エキナセアによるPPARγ活性化作用を示した基礎研究が、デンマークのグループから報告されていました。
(Pl Med 74:2008;976, PA148)。
2型糖尿病の病態として、インスリン抵抗性が知られています。
糖尿病治療薬には、インスリン抵抗性の改善に関与するPPARγをターゲットとするもの(チアゾリジン系薬剤)があります。
PPARγ作用薬として働く成分を見出すことができれば、新たな糖尿病治療薬の開発につながると考えられます。
そこで、今回の研究では、PPARγ作用薬としての活性について、各種の植物抽出物がスクリーニングされました。
マウス由来培養細胞系において、ロシグリタゾンをポジティブコントロールとして測定が行われた結果、エキナセア由来のアルカミド類によるPPARγ活性化作用が認められたということです。
エキナセアは、免疫調節作用を有しており、風邪の予防や症状軽減に用いられるハーブです。
今回のデータによって、エキナセアの新たな働きが示唆されたことになります。
今後、研究の進展が期待されます。
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