今月の栄養学の専門ジャーナルに、バージンオリーブオイルの抗炎症作用を示した臨床研究が報告されていました。
(
Eur J Clin Nutr. 2008 Apr;62(4):570-574.)
オリーブオイルには、ポリフェノール類が含まれており、抗酸化作用や抗炎症作用を示すことが知られています。
今回の研究では、心臓病疾患(冠状動脈疾患)を有する患者28名を対象に、ポリフェノール含有量が異なる2種類のオリーブオイルの働きが検討されました。
(ランダム化偽薬対照クロスオーバー法として、スペインの病院にて実施されています。)
毎日50mlのバージンオリーブオイルあるいは生成されたオリーブオイルが、それぞれ3週間投与された結果、炎症の指標であるIL-6およびCRP値は、バージンオリーブオイルの摂取後に有意に低下(改善)しています。
一方、脂質代謝や糖代謝には有意な変化は示されませんでした。
以上のデータから、オリーブオイルの中でもポリフェノールの多いバージンオリーブオイルは、抗炎症作用を介して、動脈硬化性疾患を抑制する作用が期待されます。
DHCでは、
バージンオリーブオイルも扱っています。