サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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花粉の抗アレルギー作用 [2008年09月07日(日)]
今月の生薬学の専門誌に、花粉抽出物による抗アレルギー作用を示した基礎研究が、ブラジルのグループから発表されていました。
(J Ethnopharmacol. 2008 Sep 2;119(1):41-6.)


民間療法にて、花粉がアレルギー疾患に用いられることがあります。

花粉には、植物に由来するフラボノイド類が含まれており、これらが抗アレルギー作用を示すことが考えられています。


今回の研究では、アレルギーモデルマウスを対象に、花粉抽出物およびミリセチン(フラボノイドの1種)による抗アレルギー作用が検討されました。

花粉抽出物200mg/kgの投与によって、浮腫の抑制、IgEおよびIgGの産生抑制などが認められたということです。

このとき、アナフィラキシー反応からの防御作用も示唆されています。


ミリセチン5mg/kgの投与によっても、IgEおよびIgGの産生抑制などの作用が認められました。


以上のデータから、花粉抽出物およびフラボノイドのミリセチンによる抗アレルギー作用が示唆されます。

今後、臨床研究による検証が期待される分野です。


(なお、花粉の種類はその地域の植生に依存します。場合によっては、花粉の摂取によってアレルギー疾患が悪化するケースもありますので、十分な経過観察が必要です。)
posted at 23:54 | この記事のURL
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