今朝,統合医療に関連した研究会議がありました。
その席上,日本の厚労省が考えている統合医療は,欧米先進国型ではなくて,発展途上国型の統合医療モデルのようだ,という話になりました。
そのため,政権政党のマニフェストに示唆されている統合医療の定義と,官僚機構が選んだであろう今年度の統合医療関連研究テーマに相違がある,ということになります。
具体的には,先日採択結果が発表された,厚労省予算による統合医療研究のテーマがすべて伝統医療になっている,ということです。
発展途上国型の統合医療モデルというのは,
統合医療=自国の伝統医療+近代西洋医学,
との理解に立った施策です。
(研究者の間ではこのように理解されています。)
もちろん,自国の伝統医療を有する国では,その伝統医療が統合医療の重要な部分であるには違いないのですが,例えば,IM=TCM+MWMという図式の延長でしか理解されていないのは発展途上国型の思考といわざるを得ません。
統合医療に関する欧米先進国の政府予算配分を調べると,日本の厚労省が統合医療モデルを十分に理解していないことは明白です。
政府は,縦割り行政のしくみのまま,発展途上国型のモデルを前提に研究費を投じるつもりなのでしょうか?
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