サプリ研究の第一人者、蒲原先生の公式ブログです。

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ワインの認知症予防効果@女性 [2008年07月14日(月)]
疫学の専門ジャーナルに、ワインの消費が多い女性では認知症の割合が最も低いという相関を示した研究が、スウェーデンのグループから報告されていました。
(Am J Epidemiol. 2008;167:684-91.)



今回の研究の目的は、摂取するアルコールの種類と量の違いが、認知症の発症に関連しているかどうか、検討することです。

スウェーデン在住の38歳から60歳までの女性1,462名を対象に、1968-69年から2000年にかけて追跡調査が行われ、164例の認知症が報告されました。

アルコールの摂取など生活習慣については、70年代、80年代、90年代にも調査が行われています。


その結果、ワインの消費は、認知症を有意に予防することが示されました(認知症を40%減少)。

この作用は、アルコール飲料としてワインのみしか消費しない女性において、最も強く認められたということです(認知症を70%減少)。

また、喫煙者では、ワインによる予防効果がより強く示されています。


一方、アルコール類全般では、消費によって認知症リスクの上昇が示唆されています。



以上のデータから、ワイン類の摂取では認知症予防効果が示唆されること、この効果はアルコール類全般には認められないことからアルコール以外のワイン成分が関与すること、などが考えられます。



ただし、この研究ではアルコール消費は自己申告による調査です。

また、特定の地域の女性を対象にした研究ですので、一般化することは容易ではありません。

今後、他の地域での研究などによる検証が期待される分野です。



DHCでは、イタリアワインの取り扱いも始めました。


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