ニガウリ(苦瓜)の抗糖尿病作用に関連して、新規成分を見出したという研究が中国と豪州のグループから発表されていました。
(Pl Med 74;913:2008 SL30)
ニガウリは、食後過血糖を抑制し、糖尿病改善作用を有するため、糖尿病対策のサプリメント成分として広く利用されています。
今回の研究では、4種類のcucurbitane(cucurbitane Q, R, S, T)配糖体を新規成分として同定しています。
3T3-L1細胞において、インスリン依存性糖輸送タンパク質であるGlut4のトランスロケーションを指標に活性を測定したところ、これらの新規成分は、インスリンに匹敵する作用を示したということです。
また、高脂肪食投与マウスの腹腔内にcucurbitane Tを投与したところ、インスリン抵抗性の改善が認められました。
ニガウリは食経験が豊富な食材であり、一定の安全性が担保されています。
今後、ヒト臨床研究による検証が期待される分野です。
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