キヌアフレーク投与群;2.9&#8201;±&#8201;1.6 to 3.2&#8201;±&#8201;2.7&#8201;nm/l

が認められました。


また、

キヌアフレーク投与群においてのみ、

総コレステロール値の有意な減少:191&#8201;±&#8201;35 から181&#8201;±&#8201;28&#8201;mg/dl

LDLコレステロール値の有意な減少;129&#8201;±&#8201;35 から121&#8201;±&#8201;26&#8201;mg/dl

GSH値の有意な増加;1.78&#8201;±&#8201;0.4 から1.91&#8201;±&#8201;0.4&#8201;&#181;mol/lが認められました。


以上のデータから、

高コレステロール血症のリスクの高い閉経後の女性において、

キヌア投与による脂質代謝改善作用が示唆されます。




DHCでは、いわゆるスーパーフードを製品化しています。

DHCパワーフード キヌア
多彩な栄養&プチッと食感! 品質・安全性にこだわったスーパーフード




DHCパワーフード チアシード
飲み物や食べ物にプラス!栄養が詰まったチアシードでヘルシー&スリム生活




DHCパワーフード アサイー(スティックパウダー)
スーパーフルーツ、アサイーのパワーをそのままに!手軽なパウダータイプ




DHCアサイーミックススムージー
話題のアサイーにエナジー成分をプラス!パウダータイプのスムージー




DHCグリーンスムージー
37種の野菜&果物にビューティ成分をプラス!パウダータイプのスムージー




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posted at 23:54 | この記事のURL
スーパー穀物キヌアの栄養成分 [2016年05月17日(火)]
食物科学の専門ジャーナルに、キヌア(学名Chenopodium quinoa, 英名quinoa)の栄養成分を調べたレビュー論文が、国連FAOのグループから報告されていました。
(Food Chem. 2016 Feb 15;193:47-54.)


最近、スーバーフードやスーパー穀物が注目されています。

スーパーフードとは、一般に、多彩な栄養成分をバランスよく含んでいたり、特定の機能性を有する成分を多く含んだりしており、

美容や健康に有用とされている食材をさします。

具体的には、キヌアやチアシード、アサイーなどが知られています。


医学用語ではありませんが、

海外のモデル達が、美と健康のために取り入れている、ということがブームになっているようです。



さて、今回のレビューでは、

キヌア(学名Chenopodium quinoa, 英名quinoa)の栄養成分がまとめられています。

キヌアは、古代から利用されてきた穀類として、世界中の食物安全に重要であったということです。


レビューによると、

一般に、

キヌアの栄養素に高い多様性が見られており、

100グラムの生の可食部分には、

タンパク質(9.1-15.7g), 脂質(4.0-7.6g) 食物繊維 (8.8-14.1g)

とされています。

なお、

キヌアに関連した文献では、栄養成分にも一定の幅がみられているということです。


今回のレビューとは異なる別の臨床研究では、

キヌアによる脂質代謝の改善(コレステロール値の低下)といった作用も報告されています。



DHCでは、いわゆるスーパーフードを製品化しています。

DHCパワーフード キヌア
多彩な栄養&プチッと食感! 品質・安全性にこだわったスーパーフード




DHCパワーフード チアシード
飲み物や食べ物にプラス!栄養が詰まったチアシードでヘルシー&スリム生活




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スーパーフルーツ、アサイーのパワーをそのままに!手軽なパウダータイプ




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緑茶摂取による皮膚の微小循環改善効果 [2016年05月16日(月)]
今月の循環器学研究の専門ジャーナル(電子版)に、緑茶摂取による皮膚の循環改善作用を示した臨床研究が、英国のグループ(University of Sheffield)から報告されていました。
(Microvasc Res. 2016 May 7.)


緑茶には、抗酸化作用を有するポリフェノールのカテキン類、リラックス作用を有するアミノ酸の1種のL-テアニンが含まれています。

緑茶は、抗酸化作用を介した抗がん作用などが示されており、がんだけではなく、心血管疾患リスク低減など生活習慣病予防効果が示唆されています。


さて、今回の研究では、

微小血管での循環に対する緑茶摂取の作用が検証されました。


若年者と高齢者では、循環器系での作用が異なるとも考えられることから、年齢別に介入が行われています。


具体的には、

若年者15名(24±4.0歳)、高齢者15名(61±4.0歳)を対象に、

緑茶が1日あたり2杯、14日間投与され、

レーザードップラーフローメトリーにより、

皮膚の微小血管機能、皮膚の酸素状態の評価として経皮酸素分圧が測定されました。
(低侵襲で末梢循環動態の評価を行う指標として利用されます。)

解析の結果、

まず、若年者でも、高齢者でも、微小血管拡張能の有意な改善が認められました。

若年者:1.6 (0.59) vs 2.05 (0.72), p<0.05

高齢者:1.25 (0.58) vs 1.65 (0.5) p<0.05


また、
皮膚酸素圧も、両群とも有意な改善が認められました。

TcPO2 ;(i.e. 1.25 (0.58) vs 1.65 (0.5) (p<0.05), for ΔTcPO2max for the older group, between visits)


さらに、

収縮期血圧の有意な低下も認められています。

若年者:120 (10) vs 112 (10), p<0.05

高齢者:129 (12) v 124 (11), p<0.001

(ただし、両群とも、もともと高血圧症ではありません。)


以上のデータから、

緑茶による皮膚の微小循環改善作用が示唆されます。


今後、臨床的意義の検証が期待される分野です。




緑茶に関する最近の研究では、次の報告があります。


緑茶による高血圧・脂質代謝改善@メタ解析



緑茶による高血圧改善作用:メタ解析 



コーヒーと茶飲料によるメタボリック症候群リスク低下



緑茶抽出物による減量効果




緑茶摂取による胃がんリスク低下効果



1日1杯の緑茶が子宮体がんリスクを11%低下:メタ解析


緑茶による酸化ストレス軽減作用@高齢者



緑茶による高齢者での認知機能改善効果



緑茶カテキンによる運動時の抗酸化能亢進作用



緑茶による報酬学習の改善と抗うつ作用



緑茶による脳内炎症抑制と脳神経保護作用




DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。


リラックスの素 30日分
緑茶成分テアニン配合! 飲んでスッとでリラックス




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血中カロテノイドと精子DNA障害の関連 [2016年05月15日(日)]
生殖医学の専門ジャーナルに、血中カロテノイドと、精子DNA障害との関連を調べた臨床研究が、イランのグループ(Hamadan University of Medical Sciences)から報告されていました。
(Int J Reprod Biomed (Yazd). 2015 Dec;13(12):787-92.)



生殖臓器での酸化ストレスは、精子DNA障害や精子細胞膜の過酸化を生じ、男性不妊症との関連が考えられます。

機能性食品に含まれる抗酸化成分による精子DNA障害への予防効果が期待されます。


今回の研究では、
不妊症男性および精液指標が正常な男性において、

血中カロテノイド類と、精子DNA障害及び脂質過酸化との関連が検証されました。

具体的には、

不妊症の男性62名と、精子能が正常な男性71名を対象に、

精子DNA障害の状態およびおよび血中カロテノイド類、ビタミンA、血中MDAが測定されています。


解析の結果、

正常対照群に比べて、

不妊症の男性群では、

精子のDNA断片化が亢進していました。

血中リコピン、βカロテン、ビタミンAの値は、

正常対照群に比べて、

不妊症男性では、有意に低値であったということです。
(それぞれp< 0.001, =0.005, =0.003)

一方、

血中MDAは、両群間に有意差は認められませんでした。


また、
対照群に比べて、

不妊症男性では、

精漿中のMDAが有意に高値でした。


以上のデータから、

不妊症男性では、血中抗酸化物質であるカロテノイド類が低値であり、
精子DNA障害が亢進していることが示唆されます。

今後、カロテノイド類の投与による精子DNA障害の作用や不妊症に対する効果といった臨床的意義の検証が期待される分野です。




男性不妊症に対する機能性食品素材としては、コエンザイムQ10の効果が報告されています。



コエンザイムQ10による男性不妊症改善作用



コエンザイムQ10による抗酸化作用@男性不妊症



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用




還元型コエンザイムQ10による乏精子症(精子無力症)改善効果



コエンザイムQ10+ビタミンEによる精子機能の改善と妊娠率向上



特発性精子無力症に対するサプリメントの効果



還元型コエンザイムQ10による精子機能改善作用



コエンザイムQ10 による男性不妊症の改善作用



αリポ酸による精子機能改善作用



ビタミンDによる精子運動機能の改善作用



トンカットアリによる男性のQOLとリビドー改善作用





DHCでは、マカトンカットアリを製品化しています。




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posted at 23:55 | この記事のURL
大豆食品の摂取は乳がんリスクを低減する:レビュー [2016年05月14日(土)]
補完代替医療の専門ジャーナルに、大豆食品による乳がんリスク低減/乳がん再発予防をレビューした研究が、米国のグループから報告されていました。
(Forsch Komplementmed. 2016;23(2):75-80)


大豆製品の摂取と乳がんリスクの関係について、25年以上にわたる研究が検証されました。

米国での食経験が少ない大豆製品に関して、乳がんリスクや乳がん再発予防に関しては、知識不足に基づく誤解も見られます。


今回のレビューでは、大豆含有食品の摂取と乳がんリスクとの関係が検証されました。


まず、観察研究/疫学研究によると

アジア人の女性では、

大豆の摂取が多いと、

乳がん発症リスクが30%減少するという相関が示されています。


特に、青少年期における大豆の摂取が、乳がん発症リスク低減に有用であることがわかっています。


一方、一部の推論による懸念として、

大豆には女性ホルモン様作用を有するイソフラボン類が存在するので、

乳がんリスクを高めるのでは、との意見もあります。


しかし、実際には、さまざまな臨床研究や疫学研究の研究において、、大豆により乳がんリスクが高まるというデータはありません。


臨床研究のデータは一貫しており、

乳がんリスクに関連するマーカー(マンモグラフィー乳房撮影での密度、細胞増殖など)に対して、イソフラボンの摂取が影響を与えることはありません。


さらに、

米国と中国での前向き研究では、

11,000名以上の女性が対象となり、

大豆摂取により、乳がん再発の有意な低下、生存率の有意な改善が示されています。



乳がんリスクに有用な機能性食品に関する研究として、次の報告があります。



大豆の摂取が多いと乳がんリスクが低下@日本人女性


大豆イソフラボンによる乳がんリスク低下作用@アジア人


血中カロテノイドが高いと乳がんリスクが低い


オメガ3系必須脂肪酸(EPA/DHA)による乳がん予防効果


リコピンによる乳がん細胞増殖抑制作用


ビタミンB群摂取と乳がんリスクの低下



葉酸による乳がんの予後改善




抗酸化サプリメントの摂取と乳がんリスクとの関連




エクストラバージンオリーブオイルによるアロマターゼ阻害活性・乳がん抑制作用



クロレラによるQOL改善作用@乳がん患者



マルチビタミンミネラル利用者では浸潤性乳がんの死亡率が低い




マイタケによる乳がん細胞抑制作用




魚油による乳がんリスク低減効果



魚摂取による乳がんリスクの低下


転移性乳がん・進行性乳がんに対するウコン(クルクミン)の投与


アブラナ科の野菜と乳がんのリスク


高GI食・高GL食と乳がんの関係


葉酸が乳がんを抑制する


乳がんとカルシウム・ビタミンD摂取の関係



オリーブオレユロペンによる乳がん細胞抑制作用



ビーガン食による乳がんリスク低下効果






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posted at 23:55 | この記事のURL
オメガ3系脂肪酸による中性脂肪低下作用と遺伝子変異の相関 [2016年05月13日(金)]
今日の午後、「これからの健康産業のあるべき姿」(@東京大学の伊藤謝恩ホール)というシンポジウムに参加してきました。

厚労大臣や知事の経験者から、行政側の考え方が聞けました。


さて、本日の私的なお勉強日記です。

今月の栄養遺伝学の専門ジャーナルに、オメガ3系必須脂肪酸による中性脂肪値の低下作用と、遺伝子変異との相関を示した臨床研究が、カナダのグループから報告されていました。
(J Nutrigenet Nutrigenomics. 2016 May 5;9(1):1-11.)


オメガ3系必須脂肪酸(EPAやDHA)は、中性脂肪(トリグリセリド)を下げる作用があることから、脂質異常症・高脂血症に対して広く利用されています。


先行研究でのゲノムワイド関連解析(GWAS)において、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による血中の中性脂肪の反応性と、

13の遺伝子座位(loci)との相関が示唆されました。


今回の研究では、

IQCJ, NXPH1, PHF17, MYB遺伝子のSNPsと、オメガ3系必須脂肪酸サプリメント投与による血中TG反応との相関が検証されました。


具体的には、

被験者208名を対象に、

1日あたり5グラムの魚油サプリメント(EPA;1.9-2.2 g、DHA;1.1 g)が6週間、投与され、

介入の前後で、血中脂質指標が測定されました。


67個のSNPsが、GWASで検出された座位近くのマーカーとして用いられています。


解析の結果、

血中TG値に対するオメガ3系必須脂肪酸サプリメントの作用に関して、

NXPH1遺伝子の2変異、IQCJでの10変異、NXPH1の4変異、MYBの3変異との相関が認められました。

また、改善と悪化のレスポンダーとして、

IQCJでの9変異、NXPH1の2変異、MYBの2変異との関連も見出されています。



以上のデータから、

オメガ3系必須脂肪酸サプリメントによる脂質代謝改善作用に関して、個人差と遺伝素因との関連が示唆されます。


オメガ3系必須脂肪酸に限らず、栄養素や機能性食品成分の働き方には個人差があります。

今後、どのような用法用量での組み合わせが好ましいのかというエビデンスが構築できれば、個別化医療にサプリメントをさらに適切に利用できるようになります。

また、どのような病気になりやすいかという体質・疾患感受性関連遺伝子変異はある程度、わかっています。
そのため、遺伝子変異を調べて、各自のリスクを知ることで、予防/リスク低減のために、ライフスタイルの見直しに加えて、機能性食品・サプリメントを利用することは可能となっています。

現時点でのエビデンスに基づいて、DHCでは、網羅的な遺伝子変異検査キットを製品化しています。


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posted at 23:53 | この記事のURL
テアニンによるストレス軽減効果 [2016年05月12日(木)]
栄養学の専門ジャーナルに、緑茶に含まれる機能性アミノ酸、L-テアニンによるストレス軽減作用を示した臨床研究が、オーストラリアと米国のグループから報告されていました。
(Nutrients. 2016 Jan 19;8(1))


テアニン(L-テアニン、L-theanine、γ-glutamylethylamid)は、緑茶に含まれる機能性アミノ酸の1つです。


リラックス作用、抗ストレス作用が知られています。


今回の研究では、

テアニン含有栄養飲料摂取による認知ストレスに対する気分/感情反応、認知機能などが調べられました。



具体的には、

ランダム化偽薬対照二重盲検クロスオーバー試験として、

18〜40歳の健康な成人34名を対象に、

テアニン含有飲料が、単回、投与されました。


試験飲料は、430 mLであり、

L-テアニンは200mg含まれています。

(その他に、alpha GPC; 25 mg, PS 1 mg、細粒化カモミール10 mg)


(毎回、試験日の11AMに実験室到着、11:30AMに軽食、
12:00に実薬あるいは偽薬を摂取、というプロトコールです。)

ストレス反応に関する指標が、投与前、1時間後、3時間後に測定されています。


解析の結果、

主アウトカムである、マルチタスク認知ストレス負荷への主観的ストレス反応は、

偽薬投与群に比べて、

L-テアニン含有飲料投与群において、摂取1時間後に有意な減少が認められました。


また、

ストレスに対する唾液中のコルチゾール反応は、テアニン投与3時間後の時点で減少が認められています。


なお、認知機能には有意な変化は認められませんでした。

安静時のアルファ波活動は、投与2時間の時点で、偽薬群よりもテアニン群において有意に亢進していました。
(ただし、これは、特定の不安状態において認められています。また、アルファ波の変化は、主観的ストレス反応やコルチゾール反応とは相関していませんでした。)


以上のデータから、

L-テアニンの単回投与による抗ストレス作用が示唆されます。




DHCでは、緑茶の機能性食品成分を含むサプリメントを製品化しています。


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